JPH03161488A - 光学活性シクロペンタン誘導体およびその製造法 - Google Patents

光学活性シクロペンタン誘導体およびその製造法

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JPH03161488A
JPH03161488A JP30360689A JP30360689A JPH03161488A JP H03161488 A JPH03161488 A JP H03161488A JP 30360689 A JP30360689 A JP 30360689A JP 30360689 A JP30360689 A JP 30360689A JP H03161488 A JPH03161488 A JP H03161488A
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JP30360689A
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Inventor
Hiroshi Fukase
深瀬 泱
Noriyoshi Noguchi
野口 典良
Masafumi Nakao
中尾 雅文
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は光学活性含フノ素シクロペンクン誘導体および
その製造法に関する。
従来の技術 強い電子求引性を持つフッ素原子は水酸基と電子等価性
を示すことから、水酸基をフッ素原子に変換することに
よって医薬品の薬効や安定性を改善する試みが盛んに行
なわれている。ヌクレオシド類においては、糖部分の2
位の水酸基をフッ素原子に変換すると、酸に対する安定
性が増強されることが明らかにされている。さらに2,
3−ジデオキシ−2−フルオローβ−D−アラビノフラ
/シルーヌクレオシド誘導体( V. E. Marq
uez他、Biochem. Pharmaco1.,
第36巻,2719−2722(1987))は、ヒト
免疫不全ウイルス(HIV)に対して阻害活性を示すこ
とが知られている。
一方、ヌクレオンドの糖部分の環内酸素原子を炭素原子
に置き換えた、いわゆるカルボサイクリ,クヌクレオシ
ドの中には、抗ウイルス作用を示すものが知られている
。そして、これらのカルボサイクリックヌクレオシドに
おいても、抗ウイルス作用の増強を志向して、シクロベ
ンチル部分にフノ素原子を導入した誘導体が合成されて
いる。すなわち、2−フルオロー3−ヒドロキシ−4−
(ヒドロキシメチル)シクロペンチル誘導体(J. C
hemSoc. , Chem. Commun. ,
 2 5 1  2 5 4頁(1987年); J.
 Chem. Soc., Chem. Commun
.+ 6 5 6658頁(1988年); J. C
hem. Soc., Chem.Commun., 
8 9 8  9 0 0頁(1 9 8 8年);特
開昭62−84086)、5−フルオロ−4−(ヒドロ
キシメチル)シクロベンチル誘導体(J. Med.C
hem.,第31巻,1798−1804頁(1988
年))、5−フルオロ−3−ヒドロ牛シー4−(ヒドロ
キシメチル)シクロペンチル誘導体CJ. Chem.
Soc,Chem. Commun、,255−256
頁(1987年))が得られており、これらの含フ,素
ノJルボサイクリックヌクレオシドは単純ヘルペスウイ
ルス(l{ S V )に対して阻害作用を有している
ことが知られている。また、3−フルオロー2−ヒドロ
キシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル誘導体
(特開平1−151541)、4−フルオロ−2−ヒド
ロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル誘導
体(特開平1−151541)、3−フルオロー4−(
ヒドロキシメチル)シクロベンチル誘導体(特開平1−
151542)が合戊されてL)る。
発明が解決しようとする課題 これまで得られている含フノ素カルボサイクリノクヌク
レオンドの中で、2−フルオロー3−ヒドロキシ−4−
(ヒドロキ/メチル)シクロペンチノレ誘1体、5−フ
ルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル誘導
体および5−フルオロ−3一ヒドロキン−4−(ヒドロ
キジメチル)シクロペンチル誘導体はH S Vに対し
て阻害作用を有してL)るか、その活性はまだ満足のい
くものではない。
また3−フルオロー2−ヒドロキシ−4−(ヒドロキン
メチル)ンクロペンチル誘導体、4 − 7 ルオロ−
2−ヒドロキシ−4−(ヒドロキ/メチノレ)ンクロペ
ンチル誘導体、3−フルオロー4−(ヒドロキ7メチル
)/クロベンチル誘導体の抗ウイルス作用について、前
記公知文献には何ら記載されていない。
カルボサイクリ/クヌクレオシド誘導体が抗ウイルス作
用を示す理由は、カルボサイクリノクヌクレオシドの化
学構造がヌクレオシドに類似している点が挙げられる。
すなわち、カルボサイクリックヌクレオシドが天然ヌク
レオシドと間違えられてウイルスのDNAあるいはRN
Aに取り込まれ、その結果抗ウイルス作用を示すと考え
られている。
しかし、カルボサイクリ/クヌクレオンドは宿主細胞の
DNAあるいはRNAにも取り込まれる可能性があり、
これが、カルボサイクリックヌクレオシドの毒性発現の
一つとみなされている。そこで、カルボサイクリックヌ
クレオシドのンクロベンチル部分の3位にフノ素原子を
導入すると、宿主細胞のDNAあるいはR N Aに取
り込まれても、それ以上の核酸の伸長が不可能であり、
カルポサイクリックヌクレオシドを含有する高分子のR
NAあるいはDNAが生成できないため、毒性の低減が
期待できる。しかも、はじめに述べたようにフッ素原子
は水酸基と電子等価性を示すことから、この3−フルオ
ロ誘導体は抗ウイルス活性が期侍できる。さらに、ヌク
レオンド誘導体において、糖部分が2,3−ジデオ牛シ
の誘導体は抗H I V作用を示すことが知られており
、3−フルオロ4−(ヒドロキシメチル)シクロベンチ
ル誘導体の抗ウイルス作用に興味が持たれている。
これまで得られている3−フルオロ誘導体は、いずれも
それらの抗ウイルス作用については特に記載されていな
い。しかし、低毒性で広範囲な抗ウイルス活性が期待で
きる3−フルオロー4−(ヒドロキシメチル)シクロペ
ンチル誘導体においては、フッ素原子とヒドロキシメチ
ル基および核酸塩基部分がトランスに配位した誘導体の
ラセミ(dI2)体のみが得られているだけであり、フ
ノ素原子とヒドロキシメチル基および核酸塩基部分かシ
スに配位した誘導体はいまだ合成されていない。
また、カルボサイクリックヌクレオシド誘導体における
光学分割の手法はまだ確立されたとはいえない。したが
って、光学活性な3−フルオロー4(ヒドロキシメチル
)シクロベンチル誘導体の合成が強く求められていた。
課題を解決するための 段 本発明者らは上記のような状況下で、光学活性な3−ヒ
ドロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロペンチル誘
導体を出発原料として用い、ワンデン反転をともなった
フノ素化反応を種々検討し、本発明を完成したものであ
る。
すなわち本発明は (1)一般式[1] R 1 R! (式中、Bは9位に結合手を有するプリン塩基残基を、
R’およびR1はいずれか一方がFで他はHを、R3は
リン酸エステル化または保護されていてもよい水酸基を
示す)で表される化合物またはその塩、 (2)一般式[2] n (式中、Bは9位に結合手を有するプリン塩基残基を、
R4およびR5はいずれか一方が活性化されていてもよ
い水酸基で他はHを、R0は保護された水酸基を示す)
で表される化合物をフソ素化反応に付し、要すれば保護
基を除去することを特徴とする一般式[3] R 1 R8 (式中、Bは9位に結合手を有するプリン塩基残基を、
RlおよびR!はいずれか一方がFで他はHを、R 3
/はHまたは水酸基保護基を示す)で表される化合物の
製造法に関するものである。
一般式[1]および[2]の化合物において、Bで表わ
されるプリン塩基残基としては、例えば一般式[4] V (式中、Yは−OH,−NH,またはーSHを、Zは−
H、− N H ,またはハロゲンを示す)で表わされ
る基があげられる。これらのプリン塩基残基のアミ7基
は保護されていてもよく、該保護基としては、核酸の化
学でプリン型塩基のアミ7基の保護基として用いられる
保護基、例えばアルキル型保護基、アラルキル型保護基
、アリル型保護基、/ッフ塩基型保護基およびアシル型
保護基か用いられる。
アルキル型保護基としては、例えば、メチル,エチル,
プロビル,イソプロビル,ブチル,イソブチル, se
c−ブチル, tert−ブチル,ペンチル等の炭素数
1〜5の低級アルキル基、トリメチルシリル.tert
−ブチルジメチルシリル, tert−プチルジフェニ
ルシリル等の炭素数1〜5の低級アルキル基,ベンジル
基等が置換基であるトリ置換シリル基、テトラヒド口ビ
ラニル4−メトキシテトラヒドロピラニル,テトラヒド
ロフラニル等のテトラヒドロビラニル基等が用いられる
アラルキル型保護基としては、例えば、ペンジル,p−
メト牛ンベンジル.p−ニトロベンジル,pクロロベン
ジル,トリフェニルメチル汀−メトキシフエニルジフエ
ニルメチル等の炭素数l〜5の低tJkアルコキシ基,
ニトロ基,ノ\口ゲンで置換されていてもよいベンジル
基,トリフエニルメチル基等が有利に用いられる。
アリル型保護基としては、例えば、フエニル,p一メト
キシフエニル,p−クロロフエニル等の炭素at〜5の
低級アルコキン基,ノ\ロゲンで置換されていてもよい
フエニル基が挙げられる。
シッフ塩基型保護基としては、例えば、メチリデン,N
,N−ジメチルアミノメチリデン,ペンジリデン,エチ
リデン,プロビリデン,ブチリデン,ペンチリデン等の
ジメチルアミノ基,フエニル基で置換されていてもよい
炭素数l〜5の低級アルキノデン基が用いられる。
アシル型保護基としては、後述の水酸基の保護基におけ
るアシル型保護基が同様に用いられる。
次に、一般式[1]および[2]において、R3R”お
よびR8が保護されている水酸基の場合、該保護基とし
ては、糖の化学で水酸基の保護基として用いられる保護
基、例えばエーテル型保護基、アシル型保護基が用いら
れる。
エーテル型保護基としては、例えば、ハロゲン,炭素数
1〜5の低級アルコキシ基,ペンジルオキシ基,フェニ
ル基で置換されていてもよい炭素数l〜5の低級アルキ
ル基,炭素数2〜4の低級アルケニル基;炭素数1〜5
の低級アルキル基,フェニル基,ベンジル基等が置換基
であるトリ置換ンリル基;炭素数1〜5の低級アルコ牛
7基,ニトロ基で置換されていてもよいベンジル基;炭
素敢1〜5の低級アルコキシ基;ハロゲンで置換されて
いてもよいテトラヒド口ピラニル基等が用いられる。
上記のハロゲンとしてはフン素,塩素,臭素,ヨウ素が
、炭素数1〜5のアルキル基としては、例えば、メチル
.エチル,プロビル,イソブロビル,ブチル,イソブチ
ル,sec−ブチル+ tert−ブチル,ペンチル,
インペンチル,ネオベンチル基等が、炭素数l〜5のア
ルコキシ基としては、例えば、ノ\ロゲンで置換されて
いてもよいメトキシ,エトキシ,ブロポキシ,ブトキン
,ペンチルオキシ,ビニルオキシ,アリルオキン基等が
挙げられる。
エーテル型保護基をさらに具体的に示せば、メチル,メ
トキシメチル,ペンジルオキシメチル,Lert−ブト
キンメチル,2−メトキシエトキシメチル 2,2.2
−トリクロロメトキシメチル.エチルl一エトキシエチ
ル,l−メチルーl−メトキシエチル,2,2.2−ト
リクロロエチル,フロビル,イソブロビル,ブチル,イ
ソブチル,SeC−ブチル,tert−ブチル,エトキ
ンエチル,トリフエニルメチル.p−メトキシフェニル
ジフエニルメチル;アリル トリメチルシリル, te
rt−ブチルジメチルシリル, tert−7’チルジ
フエニルシリル;ベンンノレ,p一メトキシベンジル,
p−ニトロベンンル,p−クロロベンジル;テトラヒド
ロビラニル,4−メトキシテトラヒド口ピラニル,テト
ラヒドロフラニル等である。
ア7ル型保護基としては、例えば、ノ\ロゲン,炭素数
1〜5の低級アルコキシ基,ノ・ロゲンを有していても
よいフェノキシ基で置換されていてちよい炭素数l〜5
のアルカノイル基、ニトロ基,フェニル基,ハロゲンで
置換されていてもよい炭素数l〜5の低級アルキル基で
置換されていてもよいベンゾイル基、炭素数2〜6の低
級アル牛ルオキン力ルボニル基で置換されていてもよい
ペンゾイル基、ハロゲンで置換されていてもよい炭素数
2〜6のアルコキシカルボニル基、炭素数3〜5のアル
ケニルオキシ力ルポニルL炭f[]〜5の低級アルコキ
ン基またはニトロ基で置換されていてもよいペンジルオ
キシカルボニル基、ニトロ基で置換されているフヱノキ
シ力ルボニル基等が用いられる。
上記のハロゲン、炭素数l〜5の低級アルコキ7基およ
び炭素数2〜4のアルケニル基としてはエーテル型保護
基の場合に例示したものと同様のものが用いられる。
アシル型保護基をさらに具体的に示せば、ホルミル,ア
セチル,クロロアセチル、ジクoOアセチル トリクロ
ロアセチル,トリフルオロアセチルメトキシアセチル,
トリフエニルメトキシアセチル,フェノキシアセチル,
p−クロロフエノキシアセチル,プロピオニル,インプ
ロピオニル,3−フェニルブロピオニル,インブチリル
,ピバロイル;ベンゾイル,p−ニトロベンゾイル,p
−フエニルベンゾイル,0(メトキシカルボニル)ベン
ゾイル,2,4.6−トリメチルベンゾイル;メトキシ
カルボニル,2,2.2−トリクロロエトキシカルボニ
ル,イソブチリルオキシカルボニル;ピニルオキシカル
ボニルアリルオキシカルボニル;ベンジルオキ7カルボ
ニル,p−メト牛シベンジルオキシカルボニル,3,4
−ジメトキシベンジルオキシカルボニル,p−ニトロヘ
ンジルオキシカルボニル;p一、ニトロフエノキ7カル
ボニル等である。
42式II1]の化合物において、R3がリン酸エステ
ル化されていてもよい水酸基の場合、そのリン酸エステ
ル残基としては、一般式[5](式中、nは1〜3の整
数、R7はーHまたは炭素数1〜l4の炭化水素残基を
示す)で表わされる基があげられる。R7の炭化水素残
基としては、たとえばメチル,エチル,プロビル,イソ
ブロビル,ブチル,イソブチル, Sec〜ブチル, 
Lert−ブチル,ベンチル等の炭素数l〜5の低級ア
ルキル基;ベンジル,p−メトキシベンジル,p−メチ
ルベンジル等のアラルキル基;フェニル基等が列示され
る。
一般式[11で示される化合物は、一般式[2]で示さ
れる化合物をワルデン反転をともなうフノ素化反応に付
し、必要に応じて水酸基と核酸塩基部分のアミ7基の保
護基を除去することにより製造することができる。該フ
ソ素化反応は、一般式[2]で示される化合物のR4が
水酸基の場合は、そのままフッ素化剤と反応させること
により、あるいは一般式[2]で示される化合物の水酸
基を活性化、すなわちR4としてアルキルシリル基ある
いはスルホニル基等の活性化基をもつ化合物に変換した
のち、フソ素化剤と反応させることにより行なわれる。
一般式[2コで示される化合物においてR4が水酸基で
ある場合、または活性化基としてトリメチルシリル基あ
るいはトリエチルシリル基などのアルキルシリル基であ
る場合、フッ素化剤としてアミノサルファーフルオリド
系化合物が用いられる。
このフノ素化剤は、下記式[6コ、[7コ[R’,R9
、RIG、R II、R口、R+3はそれぞれ同一ある
いは異なっていてもよい1価の有機残基、またはR8と
R9、R 10とR1、あるいはRI2とRnは窒素原
子と共同して複素環基を示す]で示される化合物である
。上記式[6]、[7]においてR8、RS410、R
ll、RI2、R ” テ示サレル有機残基としてはア
ルキル基、シクロアルキル基、アリール基、あるいはア
ラルキル基が挙げられる。
まf:. +! R ”とRe4toとRl1、あるい
はR 11とRl3は窒素原子と共同して複素環基を示
す場合は5〜7員環の窒素原子を含む複素環基が好まし
く、特に1個の窒素、あるいは1個の窒素原子と1個の
酸素原子を有する5〜6員環の非芳香族の復素環基が好
ましい。具体的には、一般式[6]の化合物においては
、たとえばジメチルアミノサルファ一トリプルオリド、
ジエチルサルファートリフルオリド、ジイソプ口ビルサ
ルファートリフルオリド、ビベリジノサルファートリプ
ルオリド、モノレホリノサルファートリプルオリドなど
が用いられる。一般式[7]の化合物としては、たとえ
ばビス(ジメチルアミノ)サルファージフルオリド、ビ
ス(ジエチルアミ/)サルファージフルオリド、ジメチ
ルアミノジエチルアミノサルファージフルオリド、ジエ
チルアミノピベリジノサルファージフルオリドなどが用
いられる。特に好ましいフッ素化剤は、ジエチルアミノ
サルファートリフルオリドやピペリジノサルファートリ
フルオリドである。
このフッ素化剤を用いたフノ素化反応は、通常不活性溶
媒中で行なわれる。たとえば塩化メチレン、ジクロロエ
タン、クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化
水素溶媒、ベンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶
媒、ベンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素溶媒など
が適しているが、これらに限られるものではない。好ま
しくは、塩化メチレン、ジクロロエタンが用いられる。
用いられるフノ素化剤の量は特に限定されるものではな
いが、通常一般式[2]で示される化合物に対してl−
to倍当量が用いられ、特に1〜5倍当量用いることが
好ましい。反応温度は−78゜C〜溶媒の還流温度の範
囲が採用されるが、−78゜C〜室温が好ましい。
一般式[2]で示される化合物のR4の活性基がスルホ
ニル基(たとえば、メタンスルホニル基、トリフルオロ
メタンスルホニル基、p一トルエンスルホニル基、ある
いはイミダゾリルスルホニル基、特ニ好ましくはメタン
スルホニル基やトリフルオロメタンスルホニル基)の場
合はフッ素{IJとして、金属フッ化物や第四級アンモ
ニウムのフッ化物が用いられる。活性化基の導入反応は
、対応するスルホニルクロリドやスルホン酸無水物を塩
基(たとえばトリエチルアミン、トリブチルアミンなど
の脂肪族アミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン
などの芳香族アミンなど)の存在下に反応させることに
より行なわれる。この場合反応は、通常不活性溶媒中で
行なわれる。たとえば塩化メチレン、ジクロ口エタン、
クロロホルム、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素溶
媒、ベンタン、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、ベ
ンゼン、トルエンなどの芳香族炭化水素溶媒などが適し
ているが、これらに限られるものではない。
好ましくは、塩化メチレン、ジクロロエタンが用いられ
る。基質に対する活性化剤の量は特に限定されるもので
はないが、通常l〜3倍当量用が用いられ、特に1〜1
.5倍当量用いることが好ましい。また塩基の徂は通常
1〜10倍当量用いられ、特に2〜4倍当量用いること
が好ましい。反応温度は−78゜C〜溶媒の還流温度の
範囲が採用されるが、− 2 0 ’C〜室温が好まし
い。
金属フフ化物としては、フフ化カリウムやフッ化セシウ
ム等が用いられ、第四級アンモニウムのフフ化物として
は、特にフッ化テトラアルキル(あるいはアラルキル)
アンモニウムが適している。
アルキル基としては低級アルキル基、アラルキル基とし
てはベンジル基等が適当であり、4個のアル牛ル基やア
ラルキル基は異なっていていてもよく、その両者からな
っていてもよいが、好ましくはフン化テトラブチルアン
モニウムが使用される。
また、金属フッ化物を用いる場合は相関移動触媒を用い
てもよい。これらのフッ素化反応は、通常アセトニトリ
ルやテトラヒドロフランなどの不活性溶媒中−78゜C
〜室温下で行なわれることが好ましい。
一般式[1]および[21で示される化合物の水酸基保
護基および核酸塩基部分のアミ7基の保護基は、前ざ己
のとおりであり、これらはたとえばr Protect
ive Groups in Organic Che
mistry J、J. F. W. McOmie 
’IA ( Plenum Press社出版、197
3年)または「Protective Groups 
inOrganic Chemistry 」、The
odora II. Greene ’112( Jo
hn lfiley and Sons社出版、198
1年)に記載のいずれかの慣用保護基である。これらの
保護基は、慣用手段を使用することにより除去すること
ができる。たとえば、アシル基の場合は酸性あるいは塩
基性条件下での加水分解反応、置換トリチル基の場合は
酸性条件下での加水分解反応、また置換ベンジル基の場
合は接触還元反応により除去することができる。
一般式[2]の化合物においてR“が水素原子で示され
る化合物は、9 −[(I R, 3 S, 4 R)
− 3一ヒドロキシー4−(ヒドロキシメチル)シクロ
ペンタンーl−イル]アデニン(特開昭6 1 − 1
 3 7887)、tタli9−[(l R. 3 S
.4 R)− 3−ヒドロキシ−4−(ヒドロキシメチ
ル)シクロペンクン−1−イル]グアニン(特開昭62
−174097)に上記記載の保護基を導入することに
より製造される。たとえば塩基(たとえばトリエチルア
ミン、トリブチルアミンなどの脂肪族アミン、ピリジン
、N,N−ジメチルアニリンなどの芳香族アミンなど)
の存在下、アシルクロリド−u 証yk物、置換トリチ
ルクロリド、置換ペンジルクロリドなどを反応させるこ
とにより合或される。
一般式[2]の化合物においてR゛が活性化された水酸
基を有する化合物は、次のように活性化基を導入するこ
とにより合成される。すなわち、活性化基としてはたと
えば、メタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホ
ニルLp−トルエンスルホニル基、あるいはイミダゾリ
ルスルホニルなどのスルホニル基がある。特に好ましく
はメタンスルホニル基、トリフルオロメタンスルホニル
基である。活性化基の導入反応は、対応するスルホニル
クロリドやスルホン酸無水物を塩基(たとえばトリエチ
ルアミン、トリブチルアミンなどの脂肪族アミン、ビリ
ジン、N,N−ジメチルアニリンなどの芳香族アミンな
ど)の存在下に反応させることにより行なわれる。この
場合反応は、通常不活性溶媒中で行なわれる。たとえば
塩化メチレン、ジクロ口エタン、クロロホルム、四塩化
炭素などのハロゲン化炭化水素溶媒、ペンタン、ヘキサ
ンなどの脂肪族炭化水素溶媒、ベンゼン、トルエンなど
の芳香族炭化水素溶媒などが適しているが、これらに限
られるものではない。好ましくは、塩化メチレン、ジク
ロ口エタンが用いられる。
基質に対する活性化剤の量は特に限定されるものではな
いが、通常l〜3倍当量用が用いられ、特に1〜1.5
倍当量用いることが好ましい。また塩基の量は通常l〜
10倍当量用いられ、特に2〜4倍当量用いることが好
ましい。反応温度は78゜C〜溶媒の還流温度の範囲が
採用されるが、=20゜C〜室温が好ましい。
一般式[21の化合物においてR5が水素原子で示され
る化合物は、一般式[2]においてR4が活性化された
水酸基で示される化合物をワルデン反転をともなったア
シルオキシル化反応に付し、ついで脱アシル化すること
によりH4される。ワルデン反転をともなったアシルオ
キシル化反応は、酢酸セシウム、フエニル酢酸セシウム
などのカルボン酸の金属塩と■8−クラウン−6、15
〜クラウン−5などのクラウンエーテルを用いて行なわ
れるが、好ましくは酢酸セシウムと18−クラウンー6
を用いて行なわれる。この場合反応は、通常不活性溶媒
中で行なわれる。たとえばベンゼン、トルエンなどの芳
香族炭化水素溶媒、ジクロロエタンなどのハロゲン化炭
化水素溶媒などが適しているが、これらに限られるもの
ではない。反応温度は50’C〜溶媒の還流温度の範囲
が採用されるが、70°C−1 3 0゜Cが好ましい
。なお、般式[2]においてR4が水酸基でありR5が
水素である化合物は、一般式[2]においてR4が水素
原子でありR5が水酸基で示される化合物を光延反応(
 0. Mitunobu, Synthesis, 
I頁(1981年))に付し、または一般式(2)にお
いてR“が水素原子でR5が水酸基であり、R8がアシ
ル基で保護されている化合物をアシル基の転位反応( 
P. A. Mtlerdevijn, J. Org
. Chem. ,第53巻,5050頁(1988年
))に付したのち,それぞれ脱アシル化することにより
合或することも可能である。脱アシル化は、慣用手段に
したがって、酸性あるいは塩基性条件下での加水分解反
応により行なわれる。
一般式[2コにおいてR4が活性化された水酸基で示さ
れる化合物は、一般式[2]でR4が水酸基で示される
化合物に、活性化基剤を反応させることにより合威され
る。活性化基としてはたとえば、メタンスルホニル基、
トリフルオロメタンスルホニル基、p一トルエンスルホ
ニル基、あるいはイミダゾリルスルホニルなどのスルホ
ニル基がある。
特に好ましくはメタンスルホニル基、トリフルオロメタ
ンスルホニル基である。活性化基の導入反応は、対応す
るスルホニルクロリドやスルホン酸無水物を塩基(たと
えばトリエチルアミン、トリブチルアミンなどの脂肪族
アミン、ビリジン、N,N−ジメチルアニリンなどの芳
香族アミンなど)の存在下に反応させることにより合成
される。この場合反応は、通常不活性溶媒中で行なわれ
る。
たとえば塩化メチレン、ジクロロエタン、クロロホルム
、四塩化炭素などのハロゲン化炭化水素溶媒、ベンタン
、ヘキサンなどの脂肪族炭化水素溶媒、ベンゼン、トル
エンなどの芳香族炭化水素溶媒などが適しているが、こ
れらに限られるものではない。好ましくは、塩化メチレ
ン、ジクロロエタンが用いられる。基質に対する活性化
剤の量は特に限定されるものではないが、通常1〜3倍
当量用が用いられ、特に1〜1.5倍当量用いることが
好ましい。また塩基の量は通常1〜10倍当量用いられ
、特に2〜4倍当量用いることが好ましい。反応温度は
−78゜C〜溶媒の還流温度の範囲が採用されるが、−
20℃〜室温が好ましい。
一般式[1]の化合物において、R3がリン酸エステル
化されていてもよい水酸基の化合物は、次のように製造
される。
たとえば、モノリン酸エステル体は一般式[1]におい
てR3が水酸基である化合物にリン酸化剤を反応させた
後、加水分解することによって得ることができる。この
ときのリン酸化剤は、理論量の約2.5〜10倍モルで
、約30分〜10時間反応させた後、水冷中で加水分解
することにより好ましく実施できる。
一般に、リン酸化反応に利用されるリン酸化剤としては
、オキシ塩化リン,ピロホスホリルテトラクロリド,三
塩化リン,ポリリン酸,メタリン酸などのように直接リ
ン酸残基を導入する型のものと、リン酸ベンジルエステ
ル・ジクロリド,モルホリノリン酸ジクロリド,フェニ
ルリン酸ジクロリド,ジーβ−シアノエチルリン酸クロ
リド,ジベンジルリン酸クロリド,O−ベンジル亜リン
酸O,O−ジフェニルピ口リン酸,などのようにリン酸
化のあとリン酸の保護基をはずしたり、酸化過程を含む
ものがあげられる。
また、モノリン酸エステル体に自体公知の方法に準じて
、−20°C−1 0℃で1−フルオCff−24−ジ
ニトロベンゼンあるいはカルボニルジイミダゾールなど
を作用させることによって活性リン酸エステルに導き、
これにオルトリン酸あるいはピロリン酸の有機アミン塩
を0〜40゜Cで作用させることによって、ジリン酸エ
ステル体またはトリリン酸体を製造することができる。
以上の反応によって合成された各リン酸誘導体は炭末な
どによる脱塩操作ののち、陰イオン交換セルロースある
いは陰イオン交換樹脂などによるクロマトグラフィーに
よって精製することができる。精製後は遊離型の状態で
得ることもできるが、必要に応じてカリウム,ナトリウ
ム,カルシウム,バリウム,アンモニウムあるいは有機
アミンなどの各塩として単離することもできる。
かくしてリン酸化を終えた後にR7で示される炭化水素
残基が導入される。この導入にはアルキル化剤が一般に
用いられるが、好ましくはジアゾアルカン(例えばジア
ゾメタン,ジアゾベンジルなど)を有機溶媒あるいは有
機溶媒と水との混液中反応させることによって達成され
る。また、リン酸残基をメンチレンスルホニルク口リド
などの活性化剤によって活性化したのち、フェノール類
を反応させ置換フェニル基を導入することができる。
本発明により、一般式[1]で示される光学活性含フッ
素シクロベンタン誘導体の合成が可能となった。また、
本発明の一般式[1]で示される光学活性含フッ素シク
ロペンクン誘導体は、たとえばヒトのヘルペスウイルス
(HSV−1)に対して優れた活性を示し、その毒性も
低く、抗ウィルス剤として有用である。
本発明の化合物は、ラセミ体ではなく、医薬として用い
ることのできる光学的に純粋な化合物である。
本化合物は、抗ウイルス剤として、動物とりわけ噛乳動
物(たとえば、ウサギ、ラット、マウスなどの実験動物
;イヌ、ネコなどの愛玩動物;ヒト)のウイルス病の治
療に使用することができる。
また医学領域においては、抗真菌,抗菌,抗原虫剤とし
ての可能性を有するほか制癌効果も期待できるものであ
る。
本発明化合物を上記の治療の目的で使用する場合、それ
自体あるいは適宜の薬理的に許容される担体、賦形剤、
希釈剤と混合し、粉末、顆粒、錠剤、カプセル剤、水剤
、乳化剤、軟膏剤、注射剤等の剤型で経口的または非経
口的に投与することができる。上記の担体としては、た
とえば乳糖,デンブン,鉱油,石油ゼリー,ポリエチレ
ングリコール,プロピレングリコール,注射用食塩水な
どがあげられ、用途によって使いわけられる。
投与量はウイルスの種類、症状、投与対象、投与方法な
どによって異なるが、たとえば成人のへルペスウイルス
の感染症の場合、1日約1.0〜100mgを1〜3回
に分けて静脈内に投与するのが好ましい、また経口的に
投与するためには、5mg〜I00mg/t回をI〜3
回に分けて投与するのが望ましい。
作用および実施例 本発明は、以下の参考例、実施例、試験例で詳しく説明
されるが、これらの例は単なる実例であって本発明を限
定するものではなく、また本発明の範囲を逸脱しない範
囲で変化させてもよい。
参考例l 2−ペンゾイル−9−[(IR,3S,4R)−3ヒド
ロキシ−4−(ヒドロキシメチル)シクロベンタンー1
−イル]グアニン(化合物番号1)の製造 9−[(l R,3 S,4 R)−3−ヒドロキシ−
4(ヒドロキシメチル)シクロペンタンーl−イルコグ
アニン(1g)を乾燥ビリジン(30fl2)に懸濁し
、これに水冷下塩化ベンゾイル(3.71g)を加えた
のち、室温で5時間、さらに45〜50゜Cで1.5時
間かきまぜた。反応液に塩化メチレン(40d)を加え
、氷水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液、飽和食塩水で
順次洗浄したのち乾燥(MgS O 4)した。溶媒を
減圧下に留去し、得られた残留物をヘキサンで固化した
のち、テトラヒド口フラン(5d)に溶かした。この溶
液に水冷下メタノール(40d)とIN水酸化ナトリウ
ム(1 8.1)を加えたのち、室温で■5分間かきま
ぜた。反応液にIN塩酸(18.8lIl2)とピリジ
ン(1.5g)を加えたのち、溶媒を減圧下に留去した
。得られた残留物を水(70d)とメタノール(5d)
の混合物に溶かし、水冷して生じた沈澱をろ取し、水、
エチルエーテルで洗って乾燥し題記化合物(1.lg)
を得た。
I R(K Br,am−’): 3400〜3100
.  16g5,  1646,1599,  154
8,  1257,NMR(200MHz,DMSO−
dll)δ: 1. 628(IH.dt,J=12.
8,9.0Hz), 2.032(2!I,m), 2
.171(IH,III)2. 371(LH, dt
, J= 12. 8, 7. 8Hz),  3. 
489(IH, m),4.100(iH,m),  
4.684(IH,t,J=5.211z),  4.
816(IH,d,J=3.6}1z),  5.02
2(IH.m),  7.620(3FT.n),  
8.054(2H,d,J=7.0Hz),  8.1
81(ill,s),  11.915(IH,s),
  12.287(IH,s).参考例2 2−ペンゾイル−9−[(IR.3S.4R)−3ヒド
ロキシ−4−(p−メトキシトリチルオキシメチル)シ
クロベンクン−l−イル]グアニン(化合物番号2)の
製造: 参考例1で得られた化合物(化合物番号! )(0 .
85g)を乾燥N,N−ジメチルホルムアミド(20κ
)に懸濁し、これにビリジン(0.436g)とpアニ
ンルクロルフエニルメタン(0. 8 5 3 g)ヲ
加え、室温で4時間かきまぜた。反応岐にp−アニシル
ク口ルジフェニルメタン(0 . 2 8 4 g)ヲ
追加し、さらに室温でl5時間かきまぜたのち、酢酸エ
チル(50d)を加え、水洗(30dx3)L乾燥(M
gS O .) Lた。溶媒を減圧下に留去し、得られ
た残留物をシリカゲルのカラムに通し、酢酸エチルと塩
化メチレンとメタノールの混合物(1o:10:l)で
溶出後、目的物を含む分画を集め減圧濃縮して、題記化
合物(1.45g)を粉末として得た。
I R(K Br,cm−’): 3380, 310
0,  1663.  16021246. NMR(200MHz,CDCI2*)δ: 2. 2
99(511, m),3.234(211,d,J=
4.2Hz),  3.707(3tl,s), 4.
425(1tl,n), 4.980(IH,m), 
6.777(211,d,J=8.8Hz)  7.G
5(1〜7. 650(f71L m), 9. 23
3(IL s),  12. 206(41{,s). 参考例3 2−(p−Jトキシトリチル)−9−[(IR,3s,
4R)−3−ヒドロキシ−4−(p−メトキシトリチル
オキシメチル)シクロベンタン−1−イル]グアニン(
化合物番号3)の製造 9−[(l R,3S,4 R)−3−ヒドロキシ−4
一(ヒドロキシメチル)シクロペンタン−l−イル]グ
アニン(1g)を乾燥N,N,−ジメチルホルムアミド
(15d)に懸濁し、これにピリジン(1.19g)と
p−アニシルクロルジフエニルメタン(1.51g)を
加え、室温で45分間かきまぜた。反応液にp−アニシ
ルクロルジフェニルメタン(1.51g)を追加し、さ
らに室温で3時間かきまぜたのち、酢酸エチル(70d
)を加え、水洗(51X3)L乾燥(MgSO.)Lた
溶媒を減圧下に留去し、得られた残留物をシリカゲルの
カラムに通し、カラムを酢酸エチルと塩化メチレンとメ
タノールの混1(1 0 : l O :l)で洗浄し
、ついで酢酸エチルと塩化メチレンとメタ/−ルの混合
物<4:4:1>で溶出後、目的物を含む分画を集め減
圧濃縮して、題記化合物(2.05g)を粉末として得
た。
I R (K B r,am−’)+ 3350.  
1692.  1608.  1565,1512. 
 124g. NMR(200iVIHz,CDC(*)δ:  l.
380(lit,m)1.921(3H,a), 2.
048(IH,m), 2.255(Ill,d,J=
2.211z), 2.988(IH,t.J=8.6
}[z), 3.225(Ill,dd.J= 5. 
6, 8. 6Hz). 3. 689(3H. s)
, 3. 780(3tl, s), 3966(IH
,m). 4.400(IH,m), 6.708(2
H.d,J=8.8I1z),  6. 856(21
1, d, J = 8. 8tlz),  7. 0
40〜7. 500(25t{,m),  IQ、72
7(IH, br s)参考例4 2−(p−メトキシトリチル)−9−[(l R,3 
S,4R)−4−(p−メトキシトリチルオキシメチル
)−3−(メタンスルホニルオキシ)シクロペンクン−
1−イルコグアニン(化合物番号4)の製造:参考例3
で得られた化合物(化合物番号3)(24g)を塩化メ
チレン(70巌)に溶かし、これに水冷下トリエチルア
ミン(0.902g)と塩化メタンスルホニル(0.4
76g)を加え、同温度で40分間かきまぜた。反応l
夜を飽和炭酸水素ナトl)ウム水溶液、ついで飽和食塩
水で洗浄したのち乾燥(MgSO.)Lた。溶媒を減圧
下に留去し、題記化合物を粉末として得た。本品は精製
せずに下記参考例5で用いた。
参考例5 9−[(I R,3R,4R)−3−アセトキシー4−
(p−メトキシトリチルオキンメチル)/クロベンクン
−1−イル]−2−(p−メトキシトリチル)グアニン
(化合物番号5)の製造: 参考例4で得られた化合物(化合物番号4)をトルエン
(200d)に溶かし、これに18−クラウン−6(0
.785g冫と酢酸セシウム(2.85g)を加え、加
熱還流下に14時間かきまぜた。不溶物をろ去し、ろ岐
を減圧下に濃縮した。得られた残留物をシリカゲルのカ
ラムに通し、カラムを酢酸エチルで洗浄し、ついで酢酸
エチルと塩化メチレンとメタノールの混合物(to:I
Q:l)で溶出後、目的物を含む分画を集め減圧濃縮し
た。題記化合物(1.88g)を粉末として得た。
I R(K Br,cm−’): 3355.  17
36.  1688,  f604,1562,  1
510. 1245.NMR(200MHz,DMSO
  da)δ: 1.230(IH,m),  1. 
677(Ill, m),  l. 760(311,
 s), 2. 234(3H, m),2. 925
(2H, m), 3. 666(3H, s), 3
. 745(311, s), 4. 045(lH.
s), 5.249(IH,m), 6.836(21
1,d,J=8.8Hz), 6.921(2}1.d
,J=8.811z), 7.050 〜7.500(
25H,m), 7. 556(IH, s), 10
. 521(IH, s).参考例6 9−[(IR,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−(
p−メトキシトリチルオキシメチル)シクロペンタンー
l−イル] − 2 − (p−メトキントリチル)グ
アニン(化合物番号6)の製造: 参考例5で得られた化合物(化合物番号5)(0.0 
5 4 g)をメタノール(5d)に溶かし、これにI
Nナトリウムメトキシドーメタノール溶液(0.05d
)を加え、室温で5時間かきまぜた。溶媒を減圧下に留
去し、得られた残留物を7リカゲルのカラムに通し、カ
ラムを酢酸エチルと塩化メチレンとメタノールの混合物
(10:10:l)で洗浄し、ついで酢酸エチルと塩化
メチレンとメタノールの混合物(4:4:l)で溶出浚
、目的物を含む分画を集め減圧濃縮して、題記化合物(
0.045g)を粉末として得た。
I R(K Br,am−’): 3360,  16
83,  1603,  +560,1510.  1
246. NMR(200MHz,DMSO−do)δ: 1. 
277(III,m).  1. 543(IH, m
),  1. 883(211, m), 2. 07
2(Ift, m)2. 920(III. m), 
3. 198(III, m),  3. 672(3
H, s), 3. 747(3H,s),  4。0
41(2H, m),  4, 703(IH, d.
 J= 3. 8t{z),  6.866(2H,d
,J=9.0Hz),  6.911(2H,d.J=
9、OHz),  7. 08fl− 7. 460(
24H, m),  7. 558(IH, s), 
 7. 609(IH,s),  10.507(IH
,s).実施例l 2−ペンゾイル−9−[(I R.3 R.4 R)−
3−フルオロー4−(p−メトキシトリチルオキシメチ
ル)シクロベンタン−1−イル]グアニン(化合物番号
7)の製造: 参考例2で得られた化合物(化合物番号2)(0.1g
)を窒素気流中乾燥塩化メチレン(4Il!I2)に溶
かし、これに−70°Cでジメチルアミノ三フノ化イオ
ウ(0.052g)を加え5分間かきまぜたのち、ピリ
ジン(0. 1 2 3g)を加え反応温度が0゜Cま
で上昇するまでかきまぜた。反応液を飽fu炭酸水素ナ
トリウム水溶液で洗浄し、乾燥(MgSO.)Lた。
溶媒を減圧下に留去し、得られた残留物をシリカゲルの
カラムに通し、酢酸エチルで溶出後、目的物を含む分画
を集め減圧濃縮して、題記化合物(0.055g)を粉
末として得た。
I R(KBr,am−’): 3420,  322
0.  1690,  1663,1603.  12
46. NMR(200M[{z,CDC(!+)δ: 1.7
10 〜2.800(511, m), 3. 197
(Ill, dd, J:6. 3, 16. 611
z), 3. 426(IIf,dd.J=8.3,1
6.6Hz),  4.984(IH,m),  5.
191,5.461(IH,each m), 6.8
42(2fl,d,J=9Hz), 7.100〜8.
000(16H,m),  7.929(28,d,J
=91{z),  9.058(IH, s),  1
2. 130(l}I, s).実施例2 2−ベンゾ・fルー9−[(IR,3R,4R)−3−
フルオロ−4−(ヒドロキシメチル)シクロベンタン−
1−イル]グアニン(化合物番号8)の製造:実施例1
で得られた化合物(化合物番号7)(0.227g)を
80%酢酸(63112)に溶かし、40〜45℃で9
0分間かきまぜた。溶媒を減圧下に留去し、得られた残
留物をシリカゲルのカラムに通し、カラムを酢酸エチル
と塩化メチレンとメタノールの混合物(3:3:l)で
洗浄し、ついで酢酸エチルと塩化メチレンとメタノール
の混合物(2:2:l)で溶出後、目的物を含む分画を
集め減圧濃縮して、題記化合物(0.1g)を粉末とし
て得た。
I  R (K B  r ,cm−’冫:  337
0.  3200,  1890,  1864,16
04.  1264. NMR(2 0 0MH z,DMS O−da)δ:
 1.700 〜2.880(5H,m),  3.3
00〜3.760(2H,m),  4.726(II
,t,J=5.2Hz),  4.798(18,m)
,  5.0?0.5J44(各IH,m),  7.
490〜8.110(6H,m),  11.925(
ltl,s),  12.313(III,s). 実施例3 9−[(IR,3R,4R)−3−フルオロ−4−(ヒ
ドロキシメチル)シクロペンタン−1−イル]グアニン
(化合物番号9)の製造; 実施例2で得られた化合物(化合物番号8)(OIg)
を20%メタノールーアンモニア溶i&(IQd)に溶
かし、室温で4日間放置した。溶媒を減圧下に留去し、
得られた残留物をシリカゲルのカラムニ通シ、カラムを
酢酸エチルと塩化メチレンとメタノールの混合物(1 
: l : I)で洗浄し、ついでクロロホルムとメタ
ノールと水の混合物(80:10:3)で溶出後、目的
物を含む分画を集め減圧濃縮して、題記化合物(0.0
64g)を粉末として得た。
融点259−26i’C(分解) Eaコj7=−35.4゜(c=0.305,MeOH
)SIMS・m/z: 2 67(M+ 1)J R(
K B r,cm−’): 339(1, 3328,
 3185, 1695.163g,  +605. NMR(2 0 0MH z,DMS O−d−)δ:
 1.731(IH.m), 1.920〜2.800
(411,s), 3.300〜3.700(2fl.
m)+ 4.694(III,t,J=5.2Hz),
 4.794(III,m), 5.021, 5. 
301(各11t,n+),  6.411(2H,s
),  7.677(III,s),10. 561(
18, s) 試験例 ベロ細胞( vero cells )を100  7
CID,。
(!:El織培養細胞が50%感染するウィルス量)の
ウイルスで感染させ、種々の濃度の抗ウィルス剤仔在下
に培養した。抗ウィルス活性(I D,。:5o%阻害
投与量)は感染の3日後に評価した。この時抗ウイルス
剤を投与しなかった対照細胞はlOO%組織感染した。
細胞毒性はウイルスに感染していない対照細胞を用いて
同時に判定した。
上記の方法で、実施例3の化合物を用いてヒト単純ヘル
ペスウイルス(HSV−1)に対する抗ウイルス作用を
調べたところ、ID,。は25μg/dであり、細胞毒
性は1600μg/dであった。
発明の効果 本発明の化合物は、ヒトのヘルペスウイルス([{SV
)に対し強い抗ウイルス作用を示し、またその毒性も低
いものであるから、抗ウイルス剤として使用することが
可能である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Bは9位に結合手を有するプリン塩基残基を、
    R^1およびR^2はいずれか一方がFで他はHを、R
    ^3はリン酸エステル化または保護されていてもよい水
    酸基を示す)で表される化合物またはその塩。
  2. (2)一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Bは9位に結合手を有するプリン塩基残基を、
    R^4およびR^5はいずれか一方が活性化されていて
    もよい水酸基で他はHを、R^6は保護された水酸基を
    示す)で表される化合物をフッ素化反応に付し、要すれ
    ば保護基を除去することを特徴とする一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中、Bは9位に結合手を有するプリン塩基残基を、
    R^1およびR^2はいずれか一方がFで他はHを、R
    ^3′はHまたは水酸基保護基を示す)で表される化合
    物の製造法。
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WO1998056803A1 (en) * 1997-06-10 1998-12-17 Chong Kun Dang Corp. Novel optically active nucleoside derivative, its manufacturing method and anti-hbv agent containing the derivative thereof

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO1998056803A1 (en) * 1997-06-10 1998-12-17 Chong Kun Dang Corp. Novel optically active nucleoside derivative, its manufacturing method and anti-hbv agent containing the derivative thereof

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