JPH0317713Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は商品陳列棚に関する。

〔従来の技術〕

従来の商品陳列棚は、複数の各棚が上下に配列
されているだけであり、棚の奥の方に商品ぐ残る
と、手前から取り出しにくく、また、逆に棚の奥
の方に商品を入れるのに不都合が生じといつた構
造になつていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

本考案は、そのような従来の問題点を解決した
もので、陳列棚の奥の方の商品を取り出しやすい
ようにしたり、奥の方に入れやすいように棚板を
移動させることができ、しかも、棚板の移動操作
を容易に行なうことができ、棚板上の商品を区分
良く、またその量に応じて良好に仕切つて陳列効
果を上げることができ、好適に実施できるよう提
供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

そのため本考案では水平に架設した支持板１上
に棚板２を重合して複数の陳列棚を上下に多数並
列する構成とし、前記重合せる棚板の上方棚板は
下方板の上面に設けたローラーベアリングによつ
て前方又は後方に摺動自在とし、更にこの上方板
の前半部の前板は後半部の後板と蝶番により折曲
自在に連繋すると共に上方板の前板の前方側部は
側板に切欠き形成せる長孔と支持リンクを以つて
連繋するものとし、上記棚板の下面には長手方向
に平行な枠杆を架設してこれに仕切板の上縁より
突出するフツクを摺動自在に係合させ、更に該仕
切板は上板と下板とを上下につなげて垂直な仕切
板を形成し且つ上板の前後端に嵌装させたコ状屈
曲部に下板の前後端を上下に摺動自在に嵌装させ
たものである。

〔作用〕 したがつて、棚板を引いたり押したりすると、
摺動子を介して軽く手前に出張るよう引出したり
押し込んだりすることができ、また、仕切板を横
方向に移動させて、棚板上の商品を区分良く、そ
の量に応じて良好に仕切つて陳列することができ
ることになる。

〔実施例〕

次に、図面に示す実施例について説明する。

第１図ないし第６図において、第１図は陳列棚
全体の斜視図を示し、起立した背板５の下端前方
には棚兼用の台板６を連設し、背板５の上部前方
には上棚７を連設し、該上棚７の両側下部と背板
５の前面との間には両側板８，８をそれぞれ連設
して構成する。

前記上棚７と台板６との間には支持板１と棚板
２からなる３段の陳列棚を並設するが、背板５の
前面に後端縁を連結した水平状の各支持板１の上
面にはローラーベアリング３である３列の摺動子
３を配設し、各摺動子３に下面が接触できるよう
にして各支持板１上に重合する各棚板２の両端側
には、支持板１の両端部にそれぞれ嵌合できるコ
状の係合部９，９を屈折形成するとともに、両係
合部９の内端側にはストツパー１０をそれぞれ垂
設し、支持板１の両端側下面と背板５の前面との
間には側板１１，１１をそれぞれ連結し、両側板
１１，１１の上縁における途中までには前記スト
ツパー１０が衝合できる切欠部１２をそれぞれ形
成して構成する。

各支持板１の下面下方には長手方向に延長する
とともに下面と平行となる２本の支杆１３，１３
を架設し、両支杆１３，１３にそれぞれ着脱自在
に係合できるとともに摺動できる両フツク１４を
仕切板４の上縁に固設するが、仕切板４は上板４
ａと下板４ｂとからなり、上板４ａの前後端にそ
れぞれコ状に屈折形成した係合部１５，１５に下
板４ｂの前後端を摺動自在に嵌合して仕切板４が
上下方向に拡縮できるように装設して構成する。

また、上棚７の下面にも前記同様の仕切板４を
前記同様に横方向に移動自在にして取付け構成す
る。したがつて、店頭では、各棚板２上に商品を
載置し、第１図に示すように多数の仕切板４を垂
設して、各仕切板４を横方向に矢印イで示すよう
に移動させたり、下板４ｂを矢印ロで示すように
上下動させて仕切板４を上下に拡縮させながら、
棚上の商品を良好に仕切つて陳列することができ
ることになる。

また、棚板２を矢印ハで示すように前方に引く
と、棚板２は摺動子３にすべつて、ストツパー１
０が側板１１の切欠部１２の端部に衝合するまで
前方に引出すことができることになり、棚板２の
奥側に残る商品は手前側に取り出しやすいように
手前側に出される状態となり、また、その状態
で、商品を載せやすくなり、棚板２を押すと、そ
のまま押し込むことができることになる。

次に第７図ないし第１０図に示すものは前記と
同じ様な構成にあるものであるが、棚板２は前板
２ａと後板２ｂとに２分割するとともに両板をヒ
ンジ１６により連結し、前板２ａの両側前方には
支持リンク１７，１７の下端を枢着し、両側板１
１にそれぞれ形成した長孔１８，１８には両支持
リンク１７の上端側ピン１９をそれぞれ摺動自在
に嵌合して構成する。

したがつて、棚板２を支持板１上に押し込んだ
状態では、第７図および第８図に示すように前記
実施例と同じ状態で商品を陳列できることにな
り、棚板２を前方に引出すと、第９図および第１
０図に示す状態となつて、棚板２の前半部である
前板２ａが傾斜状態となり、商品が見やすい状態
で、また、取り出しやすい状態にして陳列できる
ことになる。

〔考案の効果〕

このように本考案は棚板下方板の上面に設けた
ローラーベアリング上に上方棚板２を摺動自在に
架載したことに依り陳列物の取り出しや交換時に
上方棚板を前方に引き出してこれに載置せる物品
を取り出し又は押し込むことは容易であり、しか
も上方棚板の前半部は後半部と蝶番を以つてつな
ぎ且つ該上方棚板の前方両側を側板１１に斜状に
形成せる長孔１８と支持リンク１７を以つて連繋
するものとしてあるので、棚板を前方に引き出し
た際上方棚板の前半部は更に前下方に引き出すこ
とを得て極めて容易に棚板奥部迄手をさし入れて
陳列物品の出し入れや新旧陳列品の交換をするこ
とも自由であり、さらに其の儘押し戻せば旧位に
復して陳列棚の最奥部迄使用に供することを得
る。

さらに又棚板下面に垂下させた仕切板は左右及
び上下に極めて自在に移行させることが出来て棚
上の商品を区分良く、あるいはその量に応じて良
好に仕切ることができて陳列効果を上げることが
できることになり、店頭用の商品陳列棚として好
適に実施できる特長を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例である陳列棚全体の斜
視図、第２図はその一部の正面図、第３図は第２
図の側面図、第４図は第２図の−線における
断面図、第５図は第２図の分解図、第６図は引出
し状態の斜視図、第７図は他の例である一部の側
面図、第８図は内方側の断面図、第９図および第
１０図は第７図および第８図の作動説明図をそれ
ぞれ示す。 １…支持板、２…棚板、３…摺動子、４…仕切
板。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 水平に架設した支持板１上に棚板２を重合して
   複数の陳列棚を上下に並列する様構成した陳列棚
   に於て、前記重合せる棚板の上方棚板は下方板の
   上面に設けたローラーベアリング３によつて前方
   又は後方に摺動自在となし、更にこの上方板の前
   半部の前板２ａは後半部の後板２ｂと蝶番１６に
   より折曲自在に連繋すると共に上方板２の前板２
   ａの前方側部は側板１１に斜状に切欠き形成せる
   長孔１８と支持リンク１７を以つて連繋するもの
   とし、前記棚板の下面に長手方向に平行な枠杆１
   ３，１３を架設してこれに仕切板４の上縁より突
   出するフツク１４，１４を摺動自在に係合させ、
   更に上板４ａと下板４ｂとを上下につなげて垂直
   な仕切板４を形成すると共に、上板４ａの前後端
   に嵌装させたコ状に屈曲せる係合部１５，１５に
   前記下板４ｂの前後端を上下に摺動し得る様嵌合
   して仕切板を構成したことを特徴とする商品陳列
   棚。