JPH0316480B2 - - Google Patents

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JPH0316480B2
JPH0316480B2 JP56059780A JP5978081A JPH0316480B2 JP H0316480 B2 JPH0316480 B2 JP H0316480B2 JP 56059780 A JP56059780 A JP 56059780A JP 5978081 A JP5978081 A JP 5978081A JP H0316480 B2 JPH0316480 B2 JP H0316480B2
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JP
Japan
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water
bolt
fixing
quick
parts
Prior art date
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Application number
JP56059780A
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English (en)
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JPS57174599A (en
Inventor
Kenkichi Hirano
Toshio Kawauchi
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Denka Co Ltd
Original Assignee
Denki Kagaku Kogyo KK
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Publication date
Application filed by Denki Kagaku Kogyo KK filed Critical Denki Kagaku Kogyo KK
Priority to JP5978081A priority Critical patent/JPS57174599A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、ボルト等の穿孔内の固定方法に係
り、詳しくは急結性セメントを通気性を有し、か
つ内容物が実質的に漏出しない容器中に充填して
成る固定素子を使用前に水中に短時間浸漬してか
ら、穿孔内に挿入し、その後、例えばアンカーボ
ルトの如きボルトナツトを穿孔内に挿入して水と
急結性セメントを混合し、ボルト等を穿孔内に固
定する方法に係る。 なお、ボルト等としては以下でアンカーボルト
の例を中心に説明するが、アンカーボルト以外に
コンクリート、岩石その他の穿孔に固定すべき部
材一般を示す。 従来から、アンカーボルトを穿孔内に固定する
際、なかでも鉱山、発電所、道路、鉄道等の各種
トンネル工事において軟弱な岩盤を強化する際
に、特開昭56−16530号公報に記載の通り、岩盤
を穿孔し、その穿孔内にアンカーボルトを不飽和
ポリエステル等の熱硬化性樹脂、ウレタン系樹脂
等から成る固着剤を用いて固定することが行なわ
れている。これら固定方法は、固着剤として有機
化合物が用いられるため、アンカーボルトの固定
には強度が十分でなく、また、有機過酸化物が使
用されるため、作業者の皮膚等にかぶれ等が生じ
て、安全性で問題が生じる。また、アンカーボル
トを無機結合剤を用いて穿孔内に固定する方法と
して、種々の方法が提案されているが、何れの方
法もアンカーボルトの固定に時間がかかり、強度
が十分に発揮できないという欠点がある。 本発明は上記欠点の解決を目的とし、具体的に
は急結性セメントを通気性に優れる容器中に充填
して成る固定素子を介してボルト等を穿孔に固定
する際に、その固定素子はきわめて短時間水と接
触させるのみで、穿孔内に挿入してボルト等を固
定するものであつて、従来例に比べると作業性に
優れるほか、固定されたボルト等の引抜き耐力が
極めて大きいボルト等の穿孔内の固定方法ならび
にそれに使用する固定素子を提案する。 すなわち、本発明方法は、コンクリートや岩石
その他の穿孔内にボルト等を埋設して固定する際
に、ポルトランド系セメント100重量部にカルシ
ウムアルミネート5〜20重量部を含み更に石膏な
らびに砂とともに有機酸および/または炭酸アル
カリを含有し、これを水との接触により5〜20分
間で硬化するように配合して成る急結性セメント
を通気性を有し、かつ内容物が実質的に漏出しな
い容器中に充填して成る固定素子を、予め水中に
1〜15秒間浸漬し吸水状態とし、その後、この固
定素子を前記穿孔内に挿入してから、ボルト等を
前記穿孔内に挿入し、前記急結性セメントを前記
ボルト等によつて水と混合することにより、ボル
ト等を固定することを特徴とする。 以下、本発明について詳しく説明する。 まず、コンクリート岩石、その他岩盤等に穿孔
を形成し、この穿孔にアンカーボルトその他のボ
ルト類を固定する際に、図示の通りの固定素子1
を使用する。この固定素子1は以下に示す組成の
急結性セメント2を容器3に充填して成るもので
ある。 すなわち、急結性セメントは主成分のセメント
成分としてポルトランド系セメント100重量部に
このセメント成分にカルシウムアルミネート5〜
20重量部を含み更に石膏ならびに砂とともに、有
機酸および/または炭酸アルカリを配合し、しか
も、これら各成分は後記のボルト等の撹拌時に水
との接触により5〜20分間程度で硬化するよう配
合する。このポルトランド系セメントは市販のも
のが使用でき、カルシウムアルミネートとしては
CaOをC、Al2O3をAで示すと、CA2、CA、
C12A7、C11A7CaF2、C3A3CaF2、C3A及びその
無定形物、アルミナセメントなどが使用できる。
急硬性セメントの成分において、ポルトランド系
セメント100重量部にカルシウムアルミネート2
〜20重量部を含むことが重要である。この理由
は、カルシウムアルミネートが5重量部未満では
極めて短時間に定着材を硬化させボルトを固定し
ようとする際に充分な強度が得られないこと、ま
た、カルシウムアルミネートが20重量部を越える
と急結力が強すぎ作業性が取りにくくなり、ま
た、遅延剤を多く必要とする傾向があるからであ
る。また、石膏としては、無水石膏、半水石膏、
2水石膏などが使用でき、なかでも無水石膏が好
ましい。有機酸としては、クエン酸、グルコン酸
などが使用でき、炭酸アルカリとしては、炭酸ソ
ーダ、炭酸カリウム等が使用できる。 また、砂はある程度の吸水性が保持できる粒度
のものが必要であつて、通常は4〜6号程度のも
のが好ましく、あまり粒度が細かいものは保水性
が劣り好ましくない。すなわち、砂は穿孔挿入前
の浸水時間の短縮化のために配合するのであつ
て、この意味で砂は本発明における特長の一つで
ある。従つて、砂は保水性が維持されることが必
要であつて、その粒度ならびに配合量も保水性や
浸水時間の短縮化の上から決めるべきである。ま
た、これら成分は、後記の如く穿孔内においてボ
ルト等による水との混合接触により固化する際
に、ボルト等の引き抜き強度が10トン/m以上
で、しかも、可使時間が5〜20分間であるよう配
合するが、各成分の配合列を示すと、重量部でポ
ルトランド系セメント100部ならびに砂100部に対
してカルシウムアルミネート5〜20部、石膏5〜
20部、有機酸0.01〜5部および/または炭酸アル
カリ0.05〜10部が好ましい。 また、上記組成の急結性セメントを充填すべき
容器としては、通気性を有し、かつ内容物の急結
性セメントが外部に漏出しない容器であることが
必要である。この理由は、後記の如く固定素子を
穿孔挿入前に短時間水に浸漬させる際に、急結性
セメントが十分に吸水できることが必要であるか
らである。また、具体例としては、和紙、細孔を
有するポリビニルアルコールフイルムなどがあげ
られ、とくに、和紙は前記の条件を具備し、しか
も、簡単に破損しないものであるので好ましい。
また、比較的高鹸化度のポリビニルアルコールフ
イルムは、長時間水に浸してもフイルム自体が膨
潤し、含水比が一定化でき、しかも、ボルト等に
よる混合時にモルタル中に混入すると、接着力が
高められて好ましい。 容器は、通常内部に前記急硬セメントを充填可
能とした直径約3cm程度の棒状の袋などの形状か
らなり、しかもその長さ60cm程度に構成するが、
その長さなどには制限なく、穿孔長さに応じ取扱
い容易なものであればよい。また、穿孔内への挿
入時に所定の強度を保持するために、その内側ま
たは外側にポリスチレン等の板状材を介在させ、
この板状材に穴を形成して吸水性を保持すること
もできる。 次に、上記構成の固定素子によつてボルト等を
固定するに先立つて、この固定素子は予め1〜15
秒間水中に浸漬し、その後、穿孔内に挿入してか
ら、これにボルト等を挿入し、ボルト等で容器内
部の急結性セメントを撹拌する。このように撹拌
すると、急結性セメント成分は水と接触して固化
し、とくに、この際の可使時間は5〜20分と長い
にも拘らず、硬化時間が短かくなり極めて作業性
が優れている。 すなわち、上記組成の急結性セメントは水を単
に吸収した状態、すなわち、吸水状態と水と十分
混練した状態、すなわち、混練状態とでは可使時
間において顕著な差があり、前者の吸水状態の方
が可使時間が長くなる。この点をたくみに利用し
たところに本発明の特長の一つがある。換言する
と、本発明では固定素子内の急結性セメントは吸
水状態に保持して可使時間、つまり作業可能時間
を長くとれるようにして作業性を高め、その可使
時間内で穿孔内においてボルト等により撹拌して
水との混練状態を形成してモルタルを硬化させ、
ボルト等の固定をほぼ瞬間的に可能にしたもので
ある。 従つて、急結性セメントの組成が予め可使時間
20分程度に調整されている場合は、水中に浸漬後
20分間以内にボルト等を挿入して撹拌すれば良
く、この撹拌によつてモルタル成分は直ちに固化
してボルト等は固定できる。 なお、上記の如く固定素子を水中で浸漬して吸
水状態を形成する代わりに、湧水の多い穿孔では
穿孔中にそのまま挿入することができる。この時
は、湧水によつて吸水状態が形成できるためであ
る。 次に、実施例について説明する。 市販のポルトランドセメント47Kg、カルシウム
アルミネート(無定形C12A7、ブレーン値4500
cm2/g)6Kgならびに無水石膏(ブレーン値6000
cm2/g)6Kgを混合し、急結性セメントAを調整
した。更に、この急結性セメントAに、クエン酸
250g、グルコン酸250g、炭酸カリウム750gを
添加し、急結時間を調整して急結性セメントBを
調整した。更に、この急結性セメントBに5号硅
砂41Kgを加えて本発明に係る急結性セメントCを
調整した。各々の急結性セメントA、B、Cを31
mmφ×600mmの紙袋につめて3種の固定素子をつ
くつた。その時ポリスチレン製の補強板を同時に
紙袋に入れて補強した。 次に、これら3種の固定素子を用いて、石灰石
に堀つた38mmφ×1.5mの穴に25φ(直径)×1.5m
(長さ)の異形棒鋼によるボルトを固定した。そ
の固定方法は各固定素子を水に1秒、5秒、10
秒、15秒、30秒、5分間浸し、2本の固定素子を
穴へ押込み、それにボルトを回転しながら押し込
んだ。ボルトセツト後30分で各々のボルトを油圧
ジヤキで引き抜き、その固定強度を測定した結果
は第1表に示す通りであつた。 また、各々の急結性セメント1Kgに水200gを
加えてミキサーで混合した時の硬化時間及び各固
定素子を浸水し、固定素子が硬化し、使用不可能
となる時間をそれぞれ第1表に示した。
【表】 第1表から明らかな通り、急結性セメントAで
は、吸水が悪く硬化も早く使用できなかつた。 また、急結性セメントBでは、吸水に時間が必
要であり、使用可能時間が短かい欠点があつた。 急結性セメントCでは、浸水時間が極めて短か
くできた。 更に、比較のために普通セメントに砂を同様に
配合して固定素子を作り、同様の実験を行なつた
が、短時間強度がまつたく発現しなかつた。 以上、詳しく説明した通り、本発明はコンクリ
ートや岩石その他の穿孔内にボルト等を埋設して
固定する際に、ポルトランド系セメント100重量
部にカルシウムアルミネート5〜20重量部を含み
更に石膏ならびに砂とともに有機酸および炭酸ア
ルカリ、または有機酸若しくは炭酸アルカリを含
有し、これを水との接触により5〜20分間で硬化
するように配合してなる急結性セメントを通気性
を有し、かつ内容物が実質的に漏出しない容器中
に充填して成る固定素子を予め水に1〜15秒間浸
漬し吸水状態とし、その後、この固定素子を前記
穿孔内に挿入してから、ボルト等を前記穿孔内に
挿入し、前記急結性セメントを前記ボルト等によ
つて水と混合することにより、ボルト等を固定す
るものである。 従つて、予め吸水状態にある急結性セメントを
ボルト等で撹拌して硬化するので、短時間で硬化
し引き抜き耐力が極めて大きい。 また、砂が配合されていることもあつて、浸水
時間が短かくてすみ作業能率がきわめて良い。 更に、浸水時間が短かいため、水比のバラツキ
がなく、強度が安定する。 また、湧水の多い孔では浸水せずにそのまま使
用できる。又、ボルト押込み後、短時間で硬化す
るので湧水部にも使用可能である。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一つの実施例に係る縦断面図で
ある。 符号1……固定素子、2……急結性セメント、
3……容器。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コンクリートや岩石その他の穿孔内にボルト
    等を埋設して固定する際に、ポルトランド系セメ
    ント100重量部にカルシウムアルミネート5〜20
    重量部を含み更に石膏ならびに砂とともに有機酸
    および/または炭酸アルカリを含有し、これを水
    との接触により5〜20分間で硬化するように配合
    して成る急結性セメントを、通気性を有し、かつ
    内容物が実質的に漏出しない容器中に充填して成
    る固定素子を予め水中に1〜15秒間浸漬し吸水状
    態とし、その後、この固定素子を前記穿孔内に挿
    入してから、ボルト等を前記穿孔内に挿入し、前
    記急結性セメントを前記ボルト等によつて水と混
    合することにより、ボルト等を固定することを特
    徴とするボルト等の穿孔内の固定方法。
JP5978081A 1981-04-22 1981-04-22 Method and element for fixing bolt in drilled hole Granted JPS57174599A (en)

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JP2012062636A (ja) * 2010-09-14 2012-03-29 Denki Kagaku Kogyo Kk アンカー素子定着用カプセルおよびそれを用いたアンカー素子定着方法

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