JPH03177482A - 摩擦材の製造方法 - Google Patents
摩擦材の製造方法Info
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- JPH03177482A JPH03177482A JP31557089A JP31557089A JPH03177482A JP H03177482 A JPH03177482 A JP H03177482A JP 31557089 A JP31557089 A JP 31557089A JP 31557089 A JP31557089 A JP 31557089A JP H03177482 A JPH03177482 A JP H03177482A
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Landscapes
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
この発明は、鉄道、トラック、乗用車等のブレーキ、そ
の他回転する物体を俸止するためのクラッチ等に用いら
れる摩擦材の、製造方法に関するものであり、より特定
的には、粉塵の発生が抑えられ、偏析せず、さらにバイ
ンダレジンが劣化しないように改良された摩擦材の製造
方法に関するものである。
の他回転する物体を俸止するためのクラッチ等に用いら
れる摩擦材の、製造方法に関するものであり、より特定
的には、粉塵の発生が抑えられ、偏析せず、さらにバイ
ンダレジンが劣化しないように改良された摩擦材の製造
方法に関するものである。
[従来の技術]
ブレーキ、クラッチ等に用いられる摩擦材には、基材と
、充填材と、バインダレジンの3種類を混合し、加熱加
圧成形したものが用いられている。
、充填材と、バインダレジンの3種類を混合し、加熱加
圧成形したものが用いられている。
基材には、ミネラルファイバ(スラグウール)、スチル
ファイバ、ガラス繊維、セラミックファイバ等の無機フ
ァイバあるいはこれらを複合したものが、単独またはア
ラミド繊維等の有機ファイバと組合わせて用いられてい
る。充填材には、グラファイト(黒鉛)、硫酸バリウム
、金属粉、ゴム粉、カシューダスト等の無機または有機
系の充填材(摩擦調整材)が用いられている。バインダ
レジン(有機結合材)には、フェノールレジン等が用い
られている。
ファイバ、ガラス繊維、セラミックファイバ等の無機フ
ァイバあるいはこれらを複合したものが、単独またはア
ラミド繊維等の有機ファイバと組合わせて用いられてい
る。充填材には、グラファイト(黒鉛)、硫酸バリウム
、金属粉、ゴム粉、カシューダスト等の無機または有機
系の充填材(摩擦調整材)が用いられている。バインダ
レジン(有機結合材)には、フェノールレジン等が用い
られている。
これらの原料は、微粉状のものが多いため、混合時には
、粉塵の発生が問題となる。また、粒の大きなものが、
底の方に溜まり偏析し、均質なものができない。そこで
、混合時にアルコール、トリクレン、アセトン、フロン
等の溶剤を投入することにより、粉塵の発生および偏析
を抑えている。
、粉塵の発生が問題となる。また、粒の大きなものが、
底の方に溜まり偏析し、均質なものができない。そこで
、混合時にアルコール、トリクレン、アセトン、フロン
等の溶剤を投入することにより、粉塵の発生および偏析
を抑えている。
[発明が解決しようとする課8]
しかしながら、アルコールは爆発、火災等の危険性があ
り、トリクレン、アセトン、フロン等では人体、環境へ
の影響が問題であった。そのため、水を溶剤として用い
ることが検討されているが、水を用いた場合、バインダ
レジンであるフェノール樹脂が劣化するという問題点が
あった。すなわち、摩擦材は、通常、使用する原料がア
ルカリ性であったり、また錆対策のためアリカリ性にな
っている。そのため、混合物に水を加えたものは、アル
カリ性となり、ひいてはフェノール樹脂を赤変させ、劣
化させる。
り、トリクレン、アセトン、フロン等では人体、環境へ
の影響が問題であった。そのため、水を溶剤として用い
ることが検討されているが、水を用いた場合、バインダ
レジンであるフェノール樹脂が劣化するという問題点が
あった。すなわち、摩擦材は、通常、使用する原料がア
ルカリ性であったり、また錆対策のためアリカリ性にな
っている。そのため、混合物に水を加えたものは、アル
カリ性となり、ひいてはフェノール樹脂を赤変させ、劣
化させる。
この発明は、上記のような問題点を解決するためになさ
れたもので、粉塵の発生が抑えられ、偏析せず、さらに
バインダレジンが劣化しないように改良された、N振材
の製造方法を提供することにある。
れたもので、粉塵の発生が抑えられ、偏析せず、さらに
バインダレジンが劣化しないように改良された、N振材
の製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段]
この発明は、無機ファイバ等の基材と、グラファイト、
硫酸バリウム等の充填材と、これらを結合するバインダ
レジンとを含む摩擦材の製造方法に係るものである。そ
して、上記基材と、上記充填材と、上記バインダレジン
をマイクロカプセル化したものと、を水の7j在下で混
合する工程を含む。
硫酸バリウム等の充填材と、これらを結合するバインダ
レジンとを含む摩擦材の製造方法に係るものである。そ
して、上記基材と、上記充填材と、上記バインダレジン
をマイクロカプセル化したものと、を水の7j在下で混
合する工程を含む。
マイクロカプセル用の樹脂の材質としては、熱可塑性樹
脂、熱硬化性樹脂を問わず、いずれも使用できるか、1
00〜150℃のプレス時に融躬または破壊し得るもの
が望ましい。
脂、熱硬化性樹脂を問わず、いずれも使用できるか、1
00〜150℃のプレス時に融躬または破壊し得るもの
が望ましい。
バインダレジンには、フェノール樹脂、エポキシ樹脂が
好ましく用いられるが、これに限定されるものではない
。
好ましく用いられるが、これに限定されるものではない
。
マイクロカプセルの大きさとしては、あまりに小さすぎ
ると取扱い時に粉塵が発生し、大きすぎると混合特に偏
析し、均一なものがfL:fられないため、10ミクロ
ン〜3mm程度のものが好ましい。
ると取扱い時に粉塵が発生し、大きすぎると混合特に偏
析し、均一なものがfL:fられないため、10ミクロ
ン〜3mm程度のものが好ましい。
また、マイクロカプセル中の中味と膜材との割合として
は、膜材質が摩擦性能に影響を及ぼすことが考えられる
ため、できるだけ、膜の割合は小さな方がよく、具体的
にはl比で20%以下のものが好ましい。
は、膜材質が摩擦性能に影響を及ぼすことが考えられる
ため、できるだけ、膜の割合は小さな方がよく、具体的
にはl比で20%以下のものが好ましい。
[作用]
この発明によれば、混合時に添加する溶媒として、水を
用いているので、爆発、火災等の危険性はなく、また、
人体、環境への影響はない。また、バインダレジンをマ
イクロカプセルで保護しているので、バインダレジンが
水と接触することはない。したがって、バインダレジン
にたとえばフェノール樹脂を用いても、混合時および水
を除去するための乾燥特において、樹脂の赤変劣化は防
止される。
用いているので、爆発、火災等の危険性はなく、また、
人体、環境への影響はない。また、バインダレジンをマ
イクロカプセルで保護しているので、バインダレジンが
水と接触することはない。したがって、バインダレジン
にたとえばフェノール樹脂を用いても、混合時および水
を除去するための乾燥特において、樹脂の赤変劣化は防
止される。
[実施例]
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明するが
、本発明はこれに限定されるものではない。
、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
表1に示す組成の、基材、摩擦調整材およびバインダレ
ジンを準備した。
ジンを準備した。
(以下余白)
表1
次に、バインダレジンであるストレートフェノールのマ
イクロカプセル化が、後記マイクロカプセル製造例によ
り、行なわれた。その後、表1に示された量の、基材と
摩擦調整材とマイクロカプセル化したストレートフェノ
ールとを高速回転羽根を有するV型ブレンダを用いて、
5分間混合した。その後、水を3Cnu部加え、さらに
10分間混合した。i!+られた試料を50℃で4sn
y間乾燥した後、試料の状態を観察した。結果を表2に
示す。
イクロカプセル化が、後記マイクロカプセル製造例によ
り、行なわれた。その後、表1に示された量の、基材と
摩擦調整材とマイクロカプセル化したストレートフェノ
ールとを高速回転羽根を有するV型ブレンダを用いて、
5分間混合した。その後、水を3Cnu部加え、さらに
10分間混合した。i!+られた試料を50℃で4sn
y間乾燥した後、試料の状態を観察した。結果を表2に
示す。
マイクロカプセル製逍例
壁物質の材料たとえばゼラチン等の水溶液を作る。その
後、上記水溶液中にカプセル化しようとするストレート
フェノールの粉末を分散させる。
後、上記水溶液中にカプセル化しようとするストレート
フェノールの粉末を分散させる。
次に、上記混合液を約50℃に保ち、攪拌しながら徐々
に冷却する。すると、樹脂粉末を核として、壁物質が果
まり、膜が形成される。このとき、必要ならば、膜の硬
化剤′″、9を投入する。これを、ろ過、乾燥すること
により、第1図を参照して、ストレートフェノール1か
ゼラチン2に包まれたマイクロカプセル体3ができる。
に冷却する。すると、樹脂粉末を核として、壁物質が果
まり、膜が形成される。このとき、必要ならば、膜の硬
化剤′″、9を投入する。これを、ろ過、乾燥すること
により、第1図を参照して、ストレートフェノール1か
ゼラチン2に包まれたマイクロカプセル体3ができる。
比較例1
ストレートフェノールをマイクロカプセル化せず、かつ
混合時に水を添加しないこと以外は、実施例1と同様の
条件で、試料を混合した(混合特開15分)。
混合時に水を添加しないこと以外は、実施例1と同様の
条件で、試料を混合した(混合特開15分)。
比較例2
ストレートフェノールをマイクロカプセル化しないこと
以外は、実施例1と同様の条件(すなわち、混合11.
Ijに水を加える。)で、試料を混合した(混合III
間15分)。
以外は、実施例1と同様の条件(すなわち、混合11.
Ijに水を加える。)で、試料を混合した(混合III
間15分)。
上記試料(実施例1、比較例1および比較例2によって
得られたもの)を50℃で48時間乾燥した後、試料の
状態を観察した。結果を表2にまとめる。
得られたもの)を50℃で48時間乾燥した後、試料の
状態を観察した。結果を表2にまとめる。
(以下余白)
表2
○:良い ×:悪い
表2より明らかなように、バインダレジンをマイクロカ
プセル化したものは、レジンの劣化が認められなかった
。
プセル化したものは、レジンの劣化が認められなかった
。
なお、上記実施例ではバインダレジンとしてフェノール
樹脂であるストレートフェノールを例示したが、この発
明はこれに限られるものでなく、エポキシ樹脂であって
もよい。また、上記実施例では、壁物質となる材料にゼ
ラチンを用いた場合を例示したが、この発明はこれに限
られるものではない。
樹脂であるストレートフェノールを例示したが、この発
明はこれに限られるものでなく、エポキシ樹脂であって
もよい。また、上記実施例では、壁物質となる材料にゼ
ラチンを用いた場合を例示したが、この発明はこれに限
られるものではない。
[発明の効果]
以上説明したとおり、この発明によれば、溶剤を用いて
いるので、摩擦材作製時に粉塵、偏析が発生しない。ま
た、溶剤として水を用いているので、爆発、火災等の危
険性はなく、また、人体、環境への影響は少ない。さら
に、バインダレジンをマイクロカプセル化し、保護して
いるので、バインダレジンと水とが接触することはない
。したがって、バインダレジンにフェノール樹脂を用い
ても、混合g9および水を除去するための乾燥時におい
て、フェノール樹脂の赤変は防止される。
いるので、摩擦材作製時に粉塵、偏析が発生しない。ま
た、溶剤として水を用いているので、爆発、火災等の危
険性はなく、また、人体、環境への影響は少ない。さら
に、バインダレジンをマイクロカプセル化し、保護して
いるので、バインダレジンと水とが接触することはない
。したがって、バインダレジンにフェノール樹脂を用い
ても、混合g9および水を除去するための乾燥時におい
て、フェノール樹脂の赤変は防止される。
第1図は、本発明に採用されるバインダレジンのマイク
ロカプセルの断面図である。 図において、1はストレートフェノール、2はゼラチン
、3はマイクロカプセル体である。 1 ニスFt、−)−フェノール 2ニーじ゛ラナン 3°マヂクロカ7″セルイ奎
ロカプセルの断面図である。 図において、1はストレートフェノール、2はゼラチン
、3はマイクロカプセル体である。 1 ニスFt、−)−フェノール 2ニーじ゛ラナン 3°マヂクロカ7″セルイ奎
Claims (1)
- 無機ファイバ等の基材と、グラファイト、硫酸バリウム
等の充填材と、これらを結合するバインダレジンとを含
む摩擦材の製造方法であって、前記基材と、前記充填材
と、前記バインダレジンをマイクロカプセル化したもの
とを、水の存在下で混合する工程を含む、摩擦材の製造
方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31557089A JPH03177482A (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 摩擦材の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31557089A JPH03177482A (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 摩擦材の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03177482A true JPH03177482A (ja) | 1991-08-01 |
Family
ID=18066937
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31557089A Pending JPH03177482A (ja) | 1989-12-04 | 1989-12-04 | 摩擦材の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03177482A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0517129A2 (de) * | 1991-06-01 | 1992-12-09 | Hoechst Aktiengesellschaft | Formmasse zur Herstellung anorganischer Sintererzeugnisse |
CN102101916A (zh) * | 2009-12-21 | 2011-06-22 | 比亚迪股份有限公司 | 摩擦粒子的制法及摩擦粒子和摩擦材料组合物及摩擦材料 |
JP2012121991A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-28 | Advics Co Ltd | 摩擦材の製造方法 |
-
1989
- 1989-12-04 JP JP31557089A patent/JPH03177482A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0517129A2 (de) * | 1991-06-01 | 1992-12-09 | Hoechst Aktiengesellschaft | Formmasse zur Herstellung anorganischer Sintererzeugnisse |
TR27113A (tr) * | 1991-06-01 | 1994-11-08 | Hoechst Ag | Inorganik sinter ürünlerinin üretilmesine mahsus kalip kitlesi. |
CN102101916A (zh) * | 2009-12-21 | 2011-06-22 | 比亚迪股份有限公司 | 摩擦粒子的制法及摩擦粒子和摩擦材料组合物及摩擦材料 |
JP2012121991A (ja) * | 2010-12-08 | 2012-06-28 | Advics Co Ltd | 摩擦材の製造方法 |
US8894899B2 (en) | 2010-12-08 | 2014-11-25 | Advics Co., Ltd. | Method of producing friction material |
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