JPH0317087A - 有機ケイ素化合物 - Google Patents

有機ケイ素化合物

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Publication number
JPH0317087A
JPH0317087A JP1152533A JP15253389A JPH0317087A JP H0317087 A JPH0317087 A JP H0317087A JP 1152533 A JP1152533 A JP 1152533A JP 15253389 A JP15253389 A JP 15253389A JP H0317087 A JPH0317087 A JP H0317087A
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JP
Japan
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group
organosilicon compound
butene
compound
groups
Prior art date
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Pending
Application number
JP1152533A
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English (en)
Inventor
Keiji Kabeta
壁田 桂次
Michio Zenbayashi
善林 三千夫
Kazuto Shinohara
篠原 和人
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Momentive Performance Materials Japan LLC
Original Assignee
Toshiba Silicone Co Ltd
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Publication of JPH0317087A publication Critical patent/JPH0317087A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、新規な有機ケイ素化合物に関し、さらに詳し
くはシランカップリング剤として有用なトリフルオロビ
ニル基を含有する有機ケイ素化合物に関するものである
〔発明の技術的背景とその問題点〕
トリプルオロビニル基と加水分解性基を有するケイ素原
子とを同時に含有する化合物として、次のような式(1
). (2). (3)に示す化合物が公知である。
(1)  CF2=CF−SiR’,gYa4(ただし
、R’はメチル基、オクタデシル基、Yは塩素原子、フ
ッ素原子、エトキシ基、βは0〜2の整数を表わす) [:Inorg,Chem,. 1. 232(196
2). J,Prakt,Chem,,22. 29(
1963).米国特許第2, 800. 494号明細
書、英国特許第746.51.0号明細書〕(2)CF
a=CFCHFCl’aSiCl+〔米国特許第2. 
800, 494号明細書〕(a)  CF2”CFC
H2CH2SiMe2Z(ただし、Zは塩素原子、エト
キシ基を表わす) CJ,Org.Chem.,31. 1143(196
6)Eしかし、式(1), (2)に示すようなトリフ
ルオロビニル基とケイ素原子が直接あるいはフルオロカ
ーボンを介して結合している化合物では、反応性基間の
立体障害が大きすぎ、反応性基の反応性が低下させられ
る欠点があった。さらに分子自体の自由度が小さすぎた
。そのため、シランカップリング剤としての利用には限
界があり、またこれらの化合物の合戊も困雑であった。
式(3)に示すようなトリフルオロビニル基とケイ素原
子の間にエチレン基の入った化合物の場合は、反応性基
間に距離と自由度があるため、上記欠点の一部は解決さ
れているが、ケイ素原子に結合する加水分解性基が1個
であるため、この部位の反応性が低くシランカップリン
グ剤としての利用には適さない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記欠点を克服したトリフルオロビニ
ル基と2個以上の加水分解性基を結合したケイ素原子を
有し、しかもトリフルオロビニル基とケイ素原子の間に
適当な長さのアルキレン鎖を有するシランカップリング
剤として有用な有機ケイ素化合物を提供することである
〔発明の構或〕 本発明者は、前述のような目的を達威すべく鋭意検討を
重ねた結果、一般式 CFz=CF(C}!z).SiR.X*−、(ただし
、Rは置換または非置換の1価の炭化水素基、Xはアル
コキシ基、またはハロゲン原子、mは2〜18の整数、
nは0または1を表わす) で示される有機ケイ素化合物を見出し、その構造を確認
、本発明を威すに至った。
即ち、本発明は上記トリフル才ロビニル基と加水分解性
基が結合したケイ素原子とを有する新規な有機ケイ素化
合物に関する。
本発明化合物中のRは置換または非置換の1価炭化水素
基を表わし、メチル基、エチル基、プロビル基、ブチル
基、ヘキシル基のようなアルキル基;シクロベンチル基
、シクロヘキシル基のようなシクロアルキル基;2−フ
ヱニルエチル基のようなアラルキル基、フエニル基、ト
リル基のようなアリール基;およびクロロメチル基、ク
ロロフエニル基、3.3.3−トリフルオロブロビル基
のような置換炭化水素基などが例示される。
Xはアルコキシ基またはハロゲン原子を表わし、アルコ
キシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、ブロボキシ
基、ブトキシ基などが例示される。ハロゲン原子として
はフッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが例示されるが、加
水分解性や入手の容易さから塩素原子が特に好ましい。
mは2〜18の整数を表わすが、合或のし易さおよびシ
ランカツプリング剤としての機能から、2〜6が好まし
い。
本発明の化合物は以下に示す方法で製造することができ
る。例えば、トリフルオロビニル基を有するアルキルハ
ロゲン化物を有機金属試薬に変換し、対応する有機ケイ
素化合物と反応させる方法、あるいはトリフルオロビニ
ル基を有するオレフィンと、ハイドロシランを遷移金属
錯体触媒下でヒドロシリル化反応させる方法などが利用
できる。
ここでは、前者の方法について説明する。トリフルオロ
ビニル基を有するアルキルハロゲン化物としては、1−
ブロモ−3.4.4−}!Iフル才ロー3−ブテンや1
−ブロモ−5.6.6−}リフルオロ−5−ヘキセンな
どが入手容易である。
これらの化合物を変換する有機金属試薬としては、マグ
ネシウム試薬が調製のし易さ、生底物の反応性の点で好
ましい。調製は通常のグリニャール試薬の調製と同様に
、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランなどのエーテ
ル系溶媒あるいはこれらを含む混合溶媒系で行うことが
できる。
このようにして調製された有機金属試薬と反応させる有
機ケイ素化合物とは、一般式R,,SiX..(R, 
n, Xは前述のとおり)で示されるシランであり、具
体的にはテトラクロロシラン、テトラメトキシシラン、
テトラエトキシシラン、メチルトリクロロシラン、フェ
ニルトリクロロシラン、メチルトリメトキシシラン、メ
チルトリエトキシシランなどがあげられる。反応では、
マグネシウム塩が生或するので、溶媒を使用するのが好
ましい。使用する溶媒としては、反応原料および生或物
と反応しないものならば、いかなるものでも使用できる
。たとえば、ヘキサン、トルエンのような炭化水素系溶
媒、エチルエーテル、テトラヒドロフランのようなエー
テル系溶媒、クロロホルム、四塩化炭素のようなハロゲ
ン化炭化水素系溶媒などが例示される。
反応は有機金属試薬と対応する有機ケイ素化合物を混合
攪拌し、生或したマグネシウム塩を除去することで達或
される。
得られた化合物の精製は、選択性の高い反応により得ら
れたものであるので、公知の技術である蒸留、ガスクロ
分取、液クロ分取、カラムクロマトなどの方法で行うこ
とができる。
反応中及び精製の際に、原料、生或物の安定性を増すた
めに、予め公知の適当な重合禁止剤や酸化防止剤を添加
することは、常套手段として何等差支えない。
〔発明の効果〕
本発明の有機ケイ素化合物は、高収率、高純度で工業的
に得られ、しかも、トリプル才ロビニル基と加水分解性
基が2個以上結合したケイ素原子とが適当な長さのアル
キレン鎮で結ばれた分子構造をしている。
従って、該化合物によればフルオロオレフインを始めと
する二重結合含有有機モノマーとの共重合体が容易に得
られ、例えば、本来接着性を有さないフルオロオレフィ
ンに接着性や水分架橋性を与えることが可能となり、ま
た他の有機ポリマーに対するグラフト化剤、架橋剤また
は変性剤として、あるいはシランカップリング剤や固体
表面に対する処理剤または接着向上剤などとして有用か
つ効果のあるものである。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて、本発明をさらに詳しく説明する
。なお、実施例中の部は重量部を示す。
実施例1 (1)  グリニャール試薬の調製 滴下ロート、温度計、冷却管のついたフラスコにマグネ
シウム25部、乾燥ジェチルエーテル250部を入れた
。また滴下ロートに1ーブロモー3.4.4−}リフル
オロ−3−ブテン189部を仕込み、窒素雰囲気下で滴
下ロートから1−ブロモー3.4.4−}リフルオロ−
3一ブテンを数滴滴下し、フラスコ内から泡が出て、反
応の開始を確認した後、乾燥ジェチルエーテルをフラス
コにIOOOL 滴下ロートに250部加え、攪拌しな
がら滴下を開始した。
滴下は40分かけて行った。滴下終了後、室温で30分
攪拌し、続いて35℃で1時間攪拌して、グリニャール
試薬を調製した。
(2)滴下ロート、温度計、冷却管のついたフラスコに
テトラメトキシシラン304部、乾燥ジエチルエーテル
1200部を入れ、攪拌しながら(1)で調製したグリ
ニャール試薬全量を1時間を要して滴下した。その後、
35℃で2時間攪拌した後、生或した塩を濾別し、減圧
蒸留(60〜62℃/17Torr)により、無色透明
の液体168部を得た。このもののNMR, IRSM
ass,元素分析の結果から得られた化合物は1−トリ
メトキシシリル−3.4。4−トリフルオロー3−ブテ
ンであることが判明した。収率は73%であった。NM
R , IRチャートを第1図、第2図に、分析結果を
第1表にまとめた。屈折率と比重はそれぞれno’ 1
.374 、d:’ 1.150であった。
実施例2 実施例1のテトラメトキシシランをメチルトリクロロシ
ラン298部に変更して、実施例1と同様に反応させた
。その結果、減圧蒸留(63〜65℃/50Torr)
により、無色透明の液体178部が得られた。このもの
の実施例1と同様の分析(第1表にまとめてある)によ
り、1−メチルジクロロシリル−3.4.4−}リフル
オロ−3ーブテンが得られたことが判明した。収率は8
0%であった。
応用例l ステンレス製攪拌機付オートクレープにベンゼン250
部、実施例1で製造したl−}’Jメトキシシリル−3
.4.4−}リフルオロ−3−ブテン20部、過酸化ジ
ラウロイル3部を仕込み、系内を充分に窒素置換する。
そののち、ヘキサフルオロブロベン(HFP)150部
をオートクレープ中に導入し、昇温する。オートクレー
プ内の温度が65℃に達した時点での圧力は8, lk
g/cm2であった。攪拌下に6時間反応を続け、圧力
が4. 5kg/cm2になった時点でオートクレープ
を水冷し、反応を停止した。冷却後、未反応モノマーを
放出した。得られた反応液を濃縮し、ベンゼンで洗浄し
、再び濃縮乾燥を行った。その結果ゴム状重合体122
部が得られた。この共重合体の組戊分析を元素分析およ
びNMRを用いて行ったところRFP/CF2=CFC
H.CH2S i (OMe) 3=83/17であっ
た。
【図面の簡単な説明】
第1図は実施例1で得られた化合物のNMRチャートを
示す図、第2図は同じ<IRチャートを示す図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一般式 CF_2=CF(CH_2)_mSiR_nX_3_−
    _n(ただし、Rは置換または非置換の1価の炭化水素
    基、Xはアルコキシ基またはハロゲン原子、mは2〜1
    8の整数、nは0または1を表わす) で示される有機ケイ素化合物。
JP1152533A 1989-06-15 1989-06-15 有機ケイ素化合物 Pending JPH0317087A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2852316A1 (fr) * 2003-03-11 2004-09-17 Solvay Monomere fluore fonctionnalise et ses copolymeres avec le fluorure de vinyledene

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2852316A1 (fr) * 2003-03-11 2004-09-17 Solvay Monomere fluore fonctionnalise et ses copolymeres avec le fluorure de vinyledene
WO2004081066A1 (en) * 2003-03-11 2004-09-23 Solvay (Société Anonyme) Functionalized fluoromonomers and their copolymers with vinylidene fluoride

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