JPH03170323A - 乾燥分級方法および装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、製造工程中の食塩の粒度試験のための試料の
乾燥分級方法および装置に関する。

［従来の技術］ 粉粒体の粒度分布を求める掻く一般的方法として、粉粒
体を網篩により粒度別に篩分け分級し、重量を測定する
方法がある。

湿った粉粒体やスラリー状で懸濁する扮粒体などを篩分
ける場合は、 ■試料を乾燥した後に篩分ける２段階の操作をする方法
、 ■あるいは水を噴射して湿式で篩分けてから乾燥する２
段階操作方法 のいずれかが用いられるが、何れも２段階操作となる。

上記の乾燥、篩分けの２段階操作は煩雑で時間と手数が
かかる。

食塩製造工程における工程管理のための湿潤食塩の粒度
測定について説明する。

従来の手順は次の通りである。

湿潤食塩を混合し一定量の試料をビーカーにとり、これ
に塩化ナトリウム飽和エチルアルコールを注いで、撹拌
した後濾紙を用いて吸引濾過する。一旦濾過終了後、漏
斗に塩化ナトリウム飽和エチルアルコールを注ぎ、再度
吸引濾過する。濾過後に塩を５５℃の乾燥器で乾燥する
が、このとき塩が塊状にならないように時々かき混ぜる
。乾燥後１００ｇ程度を篩分け試料とし、篩と、篩振と
う器とからなる粒度試験用振動篩装置で１５分間篩分け
により分級し秤量する。

［発明が解決しようとする課題］ 上記食塩の粒度測定方法には次の欠点がある。

（１）塩の乾燥中かき混ぜ作業に人手を要する。

（２）一連の作業に約５０分の時間がかかる。

（３）乾燥時粒子が二次凝縮を起こし易く、求められた
粒度分布が高めになる。

湿潤食塩に限らず湿潤物質を篩網で篩分け分級するとき
は、結晶や粒子同士の付着、凝集や篩網目での架橋現象
などが起こり、円滑な篩分けができないことがある。対
策として、試料を乾燥し、乾燥中又は乾燥後粒子同士を
ほぐし、更にその後篩にかける。この操作は人手を要し
時間がかかる。

本発明はこのような湿潤材料の試験篩分け分級を、迅速
に、精度よく、省力的に実施する方法及び装置を提供す
ることを目的とする。

［課題を解決するための手段１ 本発明方法は、試料食塩にエチルアルコールを注いで十
分に湿潤処理し、この湿潤食塩を直ちに篩網上に載せ、
５５℃以上の温度に加熱しつつ同時に振動分級すること
を特徴とする食塩の乾燥分級方法である。

本発明装置は、上記方法を好適に実施する装置であって
、次の技術手段によって構成されている。

■　粒度試験用振動篩装置の篩分け部を断熱された筺体
内に収納した。

■　この筺体内の前記篩分け部の篩面上方空間に篩分け
試料を加熱する放射熱源を備える。

［作用］ 本発明方法は、従来人手を要し、かつ長時間を要してい
た製塩工程の試料食塩の分級な自動化し迅速に実施する
ものである。

本発明装置は乾燥と、粒子同士の二次凝縮を防ぎ、かつ
凝集粒子をほぐしながら同時に分級を行う装置である。

すなわち篩分け試料を篩面上に供給し、熱源からの熱に
より試料を乾燥し、篩に運動を与える装置が篩に上下左
右の振動等の運動を与えて篩面上の試料の凝集を防止す
ると共に凝集粒子同士をほぐし、同時に篩網面での篩分
けをも実行する。

製造工程中から採取した、他の塩類を含む母液で濡れて
いる塩の試料の場合、エチルアルコール処理により結晶
表面から母液が除かれ、エチルアルコールで覆われてい
る状態になる。母液が残っていると乾燥中に析出して糊
状となり塩の結晶粒子同志を凝集させる。

表面がエチルアルコールで覆われた試料を本発明装置に
供給すれば、乾燥、粒子同志の結合をほぐす操作、篩分
け作用が同時に行なわれ、かつ乾燥が速いから全体の所
要時間が短くなる。

本発明の装置は、放射熱源を制御して自動温度調節する
ことができる。篩分け対象試料の特性に応じて適切な温
度に設定することができ、最適の特性に応じて適切な温
度に設定することができ、最適の温度とエネルギー供給
量を確保することができる。

また、加熱熱源として赤外線ヒータを用いると、食品処
理に最適である。もちろん他の放射熱源を除外するもの
ではない。

［実施例］ 本発明装置の実施例を図面により説明する。

第１図、第２図は本発明の実施例を示し、乾燥分級装置
の図である。第ｌ図は正面図でそのＩＩ　−ＩＩ矢視が
第２図である。

図において、筺体ｌは六面を囲まれた箱で、正面に扉２
を取付け、扉２には内部観察用の窓３がある。正面の下
部は操作スイッチ等を配置した制御盤４である。筺体ｌ
は断熱材５′によって外界を断熱されている。

筺体ｌ内の天井に支持枠６を設け、これに試料加熱用放
射熱源としての遠赤外線ヒータ７を固定する。このヒー
ク７は試料に放射線が直接到達する位置関係に配設する
。

粒度試験用振動篩装置の振動架台は篩支持部材８とスプ
リング部材９からなる。スプリング部材９は屈曲した部
材で、支持台ｌＯに固定され、またクランク１１と連結
している。モータ１２の回転をＶベルト（図示してない
）で偏心シャフト】３に伝え、クランク１１により前後
左右の往復運動を与え、この運動をスプリング部材９に
伝える。これにより篩ｌ２は多次元の振動を発生する。

篩支持部材に受け皿ｌ３を載せる。

受け皿ｌ３を篩支持部材に載せその上にＪＩＳ標準篩ｌ
２を３個重ね、篩支持枠ｌ４と抑え金具ｌ５で固定する
。篩支持枠と抑え金具を脱着可能に構成しておけば、重
ねる標準篩の個数は３個に限らず適当に選べる。

最上段の篩に試料を載せ、遠赤外線ヒータのスイッチを
入れ、モータを回転させれば、試料のほぐし、乾燥と篩
分けが同時に達成できる。

制御盤４の盤面には表示灯ｌ６、スイッチ１７等を配置
し、ケース内部にタイマ１８等の制御装置を設置する。

熱源、制御装置等を乾燥分級する試料に適したものとす
れば、種々の試料に適用可能である。試料の性質により
、乾燥と篩分け作業のそれぞれを単独運転、時差運転、
断続運転ができる。例えば、タイマにより熱源のスイッ
チ投入後一定時間試料を乾燥後に振動架台を運転して篩
分けを開始したり、加熱温度、振動架台の振動数を変え
て試料の性質の多様性に対応できる。

次に，本装置による湿塩の乾燥分級の実施例を示す。湿
塩約１５０ｇを簡易脱水器用の袋に入れ、袋ごとｌβビ
ーカに入れ、塩が浸るまでエチルアルコールを注入し、
塩をスプーンで１０回かき混ぜて洗う。袋をビーカから
取出し脱水後、塩約１　００ｇを秤り取る。振動架台に
受皿と篩網目６００μｍの標準篩をセットしておき塩を
篩に入れる。遠赤外線ヒータは３００ワット４個を使用
し、予めこれに通電し雰囲気温度を５５℃以上に保ち本
装置で乾燥と篩分けを同時に行う。粒子同士をほぐす作
用も同時に行われる。

篩網上Ａと篩下Ｂとを秤量、Ａ／　（Ａ＋Ｂ）Ｘ１　０
０　［６００ｕｍ重量％１を求める。

従来技術の、塩をエチルアルコールで洗い、乾燥した後
、篩分け、秤量する方法では、（１）塩の乾燥中かき混
ぜ作業に人手を要し、（２）一連の作業に約５０分の時
間がかかり、（３）乾燥時粒子が二次凝縮を起こし易く
粒度分布が高めにでる ことがあった。

本装置によれば、試料を標準篩に入れれば乾燥中のかき
混ぜは不要で手数が省ける。一連の操作時間は、約１５
分で大幅に短縮された。また，第１表に１例を示すとお
り、測定結果は従来法と比較して遜色ない。

９ 第 ｌ 表 ｌ ０ ［発明の効果］ 本発明方法によれば、製塩工程における塩の粒度を省力
的に迅速に正確に測定することができる。本発明装置は
湿潤試料の乾燥と分級を同時に行うことにより、■前処
理がなく全自動運転なので省力化できる、■試料の結晶
破損が少ない、■微粉の逃げがないなどの効果を奏する
。

なお、本発明装置は湿塩以外にも石灰、窯業原料などの
湿潤あるいはスラリー状粉粒体の粒度分布を求める場合
にも応用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は本発明の実施例の乾燥分級装置を示し
、第１図は正面図、第２図はそのＩＩ　−　ＩＩ矢視図
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １　試料食塩にエチルアルコールを注いで充分に湿潤処
   理し、該湿潤食塩を直ちに篩網上に載せ、５５℃以上の
   温度に加熱し、加熱と同時に振動分級することを特徴と
   する食塩の乾燥分級方法。 ２　粒度試験用振動篩装置の篩分け部を、断熱された筺
   体内に収納し、該筺体内の前記篩分け部の篩面上方空間
   に篩分け試料を加熱する放射熱源を備えたことを特徴と
   する乾燥分級装置。