JPH03176205A - 空気入りラジアルタイヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 −千１ この発明は、トロイダル状をしたカーカス層の半径方向
外側にベルト層、トレッドを配置した空気入りラジアル
タイヤに関する。

良法Ｊとｌ１ 従来、加１＆成型が容易で、かつ高速走行時におけるタ
イヤ耐久性の良好な空気入りラジアルタイヤとして、例
えば、ラジアル方向に延びるコードが多数本埋設された
トロイダル状のカーカス層と、カーカス層の半径方向外
側に配置され２枚以上のベルトプライを重ね合わせて構
成したベルト層と、ベルト層の半径方向外側に配置され
たトレッドと、を備え、前記ベルトプライのうちの少な
くとも１枚のベルトプライ内にほぼ周方向に延び波状ま
たはジグザグ状に屈曲した多数本の補強素子を埋設した
ものが提案されている。

が　　　　し　　−　　　　る しかしながら、このような空気入りラジアルタイヤは、
ベルト層内に埋設されている補強素子が波状またはジグ
ザグ状に屈曲しているため、内圧充填あるいは高速走行
によってタイヤが周方向力を受けると、例えばトレッド
端からトレッド幅の　１７４だけ離れた　１／４幅点近
傍あるいはタイヤ赤道面近傍に配置した補強素子が伸張
して、これらの部位のトレッドが半径方向外側に大きく
膨出するのである。そして、　１７４幅点近傍のトレッ
ドが大きく膨出した場合には、接地性が悪化してベルト
端セパレーションが発生し易くなり、また、タイヤ赤道
面近傍のトレッドが大きく膨出した場合には、該部位が
早期に摩耗して偏摩耗が発生し易くなるという問題点が
ある。

この発明は、内圧充填あるいは高速走行時におけるトレ
ッドの半径方向外側への膨出を効果的に抑制し、耐ベル
ト端セパレーション性、耐偏摩耗性等を向上させること
ができる空気入りラジアルタイヤを提供することを目的
とする。

るた　の こ、のような目的は、ラジアル方向に延びるコードが多
数本埋設されたトロイダル状のカーカス層と、カーカス
層の半径方向外側に配置され２枚以上のベルトプライを
重ね合わせて構成したベルト層と、ベルト層の半径方向
外側に配置されたトレッドと、を備えた空気入りラジア
ルタイヤにおいて、前記ベルトプライのうちの少なくと
も１枚のベルトプライ内にほぼ周方向に延び波状または
ジグザグ状に屈曲した多数本の補強素子を埋設するとと
もに、これら補強素子のうちの少なくとも１本を内圧充
填時に振幅が略零の直線状となすことにより達成するこ
とができる。

１」 空気入りラジアルタイヤに内圧を充填し、あるいはこの
タイヤで高速走行すると、該タイヤに周方向力が作用す
るが、このタイヤのベルト層内に埋設されている補強素
子は波状またはジグザグ状に屈曲しているため、ベルト
層の幅方向一部が周方向に伸張し、これにより、当該部
位のトレー。

ドが半径方向外側に大きく膨出する。このため、この発
明では、前記補強素子のうち、大きく膨出する部位に位
置する少なくとも１本の補強素子を内圧充填時に振幅が
略零の直線状となしているのである。これにより、該直
線状の補強素子が埋設されている部位は周方向剛性が極
めて高くなり半径方向外側への膨出が効果的に抑制され
る。この結果、トレッドの半径方向外側への膨出に基ず
く悪影響、例えばベルト端セパレーション、偏摩耗等が
防止される。

ここで、請求項２に記載のように構成すれば、内圧充填
あるいは高速走行時に大きく膨出する　ｌ／４幅点近傍
は強力にだが締めされ、ベルト端セパレーションの発生
が確実に防止される。

また、請求項３に記載のように構成すれば、内圧充填あ
るいは高速走行時に大きく膨出するタイヤ赤道面近傍は
強力にだが締めされ、該部位における早期摩耗が確実に
防止される。

支直誇 以下、この発明の第１実施例を図面に基づいて説明する
。

第１．２図において、　■は空気入りラジアルタイヤで
あり、このタイヤ１はトロイダル状をしたカーカス層２
を有し、このカーカス層２は内部にラジアル方向に延び
る多数本のコード３が埋設された少なくとも１枚のカー
カスプライ　４から構成されている。カーカス層２の半
径方向外側にはベル］・層６が配置され、また、このベ
ルト層６の半径方向外側には複数本の主溝７等が形成さ
れたトレッド８が配置されている。前記ベルト層６は２
枚以上（この実施例では２枚）のベルトブライ１１、１
２を重ね合わせて構成している。前記ベルトブライのう
ち少なくとも１枚のベルトプライ、この実施例では半径
方向内側に配置されているベルトプライ１１は、内部に
円周方向に延びる多数本の補強素子１３が埋設され、こ
れらの補強素子１３はコード（撚り線）または単線フィ
ラメントから構成されている。ここで、補強素子１３を
多数回ｄｉ′Ｅ旋状に巻付けて埋設している場合には、
１周分が１本の補強素子１３に該当する。また、これら
補強素子１３はスチール、ケブラー（芳香族ポリアミド
）等の非伸張性材料からなるとともに、ベルトプライＨ
の表裏面に平行な平面内において波状またはジグザグ状
に、例えば方形波、三角波、正弦波状に屈曲している。

そして、このようなタイヤ　ｌに内圧を充填し、あるい
は高速走行を行なうと、該タイヤ　１に周方向力が作用
し、特にトレッド８の１／４幅点Ａ（）レッド端Ｅから
トレッド幅Ｗの　１／４だけ離れた点）近傍のベルト層
Ｂが周方向に伸張して該部位が半径方向外側に大きく膨
出する。

このため、この実施例では、この大きく膨出する１７４
幅点Ａ近傍に埋設されている補強素子１３のうち、少な
くとも１本の補強素子１３ａを内圧充填時において振幅
が略零となる直線状となし、タイヤ赤道面１７に対して
実質平行に延在させている。この結果、　１／４幅点Ａ
近傍はこれら直線状の補強素子１３ａにより強力にだが
締めされて周方向剛性が極めて高くなり、半径方向外側
への膨出が効果的に抑制される。これにより、　１八幅
点Ａ近傍のトレッド８の半径方向外側への膨出に基ずく
悪影響、即ちベルト端セパレーションが確実に防止され
る。ここで、前記直線状をなしている補強素子１３ａの
本数は、必要な領域のみにだが締め効果を限定するため
には、　１０本から１５０木であることが好ましい、さ
らに、このような補強素子１３ａは、補強素子１３ａの
振幅を他の補強素子１３の振幅より小さくした状態でベ
ルトプライ１１を成形した後、このベルトプライ１１を
用いてタイヤ１を成型し、成型されたタイヤ　１に内圧
を充填して周方向に伸張させることで直線状にするとよ
い、一方、半径方向外側に配置されているベルトプライ
１２内にはタイヤ赤道面１７に対して１５度ないし４５
度の角度で傾斜した非伸張性、例えばスチールからなる
多数本の補強コード１８が埋設されている。なお、前記
ベルトプライ１２が２枚以上の場合には、これらベルト
プライ１２は補強コード１８同士が交錯するよう配置す
ることが好ましい。

次に、第１試験例を説明する。この試験に当っては、半
径方向内側のベルトプライに埋設されている補強素子を
全て振幅がほぼ等しい波状に屈曲させるとともに、半径
方向外側のベルトプライに埋設されている補強コードを
赤道面に対して左北り２０度で傾斜させた比較タイヤ１
と、前記比較タイヤｌにおける補強素子のうち１／４幅
点近傍に位置する２０本の補強素子を直線状となし、他
は比較タイヤｌと同様である供試タイヤ１とを準備した
。ここで、前記各タイヤのサイズは１８５／７０Ｒ１４
である０次に、このような各タイヤに２．０ｋｇ／Ｃｍ
′の内圧を充填した後、４０αｋｇの荷重を作用させな
がら時速２００ｋｔａでドラム上を走行させ、この走行
時における　１７４幅点におけるトレッドの膨出量を測
定した。その結果は、比較タイヤ１においては２．３ｍ
ｍであったが、供試タイヤｌでは２．０鵬璽まで減少し
、乗用車用タイヤを高速走行させた場合における膨出が
確実に抑制されていることが理解できる。

次に、第２試験例について説明する。この試験に当って
は、補強素子が埋設された半径方向内側のベルトプライ
は比較タイヤｌと同様であるが。

補強コードが埋設された半径方向外側のベルトプライを
３枚とし、これらベルトプライに埋設されている補強コ
ードのタイヤ赤道面に対する傾斜角を内層では右上り２
８度、中層では左上り２８度、外層では左上り２８度と
した比較タイヤ２と、比較タイヤ２における半径方向内
側のベルトプライの補強素子を供試タイヤｌと同様に１
／４幅点近傍において４０本だけ直線状とし、他は比較
タイヤ２と同様である供試タイヤ２と、を準備した。こ
こで、前記各タイヤのサイズは１１／７０Ｒ２２，５で
ある０次に、このような各タイヤに８．０ｋｇ／Ｃ：ｍ
の内圧を充填した時点での　１／４幅点におけるトレッ
ドの膨出量を測定した。その結果は、比較タイヤ２にお
いては２．３ｍｍであったが、供試タイヤ２では１．９
ｍｍまで減少していた０次に、このような各タイヤに初
期荷重２５００ｋｇを作用させながら時速ｆ３０ｋｍで
ドラム上を走行させるとともに、２４時間経過毎に荷重
を５００ｋｇ増加させ、ベルト端にセパレーションが発
生するまで走行距離を測定した。その結果を指数表示で
示すと、比較タイヤ２では１００であったが、供試タイ
ヤ２では　１１８まで走行距離が伸びた。このように、
偏平率の低い重荷重用ラジアルタイヤにおいては内圧充
填による膨出が確実に抑制され、さらに、このような膨
出の抑制によりベルト耐久性が向としていることが理解
できる。ここで、前記指数　１００は実際には７２００
に＋ｓであった。

次に、この発明の第２実施例を図面に基ずいて説明する
。

この実施例の空気入りラジアルタイヤ２１は、第３図に
示すように、２枚のベルトプライ２２．２３からなるベ
ルト層２４を有している。そして、これらベルトプライ
２２．２３のうち、半径方向内側のベルトブライ２２内
にタイヤ赤道面１７に対して１５度ないし４５度の角度
で傾斜した多数本の補強コード２５を埋設し、一方、半
径方向外側のベルトプライ２３内にほぼ周方向に延び波
状またはジグザグ状に屈曲した前記補強素子１３と同様
の補強素子２６を多数本埋設している。そして、このよ
うなタイヤ２１に内圧を充填しあるいは高速走行を行な
うと、該タイヤ２１は、特にタイヤ赤道面１７近傍にお
いて半径方向外側に大きく膨出する。このため、この実
施例では、この大きく膨出するタイヤ赤道面１７近傍に
埋設されている補強素子２６のうち、少なくとも１本の
補強素子２ｆｌａを内圧充填時において振幅が略零とな
る直線状となし、タイヤ赤道面１７に対して実質平行に
延在させている。この結果、タイヤ赤１ｒ１面１７近傍
は強力にたが締めされて周方向剛性が極めて高くなり、
半径方向外側への膨出が効果的に抑制される。これによ
り、タイヤ赤ａ面１７近傍のトレッド２８の半径方向外
側への膨出に基ずくトレッド２８の早期摩耗およびこの
タイヤ赤道面１７近傍のトレー、ド２８の摩耗による偏
歴耗の発生が確実に防ＩＦされる。なお、他の構成およ
び作用は前記第１実施例と同様である。

次に、第３試験例について説明する。この試験に当って
は、半径方向内側のベルトプライに埋設されている補強
コードを赤道面に対して左−ヒリ３゜度で傾斜させると
ともに、半径方向外側のベルトプライに埋設されている
補強素子を全て振幅がほぼ等しい波状に屈曲させた比較
タイヤ３と、前記比較タイヤ３における補強素子のうち
タイヤ赤道面近傍に位置する５木の補強素子を直線状と
なし、他は比較タイヤ３と同様である供試タイヤ３とを
準備した。ここで、前記各タイヤのサイズは１７５／７
０Ｒ１３である０次に、このような各タイヤに１．９ｋ
ｇ／Ｃｍ”（７）内圧を充填した後、　　３９０ｋｇの
荷重を作用させながら時速　１２０に＋でドラム上を３
万ｋｓ走行させ、走行終了時におけるタイヤ赤道面上で
の摩耗量を測定した。その結果は、比較タイヤ３では３
．５ｍｍであったが、供試タイヤ３では３．０ｍ腸に減
少していた。また、各タイヤめトレッド端部における摩
耗量を測定してその値を指数１００とし、前記タイヤ赤
道面上における摩耗量を指数で求めた。その結果は、比
較タイヤ３では１１３であったが、供試タイヤ３では　
１０３であった。このように、供試タイヤでは直進時に
おけるタイヤ赤道面近傍、即ちトレッド中央部の摩耗量
が減少して耐摩耗性が向上しているとともに、トレッド
中央部とトレー、ド端部との摩耗量がほぼ等しくなって
耐偏摩耗性も改善されている。

免豆立皇」 以上説明したように、この発明によれば、内圧充填ある
いは高速走行時におけるトレッ１の半径方向外側への膨
出を効果的に抑制し、耐ベルト端セパレーション性、耐
偏摩耗性等を向−ヒさせることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の第１実施例を示すその子午線断面図
、第２図は一部が破断された展開図第３図はこの発明の
第２実施例を示す一部が破断ぎれた展開図である。 １．２１・・・空気入りラジアルタイヤ２・・・カーカ
ス層３・・・コード ６．２４・・・ベルト層　　８，２８・・・トレッドＩ
１．　　＋２．２２．２３・・・ベルトプライ１３、２
８・・・補強素子　　１７・・・タイヤ赤道面Ｅ・・・
トレッドｉ　　　　ｗ・　ｈレッド幅Ａ・・・　１／４
幅点

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. （１）ラジアル方向に延びるコードが多数本埋設された
   トロイダル状のカーカス層と、カーカス層の半径方向外
   側に配置され２枚以上のベルトプライを重ね合わせて構
   成したベルト層と、ベルト層の半径方向外側に配置され
   たトレッドと、を備えた空気入りラジアルタイヤにおい
   て、前記ベルトプライのうちの少なくとも１枚のベルト
   プライ内にほぼ周方向に延び波状またはジグザグ状に屈
   曲した多数本の補強素子を埋設するとともに、これら補
   強素子のうちの少なくとも１本を内圧充填時に振幅が略
   零の直線状となしたことを特徴とする空気入りラジアル
   タイヤ。
2. （２）前記直線状の補強素子をトレッド端からトレッド
   幅の１／４だけ離れた１／４幅点近傍に配置した請求項
   １記載の空気入りラジアルタイヤ。
3. （３）前記直線状の補強素子をタイヤ赤道面近傍に配置
   した請求項１記載の空気入りラジアルタイヤ。