JPH03168417A - たわみ軸継手 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明はたわみ軸継手に関する。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］各種回
転力伝達機構において２つの軸の端部どうしが継手によ
り接続される。この接続では、双方の軸が同一の回転中
心を有する場合であっても、種々の原因で原動軸側と従
動軸側とで軸偏角即ち回転中心のなす角や軸偏心即ち回
転中心軸間の平行ずれを生ずることがあり、これに有効
に対処できる継手が用いられる。偏角に対処するために
はフック継手等が有効であり、偏心に対処するためには
オルダム継手やシュミット継手等が有効である。

しかして、これらの継手は偏角及び偏心の一方には極め
て有効であるが、双方に対し有効に対処することができ
ない。

更に、原動軸と従動軸とで軸方向の相対移動（スラスト
移動）が生ずる場合もあり、これにも有効に対処できる
ことが望ましい。

また、原動軸側の回転数変動や従動軸側の負荷変動等の
状態変化の際に、原動軸側と従動軸側とにある程度の相
対的回転を生ゼしぬ、回転力伝達の円滑化をはかること
が望ましい。

そこで、偏角及び偏心の双方に有効に対処でき且つスラ
スト移動が可能で円滑に回転力を伝達できる軸継手とし
てバネやゴム等の可撓性部材を用いたたわみ軸継手が利
用される。

本発明は，軸偏角及び軸偏心の双方に対し良好に対処で
き且つスラスト移動が可能で円滑に回転力を伝達でき、
更に製造容易な新規たわみ軸継手を提供することを目的
とする。

［課題を解決するための手段Ｊ 本発明によれば、上記の如き目的は、 原動軸端部と従動軸端部とが対向配置されており、これ
ら原動軸端部及び従動軸端部にはそれぞれ原動軸回転中
心及び従動軸回転中心に関し対称的にアームが取付けら
れており、これらアームはそれぞれ原動軸回転中心及び
従動軸回転中心を通る平面に平行な複数の板バネ体を含
んでなり、上記原動軸側アームの両端部により十字連結
部材の第１の方向の両端部が上記原動軸側アームの板バ
ネ体と平行な面内にて適宜の範囲内で相対移動可能に挟
持されており、上記従動軸側アームの両端部により上記
十字連結部材の第２の方向の両端部が上記従動輪側アー
ムの板バネ体と平行な面内にて適宜の範囲内で相対移動
可能に挟持されていることを特徴とする、たわみ軸継手
、 により達成される。

［実施例］ 以下、図面を参照しながら本発明の具体的実施例を説明
する。

第１図は本発明によるたわみ軸継手の第１の実施例を示
す分解斜視図であり、第２図はその組立状態を示す斜視
図であり、第３図及び第４図はいずれもその断面図であ
る。

これらの図において、２は原動軸端部であり、２ａはそ
の回転中心である。また、４は従動軸端部であり、４ａ
はその回転中心である。これら原動軸端部２及び従動軸
端部４は互いに対向し且つ回転中心２ａ，４ａが合致し
てＸ方向となる様に配置されている。

原動軸端部２の端面にはＸ−Ｚ面に平行に３つの溝３ａ
，３ｂ，３ｃが並列形成されており、同様に、従動軸端
部４の端面にはＸ−Ｙ面に平行に３つの溝５ａ，５ｂ，
５ｃが並列形成されている。

６は上記原動軸端部２に取付けられているアームであり
、３枚の板バネ体６ａ，６ｂ，６ｃからなる。これら板
バネ体は同等であり、コ字形状をなしており、それらの
中央部が上記原動軸端部２の溝３ａ，３ｂ，３ｃ内にそ
れぞれ収容され並列配置されてビン７により固定されて
いる。上記板バネ体６ａ，６ｂ，６ｃの両端部は従動軸
側へと延びている。

８は上記従動軸端部４に取付けられているア−ムであり
、３枚の板バネ体８ａ，８ｂ，８ｃからなる。これら板
バネ体は同等であり、コ字形状をなしており、それらの
中央部が上記従動軸端部４の溝５　ａ　＋　５　ｂ　＋
　５　ｃ内にそれぞれ収容され並列配置されてビン９に
より固定されている。上記板バネ体８ａ，８ｂ，８ｃの
両端は原動軸側へと延びている。尚、上記板バネ体８ａ
，８ｂ，８ｃは上記板バネ体６ａ，６ｂ，６ｃと同等で
ある。

１０ａ，１０ｂは上記原動軸側アームの板バネ体６ａ，
６ｂ，６ｃと平行に並列配置された板バネ体である。該
板バネ体はＺ方向に延びており、その両端部には孔ｌ１
が形成されている。また、１２ａ，１２ｂは上記従動軸
側アームの板バネ体８ａ，８ｂ，８ｃと平行に並列配置
された板バネ体である。該板バネ体はＹ方向に延びてお
り、その両端部には孔１３が形成されている。尚、上記
板バネ体１２ａ，１２ｂは上記板バネ体１０ａ，１０ｂ
と同等である。上記板バネ体１０ａ，１０ｂ，１２ａ，
１２ｂはそれぞれ中央部が結合部材１４に形成された溝
内に収容されて固定されてぃる。該固定は、例えばスポ
ット溶接等により行うことができる。かくして、上記板
バネ体１０ａ，１０ｂ，１２ａ，１２ｂ及び結合部材１
４により十字連結部材が構成されている。

そして、上記十字連結部材の板バネ体１０ａ，１０ｂは
それぞれ上記原動軸側アームの板バネ体６ａ，６ｂ間及
び６ｂ，６ｃ間に配置されており、原動軸側アーム両端
部と十字連結部材の第１の方向の両端部とがそれぞれビ
ン１６により係止されている。該ビンは板バネ体１０ａ
，１０ｂの孔１１を貫通しており、該孔の内径はビンｌ
６の外径より大きい。従って、上記十字連結部材は原動
軸側アーム６に対しＸ−Ｚ面と平行な面内で相対的に移
動できる。該移動の範囲は上記孔１１の内径と上記ビン
１６の外径との差により設定される。

同様に、上記十字連結部材の板バネ体１２ａ，１２ｂは
それぞれ上記従動軸側アームの板バネ体８ａ，８ｂ間及
び８ｂ，８ｃ間に配置されており、従動軸側アーム両端
部と十字連結部材の第２の方向の両端部とがそれぞれビ
ンｌ８により係止されている。該ビンは板バネ体１２ａ
，１２ｂの孔１３を貫通しており、該孔の内径はビンｌ
８の外径より大きい。従って、上記十字連結部材は従動
軸側アーム８に対しＸ−Ｙ面と平行な面内で相対的に移
動できる。該移動の範囲は上記孔ｌ３の内径と上記ビン
１８の外径との差により設定される。

以上の様な本実施例のたわみ軸継手は、第ｌ図に示され
る様な構成部材をビン止めしスポット溶接等することに
より容易に製造される。この様に、本実施例のたわみ軸
継手は製造が極めて簡単である。

本実施例において、原動軸端部２が回転すると、その回
転力は板バネ体６ａ，６ｂ，６ｃからなる原動軸側アー
ム６を経て、板バネ体１０ａ，１０ｂ，１２ａ，１２ｂ
及び結合部材１４からなる十字連結部材を経て、板バネ
体８ａ’，８ｂ，８Ｃからなる従動軸側アームを経て、
従動軸端部４に伝達される。この際、上記の様に、原動
軸側アーム６と十字連結部材とはｘ−ｚ面と平行な面内
で相対的に移動可能であり、更に従動軸側アーム８と十
字連結部材とはＸ−Ｙ面と平行な面内で相対的に移動可
能であるので、スラスト移動及び軸偏心に良好に対処で
きる。更に、原動軸側アーム６、従動軸側アーム８及び
十字連結部材の各板バネ体１０ａ，ｌＯｂ，１２ａ，１
２ｂがたわみ可能であるので、軸偏角にも良好に対処で
き、原動軸端部２と従動軸端部４とのある程度の相対的
回転にも追従でき円滑に回転力を伝達できる。また、本
実施例では、原動軸側アーム６と十字連結部材とは特定
面内で摺動可能であり、且つ従動軸側アーム８と十字連
結部材とは特定面内で摺動可能であるので、原動軸側と
従動軸側との間の振動伝達を抑制することができる。

第５図は本発明によるたわみ軸継手の第２の実施例を示
す分解斜視図であり、第６図はその組立状態を示す斜視
図である。これらの図において、上記第１図〜第４図に
おけると同様の部材には同一の符号が付されている。

本実施例では、原動軸端部２に２つの板バネ体取付け部
２２．２３が形或されており、従動軸端部４に２つの板
バネ体取付部２４．２５が形成されている。

上記取付け部２２には、板バネ体２６ａ，２６ｂの一端
部が取付けられている。これら板バネ体はＸ−Ｚ面と平
行な面内に併設されており、Ｘ方向に従動軸側へと延び
ている。そして従動軸側端部どうしが接続部２６ｃで接
続されている。即ち、これら２つの板バネ体は、１つの
板バネを屈曲させることにより得ることができる。

同様に、上記取付け部２３には、板バネ体２７ａ，２７
ｂが取付けられている。該板バネ体２７ａは上記板バネ
体２６ａと平行且つ同一平面内にあり、上記板バネ体２
７ｂは上記板バネ体２６ｂと平行且つ同一平面内にある
。

上記取付け部２４には、板バネ体２８ａ，２８ｂの一端
部が取付けられている。これら板バネ体はＸ−Ｙ面と平
行な面内に併設されており、Ｘ方向に原動軸側へと延び
ている。そして原動軸側端部どうしが接続部２８ｃで接
続されている。即ち、これら２つの板バネ体は、１つの
板バネを屈曲させることにより得ることができる。

同様に、上記取付け部２５には、板バネ体２９ａ，２９
ｂが取付けられている。該板バネ体２９ａは上記板バネ
体２８ａと平行且つ同一平面内にあり、上記板バネ体２
９ｂは上記板バネ体２８ｂと平行且つ同一平面内にある
。

そして、十字連結部材３０は、そのＺ方向の一端部が上
記原動軸側アームの板バネ体２６ａ，２６ｂにより挟持
され接続部２６ｃにより従動軸側への軸方向移動を規制
されており、そのＺ方向の他端部が上記原動軸側アーム
の板バネ体２７ａ，２７ｂにより挟持され接続部２７ｃ
により従動軸側への軸方向移動を規制されている。

同様に、上記十字連結部材３０は、そのＹ方向の一端部
が上記従動軸側アームの板バネ体２８ａ　　２８ｂによ
り挟持され接続部２８ｃにより原動軸側への軸方向移動
を規制されており、そのＹ方向の他端部が上記従動軸側
アームの板バネ体２９ａ　　２９ｂにより挟持され接続
部２９ｃにより原動軸側への軸方向移動を規制されてい
る。

本実施例では十字連結部材３０が板バネ体を含んではい
ないが、上記第１実施例と同様に、スラスト移動、軸偏
心及び軸偏角に良好に対処でき、原動軸端部と従動軸端
部とのある程度の相対的回転にも追従でき、原動軸側と
従動軸側との間の振動伝達を抑制でき、円滑に回転力を
伝達できる。

［発明の効果］ 以上の様に、本発明のたわみ軸継手は、製造容易で、軸
偏心、軸偏角及びスラスト移動に対し良好に対処でき且
つ原動軸端部と従動軸端部とのある程度の相対的回転に
も追従でき、原動軸側と従動軸側との間の振動伝達を抑
制でき、円滑に回転力を伝達できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるたわみ軸継手の第１の実施例を示
す分解斜視図であり、第２図はその組立状態を示す斜視
図であり、第３図及び第４図はいずれもその断面図であ
る。 第５図は本発明によるたわみ軸継手の第２の実施例を示
す分解斜視図であり、第６図はその組立状態を示す斜視
図である。 ２：原動軸端部、　　２ａ：原動軸回転中心、４：従動
軸端部、　　４ａ：従動軸回転中心、６：原動軸側アー
ム、 ６ａ，６ｂ，６ｃ：板バネ体、 ８：従動軸側アーム、 ８ａ，８ｂ，８ｃ：板バネ体、 １０ａ，１０ｂ，１２ａ，１２ｂ：板バネ体、１１，１
３：孔、　　　１４：結合部材、１６．１８：ビン、 ２６ａ，２６ｂ，２７ａ，２７ｂ　：板バネ体、２８ａ
， ２８ｂ， ２９ａ， ２９ｂ：板バネ体、 ３０：十字連結部材。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）原動軸端部と従動軸端部とが対向配置されており
   、これら原動軸端部及び従動軸端部にはそれぞれ原動軸
   回転中心及び従動軸回転中心に関し対称的にアームが取
   付けられており、これらアームはそれぞれ原動軸回転中
   心及び従動軸回転中心を通る平面に平行な複数の板バネ
   体を含んでなり、上記原動軸側アームの両端部により十
   字連結部材の第１の方向の両端部が上記原動軸側アーム
   の板バネ体と平行な面内にて適宜の範囲内で相対移動可
   能に挟持されており、上記従動軸側アームの両端部によ
   り上記十字連結部材の第２の方向の両端部が上記従動軸
   側アームの板バネ体と平行な面内にて適宜の範囲内で相
   対移動可能に挟持されていることを特徴とする、たわみ
   軸継手。