JPH031640Y2 - - Google Patents

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JPH031640Y2
JPH031640Y2 JP3988485U JP3988485U JPH031640Y2 JP H031640 Y2 JPH031640 Y2 JP H031640Y2 JP 3988485 U JP3988485 U JP 3988485U JP 3988485 U JP3988485 U JP 3988485U JP H031640 Y2 JPH031640 Y2 JP H031640Y2
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constriction
bags
vibration
flexible membrane
fluid
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JP3988485U
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  • Combined Devices Of Dampers And Springs (AREA)
  • Support Of The Bearing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、センターサポート、弾性ブツシ
ユ、エンジンマウント、キヤブマウントなどとし
て用いて好適な振動減衰能の大きい防振装置に関
するものである。
(従来の技術) たとえば、自動車のプロペラシヤフトを支持す
るために従来から広く一般に使用されている防振
装置としては、第3図に例示するものがある。
第3図は、防振装置の軸線を含む面内での垂直
断面を示すものであり、この防振装置は、同心配
置した高剛性の内外筒1,2を、ゴム、ゴム状弾
性体などを主体とする可撓膜体3で相互連結する
ことにて構成されている。
ここで可撓膜体3は、内外筒1,2をそれらの
幅方向の両端部で、内筒1の外周に接着させて設
けたライニング層4を介して相互連結しており、
可撓膜体3の内側に形成される中空部5内の空気
は、その内部で自由に流動することができる。
このような構成の防振装置は、たとえば、内筒
1内にベアリング6を介してプロペラシヤフト7
を取り付け、また外筒2を車体側部材8に取り付
けることにより、たとえばプロペラシヤフト7に
伝達されるその半径方向の振動を、可撓膜体3の
エネルギー吸収作用によつて減衰させ、その振動
の車体側部材8への伝播を防止すべく機能する。
(考案が解決しようとする問題点) ところが、かかる従来技術にあつては、装置の
構成部分のうちで、可撓膜体3だけが振動の減衰
に寄与し、装置の振動減衰性能が、可撓膜体3の
エネルギー吸収能力のみにて決定されることにな
るため、その減衰性能を高めるためには、たとえ
ばゴムを主体とした可撓膜体3のゴム物性を変え
てロスフアクターを高めなければならないとこ
ろ、現実にはそのロスフアクターを0.2以上にす
ることは不可能であり、この故に、十分高い振動
減衰性能をもたらすことができない問題、いいか
えれば、プロペラシヤフトに伝達された振動を有
効に減衰させることができない問題があつた。
(問題点を解決するための手段) この考案の防振装置は、内筒と外筒との間に、
複数の袋体を配置し、これらの袋体を括れ部によ
つて相互連結するとともに、袋体および括れ部内
に流体いいかえれば液体もしくは気体を封入して
なる。
(作用) この防振装置では、内筒もしくは外筒に伝達さ
れた振動が、主には、袋体その他に封入した流体
が括れ部内を通過する際の各種の損失、気柱共振
などに基づいて十分に減衰されるので、可撓膜体
の物性を変える必要なしに、所期した通りの振動
減衰性能を確実にもたらすことができる。
(実施例) 以下にこの考案を図示例に基づいて説明する。
第1図はこの考案の実施例を示す断面図であ
り、この考案に係る装置をその軸線と直交する面
で断面としたこの第1図において、図中11,1
2はそれぞれ同心配置した高剛性の内筒および外
筒を、13は、これらの内外筒11,12を相互
連結する従来技術で述べたと同様の可撓膜体を、
また14,15はそれぞれ、内筒11の外周およ
び外筒12の内周に、固定してもしくは固定せず
に設けたライニング層をそれぞれ示す。
この例では、内外筒11,12を、それらの幅
方向の端部分において、ライニング層14,15
と一体的に形成した可撓膜体13によつて相互連
結し、それらのライニング層14,15間の直径
方向に対向する位置に、これもゴムもしくはゴム
状弾性体からなる二個の袋体16を、それらおよ
び可撓膜体13に接着させることなく配置し、さ
らに、両袋体16を少なくとも一の括れ部17に
よつて相互連結する。
またここでは、両袋体16および括れ部17内
に液体もしくは気体を封入することによつて、そ
れぞれの袋体内を流体室18とし、これらの流体
室18を括れ部内の絞り通路19にて相互に連通
させる。この絞り通路19は、内外筒11,12
の相対変位に起因する括れ部17の変形によつて
その通路寸法が変化するのを防止し、そこを流通
する流体に常に所期した通りのエネルギー損失を
もたらし得るよう、括れ部17へ挿入した図示し
ない剛性パイプ、剛性を十分に高めた括れ部17
などにて構成することが好ましい。
かかる防振装置は、たとえば、内筒11の内側
へベアリング20を介してプロペラシヤフト21
を差し込む一方、外筒12を取付部材22によつ
て車体側部材23に固定することにて使用に供さ
れ、ここで、図に矢印で示すような垂直方向の振
動が、たとえばプロペラシヤフト21へ伝達され
た場合には、流体室18,18が、内筒11の振
動によつて交互に圧縮および膨脹方向の外力を受
け、このことにて、圧縮側流体室18内の流体が
絞り通路19を経て膨脹側流体室18内へ流入
し、その流入流体は、絞り通路19を通過する間
に、有するエネルギーを、各種の損失、気柱共振
などによつて有効に消費されるので、この防振装
置によれば、十分なる振動減衰が行われることに
なる。
またこの装置の外筒側に振動が伝達された場合
にも、同様にして振動の有効なる減衰が行われる
ことはもちろんである。
なおこの例では、袋体16ひいては流体室18
を二個としているが、それを三個以上とし、隣接
する流体室を絞り通路によつて相互に連通させた
場合には、垂直方向のみならず、種々の方向の振
動を、より大きく減衰させることが可能になる。
さらにまたここでは、変形が極めて容易な袋体
16によつて流体室18を画成しているので、振
動の伝達に際する内外筒11,12の相対変位
が、袋体16の剛性に起因して拘束されることは
ほとんどなく、これがため、振動の入力側から他
方側へのそれの伝播が有効に防止されることにな
る。加えて、両袋体16および括れ部17を図示
例のように一体成形した場合には、内外筒11,
12間へのそれらの配設が極めて容易になるとと
もに、気密性および液密性が十分に維持されるこ
とになる。
以上第1図aに示す実施例について説明した
が、図示の袋体16,16のみによつて、内外筒
11,12を同心状態に維持できるとともに、そ
れ自身の周方向への移動を十分に防止でき、か
つ、袋体16,16が、それらと内外筒11,1
2との摩擦に対する十分なる耐久性を有する場合
には、可撓膜体13およびライニング層14,1
5を設けることなく、袋体16,16を内外筒間
に直接的に配設することもできる。なおここで、
袋体16,16を内外筒間に直接的に配設する場
合には、袋体16,16の内外筒幅方向への抜け
出しを有効に防止するため、第2図aに示すよう
に、内外筒11,12の幅方向端部分を、それぞ
れ半径方向外方および内方へ向けて折り曲げるこ
とが好ましい。
第1図bはこの考案の他の実施例を示す第1図
aと同様の断面図であり、この例は、内筒11の
外周に第1図aの場合と同様にして設けたライニ
ング層14と、第1図aで述べたと同様の袋体1
6,16および括れ部17とを一体的に形成し、
袋体16,16を外筒12の内表面に接触もしく
は固定させたものである。
またここでは、袋体16,16を、可撓膜体1
3とも一体的に形成することができるが、袋体1
6,16に個有の変形の容易性を損わないために
は、それらを別体とし、可撓膜体13を従来技術
で述べたと同様にして内外筒11,12に取り付
けることが好ましい。
この例によつてもまた、内筒11もしくは外筒
12に伝達された振動は、封入流体が絞り通路1
9を通過することにて有効に減衰されることにな
り、また、内外筒間に袋体16,16を配設する
ことによる前述したと同様の効果がもたらされる
ことになる。
そしてここにおいてもまた、可撓膜体13を設
けることなく、ライニング層14および袋体1
6,16のみにて内外筒11,12を相互連結す
ることも可能であり、この場合には、たとえば第
2図bに示すように、袋体16,16と一体をな
すライニング層14の幅方向端部分に設けた突部
14a,14aおよび袋体16,16の外周側部
分で、その幅方向端部分に設けた突部16a,1
6aをそれぞれ、内筒11および外筒12の折り
曲げ側端部によつてかしめ固定することが好まし
い。
(考案の効果) 従つてこの考案によれば、とくに、内外筒間に
配設した複数の袋体を括れ部によつて相互連結す
るとともに、それらの袋体および括れ部内に流体
を封入することにより、内筒もしくは外筒への振
動の伝達によつて封入流体が括れ部内の絞り通路
を通過するに際し、その絞り通路にて振動エネル
ギーが十分に吸収されるので、振動の有効なる減
衰がもたらされることになる。またこの考案で
は、内外筒間に、変形が極めて容易な袋体を配設
することにより、その袋体が内外筒の相対変位を
拘束することに起因する内筒から外筒もしくはそ
の逆方向の振動伝達が有効に防止されることにな
る。加えて、袋体にて流体室を画成することか
ら、装置の製造が容易になるとともに、気密性お
よび液密性の十分なる維持が可能になるという利
益がもたらされる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の実施例を示す断面図、第2
図は内外筒の連結例を示す断面図、第3図は従来
例を示す断面図である。 11……内筒、12……外筒、13……可撓膜
体、14,15……ライニング層、16……袋
体、17……括れ部、18……流体室、19……
絞り通路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 内筒および外筒と、内外筒間に配置した複数の
    袋体と、これらの袋体を相互連結する括れ部とを
    具え、それぞれの袋体および括れ部に流体を封入
    してなる防振装置。
JP3988485U 1985-03-22 1985-03-22 Expired JPH031640Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3988485U JPH031640Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

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JP3988485U JPH031640Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

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Publication Number Publication Date
JPS61156747U JPS61156747U (ja) 1986-09-29
JPH031640Y2 true JPH031640Y2 (ja) 1991-01-18

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ID=30548251

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JP3988485U Expired JPH031640Y2 (ja) 1985-03-22 1985-03-22

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0717855Y2 (ja) * 1988-02-09 1995-04-26 エヌ・オー・ケー・メグラスティック株式会社 センターベアリングサポート

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61156747U (ja) 1986-09-29

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