JPH0316152Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、コンパクトデイスクプレーヤの一
時停止装置に関する。

コンパクトデイスクプレーヤのアドレスデータ
は、分，秒，フレーム情報からなり、さらに１秒
は75フレームに分割されて、データは１フレーム
ごとにデイスクから読み出される。

また、デイスク１の１トラツクには、約９〜23
フレームのアドレスデータが記録されている。

ところで、コンパクトデイスクプレーヤの一時
停止動作は次のように行なわれる。すなわち、一
時停止キーが押されたことを検出したら、そのと
きのアドレスデータを記憶する。そして、所定の
トラツク数、ジヤンプバツクを行ない、その後、
しばらくして記憶されたアドレスデータを超える
まで、トレースを行ない、再度ジヤンプバツクを
行なうようにしている。

さらに、表示部には、実際にデイスクから送ら
れてくるデータではなく、一時停止キーが押され
たときに記憶されたアドレスを送るために、トラ
ツクジヤンプにより表示が変更されることはな
い。

上記の場合に、一時停止が解除されて、プレイ
状態になる場合、ジヤンプバツクした直後のよう
なときは、プレイ状態を表示するアドレスと一時
停止で記憶表示していたアドレスが異なるため、
表示がちらつく（変更される）ことがある。

この考案は、上記従来の欠点を除去するために
なされたもので、一時停止からプレイに移るとき
の表示のちらつきを防止できるデイスクプレーヤ
の一時停止装置を提供することを目的とする。

以下、この考案のデイスクプレーヤの一時停止
装置の実施例について図面に基づき説明する。図
は、その一実施例の構成を示すブロツク図であ
る。図の１はピツクアツプであり、このピツクア
ツプ１はデイスクからプログラムデータを読み取
つて、検出部２に送出するようになつている。

検出部２はアドレスデータを検出するためのも
のであり、この検出部２の出力は制御部５に送出
するようにしている。この制御部５には操作キー
７からの命令も入力されるようになつており、こ
の命令を受けて制御部５はピツクアツプ移動装置
４および表示装置６を駆動するようになつてい
る。

制御部５は記憶部３との間にデータの授受を行
なうようになつており、検出部２の検出を記憶部
３に記憶させ、この記憶されたデータを表示装置
６に表示するようになつている。

なお、ピツクアツプ移動装置４によつて、ピツ
クアツプ１をデイスク上の所定の位置に移動する
ようになつている。

次に、以上のように構成されたこの考案のデイ
スクプレーヤの一時停止装置の動作について説明
する。プレーヤがプレイ状態にあるとき、操作キ
ー７の中の一時停止キーが押されると、制御部５
はそのときアドレスデータの検出部２により得ら
れたアドレスデータを記憶部３へ記憶させる。

このとき得られたアドレスデータをそのまま記
憶すると、従来のように、プレイ状態に移行した
ときに、記憶データとプレイに移つたときのデー
タが異なるため、表示にちらつきが生じてしま
う。

ところで、実際のプレーヤにおいては、フレー
ムを表示しても、１秒に75フレームもあり、人が
読み取るのは不可能であるので、アドレスデータ
の内で分，秒しか表示を行なつていない。

すなわち、同一秒内で最初と最後であるＮ分Ｎ
秒０フレームと、Ｎ分Ｎ秒74フレームはどちらも
同じ表示である。

そこで、制御部５は一時停止キーが押されたと
きのアドレスデータをそのまま記憶するのではな
く、分，秒はそのままでフレームのみ74フレーム
に置き換えて、記憶部３へ送るとともに、表示装
置６へも送る。

制御部５はこの記憶部３に記憶されたアドレス
データと現在のアドレスとを比較して、現在のア
ドレスが記憶されたアドレスデータを越えていな
ければそのままトレースを行ない、越えていれ
ば、１あるいは２トラツクジヤンプバツクをピツ
クアツプ移動装置４に行なうと云う動作を繰り返
えす。

このように、記憶部３にアドレスデータを記憶
するときに、その秒の最終フレーム、すなわち、
74フレームを記憶するようにしておけば、デイス
ク上の１トラツクには、約９〜23フレームしか記
憶されていないために、１あるいは、２トラツク
ジヤンプバツクを行なつても同一秒内にあり、し
たがつて、一時停止状態のときは必ず同一秒内の
トレースをすることになり、一時停止が解除され
て、プレイ状態になつても、アドレスデータは同
じ秒を示すので、表示がちらつくことはない。

以上のように、この考案のデイスクプレーヤの
一時停止装置によれば、コンパクトデイスクプレ
ーヤの一時停止を解除してプレイ状態などに入つ
たとき、一時停止中では同一秒内をトレースする
ようにしたので、一時停止からプレイに移るとき
に表示のちらつきを防止できる。

【図面の簡単な説明】

図はこの考案のデイスクプレーヤの一時停止装
置のブロツク図である。 １……ピツクアツプ、２……検出部、３……記
憶部、４……ピツクアツプ移動装置、５……制御
部、６……表示装置、７……操作キー。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 分、秒及びフレームを含むアドレスデータを有
   するプログラム情報が記憶されているデイスク状
   記録媒体からプログラム情報を読み取る手段と、
   この手段から読み出されたプログラム情報からア
   ドレスデータを検出する検出手段と、この検出手
   段で検出されたアドレスデータを記憶する記憶手
   段と、この記憶手段に記憶されているアドレスデ
   ータを表示する表示手段と、一時停止キーが押圧
   された時に前記検出手段で検出されたアドレスデ
   ータの内、フレーム部分のみ最終フレームに置き
   換えて上記記憶手段に記憶させるとともに、上記
   表示手段に表示させ、かつこのアドレスデータが
   記憶手段に記憶されているアドレスデータが越え
   るたびに所定のトラツク数だけジヤンプバツクを
   行わせる手段とを備えてなるデイスクプレーヤの
   一時停止装置。