JPH11199346A - 浮揚性ブロック - Google Patents
浮揚性ブロックInfo
- Publication number
- JPH11199346A JPH11199346A JP10003716A JP371698A JPH11199346A JP H11199346 A JPH11199346 A JP H11199346A JP 10003716 A JP10003716 A JP 10003716A JP 371698 A JP371698 A JP 371698A JP H11199346 A JPH11199346 A JP H11199346A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- polymer
- glass foam
- cement composition
- recycled glass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B2111/00—Mortars, concrete or artificial stone or mixtures to prepare them, characterised by specific function, property or use
- C04B2111/40—Porous or lightweight materials
- C04B2111/42—Floating materials
Abstract
(57)【要約】
【課題】 浮揚性ブロックに関する。
【解決手段】 本発明浮揚性ブロックは軽量骨材および
ポリマーが混入され、比重が１以下となされたセメント
組成物から作製されたもので、軽量化できるとともに吸
水率が低下し、野積みされても雨水等を吸水して重量が
増大するようなことがなく、運搬や積み上げ等の作業性
がよい。
ポリマーが混入され、比重が１以下となされたセメント
組成物から作製されたもので、軽量化できるとともに吸
水率が低下し、野積みされても雨水等を吸水して重量が
増大するようなことがなく、運搬や積み上げ等の作業性
がよい。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、浮揚性ブロックに
関するものである。
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、コンクリートブロックは外構用構
造材などとして種々の用途に多用されているが、重量が
大きいため施工時の作業性が悪く、またできあがった構
造体の重量が大きいため地震等災害時に倒壊する荷重が
大きくなるなどの問題点があった。このため、軽量で機
械的強度に優れた軽量ブロックが要求され、最近では軽
量骨材を使用した軽量ブロックが開発されるようになっ
てきた。
造材などとして種々の用途に多用されているが、重量が
大きいため施工時の作業性が悪く、またできあがった構
造体の重量が大きいため地震等災害時に倒壊する荷重が
大きくなるなどの問題点があった。このため、軽量で機
械的強度に優れた軽量ブロックが要求され、最近では軽
量骨材を使用した軽量ブロックが開発されるようになっ
てきた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の軽
量ブロックは軽いものの空隙率が大きく、吸水すると極
端に重くなり、また吸水したブロックは乾きにくいとい
う欠点があった。
量ブロックは軽いものの空隙率が大きく、吸水すると極
端に重くなり、また吸水したブロックは乾きにくいとい
う欠点があった。
【０００４】そこで本発明者は、従来の欠点に鑑み鋭意
研究の結果、軽量であるにもかかわらず、吸水性が低い
ブロックの開発に成功し、本発明を完成するに至ったの
である。
研究の結果、軽量であるにもかかわらず、吸水性が低い
ブロックの開発に成功し、本発明を完成するに至ったの
である。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明浮揚性ブロックは
軽量骨材およびポリマーが混入され、比重が１以下とな
されたセメント組成物から作製されたものである。
軽量骨材およびポリマーが混入され、比重が１以下とな
されたセメント組成物から作製されたものである。
【０００６】また本発明浮揚性ブロックは、軽量骨材が
リサイクルガラス発泡体およびシラスバルーンからな
り、ポリマーがポリマーディスパージョンからなるもの
である。
リサイクルガラス発泡体およびシラスバルーンからな
り、ポリマーがポリマーディスパージョンからなるもの
である。
【０００７】本発明に用いられるリサイクルガラス発泡
体とはガラス粉砕品の表面に耐アルカリ性向上のため表
面にカオリン系粘土鉱物をコートして、骨材自身の主骨
格をなすＳｉとカオリン系粘土鉱物より抽出されるＡｌ
とを反応させ、耐アルカリ性のある表面層を形成したも
のである。
体とはガラス粉砕品の表面に耐アルカリ性向上のため表
面にカオリン系粘土鉱物をコートして、骨材自身の主骨
格をなすＳｉとカオリン系粘土鉱物より抽出されるＡｌ
とを反応させ、耐アルカリ性のある表面層を形成したも
のである。
【０００８】とくに真比重が０．５〜０．８のリサイク
ルガラス発泡体は空隙率が小さいため自身の強度が強
く、よって製品強度に寄与する。
ルガラス発泡体は空隙率が小さいため自身の強度が強
く、よって製品強度に寄与する。
【０００９】またシラスバルーンとはシラス中の火山ガ
ラス粒子を加熱膨張させて作製された独立気泡を有する
発泡粒である。
ラス粒子を加熱膨張させて作製された独立気泡を有する
発泡粒である。
【００１０】本発明において、粒径が０．３〜１．２mm
未満のリサイクルガラス発泡体１０〜２０体積％と、粒
径が１．２〜２．５mm未満のリサイクルガラス発泡体１
０〜２０体積％と、粒径が２．５〜５．０mm未満のリサ
イクルガラス発泡体１０〜２０体積％と、粒径が０．０
３〜０．５mm未満のシラスバルーン１５〜４０体積％の
軽量骨材が水セメント比３５〜５０％のセメントペース
トに混入されれば、粒径の大きいリサイクルガラス発泡
体の空隙に粒径の小さいリサイクルガラス発泡体が入り
込み、大小のリサイクルガラス発泡体の空隙にシラスバ
ルーンが入り込み、骨材の充填が効率的におこなえる。
未満のリサイクルガラス発泡体１０〜２０体積％と、粒
径が１．２〜２．５mm未満のリサイクルガラス発泡体１
０〜２０体積％と、粒径が２．５〜５．０mm未満のリサ
イクルガラス発泡体１０〜２０体積％と、粒径が０．０
３〜０．５mm未満のシラスバルーン１５〜４０体積％の
軽量骨材が水セメント比３５〜５０％のセメントペース
トに混入されれば、粒径の大きいリサイクルガラス発泡
体の空隙に粒径の小さいリサイクルガラス発泡体が入り
込み、大小のリサイクルガラス発泡体の空隙にシラスバ
ルーンが入り込み、骨材の充填が効率的におこなえる。
【００１１】また、本発明におけるポリマーディスパー
ジョンとはエチレン酢酸ビニルエマルジョンあるいはア
クリルエマルジョン等である。
ジョンとはエチレン酢酸ビニルエマルジョンあるいはア
クリルエマルジョン等である。
【００１２】さらに本発明浮揚性ブロックは、ポリマー
ディスパージョンが添加されたセメント組成物から作製
されており、セメントの水和反応が進むとポリマー粒子
がセメントゲルー未水和セメント粒子混合物中の比較的
大きな細孔を充填し、ポリマーの膜を形成する。
ディスパージョンが添加されたセメント組成物から作製
されており、セメントの水和反応が進むとポリマー粒子
がセメントゲルー未水和セメント粒子混合物中の比較的
大きな細孔を充填し、ポリマーの膜を形成する。
【００１３】本発明ではポリマーディスパージョンの添
加量をセメント対比５ｗｔ％以上の範囲とした。ポリマ
ーディスパージョンがセメント対比５ｗｔ％添加された
セメント組成物から作製されれば約５時間水に浮き、ポ
リマーディスパージョンがセメント比１０ｗｔ％添加さ
れたセメント組成物から作製されれば約１０日間水に浮
く。しかしながらポリマーディスパージョンが無添加の
セメント組成物から作製されれば約１０秒間しか水に浮
かない。
加量をセメント対比５ｗｔ％以上の範囲とした。ポリマ
ーディスパージョンがセメント対比５ｗｔ％添加された
セメント組成物から作製されれば約５時間水に浮き、ポ
リマーディスパージョンがセメント比１０ｗｔ％添加さ
れたセメント組成物から作製されれば約１０日間水に浮
く。しかしながらポリマーディスパージョンが無添加の
セメント組成物から作製されれば約１０秒間しか水に浮
かない。
【００１４】さらに本発明浮揚性ブロックは、振動プレ
ス成形により作製されたものである。
ス成形により作製されたものである。
【００１５】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施形態の一例を実
施例に基づいて説明する。
施例に基づいて説明する。
【００１６】
【実施例】普通ポルトランドセメント、水、混和剤、軽
量骨材としてリサイクルガラス発泡体とシラスバルー
ン、ポリマーとしてアクリルポリマーディスパージョン
を表１に示す配合割合でパン型ミキサーで混練し、振動
プレス成形後、板を切り出しテストピースを作製した。
量骨材としてリサイクルガラス発泡体とシラスバルー
ン、ポリマーとしてアクリルポリマーディスパージョン
を表１に示す配合割合でパン型ミキサーで混練し、振動
プレス成形後、板を切り出しテストピースを作製した。
【００１７】作製されたテストピースについて、４週圧
縮強さ（ＪＩＳ Ａ５４０６準拠）、４週曲げ強さ（Ｊ
ＩＳ Ａ１４０８準拠）、および吸水率（ＪＩＳ Ａ５
４０６準拠）を測定しその結果を表１に示す。
縮強さ（ＪＩＳ Ａ５４０６準拠）、４週曲げ強さ（Ｊ
ＩＳ Ａ１４０８準拠）、および吸水率（ＪＩＳ Ａ５
４０６準拠）を測定しその結果を表１に示す。
【００１８】また比較例として、ポリマーを使わない配
合について測定結果をあわせて表１に示す。
合について測定結果をあわせて表１に示す。
【００１９】なお、本発明におけるセメント組成物に用
いられるセメントペーストとしては普通ポルトランドセ
メント、早強ポルトランドセメント等のポルトランドセ
メントや高炉セメント、シリカセメント、フライアッシ
ュセメントなどのセメントに重量比３５〜５０％の水を
添加し混練したものである。
いられるセメントペーストとしては普通ポルトランドセ
メント、早強ポルトランドセメント等のポルトランドセ
メントや高炉セメント、シリカセメント、フライアッシ
ュセメントなどのセメントに重量比３５〜５０％の水を
添加し混練したものである。
【００２０】
【表１】
【００２１】
【発明の効果】上記のごとく、本発明浮揚性ブロック
は、軽量骨材を用いることにより比重１以下となり、ポ
リマーを添加することにより空隙が充填され透水性が低
下するため、従来のコンクリートに比べて比重が半分以
下でありながら、ポリマー添加により曲げ強度が半分以
上あり、圧縮強度も十分であり、しかも吸水率が著しく
低下し、本発明ブロックを建設現場等で野積していても
雨水等を吸収せず、ブロック積み作業等に支障をきたす
ことがない。
は、軽量骨材を用いることにより比重１以下となり、ポ
リマーを添加することにより空隙が充填され透水性が低
下するため、従来のコンクリートに比べて比重が半分以
下でありながら、ポリマー添加により曲げ強度が半分以
上あり、圧縮強度も十分であり、しかも吸水率が著しく
低下し、本発明ブロックを建設現場等で野積していても
雨水等を吸収せず、ブロック積み作業等に支障をきたす
ことがない。
【００２２】また本発明浮揚性ブロックは吸水率が低い
ため乾燥時間が早く、吸水すると重くなる従来のブロッ
クに比べ軽量化を維持でき、運搬等の作業性がよい。
ため乾燥時間が早く、吸水すると重くなる従来のブロッ
クに比べ軽量化を維持でき、運搬等の作業性がよい。
【００２３】さらに、本発明軽量ブロックは、振動プレ
ス成形により作製されれば成型時即時脱型が可能で、生
産性が向上される。
ス成形により作製されれば成型時即時脱型が可能で、生
産性が向上される。
【００２４】さらにまた、粒径の小さい軽量骨材が用い
られるので、ブロックの表面が平滑で美麗なブロックと
なされる。
られるので、ブロックの表面が平滑で美麗なブロックと
なされる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 ＦＩ // Ｃ０４Ｂ 111:40 111:42
Claims (4)
- 【請求項１】 軽量骨材およびポリマーが混入され、比
重が１以下となされたセメント組成物から作製されたこ
とを特徴とする浮揚性ブロック。 - 【請求項２】 軽量骨材がリサイクルガラス発泡体およ
びシラスバルーンからなり、ポリマーがポリマーディス
パージョンからなることを特徴とする請求項１記載の浮
揚性ブロック。 - 【請求項３】 ポリマー対セメント比が５〜１０％のセ
メント組成物から作製されたことを特徴とする請求項１
または請求項２記載の浮揚性ブロック。 - 【請求項4】 振動プレス成形により作製されたことを
特徴とする請求項１、２または３記載の浮揚性ブロッ
ク。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10003716A JPH11199346A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 浮揚性ブロック |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10003716A JPH11199346A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 浮揚性ブロック |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11199346A true JPH11199346A (ja) | 1999-07-27 |
Family
ID=11565053
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10003716A Pending JPH11199346A (ja) | 1998-01-12 | 1998-01-12 | 浮揚性ブロック |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11199346A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6913643B2 (en) * | 2003-02-18 | 2005-07-05 | Integrated Environmental Technologies, Llc | Lightweight foamed glass aggregate |
| JP2017512180A (ja) * | 2014-03-09 | 2017-05-18 | セバストス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 低密度で高強度のコンクリート及び関連する方法 |
| CN107056177A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-08-18 | 济南大学 | 一种复合型轻骨料生态水泥混凝土浮床及其制备方法 |
| CN108083698A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-05-29 | 天津中材工程研究中心有限公司 | 一种低密度等级的无机非金属固体浮力材料及其制备方法 |
-
1998
- 1998-01-12 JP JP10003716A patent/JPH11199346A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6913643B2 (en) * | 2003-02-18 | 2005-07-05 | Integrated Environmental Technologies, Llc | Lightweight foamed glass aggregate |
| JP2017512180A (ja) * | 2014-03-09 | 2017-05-18 | セバストス・テクノロジーズ・インコーポレイテッド | 低密度で高強度のコンクリート及び関連する方法 |
| CN107056177A (zh) * | 2017-06-23 | 2017-08-18 | 济南大学 | 一种复合型轻骨料生态水泥混凝土浮床及其制备方法 |
| CN107056177B (zh) * | 2017-06-23 | 2019-10-01 | 济南大学 | 一种复合型轻骨料生态水泥混凝土浮床及其制备方法 |
| CN108083698A (zh) * | 2017-11-29 | 2018-05-29 | 天津中材工程研究中心有限公司 | 一种低密度等级的无机非金属固体浮力材料及其制备方法 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051011 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060131 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060711 |