JPH03173762A - 窒化処理した鋼部材の製造方法 - Google Patents

窒化処理した鋼部材の製造方法

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JPH03173762A
JPH03173762A JP31382589A JP31382589A JPH03173762A JP H03173762 A JPH03173762 A JP H03173762A JP 31382589 A JP31382589 A JP 31382589A JP 31382589 A JP31382589 A JP 31382589A JP H03173762 A JPH03173762 A JP H03173762A
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residual stress
compressive residual
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nitriding treatment
steel
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Katsunori Hanakawa
勝則 花川
Yoshihisa Miwa
能久 三輪
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Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、例えば自動車用歯車などの窒化処理した鋼
部材の製造方法に関する。
(従来技術) 一般に上述の鋼部材、特に自動車用歯車には不規則な高
低応力が負荷されたり或は瞬間的に高応力が付勢される
従来、このような自動車用歯車の疲労強度を向上させる
方法としては、炭素鋼に対して熱処理変形が小さい窒化
処理を行なう方法があるが、充分な疲労強度が得られな
い問題点があった。
そこで従来、上述の窒化処理鋼の疲労強度をさらに向上
させる目的で、例えば特開昭59−140328号公報
に記載の窒化処理鋼の製造方法が既に発明されている。
すなわち、炭素(C):0.15〜0.4重量パーセン
ト、ケイ素(Si):Q、50重量パーセント以下、マ
ンガン(Mo): 0.50〜1゜50重量パーセント
、クロム(Cr)=1.00〜3.00重・量パーセン
ト、バナジウム(V):0.05〜0.15重量パーセ
ント、窒素(N):o、ooa〜0.02重量パーセン
ト、残部鉄(F e)からなる組成を有する鋼素材を、
1000〜1250℃に加熱して熱間圧延を行ない、圧
延後800℃から500℃までを冷却速度0. 2〜b 炭窒化物を析出させると共に、ベイナイト組織を析出さ
せ、その後、機械加工し、軟窒化処理を行なう製造方法
である。
この製造方法においては、ベイナイトが固くて強靭性が
あり、しかもベイナイトに対しては窒化させやすいこと
から、母材組織を強靭なものとすることができると共に
、有効硬化深さを深くすることができ、強度をより一層
向上させることができる。
しかし、この従来方法においても未だ充分な疲労強度を
得ることができず、高応力が付勢される自動車用歯車へ
の適用ができない問題点があった。
この自動車用歯車に適用させるためには、材料の疲労特
性であるS−N線図での高応力側の信頼性を高くする必
要があり、このためには、材料の内部硬さを高くするこ
と、窒化硬化深さを深くすること、圧縮残留応力分布を
深くすることが挙げられる。
そこで、上述の窒化硬化深さを深くするために、仮に窒
化処理時間を長くすると、生産性が悪化する。
また、圧縮残留応力を高くするために、仮にショットピ
ーニングを施すと、大径のショツト粒でショットピーニ
ングを行なう時には、ショツト粒の質量が大きいため窒
化合物層にクラックが生じたり、剥離の原因ともなり、
却って疲労強度が悪化し、小径のショツト粒でショット
ピーニングを行なう時には、表面の圧縮残留応力は高く
なり、疲労限が向上するものの、内部の圧縮残留応力、
硬さを高くすることができず、何れにしても高応力側で
の充分な時間疲労強度の向上を図ることができない問題
点があった。
(発明の目的) この発明の第1発明は、鋼部材の内部の圧縮残留応力を
高クシ、以て高応力側での時間疲労強度を充分に向上す
ることができる窒化処理した鋼部材の製造方法の提供を
目的とする。
この発明の第2発明は、表面と内部との圧縮残留応力を
ともに高くして、疲労限を向上すると共に、高応力側で
の時間疲労強度をより一層向上することができる窒化処
理した鋼部材の製造方法の提供を目的とする。
(発明の構成) この発明の第1発明は、クロム元素(Cr)およびバナ
ジウム(V)元素を含有する鋼材を焼ならしもしくは調
質した後、機械加工を施して窒化処理する鋼部材の製造
方法であって、上記窒化処理後に、300〜550℃の
温度範囲で焼もどし処理を行なう窒化処理した鋼部材の
製造方法であることを特徴とする。
この発明の第2発明は、上記第1発明の焼もどし処理の
後に、ショットピーニングを施す窒化処理した鋼部材の
製造方法であることを特徴とする。
(発明の効果) この発明の第1発明によれば、クロム元素(Cr)およ
びバナジウム元素(V)を含有する鋼材をまず焼ならし
もしくは調質する。
つまり、鋼材の前加工による影響を除去して、性質改善
し、不均一組織を標準の均一微細組織にするAct、A
c’m以上40〜60℃の温度に加熱して全部を−様な
オースティナイトにした後、静かに大気中に放冷する焼
ならし処理を施すか或は鋼の結晶粒子を細かくして材質
を調整し、内部ひずみを完全に解放して、鋼を強靭化す
る調質処理を施す。
上述の焼ならしもしくは調質した鋼材に機械加工を施し
、機械加工後の鋼材を窒化処理すると、表面からの硬さ
分布および圧縮残留応力分布を高くかつ深くすることが
できる。
この窒化処理後の鋼材を300〜550℃の温度範囲で
焼もどしすると、圧縮残留応力分布の表面部は低下する
ものの、内部の圧縮残留応力を高くすることができる。
また表面からの硬さ分布はほとんど変化しないので、表
面硬さの維持により疲労限は何等変わらず、内部の圧縮
残留応力を高くすることで、高応力側での時間疲労強度
の向上を図ることができる効果がある。
ここで焼もどし処理を300〜55℃の温度範囲で行な
う理由は、300℃未満では硬さおよび圧縮残留応力が
ほとんど変化しないため焼もどしの効果が得られず、ま
た550℃を越えると、窒化処理温度と変わらなくなる
ため、窒化層の軟化が生じはじめ、疲労強度や靭性が低
下すると共に、変形が生ずるため好ましくないからであ
る。
この発明の第2発明によれば、上記第1発明の焼もどし
処理の後に、ショットピーニングを施すことで、鋼材表
面の圧縮残留応力を焼もどし前よりも高くすることがで
きる。
このように焼もどし処理後に、ショットピーニングを施
すことで、表面と内部との圧縮残留応力を共に高くして
、疲労限を向上することができ、高応力側での時間疲労
強度をより一層向上することができる効果がある。
(実施例) この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
この発明の第1発明の実施例に係る窒化処理した鋼部材
の製造は、第1図に示す製造プロセスに従ってなされる
すなわち、まず材料としてクロム元素(Cr)を0.5
〜3.0重量パーセント、バナジウム元素(V)を0.
05〜0.2重量パーセント含有する鋼材1を形成し、
この鋼材1を第1工程2で必要に応じて切断する。
ここで、鋼材1の組成としてクロム元素(Cr)を0.
5〜3.0重量パーセントとする理由は、母材の焼入れ
性を向上させ、その強度を高くし、窒化処理後の表面硬
さを向上させるためで、表面硬さ(ビッカース硬度)H
v700以上を得るためには含有率0.5%以上が必要
であり、含有率が過大な値つまり3.0%を越えると表
面硬さが高くなりすぎて靭性が低下し、硬化深さも減少
するからである。
一方、上述の鋼材1の組成としてバナジウム元素(V)
を0.05〜0.2重量パーセントとする理由は次の通
りである。
つまり、バナジウム(V)は窒化による浸入炭素および
浸入窒素と結合して微細な炭化物を析出することにより
、表面硬さと硬化深さを増大させるが、特に硬化深さに
対する寄与度が大きい。
またバナジウム(V)は析出硬化によって母材硬さを向
上させると共に、加熱に対する軟化抵抗を増大させる。
これらの効果を得るためにバナジウム(V)の含有率0
.05%以上が必要であるが、0.20%を越えると靭
性が低下するので、含有率を0.05〜0.2重量パー
セントとする。
次に、第2工程3で、上述の鋼材1を熱間鍛造する。
この熱間鍛造は例えば1180℃前後の一般的条件下で
行なわれる。
次に、第3工程4および第4工程5で、熱処理としての
空冷、焼ならしを行ない、鋼材の母材組織を、ベイナイ
トを含む組織(ベイナイト組織またはフェライト・ベイ
ナイト組織)とする。
これは、母材組織をベイナイトを含む組織とすることに
よって、該母材組織を固(て強靭なものとすると共に、
後工程における窒化処理を行ないやすくして有効硬化深
さを深くし、これにより強度を従前の窒化鋼部材の強度
以上にするために行なわれる。
また、上述の焼ならしにより、鍛造によって生じた各部
位の応力が解放されることになる。
上述の空冷および焼ならしの条件には、−膜内なものが
用いられ、例えば、空冷時においては、冷却速度を約0
.4〜b においては再加熱温度を850〜950℃とし、冷却速
度を0.4〜b なお、上述の第4工程5での焼ならし処理に代えて、第
5工程6による調質処理つまり鋼の結晶粒子を細かくし
て材質を調整し、熱間鍛造による内部ひずみを完全に解
放して、鋼を強靭化する処理を施してもよい。
次に、第6エ程7で焼ならしまたは調質後の鋼材を、必
要に応じて200〜600℃の温度範囲で低温焼鈍(焼
なまし)する。
これは、母材組織がベイナイトに変態した際の変態応力
を解放するために行なわれる。
上述の低温焼なましの処理温度範囲については、200
℃未満では応力除去効果が不充分となり、600℃を越
えると母材の焼もどし作用により硬さが低下する関係上
、200〜6oo℃であるが、窒化処理の温度(通常5
50〜580℃)以下である、300〜500℃の範囲
がより好ましい。
また、上述の低温焼なまし処理の保持時間は、0.5〜
3時間が適切である。0.5時間未満では効果が不充分
であり、3時間を越えると効果が飽和するからである。
次に、第7エ程8で、機械加工を行なう。
つまり、自動車用歯車等の所定の形状に加工する。ここ
で機械加工を行なうのは、窒化処理後では、鋼材の表面
が硬くなって機械加工が困難となるからである。
次に、第8工程9で、窒化処理を行なう。
この窒化処理は鋼材の表面を硬化させて強度を高めるた
めに行なわれる。
この際の硬化層は、上述したように母材組織をベイナイ
トを含む組織としたことにより、窒化が行なわれやすく
なることから、その深さが従前の窒化鋼部材以上に深く
なる。
上述の窒化処理には、ガス軟窒化、ガス窒化、塩浴窒化
、イオン窒化等を用いる。
次に、第9工程10で、窒化処理後の鋼材を焼もどし処
理する。
この焼もどしは、300〜500℃の温度範囲で行ない
、窒化処理後において内部圧縮残留応力を生鳩させる。
上述の焼もどし温度条件は、300℃未満では硬さおよ
び圧縮残留応力がほとんど変化しないため焼もどしの効
果が得られず、また550℃を越えると窒化処理温度と
変わらなくなるため、窒化層の軟化が生じはじめ、疲労
強度や靭性が低下すると共に変形が生じてくるからであ
る。
このような各工程を経ることにより、製造された鋼部材
は、上述の窒化処理により、表面からの硬さ分布および
圧縮残留応力分布を高く、かつ深くすることができ、こ
れを焼もどしすることにより、圧縮残留応力分布の表面
部は低下するものの、内部の圧縮残留応力を高くするこ
とができた。
また、表面から硬さ分布はほとんど変化しない。
したがって、表面硬さを維持していることで、疲労限は
変わらず、内部の圧縮残留応力を高(することができ、
第2図のS−N線図にこの実施例の特性を実線で、従来
のものを点線で示す如く、高応力側での時間疲労強度の
向上を図ることができた。
上述の製造方法に基づく効果は、下記実験例1゜により
裏付けすることができる。
実験例1゜ (A)実験内容 表1に示す組成(数値は何れも重量パーセント)の鋼材
を熱間鍛造後900℃に加熱し、次いで1゜0℃/se
cの冷却速度で冷却して、フェライト+ベイナイト組織
の試験片を作製した。
表1 次に、この試験片を加工して直径10mφ、切り欠きR
=1.0im+の疲労試験片を作製した。
次に、上述の試験片を570’Cで、3.5時間、NH
3:RX=1:1の条件でガス軟窒化処理を行なった。
次に、上述のガス軟窒化処理後に、250〜600℃の
各温度で焼もどし処理し、2時間保持した後に、空冷し
、次表2に示すように各階の試験片を得た。
つまり、焼もどし温度が300℃のこの実施例に相当す
る試験片Nalと、焼もどし温度が400℃のこの実施
例に相当する試験片に2と、焼もどし温度が500℃の
この実施例に相当する試験片漱3と、焼もどし温度が2
50℃の比較例に相当する試験片N114と、焼もどし
温度が600℃の比較例に相当する試験片Na5と、焼
もどしを行なわない比較例に相当する試験片漱6とをそ
れぞれ得た。
そして、これらの各試験片Nal〜恥5について、それ
ぞれ表面からの硬さ分布、表面からの圧縮残留応力分布
を測定すると共に、疲労試験を行なった結果を第3図、
第4図、表2に示す。
(B)実験結果 実験の結果、窒化処理後に300〜550℃の温度範囲
で焼もどしを行なった実施例の試験片魚1、N112、
N13は、硬さ分布を変えることなく、内部側の圧縮残
留応力を高くすることができ、高応力側での時間疲労強
度が比較例の試験片Na4.11h5、Nl16の何れ
と比較しても向上していることがわかった。
これは、固溶していた窒素元素(N)が焼もどしにより
、内部側へ拡散したことによるものと推考される。
また、比較例の試験片NQ5のように、焼もどし温度が
高くなりすぎると、内部側の圧縮残留応力は高くなるが
、基地組織中のベイナイトが分解し始めるため、表面側
の硬さが低下し、疲労強度が低下する。
(以下次頁に続く) 表2.疲労試験結果 この発明の第2発明の実施例に係る窒化処理した鋼部材
の製造は、第5図に示す製造プロセスに従ってなされる
ここで、第9工程10までの各工程はその諸条件が上述
の第1発明の実施例に係るそれと同一である。
この実施例では、上述の第9工程1oの焼もどし処理後
に、次の第10工程11で下記条件にてショットピーニ
ング処理を行なう。
すなわち、ショツト粒の粒径を0.2〜0. 6■φと
し、シミ1フト速度を50〜12oIl/secとして
上述のショットピーニングを行なう。
これはショツト粒の粒径が0.2■φより小さくなると
、鋼材表面に有効な圧縮残留応力を生成することができ
ず、逆にショツト粒の粒径が0゜6閤φを越えると窒化
合物層にクラックが生じ、疲労強度が悪化するからであ
り、ショット速度が50 m/sec未満では加工力が
不足し、ショット速度が120 m/setを越えると
加工力が過大となって、窒化合物層にクラックが生じた
り、剥離が生じたりするからである。
なお、ショツト材質は、スチール、ガラス、アルミナな
どの何れでもよい。
このように上述の焼もどし処理の後に、上記条件下にお
いてショットピーニングを施すことにより、表面の圧縮
残留応力を焼もどし前よりも高くすることができ、焼も
どし処理とショットピーニング処理とを組合わせること
で、表面と内部との両者の圧縮残留応力を共に高くして
、疲労限を向上することができ、第6図のS−N線図に
この実施例の特性を実線で、従来のものを点線で示す如
く、高応力側での時間疲労強度をより一層向上すること
ができる効果がある。
上述の製造方法に基づく効果は、下記実験例2゜により
裏付けることができる。
実験例2゜ (A)実験内容 表3に示す組成(数値は何れも重量パーセント)の鋼材
を熱間鍛造後900℃に加熱し、次いで1゜0℃/se
cの冷却速度で冷却して、フェライト+ベイナイト組織
の試験片を作製した。
表3 次に、この試験片を加工して直径10mmφ、切り欠き
R=1.0mの疲労試験片を作製した。
次に、上述の試験片を570℃で、3.5時間、NH:
RX=1:1の条件でガス軟窒化処理を行なった。次に
上述のガス軟窒化処理後に、250〜600℃の各温度
で焼もどし処理し、2時間保持した後に、空冷し、次表
4に示すように各魔の試験片を得た。
つまり、焼もどし温度が400℃のこの実施例に相当す
る試験片磁7と、 焼もどし温度が500℃のこの実施例に相当する試験片
血8と、 焼もどし温度が250℃の比較例に相当する試験片Nα
9と、 焼もどし温度が600℃の比較例に相当する試験片随1
0と、 焼もどしおよびショットピーニング処理を行なわない比
較例に相当する試験片N11llとをそれぞれ得た。
次に、上述の各試験片魚7〜胤10についてのみ次の条
件でショットピーニングを行なった。
すなわち、ショツト粒の粒径が0.3mφで、ショット
材質がスチールで、ショット硬さ(ロックウェルC硬さ
)がHrC54で、ショット速度が52ml@ecでシ
ョットピーニングを行なった後に、上述の各試験片魚7
〜NcL11について、それぞれ表面からの硬さ分布、
表面からの圧縮残留応力分布を測定すると共に、疲労試
験を行なった結果を第7図、第8図、表4に示す。
(B)実験結果 実験の結果、窒化処理後に300〜550℃の温度範囲
で焼もどしを行ない、さらに、上述の条件下でショット
ピーニングを施した実施例の試験片N17、Na8は硬
さ分布を変化することなく、ショットピーニングによる
表面部、焼もどしによる内部側の圧縮残留応力を高くす
ることができ、高応力側での時間疲労強度が比較例の試
験片徹9、N11l 01bi iの何れと比較しても
向上していることがわかった。
以上要するに、この発明の第1発明に係る実施例の製造
方法は、窒化処理後の鋼材を300〜550℃の温度範
囲で焼もどしするので、内部の圧縮残留応力を高め、高
応力側での時間疲労強度の向上を図ることができる効果
がある。
また、この発明の第2発明に係る実施例の製造方法は、
窒化処理後の鋼材を300〜550℃の温度範囲で焼も
どし処理し、次いでショットピーニング処理を行なうの
で、鋼材の表面と内部との圧縮残留応力を共に高くして
、疲労限を向上することができ、高応力側での時間疲労
強度をより一層向上することができる効果がある。
なお、上記実施例においては、窒化処理した鋼部材とし
て、高応力が付勢される自動車用歯車を例示したが、他
の鋼部材に上述の製造方法を適用してもよいことは勿論
である。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明の一実施例を示し、 第1図は窒化処理した鋼部材の製造プロセスを示す図、 第2図はS−N線図、 第3図は表面からの硬さ分布を示す特性図、第4図は表
面からの圧縮残留応力分布を示す特性図、 第5図は窒化処理した鋼部材の製造プロセスを示す図、 第6図はS−N線図、 第7図は表面からの硬さ分布を示す特性図、第8図は表
面からの圧縮残留応力分布を示す特性図である。 第1図 ℃ンp−に撃J子 層1怠し?え 第5図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)クロム元素およびバナジウム元素を含有する鋼材
    を焼ならしもしくは調質した後、機 械加工を施して窒化処理する鋼部材の製造 方法であって、 上記窒化処理後に、300〜550℃の温 度範囲で焼もどし処理を行なうことを特徴 とする 窒化処理した鋼部材の製造方法。
  2. (2)上記焼もどし処理の後に、ショットピーニングを
    施すことを特徴とする 特許請求の範囲第1項記載の 窒化処理した鋼部材の製造方法。
JP31382589A 1989-12-01 1989-12-01 窒化処理した鋼部材の製造方法 Pending JPH03173762A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063666A (ja) * 2005-08-02 2007-03-15 Honda Motor Co Ltd 有層Fe基合金及びその製造方法
JP2010229490A (ja) * 2009-03-27 2010-10-14 Ud Trucks Corp 金属製品の表面処理方法
JP5898092B2 (ja) * 2010-12-13 2016-04-06 川崎重工業株式会社 駆動カム、その製造方法、及びエンジンの動弁装置

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