JPS6125102Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は従来のビデオデイスクレコードを用い
て残り時間を確認し得るビデオデイスクプレーヤ
に関する。

光学式ビデオデイスクレコードは、螺線状記録
トラツクに映像信号をFM変調記録すると共に、
記録される映像信号の垂直帰線区間の第17H及び
第18Hに識別付号４ビツトを含む計24ビツトのパ
イフエーズコート化されたフレームナンバーを重
量記録しており再生中の経過時間はフレームナン
バーより認識可能である。ところで、使用者は経
過時間よりむしろ残りの再生時間を知りたい場合
があり、斯る要請に現在のビデオデイスクプレー
ヤーは、応えられる構成になつていない。何故な
ら、ビデオデイスクレコードの外型は再生時間に
拘らず一定であり、プログラムの長短は記録範囲
に依存するに過ぎず、ピツクアツプの位置より残
りの再生時間を類推することが困難であるためで
ある。

そこで、本考案は上述の点に鑑み再生開始時プ
ログラムの記録終端に記録されている最終フレー
ムナンバーを検出することにより、以後再生位置
のフレームナンバーを減算して得られるフレーム
数から残る再生時間を認識可能にしたビデオデイ
スクプレーヤを提案せんとするものである。

以下、本考案を図示せる一実施例に従い説明す
る。本実施例はビデオデイスクレコードを光学的
に再生する周知のビデオデイスクプレーヤに本考
案を採用するものであり、斯るビデオデイスクレ
コードは、内周よりプログラムを記録し、記録終
端以後にはフレームナンバーに代わるリードアウ
ト信号を重畳記録して成る記録トラツクがレコー
ド外周近傍迄形成されている。

そこで、本実施例のビデオデイスクプレーヤ
は、ピツクアツプを、予めプログラム終了位置に
位置せしめておき、再生開始動作に関連してピツ
クアツプを内周に移動せしめ乍ら、記録終端若し
くはその近傍のフレームナンバーを記憶した後、
ピツクアツプを最内周に達せしめて以後通常再生
動作を開始せしめるものである。

図は斯る動作を実行するための回路ブロツク図
を顕わし、初期状態でビデオデイスクレコード外
周に位置するピツクアツプを内方に低速で移動せ
しめるため、再生操作開始後デイスクモータが定
速回転しピツクアツプが正しい再生動作を開始し
たことを検出する再生開始検出回路１の出力にて
モノマルチ回路２をトリガし、該回路２の立下り
出力にて次段のフリツプフロツプ３をセツトする
ことによりピツクアツプモータ制御回路４を反転
駆動モードとしている。次に、ピツクアツプを内
方に移動し乍らプログラムの記録終端若しくはそ
の近傍にあるフレームナンバーを最大フレームナ
ンバーとして記憶するため、ピツクアツプ出力を
FM復調回路５にてFM復調した出力を垂直帰線
区間の第17H若くは第18Hに重畳された信号を識
別検出するフレームナンバー再生回路６に入力
し、リードアウト信号を導生することなく記録終
端若くはその近傍のフレームナンバーを最大フレ
ームナンバーとして識別導出して次段の最大ナン
バー記憶回路７に記憶する。尚、前記最大ナンバ
ー記憶回路７及び後述の現ナンバー記憶回路８に
は前記フレームナンバー再生回路６の読込同期出
力とフリツプフロツプ出力又はその反転出力との
論理績出力がシフトパルスとして入力されてい
る。

ピツクアツプモータの反転中最大フレームナン
バーを記憶した後、ピツクアツプの復帰検出出力
が前記フリツプフロツプ３をリセツトせしめると
前記ピツクアツプモータ制御回路４は通常再生モ
ードに陥り、該ピツクアツプ制御回路４はトラツ
キング出力に従つてピツクアツプモータの移動を
制御する。

通常再生モードに陥つた本実施例回路は、再生
経過時間と残り再生時間をテレビ画面に表示する
ため、前記フレムナンバー再生回路６より現ナン
バー記憶回路８に順次入力される現フレームナン
バーを減算回路９とマルチプレクサ１０に入力
し、前記減算回路９にて残りフレーム数を演算し
た減算出力とフレームナンバーを前記マルチプレ
クサ１０に入力される切換出力にて選択し、マル
チプレクサ出力をキヤラクタジユネレータ１１に
入力してフレーム情報を文字信号に変換後、映像
信に混合せしめている。従つて再生画面の隅には
フレームナンバー若くは残りフレーム数が選択的
に数字として表示される。尚本実施例は、表示を
フレーム単位で為す形式を採つたが、本考案は斯
る表示形式に限らず、マルチプレクサ出力を適当
な変換回路を介して時間情報に変換した上で変換
出力をキヤラクタジユネレータに入力して時間単
位で表示を為す構成をも含むことは言うを俟たな
い。

上述せる如く、本考案によれば、残された再生
時間を正確に確認でき、その効果は大である。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施回路ブロツク図を顕わす。 ７……最大ナンバー記憶回路、８……現ナンバ
ー記憶回路。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 初期状態でプログラム終端近傍に位置するピツ
   クアツプと、該ピツクアツプを再生操作後に復帰
   せしめた後の通常再生時トラツキングを為すピツ
   クアツプモータ制御回路と、再生映像信号よりフ
   レームナンバーを再生するフレームナンバー再生
   回路と、ピツクアツプ復帰時プログラム終端のフ
   レームナンバーを記憶する最大ナンバー記憶回路
   と、通常再生時フレームナンバーを記憶する現ナ
   ンバー記憶回路と、前記両記憶回路出力を減算す
   る減算回路と、現ナンバー出力と減算出力を選択
   入力とするマルチプレクサと、マルチプレクサ出
   力を表示信号に変換する回路とを設けて成るビデ
   オデイスクプレーヤ。