JPH0233326Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は静止画記録再生装置に関し、詳しく
は記録媒体に記録されていない静止画情報を容易
に検知しうる付加機能を備えた静止画記録再生装
置に関する。

本発明者は先に、実願昭55−61131号において
フロツピーデイスクドライブを用いた静止画記録
再生装置を提案した。

すなわち、この種静止画記録再生装置として、
記録すべきビデオ信号の時間軸を伸長するスキヤ
ンコンバータの出力と、スキヤンコンバート用の
クロツクパルス発生回路の出力とを同時にフロツ
ピーデイスクに書込み、再生時再生クロツクパル
スに同期したクロツクパルスにて再びスキヤンコ
ンバートし、時間軸を元に戻して再生ビデオ信号
を得べく構成し、かつ前記スキヤンコンバータ
を、記録時、ビデオ信号をＡ−Ｄ変換し、クロツ
クパルス発生手段の短周期クロツクパルスにより
フイールドメモリに書込む手段と、前記フイール
ドメモリの内容を前記クロツクパルス発生手段の
長周期クロツクパルスによつて順次低速で読出し
て再び時間軸を伸長したビデオ信号にＤ／Ａ変換
するＤ−Ａ変換手段を備えた如き構成であるか
ら、汎用のフロツピーデイスクレコーダの如く、
精密回転位相サーボ系を不要としたデイスクレコ
ーダを、左程記憶容量を要しないメモリと組み合
せた廉価な構成で、ジツタのない高画質の静止画
の記録再生装置を実現した。

しかしながら、この装置の再生モードにおい
て、フロツピーデイスクに静止画情報が記録され
ていない番地を再生ボタンにより再生しようとし
た場合、クロツク信号が再生されないために読
み／書き可能な中間記憶媒体（以下、「RAM」
という。）の記憶内容が変わらず、それ以前に
RAMに記憶していた内容が映出手段としてのモ
ニタTVに表示されてしまう。これでは、フロツ
ピーデイスクに記録されていないにも拘らず同じ
再生画像が再生ボタンを押すたびに再生されるの
で、当該番地には画像情報がないことを判断する
までに相当の時間を要し、又は見すごしてしまう
不都合もある。

それゆえ、この考案の目的は上記欠点を解消す
ることにある。

そこで、この目的を達成するためこの考案は、
フロツピーデイスクドライブ又はこれに類する記
録再生装置を用い、中間メモリとしてRAMを用
いた静止画記録再生装置において、最終記録再生
装置の記録媒体に画像情報が記録されていない場
合、それを検出することによつてある特定の画像
（ノイズからなる画像を含む）をRAMに新しく
書き込みそれをモニタTV画面上に映出すること
により記録の有無を判断できるように回路構成し
たことを特徴とする。

以下、この考案を図示の実施例により説明す
る。

第１図は第１の実施列の要部ブロツク図であ
る。１はフロツピーデイスクドライブ装置（以
下、「FDD」と略記する。）、２はクロツク信号判
別回路、３は発振器で基準クロツク信号のｎ倍の
周波数で発振するものである。しかし、ｎは特に
厳密さを要求される整数値である必要はない。４
は電子的なスイツチング回路であり図示では簡単
のため切換接点スイツチで示している。フロツピ
ーデイスクには画像情報とともに再生のための周
期信号が記録されている。再生モードにおいて
FDD１から読み出されたクロツク信号は、クロ
ツク信号判別回路でクロツク信号であるかノイズ
であるかの判別が行なわれる。画像情報が記録さ
れていない場合には同期信号も記録されていない
ので当該番地を指定した再生モードではクロツク
信号はノイズでしかない。

このクロツク信号判別回路２において、正規の
クロツク信号であると判定されれば、スイツチン
グ回路４は接点４ａ側に接続され、FDD１から
のクロツク信号をそのままスルーさせて出力す
る。クロツク信号は、FDD１からともに出力さ
れる映像信号（FM変調信号）をRAMに書き込
むときのアドレス信号のもとになるパルスとし
て、又は書き込みのタイミングを規定するための
信号として用いられる。なお、このクロツク信号
はこの例では単一周波数（＝368KHz）である。

クロツク信号のない場合には、判別回路２はス
イツチング回路４に信号を与えて接点を４ｂ側に
切り換えるように作用するとともに、発振器３を
動作させてクロツク信号のｎ倍の周波数すなわち
368nKHzの擬似クロツクを先と同じクロツク出力
に出力する。このとき、FDD１からは、本来な
らば画像情報が出力される経路にノイズが出力さ
れるので、RAMには通常の書込速度のｎ倍の速
さでノイズに基づく画面情報が書き込まれる。こ
のノイズ画面はただちにモニタTVに映出され
る。したがつて、操作者は、当該番地においては
静止画情報が記録されていないことを知る。

なお、RAMに画像情報が記憶されていない特
別な場合、例えば新しいフロツピーデイスクを装
着し電源を入れた直後等では、プレイ再生ボタン
を押したときはある特定の画像がモニタTVに映
出されるように予め装置されているので上記ノイ
ズ画面とは明らかに区別をつけることができる。

また、第１図の第１実施例では映像RAMの全
体にわたりノイズを書き込むようにしたが、判別
回路２でノイズであると判断したときから一定時
間のみ発振器３を作動させるようにして、RAM
の初めの方のアドレスにのみノイズを新しく書き
込み、そそれを読み出すようにしてもよい。ビデ
オ信号としてモニタ画面上に映し出したとき、
TVスキヤンの始めの部分はノイズ画面として現
われ、そのデイスクの当該番地には記録されてい
ないことを表わすことができる。

第２図は第２実施例の要部ブロツク図である。
参照符号１，２，４は第１図の第１実施例と同様
のものである。３′は発振器であるがクロツク信
号の無しを判別回路２で検出したことに基づいて
基準クロツクに相当する周波数で発振する。１２
は再生FM信号の出力側に接続された判別回路で
あり、再生FM信号とノイズとを識別する。１４
は電子的スイツチング回路でスイツチング回路４
と同様のものである。。１３は発振器でテレビ画
面上に丁度「白」又は「黒」画面を生成するに相
当する周波数で発振する。

画像情報が記録されていない場合、再生FM変
調信号は判別回路１２に入力されないので、判別
回路１２は単なるノイズであると判定し、スイツ
チング回路を接点１４ｂ側に切換えるように制御
するとともに、発振器１３を作動させて周波数
の画面信号を接点１４ｂを経由して映像信号出力
に出力させる。一方、FDD１からは再生クロツ
ク信号も出力されないので、発振器３′からは正
規のクロツク周波数近辺のクロツク信号が接点４
ｂを経由して出力される。したがつて、この擬似
クロツク信号により画像RAMには「黒」又は
「白」に相当する画像情報が通常再生と同様に書
き込まれる。モニタ画面上には白又は黒の画像が
再生され、当該番地には画像情報がないことを示
す。

以上の第１実施例、第２実施例ではほぼ一様な
特定の画面を形成することで間接的に記録のない
ことを判断するようにした。より好ましくは、直
接的に判断できればよい。例えば、モニタ画面上
に特有の線図もしくは絵図パターン又は文字によ
る情報（たとえば「記録されていません」、
「NORECORD」等）を表示するようにすれば直
接的に何んでもそれと判断できる。この目的のた
めに、予め特定の情報を書き込んだ読み出し専用
メモリ（以下「ROM」と称する）を用いる。こ
のROMには、特定のパターンや特定のキヤラク
ターを書き込んで、パターン発生ROM又はキヤ
ラクター発生ROMとする。そして、第１実施例
又は第２実施例と組合せて用いる（なお、接続構
成は当業者に周知である）。すなわち、再生信号
の無いことを判別して、新しくRAMに画面情報
を記憶する際に、その画面情報とROMの内容を
重畳する。このRAMの内容をモニタ画面上に表
示するようにして、記録されていない番地をより
直接的に把握するものである。

以上のようにこの考案によれば、記録媒体に画
像情報のないことを検出して、この検出信号に応
じて新たに特定の画面情報を生成しRAMに書き
込みそれをモニタ画面に表示するようにしたの
で、記録媒体上の記録のない番地を瞬時に判断し
うる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の第１実施例の要部ブロツク
図、第２図は第２実施例の要部ブロツク図であ
る。 １……フロツピデイスクドライブ装置、２……
クロツク信号判別回路、１２……再生FM信号判
別回路、３，３′，１３……発振器、４，１４…
…スイツチング回路。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 記録媒体に記録した画像情報を読み／書き可能
   な中間記憶媒体を介して映出手段に再生できる静
   止画記録再生装置において、 再生時に、前記記録媒体上の画像情報の有無を
   判別する判別手段と、この判別手段により画像情
   報の無しを判別したとき、画像情報が無いと視認
   できる所定の情報を前記中間記憶媒体に書き込む
   回路手段とを備え、この回路手段で書き込んだ前
   記所定の情報を表示手段に表示することにより、
   画像情報の記録の有無を判断できるように下位録
   構成したことを特徴とする静止画記録再生装置。