JPH03162701A - 再生出力不良の判別方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ＶＴＲ　（ビデオテープレコーダー）やＤＡ
Ｔ　（ディジタルオーディオテープレコーダー）などの
磁気記録再生装置における再生出力不良の判別方法に関
するものである。

〔従来の技術〕

磁気記録再生装置が故障したり、磁気ヘッドに磁気テー
プの磁性粉等の汚れがかなり付着して、ヘッド目詰まり
を起こしたりすると、充分な再生出力が得られなくなる
。この状態を再生出力不良と呼んでいる。

一例として、ムービー（カメラ一体型ＶＴＲ）などで、
以前の記録と今回の記録のコントロール・パルスの位相
を合わせて映像を記録する、いわゆるつなぎ操りを行う
場合の再生出力不良の判別方法について、第７図のタイ
ミング図を用いて説明する。

同図（ａ）は、磁気テープの走行状態を示している．最
初、磁気テープは停止しており、つなぎ操りが始まる時
刻ｔ１からキャプスタンが回転してテープ走行が始まり
、つなぎ操りが終了する時刻１１に再び停止する． 同図（ｂ）は、キャブスタン・サーボ・モードを示して
いる。つなぎ操りが始まる時刻ｈからキャブスタン・サ
ーボは位相合わせモード（再生モード）になり、以前の
記録と今回の記録のコントロール・パルスの位相を合わ
せるために、キャブスタンの回転位相が調整される。こ
のため、映像出力は今回の記録映像のままで、再生動作
が行われる．そして、再生出力不良がなければ、時刻ｔ
，からキャプスクン・サーボは記録モードに切り換えら
れ、実際の記録が始まる。

同図（Ｃ）は、再生出力不良の判別のタイミングを示し
ている。つなぎ撮りが始まる時刻Ｌ，から一定時間経過
後の時刻Ｌ４から判別期間が始まり、ビデオ・ヘッドの
再生出力の大きさから再生出力不良かどうかを判別して
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記従来の方法では、ムービー（カメラ一体
型ＶＴＲ）の振動状態下での使用やスキー４など低温環
境下での使用など外的要因によって、判別期間が始まる
時刻Ｌ４までにキャプスタンの位相が合わなかった場合
、トラッキングのずれ等によってビデオ・ヘッドから充
分な再生出力が得られないことがあるが、これを再生出
力不良と誤判別してしまう。そこで、この誤判別の問題
を解決するために、キャプスタンの位相合わせが確実に
行われるように位相合わせモードの期間を長くすること
が考えられる。しかし、これを行うとつなぎ撮りが始ま
ってから、実際の記録が始まるまでの期間が長くなるた
め、迅速なつなぎ操りが行えず、根本的解決にならない
。

〔課題を解決するための手段〕

本発明に係る再生出力不良の判別方法は、上記の課題を
解決するために、基準信号と比較信号の位相を合わせる
自動位相制御を行い、その位相力く合ったとき正規の振
幅を与える再生信号を磁気ヘッドによって検出して、再
生信号振幅から再生出力不良を判別する再生出力不艮の
判別方法におレ１て、基準信号と比較信号の位相が合っ
たことを確認してから再生出力不良を判別することを特
徴としている。

〔作　用〕

上記の方法によれば、基準信号と比較信号の位相が合っ
たことをｉ１！認してから再生出力不良を判別するよう
にしたので、正規の再生信号振幅に基づいて再生出力不
良を判別できるから、正確な判別が行なえる． 〔実施例〕 本発明の一実施例を第１図乃至第６図に基づいて説明す
れば、以下のとおりである。

第１図は、本発明に係る再生出力不良の判別方法をＶＴ
Ｒのつなぎ撮りに応用した場合のタイミング図である． 同図Ｃａ）は、磁気テープの走行状態を示している．最
初、磁気テープは停止しており、つなぎ操りが始まる時
刻１＋からキャプスタンが回転してテープ走行が始まり
、つなぎ操りが終了する時刻ｔ！に再び停止する． 同図（ｂ）は、キャプスタン・サーボ・モードを示して
いる．つなぎ操りが始まる時刻ｈからキャプスタン・サ
ーボは位相合わせモード（再生モード）になり、以前の
記録と今回の記録のコントロール・パルスの位相合わせ
のために、映像出力の垂直同期信号（基準信号）に再生
コントロール・パルス（比較信号）の位相を合わせるよ
うにキャブスタンの回転の位相合わせが行われる。この
ため、映像出力は今回の記録映像のままで、再生動作が
行われる。そして、再生出力不良がなければ、時刻ｔ，
からキャプスクン・サーボは記録モードに切り換えられ
、実際の記録が始まる。

同図（ｃ）は、キャブスクンの位相が合っているかどう
かの確認信号を示している。図では、時刻ｔ４で一旦キ
ャプスタンの位相が合ったが、たまたま一瞬の間、キャ
プスタンの位相が外れた後、時刻ｔ，から再びキャブス
タンの位相が合ったことを示している。

同図（ｄ）は、再生出力不良の判別のタイミングを示し
ている．つなぎ操りが始まる時刻ｔ１からキャプスタン
の自動位相制御が始まる時刻ｔ，まで判別を禁止し、そ
の後、キャブスタンの位相が合っているという確認信号
があると、判別期間が始まり、再生信号振幅の大きさか
ら再生出力不良かどうかを判別している。図では、時刻
ｔ４で一旦キャプスタンの位相が合い、判別期間が始ま
ったが、たまたま一瞬の間、キャブスクンの位相が外れ
たために、判別を中止し、時刻ｔ，から再びキャプスタ
ンの位相が合ったので、再度判別期間が始まったことを
示している。

第２図は、本発明に係る再生出力不良の判別方法を実施
するための一具体例を示すＶＴＲのキャプスクン・サー
ボ系周辺のブロック図である．本装置は、コントロール
・パルスをキャプスタン６の位相比較信号とするＰＷＭ
　（パルス幅変調）出力のサーボＩＣＩ、システム・コ
ントロールを行うシステム・コントロール・マイコン２
、キャプスタン６を回転させるＤＤ（直接駆動）方式の
キャプスタン用モーター７、このキャプスタン用モータ
ー７に駆動電流を供給するキャブスタン・モーター用ド
ライバー３、キャプスタン軸に取り付けられたＦＣ（周
波数発Ｔ！ｊ．機）からの信号を増幅するキャプスタン
ＦＣ用アンブ４、コントロール信号を記録・再生するコ
ントロール・ヘンド８、このコントロール・ヘッド８に
記録コントロール信号に応じた磁界設定ｔ流を供給し、
また、コントロール・ヘッド８からの再生コントロール
信号を増幅する記録・再生用のコントロール信号アンプ
５、ビデオテーブ（磁気テープ）１６からビデオ信号を
再生するビデオ・ヘッド９、再生ビデオ信号を増幅し、
ＤＣ（直流）レベルの再生ビデオ出力を出力するビデオ
・アンブ１０、そして、つなぎ操りを始めるためのスイ
ッチｌ７から主に構戒される。

また、システム・コントロール・マイコン２には、キャ
プスタンＡＰＣ部ｌ２からのＰＷＭ出力を受けて、その
デューティーサイクルからキャブスクンの位相が合った
かどうかを判定し、位相が合ったと確認した場合、ビデ
オ・アンブ１０の再生ビデオ出力を取込み、その振幅か
ら再生出力不良かどうかを判別する再生出力不良検出部
１５が備えられている． また、サーボＩＣＩには、映像信号から分離された６０
Ｈｚの垂直同期信号を（１／２）分周して、３０Ｈｚの
基準信号を発生させる分同部１１、この分周部１１から
の基準信号と、コントロール信号アンプ５から出力され
る再生コントロール・パルスとを比較し、キャブスタン
６のＡＰＣ（自動位相制御）を行うＰＷＭ出力を出力す
るキャブスタンＡＰＣ部１２、キャプスタンＦＣ用アン
ブ４の出力信号からキャプスタン６のＡＦＣ（自動周波
数制御）を行うＰＷＭ出力を出力するキャプスタンＡＦ
Ｃ部１３、記録用コントロール信号をコントロール信号
アンプ５に出力する記録用コントロール信号出力部１４
が備えられている。

以上の装置において、システム・コントロール・マイコ
ン２は、スイッチ１７からつなぎ撮り始めの信号を受け
ると、キャプスタン・サーボ・モードを位相合わせモー
ドにして、再生を開始する．キャプスタンＡＦＣ部ｌ３
とキャプスタンＡＰＣ部１２とから出力されるＰＷＭ出
力を積分したＤＣレベルに基づいて、キャブスタン・モ
ーター用ドライバー３は、キャブスタン用モーター７に
駆動電流を供給し、キャプスタン６は短時間で規定の回
転速度に近づく。なお、この間、第３図（ｂ）に示すよ
うに、キャプスクンＡＰＣ部ｌ２から出力されるＰＷＭ
出力は、５０％のデューティーサイクルに固定されてお
り、ＡＰＣ動作は行われていない。一方、キャプスクン
ＡＦＣ部１３は、始めからＡＦＣ動作を行っており、キ
ャプスタンＦＣ用アンブ４からの信号に基づいて、キャ
プスタン６の回転速度を急速に上昇させるため、第３図
（ａ）に示すように、１００％のデューティーサイクル
のＰＷＭ出力を出力している。

キャプスタン６の回転速度が所定の範囲に入ると、第４
図（ａ）に示すように、キャプスクンＡＦＣ部１３が、
５０％に近いデューティーサイクルのＰＷＭ出力を出力
するようになる。このとき、キャブスタンＡＰＣ部１２
は、第４図（ｂ）に示すような波形のＰＷＭ出力を出力
するようになり、ＡＰＣ動作を開始し始める．すなわち
、コントロール・ヘッド８で再生された再生コントロー
ル・パルスをコントロール信号アンブ５で増幅し、これ
を比較信号とし、映像信号から分離された垂直同期信号
を分周部１ｌで（１／２）分周した３０Ｈｚの信号を基
準信号として、位相比較を行い、垂直同期信号に再生コ
ントロール・パルスの位相を合わせるように、デューテ
ィーサイクルが１００％（同図（ｂ）の実線）又はＯ％
（同図（ｂ）の破線）のＰＷＭ出力を出力して、キャプ
スタン６の回転位相を制御する． 垂直同期信号と再生コントロール・パルスとの位相差が
小さくなり、所定の位相差内に入ると、さらに位相差を
小さくするために、第５図（ｂ）に示すように、デュー
ティーサイクルを変えたＰＷＭ出力をキャブスタンＡＰ
Ｃ部１２は出力するようになる．これは、キャブスクン
ＡＰＣのＰＷＭ出力のデューティーサイクルと、映像出
力の垂直同期信号と再生コントロール・パルスの位相差
（垂直同期信号の立ち上がりから再生コントロール・パ
ルスの立ち上がりまでの時間差）との関係が第６図のよ
うになっているためである．すなわち、位相差が比較的
大きいとき、Ｏ％または１００％のデューティーサイク
ルでＡＰＣが行われるが、位相差が小さくなって、所定
の範囲内に入ると、より精密な位相合わせのためにデュ
ーテイーサイクルを変えてＡＰＣが行われるようになっ
ている。したがって、このような状態になれば、上記所
定の位相差範囲、すなわちＡＰＣの制御幅は、図のよう
に小さく設定されているので、キャプスタン６の位相は
合った（ＡＰＣはロックした）ことになる。なお、キャ
プスタン６の回転速度はすでに所定の範囲に入っている
から、第５図（ａ）に示すように、キャプスタンＡＦＣ
部１３のＰＷＭ出力は、ほぼ５０％のデューテイーサイ
クルになっている． そこで、システム・コントロール・マイコン２は、キャ
ブスクンＡＰＣ部１２のＰＷＭ出力を受けて、そのデュ
ーティーサイクルから、キャブスタン６の位相が合った
かどうかを確認している。

なお、位相合わせモードの開始時からキャプスタン６が
所定の回転速度に近づくまでの間、ＡＰＣ動作は行われ
ていないが、キャブスタンＡＰＣ部１２から出力される
ＰＷＭ出力のデューテイーサイクルは、５０％（第３図
（ｂ））で一定であり、これとキャプスタン６の位相が
合ったときのデューティーサイクル（第５図（ｂ））と
を識別する必要がある。ところが、この識別は困難であ
るため、ここでは位相合わせモードの開始後、しばらく
の間（第１図の時刻ｈから時刻ｔ，）、再生出力不良か
どうかの判別を禁止するようにしている．この判別禁止
期間は、キャプスタン６の回転速度がほぼ規定値になる
ために要する時間（ＡＦＣの引込み時間）に相当するが
、これは、キャブスタン６の位相合わせに要する時間（
ＡＰＣの引込み時間）の１／１０〜１／５程度であり、
全体の位相合わせ時間に影響は出ない。

システム・コントロール・マイコン２が、キャブスタン
６の位相が合ったことを確認すると、ビデオ・アンプ１
０からＤＣレベルの再生ビデオ出力信号を取込み、再生
出力の大きさから、再生出力不良かどうかを判別する．
なお、一旦位相が合ったと確認した後、位相が瞬間的に
外れる場合があるが、このときは、再生出力不良かどう
かの判別を中止し、再度位相が合ったことを確認してか
ら、再生出力不良かどうかを判別するようになっている
（第１図（Ｃ）及び（ｄ）参照）。

そして、再生出力不良と判別した場合、システム・コン
トロール・マイコン２は、つなキ撮リヲ中止するために
、キャプスクン・モーター用ドライバー３に対し、キャ
ブスタン用モーター７を停止させる指令を送る。

一方、再生出力不良と判別しなかった場合、システム・
コントロール・マイコン２は、キャプスタン・サーボ・
モードを位相合わせモードから記録モードに切り換え（
第１図（ｂ））、実際の記録を始める．このとき、記録
用コントロール信号出力部１４から出力されるコントロ
ール・パルスは、コントロール信号アンブ５で増幅され
、コントロール・ヘッド８によって以前に記録されたコ
ントロール・パルスと同位相でビデオ・テーブ１６に記
録される． 以上のように、本発明の再生出力不良の判別方法を用い
たつなぎ撮りでは、位相合わせモードになってから、一
定時間経過後に再生出力不良の判別を行うのではなく、
位相が合ったことを確認してから再生出力不良の判別を
行っている．これにより、再生出力不良の判別を行うと
きは、常にキャプスタン６の回転位相は合っているから
、トラッキングのとれた正規の再生信号振幅が得られ、
これに基づいて正確な再生出力不良の判別ができる。ま
た、上記の理由により、位相合わせモードを短くしても
誤判別は起こらないから、位相合わせモードに要する時
間を短くでき、実際の記録が始まるまでの時間が短縮さ
れる。

〔発明の効果〕

本発明に係る再生出力不良の判別方法は、以上のように
、基準信号と比較信号の位相を合わせる自動位相制御を
行い、その位相が合ったとき正規の振幅を与える再生信
号を磁気ヘッドによって検出して、再生信号振幅から再
生出力不良を判別する再生出力不良の判別方法において
、基準信号と比較信号の位相が合ったことを確認してか
ら再生出力不良を判別する構威である。これにより、基
準信号と比較信号の位相が合ったことを確認してから再
生出力不良を判別するようにしたので、正規の再生信号
振幅に基づいて再生出力不良を判別できるから、正確な
判別が行なえる。

【図面の簡単な説明】

第ｌ図乃至第６図は、本発明の一実施例を示すものであ
る． 第１図は、本発明に係る再生出力不良の判別方法を示す
タイミング図である。 第２図は、ＶＴＲのキャブスタン・サーボ系周辺のブロ
ック図である。 第３図（ａ）及び（ｂ）は、位相合わせモード開始時の
キャプスクンＡＦＣ部とキャブスタンＡＰＣ部のＰＷＭ
出力波形である。 第４図（ａ）及び（ｂ）は、キャプスクンＡＰＣの動作
開始時のキャブスタンＡＦＣ部とキャブスタンＡＰＣ部
のＰＷＭ出力波形である。 第５図（ａ）及び（ｂ）は、キャブスクンの回転位相が
合った時のキャブスタンＡＦＣ部とキャブスタンＡＰＣ
部のＰＷＭ出力波形である。 第６図は、キャプスクンＡＰＣのＰＷＭ出力のデューテ
ィーサイクルと、映像出力の垂直同期信号と再生コント
ロール・パルスの位相差との関係を示す図である。 第７図は、従来例を示すものであり、再生出力不良の判
別方法を示すタイξング図である。 １はサーボＩＣ，２はシステム・コントローノレ・マイ
コン、１２はキャプスタンＡＰＣ部、１３はキャブスタ
ンＡＦＣ部である．

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、基準信号と比較信号の位相を合わせる自動位相制御
   を行い、その位相が合ったとき正規の振幅を与える再生
   信号を磁気ヘッドによって検出して、再生信号振幅から
   再生出力不良を判別する再生出力不良の判別方法におい
   て、 基準信号と比較信号の位相が合ったことを確認してから
   再生出力不良を判別することを特徴とする再生出力不良
   の判別方法。