JPH03173849A - シス―8―ドデセニルアセテートの製造方法 - Google Patents

シス―8―ドデセニルアセテートの製造方法

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JPH03173849A
JPH03173849A JP25460690A JP25460690A JPH03173849A JP H03173849 A JPH03173849 A JP H03173849A JP 25460690 A JP25460690 A JP 25460690A JP 25460690 A JP25460690 A JP 25460690A JP H03173849 A JPH03173849 A JP H03173849A
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chloride
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dodecenyl
bromo
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Akira Yamamoto
昭 山本
Toshinobu Ishihara
俊信 石原
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明はナシヒメシンクイガ(Oriental fr
uitmoth、 Gra holitha mole
sta )の性フエロモン成分であるシス−8−ドデセ
ニルアセテートの製造方法に関するものである。
(従来技術と発明が解決しようとする課題)近年、殺虫
剤等の農薬はそれを扱う者に対する毒性が大きく一つの
社会問題に発展している。この問題に対処するため、生
物学的害虫防除が研究されており、この方法の1つとし
て害虫のメスが放出する性フエロモンを化学的に合威し
、これを利用する交信撹乱防除法が提案されている。こ
の防除法はりん翅目害虫において研究が進んでおり最近
はフェロモン農薬として登録されるものも出始めていて
実用段階に入ってきている。
ナシヒメシンクイガ(Grapholitha mol
esta)の性フエロモン成分の一つであるシス−8−
ドデセニルアセテートは分子内に二重結合を1つ有する
直鎖状不飽和脂肪族化合物である。この合成方法は■ウ
ィッチヒ(Vitlig)反応を利用するもの(丁et
ra−hedron、 33,1845(1977)、
■液体アンモニア中、ナトリウムアルキルアセチリドま
たはりチウムアルキルアセチリドとアルキルイオダイド
とをカップリングさせ、炭素数を伸長する方法(Hol
anら、LISP 3,906,035)があるが、■
の場合1反応により生成するオレフィン化合物の幾fp
T純度が一般に低く、高いシス体純度を得るには細心の
注意を払った工夫を行なう必要があるし、■の場合には
、溶媒として液体アンモニアを使用する必要があり、低
温反応(−40℃〜−20℃)で耐圧装置が必要となり
、上記2方法共に工業的、経済的には必ずしも満足しう
るものではなかった。
従って工業的に簡便かつ経済的に幾何純度の高いシス−
8−ドデセニルアセテートの製造方法が求められていた
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、この問題を解決すべく鋭意検討を行なっ
た結果CH,(CH,)CH=CH(CH,)、−C1
で示される シス−3−へブテニルクロリドのグリニヤ
ール試薬と 1−ブロモ−5−クロロペンタンとを L
iCuCl2および/またはLi、CuC14の存在下
で反応させて新規な中間体であるシス−8−ドデセニル
クロリドとし、ついで、これをアセチル化することによ
り効率良くシス−8−ドデセニルアセテートが得られる
ことを見出し本発明を完成した。
以下、本発明の詳細な説明すると、この反応の出発物質
は入手容易なシス−3−ヘプテニルクロリドで、これは
以下の方法で容易に合成される。
c++、(cH2)2cミCH+CH,MgCICH,
(CH,)2CミCMgC1≦ミ5弓Q亡5dtCH,
(CH,)2CH=CH□(cH2)20Hjm(吐涜
九CH□(CH,)、CH=CH(CH2)2Cl常法
通りメチルマグネシウムクロリドのテトラヒドロフラン
溶液を調製し、これに1−ペンチンを撹拌下に滴下反応
させ、得られる1−ペンチニルマグネシウムクロリドに
エチレンオキシドを反応さ・せ、次いで加水分解反応さ
せることによりシス−3−ヘプチン−1−オールを生成
させる。このものをリンドラ−触媒を用いて水素添加し
たのち、塩化チオニルなどの塩素化剤で塩素化すること
により高収率でシス−3−ヘプテニルクロリドが得られ
る。このシス−3−ヘプテニルクロリドは無水テトラヒ
ドロフラン中、常法にて金属マグネシウムと40〜66
℃で反応させることにより、シス−3−へブテニルマグ
ネシウムクロリドのテトラヒドロフラン溶液へと導くこ
とができる。
一方、上記グリニヤール試薬と反応させる1−ブロモ−
5−クロロペンタンであるが、これは対応するα、ω−
アルカンジオール、すなわち1,5−ベンタンジオール
をヘプタンまたはトルエン溶媒存在下、濃塩酸化と混合
し還流下撹拌したのち、有機層を分液、減圧蒸留するこ
とにより5−クロロ−1−ペンタノールが得られる。次
に、この5−クロロ−1−ペンタノールと赤りんとを混
合し、この反応系に反応温度20℃以下で臭素を滴下し
たのち60℃で撹拌し反応液を減圧蒸留することにより
高収率で1−ブロモ−5−クロロペンタンが得られる。
この1−ブロモ−5−クロロペンタンとシス−3−へブ
テニルマグネシウムクロリドとを反応させることにより
新規な中間体シス−8−ドデセニルクロリドを生成させ
るのであるが、この反応にあたっては 1−ブロモ−5
−クロロペンタンのテトラヒドロフラン溶液中、触媒と
してL i Cu Cl□(リチウム塩化銅)またはL
i2CuCl4にリチウム四塩化銅)の存在下、前記グ
リニヤール試薬を反応温度O〜40℃にて滴下反応させ
ることにより目的のシス−8−ドデセニルクロリドが高
収率で得られる。
CH,(C:H,)、CH=CH(CH,)、MgC1
+Br(CH,)2Cl−−一一一→CH3(CH−)
−CH=CH(CHz)tCl +hAgBrC1上記
反応において反応モル比はシス−3−へブテニルマグネ
シウムクロリド1モルに対し 1−ブロモ−5−クロロ
ペンタンを0.9〜1.1モルとすることがよく、触媒
のLiCuCl2またはLi2CuCl4は0.003
〜0.02モル使用するのがよい。このようなりロスカ
ップリング反応させることにより得られた反応液を塩化
アンモン塩酸水溶液で加水分解し、その有機層を取り出
し、これを濃縮したのち、蒸留することにより目的とす
るシス−8−ドデセニルクロリドが高収率で得られる。
このクロスカップリング反応はグリニヤール試薬と炭素
−臭素結合をもった、または炭素−ヨウ素結合をもった
アルカン化合物との間で起こるが、グリニヤール試薬と
炭素−塩素結合をもったアルカン化合物との間では起こ
らない。本発明の場合1−クロロ−5−ブロモヘプタン
を使用するためα、ω−ジブロモアルカン、すなわち1
.5−ジブロムペンタンとグリニヤール試薬とのカップ
リング反応に比べて選択性、収率がよい。
3CH,(CH2)、CH=C:H(CH2)2MgC
1+2Br(CH2)、Br最後のアセチル化工程であ
るが、上記反応で得られたシス−8−ドデセニルクロリ
ドは、氷酢酸中、酢酸カリウムと反応すればアセテート
体へ導くことができる。
cOK CH,(CH,)、CH=CH(CH2)sCIAoo
HOH3(CH,)2CH=CH(CH,)、○C0C
H。
反応はシス−8−ドデセニルクロリド1モルに対し酢酸
カリウム200〜400 g 、氷酢酸150〜400
gを用いて、撹拌しながら150〜180℃で4〜IO
時間行なえばよい。反応後は水和し、得られた有If&
層は減圧蒸留、シリカゲルカラムクロマトグラフィ、高
速分取液体クロマトグラフィなどの通常の単離操作で容
易にシス−8−ドデセニルアセテートを得ることかでき
る。
(実施例) 以下にその実施例を示す。
実施例=1シスー8−ドデセニルアセテートの合成内容
積IQの反応器に金属マグネシウム24g(1モル)、
無水テトラヒドロフラン360gおよびヨウ素1片を仕
込み、この混合物中に内温40℃にてシス−3−ヘプテ
ニルクロリド132.5g (1モル)を2時間で滴下
した。滴下終了後、さらに1時間60℃にて撹拌し反応
を完結させたのち20℃まで冷却し、この反応液(グリ
ニヤール試薬)を滴下ロートに仕込んだ。一方、2Q内
容積の反応器に 1−ブロモ−5−クロロペンタン18
5.5 g (1モル)と、Li2CuCl4のテトラ
ヒドロフラン溶液(LiC1430■とCuC1□67
6■をテトラヒドロフラン200 gに溶解したもの)
を仕込んでおき、これに上記グリニヤール試薬を内温i
0〜15℃にて滴下した。滴下終了後40℃にて1時間
撹拌し反応を完結させた。
反応液を塩酸−塩化アンモニウム水溶液中に注ぎ、加水
分解したのち有機層を分液し、これを濃縮減圧蒸留した
ところ、シス−8−ドデセニルクロリドが168 g 
(収率83%)得られた。このようにして得られたシス
−8−ドデセニルクロリド168 g 、氷酢酸250
 gおよび酢酸カリウム295gを内容積IQの反応器
に仕込み撹拌しながら還流温度(164℃)で9時間反
応させた。反応終了後100℃以下に冷却し、水300
m Qを加えたのち有機層を分液して、これを減圧蒸留
したところ、シス−8−ドデセニルアセテートが170
 g (収率90%)得られた。
実施例2:シスー8−ドデセニルアセテートの合成L 
i、 Cu C14のテトラヒドロフラン溶液の代わり
にLiCuCl□のテトラヒドロフラン溶液(LL−C
1430■とCuC1996■をテトラヒドロフラン2
00gに溶解したもの)を使用したほかは実施例1と全
く同様の操作を行なったところシス−8−ドデセニルク
ロリドがtssg(収率81.5%)、つづくアセチル
化反応でシス−8−ドデセニルアセテートが166g(
収率90%)得られた。
比較例 実施例1におけるシス−3−へブテニルクロリド132
.5 g (1モル)と1−ブロモ−5−クロロペンタ
ン185.5g(1モル)に代えて、それぞれシス−3
−へブテン−1−クロリド132.5 g (1モル)
と1−ブロモ−3−クロロ−プロパン157.5 g 
(↓モル〉を使用したほかは実施例1と同様にして反応
を行ったところ、シス−5−デセン−l−クロリドが1
45g(収率83%)で得られた。しかし、この中には
副生物として■。
6−ゾカジエンが2%含まれているため、この分離のた
めに精留塔で再蒸留したところ、精製されたシス−5−
デセン−1−クロリドが132g(収率91%)で得ら
れた。
ついで、精製したシス−5−デセン−1−クロリドを実
施例1と同様にしてテトラヒドロフラン中でグリニヤー
ル試薬を作り、この中にエチレンオキサイド75gを2
0〜30℃で撹拌しながら滴下反応した後、塩化アンモ
ニウム240g、濃塩酸L6Qmgを加えた水溶液80
0m1l中に注いで加水分解し、有機層を減圧蒸留し、
シス−8−ドブセノール80.7g (収率55%)を
得た。これをピリジン200 ailに溶解し、無水酢
a50gを加え60℃で2時間撹拌した後、水500d
に注ぎ有機層を減圧蒸留したところ、シス−8−ドデセ
ニルアセテートを94g(収率95%)得た。
しかし、このものはシス体の純度95%で、トランス体
5%を含んでいた。
結局、本比較例ではシス−3−へブテン−1−クロリド
よりシス−8−ドデセニルアセテートまで3工程、収率
39.5%であり、シス体の純度も95%であったが、
実施例上はシス−3−へブテニルクロリドよりシス−8
−ドデセニルアセテートまで2工程、収率75%であり
、シス体の純度も約100%と高いものであった。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. CH_3(CH_2)CH=CH(CH_2)_2Cl
    で示されるシス−3−ヘプテニルクロリドのグリニャー
    ル試薬と1−ブロモ−5−クロロペンタンとをLiCu
    Cl_2および/またはLiCuCl_4の存在下で反
    応させてシス−8−ドデセニルクロリドとし、ついでこ
    れをアセチル化することを特徴とするシス−8−ドデセ
    ニルアセテートの製造方法。
JP2254606A 1982-04-12 1990-09-25 シス―8―ドデセニルアセテートの製造方法 Expired - Lifetime JPH0633243B2 (ja)

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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51125204A (en) * 1975-01-22 1976-11-01 Mitsubishi Petrochem Co Ltd Process for preparation of olefin derivatives containing oxygen atom
JPS56100727A (en) * 1980-01-14 1981-08-12 Shin Etsu Chem Co Ltd Cis-6-undecene-1-chloride and its preparation

Patent Citations (2)

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