JPH03163029A - 新生児溶血性黄疸治療剤 - Google Patents

新生児溶血性黄疸治療剤

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JPH03163029A
JPH03163029A JP4202190A JP4202190A JPH03163029A JP H03163029 A JPH03163029 A JP H03163029A JP 4202190 A JP4202190 A JP 4202190A JP 4202190 A JP4202190 A JP 4202190A JP H03163029 A JPH03163029 A JP H03163029A
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JP
Japan
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globulin
remedy
human
administered
phototherapy
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Pending
Application number
JP4202190A
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English (en)
Inventor
Toshiro Hara
寿郎 原
Ken Kondo
近藤 乾
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野) 本発明は、ヒトT−グロブリンを有効成分とする新生児
溶血性黄痘治療剤に関する. 〔従来技術〕 γ−グロブリンは免疫グロブリンの通称であり、IgG
,[gA,IgM,TgD、IgEよりなり、中でもI
gC,の血中レヘルは全免疫グロブリンの70%を占め
、細菌やウイルスに対する幅広い抗体を含んでいる。人
血漿より分画されたγ一グロプリン製剤はこれまで世界
各国で麻疹の予防および治療、伝染性肝炎や輸血後黄疸
の予防を始めとして各種重症感染症や低ならびに無ガン
マグロプリン血症なとの免疫不全症候群の治療に筋肉内
または静脈内に投与して効果が認められており、それは
また各種の抗生′#IJtとの併用において効果の増強
が報告されている. 新生児溶血性黄疸はRh式、ABO式血液型の諸因子の
母子不適合に基づく疾患である.血液型不適合による溶
血性黄疸では、母体から移行したIgG抗体が新生児の
赤血球に結合し、感作された赤血球は抗体のオプソニン
作用によって網内系で賞食され溶血する. 当該疾患においては赤血球の崩壊機転が冗進し、胆汁色
素(ビリルビン)の産生が過剰になることにより黄疸が
出現する。黄厄は生後24時間以内に発現し、しばしば
核黄疸、すなわち、脳障害を合併する。治療法としては
光線療法、交換輸血が行われる。
従来、光線療法でコントロールできない場合交換輸血が
行われてきたが、交換輸血は、術中の副作用や輸血に伴
う種々の副作用を伴う.当該疾患の治療には、光線療法
が行われ、これは新生児の皮膚を白色または青色の蛍光
灯で照射し、皮下脂肪に取り込まれたビリルビンの光分
を促進する治療法である。
〔発明が解決しようとする課題〕
而して、新生児溶血性黄疸に対する、他の治剤が待望さ
れており、従って、本発明は、新規生児溶血性黄疸治療
剤を提供することを目的とる. 〔課題を解決するための手段〕 本発明者らは種々の研究を重ねた結果、ヒトーグロプリ
ンを新生児溶血性黄疸を起こした患に投与した場合、著
しい治療効果を発揮されるとを見出し、この新知見に基
づいて本発明を完(した。
即ち、本発明はヒ}r−グロブリンを有効或・とする新
生児瀉血性黄痕治療剤に関する。
本発明にて用いられるヒトγ−グロブリンは、医薬品と
して用いられる程度に高度精製されたトT−グロブリン
であれば特に限定されない。つましくはFc部分を有す
るヒトr−グロブリンーあり、即ちヒトγ−グロブリン
のFc部分を破(しない方法において、静脈投与可能と
したヒトγ−グロブリンが好適である。
例えば、プラスξン処理注射用ヒトγ−グロブリン製剤
、スルホ化注射用ヒトT−グロブリン製剤あるいはポリ
エチレングリコール分画処理注射用ヒトγ−グロブリン
が好適に例示される。
例えば、ポリエチレングリコール分画処理ヒトγ−グロ
ブリンの代表的製法は次の通りである。
コーン氏の冷アルコール分画法で得られた分画■+■の
ペーストlkgを0.6%塩化ナトリウム101に溶解
させ、IN−塩酸でpH3,8に調整し、4゛Cで60
分間撹拌して酸処理を行う。この溶YFIに平均分子量
4 , 000のポリエチレングリコールを500g添
加し、溶解させつつIN一水酸化ナトリウムでpHを徐
々に上昇させ、最終的にはpH5.0に調整し、この値
になると直ちに遠心分離により沈Rを除いて澄明な上清
を得る。この上清に平均分子ft4.ooOのポリエチ
レングリコール700gを追加し、ゆるやかに撹拌しな
がらIN一水酸化ナトリウムでpHを8.0に修正し、
この条件下で沈澱してくるヒトT−グロブリンを遠心分
離により回収する。
高度精製されたヒトT−グロブリンは、例えば生理食塩
溶液または0. 0 2 M酢酸緩衝液に0.6%の塩
化ナトリウム、2%マンニットおよび1%アルブ旦ンを
加えた溶液に再溶解せしめ、除菌濾過を行うことにより
、臨床に使用できる静注用ヒトT−グロブリン製剤とな
しうる。ただし、これは一例を述べたにすぎない。上述
したものの他に、例えば乾燥加熱処fl(特開昭62−
283933号公報)、液状加熱処理(特開昭6 3 
−146832号公報)、最V!製剤(7)jJi製(
特開昭6 3 −188630号公報)、液状製剤の調
製(特開昭63−192724号公報)等が挙げられる
. 上述の高度精製されたヒトT−グロブリンは、実質上重
合型ガンマグロプリンを含まず、抗補体活性は5%蛋白
質濃度で測定して20単位以下であり、IgGとしての
純度は7sのピークが90%以上を示す.なお、本発明
において、IgGの純度はセルロースアセテート電気泳
動法により求め、抗補体価はカバノトとマイヤーの方法
〔エクスペリメンタル、イムノケミストリー、225(
1961))および西岡、岡田の方法〔免疫の生化学、
103,昭46(共立出版)]による。
また、本発明のヒトT−グロブリンは血jfIt型抗体
を含まないことが好ましい。
本発明の新生児溶血性黄疸治療剤は、通常凍結乾燥製剤
として製剤化され、当該製剤は用時、例えば注射用茎留
水等の水性溶媒に、好ましくは蛋白質として10〜10
0■/一程度となるように溶解して点滴、静注等にて投
与することが好ましい。
本発明におけるヒトγ−グロブリンの投与量は、体重、
症状、性別などによって変わりうるが、通常は、1回約
0. 2〜2g/kg体重程度である。通常は、上記の
量を1日1〜数回、1〜数日間投与する.また、\好ま
しくは光線療法と併用する。
ヒトγ−グロブリンは、他の用途において既に臨床に供
されており、その毒性については格別問題はなく、その
安全性は既に確立されている。
本発明治療剤の適応としては、免疫性溶血によるビリル
ビン過剰産生が原因で、緊急の交換輸血を必要とするほ
ど重篤でなく、光線療法でコントロール不可能な高ビリ
ルビン血症と考えられる。
実際には母児間血液型不適合の中で、その頻度及び重症
度からRh不適合が主な適応となると考えられる。AB
○不適合では溶血の程度にかなりのスペクトラムがあり
、ほとんどが光線療法でコントロールできるので一部の
重症例が適応となると考えられる。
〔作用・効果) 新生児溶血性黄疸を起こした患者にヒトT−グロブリンを投与した場合、新生児溶血性黄疸の一つの症状である高ビリルビン血症等の溶血の減少等の顕著な改善が認められる. また、ヒトγ−グロブリンには有害な副作用は観察されない. 本発明の治療剤を使用すれば、交換輸血と比べ、手技自体及び輸血後肝炎など輸血に伴う種々の副作用の面ではるかに安全であり、本発明治療剤は今後、交換輸血を減ずる可能性があると思われる.かくして、本発明からなるヒトγ−グロブリンを有効成分とする製剤は新生児溶血性黄疸治療剤として極めて有用であることが示唆される.〔実施例〕
以下に本発明からなる製剤の実施例および鴎床例を示す
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
実施例l(静脈内注射剤) (1)ポリエチレングリコール処理 ヒトγ−グロブリン      5,000■(2)生
理食塩水            100a+ffi(
1)を(2)に上記の重量割合で加えて撹拌し、完全に
溶解させる.この溶解液を孔径o.45μのメンプラン
フィルターを用いてil!過した後、再び孔径0.20
μのメンプランフィルターを用いて除菌濾過を行う.d
#.過液を10mlずつ無菌的にバイアルに分往し、窒
素ガスを充填した後密封して静脈内圧射剤とする. 実施例2 コーン画分n+mペーストlkgを蒸留水102にて懸
眉し、PHを5.5に調整した後、遠心分離を行い、上
清を回収し、上清100一当たりソルビトールを50g
 (終濃度33W/V%)添加し、60’Cで10時間
加熱処理した. 加熱処理後、PHを5.5に調整した後、PEG#40
00を終濃度が6%になるように添加し、2 ’Cで遠
心分離を行った。
得られた上清をIN−水酸化ナトリウムを用いp H 
8. 0とした後、PEG#4 000を終濃度が12
%になるように加え、2゜Cで遠心分離を行い、沈澱画
分にIgG画分を得た. この両分を蒸留水に溶解し、このIgG溶液100一を
蒸留水で平衡化したヒト血液型物質フォルミルセルロフ
ァイン力ラム3成を通過させてヒト直液型抗体を吸着除
去した。この工程での吸着により血液型抗体は(1:3
2)から(1 : 2)に低下した。
この?容冫夜にDEAE−セファデンクスを添力■し(
5(1+4!;容:夜当たりlmf)、O〜4゜Cの条
イ牛下、約1時間接触処理し、処理後遠心分離(7 0
 0 0rpm、杓20分間)して上清(IgG溶液)
を回収した. このIgC,’(容液を蒸留水で5%IgG?容液にj
周整し、酢酸ナトリウムでの溶液のp Hを約5.5に
し、さらにソルビトールを柊濃度5%まで添加した。こ
の水?8液(TI.導度約1 mmho)を除菌l!過
し新生児溶血性黄厄治療剤である静注用免疫グロブリン
液状製剤を得た. 臨床例l 対象と方法 対象は他に合併疾患のない或熟児3例である(表1)。
症例1は家族歴(姉がRhE不適合で交換輸血猶行)お
よび妊娠中の抗E抗体価高値(25週32倍、34週2
56倍)のため生後直ちに入院した。生後1時間の総ビ
リルビン6.5■/d1、1{t.41.4%、Hb.
 1 2. 9 g / di, Ret. 6 5 
r−、直接・間接Coombs ( + )で、抗E抗
体および抗C抗体を検出した。直ちに2方向の光線療法
を開始し、不適合抗原陰性の血液120d/kgで交換
軸血を施行した.交換輸血後一旦滅少したビリルビンは
すぐに上がり始め、2方向の光線療法の下で上昇し続け
た。症例2は1生日より黄疸が出現し2生日より産科で
光線療法が行われたが黄疸増強するため4生日入院した
。総ビリルビン2 1. 9 mg/a、直接・間接C
oon+bs ( +)で、抗B抗体を検出した.2方
向の光線療法下で血清ビリルビンは誠少しなかった。症
例3は1生日に黄疸が出現し黄疸増強するため3生日入
院した.総ビリルビン29.8IIIg/d1、間接C
oombs ( + ) ,抗B抗体を検出した.入院
後2方向の光線療法を施行したが血清ビリルビンは減少
しなかった。
全例、非修飾型免疫グロブリン(Venoglobul
 in1)Ig/kgを6〜8時間で点満静注した。呼
吸心拍のモニタリングとともに血清ビリルビンを分光光
度計で経時的に測定した。その結果は第I図に示す通り
である。
3例とも2方向の光線療法下で上昇していた血清ビリル
ビンは速やかに滅少し、光線療法中止後も再上昇を認め
なかった.全例免疫グロプリン投与に伴う副作用は認め
なかった。
〔以下余白〕
臨床例2 新生児溶血性黄痕の患者にヴエノグ口ブリンI (ξド
リ+字社製)400■/kg体重/l日を5日間投与し
た. その結果、血中ビリルビン値が低下し、黄疸症状が改善
された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、血清ビリルビンを分光光度計で経時的に測定
した値のグラフである.

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ヒトγ−グロブリンを有効成分とする新生児溶血性黄疸
    治療剤
JP4202190A 1989-08-09 1990-02-22 新生児溶血性黄疸治療剤 Pending JPH03163029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4202190A JPH03163029A (ja) 1989-08-09 1990-02-22 新生児溶血性黄疸治療剤

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-207698 1989-08-09
JP20769889 1989-08-09
JP4202190A JPH03163029A (ja) 1989-08-09 1990-02-22 新生児溶血性黄疸治療剤

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH03163029A true JPH03163029A (ja) 1991-07-15

Family

ID=26381666

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JP4202190A Pending JPH03163029A (ja) 1989-08-09 1990-02-22 新生児溶血性黄疸治療剤

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JP (1) JPH03163029A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512235A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 ラボラトワール、フランセ、デュ、フラクショヌマン、エ、デ、ビオテクノロジ ABO式血液型に関する母体−胎児不適合によって引き起こされる新生児の黄疸を治療するための、抗A抗体および抗B抗体を減少させた免疫グロブリンG(IgG)濃縮物の使用

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012512235A (ja) * 2008-12-17 2012-05-31 ラボラトワール、フランセ、デュ、フラクショヌマン、エ、デ、ビオテクノロジ ABO式血液型に関する母体−胎児不適合によって引き起こされる新生児の黄疸を治療するための、抗A抗体および抗B抗体を減少させた免疫グロブリンG(IgG)濃縮物の使用
JP2016041754A (ja) * 2008-12-17 2016-03-31 ラボラトワール、フランセ、デュ、フラクショヌマン、エ、デ、ビオテクノロジLaboratoire Francais Du Fractionnement Et Des Biotechnologies ABO式血液型に関する母体−胎児不適合によって引き起こされる新生児の黄疸を治療するための、抗A抗体および抗B抗体を減少させた免疫グロブリンG(IgG)濃縮物の使用

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