JPH0317322Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、低学年の児童に繰上りの加算を数
えるための加算練習器に関する。

児童にとつて繰上り加算を理解するのは容易で
なくこのため種々の教習具が考案されている。

本案は簡便な繰上り加算練習器を提供するもの
である。

繰上り加算において基本となる被加算数と加算
数は夫々２〜９までの数であり、加算結果の第１
倍の数は８〜１の数である。

本案は上記原理に基いて被加算数の10に対する
補数の性質を利用したものであつて、10から１ま
での数と１から８までの数字がこの順番で単位巾
の桝目に横列表示されている数表示帯片と、９か
ら２までの被加算数が前記単位巾の倍数の横巾で
夫々構成された被加算区域によつて夫々右辺を基
準にして縦方向に積み重ね状に配列表示された被
加算数表示板と、２から９までの加算数が前記単
位巾の倍数の横巾で夫々構成された加算区域によ
つて夫々左辺を基準にして縦方向に積み重ね状に
配列表示されると共に前記加算区域における左端
と右端の桝目相当部に夫々数字透視用窓が形成さ
れた加算数表示板とを組合せることによつて透視
用窓に加算結果の第１位の数を簡単に表示させる
ことができるものである。

（実施例） １は数表示帯片であつて、横方向に区画した単
位巾の桝目２に10〜１までの補数表示域２ａと１
〜８までの計算数表示域２ｂによつて更成されて
いる。

１ａは帯片の左端縁である。

３は被加算数表示板であつて９〜２までの被加
算数が夫々前記の桝目巾を単位巾として倍数の横
巾を有する被加算区域３ａとして表され且つ夫々
の右辺３ｂを基準として縦方向に順次積み重ね状
に配列表示されて全体として階段状に形成されて
いる。

４は各区域内に表示された被加算数、５は各区
域の左端縁である。

６は加算数表示板であつて、２〜９までの数が
桝目単位巾の倍数の横巾で構成された加算区域６
ａを有すると共に加算区域の左辺６ｂを基準とし
て縦方向に積み重ね状に配列表示され、更に各区
域の左端の桝目相当部には補数表示窓７ａが穿設
され、右端の桝目相当部には計算数表示域２ｂの
計算結果の第１位数透視用窓７ｂが穿設されてい
る。

（使用法） 例えば（７＋４）の加算結果を求める場合 被加算数表示板３の右辺と加算数表示板６の左
辺を第１図の如く密着させ、その下方に数表示帯
片１を位置させ数字７の被加算区域３ａの左端縁
５に、数表示帯片１の左端縁１ａを合致させる。

このとき補数表示窓７ａには数字３が表示され
ると共に窓７ｂには数表示帯片上に表示された数
字即ち１が計算結果の第１位の数字として表示さ
れる。従つて、生徒は10にこの数を合わせて読む
ことによつて正答「11」を得る。

なお、数表示帯片上の数字の下には小さく
「11」が表示されているが図では省略してある。

また、例えば（８＋４）の加算を知るには第２
図の如く８と４が対応するように被加算数表示板
３と加算数表示板６を合わせる。

これらの下方に数表示帯片１を前記と同様に位
置合わせすると、窓７ａには数字２、７ｂには数
字２が表示されるので７ｂの数字から正答が
「12」であることが判る。

本案品の構成部材は全て板状であるから持運び
に便利であり、被加算表示板と加算表示板及び数
表示帯片を相互に位置合わせするだけで２〜９ま
での全ての組合わせ加算の答を直ちに得ることが
できる。

また、本案品においては加算数が被加算数の10
に対する補数とこれを減じた数に分解して表示さ
れるので数の要素を学習することもできる。

【図面の簡単な説明】

第１図は分解表示した平面図、第２図は使用状
態の平面図である。 １は数表示帯片、３は被加算数表示板、６は加
算数表示板、７ａ，７ｂは透視窓。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】

10から１までの数と１から８までの数字がこの
順番で単位巾の桝目に横列表示されている数表示
帯片と、９から２までの被加算数が前記単位巾の
倍数の横巾で夫々構成された被加算区域によつて
夫々右辺を基準にして縦方向に積み重ね状に配列
表示された被加算数表示板と、２から９までの加
算数が前記単位巾の倍数の横巾で夫々構成された
加算区域によつて夫々左辺を基準にして縦方向に
積み重ね状に配列表示されると共に前記加算区域
における左端と右端の桝目相当部に夫々数字透視
用窓が形成された加算数表示板とからなる繰上り
加算練習器。