JPH0316516Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は背当を支持する上方枠杆の下方部を特
に後方に彎曲させて該部に小物の収納部を形成し
てなる椅子に係る考案である。

図面に於て、１は椅子の上部を構成する上方枠
杆でその上方部間には背当３を支持するが背当３
の上縁との間には手掛用の空隙２を形成する、上
方枠杆の下方部は大きく後方に彎曲膨出させ下端
部は座シート４に装着固定するものとする。

すなわち、上方枠杆１における背当３より下部
は相当度後方に彎曲乃至屈曲５して空間部６を形
成せるのち前方の座シート４に装着固定する、７
はこの空間部６の底面を構成する木板、或は棒材
による底面体である。

次に４は座面のシートであつてこれは下方の脚
枠杆９により支承されるが、脚枠杆の前脚１０に
比し後脚１１は後下方へ大きく長く延出して形成
するものとする、１２は脚枠の繋杆であり、第４
図示の１２は前記彎屈曲により形成された空間部
６の底面体として展張されたネツト若しくは布体
である。

本考案のものは上記の様な構成に係るものであ
り、椅子体の上方枠と背当３との間の空隙２に手
をさし込むことにより容易に把持し得るもので位
置の移動や持ち運びに至つて便利である。

而して現在講習会や宴会場等に臨む人の多くは
書類袋や鞄、或はハンドバツグなどを持参してい
るが、これらの置場所に困惑することが屡々あ
り、仕方なく脚下や他の場合に残置するといつた
ことが多い、かゝる場合本考案の椅子には背当の
下部と座シートの後方との間に格好の物置用空間
が形成されてあつて極めて有効且便利である、 すなわち前述の様に上方枠杆の下方部は図示の
如く大きく後方に彎曲５し後方に膨出しての空間
部６が形成されており且つ背当の下縁と座シート
４後縁との間は比較的大きく開放されているので
該部は格好の物置用の空間として使用することが
出来るので袋物、バツグ其の他の携行物を収納す
るに誠に都合よく、しかも前面には人体の腰部が
来るので、完全に塞がれて見てくれがよいと共に
携行物の扮失や盗難等の必配もない、更に又この
椅子では深く倚座することゝなるので掛心地が最
高である他皮労度も最低ですみ儀式張つた宴会場
などにも最適の椅子である。

なお第４図示のもので該空間部６の底面体７と
してはネツト若しくは布体を用いているが、これ
は臨席者の携帯物が角張つたものや色々と変化し
た突起物体であつた場合でも底面体であるネツ
ト、布体等は容易に変形してこれに即応した収納
スペースを形成することが出来るので更に便利で
ある。

尚又、本件考案の場合収納部の後方膨出のため
重心その他が後方に来るが、後方脚１１は相当度
後下方に延出形成される形状となつているので椅
子として最高の安定度を有するものである。

以上詳述した様に本考案の椅子は背当を支持す
る上方枠杆１と背当３の上縁との間には所要の把
持用空隙２を形成し、該上方枠杆の下方部分を特
に後方に彎曲膨出５させて小物置用の空間部６を
構成し、座シート４を支持する脚９は後脚を若干
後方に延出してから椅子の背当と座シートの後方
に体裁よく且つ格好の携帯物の収納スペースが形
成されて居るもので背当上縁の把持用空間により
移動しやすいと共に安定性及び皮労除去にもすぐ
れた椅子として実用価値にすぐれた考案といえ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案椅子の正面図、第２図は斜視
図、第３図は右側面図、第４図は収納スペースの
底面体にネツトを使用した場合の斜視図。 １……上方枠杆、２……把持用空間、５……彎
曲膨出部、６……空間部、９……下方脚枠杆。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背当を支持する上方枠杆１と背当３の上縁との
   間には所要の把持用空隙２を形成し、該上方枠杆
   の下方部分は後方に大きく彎曲膨出５させて小物
   置用の空間部６を構成すると共に該空間部６の底
   面体７に対しては特にネツトを張設する様構成し
   更に後脚１１を後方に延出してなる椅子。