JPH03163040A - ヒドロホルミル化法 - Google Patents

ヒドロホルミル化法

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JPH03163040A
JPH03163040A JP1270040A JP27004089A JPH03163040A JP H03163040 A JPH03163040 A JP H03163040A JP 1270040 A JP1270040 A JP 1270040A JP 27004089 A JP27004089 A JP 27004089A JP H03163040 A JPH03163040 A JP H03163040A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野1 本発明は、オレフィン性化合物を特定の有機リン化合物
を配位子とする第■族貴金属錯体触媒の存在下にヒドロ
ホルミル化する方法に関するものである。
[従来の技術] オレフィン性化合物を有機可溶性第■族貴金属一リン配
位子錯体触媒の存在下にH2 / Co混合ガスと反応
させてアルデヒド又はその水添物であるアルコールを製
造する方法はヒドロホルミル化方法として良く知られて
いる。この場合のヒドロホルミル化法においては、アル
デヒドの生成物選択性並びに触媒反応性及び安定性がリ
ン配位子の選択に当ってしばしば重要な関心事である。
特に、使用される触媒は極めて高価であるために、反応
生戒液中から効率よく分離・回収して再び反応系に戻す
ことが工業的に重要な課題である。
ヒドロホルミル化反応で得られる反応生戒物が比較的低
沸点である場合には、通常、蒸留により反応生或物と触
媒液とを分離・回収することができ、触媒液はヒドロホ
ルミル化反応に再循環することが可能である。
しかしながら、ヒドロホルミル化反応においては種々の
高沸点物が副生ずるため、触媒液の循環により反応系中
に高沸点副生物が次第に蓄積し安定な操業ができなくな
る。
この問題を回避するには、蒸留により高沸点副生物を触
媒液から除去する必要があるが、前記錯体は150’C
以上の高温下では熱劣化を受けて触媒活性低下を引起こ
す問題があった(特開昭63−196537号)。
また、反応生戒物が高沸点である場合、特に高級不飽和
脂肪酸またはそのエステル等を原料として用いることに
由来する比較的熱安定性の悪い反応生戒物の場合には、
蒸留によって反応生戒物と触媒液とを分離・回収するに
は高温を必要とするため、反応生戒物の分解あるいは高
沸化による損失が生じやすいのみならず、熱劣化による
触媒活性低下を引き起こす問題があった。
これら問題点を解決する手段として、蒸留以外の方法、
例えば吸着・抽出等の手段により、有機リン化合物との
可溶性第■族貴金属錯体または第■族貴金属を回収する
方法が提案されている。
例えば、次のような方法がある。
■ オレイン酸メチルをトリフェニルホスファイト及び
アルミナ担体に担持させたロジウム触媒の存在下にヒド
ロホルミル化させて得られた反応生戒液を、枦過操作に
よってアルミナ担体と枦液に分離し、炉液は蒸留によっ
て生或物と可溶性ロジウム触媒とに分離する。分離した
可溶性ロジウム触媒は上記アルミナ担体に担持して焼戒
により活性化し、ヒドロホルミル化反応に再使用する(
Journal of the American O
il Chemical Society,皿, 45
5 −458 (1973))。
■ 第■族貴金属一有機リン化合物錯体からなる触媒の
存在下に不飽和脂肪酸化合物をヒドロホルミル化反応さ
せ、得られた反応液を有機リン化合物を担持した活性炭
吸着剤と接触させることによって錯体を吸着し、その後
脱離液と接触させて吸着剤に吸着されている錯体を溶出
させ、一方、遊離した有機リン化合物は上記した吸着処
理後の反応液から蒸留によって回収し、前記した溶出さ
せた錯体と合してヒドロホルミル化反応に再使用するこ
とが示されている(特開昭63−196537号)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記■の方法では、配位子として加えら
れる有機リン化合物が回収されないこと、回収操作が複
雑であること、また、ヒドロホルミル化反応自体につい
てヒドロホルミル化反応を適当な反応速度および収率で
進行させるには多量のロジウムが必要であり工業的に不
利であること等から工業的には採用しにくいものである
また、上記■の方法では、触媒および遊離した有機リン
化合物の回収率は高いものの、後記する比較例で示すご
とく、本発明者らが上記■の方法でヒドロホルミル化反
応を実施してみたところ、低圧反応域での触媒活性が低
いことがわかった。
本発明者らは、上記従来技術の実情に鑑み、低圧反応域
においてもオレフィン性化合物からヒドロホルミル化生
戒物を高収率で製造でき、しがも、反応生戒物から触媒
を効率よく回収し、再び反応系に循環する工業的に有利
なヒドロホルミル化方法を見出すべく鋭意検討を重ねた
結果、本発明に到達した。
[課題を解決するための手段] 本発明方法では、特定の有機リン化合物を配位子とする
第■族貴金属錯体触媒を用いることによって、低圧反応
条件でも適当な反応速度でかつ極めて高収率でヒドロホ
ルミル化生戒物が得られ、しかも触媒の安定性が高めら
れ、例えば150°C以上の高温での蒸留によって触媒
分離及び回収した後に特別な活性化処理を行なわずにヒ
ドロホルミル化反応系に再循環使用しても極めて高活性
を維持することができる。
即ち、本発明は、有機リン化合物を配位子とする第■族
貴金属錯体触媒の存在下にオレフィン性化合物を水素及
び一酸化炭素と反応させてヒドロホルミル化する方法に
おいて、前記有機リン化合物としてアルキル基の炭素原
子数の合計が27個以上であるトリアルキルホスフィン
を用いることを特徴とするヒドロホルミル化法、を要旨
とするものである。
以下に、本発明につき詳細に説明する。
本発明方法において反応原料として使用されるオレフィ
ン性化合物は、分子内にオレフィン性二重結合を少なく
とも1つ有する有機化合物であれば特に制限はなく、エ
チレン、プロピレン、ブテン、ブタジエン、オクテン、
オクタジエン、ドデセン、オクタデセン、エイコセン、
ドコセン、スチレン、シクロヘキセン及びプロピレン、
n−ブテン、インブチレン等の低級オレフインの二量体
〜四量体のようなオレフィンオリゴマー異性体混合物等
のオレフィン性炭化水素、アクリロニトリル、アリルア
ルコール、1−ヒドロキシ−2,7−オクタジエン、3
−ヒドロキシ−1,7−オクタジエン、アクリル酸メチ
ル、オレイルアルコール、不飽和脂肪酸化合物等の置換
オレフィン類等が用いられる。
本発明は、ことに、原料がオクタデセン、エイコセン、
ドコセン等の高級オレフイン性炭化水素、オレイルアル
コール、高級不飽和脂肪酸化合物等の高級置換オレフイ
ン類等の高沸点のものであり、反応生戒物が高沸点であ
るような場合にも適用できるところが特色の一つである
本発明方法の反応原料の対象の一つである前記不飽和脂
肪酸化合物としては、広く動物脂肪や植物油の戒分とし
て産出される高級不飽和脂肪酸およびそのエステルが挙
げられる。不飽和脂肪酸エステルとしては、通常、不飽
和脂肪酸と一価アルコールとのエステルが用いられる。
不飽和脂肪酸化合物の具体的な例としては、天然に比較
的多量に存在する、パルミトレイン酸、オレイン酸等の
炭素数16及び18のモノ不飽和脂肪酸並びに、バルミ
トレイン酸メチル、オレイン酸メチル、オレイン酸エチ
ル等の炭素数16及び18のモノ不飽和脂肪酸のエステ
ル化物等が挙げられる。
ところで、これらモノ不飽和脂肪酸化合物(以下「モノ
エン体]という)を純度よく入手することは工業的には
困難であり、通常は、広い炭素数分布を有し、かつ不飽
和度の異なる脂肪酸化合物の混合物として入手される。
本発明方法では、このように炭素数分布を有し、かつ不
飽和度の異なる脂肪酸化合物から或る脂肪酸化合物の混
合物を良好にヒドロホルミル化することができるが、こ
れら不飽和脂肪酸化合物の混合物の中でも、分子中に炭
素一炭素二重結合を2個以上有する不飽和脂肪酸化合物
(以下、「ポリエン体jという)の含有量が規制された
ものをヒドロホルミル化反応原料として用いることが良
好な反応速度でかつ、高収率でホルミル化物を生威させ
る上で望ましい。
具体的には、ヒドロホルミル化する際のポリエン体の含
有量が、モノエン体とボリエン体とノ合計量に対して約
20重量%以下、特に10重量%以下であるものを用い
ることが好適である。
この場合、これら不飽和脂肪酸化合物の混合物をヒドロ
ホルミル化の前に、選択的水素化等の方法で前処理して
ボリエン体をモノエン体に変換することによりポリエン
体の含有量を調整することができる。
有機リン化合物を配位子とする第■族貴金属錯体は、第
■族貴金属化合物と後述する有機リン化合物とから公知
の錯体形戒方法により容易に調製することができる。こ
の場合、有機リン化合物以外の配位子、たとえばアセチ
ルアセトネート基、シクロベンタジエニル基、カルボニ
ル基、カルボキシル基、ハロゲン原子、水素原子などを
さらに含有していてもよい。
錯体を形戒するのに使用される第■族貴金属化合物とし
ては、コバルト、ロジウム、ルテニウム、パラジウム、
オスシウム、イリジウム、白金などの第■族貴金属の酸
化物、ハロゲン化物、無機酸塩、有機酸塩、水素化物、
カルボニル錯体、アミン錯体などが挙げられる。
これらの中では特にロジウムの化合物が重要である。
ロジウム化合物としては、例えば、硝酸ロジウム、硫酸
ロジウム、三塩化ロジウム、酸化ロジウム等のロジウム
無機化合物;酢酸ロジウム等のロジウムの有機酸塩; 
Rh(acac)3、Rh(acac)(Go)2、[
Rh(OAC)COD]2、Rh4(Co)t2、HR
h(COXPPh3)3(acacはアセチルアセトネ
ート基を、Acはアセチル基を、CODは1,5−シク
ロオクタジエンを、phはフエニル基を夫々表わす。)
等のロジウム錯体が挙げられる。
第■族貴金属化合物の使用量は、特に制限されるもので
はなく、触媒活性及び経済性等がら考慮される限界があ
るが、本発明においては、通常反応帯域における濃度が
第■族貴金属原子換算値ですレフィン性化合物全量に対
し1.2X10’〜1.2 X 10−1重量%、好ま
しくは1.2X10”’〜3.5 X 10−2重量%
の範囲から選ばれる。
本発明で使用される有機リン化合物は、アルキル基の炭
素原子数の合計が27個以上のトリアルキルホスフィン
である。
このトリアルキルホスフィンを一般式で表わすと (上記式中、R1、R2及びR3は夫々アルキル基を表
わし、R1.R2及びR3の炭素原子数の合計は27個
以上である。) と表わされ、中でもこれら3つのアルキル基がいずれも
炭素原子数6個以上であるものがより好ましい。
上記アルキル基の炭素原子数の合計が27個よりも少な
いとヒドロホルミル化反応速度が低く、また蒸留による
ヒドロホルミル化生戒物と触媒の分離後の触媒の循環使
用時の反応戒績も不良となる。
上記アルキル基の炭素原子数の合計の上限は限定的なも
のではなく、本発明を効率良く行なえる以上に炭素数を
多くする必要はないが、炭素数があまりに多くなると溶
解性が低下することから、ヒドロホルミル化反応条件下
で反応液が均一溶液となるよう適宜選択される。通常は
90個以下、特に70個以下で充分である。
本発明で用いられる有機リン化合物の具体的な例は、ト
リーn一ノニルホスフイン、トリーn−デシルホスフィ
ン、トリーイソデシルホスフイン、トリデシルホスフイ
ン混合物、トリーn−ドデシルホスフィン、トリーn−
テトラデシルホスフィン、ジーn一ドデシルテトラデシ
ルホスフィン、トリーn−才クタデシルホスフィン、ト
リ=n−ドコシルホスフィン、ジーn−へキシルオクタ
デシルホスフィン及びジーn−ドデシルーn−へキシル
ホスフィン等が挙げられる。これらの中でもトリーn一
デシルホスフィン、トリーn−ドデシルホスフィン、ト
リ−nーテトラデシルホスフィン及びトリーn−オクタ
デシルホスフィンが好ましい。
上記有機リン化合物の使用量は特に制限されるものでは
なく、触媒活性及び触媒安定化に対して望ましい結果が
得られるように任意に設定されるが、通常は、ロジウム
原子1モルあたり約1〜500モル、好ましくは2〜1
00モルの範囲から選ばれる。
本発明方法においてヒドロホルミル化反応を行なうにあ
たって、反応溶媒の使用は必須ではないが、必要ならば
ヒドロホルミル化反応に不活性な溶媒を存在させること
が出来る。好ましい溶媒の具体例としては、トルエン、
キシレン、ドデシルベンゼン等の芳香族炭化水素化合物
、アセトン、ジエチルケトン、メチルエチルケトン等の
ケトン類、テトラヒドロフラン、ジオキサン等のエーテ
ル類、酢酸エチル、ジーn−オクチルフタレート等のエ
ステル類が挙げられる。
本発明方法においてヒドロホルミル化反応の反応条件は
従来、通常用いられたものと同様でよく、反応温度は室
温〜200’C、好ましくは50〜150’Cの範囲か
ら選ばれ、反応圧力は通常、常圧〜200気圧、好まし
くは5〜100気圧、特に好ましくは5〜50気圧の範
囲から選ばれる。
水素と一酸化炭素のモル比(H2lCO)は通常、10
71〜1/10、好ましくは1/1〜6/1の範囲から
選択される。ヒドロホルミル化反応の反応方式としては
、撹拌型反応槽または気泡塔型反応槽中で連続方式また
は回分方式のいずれでも行なうことができる。
本発明方法を実施する際のヒドロホルミル化反応液から
のヒドロホルミル化生戒物及び触媒液の分離は、通常の
真空蒸留あるいは薄膜分子蒸留等の公知の方法で行なう
ことができる。蒸留条件は特に制限されるものでなく、
生戒するヒドロホルミル化生戒物の揮発性、熱安定性及
び遊離有機リン化合物を含む触媒の揮発性・熱安定性等
を考慮し、望ましい結果が得られるように任意に設定さ
れるが、通常は50〜3000Cの厘度、760mmH
g〜10−4mmHgの圧力条件の範囲から選ばれる。
また、蒸留を行なうにあたって、溶媒の使用は必須では
ないが、必要ならばヒドロホルミル化生戒物及び触媒に
不活性な溶媒を存在させることが出来る。分離した触媒
を含む残液からは、公知の方法により第■族貴金属を回
収することが出来るし、あるいは残液の少なくとも一部
をヒドロホルミル化.反応工程に循環し、触媒を再使用
することもできる。
[実施例1 次に本発明を実施例により更に詳細に説明するが本発明
はその要旨を超えない限り、以下の実施例によって限定
されるものではない。
実施例−1 内容積200mlのステンレス鋼製上下撹拌式オートク
レープに粗オレイン酸メチル原料60ml(オレイン酸
メチル85.34wt%、ステアリン酸メチル11.2
9wt%、ヘキサデカン酸メチル0.17wt%、パル
ミチン酸メチル2.66wt%、リノール酸メチル0.
2wt%以下)、n一テトラデカン5ml、Rh(ac
acXco)215.5mg及びP(n − C12H
25)3をロジウム原子1モルあたり5モルの量で窒素
雰囲気下で仕込んだ後、オートクレープを密閉した。更
に窒素ガスを10kg/cm2Gまで圧入した後、常圧
に戻す操作を3回反復した後、130’Cに昇湿した。
130°Cに到達後、直ちに全圧が50kg/cm”G
となるように水性ガス(H2 / Co = 1)を圧
入して反応を開始し、2時間反応を継続した。反応によ
り消費された水性ガスは定圧装置を通じて蓄圧器より補
給し、反応圧力を絶えず50kg/cm2Gに保った。
反応後、反応液を取り出し、ガスクロマトグラフィー(
カラム; Thermon − 3000、キャピラリ
ー:0.25mmφX 50m)分析で生戒物濃度を測
定した。結果を第l表に示す。
次に、得られた反応液をアルゴン雰囲気下で流下式薄膜
蒸留装置のファンネルに仕込んだ後、2350C(還流
蒸気発生源温度)、4mmHgの減圧下で蒸留を開始し
た。蒸留後、触媒液の含まれている少量の残液に前記し
た粗オレイン酸メチル原料60ml及びn−テトラデカ
ン5mlをアルゴン雰囲気下で加え、アルゴン置換され
た内容積200mlのステンレス鋼製上下撹拌式オート
クレープに移した。続いて、上述した初回反応と同様の
方法で操作して、2回目の反応を実施した。反応後のガ
スクロマトグラフィー分析結果を第1表に示す。
実施例−2 実施例−1においてP(n − C12H25)3の代
わりにP(n− C10H21)3を用いた以外は同様
にして操作した。反応後のガスクロマトグラフィー分析
の結果を第1表に示す。
比較例−1及び2 実施例−1においてP(n−(4zH2s)aの代わり
にP(n− C8H17)3 (比較例−1)又はP(
C6H5)3 (比較例−2)を用いた以外は同様にし
て操作した。反応後のガスクロマトグラフィー分析の結
果を第1表に示す。
実施例−3 実施例−1において、Rh(acac)(Co)2の使
用量を30.0mgとし、P(n − C12H25)
3の使用量をロジウム原子1モルあたり4モルとし、反
応圧力を8.5kg/cm2G、反応時間を5時間とし
た以外は実施例−1と同様の方法で初回のみのヒドロホ
ルミル化反応を実施した。反応後のガスクロマトグラフ
ィーの分析結果を第2表に示す。
比較例−3及び4 実施例−3のP(n − C12H25)3の代わりに
P(n−C2H5)3 (比較例−3)又はP(C6H
5)3 (比較例−4)を用いた以外は実施例−3と同
様の方法で操作した。反応後のガスクロマトグラフィー
分析結果を第2表に示す。
第2表 実施例−4 内容積70mlのステンレス鋼製スピナー撹拌式ミクロ
オートクレープに1−ドコセン21.08g, n−テ
トラデカン3ml、Rh(acacXco)2 14.
7mg及びP(n 一Cエ2H25)3をロジウム原子
1モルあたり5モルの量でアルゴンガス雰囲気下で仕込
んだ。その後、オートクレープを密閉しアルゴンガスを
10kg/cm2Gまで圧大した後常圧に戻す操作を3
回反復した後、130’Cに昇温した。130°Cに到
達後、直ちに全圧が7.5kg/cm2Gとなるように
水性ガス(H2 / Co = 1)を圧入して、圧力
を絶えず7.5kg/cm2Gに保ち、3時間反応を実
施した。反応後、50°Cに加温した状態で反応液を抜
き出し、ガスクロマトグラフィーで生或物を分析した。
結果(オレフイン転化率、生威アルデヒド収率及びパラ
フィン化率)を第3表に示す。次に、アルゴンガス雰囲
気下、得られた反応液を5000に加温した状態で薄膜
蒸留装置に仕込み、実施例−1におけるのと同様の条件
で蒸留を行なった。
蒸留後、触媒液の含まれている少量の残液に、再び1−
ドコセン21.10g, n−テトラデカン3mlを加
え?後、初回反応と同様の方法で操作して2回目の反応
を実施した。反応後の抜き出し液のガスクロマトグラフ
ィー分析結果を第3表に示す。
比較例−5 実施例−4において、P(n − C12H25)3の
代わりにP(n − 06H1■)3を用いた以外は同
様にして操作した。
初回および2回目のオキソ反応後のガスクロマトグラフ
ィー分析結果を第3表に示す。
実施例−5 実施例−4において、l−ドコセンの代わりにオレイル
アルコール(純度87.4wt%)27mlを用い、反
応時間を5時間とした以外は同様にして操作した(但し
、オキソ反応後の、分析時及び蒸留時の反応液の加温は
省略した)。初回及び2回目のオキソ反応後のガスクロ
マトグラフィー分析(カラム;5%PEG−HT / 
Uniport − P)の結果を第3表に示す。
比較例−6 実施例−5において、P(n − C12H25)3の
代わりにP(n + C8H1?)3を用いた以外は同
様にして操作した。
オキソ反応後のガスクロマトグラフィー分析結果を第3
表に示す。
[発明の効果] 本発明方法によれば、オレフィン性化合物を高収率で効
率よくヒドロホルミル化することができ、特に高級オレ
フィン性化合物を低圧圧力条件下でも良好にヒドロホル
ミル化することができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)有機リン化合物を配位子とする第VIII族貴金属錯
    体触媒の存在下にオレフィン性化合物を水素及び一酸化
    炭素と反応させてヒドロホルミル化する方法において、
    前記有機リン化合物としてアルキル基の炭素原子数の合
    計が27個以上であるトリアルキルホスフィンを用いる
    ことを特徴とするヒドロホルミル化法。
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