JPH0770159A - ホスホナートヌクレオチドエステル誘導体 - Google Patents

ホスホナートヌクレオチドエステル誘導体

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JPH0770159A
JPH0770159A JP13200394A JP13200394A JPH0770159A JP H0770159 A JPH0770159 A JP H0770159A JP 13200394 A JP13200394 A JP 13200394A JP 13200394 A JP13200394 A JP 13200394A JP H0770159 A JPH0770159 A JP H0770159A
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秀昭 高嶋
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浩一 関谷
Naoko Inoue
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Masaru Ubasawa
賢 姥澤
Shingo Yabuuchi
真吾 薮内
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 下記一般式(I) (上式中、R1 ,R2 :H、ハロゲン原子、OH、アミ
ノ基等、 R3 :低級アルキル基、置換エチル基 R4 :置換エチル基 X、Y及びZ:それぞれ独立してメチル基又は窒素原子
を表す)で表されるホスホナートヌクレオチドエステル
誘導体又はその塩。 【効果】 これらのホスホナートヌクレオチドエステル
誘導体は、優れた抗ウイルス活性及び抗腫瘍活性を有
し、更に経口投与が可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抗ウイルス活性を有する
新規なホスホナートヌクレオチドエステル誘導体又はそ
の薬剤として許容され得る塩に関し、詳細には抗ウイル
ス剤として経口投与が可能なホスホナートヌクレオチド
エステル誘導体又はその薬剤として許容され得る塩に関
する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】感染
性のウイルス疾患は医学上重要な問題として認識されて
おり、このような疾患を治療する目的で、抗ウイルス活
性を有し、同時に正常細胞系に対しては増殖阻害活性を
持たない薬剤の開発が検討されている。例えばホスホナ
ートヌクレオチド類は、選択的抗ウイルス剤として現在
盛んに研究が進められている。具体的には、9−(2−
ホスホニルメトキシ)エチルアデニン(PMEA)、9
−(2−ホスホニルメトキシ)エチル−2,6−ジアミ
ノプリン(PMDAP)等が単純ヘルペス1型及び2型
(HSV−1及びHSV−2)、ヒト免疫不全ウイルス
(HIV)、ヒトB型肝炎ウイルス(HBV)に対して
有効であることが報告されている(横田他、Antim
icrob.Agents Chemother.,3
5,394(1991);Votruba et a
l、Mol.Pharmacol.,32,524(1
987))。
【0003】ところで、これらのヌクレオチド及びイオ
ン性オルガノリン酸エステルに関する問題は、それらが
経口吸収性を持たないことである(De Clercq
etal、Antimicrob.Agents C
hemother.,33,185(1989))。従
ってこれらの化合物により効果を発揮するのに必要な血
中濃度を得るためには、静注、筋注等の非経口的投与が
必要であった。しかしこれらの非経口投与による治療は
入院患者以外には困難であり、長期治療が必要なAID
SやB型肝炎ウイルス疾患等の治療には好ましい方法で
はなかった。そこで、抗ウイルス活性を有すると同時に
経口投与が可能な薬剤の開発が望まれていたが、未だに
実用化されていないのが現状であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願発明者らは上記問題
を解決するべく鋭意検討を重ねてきた結果、特定のホス
ホナートヌクレオチドエステル類により所期の目的が達
成できることを見出し、本発明を完成するに至った。即
ち本発明の要旨は、下記一般式(I)
【0005】
【化6】
【0006】を表し、R1 及びR2 はそれぞれ独立して
水素原子、ハロゲン原子、ヒドロキシル基、メルカプト
基、C6 〜C10のアリールチオ基又はアミノ基を表し、
3 はC1 〜C4 のアルキル基又はフッ素原子、C1
4 のアルコキシ基、フェノキシ基、C7 〜C10のフェ
ニルアルコキシ基及びC2 〜C5 のアシルオキシ基から
選ばれる1以上の置換基を有するエチル基を表し、R4
はフッ素原子、C1 〜C 4 のアルコキシ基、フェノキシ
基、C7 〜C10のフェニルアルコキシ基及びC2〜C5
のアシルオキシ基から選ばれる1以上の置換基を有する
エチル基を表し、X、Y及びZはそれぞれ独立してメチ
ン基又は窒素原子を表す。)で表されるホスホナートヌ
クレオチドエステル誘導体又はその塩に存する。
【0007】以下、本発明につき詳細に説明する。本発
明のホスホナートヌクレオチドエステル誘導体は、上記
一般式(I)で表される。上記一般式(I)においてR
1 及びR2 のハロゲン原子としてはフッ素原子、塩素原
子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、C6 〜C10
アリールチオ基としてはフェニルチオ基、トリルチオ
基、ナフチルチオ基等が挙げられる。また、R3 のC1
〜C4 のアルキル基としてはメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−ブチ
ル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基等が挙げ
られ、R3 のエチル基の置換基であるC1 〜C4 のアル
コキシ基としてはメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ
基、i−プロポキシ基、ブトキシ基等が、C7 〜C10
フェニルアルコキシ基としてはベンジルオキシ基、フェ
ネチルオキシ基、フェニルプロポキシ基等のフェニル−
1 〜C4 アルコキシ基が、C2 〜C5 のアシルオキシ
基としてはアセトキシ基、プロピオニルオキシ基、ブチ
リルオキシ基、i−ブチリルオキシ基、バレリルオキシ
基等が挙げられる。R4 のエチル基の置換基であるC1
〜C4 のアルコキシ基、C7 〜C10のフェニルアルコキ
シ基及びC2 〜C5 のアシルオキシ基としてはR3 のエ
チル基の置換基と同様のものが挙げられる。上記一般式
(I)において、好ましい環Aとしては
【0008】
【化7】 (R1 及びR2 は請求項1で定義したとおり。)が挙げ
られる。特に好ましい環Aは、
【0009】
【化8】 (R1 は水素原子、塩素原子、ヒドロキシル基、メルカ
プト基、トリルチオ基又はアミノ基を表し、R2 は水素
原子、塩素原子、ヨウ素原子、ヒドロキシル基又はアミ
ノ基を表す。)、
【0010】
【化9】 (R1 はアミノ基を表し、R2 は水素原子を表す。)、
又は
【0011】
【化10】 (R1 及びR2 はアミノ基を表す。)である。
【0012】また、R3 としてはC1 〜C3 のアルキル
基、2,2,2−トリフルオロエチル基又はC1 〜C3
のアルコキシ基、フェノキシ基、C7 〜C10のフェニル
アルコキシ基及びC2 〜C5 のアシルオキシ基から選ば
れる置換基を1つ有するエチル基が好ましく、特に、C
1 〜C3 のアルキル基又は2,2,2−トリフルオロエ
チル基が好ましい。
【0013】R4 としては2,2,2−トリフルオロエ
チル基又はC1 〜C3 のアルコキシ基、フェノキシ基、
7 〜C10のフェニルアルコキシ基及びC2 〜C5 のア
シルオキシ基から選ばれる置換基を1つ有するエチル基
が好ましく、特に2,2,2−トリフルオロエチル基が
好ましい。なお、R3 又はR4 が置換エチル基を表す場
合、エチル基の2位が置換されていることが好ましく、
さらにR3 及びR4 のうち少なくとも一方が2,2,2
−トリフルオロエチル基であることが好ましい。X及び
Zとしては窒素原子が好ましい。
【0014】上記一般式(I)で表される本発明のホス
ホナートヌクレオチドエステル誘導体は、塩を形成する
ことができる。かかる塩の具体例としては、酸性基が存
在する場合には、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム
塩、マグネシウム塩、カルシウム塩等の金属塩、アンモ
ニウム塩、メチルアンモニウム塩、ジメチルアンモニウ
ム塩、トリメチルアンモニウム塩、ジシクロヘキシルア
ンモニウム塩等のアンモニウム塩等を形成することがで
き、塩基性基が存在する場合には、塩酸塩、臭酸塩、硫
酸塩、硝酸塩、リン酸塩等の鉱酸塩、メタンスルホン酸
塩、ベンゼンスルホン酸塩、パラトルエンスルホン酸
塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、酒石酸塩、フマル酸塩、
マレイン酸塩、リンゴ酸塩、シュウ酸塩、コハク酸塩、
クエン酸塩、安息香酸塩、マンデル酸塩、ケイ皮酸塩、
乳酸塩等の有機酸塩等を形成することができる。また本
発明の化合物は、置換基の種類によりケト−エノール互
変異性等の互変異性体を形成するが、これらの互変異性
体も本発明化合物に包含される。
【0015】本発明化合物の具体例を下記表−1〜7に
示す(表中、P.S.は
【0016】
【化11】 の置換位置をX,Y又はZとして表す。また、X,Y又
はZのCは−CH=を表す。)。
【0017】
【表1】
【0018】
【表2】
【0019】
【表3】
【0020】
【表4】
【0021】
【表5】
【0022】
【表6】
【0023】
【表7】
【0024】
【表8】
【0025】
【表9】
【0026】
【表10】
【0027】
【表11】
【0028】
【表12】
【0029】
【表13】
【0030】
【表14】
【0031】
【表15】
【0032】
【表16】
【0033】
【表17】
【0034】
【表18】
【0035】
【表19】
【0036】
【表20】
【0037】
【表21】
【0038】
【表22】
【0039】
【表23】
【0040】
【表24】
【0041】
【表25】
【0042】
【表26】
【0043】
【表27】
【0044】
【表28】
【0045】
【表29】
【0046】
【表30】
【0047】
【表31】
【0048】
【表32】
【0049】
【表33】
【0050】
【表34】
【0051】
【表35】
【0052】
【表36】
【0053】
【表37】
【0054】
【表38】
【0055】
【表39】
【0056】
【表40】
【0057】
【表41】
【0058】
【表42】
【0059】
【表43】
【0060】
【表44】
【0061】
【表45】
【0062】
【表46】
【0063】
【表47】
【0064】
【表48】
【0065】
【表49】
【0066】
【表50】
【0067】
【表51】
【0068】
【表52】
【0069】
【表53】
【0070】
【表54】
【0071】
【表55】
【0072】
【表56】
【0073】
【表57】
【0074】
【表58】
【0075】
【表59】
【0076】
【表60】
【0077】
【表61】
【0078】
【表62】
【0079】
【表63】
【0080】
【表64】
【0081】
【表65】
【0082】
【表66】
【0083】
【表67】
【0084】
【表68】
【0085】
【表69】
【0086】本発明の化合物は、例えば下記反応ルート
(1)または(2)に従って合成することができる。 反応ルート(1)
【0087】
【化12】
【0088】(上記式中、R1 〜R4 及び環Aは上記一
般式(I)中で定義したとうりであり、R5 はフッ素原
子、C1 〜C4 のアルコキシ基、フェノキシ基、C7
10のフェニルアルコキシ基、C2 〜C5 のアシルオキ
シ基、C1 〜C4 のアシルアミノ基及びヒドロキシル基
から選ばれる1以上の置換基を有するエチル基を表す。
Wはハロゲン原子、パラトルエンスルホニルオキシ基、
メタンスルホニルオキシ基、トリフルオロメタンスルホ
ニルオキシ基等の脱離基を表す。)まず(II)式で表さ
れる化合物及び(III)式で表される化合物を10〜25
0℃、好ましくは130〜180℃の温度で、0.1〜
20時間、好ましくは3〜15時間反応させる。
【0089】上記反応により得られる(IV)式の化合物
は、必要に応じて通常の分離、精製手段、例えば蒸留、
吸着、分配クロマトグラフィー等により分離、精製する
ことができる。(IV)式の化合物は上記のようにして分
離、精製してもよいが、そのまま精製することなく以下
の反応に供してもよい。引き続き、(IV)式の化合物及
び(V)式で表される化合物を、塩基、例えば炭酸ナト
リウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、水素化ナトリウ
ム、水素化カリウム、トリエチルアミン、ジアザビシク
ロウンデセン等の存在下、溶媒、例えばアセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン、ジメチルスルホキシド、ジメ
チルホルムアミド、メチルピロリドン等の溶媒中、10
〜200℃、好ましくは50〜150℃の温度で、0.
1〜100時間、好ましくは5〜20時間反応させ、化
合物(I)を得る。 反応ルート(2)
【0090】
【化13】
【0091】(上記式中、R1 〜R4 及び環Aは上記一
般式(I)中で定義したとうりであり、Meはメチル基
を、Etはエチル基をそれぞれ表す。)まず(VI)式で
表される化合物とトリメチルシリルジエチルアミンと
を、溶媒、例えばジクロロメタン、ジクロロエタン、ク
ロロホルム等の塩素系溶媒中、室温付近で1時間程度反
応させる。このとき、トリメチルシリルジエチルアミン
は(VI)式の化合物1モルに対し、2モル以上使用す
る。
【0092】次いで反応液を濃縮乾固した後、ジクロロ
メタン等の塩素系溶媒に溶かし、オキザリルクロリドを
(VI)式の化合物1モルに対して2モル以上添加し、触
媒量のジメチルホルムアミドの存在下、氷冷下で約1時
間、室温付近で約1時間反応させる。かくして得られる
(VII)式で表される化合物を、通常は精製することな
く、溶媒留去後、溶媒、例えばジクロロメタン等の塩素
系溶媒、ピリジン、アセトニトリル、テトラヒドロフラ
ン、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、メ
チルピロリドン等の溶媒中、10〜100℃、好ましく
は20〜30℃の温度で、0.1〜100時間、好まし
くは5〜24時間R3 OH,R4 OHと反応させ、化合
物(I)を得る。
【0093】上記反応ルート(1)または(2)で得ら
れる(I)式の化合物は、必要に応じて通常のヌクレオ
チドの分離、精製手段、例えば再結晶、吸着、イオン交
換、分配クロマトグラフィー法等を適宜選択して分離、
精製することができる。かくして得られる(I)式の化
合物は、必要に応じて公知の方法により種々の塩基誘導
体に誘導できる。なお、上記反応ルート中における(I
I)、(III)又は(VI)式の化合物は、試薬として販売
されているものを購入して使用することもできるが、適
宜公知の方法に従って合成して用いることもできる。
【0094】本発明の化合物は、下記の試験例に示す通
り、経口投与が可能な抗ウイルス剤として、また他のイ
オン性ホスホナートヌクレオチド類似体に見られるよう
に、抗腫瘍活性を有することが期待される。対象とする
ウイルスは特に制限されないが、具体的にはヒト免疫不
全ウイルス、インフルエンザウイルス、C型肝炎ウイル
ス等のRNAウイルスや単純ヘルペスウイルスI、単純
ヘルペスウイルスII、サイトメガロウイルス、水痘帯状
疱疹ウイルス、B型肝炎ウイルス等のDNAウイルスが
挙げられ、より好ましくはB型肝炎ウイルスが挙げられ
る。
【0095】本発明の化合物は、ヒトに対して経口的に
投与することができる。投与量は患者の年齢、健康状
態、体重等に応じて適宜決定されるが、通常は1日当た
り1〜1000mg/kg体重、好ましくは5〜50m
g/kg体重であり、1回あるいはそれ以上投与され
る。本発明の化合物は、通常使用される製剤用担体、賦
形剤等の薬学的に許容される担体を含む組成物として使
用することが好ましい。かかる担体としては、固体、液
体のいずれでも構わない。固体担体としては、例えば乳
糖、白陶土(カオリン)、ショ糖、結晶セルロース、コ
ーンスターチ、タルク、寒天、ペクチン、ステアリン
酸、ステアリン酸マグネシウム、レシチン、塩化ナトリ
ウム等が挙げられ、液状の担体としては、例えばグリセ
リン、落花生油、ポリビニルピロリドン、オリーブ油、
エタノール、ベンジルアルコール、プロピレングリコー
ル、生理食塩水、水等が挙げられる。剤型は種々の形態
をとることができる。固体担体を用いる場合は、錠剤、
散剤、顆粒剤、カプセル化剤、トローチ剤等が挙げられ
る。また液状の担体を用いる場合は、シロップ、軟ゼラ
チンカプセル、ゲル、ペースト等が挙げられる。
【0096】
【実施例】以下、本発明につき実施例を挙げて具体的に
説明するが、その要旨を越えない限り以下に限定される
ものではない。 実施例1 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕アデニン(表−1中、化
合物No.309)の製造 2−クロロエチルクロロメチルエーテル1.96g(1
5.2mmol)及びトリス(2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ホスファイト5g(15.2mmol)を1
60℃で14時間反応させ、定量的に2−〔ビス(2,
2,2−トリフルオロエチル)ホスホニルメトキシ〕エ
チルクロリドを5.15g得た。
【0097】アデニン2.07g(15.3mmol)
をジメチルホルムアミド30mlに懸濁し、水素化ナト
リウム(鉱油中60%)0.61gと100℃で1時間
反応させた。次に2−〔ビス(2,2,2−トリフルオ
ロエチル)ホスホニルメトキシ〕エチルクロリド5.1
5gを上記反応液に加え、100℃で5時間反応させ
た。反応後室温まで冷却し、濃縮乾固した。残渣をクロ
ロホルムに溶解させてシリカゲルカラムに吸着させ、5
%−メタノール−クロロホルムで溶出させ、表題の化合
物2.77g(42%)を得た。
【0098】 m.p.:111−113℃(酢酸エチル−ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.91(d,J=
8.0Hz,2H) 3.94(t,J=5.0Hz,2H) 4.30−4.39(m,6H) 6.00(br,2H) 7.83(s,1H) 8.31(s,1H)
【0099】実施例2 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2,6−ジアミノプリ
ン(表−1中、化合物No.459)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに2,6−ジアミ
ノプリンを用いた他は同様にして、表題化合物を得た。
【0100】m.p.:108℃(エーテル)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.91−3.95
(m,4H) 4.24(t,J=5.1Hz,2H) 4.30−4.42(m,4H) 4.68(br,2H) 5.32(br,2H) 7.57(s,1H)
【0101】実施例3 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2−アミノ−6−クロ
ロプリン(表−1中、化合物No.509)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに2,6−ジアミ
ノプリンを用いた他は同様にして、表題化合物を得た。
【0102】m.p.:132℃(エーテル)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.91(t,J=
4.7Hz,2H) 3.94(d,J=7.6Hz,2H) 4.30(t,J=4.7Hz,2H) 4.35−4.49(m,4H) 5.16(br,2H) 7.83(s,1H)
【0103】実施例4 7−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2−アミノ−6−クロ
ロプリン(表−1中、化合物No.510)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに2,6−ジアミ
ノプリンを用いた他は同様にして、表題化合物を得た。
【0104】m.p.:アモルファス1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.93(t,J=
5.1Hz,2H) 3.94(d,J=7.7Hz,2H) 4.24(t,J=5.1Hz,2H) 4.31−4.42(m,4H) 4.66(br,2H) 5.27(br,2H) 7.56(s,1H)
【0105】実施例5 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−8−アザ−2,6−ジ
アミノプリン(表−1中、化合物No.663)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに8−アザ−2,
6−ジアミノプリンを用いた他は同様にして、表題化合
物を得た。
【0106】m.p.:169℃(エーテル)1 H−NMR(Me2SO−d6,δ):3.98(t,
J=5.1Hz,2H) 4.11(d,J=7.8Hz,2H) 4.40−4.86(m,6H) 6.38(bs,2H) 7.18−8.00(m,2H)
【0107】実施例6 8−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−8−アザ−2,6−ジ
アミノプリン(表−1中、化合物No.664)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに8−アザ−2,
6−ジアミノプリンを用いた他は同様にして、表題化合
物を得た。
【0108】 m.p.:128℃(ジイソプロピルエーテル)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):4.03−
4.15(m,4H) 4.55−4.71(m,4H) 6.05(br,2H) 7.50(br,2H)
【0109】実施例7 7−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕テオフィリン(表−3
中、化合物No.805)の製造 実施例1において、アデニンの代わりにテオフィリンを
用いた他は同様にして、表題化合物を得た。
【0110】m.p.:77℃(ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.41(s,3
H) 3.60(s,3H) 3.93(d,J=8.1Hz,2H) 3.94(t,J=5.0Hz,2H) 4.31−4.48(m,4H) 4.52(t,J=5.0Hz,2H) 7.60(s,1H)
【0111】実施例8 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2,6−ジクロロプリ
ン(表−1中、化合物No.559)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに2,6−ジクロ
ロプリンを用いた他は同様にして、表題化合物を得た。
【0112】 m.p.:71−72℃(酢酸エチル−ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.90−4.08
(m,4H) 4.32−4.52(m,6H) 8.19(s,1H)
【0113】実施例9 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−3−デアザ−8−アザ
−2,6−ジアミノプリン(表−4中、化合物No.8
38)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに3−デアザ−8
−アザ−2,6−ジアミノプリンを用いた他は同様にし
て、表題化合物を得た。
【0114】 m.p.:116−122℃(エーテル)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.94
(t,J=5.2Hz,2H) 4.09(d,J=7.7Hz,2H) 4.46−4.78(m,6H) 5.55(s,2H) 5.57(s,1H) 6.66(s,2H)
【0115】実施例10 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−7−デアザ−8−アザ
−2,6−ジアミノプリン(表−1中、化合物No.7
34)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに7−デアザ−8
−アザ−2,6−ジアミノプリンを用いた他は同様にし
て、表題化合物を得た。
【0116】m.p.:54−64℃(エーテル)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.91
(t,J=5.3Hz,2H) 4.07(d,J=8.0Hz,2H) 4.27(t,J=5.3Hz,2H) 4.52−4.78(m,4H) 8.00(s,1H)
【0117】実施例11 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−6−クロロプリン(表
−1中、化合物No.1084)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに6−クロロプリ
ンを用いた他は同様にして、表題化合物を得た。
【0118】m.p.:オイル1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.95(d,J=
7.8Hz,2H) 4.00(t,J=4.9Hz,2H) 4.34−4.48(m,4H) 4.52(t,J=4.9Hz,2H) 8.20(s,1H) 8.75(s,1H)
【0119】実施例12 9−〔2−〔メチル(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ホスホニルメトキシ〕エチル〕アデニン(表−1
中、化合物No.303)の製造 実施例1で得られた化合物1g(2.3mmol)をメ
タノール10mlに溶かし、シリカゲル5gを加えて5
0℃で7時間反応させた後、濃縮乾固した。残渣を5%
−メタノール−クロロホルムで溶出させ、表題の化合物
0.75g(88%)を得た。
【0120】 m.p.:107−110℃(酢酸エチル−ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.74(d,J=1
1.1Hz,3H) 3.83(d,J=8.3Hz,2H) 3.93(t,J=4.1Hz,2H) 4.30−4.39(m,4H) 5.65(br,2H) 7.86(s,1H) 8.33(s,1H)
【0121】実施例13 9−〔2−〔メチル(2,2,2−トリフルオロエチ
ル)ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2,6−ジアミノ
プリン(表−1中、化合物No.453)の製造 実施例9において、実施例1で得られた化合物の代わり
に実施例2で得られた化合物を用いた他は同様にして、
表題化合物を得た。
【0122】m.p.:アモルファス1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.77(d,J=1
1.0Hz,3H) 3.86(d,J=8.2Hz,2H) 3.91(t,J=5.0Hz,2H) 4.24(t,J=4.1Hz,2H) 4.25−4.42(m,2H) 4.69(br,2H) 5.35(br,2H) 7.60(s,1H)
【0123】実施例14 9−〔〔2−ビス(2−メトキシエチル)ホスホニルメ
トキシ〕エチル〕アデニン(表−1中、化合物No.3
13)の製造 9−〔(2−ホスホニルメトキシ)エチル〕アデニン1
g(3.5mmol)をジクロロメタン10mlに懸濁
し、トリメチルシリルジエチルアミン3mlと室温で1
時間反応させ、濃縮乾固した。残渣をジクロロメタン1
0mlに溶解させ、ジメチルホルムアミド0.05ml
及びオキザリルクロリド0.9mlを添加し、氷冷下で
1時間、室温で1時間反応させた。溶媒留去後、残渣を
ピリジン20mlに溶解させ、2−メトキシエタノール
0.76gと室温で12時間反応させた。濃縮乾固後、
残渣をクロロホルムに溶解させてシリカゲルカラムに吸
着させ、5%−メタノール−クロロホルムで溶出させ、
表題の化合物0.3g(22%)を得た。
【0124】 m.p.:90−93℃(酢酸エチル−ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.35(s,6
H) 3.55(d,J=4.6Hz,4H) 3.86(d,J=8.2Hz,2H) 3.95(t,J=4.9Hz,2H) 4.16−4.19(m,4H) 4.40(t,J=4.9Hz,2H) 5.67(br,2H) 7.98(s,1H) 8.35(s,1H)
【0125】実施例15 9−〔〔2−ビス(2−フェノキシエチル)ホスホニル
メトキシ〕エチル〕アデニン(表−1中、化合物No.
323)の製造 実施例11において、2−メトキシエタノールの代わり
に2−フェノキシエタノールを用いた他は同様にして、
表題化合物を得た。
【0126】 m.p.:112−115℃(ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.88(t,J=
4.8Hz,2H) 3.95(d,J=8.0Hz,2H) 4.07(t,J=4.4Hz,4H) 4.21−4.26(m,4H) 4.30(t,J=4.8Hz,2H) 5.55(br,2H) 6.85−6.92(m,6H) 7.26(t,J=7.4Hz,4H) 8.06(s,1H) 8.12(s,1H)
【0127】実施例16 9−〔〔2−ビス(2−ベンジルオキシエチル)ホスホ
ニルメトキシ〕エチル〕アデニン(表−1中、化合物N
o.331)の製造 実施例11において、2−メトキシエタノールの代わり
に2−ベンジルオキシエタノールを用いた他は同様にし
て、表題化合物を得た。
【0128】m.p.:45−48℃(ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):3.61(d,J=
4.6Hz,4H) 3.81(d,J=8.1Hz,2H) 3.84(t,J=5.0Hz,2H) 4.17−4.23(m,4H) 4.30(t,J=5.0Hz,2H) 4.51(s,4H) 5.49(br,2H) 7.29−7.33(m,10H) 7.91(s,1H) 8.35(s,1H)
【0129】実施例17 9−〔〔2−ビス(2−アセトキシエチル)ホスホニル
メトキシ〕エチル〕アデニン(表−1中、化合物No.
343)の製造 実施例11において、2−メトキシエタノールの代わり
に2−アセトキシエタノールを用いた他は同様にして、
表題化合物を得た。
【0130】 m.p.:68−70℃(酢酸エチル−ヘキサン)1 H−NMR(CDCl3 ,δ):2.08(s,6
H) 3.84(d,J=8.3Hz,2H) 3.95(t,J=4.9Hz,2H) 4.22−4.26(m,8H) 4.42(t,J=4.9Hz,2H) 5.63(br,2H) 7.94(s,1H) 8.36(s,1H)
【0131】実施例18 9−〔〔2−ビス(2−バレリルオキシエチル)ホスホ
ニルメトキシ〕エチル〕アデニン(表−1中、化合物N
o.349)の製造 実施例11において、2−メトキシエタノールの代わり
に2−バレリルオキシエタノールを用いた他は同様にし
て、表題化合物を得た。
【0132】m.p.:オイル1 H−NMR(CDCl3 ,δ):0.91(t,J=
7.5Hz,6H) 1.36(qt,J=7.5Hz,4H) 1.60(tt,J=7.5Hz,4H) 2.33(t,J=7.5Hz,4H) 3.83(d,J=8.1Hz,2H) 3.95(t,J=5.0Hz,2H) 4.21−4.25(m,8H) 4.41(t,J=5.0Hz,2H) 5.73(br,2H) 7.94(s,1H) 8.35(s,1H)
【0133】実施例19 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2−ヨードアデニン
(表−1中、化合物No.359)の製造 実施例11において、2−メトキシエタノールの代わり
に2,2,2−トリフルオロエタノールを、又9−
〔(2−ホスホニルメトキシ)エチル〕アデニンの代わ
りに9−〔(2−ホスホニルメトキシ)エチル〕−2−
ヨードアデニンを用いた他は同様にして、表題化合物を
得た。
【0134】m.p.:179℃(クロロホルム)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.88
(t,J=5.0Hz,2H) 4.13(d,J=8.0Hz,2H) 4.28(t,J=5.0Hz,2H) 4.56−4.70(m,4H) 7.63(br,2H) 7.99(s,1H)
【0135】実施例20 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕グアニン(表−1中、化
合物No.259)の製造 実施例1において、アデニンの代わりに公知の方法によ
り合成できる6−Oベンジルグアニンを用いた他は同様
にして、9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロ
エチル)ホスホニルメトキシ〕エチル〕−6−Oベンジ
ルグアニンを得た。
【0136】この化合物2.21g(4.07mmo
l)をエタノール20mlに溶かし、シクロヘキセン2
0ml及び20%水酸化パラジウムカーボン1.5gを
加え、還流下2時間反応させた。水酸化パラジウムカー
ボンを濾去した後、溶液を濃縮乾固した。残渣をクロロ
ホルムに溶解させてシリカゲルカラムに吸着させ、5%
−メタノールクロロホルムで溶出させ、表題の化合物
1.01g(55%)を得た。
【0137】m.p.:214℃(エタノール)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.86
(t,J=5.1Hz,2H) 4.13(d,J=8.1Hz,2H) 4.17(t,J=5.0Hz,2H) 4.58−4.70(m,4H) 6.61(br,2H) 8.06(s,1H) 10.88(br,1H)
【0138】実施例21 7−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕グアニン(表−1中、化
合物No.260)の製造 グアノシン1g(3.53mmol)をジメチルアセト
アミド10mlに懸濁し、2−〔ビス(2,2,2−ト
リフルオロエチル)ホスホニルメトキシ〕エチルヨージ
ド1.7gを加え、100℃で2時間反応させた。反応
液を濃縮乾固し、残渣を30%メタノール水に溶解させ
てオクタデシルシリルシリカゲルカラムに吸着させ、3
0%メタノール−水で溶出させ、表題の化合物0.1g
(6.3%)を得た。
【0139】m.p.:225℃(水)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.89
(t,J=5.0Hz,2H) 4.10(d,J=8.0Hz,2H) 4.40(t,J=5.0Hz,2H) 4.57−4.70(m,4H) 6.34(br,2H) 8.09(s,1H) 10.95(br,1H)
【0140】実施例22 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕アデニン−1−Nオキシ
ド(表−2中、化合物No.780)の製造 実施例1の化合物8.12g(18.6mmol)をク
ロロホルム150mlに溶かし、m−クロロ過安息香酸
15gを加え、50℃で2時間反応させた。析出する沈
殿を濾去後シリカゲルカラムに吸着させ、5%−メタノ
ール−クロロホルムで溶出させ、表題の化合物3.42
g(42%)を得た。
【0141】m.p.:186℃(酢酸エチル)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.88
(t,J=5.0Hz,2H) 4.10(d,J=8.0Hz,2H) 4.36(t,J=5.0Hz,2H) 4.52−4.66(m,4H) 8.18(s,1H) 8.56(s,1H)
【0142】実施例23 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−6−チオグアニン(表
−1中、化合物No.609)の製造 実施例3の化合物800mg(1.7mmol)をエタ
ノール15mlに溶かし、チオウレア157mgを加
え、還流下4時間反応させた。反応後室温まで冷却し、
濃縮乾固した。残渣をクロロホルムに溶解させてシリカ
ゲルカラムに吸着させ、5%−メタノール−クロロホル
ムで溶出させ、表題の化合物252mg(32%)を得
た。
【0143】m.p.:144℃(エタノール)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.80
(t,J=5.1Hz,2H) 4.06−4.16(m,4H) 4.49−4.68(m,4H) 6.73(br,2H) 7.76(s,1H) 11.88(br,1H)
【0144】実施例24 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2−アミノ−6−p−
トルイルチオプリン(表−6中、化合物No.103
0)の製造 実施例3の化合物9.4g(20mmol)をDMF9
0mlに溶かし、p−チオクレゾール5.23g、及び
トリエチルアミン2.8mlを室温で加え、次いで10
0℃で4時間反応させた。反応後室温まで冷却し、反応
液を濃縮乾固した。残渣をクロロホルムに溶解させてシ
リカゲルカラムに吸着させ、クロロホルムで溶出させ、
表題の化合物9.8g(88%)を得た。
【0145】m.p.:オイル1 H−NMR(CDCl3 ,δ):2.40(s,3
H) 3.89−3.96(m,4H) 4.26(d,J=5.1Hz,2H) 4.39−4.47(m,4H) 4.79(br,2H) 7.23(d,J=9.8Hz,2H) 7.31(d,J=9.8Hz,2H) 7.71(s,1H)
【0146】実施例25 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−2−ヒドロキシ−6−
p−トルイルチオプリン(表−7中、化合物No.10
55)の製造 実施例21の化合物6.9g(12.3mmol)を5
0%酢酸水溶液120mlに溶かし、亜硝酸ナトリウム
12gを加え、50℃で1時間反応させた。反応後室温
まで冷却し、反応液を濃縮乾固した。残渣をクロロホル
ム−炭酸水素ナトリウム水溶液で分配し、クロロホルム
層を硫酸マグネシウムで乾燥後濾過した。濾液を濃縮乾
固しエーテルで結晶化し、表題の化合物2.31g(3
4%)を得た。
【0147】m.p.:176℃(エーテル)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):2.33
(s,3H) 3.85(t,J=5.1Hz,2H) 4.01(d,J=8.0Hz,2H) 4.25(d,J=5.1Hz,2H) 4.53−4.69(m,4H) 7.24(d,J=8.1Hz,2H) 7.43(d,J=8.1Hz,2H) 8.05(s,1H) 11.58(br,1H)
【0148】実施例26 9−〔2−〔ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)
ホスホニルメトキシ〕エチル〕−1−メチルグアニン
(表−5中、化合物No.1005)の製造 実施例20の化合物500mg(1.1mmol)をD
MF7mlに溶かし、炭酸カリウム150mg、モレキ
ュラシーブス(0.4nm)100mg及びヨウ化メチ
ル203mg加え、室温で2時間反応させた。反応液を
濾過後濃縮乾固した。残渣をクロロホルムに溶解させて
シリカゲルカラムに吸着させ、5%−メタノール−クロ
ロホルム層で溶出させ、表題の化合物30mg(5.8
%)を得た。
【0149】m.p.:オイル1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.27
(s,3H) 3.80(d,J=5.0Hz,2H) 4.05−4.11(m,4H) 4.52−4.68(m,4H) 6.98(br,2H) 7.59(s,1H)
【0150】参考例1 9−〔〔2−ビス(2−アセトアミドエチル)ホスホニ
ルメトキシ〕エチル〕アデニンの製造
【0151】
【化14】
【0152】実施例11において、2−メトキシエタノ
ールの代わりに2−アセトアミドエタノールを用いた他
は同様にして、表題化合物を得た。 m.p.:オイル1 H−NMR(CDCl3 ,δ):2.02(s,6
H) 3.41−3.53(m,4H) 3.81(d,J=8.5Hz,2H) 3.94(t,J=4.9Hz,2H) 3.97−4.21(m,4H) 4.43(t,J=4.9Hz,2H) 6.18(br,2H) 6.77(br,2H) 8.00(s,1H) 8.34(s,1H)
【0153】参考例2 9−〔〔2−ビス(2−ヒドロキシエチル)ホスホニル
メトキシ〕エチル〕アデニンの製造
【0154】
【化15】
【0155】実施例13で得られた化合物1g(1.9
mmol)をエタノール25mlに溶かし、10%パラ
ジウムカーボン0.1gを加え、水素雰囲気下60℃で
7時間反応させた。パラジウムカーボンを濾去した後、
溶液を濃縮乾固した。残渣をクロロホルムに溶解させて
シリカゲルカラムに吸着させ、5%−メタノール−クロ
ロホルムで溶出させ、表題の化合物0.38g(55
%)を得た。
【0156】 m.p.:102−104℃(酢酸エチル)1 H−NMR(Me2 SO−d6 ,δ):3.50
(q,J=3.9Hz,4H) 3.86−3.96(m,8H) 4.32(t,J=5.1Hz,2H) 4.85(t,J=5.6Hz,2H) 7.21(br,2H) 8.09(s,1H) 8.13(s,1H)
【0157】試験例1 HBV増殖抑制効果 HB611細胞(HBVを生産する組換えヒト肝癌細
胞)2×104 個を、10%牛胎児血清、ストレプトマ
イシン(100μg/ml)、ペニシリン(100IU
/ml)及びG−418(0.2mg/ml)を含むダ
ルベッコME培地中、37℃で培養した。培養2日目及
び5日目に培地を交換した後、培養8日、11日及び1
4日後に検体を最終濃度で10μM含む培地で置換し、
培養17日後に細胞のDNAを回収した。細胞内のHB
V−DNA量をサザンブロットで測定し、細胞内でのH
BV−DNA合成阻害率を求めた。またHB611細胞
の50%が死滅するのに要する化合物濃度を求めた。結
果を下記表−8に示す。
【0158】
【表70】 表−8 ─────────────────────────────────── 化合物 HBV−DNA合成阻害率 HB611細胞に対する50% (%) 細胞毒性濃度(μM) ─────────────────────────────────── 実施例1 91.5 >1000 実施例2 99.9 840 実施例3 99.9 399 実施例5 97.2 − 実施例12 86.3 >1000 実施例13 100 >1000 実施例14 55.0 >1000 実施例15 59.7 174 実施例16 57.8 178 実施例17 66.2 >1000 実施例18 73.4 47 実施例20 99.9 − 実施例21 71.3 − 実施例22 76.2 − 実施例23 86.1 − 実施例24 99.9 − 実施例25 99.9 − 実施例26 99.9 − 参考例1 − >1000 参考例2 31.0 >1000 ───────────────────────────────────
【0159】試験例2 経口投与ラット血清のHBV増殖抑制効果 一群3匹よりなるラットに、検体を1g/kgあるいは
0.5g/kgの1回経口用量を与え、投与1時間後に
採血し、血清を調製した。また一群3匹よりなるマウス
に、検体を0.3g/kgの1回経口用量を与え、投与
30分後に採血し、血清を調製した。
【0160】HB611細胞2×104 個を、10%牛
胎児血清、ストレプトマイシン(100μg/ml)、
ペニシリン(100IU/ml)及びG−418(0.
2mg/ml)を含むダルベッコME培地中、37℃で
培養した。培養2日目及び5日目に培地を交換した後、
培養8日、11日及び14日後に上記血清(検体を経口
投与後のラット血清)を5%含む培地で置換し、培養1
7日後に細胞のDNAを回収した。細胞内のHBV−D
NA量をサザンブロットで測定し、細胞内でのHBV−
DNA合成阻害率を求めた。参考のため、PMEAにつ
いても同様の試験を行った。結果を下記表−9に示す。
【0161】
【表71】 表−9 ─────────────────────────────────── 化合物 投与動物 経口投与量 HBV−DNA (g/kg) 合成阻害率(%) ─────────────────────────────────── 実施例1 ラット 1 89.9 実施例2 ラット 1 71.9 実施例3 マウス 0.3 99.9 実施例4 マウス 0.3 36.3 実施例5 マウス 0.3 87.2 実施例12 ラット 1 92.9 実施例13 ラット 1 77.7 実施例14 ラット 0.5 25.4 実施例15 ラット 0.5 38.5 実施例16 ラット 0.5 43.6 実施例18 ラット 0.5 61.4 実施例20 マウス 0.3 99.9 実施例22 マウス 0.3 15.2 参考例1 ラット 0.5 0 参考例2 ラット 0.5 0 PMEA ラット 1 35.5 ───────────────────────────────────
【0162】
【発明の効果】本発明のホスホナートヌクレオチドエス
テル誘導体は、優れた抗ウイルス活性及び抗腫瘍活性を
有し、更に経口投与できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 姥澤 賢 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内 (72)発明者 薮内 真吾 神奈川県横浜市緑区鴨志田町1000番地 三 菱化成株式会社総合研究所内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 を表し、R1 及びR2 はそれぞれ独立して水素原子、ハ
    ロゲン原子、ヒドロキシル基、メルカプト基、C6 〜C
    10のアリールチオ基又はアミノ基を表し、R3 はC1
    4 のアルキル基又はフッ素原子、C1 〜C4 のアルコ
    キシ基、フェノキシ基、C7 〜C10のフェニルアルコキ
    シ基及びC2 〜C5 のアシルオキシ基から選ばれる1以
    上の置換基を有するエチル基を表し、R4 はフッ素原
    子、C1 〜C 4 のアルコキシ基、フェノキシ基、C7
    10のフェニルアルコキシ基及びC2〜C5 のアシルオ
    キシ基から選ばれる1以上の置換基を有するエチル基を
    表し、X、Y及びZはそれぞれ独立してメチン基又は窒
    素原子を表す。)で表されるホスホナートヌクレオチド
    エステル誘導体又はその塩。
  2. 【請求項2】 環Aが 【化2】 (R1 及びR2 は請求項1で定義したとおり。)である
    請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 環Aが 【化3】 (R1 は水素原子、塩素原子、ヒドロキシル基、メルカ
    プト基、トリルチオ基又はアミノ基を表し、R2 は水素
    原子、塩素原子、ヨウ素原子、ヒドロキシル基又はアミ
    ノ基を表す。)である請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】 環Aが 【化4】 (R1 はアミノ基を表し、R2 は水素原子を表す。)で
    ある請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】 環Aが 【化5】 (R1 及びR2 はアミノ基を表す。)である請求項1記
    載の化合物。
  6. 【請求項6】 R3 がC1 〜C3 のアルキル基、2,
    2,2−トリフルオロエチル基又はC1 〜C3 のアルコ
    キシ基、フェノキシ基、C7 〜C10のフェニルアルコキ
    シ基及びC2 〜C5 のアシルオキシ基から選ばれる置換
    基を1つ有するエチル基である請求項1〜5記載の化合
    物。
  7. 【請求項7】 R3 がC1 〜C3 のアルキル基又は2,
    2,2−トリフルオロエチル基である請求項1〜5記載
    の化合物。
  8. 【請求項8】 R4 が2,2,2−トリフルオロエチル
    基又はC1 〜C3 のアルコキシ基、フェノキシ基、C7
    〜C10のフェニルアルコキシ基及びC2 〜C 5 のアシル
    オキシ基から選ばれる置換基を1つ有するエチル基であ
    る請求項1〜7記載の化合物。
  9. 【請求項9】 R4 が2,2,2−トリフルオロエチル
    基である請求項1〜7記載の化合物。
  10. 【請求項10】 X及びZが窒素原子である請求項1〜
    9記載の化合物。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10に記載の化合物及び薬
    学的に許容され得る担体を含有してなる医薬組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜10に記載の化合物を有効
    成分とする抗ウイルス剤。
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