JPH03168948A - 光磁気記録媒体の成膜方法 - Google Patents
光磁気記録媒体の成膜方法Info
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- JPH03168948A JPH03168948A JP30654689A JP30654689A JPH03168948A JP H03168948 A JPH03168948 A JP H03168948A JP 30654689 A JP30654689 A JP 30654689A JP 30654689 A JP30654689 A JP 30654689A JP H03168948 A JPH03168948 A JP H03168948A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
本発明は、レーザー光を含む各種波長のエネルギー線に
よって情報の記録・再生・消去などを行なう光磁気記録
媒体の成膜方法に関する.
よって情報の記録・再生・消去などを行なう光磁気記録
媒体の成膜方法に関する.
従来、耐食性に問題のある光磁気記録層をボリカーボネ
ートやその他有機樹脂基板上に成膜する場合に、光磁気
記録層が形成されない領域を設けるために、内周マスク
および外周マスクによりその部分をマスクし、その後、
スパッタリングにより光磁気記録層を成膜している。こ
れらのマスクの材料としては、金属材科が用いられ、特
に真空中での放出ガス量.の少ない材料であるSUSや
AI2合金が使用される.また、これらのマスクは膜の
均一性をできるだけ広い範囲にわたって得るために、基
板に直接接触するように設計されていた.このようなマ
スクを用い、成膜しようとすると、これらのマスクの装
着時に樹脂基板の成膜される領域に傷をつけて外観を損
なったり、状況によってはその傷から光磁気記録層の腐
食が発生するといった問題があった.また、基板とマス
クが直接接触するために、基板からの脱ガスが不十分と
なり、マスク近傍の膜質が低下し、腐食しやすくなると
いう問題も発生していた. これらを解決するために、樹脂基板に傷をつけないよう
に有機材科よりなるスベーザーをマスクと基板の間に介
在させ、傷の発生を抑制する方法が取られている。スベ
ーサーとしては真空中での放出ガス量の少ない弗素樹脂
製(例えばテフロン製)のものが使用されている。 これにより傷の発生はほとんど回避されるものの5これ
ら有磯材料は、金属に比べ放出ガス量が多く、依然とし
て先磁気記録層あるいは保護層、下引層は膜中に不純物
が多い、緻密で無い、等の膜質の低下を来していた. 本発明の目的は、光磁気記録層、下引層および保護層が
成膜される基板」二に傷をつけず、高温高湿環境下にお
いても、腐食が発生しない光磁気記緑媒体を提供するこ
とにある。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成可能な本発明は、 内周および外周マスクを取り付け、基板上にスパッタリ
ングにより成膜する際に、前記内周および外周マスクの
端部な、基板に直接接触しない段差形状とし、金属材科
よりなることを特徴とする光磁気記録媒体の成膜方法で
ある。 以下に、本発明の光磁気記録媒体の成膜方法を詳細に説
明する。 第1図は、本発明に用いる内周マスクおよび外周マスク
の一態様を示す模式的断面図である。図中、aは段差に
相当するギャップの長さであり,bはマスク端部から内
側に入る長さである。 一般に、光磁気記録層、下引層および保護層はスバッタ
法で作製される。スバッタ粒子は基板に対してほとんど
垂直に入射するが、スバッタ圧が高いと衝突により基板
に対して斜めに入射する割合が高くなり、スバッタ粒子
がマスクの内側に入り込むために、膜付けしなくてもよ
い領域まで膜付けされてしまう。例えば、真空中におけ
るスバッタ粒子であるN2分子の平均6由行程βについ
ては、下記式により与えられる。 P 〔但し、Pは真空度(Torr)] 5XlO−’という定数は、分子の穐類によって多少只
なるがオーダーは変わらない9平均自由行程gはスバッ
タ時の圧力と反比例するために、P;IQ”’Torr
とすると、この時の分子の平均自由行程はff=0.5
cmである。通常、スバッタは10−”Torrより低
い真空度、io−3〜10”2Torrで行なわれるた
めにβは0.5cmより長くなる.すなわち0.5cn
+より小さくなければ、スバツタ粒子がマスクの内側に
入り込むために、膜付けしなくてもよい領域まで膜付け
されてしまう。 したがって、aの値としてはできるだけ小さいほうが良
く、装着時の精度を考慮して、0.3〜0.5mmの範
囲が好ましい。bの値ヒしては大きいほうが効果がある
ものの、マスクの加工精度を考慮すると1〜3mmの範
囲が好ましい。 また、マスクは一体加工したものでなくても良く、段差
を形成する部分が金属でできたスベーサーでも良い。 マスクを構成する金属材料としては、SOS 304、
A1等、真空装置に使用されているような材料が好まし
い。しかし、スベーサーに相当する部分についてはIn
等の柔らかい金属でも良い。 [実施例] 以下実施例により、本発明を具体的に説明する。 実施例l 内周マスクヒして、外径φ46vn, a = 0.
3mmb=2mn+、外周マスクヒして、内径φ 12
6mm、a =0.3mm , b = 2mmのもの
をそれぞれアルミ材にて作製した。このマスクを用いて
、 130mmのポリカーボネート基板上に下引層とし
て、SiN (膜厚500入)を形成し、この下引層
の上に光磁気記録層として読み出し層のGd−Fe−C
oを400入、記録層のTb−Fe−Coを400人の
厚さに成形した後、この記録層の上に下地層を形成した
ときと同じ方法により、SiNからなる無機誘電体保護
層を700人の厚さに形成した。その後、接着剤を用い
て、保護用のPC基板と貼り合せて先磁気記録媒体を得
た。 比較例1 第2図に示すように、内周マスクおよび外周マスクのa
の値をOとし、マスク端部が基板に直接接触するように
した以外は実施例lと同様にしてマスクを作製し、光磁
気記録媒体を作製した。 比較例2 第3図に示すように、内周マスクに厚さ0.3mm,直
径φ4 5mmのテフロン製のスベーサ−6を介して取
り付けた以外は比較例lと同様にして光磁気記録媒体を
作製した。 実施例1、比較例1および比較例2により、それぞれl
O枚の光磁気記録媒体を作製した。それぞれの初期の外
観を比較すると、実施例1および比較例2のものは膜の
付着箇所には傷が見られず良好であったが、比較例lの
ものは膜とマスクの境界付近に傷が数カ所認められた。 また、上記の光磁気記録媒体を80℃、90%の環境下
に1000時間放置した後、それぞれの外観を調べたと
ころ、実施例lにより作製したものは膜の境界付近にも
、その他の部分にも腐食の発生は認められなかったが、
比較例lのものは傷の部分からあるいはその他の部分か
ら腐食が起こっており、比較例2のものは、傷がないに
もかかわらず、内周の膜の境界付近に腐食箇所がいくつ
か認められた.以下にその発生頻度を示す。1か所でも
腐食の見られたものをカウントした。 実施例2 内周マスクに厚さ0. 3mm,直径φ42mmのアル
ミ箔製のスベーサーを介して取り付けた以外は実施例1
と同様にして光磁気記録媒体を作製した.初期外観は膜
の付着箇所には傷が見られず良好であった.また、上記
の光磁気記録媒体を80℃、90%の環境下に1000
時間放置した後、外観を調べたところ、膜の境界付近に
も、その他の部分にも腐食の発生は認められなかった 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の光磁気記録媒体の成膜方
法により、傷が付かず、外観が良好で、腐食の発生しな
い媒体の提供が可能となった.
ートやその他有機樹脂基板上に成膜する場合に、光磁気
記録層が形成されない領域を設けるために、内周マスク
および外周マスクによりその部分をマスクし、その後、
スパッタリングにより光磁気記録層を成膜している。こ
れらのマスクの材料としては、金属材科が用いられ、特
に真空中での放出ガス量.の少ない材料であるSUSや
AI2合金が使用される.また、これらのマスクは膜の
均一性をできるだけ広い範囲にわたって得るために、基
板に直接接触するように設計されていた.このようなマ
スクを用い、成膜しようとすると、これらのマスクの装
着時に樹脂基板の成膜される領域に傷をつけて外観を損
なったり、状況によってはその傷から光磁気記録層の腐
食が発生するといった問題があった.また、基板とマス
クが直接接触するために、基板からの脱ガスが不十分と
なり、マスク近傍の膜質が低下し、腐食しやすくなると
いう問題も発生していた. これらを解決するために、樹脂基板に傷をつけないよう
に有機材科よりなるスベーザーをマスクと基板の間に介
在させ、傷の発生を抑制する方法が取られている。スベ
ーサーとしては真空中での放出ガス量の少ない弗素樹脂
製(例えばテフロン製)のものが使用されている。 これにより傷の発生はほとんど回避されるものの5これ
ら有磯材料は、金属に比べ放出ガス量が多く、依然とし
て先磁気記録層あるいは保護層、下引層は膜中に不純物
が多い、緻密で無い、等の膜質の低下を来していた. 本発明の目的は、光磁気記録層、下引層および保護層が
成膜される基板」二に傷をつけず、高温高湿環境下にお
いても、腐食が発生しない光磁気記緑媒体を提供するこ
とにある。 [課題を解決するための手段] 上記目的を達成可能な本発明は、 内周および外周マスクを取り付け、基板上にスパッタリ
ングにより成膜する際に、前記内周および外周マスクの
端部な、基板に直接接触しない段差形状とし、金属材科
よりなることを特徴とする光磁気記録媒体の成膜方法で
ある。 以下に、本発明の光磁気記録媒体の成膜方法を詳細に説
明する。 第1図は、本発明に用いる内周マスクおよび外周マスク
の一態様を示す模式的断面図である。図中、aは段差に
相当するギャップの長さであり,bはマスク端部から内
側に入る長さである。 一般に、光磁気記録層、下引層および保護層はスバッタ
法で作製される。スバッタ粒子は基板に対してほとんど
垂直に入射するが、スバッタ圧が高いと衝突により基板
に対して斜めに入射する割合が高くなり、スバッタ粒子
がマスクの内側に入り込むために、膜付けしなくてもよ
い領域まで膜付けされてしまう。例えば、真空中におけ
るスバッタ粒子であるN2分子の平均6由行程βについ
ては、下記式により与えられる。 P 〔但し、Pは真空度(Torr)] 5XlO−’という定数は、分子の穐類によって多少只
なるがオーダーは変わらない9平均自由行程gはスバッ
タ時の圧力と反比例するために、P;IQ”’Torr
とすると、この時の分子の平均自由行程はff=0.5
cmである。通常、スバッタは10−”Torrより低
い真空度、io−3〜10”2Torrで行なわれるた
めにβは0.5cmより長くなる.すなわち0.5cn
+より小さくなければ、スバツタ粒子がマスクの内側に
入り込むために、膜付けしなくてもよい領域まで膜付け
されてしまう。 したがって、aの値としてはできるだけ小さいほうが良
く、装着時の精度を考慮して、0.3〜0.5mmの範
囲が好ましい。bの値ヒしては大きいほうが効果がある
ものの、マスクの加工精度を考慮すると1〜3mmの範
囲が好ましい。 また、マスクは一体加工したものでなくても良く、段差
を形成する部分が金属でできたスベーサーでも良い。 マスクを構成する金属材料としては、SOS 304、
A1等、真空装置に使用されているような材料が好まし
い。しかし、スベーサーに相当する部分についてはIn
等の柔らかい金属でも良い。 [実施例] 以下実施例により、本発明を具体的に説明する。 実施例l 内周マスクヒして、外径φ46vn, a = 0.
3mmb=2mn+、外周マスクヒして、内径φ 12
6mm、a =0.3mm , b = 2mmのもの
をそれぞれアルミ材にて作製した。このマスクを用いて
、 130mmのポリカーボネート基板上に下引層とし
て、SiN (膜厚500入)を形成し、この下引層
の上に光磁気記録層として読み出し層のGd−Fe−C
oを400入、記録層のTb−Fe−Coを400人の
厚さに成形した後、この記録層の上に下地層を形成した
ときと同じ方法により、SiNからなる無機誘電体保護
層を700人の厚さに形成した。その後、接着剤を用い
て、保護用のPC基板と貼り合せて先磁気記録媒体を得
た。 比較例1 第2図に示すように、内周マスクおよび外周マスクのa
の値をOとし、マスク端部が基板に直接接触するように
した以外は実施例lと同様にしてマスクを作製し、光磁
気記録媒体を作製した。 比較例2 第3図に示すように、内周マスクに厚さ0.3mm,直
径φ4 5mmのテフロン製のスベーサ−6を介して取
り付けた以外は比較例lと同様にして光磁気記録媒体を
作製した。 実施例1、比較例1および比較例2により、それぞれl
O枚の光磁気記録媒体を作製した。それぞれの初期の外
観を比較すると、実施例1および比較例2のものは膜の
付着箇所には傷が見られず良好であったが、比較例lの
ものは膜とマスクの境界付近に傷が数カ所認められた。 また、上記の光磁気記録媒体を80℃、90%の環境下
に1000時間放置した後、それぞれの外観を調べたと
ころ、実施例lにより作製したものは膜の境界付近にも
、その他の部分にも腐食の発生は認められなかったが、
比較例lのものは傷の部分からあるいはその他の部分か
ら腐食が起こっており、比較例2のものは、傷がないに
もかかわらず、内周の膜の境界付近に腐食箇所がいくつ
か認められた.以下にその発生頻度を示す。1か所でも
腐食の見られたものをカウントした。 実施例2 内周マスクに厚さ0. 3mm,直径φ42mmのアル
ミ箔製のスベーサーを介して取り付けた以外は実施例1
と同様にして光磁気記録媒体を作製した.初期外観は膜
の付着箇所には傷が見られず良好であった.また、上記
の光磁気記録媒体を80℃、90%の環境下に1000
時間放置した後、外観を調べたところ、膜の境界付近に
も、その他の部分にも腐食の発生は認められなかった 〔発明の効果〕 以上説明したように、本発明の光磁気記録媒体の成膜方
法により、傷が付かず、外観が良好で、腐食の発生しな
い媒体の提供が可能となった.
第1図は本発明による内周マスクおよび外周マスクを取
り付けた光磁気記録媒体用基板の模式的断面図、第2図
および第3図は従来例によるマスクを取り付けた光磁気
記録媒体用基板の模式的断面図である. l・・・本発明になる内周マスク 2・・・本発明になる外周マスク 3・・・光磁気記録媒体用基板 4・・・従来例になる内周マスク 5・・・従来例になる外周マスク 6・・・スペーサ−
り付けた光磁気記録媒体用基板の模式的断面図、第2図
および第3図は従来例によるマスクを取り付けた光磁気
記録媒体用基板の模式的断面図である. l・・・本発明になる内周マスク 2・・・本発明になる外周マスク 3・・・光磁気記録媒体用基板 4・・・従来例になる内周マスク 5・・・従来例になる外周マスク 6・・・スペーサ−
Claims (3)
- 1.内周および外周マスクを取り付け、基板上にスパッ
タリングにより成膜する際に、前記内周および外周マス
クの端部を、基板に直接接触しない段差形状とし、金属
材料よりなることを特徴とする光磁気記録媒体の成膜方
法。 - 2.基板が有機樹脂材料で構成されていることを特徴と
する請求項1記載の成膜方法。 - 3.マスクの段差形成部分が金属製のスペーサーである
ことを特徴とする請求項1記載の成膜方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30654689A JPH03168948A (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 光磁気記録媒体の成膜方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30654689A JPH03168948A (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 光磁気記録媒体の成膜方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03168948A true JPH03168948A (ja) | 1991-07-22 |
Family
ID=17958342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30654689A Pending JPH03168948A (ja) | 1989-11-28 | 1989-11-28 | 光磁気記録媒体の成膜方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH03168948A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6413381B1 (en) | 2000-04-12 | 2002-07-02 | Steag Hamatech Ag | Horizontal sputtering system |
WO2001079580A3 (en) * | 2000-04-12 | 2002-07-04 | Steag Hamatech Ag | Apparatus and method for handling and masking a substrate |
WO2006009103A1 (ja) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
-
1989
- 1989-11-28 JP JP30654689A patent/JPH03168948A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6413381B1 (en) | 2000-04-12 | 2002-07-02 | Steag Hamatech Ag | Horizontal sputtering system |
WO2001079580A3 (en) * | 2000-04-12 | 2002-07-04 | Steag Hamatech Ag | Apparatus and method for handling and masking a substrate |
WO2006009103A1 (ja) * | 2004-07-16 | 2006-01-26 | Kabushiki Kaisha Toyota Jidoshokki | 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法 |
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