JP4029236B2 - 合成樹脂再生原料の乾燥処理方法並びに装置 - Google Patents

合成樹脂再生原料の乾燥処理方法並びに装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はPETボトル等の合成樹脂製品を粉砕し洗浄して得られる合成樹脂再生原料の乾燥処理方法並びに装置に関するものである。
【0002】
【発明の背景】
PETボトルを粉砕し、洗浄、分別を繰り返し、純粋なポリエチレンテレフタレート(PET)のフレーク(薄片)とし、これを原料に様々な製品を作り出すリサイクルが現在行われている。そして従来のPETボトルのリサイクルのラインにおける乾燥工程は、粉砕された大きさが均一ではないPETフレークを単一の乾燥機により単に乾燥のみを行うというものであった。
【0003】
ところでPETボトルの粉砕物は粒径は10mm程度までのものであるが、小さな粒は1mm以下の粉状のものまであり、粒度分布が広い。このような粒度分布の広いPETフレーク(粉砕物)を乾燥しようとすれば、水分の抜けにくい粉状物の乾燥を中心に考えざるを得ない。なぜなら水分が残った状態のPETフレークを成形加工の原料とした場合には、成形加工時に加水分解反応を起こして製品が強度面での不良が生じるためである。しかしながらこのような小さな粉状物に合わせた乾燥では、大径のPETフレークには過剰に熱が加わりすぎて、IV値(固有粘度)が低下しすぎてしまい、例えば糸やシートなどの高いIV値を要求される成形品の加工には原料として用いることが難しくなる。
【0004】
【開発を試みた技術的課題】
本発明はこのような背景からなされたものであって、PETフレーク等の合成樹脂再生原料を乾燥するとともに粒径により分級することにより、充分な乾燥と、成形加工時における高いIV値の確保を両立させ、より再生製品に適した原料を得ることができ、良質な再生製品を得ることができるようにするとともに、合成樹脂再生原料の製造時間の短縮や経済性も向上させ得る合成樹脂再生原料の乾燥処理方法並びに装置の開発を試みたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法は、合成樹脂製品を粉砕し洗浄された合成樹脂再生原料を乾燥処理する方法において、上段に設けられる第一乾燥機と、その下段に設けられて第一乾燥機によりふるいにかけられ落とされた合成樹脂再生原料を受け取り乾燥する第二乾燥機とを含む二基以上の乾燥機を具えて、最初に合成樹脂再生原料が投入される第一乾燥機により、熱風による乾燥を行うとともにふるいにかけて、合成樹脂再生原料の大きさに基づく選別を行い、このふるいにかけられた小さな合成樹脂再生原料を第二乾燥機で乾燥を行い、一方前記第一乾燥機の後流には、風力選別機が設けられ、第一乾燥機により乾燥された再生合成樹脂原料が選別されることを特徴として成るものである。 この発明によれば、合成樹脂再生原料は大きさによって選別されると同時に乾燥されるため、合成樹脂再生原料の充分な乾燥と、成形加工時における高いIV値の確保が両立され、良質な再生製品を得ることができる。また大きさに応じた熱風量の調節も行え、均一な乾燥が行えるともに乾燥効率が良く経済的である。
また、第一乾燥機から選別された合成樹脂再生原料の第二乾燥機への移送は、自然落下により行うことができて簡便安価な構造である。
更にまた、第一乾燥機を通過して乾燥された比較的大きな合成樹脂再生原料が、更に重さにより選別されるため、より細かな分級が行える。
【0006】
また請求項2記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法は、前記請求項1の要件に加え、前記上段に設けられる第一乾燥機は、横臥姿勢で回転自在に支持される回転網胴を具えて成り、この回転網胴の内部に前記合成樹脂再生原料を受け入れ回転駆動し、合成樹脂再生原料を攪拌しながら熱風により乾燥するとともに、回転網胴の網目から小さな合成樹脂再生原料をふるい落として選別し、一方、前記下段に設けられる第二乾燥機は、前記回転網胴の網目から落ちた合成樹脂再生原料を熱風を吹きかけながら振動コンベヤにより振動させながら乾燥することを特徴として成るものである。
この発明によれば、第一乾燥機では比較的大きな合成樹脂再生原料が回転網胴による回転攪拌がなされ充分な乾燥が行われる。また第二乾燥機では振動コンベヤを適用して成るものであるため、ふるい落とされた比較的小さな合成樹脂再生原料を確実に捕らえることができるとともに、PETフレークの進む速度調整も振動の強弱により簡単に行うことができる。そして第二乾燥機では振動を与えられ熱風が吹きかけられることにより合成樹脂再生原料は浮動状態となり、積載された表層面だけでなく、全体的によく乾燥する。
【0007】
更に請求項3記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法は、前記請求項1または2記載の要件に加え、前記合成樹脂再生原料はPETフレークであることを特徴として成るものである。
この発明によれば、PETボトル等のPET製品の再生が盛んであり、PETフレークの需要も大きい情勢に応えることができる。
【0008】
更にまた請求項4記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置は、合成樹脂製品を粉砕し洗浄された合成樹脂再生原料を乾燥処理する装置において、上段に設けられる第一乾燥機と、その下段に設けられて第一乾燥機によりふるいにかけられ落とされた合成樹脂再生原料を受け取り乾燥する第二乾燥機とを含む二基以上の乾燥機を多段に具え、最後以外の乾燥機は乾燥手段とともに次の乾燥機に細かな合成樹脂再生原料を移送するための選別手段を具え、更に前記第一乾燥機の後流には風力選別機が設けられ、第一乾燥機により乾燥された再生合成樹脂原料が選別されることを特徴として成るものである。
この発明によれば、合成樹脂再生原料は大きさによって選別されると同時に乾燥されるため、合成樹脂再生原料の充分な乾燥と、成形加工時における高いIV値の確保が両立され、良質な再生製品を得ることができる。また大きさに応じた熱風量の調節も行え、均一な乾燥が行えるともに乾燥効率が良く経済的である。
また、第一乾燥機から選別された合成樹脂再生原料の第二乾燥機への移送は、自然落下により行うことができて簡便安価な構造である。
更にまた、第一乾燥機を通過して乾燥された比較的大きな合成樹脂再生原料が、更に重さにより選別されるため、より細かな分級が行える。
【0009】
更にまた請求項5記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置は、前記請求項4記載の要件に加え、前記上段に設けられる第一乾燥機は、横臥姿勢で回転自在に支持される回転網胴を具えて成り、この内部に前記合成樹脂再生原料を受け入れ回転駆動する回転網胴によって合成樹脂再生原料を攪拌しながら熱風により乾燥する回転網胴式の乾燥機であり、一方、前記下段の第二乾燥機は、前記回転網胴の網目から落ちた合成樹脂再生原料を熱風を吹きかけながら振動コンベヤにより振動させながら乾燥する振動流動層式の乾燥機であることを特徴として成るものである。
この発明によれば、第一乾燥機では比較的大きな合成樹脂再生原料が回転網胴による回転攪拌がなされ充分な乾燥が行われる。また第二乾燥機では振動コンベヤを適用して成るものであるため、ふるい落とされた比較的小さな合成樹脂再生原料を確実に捕らえることができるとともに、PETフレークの進む速度調整も振動の強弱により簡単に行うことができる。そして第二乾燥機では振動を与えられ熱風が吹きかけられるることにより合成樹脂再生原料は浮動状態となり、積載された表層面だけでなく、全体的によく乾燥する。
【0010】
更にまた請求項6記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置は、前記請求項5記載の要件に加え、前記回転網胴の網は脱着自在であり、異なる網目の網に取り替え可能としたことを特徴として成るものである。
【0011】
更にまた請求項7記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置は、前記請求項5または6記載の要件に加え、前記回転網胴は角筒形であることを特徴として成るものである。
この発明によれば、回転網胴が角筒形であるため、角部によりPETフレークがせき止められた後に崩れ落とされるものであって、よく混合される。
【0012】
更にまた請求項8記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置は、前記請求項4、5、6または7記載の要件に加え、前記合成樹脂再生原料はPETフレークであることを特徴として成るものである。
この発明によれば、PETボトル等のPET製品の再生が盛んであり、PETフレークの需要も大きい情勢に応えることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下本発明を図示の実施の形態に基づき説明する。なお以下の説明にあたっては、まず本発明に係る合成樹脂再生原料の乾燥処理装置について説明し、次いでこの合成樹脂再生原料の乾燥処理装置の作動状態の説明と併せて本発明に係る合成樹脂再生原料の乾燥処理方法について説明する。
【0014】
まず合成樹脂再生原料の乾燥処理装置1の具体的な説明の前に、本発明が実施されるPET製品の再生ラインの概略的な説明を行う。図2に示すものはポリエチレンテレフタレート製の飲料容器であるPETボトルBを、薄小片状のPETフレークAとする実施の形態であり、回収されたPETボトルBはまず粉砕装置L1により荒粉砕され、荒洗浄装置L2により荒洗浄される。次に再度仕上粉砕装置L3による仕上粉砕を行い、荒粉砕されたPETボトルBをフレーク状に粉砕する。更に次に仕上洗浄装置L4により仕上洗浄を行いラベルのポリプロピレンや、ベースカップのポリエチレン等をPETフレークAと分離する。そしてこの仕上洗浄が行われたPETフレークAを脱水機L5により脱水し、本発明に係る合成樹脂再生原料の乾燥処理装置1を用いて乾燥及びPETフレークAの大きさによる選別を行う。なお上述したラインは概略であるとともに一例であり、その他種々の形態を採り得るものであって例えば適宜着色ボトルを取り除く手作業の選別作業や乾燥後のPETフレークAから更に微小な金属を分離するような作業が設けられる。
【0015】
次に本発明に係る合成樹脂再生原料の乾燥処理装置1について説明する。このものは、図1に示されるように第一乾燥機2と、第二乾燥機3とを具えて成り、本実施の形態では一例として上記構成に加え、第二乾燥機3の下流に風力選別機4が付設されて成る。なお符号2Tに示す装置は第一乾燥機2に脱水処理されたPETフレークAを投入する投入コンベヤである。また第一乾燥機2と風力選別機4との間に設けられる符号5は中継振動コンベヤであり、また符号6に示す装置は垂直バケットコンベヤである。また第二乾燥機3の終端に連接される装置は、中継振動コンベヤ7であり、この中継振動コンベヤ7の終端には垂直バケットコンベヤ8が設けられる。なお合成樹脂再生原料の乾燥処理装置1の上述した各装置は、図示を省略した制御装置により統合的に制御される。
【0016】
以下各機器について詳細に説明する。まず第一乾燥機2について説明すると、第一乾燥機2は、機枠11に対し金属製パネルが張設されて外胴12が形成され、この内部に回転網胴20が回転自在に設けられて成る。外胴12の前面側には、内部のメンテナンスや清掃作業を行う際などに開放する前管理扉13が設けられ、またこの前管理扉13には乾燥処理中に内部をのぞくことのできる透明ガラス等の点検窓14が設けられている。外胴12の後面上方には図1及び図3に示されるように、熱風を内部に吹き込むための風導15が設けられ、この風導15は外部の適宜位置に設けられた熱風発生機17に接続されている。また外胴12の上部には排気ファン16Aが設けられ、蒸気が機外に排出される。蒸気中に含まれる粉塵等は、外胴12の背面側に設けられ前記排気ファン16Aに接続された集塵サイクロン16Bを介して下方の粉受け箱に回収される。
【0017】
回転網胴20は、図4に示されるように八角筒形状に形成された回転網胴フレーム21に対し金網額縁23が下辺をヒンジ24aにより外側へ開放自在に接続され、上辺が回転網胴フレーム21から突設した固定ボルト22Bに対し、クイッククランプノブ24bと松葉ピン24cにより固定自在に構成されている。金網額縁23には網目が例えば縦横3mm等の数種類の大きさの金網25が差し替え自在となっている。また回転網胴フレーム21の内面側にはPETフレークAをかき上げるための攪拌羽根22Aが複数適宜個所に設けられている。
【0018】
第一乾燥機2は以上のようにして成り、脱水処理されたPETフレークAが投入コンベヤ2Tにより投入され、回転網胴20の図3における右端へ移動して、下方の中継振動コンベヤ5に落とされる。中継振動コンベヤ5に落とされたPETフレークAは、風力選別機4方向へ移送されて垂直バケットコンベヤ6を介して風力選別機4に投入される。
【0019】
第二乾燥機3について説明する。第二乾燥機3は、図1及び図4に示されるように前記第一乾燥機2の回転網胴20の網目からこぼれ落ちたPETフレークAを振動コンベヤ30により受け取り振動させ、熱風を吹きかけることにより浮動状態としながら乾燥する装置である。振動コンベヤ30への熱風の供給は、図1及び図3に示されるように第一乾燥機2の風導15からダクト36を延ばし、振動コンベヤ30の始端側に接続するものであり、このダクト36の途中にはブロワ37とヒータ38が設けられ、温度調節をした上で熱風が送り込まれる。
【0020】
振動コンベヤ30の具体的な構造について説明する。振動コンベヤ30は図4及び図1に示されるように、トラフ31と、この上にパンチングメタルで形成された上トラフ32と、案内材33と、これら部材を板バネ34で支持して振動させる起振装置35とから成る。前記トラフ31、上トラフ32及び案内材33は、ノブ39により清掃時等に分解することができるように固定されている。振動コンベヤは以上のようにして成り、第一乾燥機2の回転網胴20の網目から落ちた細かなPETフレークAは、直接もしくは前記案内材33を介して上トラフ32を通ってトラフ31に落ちる。そしてトラフ31上のPETフレークAは、起振装置35により振動されながら熱風を吹きかけられて乾燥される。なお振動コンベヤ30は昇降可能に設けられ、昇降ハンドルを回転することにより、昇降できるものであって、振動コンベヤ30の清掃時には下に降ろす。
【0021】
風力選別機4について説明する。風力選別機4は、第一乾燥機2により乾燥された比較的大きなPETフレークAを、更に風選により重いPETフレークAと、軽いPETフレークAとに仕分けるための装置である。図5に示されるように風力選別機4は垂直バケットコンベヤ6からPETフレークAをホッパ41により受け取り、フィーダ42により風選室40へ送り込む。なおこのようにフィーダ42により一定少量ずつを風選室40に送り込むため、風選の精度が良い。風選室40ではインバータ制御されるシロッコファン43により軽量物シュート44方向へPETフレークAが導かれるように熱風が吹いており、軽いPETフレークAは軽量物シュート44から排出され架台9に引っかけられた軽量PETフレーク用収容袋S1に詰められる。また重いPETフレークAは熱風によって軽量物シュート44方向へは導かれず、そのまま落ちて重量物シュート45から排出され、重量PETフレーク用収容袋S2に詰められる。
なお図5の仮想線に示すように、第乾燥機の下流にも、上述したような構成の風力選別機4′を付設し、小粒のPETフレークAについても重量による選別を行うようにしてもよい。
【0022】
本発明の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置1の一例は以上のような具体的な形態を採るもので、以下この作動態様を説明しながら併せて本発明の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法について説明する。
【0023】
(1)第一乾燥機による乾燥
投入コンベヤ2Tから第一乾燥機2の回転網胴20に投入されたPETフレークAは、回転される回転網胴20により攪拌されてよく乾燥され、図3において右方向の出口に向かって進む。このとき回転網胴20は八角筒形状であるため、角部によりPETフレークAがせき止められた後に崩れ落とされるものであって、よく混合される。また複数適宜個所に攪拌羽根22Aが設けられているため、更によく混合される。
【0024】
(2)第一分級
そして前記第一乾燥機2による乾燥の最中に、比較的大きなPETフレークAと小さなPETフレークAとの選別がなされる。すなわち図1の拡大図及び図5に示されるように比較的小さなPETフレークAは、回転網胴20の金網25の網目からふるい落とされる。なおこの分級の調節は、回転網胴20の金網25を交換することによって変更することができる。
【0025】
(3)第二乾燥機による乾燥
第一乾燥機2からふるい落とされたPETフレークAは、直接もしくは案内材33を介して上トラフ32を通ってトラフ31に落ちる。トラフ31等は起振装置35及び熱風により振動され浮動状態とされているため、熱風がPETフレークAの表層のみならず内層にいきわたり、均一的に且つ比較的速く乾燥される。なお乾燥時間は、起振装置35による振動の大きさによって調節が行える。第二乾燥機3による乾燥が終了した小さなPETフレークAは、図5に示されるように中継振動コンベヤ7によって搬送され、垂直バケットコンベヤ8を介して架台10に吊るされた小PETフレーク用収容袋S3に投入される。
【0026】
(4)風力選別機による選別(第二分級)
一方、第一乾燥機2による乾燥がなされた比較的大きなPETフレークAは、図5に示されるように中継振動コンベヤ5により搬送され、垂直バケットコンベヤ6を介して風力選別機4のホッパ41に投入される。そしてフィーダ42により少量ずつが風選室40内に送り込まれ、軽いPETフレークAはシロッコファン43の熱風により軽量物シュート44へ運ばれる。一方、重いPETフレークAはそのまま重量物シュート45に落下してそれぞれのPETフレークAが袋詰めされる。なおフィーダ42により一定少量ずつが風選室40に送り込まれるため風選の精度が良い。
【0027】
【他の実施の形態】
本発明の基本的な実施の形態は以上のようであるが、その他種々の改変が行い得る。
例えば乾燥機は二基のみに限定されるものではなく、図6(a)に模式的に示すように第三乾燥機50を更に設けて実施するようにしても構わない。なおこの実施の形態では第一乾燥機2を回転胴式乾燥機とし、第二乾燥機3及び第三乾燥機50を振動コンベヤを用いた振動流動層式乾燥機で実施している。因みにこの場合、第二乾燥機3のトラフは、パンチングメタルや、網等のふるい落としが可能な構成とする。
【0028】
第一乾燥機2は、必ずしも回転胴式乾燥機である必要はなく、図6(b)において模式的に示す第一乾燥機2Aは、振動コンベヤを用いた振動流動層式乾燥機を適用している。因みにこの場合にも、第一乾燥機2Aのトラフは、パンチングメタルや、網等のふるい落としが可能な構成とする。
【0029】
【発明の効果】
請求項1及び記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法並びに装置によれば、二基以上の乾燥機を具えて、最初に合成樹脂再生原料が投入される第一乾燥機2により、熱風による乾燥を行うとともにふるいにかけて、合成樹脂再生原料の大きさに基づく選別を行い、このふるいにかけられた小さな合成樹脂再生原料を第二乾燥機3以降で乾燥及び適宜ふるいにかけて更に選別を行い次の乾燥機に移送するため、合成樹脂再生原料の充分な乾燥と、成形加工時における高いIV値の確保が両立され、良質な再生製品を得ることができる。また大きさに応じた熱風量の調節も行え、均一な乾燥が行えるともに乾燥効率が良く経済的である。
また乾燥機が、上段に設けられる第一乾燥機2と、その下段に設けられて第一乾燥機2によりふるいにかけられ落とされた合成樹脂再生原料を受け取り乾燥する第二乾燥機3の二基であるため、第一乾燥機2から選別された合成樹脂再生原料の第二乾燥機3への移送は、自然落下により行うことができて簡便安価な構造である。
更にまた、第一乾燥機2の後流には、風力選別機4が設けられるため、第一乾燥機2を通過して乾燥された比較的大きな合成樹脂再生原料が、更に重さにより選別され、より細かな分級が行える。
【0030】
請求項及び記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法並びに装置によれば、第一乾燥機2では比較的大きな合成樹脂再生原料が回転網胴20による回転攪拌がなされ充分な乾燥が行われる。また第二乾燥機3では振動コンベヤを適用して成るものであるため、ふるい落とされた比較的小さな合成樹脂再生原料を確実に捕らえることができるとともに、PETフレークAの進む速度調整も振動の強弱により簡単に行うことができる。そして第二乾燥機3では振動を与えられ熱風が吹きかけられることにより合成樹脂再生原料は浮動状態となり、積載された表層面だけでなく、全体的によく乾燥する。
【0031】
請求項及び記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法並びに装置によれば、合成樹脂再生原料はPETフレークAであるため、PETボトルB等のPET製品の再生が盛んであり、PETフレークAの需要も大きい情勢に応えることができる。
【0032】
請求項記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置によれば、回転網胴20の網は脱着自在であり、異なる網目の網に取り替え可能であるため、網を交換することにより合成樹脂再生原料の選別する大きさを変更することができる。
【0033】
請求項記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置によれば、回転網胴20は角筒形であるため、角部によりPETフレークAがせき止められた後に崩れ落とされ、よく混合される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】 PETボトルから再生原料であるPETフレークを得る再生ラインの概略を示す説明図である。
【図3】 本発明の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置の実施の形態を示す平面図である。
【図4】 第一乾燥機の回転網胴と第二乾燥機の振動コンベヤの部位を示す斜視図である。
【図5】 本発明の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置の乾燥処理の流れを示すとともに風力選別機による風選の様子を模式的に示す説明図である。
【図6】 乾燥機の数や種類を異ならせた他の種の実施の形態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 合成樹脂再生原料の乾燥処理装置
2 第一乾燥機
2A 第一乾燥機
2B 第一乾燥機
2T 投入コンベヤ
3 第二乾燥機
3A 第二乾燥機
4 風力選別機
4′ 風力選別機
5 中継振動コンベヤ
6 垂直バケットコンベヤ
7 中継振動コンベヤ
8 垂直バケットコンベヤ
9 架台
10 架台
11 機枠
12 外胴
13 前管理扉
14 点検窓
15 風導
16A 排気ファン
16B 集塵サイクロン
17 熱風発生機
20 回転網胴
21 回転網胴フレーム
22A 攪拌羽根
22B 固定ボルト
23 金網額縁
24a ヒンジ
24b クイッククランプノブ
24c 松葉ピン
25 金網
30 振動コンベヤ
31 トラフ
32 上トラフ
33 案内材
34 板バネ
35 起振装置
36 ダクト
37 ブロワ
38 ヒータ
39 ノブ
40 風選室
41 ホッパ
42 フィーダ
43 シロッコファン
44 軽量物シュート
45 重量物シュート
52 攪拌用スパイラルリボン
A PETフレーク
B PETボトル
L1 粉砕装置
L2 荒洗浄装置
L3 仕上粉砕装置
L4 仕上洗浄装置
L5 脱水機
S1 軽量PETフレーク用収容袋
S2 重量PETフレーク用収容袋
S3 小PETフレーク用収容袋

Claims (8)

  1. 合成樹脂製品を粉砕し洗浄された合成樹脂再生原料を乾燥処理する方法において、上段に設けられる第一乾燥機と、その下段に設けられて第一乾燥機によりふるいにかけられ落とされた合成樹脂再生原料を受け取り乾燥する第二乾燥機とを含む二基以上の乾燥機を具えて、最初に合成樹脂再生原料が投入される第一乾燥機により、熱風による乾燥を行うとともにふるいにかけて、合成樹脂再生原料の大きさに基づく選別を行い、このふるいにかけられた小さな合成樹脂再生原料を第二乾燥機で乾燥を行い、一方前記第一乾燥機の後流には、風力選別機が設けられ、第一乾燥機により乾燥された再生合成樹脂原料が選別されることを特徴とする合成樹脂再生原料の乾燥処理方法。
  2. 前記上段に設けられる第一乾燥機は、横臥姿勢で回転自在に支持される回転網胴を具えて成り、この回転網胴の内部に前記合成樹脂再生原料を受け入れ回転駆動し、合成樹脂再生原料を攪拌しながら熱風により乾燥するとともに、回転網胴の網目から小さな合成樹脂再生原料をふるい落として選別し、一方、前記下段に設けられる第二乾燥機は、前記回転網胴の網目から落ちた合成樹脂再生原料を熱風を吹きかけながら振動コンベヤにより振動させながら乾燥することを特徴とする請求項記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法。
  3. 前記合成樹脂再生原料はPETフレークであることを特徴とする請求項または記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理方法。
  4. 合成樹脂製品を粉砕し洗浄された合成樹脂再生原料を乾燥処理する装置において、上段に設けられる第一乾燥機と、その下段に設けられて第一乾燥機によりふるいにかけられ落とされた合成樹脂再生原料を受け取り乾燥する第二乾燥機とを含む二基以上の乾燥機を多段に具え、最後以外の乾燥機は乾燥手段とともに次の乾燥機に細かな合成樹脂再生原料を移送するための選別手段を具え、更に前記第一乾燥機の後流には風力選別機が設けられ、第一乾燥機により乾燥された再生合成樹脂原料が選別されることを特徴とする合成樹脂再生原料の乾燥処理装置。
  5. 前記上段に設けられる第一乾燥機は、横臥姿勢で回転自在に支持される回転網胴を具えて成り、この内部に前記合成樹脂再生原料を受け入れ回転駆動する回転網胴によって合成樹脂再生原料を攪拌しながら熱風により乾燥する回転網胴式の乾燥機であり、一方、前記下段の第二乾燥機は、前記回転網胴の網目から落ちた合成樹脂再生原料を熱風を吹きかけながら振動コンベヤにより振動させながら乾燥する振動流動層式の乾燥機であることを特徴とする請求項記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置。
  6. 前記回転網胴の網は脱着自在であり、異なる網目の網に取り替え可能としたことを特徴とする請求項記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置。
  7. 前記回転網胴は角筒形であることを特徴とする請求項または記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置。
  8. 前記合成樹脂再生原料はPETフレークであることを特徴とする請求項4、5、6または記載の合成樹脂再生原料の乾燥処理装置。
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