JPH0316679B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、タクシーや貨物自動車が到着した
ことを連絡する車両の到着連絡装置に関し、特に
詳しく言うと、微弱電波を利用して該当指定場所
のみに車両の到着を連絡するとともに、それらの
間で相互に確認したことを判別できるようにした
車両の到着連絡装置に関する。

［発明の技術的背景］ 電話連絡によりタクシーの送迎を依頼した場
合、タクシーは依頼先の家の玄関先あるいは最寄
りの場所にて待機するか、クラクシヨンを鳴らし
て到着を知らせたり、運転手が車から降りて連絡
に行くなどの方法がとられている。

［発明が解決しようとする問題点］ しかしながら、狭い道路で待機することは交通
の妨げとなるばかりでなく、依頼者は予め知らさ
れた所定時間に近づいた時、門先に立つて待つた
り、クラクシヨンの音に注意を払う必要がある。
また同時に隣り近所でタクシーを呼んだ場合、ど
の車が依頼者の依頼によつて来たのかが判らない
欠点がある。

このような車待ちは、自動車により商品の配達
や搬入等においても、到着時間を気にしたり、ま
たは車の排気音やクラクシヨンの音に注意しなけ
ればならない等の煩わしさがあり、適確に車両の
到着を知らせることが要求されている。

この発明の目的は、依頼固定場所である家や事
業所にそれらを特定するコード番号を付け、車両
からこのコード番号に対応するコード信号を微弱
電波に乗せて送信し、依頼固定場所でこの信号を
受信し、該当する時はその旨表示して車両が到着
したことを知らせるとともに、車両側に確認の信
号を送信して、依頼場所も車両の到着が確認され
たことを表示するようにした車両の到着連絡装置
を提供することである。

［問題点を解決するための手段］ この発明の車両の到着連絡装置は、車両１に搭
載され、微弱電波の送受信を行なう移動送受信装
置６と、所定の固定場所８に設けられ、移動送受
信装置６との間で微弱電波の送受信を行なう固定
送受信装置１０とを有し、移動送受信装置６は送
信すべき固定場所を特定するコード番号に対応す
るコード信号や固定送受信装置１０に確認信号を
送信するための手動操作スイツチ２と、固定送受
信装置１０からの確認信号の受信を表示する表示
装置４と、手動操作スイツチ２により設定された
コード信号を微弱電波にて送信し、固定送受信装
置１０からの信号を受信し、そのコード信号が手
動操作スイツチ２で設定したコード信号であるか
を判別する判別手段を持つ送受信機３とを備え、
固定送受信装置１０は受信の確認信号を出力する
手動操作スイツチ１２と、受信したコード信号が
予め設定されたコード番号に対応する信号である
かを判別し、該当する時は受信信号を出力する判
別手段を持ち、移動送受信装置６からのコード信
号を受信し、かつ受信信号や手動操作スイツチ１
２からの確認信号を微弱電波にて送信する送受信
機１１と、判別手段からの出力信号により車両１
の到着を表示する表示装置１３とを備えているこ
とを特徴とするものである。

〔作用〕

車両１が呼出しを指示された場所に到着した
時、その場所を特定するコード番号を手動操作ス
イツチ２で打ち込む。これにより手動操作スイツ
チ２ではこのコード番号に対応するコード信号を
送受信機３に送り、送受信機３ではコード信号を
微弱電波により固定場所８の固定送受信装置１０
に発信する。コード信号は固定送受信装置１０の
送受信機１１で受信され、、送受信機１１の判別
手段でコード信号を判別し、該当する場合には表
示装置１３を動作させて車両１の到着を表示す
る。これと同時に送受信機１１は受信したことを
表わす受信信号を車両の送受信機３に自動的に送
信し、車両１の送受信機３の判別手段によつて相
手方との回路接続を確認する。固定送受信装置１
０の表示装置１３に車両１の到着表示が行なわれ
たなら、その手動操作スイツチ１２を操作し、人
為的な確認信号を送受信機１１を介して車両１の
送受信機３に送信し、車両１側では表示装置４に
よつて固定場所８では車両１の到着を確認するこ
とができる。車両１側では再度手動操作スイツチ
２を操作して人為的な確認信号を受信したこと
は、固定場所８の送受信機１１に送信すれば、固
定場所８においても車両１でも固定場所８におい
ても車両１の到着が確認されたことを知ることが
できる。

［実施例］ 以下、この発明をタクシーの到着連絡装置を例
にとり図面について説明すると、タクシー１に
は、コード番号を入力する０から９までのテンキ
ーボードおよび人為動作確認用の押ボタン等で構
成された操作スイツチ２と、この操作スイツチ２
によつて指示されたコード番号を例えば周波数偏
移電信（FSK）の装置によつて到着距離が50〜
100ｍの微弱なFM変調波に乗せて送受信する送
受信機３、ランプ等で構成された表示装置４、人
為動作確認用のブザー回路５とから構成される移
動送受信装置６が取付けられている。微弱電波の
送受信なアンテナ７を介して行なわれ、このアン
テナ７は通常のラジオ受信用アンテナや営業所等
との連絡用の無線用アンテナを共用すればよい。

タクシーを利用する各家庭８は、適当なエリア
を設定し、その内の家庭に所定のコード番号を付
しておく。家庭８には、アンテナ９を介して微弱
電波の送受信を行なう固定送受信装置１０が接続
されている。この固定送受信装置１０は、そのコ
ード番号の信号のみを受信するように予め設定し
ておくとともに該当するコード番号信号を受信し
た時、自動的に確信信号を送信するように予め設
定された送受信機１１と、受信を人為的に確認し
た時操作して人為確認信号を送るための操作スイ
ツチ１２、該当コード番号信号を受信したことを
表わすためブザー回路あるいはランプ点灯回路等
で構成された表示装置１３および車両１からの人
為確認信号によつて動作するブザー回路１４が設
けられている。このブザー回路１４は、相手方か
らの人為確認信号を受信した時に自動的にリセツ
トされるように設定されている。なお、アンテナ
９はテレビジヨン受像用のアンテナを共用しても
よい。

したがつて、今コード番号が1035の家庭８でタ
クシーを呼んだとすると、タクシー営業所からあ
るいは営業所から無線によつて近くの空車タクシ
ーにその家庭に行くことを指示する。その家庭８
の近くに到着したタクシー１は、操作スイツチ２
のテンキーによりコード番号1035を入力する。こ
れにより送受信機３からアンテナ６を介してコー
ド番号1035の信号が送信され、該当する家庭８に
おいては、アンテナ９から送受信機１１を介して
受信し、表示装置１３によりブザー音あるいはラ
ンプ点灯によりタクシー１が到着したことを知ら
せる。送受信機１１は判別手段を有しており、こ
の判別手段によつて受信したコード信号が該当す
る場合には、そのコード信号を送受信機１１から
自動的に発信する。このコード信号は、タクシー
１の送受信機３で受信され、送受信機３に設けら
れた判別手段で先に送信したコード番号1035に対
応するかを判別し、対応する場合には、表示装置
４を呼び出した家庭８で車両の到着が確認された
ことを表示する。一方、家庭８において表示装置
１３の動作を確認した時、操作スイツチ１２を押
せば、その信号は送受信機１１からタクシー１の
送受信機３に送られ、車内のブザー回路５の動作
によつて、依頼者が車の到着を人為的に確認した
ことを判別することができる。ここで、タクシー
１の運転手は操作スイツチ２の人為確認用押ボタ
ンを押して、人為確認信号を送受信機３を介して
発信する。このタクシー１からの人為確認信号は
家庭８の送受信機１１を介してブザー回路１４を
動作させ、運転手も確認したことを知らせる。こ
こで再びタクシー１および家庭８において、人為
確認用押ボタンを押せば、両者共初期の待受状態
になる。

なお、タクシーの送受信機３は相手先からの確
認信号を受信しない限り所定の間隔をおいて繰り
返し発信するように構成するとともに、タクシー
１と家庭８の各送受信機１１は相手からの人為確
認信号を受信しない限り、これも所定の間隔をお
いて繰り返し発信するように構成しておくことが
好ましい。

［発明の効果］ 以上のように、この発明の車両到着連絡装置
は、車両が所定の固定場所に近づいたりあるいは
到着した時に、この固定場所を表わすコード信号
を車両に搭載された送受信機を介して送信すれ
ば、固定場所に設置された送受信機でこのコード
信号を受信し、送受信機の判別手段でこの信号が
その固定場所を表わすコード信号であるかを判別
し、該当している場合には車両の到着を固定場所
の表示装置に表示するので、固定場所においては
その表示装置の動作により車両の到着が確実に知
ることができる。また固定場所の手動操作スイツ
チを操作して到着確認を表わす信号を固定場所の
送受信機から送信すれば、この信号は車両の送受
信機で受信され、その判別手段で送信したコード
信号に対応しているかを判別し、対応している場
合には車両の表示手段に人為的に送信され確認信
号の受信を表示装置に表示するので、運転手は固
定場所で車両の到着が人為的に確認されたことが
判るので、相手側が車両の到着の確認したことも
判り、到着が確認したか否かが判明出来ないよう
なことはない。この装置は、限られた狭い地域を
対象とするため微弱電波を利用しており、これに
よりシステム自体を小型化でき、安価に提供する
とともに、電波法に基づく申請なしに実施するこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を概略的に示す説
明図である。 図面中、１はタクシー（車両）、２，１２は操
作スイツチ、３，１１は送受信機、４，１３は表
示装置、５，１４はブザー回路、６は移動送受信
装置、８は家庭（固定場所）、１０は固定送受信
装置である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 車両１に搭載され、微弱電波の送受信を行な
   う移動送受信装置６と、所定の固定場所８に設け
   られ、前記移動送受信装置６との間で微弱電波の
   送受信を行なう固定送受信装置１０とを有し、前
   記移動送受信装置６は送信すべき前記固定場所を
   特定するコード番号に対応するコード信号や前記
   固定送受信装置１０に確認信号を送信するための
   手動操作スイツチ２と、前記固定送受信装置１０
   からの前記確認信号の受信を表示する表示装置４
   と、前記手動操作スイツチ２により設定された前
   記コード信号を微弱電波にて送信し、前記固定送
   受信装置１０からの信号を受信し、そのコード信
   号が前記手動操作スイツチ２で設定したコード信
   号であるかを判別する判別手段を持つ送受信機３
   とを備え、前記固定送受信装置１０は受信の確認
   信号を出力する手動操作スイツチ１２と、受信し
   た前記コード信号が予め設定されたコード番号に
   対応する信号であるかを判別し、該当する時は受
   信信号を出力する判別手段を持ち、前記移動送受
   信装置６からの前記コード信号を受信し、かつ前
   記受信信号や前記手動操作スイツチ１２からの前
   記確認信号を微弱電波にて送信する送受信機１１
   と、前記判別手段からの出力信号により前記車両
   １の到着を表示する表示装置１３とを備えている
   ことを特徴とする車両の到着連絡装置。 ２ 特許請求の範囲第１項において、前記移動送
   受信装置６と前記固定送受信装置１０には、それ
   ぞれ前記確認信号の受信を知らせるブザー回路で
   構成された前記動作手動確認手段５，１４を更に
   有していることを特徴とする車両の到着連絡装
   置。 ３ 特許請求の範囲第１項において、前記各手動
   操作スイツチ２，１２は操作による信号を送つた
   後再び操作することにより、相手方にリセツト信
   号を送るようになつていることを特徴とする車両
   の到着連絡装置。 ４ 特許請求の範囲第１項において、前記各手動
   操作スイツチ２，１２はテンキーボードで構成さ
   れ、前記コード番号は複数の数字の組合せで構成
   されていることを特徴とする車両の到着連絡装
   置。 ５ 特許請求の範囲第１項において、前記各表示
   装置４，１３は、ランプ回路で構成されているこ
   とを特徴とする車両の到着連絡装置。