JPH0316975A - 軽量セメント製品の製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は軽量セメン１・製品の製造方法に関する。

〔従来の技術〕

従来、セメント、珪砂を主威分として戒形したセメント
製品、例えば建材等が広く使用されている。

これら無機質製品は重量が嵩むため、軽量化が種々試み
られ、比重０．５〜０．６の軽量コンクリート製品とし
ては、ＡＬＣ板が代表的なものとして知られている。

〔従来技術の問題点〕

しかし、上記ＡＬＣ板は、七メン１・マトリソクスを空
気連行剤の使用により発泡させたものであるため、物性
的に吸水率が非常に大きく、また、強度的にももろ＜、
舌縮及び曲げ強度が建材として使用する場合、問題が多
いと言った欠点が有る。

また、セメン１・配合物中にスチレンビーズ等の軽量充
填材を混入し、セメント製品の軽量化を図ることも種々
提案されているが、やはり充分な強度発現に至っていな
いのが現状である。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は上記間回点に鑑み、低比重でありながら、吸
水率も低く、かつ、強度にも優れる軽量セメント製品の
製造方法を得ることを目的としてなされたものである。

〔課題を解決するに至った技術〕

即ち、この発明の軽量セメン１・製品の製造方法は平均
粒径１ｍｍ以下のスチレンビースを２０〜８０容積％、
同１ｍｍのスチレンヒーズを１０〜６０容積％、同２ｍ
ｍのスチレンヒーズを１０〜３０容積％の配合とした軽
量化材をセメン１・、珪砂を主体とする常法によるセメ
ン１〜配合物に５ｆｆｌｉｆｉｔ％以下配合し、セメン
ト分散剤を添加した上で水と共に均一混合し、賦形後オ
ートクレープにより高温養生することを特徴とするもの
である。

〔作用〕

この発明において使用されるスチレンヒースとしては、
一次発泡のものと二次発泡のものの二種があるか、いず
れのものを用いても良い。なお、一次発泡のものを用い
た場合は、熱膨張による７１・リソクスの変形を防止す
る必要」二、常温による一次養生を行なった後に高温養
生を行なう。

この発明において使用するスヂレンヒースは、平均粒径
１ｍｍ以下のもの、１ｍｍのもの及び２ｍｍのものと、
異なる粒径のものを使用する。

この理山は、いわゆる石垣効果を発１１１ｆさせるため
で、粒径の異なるスチレンヒースを相互に均−分散状に
かつ、隙間なく配列させることによって、これらの充填
による強度を発揮させるためである。

従って、スチレンビースの粒径、及びこれらの配合割合
は、大粒径のものの間に小、中粒径のものが充填し得る
量とするのが良く、これらより理論的に算出すれば平均
ね．径１．ｍｍ以下のものを２０〜８０容積％、同１ｍ
ｍのものを１０〜６０容積％、同２ｍｍのものを１０〜
３０容稍％とずることが好ましいこととなる。

上記軽量充填材のセメン１・、珪砂を主成分とするセメ
ン１・配合物に対する添加量は５重景％以下とされる。

５重量％より多くすれば、スチレンビースの容積が非常
に多くなり過ぎ、セメンＩ−マｌ・リノクスの結合強度
が発揮されなくなるほか、難燃性か阻害されるからであ
る。

なお、５重量％以下であれば、上述の問題は無い反面、
軽量化の程度は配合量の減少と共に小となるので、製品
の［ｉ的に応し適宜決定する。

また、セメント、珪砂の配合物そのものは、常法による
ものと同しであり特に記する点は無いか、混合に際して
はスチレンビーズのセメン１・配合物中での分散性を良
くするため、これらの分散剤を添加する。

かくして、均−分散状に混合した配合物により賦形体を
得、これをオーＩ・クレープ養生すれば、養生時の熱に
よりスチレンビーズは溶融し、内面に膜の有る無数の大
小球状空間を形成する。

即ち、内部に水の浸透しない空洞が形威される。

〔実施例］ 次に、この発明の実施例について説明する。

平均粒径１ｍｍ以下の発泡スチレンビーズ６ｏ容積％、
同１ｍｍの発泡スチレンビーズ２ｏ容積％、同２ｍｍの
発泡スチレンビーズ２０容積％とした軽量化材４重量％
を、セメント３９重景％、珪砂２６重量％、水３０．９
重量％、分散剤としてＣＥＭＯＳ　（ノーベルケミ社製
）を０．１重量％添加し、均一混合後、４　Ｘ　４　Ｘ
１６ｃｍの或形体を注型法で成形し、１８０’ｃ×２４
時間のオートクレープ養生と、２８口間の室内養生との
２種の養生を行なって２種の試験片を得た。

これらにつき、比重、ｌｌｌ１げ強度、及び吸水率試験
を行なったところ、表１の結果となった。

表１ 次に、比較例として前掲の発泡スチレンビーズのうち、
平均粒径１ｍｍ以下のもののみを４重景％、平均粒径１
ｍｍのもののみを４重量％、平均粒径２ｍｍのもののみ
を４重量％として、前記実施例と同様にセメント配合物
を調整し、実施例と同様１８０’ＣＸ２４時間のオート
クレープ養生と、２８口間の室内養生とを行なうことに
より２種の試験片を得た。

これらにつき、比重、ｌＪｂげ強度、及び吸水率の試験
を行なったところ、表２の結果となった。

表２ また、従来のＡＬＣ板について、同様の試験を行なった
ところ、表２最下欄の結果であった。

表１と表２′との比較より明らかなように、本願発明の
方法によるものは、比重がわずかに大きいが曲げ強度、
並びに吸水率の点ではるかに優れていることが判明した
。

〔効果〕

この発明は以上説明したように、軽量でかつ、強度に優
れ、吸水率の低いセメント製品が製造可能となるのであ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）平均粒径１ｍｍ以下のスチレンビーズを２０〜８
   ０容積％、同１ｍｍのスチレンビーズを１０〜６０容積
   ％、同２ｍｍのスチレンビーズを１０〜３０容積％の配
   合とした軽量化材をセメント、珪砂を主体とする常法に
   よるセメント配合物に５重量％以下配合し、セメント分
   散剤を添加した上で水と共に均一混合し、賦形後オート
   クレーブにより高温養生することを特徴とする軽量セメ
   ント製品の製造方法。