JPH03159117A - 半導体ウエハの熱処理方法および装置 - Google Patents

半導体ウエハの熱処理方法および装置

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JPH03159117A
JPH03159117A JP29864289A JP29864289A JPH03159117A JP H03159117 A JPH03159117 A JP H03159117A JP 29864289 A JP29864289 A JP 29864289A JP 29864289 A JP29864289 A JP 29864289A JP H03159117 A JPH03159117 A JP H03159117A
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gettering
process tube
wafer
heat treatment
gettering member
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JP29864289A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Umemura
梅村 信彰
Kenji Takahashi
健治 高橋
Koichi Arai
耕一 新井
Reiko Noda
玲子 野田
Hiroji Saida
斉田 広二
Akira Kanai
明 金井
Yasuo Imai
今井 保雄
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕 本発明は、半導体ウェハの熱処理技術、特に、プロセス
チューブ内における重金属による汚染を防止する技術に
関し、例えば、半導体装置の製造工程において、半導体
ウェハに不純物を熱拡散処理するのに利用して有効なも
のに関する。 〔従来の技術〕 半導体装置の製造工程に8いて、半導体ウェハ(以下、
ウェハということがある。)に不純物をデボジフシゴン
および引伸し拡散する方法として、複数枚のウェハをボ
ートに載せてプロセスチューブ内に搬入し、処理ガスを
供給してプロセスチューブの加熱により熱拡散処理させ
るように構成されているものがある。 このような熱拡散処理方法に使用される熱拡散装置にお
けるプロセスチューブの処理室は、処理ガス、ウェハを
前処理する薬品、およびクリーンルームの雰囲気空気等
に微量に含まれる汚染元素(特に、重金属元素)により
、熱処理が繰り換えされる毎に次第に汚染されて行く、
そして、このようにしてtr5染されたプロセスチュー
ブによりウェハの熱処理が実施された場合、ウェハがプ
ロセスチューブ内の重金属元素により汚染されるため、
結晶中に深い学位や結晶欠陥が形成され、ライフタイム
の低下、接合リーク電流の増大化、酸化絶縁膜の膜質異
常等のような半導体装置に対する種々の弊害が発生する
。 そこで、従来から、処理ガス、ウェハ処理薬&空気中か
らの汚染重金属元素の混入を可能な限り未然に阻止する
ことにより、プロセスチューブ内における汚染重金属元
素の蓄積を回避し、もって、ウェハを清浄に熱処理する
ための対策が実施されている また、半導体ウェハによる半導体装置の製造工程におい
ては、半導体ウェハ自体に重金属元素をゲ・lクリング
する能力を持たせ、重金属元素汚染による種々の弊害の
発生を防止する技術が使用されている。 なお、半導体ウェハに対してプロセスチューブを用いて
熱拡散処理を実施する技術を述べである例としては、株
式会社工業調査会発行「電子材料1981年11月号別
冊」昭和56年11月10日発行 P89、がある。 また、処理ガス、ウェハ処理薬品、環境雰囲気による異
物汚染を防止する技術を述べである例としては、日経マ
グロウヒル社発行「日経マイクロデバイス1987年7
月号」昭和62年7月10日発行 P99〜P1】9 
がある。 さらに、重金属汚染元素をゲッタリングする能力を半導
体ウェハ自体に付与する技術を述べである例としては、
日経マグロウヒル社発行rMOsLSI  製造技術」
昭和60年6月20日発行P56〜P59  がある。 〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、処理ガス、ウェハ処理薬品、空気中から
の汚染重金属元素の混入を未然に防止することは、現実
的にはきわめて困難である。これを理想的に実現しよう
とした場合、既存設備、および、その運用の大幅な見直
しが必要になり、経済面で多大な不IIl益が発生する
。 一方、半導体ウェハ自体の重金属元素をゲッタリングす
る能力には限界があり、プロセスチューブ内に侵入した
重金属元素のN積を防止するまでには至らない。 本発明の目的は、プロセスチューブ内の重金属元素の蓄
積を防止し、半導体ウェハの重金属元素による弊害の発
生を未然に回避することができる半導体ウェハの熱処理
方法および装置を捏供することにある。 本発明の前記ならびにその他の目的と新規な特徴は、本
明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう
。 〔課題を解決するための手段〕 本願において開示される発明のうち代表的なもののa!
tWを説明すれば、次の通りである。 すなわち、半導体ウェハの熱処理が実行されるプロセス
チューブ内に、少なくとも一部が高密度境界壱有する材
料を用いられて構成されているゲッタリング部材が配さ
れ、このゲッタリング部材によりプロセスチューブ内の
汚染元素がゲッタリングされることを特徴とする。 〔作用〕 −mに、物質の境界領域は転位の集合体であるため、こ
の境界領域は重金属等のような汚染元素の拡散経路およ
びゲッタリングサイトとして機能する。 例えば、ポリシリコンが高温(700℃〜1300°C
)に加熱されたプロセスチューブ内に配置されている場
合、プロセスナェープ内に重金属元素が存在していたな
らば、この重金属元素はある確率をもってポリシリコン
の表面へ到達し、接触して取り込まれる(吸着される)
、そして、ポリシリコンに吸着された重金属元素は、ポ
リシリコン中の境界領域の転位に沿って迅速に内部領域
へ拡散し、蓄積される。その結果、プロセスチューブ内
において自由移動する重金属元素は低減されることにな
る。 その結果、プロセスナェープ内に残存する重金属元素が
減少化され、半導体ウェハへの汚染が低減されることに
なる。 〔実施例1〕 第1図は本発明の一実施例であるシリコンウェハの熱処
理装置を示す縦断面図、第2図はそれに使用されている
ゲッタリング部材を示す一部切断斜視図、第3図はシリ
コンウェハのライフタイム値の比較を示す線図、第41
Nおよび第5図はMOSキャパシタの絶縁破壊耐圧のヒ
ストグラムを比較する各線図である。 本実旅例において、本発明に係る半導体ウェハの熱処理
装置は、シリコンウェハに不純物を熱拡散するものとし
て構成されている。この熱拡散装置は石英ガラス等を用
いられて略円筒状に形成されているプロセスチューブ1
を備えており、このプロセスチューブlの中空部は処理
室2を形成している。プロセスチューブ1の外部にはヒ
ータ3が設置されており、ヒータ3は制御装置(図示せ
ず)に制御されて処理室2を略全長にわたって可及的に
均一に加熱するように構成されている。プロセスチュー
ブ1の一端には酸素や窒素等のような雰囲気ガスを導入
するための供給管4が挿入されており、プロセスチュー
ブ1の他端には、被処理物としてのシリコンウェハ6を
出し入れするための間口部としての炉口5が開設されて
いる。ウェハ6は複数枚が、石英ガラスから成る棒状材
等を用いられてボート形状に組み立てられている保持治
具としてのボート7上に、互いに平行に並ぶように略垂
直に立てられて保持されるようになっている。 本実施例において、この熱拡散装置にはゲッタリング部
材11が用意されており、このゲッタリング部材11は
第2図に示されているように、本体12の表面にゲッタ
リング膜13を形成されることにより構成されている。 本体12は石英またはシリコン等のような清浄で、かつ
、耐熱性の高い安定な材料を用いられて、ウェハ6より
も若干大きめの略相似形杖に形成されており、ウェハ6
群と共に熱処理治具としてのボート7上に立てられた状
態で保持されるようになっている。ゲッタリング1!1
3は高密度境界を有する材料の一例であるポリシリコン
を用いられて、本体12の表面に約10μm−wloO
umの厚さをもって全体的に均一に被着されている。 次に、前記構成に係る熱拡散装置が使用される場合につ
き、本発明の一実施例であるシリコンウェハの熱拡散方
法を説明する。 ウェハ6に熱拡散処理が実施される際、ゲッタリング部
材11はウェハ6群と共にボート7上に並べられて保持
される。このとき、ゲッタリング部材」1はウェハ6と
隣合うようにそれぞれ並べられるとともに、ボート7の
前後端にも配置される。 このようにしてウェハ6群およびゲッタリング部材11
群が並べられたボート7は、炉口5からプロセスチュー
ブl内へ搬入さ机る。ボート7がプロセスチューブ1内
の所定位置に載置されると、炉口5がキャップ8により
閉塞される。 続いて、ヒータ3によりプロセスチューブ1の処理室2
が所定温度まで加熱されるとともに、供給管4から所定
の処理ガス9が供給され、所定の処理条件にて熱拡散処
理が実施される。 所定の拡散処理終了後、炉口5が開放され、ウェハ6群
およびゲッタリング部材11が並べられたボート7は、
炉口5からプロセスチューブ1の処理室2外へ搬出され
る。 本実施例において、ゲッタリング部材1
【の大きさは、
ウェハ6の汚染に対する遮分効果を高めるために、ウェ
ハ6の大きさと同壽か、若干大きめに設定されている。 また、形成膜の均一性を高めるために、所謂、ダミーウ
ェハとしてゲッタリング部材11はボート70前後端に
もそれぞれ配置されている。 前記プロセスチューブl内における熱拡散処理中、プロ
セスチューブl内には汚染元素としての重金属元素10
が、例えば、処理ガス9に混入していたり、ウェハ1の
表面に残留した前処理薬品から発生したり、汚染さ机た
プロセスチューブl内から発生したりすることにより存
在している。 そして、前記プロセスチューブ内における熱拡散処理中
、プロセスチューブ1内の汚染元素としての重金属元素
IOは、処理ガス9の流れや、自らの運動エネルギによ
ってプロセスチューブl内を動きまわり、ある蹟率をも
ってゲッタリング部材11におけるゲッタリング膜13
の表面に到達して接触する。 ゲッタリング部材【lにおけるゲッタリング膜13の表
面に接触した重金属元素10は、ゲッタリングIf!1
3を構成しているポリシリコンの結晶境界に沿って迅速
に拡散し、ゲッタリング膜13の内部領域へ浸透して行
く、このようにしてゲッタリング部材11に接触して取
り込まれゲッタリングされた重金属元素IOは、ゲッタ
リング部材11から外部へ簡単に逃散することはできな
い状態になる。 そして、このゲッタリング部材11によるゲッタリング
現象が連続的に起こることによって、プロセスチューブ
1内の重金属元素10がゲッタリング部材】lによって
捕集ないしは回収されて行くため、プロセスチューブ1
内への重金属元素10のIllは防止され、プロセスチ
ューブ1内の重金属元素10の量が減少されて行(、そ
の結果、ウェハ6群に対する重金属元素IOによる汚染
の危険性は大幅に低減されることになる。 第3図はt too℃〜1200℃で酸化処理する際に
、前記ゲッタリング部材11を使用した場合Aと、これ
を使用しない場合Bとのシリコンウェハのライフタイム
値を比較した線図である。 第3図に示されているように、前記ゲッタリング部材1
1を使用した場合Aのライフタイムは、lo−4〜lO
4秒、であるのに対し、これを使用しない場合Bのライ
フタイムは、10−’〜1O−4秒と低い値になってい
る。この両方のライフタイムの比較により、ゲッタリン
グ部材1]が使用された本実施例によるプロセスチュー
ブ内における重金属元素の低減効果が理解される。 第4図および第5図はシリコンウニへ上に形成したMO
Sキャパシタの絶縁破壊耐圧のヒストグラムをそれぞれ
示す線図であり、第4図はゲッタリング部材が使用され
ない場合、第5図はゲッタリング部材が使用された場合
をそれぞれ示している。 第4図に示されているゲッタリング部材が使用されない
場合においては、耐圧8MV/cm以下で不良品が多数
個発生したのに対し、第5図に示されているゲッタリン
グ部材が使用された場合においては、耐圧8 M V 
/ cm以下での不良品の発生はなく、望ましい結果が
得られた。この両方の比較により本実施例によるプロセ
スチューブ内における重金属元素の低減効果が理解され
る。 前記実施例によれば次の効果が得られる。 (1)少なくとも一部が高密度境界を有する材料を用い
られて構成されているゲッタリング部材をプロセスチュ
ーブ内に配することにより、プロセスチューブ内におけ
る熱処理中、プロセスチューブ内において自由を多動す
る重金属元素を捕集することができるため、熱処理毎に
プロセスチューブ内の重金属元素を低減化させることが
できる。 (2)熱処理毎にプロセスチューブ内の重金属元素を低
減化させることにより、重金属元素のプロセスチューブ
内への品積を防止することができるとともに、被処理物
における重金属元素の汚染を防止することができるため
、熱処理後における結晶のライフタイムの低下、接合リ
ーク電流の増加、結晶欠陥の発生、酸化膜質の不良の発
生を低減化することができる。 (3)熱処理毎にプロセスチューブ内の重金属元素を低
減化させることにより、処理ガス、半導体ウェハおよび
環境空気の清浄度についての厳格性を緩和することがで
きるため、設備費およびランニングコスト等を軽減化す
ることができ、その結果、生産性を高めることができる
。 (4)  ゲッタリング部材をウェハよりも若干大きめ
の相(Ω形状に形成し、熱処理治具上にウェハと共に並
べた状態で、プロセスチューブ内へ配置することにより
、半導体ウェハ周りの重金属元素を捕集することができ
るため、半導体ウェハの重金属元素の汚染防止効果をよ
り一層高めることができる。 (5)前記(1)〜(4)により、半導体ウェハの熱処
理についての製造歩留り、並びに製品の品質および信頼
性を高めることができる。 以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない。 例えば、ゲッタリング部材は本体の表面にゲッタリング
膜を被着して構成するに限らず、第6図に示されている
ゲッタリング部材LIAのように、高密度境界を有する
材料としてのポリシリコンを用いて一体的に作製しても
よい。 ここで、ポリシリコンを用いられて一体的に作製された
ゲッタリング部材11Aは、酸化性の強い雰囲気中では
ポリシリコンの表面が酸化膜で覆われてしまうため、ゲ
ッタリング効果が弱まる現象が起こる。 このような場合、このゲッタリング部材ILAの使用後
、ゲッタリング部材11Aの表面に形成された酸化膜を
弗酸(HF)溶液等を用いてエツチングして°除去する
ことにより、ゲッタリング部材11Aの表面に新鮮なポ
リシリコン層を再び露出させることができるため、この
ゲッタリング部材11Aは再生使用することができる。 但し、ゲッタリング部材には次の理由により寿命がある
。したがって、この寿命を使用条件に合わせ、再生また
は更新を行う必要がある。 (1)酸化およびエツチングの繰り返しによりポリシリ
コン層が減少する。 (2)  熱処理中のアニール効果により、ゲッタリン
グサイトとしての境界領域が減少される。 (3)  ゲッタリング部材内で被ゲッタリング物質が
飽和する。 なお、本体12の表面にポリシリコンのゲッタリング膜
13が被着されて成るゲッタリング部材11も、エツチ
ングにより再生させることができるが、このゲッタリン
グ部材11の場合には、エンチング等によりゲッタリン
グ!!113を本体12の表面から全て除去した後、当
該本体12に新規のゲッタリングWX13を再被着する
ことにより、更新してもよい。 また、高密度境界を存する材料としては、ポリシリコン
を使用するに限らず、他の多結晶質の材料や、炭化シリ
コン(Sic)等のセラミック材料等を使用してもよい
。 さらに、ゲッタリング部材は本体にゲッタリング膜を被
着して作製したり、ゲッタリング材料を用いて一体的に
作製したりするに限らず、焼結等のような適当な製造方
法により作製してもよい。 〔実施例2〕 第7図は本発明の他の実施例であるシリコンウェハの熱
処理装置を示す縦断面図、第8図はそれに使用されてい
るゲッタリング部材を示す一部切断透視図である。 本実施例2が前記実施例1と異なる点は、ゲッタリング
部材11Bがボート7上に保持されたシリコンウェハ6
群を包囲する略円筒形状に形成されている点にある。 すなわち、このゲッタリング部材LIBは第8図に示さ
れているように、本体12Bの表面にゲッタリング膜1
3Bを被着されることにより構成されている0本体12
Bは石英またはシリコン等のような清浄で、かつ、耐熱
性の高い安定な材料を用いられて、シリコンウェハ6の
外径よりも大きい内径で、ボート7よりも長い両端開放
の円筒形状に形成されており、ウェハ6群を保持したボ
ート7をそのまま収容し得るようになっている。 また、ゲッタリング膜13Bは高密度境界を有する材料
の一例であるポリシリコンを用いられて、本体12Bに
おける内外周および両端面の表面に杓LOum−100
μmの厚さをもって全体的に均一に被着されている。 次に、前記構成に係るゲッタリング部材11Bが使用さ
れる場合につき、本発明の実施例2であるシリコンウェ
ハの熱拡散方法を説明する。 ウェハ6に拡散処理が施される際、ウェハ6が複数枚重
てられたボート7は、円筒形状のゲッタリング部材JI
Bの中空部内における中央部に設置される。この状態で
、ウェハ6およびボート7はゲッタリング部材11Bと
一緒に処理室2に搬入される。 ウェハ6およびボート7が円筒形状のゲッタリング部材
11Bによりカバーされた状態で炉口5から処理室2に
搬入される時、ヒータ3からの輻射熱によりないしはプ
ロセスチューブIを通してゲッタリング部材JIB全体
が加熱される。そして、ゲッタリング部材LIBが全体
的、かつ均一に加熱された後、ウェハ6およびボート7
全体が均一に加熱されることになる。 続いて、ヒータ3によりプロセスチューブ1の処理室2
が所定温度まで加熱されるとともに、供給管4から所定
の処理ガス9が供給され、所定の処理条件にて熱拡散処
理が実施される。 処理終了後に、ウェハ6およびボート7はゲッタリング
部材11Bでカバーされた状態で一緒に、処理室2から
炉口5に屋送される。ウェハ6およびボート7がゲッタ
リング部材LIBによりカバーされた状態で処理室2の
炉口5から外部へ日出される時、ゲッタリング部材LI
Bが全体的、かつ均一に冷却された後に、ウェハ6およ
びポート7全体が均一に冷却されることになる。 ここで、ウェハ6群およびボート7がプロセスチューブ
lに対して搬入または搬出されて行く際、ボート7の進
行方向前側領域におけるウェハ6群と、後側領域に招け
るウェハ6群との間において温度差が発生するのを防止
するために、ボート7は緩やかな速度をもって徐々に移
動される。また、同様な理由で、搬入搬出時におけるプ
ロセスチューブlのヒータ3による加熱温度は所定の処
理温度よりも一時的に降下される0例えば、処理温度が
約1200℃とした場合、搬入搬出時には温度が約80
0℃に降下される。 このようにして、搬入搬出時において、ヒータ3による
加熱温度が下げられ、かつ、ボート7が徐々に移動され
て行くことにより、ポート7上におけるウェハ6群の前
後部における温度差の発生が抑制される。その結果、ボ
ート7上におけるウェハ61#内(]バ2チ内)の熱処
理レート(程度)についての差が抑制されることになる
。 ところで、ウェハ6nおよびこれを保持するボート7が
円筒形状のゲッタリング部材11Bにより包囲されない
状態で、プロセスチューブ1に対して搬入搬出される従
来例の場合、プロセスチューブ1の輻射熱がウェハ群に
対して斜め前方から照射した状態になることにより、ウ
ェハ6群内において隣りに位1するウェハによる熱的な
影が形成されるため、各ウェハ内の周辺部と中央部とで
熱応力による転位欠陥やウェハ変形が発生するという問
題点がある。 しかし、本実施例においては、ウェハ6群およびこれを
保持するボート7が円筒形状のゲッタリング部材11B
により包囲された状態で、搬入搬出されて行くため、プ
ロセスチューブlの輻射熱による熱的な影はウェハ6に
発生しない。 すなわち、ウェハ6群およびボート7が円筒形状のゲッ
タリング部材11Bにより包囲された状態で、プロセス
チューブlにその炉口5がら緩やかな速度をもって徐々
に搬入されて行く際、進行方向に対して斜め前方から照
射するプロセスチューブ1の輻射熱により、まず、ゲッ
タリング部材11Bが加熱される。したがって、このゲ
ッタリング部材JIBL:包囲されているウェハ6郡は
プロセスチェープlの斜め前方からの輻射熱を遮られる
ため、斜め前方からの輻射熱の照射による熱的な影が各
ウェハ6内に発生するのを回避することができる。 そして、ウェハ6群およびボート7がゲッタリング部材
JIBにより包囲された状態で、プロセスチューブlに
緩やかな速度をもって徐々に搬入されて行く間、ゲッタ
リング部材11Bがプロセスチューブlの輻射熱により
全体的かつ均一に加熱される。このとき、ゲッタリング
部材11Bが不透明に構成されているため、輻射熱の透
過は確実に防止される。また、ゲッタリング部材11B
が肉厚に設定されているため、ゲッタリング部材11B
の前後部における加熱時間差により発生する局部的な温
度差が抑制され、ゲッタリング部材11Bは全体的に略
均−な温度分布になる。そして、ゲッタリング部材11
Bの内径がウェハ6の外径と近似されているため、前記
ゲッタリング部材LIBを通じてのウェハ6に対する加
熱がきわめて有効、かつ全体にわたって均一に実行され
ることになる。 このようにして、ゲッタリング部材11Bが全体的かつ
均一に加熱されると、ウェハ6群およびボート7がゲッ
タリング部材11Bの輻射熱およびゲッタリング部材1
1Bを通してのプロセスチューブlの輻射熱により加熱
される。このとき、これらの輻射熱はウェハ6群に対し
てその外周方から径方向に照射する状態になるため、隣
り合うウェハ6同士による熱的な影は発生しないことに
なる。 したがって、ウェハ6内において周辺部と中央部とで温
度差は発生せず温度分布が均一になるため、温度差によ
る熱応力の発生が抑制され、その結果、熱応力に伴う転
位欠陥やウェハの変形の発生が防止°されることになる
。 前記プロセスチューブ1内における熱拡散処理中、プロ
セスチューブl内の重金属元素10は処理ガス9の流れ
や、自らの運動エネルギによってプロセスチューブl内
を動きまわり、ある確率をもってゲッタリング部材11
Bにおけるゲッタリングl113Bの表面に到達して接
触する。接触した重金属元素10はゲッタリング膜13
Bを構成しているポリシリコンの結晶境界に沿って迅速
に拡散し、ゲッタリング膜13内部s1!域に浸透して
行く、このようにしてゲッタリング部材11Bに接触し
て取り込まれゲッタリングされた重金属元素IOは、ゲ
ッタリング部材LIBのゲッタリング膜13B内から外
部へ簡単に逃散することはできない状態になる。 そして、このゲッタリング現象が連続的に起こることに
よってプロセスチューブ1内の重金属元素10がゲッタ
リング部材11Bによって捕集されて行くため、プロセ
スチュープl内への重金属元素10の蓄積は防止され、
プロセスチューブ1内の重金属元素10の量が減少され
て行く、その結果、ウェハ6群に対する重金属元素10
による汚染の危険性は大幅に低減されることになる。 ここで、被処理物としてのシリコンウェハ6群は円筒形
状に形成されているゲッタリング部材11Bにより包囲
されているため、ウェハ6に重金属元素IOが接触する
確率は少な(なり、その結果、ウェハ6が重金属元素1
0により汚染される機会が抑制されることになる。 前記実施例2によれば、前記実施例1の効果に加えて次
の効果が得られる。 (1)  ウェハ群をゲッタリング部材により包囲した
状態で熱処理することにより、重金属元素がウェハに接
触する機会を減少させることができるため、ウェハの重
金属元素による汚染をより一層低減化させることができ
る。 (2)  ウェハ群およびこれを保持するボートを、ゲ
ッタリング部材により包囲した状態でプロセスチューブ
に対して搬入搬出することに、より、ウェハ群に対する
プロセスチューブの斜めからの輻射熱の照射をゲッタリ
ング部材により遮ることができるため、隣り合うウェハ
同士による熱的な影の発生を抑制するごとにより、ウェ
ハをその径方向から均等に加熱することができ、その結
果、ウェハ内の周辺部と中央部との温度差の発生を防止
することができる。 (3)  ウェハ内の温度分布を均一化することにより
、熱応力の発生を抑制することができるため、過度の熱
応力の発生に伴う転位欠陥やウェハの変形の発生を防止
することができるとともに、熱処理レートをウェハ内に
おいて全体的に均一化させることができ−る。 (4)  ウェハの熱応力転位欠陥や変形等のようなウ
ェハ欠陥の発生を防止するとともに、熱処理レートをウ
ェハ内全体にわたって均一化させることにより、製造歩
留り、並びに製品の品質および信幀性を高めることがで
きる。 (5)  ウェハ群のプロセスチューブに対する搬入搬
出時におけるウェハ群に対するプロセスチューブの斜め
からの輻射熱照射によるウェハ内温度分布の不均一化の
回避を実現することにより、搬入搬出時にウェハ群を徐
々に進行させることができるため、ウェハ群の進行方向
前後部における温度差の発生を抑制させることができ、
その結果、熱処理レートをウェハ群内(lバッチ内)に
おいて全体的に均一化させることができる。 (6)搬入搬出時におけるウェハ内温度分布の不均一化
の回避を実現することにより、搬入搬出時におけるヒー
タによる加熱温度降下を抑制させることができる(例え
ば、1200℃−800℃としていたのを、1200℃
−900℃に抑制させることができる。)ため、エネル
ギの損失を低減させることができるばかりでな(、処理
温度復帰時間の短縮や温度管理の緩和等により、住産性
を高めることができる。 (7)前記(1)〜(6)により、熱処理についての製
造歩留り、並びに製品の品質および信頼性をより一層高
めることができる。 以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具
体的に説明したが、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能
であることはいうまでもない。 例えば、円筒形状のゲッタリング部材は円筒形状の本体
lこゲッタリング孜を被着して構成するに限らず、第9
図に示されているゲッタリング部材ILCのように、ポ
リシリコンを用いて一体的に形成してもよい。 また、第1θ図に示されているゲッタリング部材11D
のように、一端が閉塞された円筒の当該閉塞壁および胃
壁に、ガスを流通させるための小孔14を筒内外を連通
させるように多数個開設してもよい。 さらに、円筒形状のゲッタリング部材11B、11Cお
よび110の中空部内に収容したボート7上に、うエバ
形状のゲッタリング部材llまたはIIAをウェハ6群
と共に並べて保持することにより、円筒形状のゲッタリ
ング部材とウェハ形状のゲッタリング部材を同時にプロ
セスチューブl内に配してもよい、つまり、実施例1と
実施例2とは併用することができる。 以上の説明では主として本発明者によってなされた発明
をその背景となった利用分野である横型熱拡散技術に適
用した場合について説明したが、それに限定されるもの
ではなく、縦型熱拡散技術、横型および縦型酸化膜形成
技術やCVD技術等のような熱処理技術全般に適用する
ことができる。 〔発明の効果〕 本願において開示される発明のうち代表的なものによっ
て得られる効果を簡単に説明すれば、次の通りである。 少なくとも一部が高密度境界を存する材料を用いられで
構成されているゲッタリング部材をプロセスチューブ内
に配することにより、プロセスチューブ内における熱処
理中、プロセスチューブ内において自由移動する重金属
元素等のような汚染元素を捕集することができるため、
熱処理毎にプロセスチューブ内の汚染元素を低減化させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例であるシリコンウェハの熱処
理装置を示す樅断面図、 第2図はそれぞれに使用されているゲッタリング部材を
示す一部切断斜視図、 第3図はシリコンウェハのライフタイム値の比較を示す
線図、 第4図および第5図はMOSキャパシタのmfゑ破壊耐
圧のヒストグラムを比較する各線図である。 第6図はゲッタリング部材の変形例を示す一部切断斜視
図である。 第7図は本発明の他の実施例であるシリコンウェハの熱
処理装置を示す縦断面図、 第8図はそれに使用されているゲッタリング部材を示す
一部切断透視図である。 第9図はゲッタリング部材の変形例を示す一部切断透視
図、 第10図はゲッタリング部材の他の変形例を示す一部切
断透視図である。 1−・・プロセスチューブ、2・・・処理室、3・・・
ヒータ、4・・・ガス供給管、5・・・炉口、6・・・
ウェハ(被処理物)、7・・・ボート(熱処理治具)、
8−・・キャップ、9・・・処理ガス、11、IIA、
IIB、1tc、tto−・・ゲッタリング部材、12
.12B・・・本体、13.13B・・・ゲンタリング
膜、14・・・小孔。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、半導体ウェハの熱処理が実行されるプロセスチュー
    ブ内に、少なくとも一部が高密度境界を有する材料を用
    いられて構成されているゲツタリング部材が配され、こ
    のゲツタリング部材によりプロセスチューブ内の汚染元
    素がゲッタリングされることを特徴とする半導体ウェハ
    の熱処理方法。 2、前記ゲツタリング部材が再生使用されることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の半導体ウェハの熱処
    理方法。 3、半導体ウェハの熱処理が実行されるプロセスチュー
    ブと、複数枚の半導体ウェハを保持してプロセスチュー
    ブ内に搬入搬出するための熱処理治具と、少なくとも一
    部が高密度境界を有する材料を用いられて構成されてお
    り、プロセスチューブ内に配されて、プロセスチューブ
    内の汚染元素をゲツタリングするゲッタリング部材と、
    を備えていることを特徴とする半導体ウェハの熱処理装
    置。 4、前記ゲッタリング部材は、その少なくとも一 部が
    ポリシリコンを用いられて構成されていることを特徴と
    する特許請求の範囲第3項記載の半導体ウェハの熱処理
    装置。 5、前記ゲツタリング部材は前記半導体ウェハと略同一
    形状に形成されており、前記熱処理治具上に半導体ウェ
    ハ群と共に配置されることを特徴とする特許請求の範囲
    第3項記載の半導体ウェハの熱処理装置。 6、前記ゲッタリング部材は前記熱処理治具上に保持さ
    れた半導体ウェハ群を包囲する略円筒形状に形成されて
    おり、熱処理治具上に保持された半導体ウェハを群包囲
    するように配されてプロセスチューブ内に搬入されるこ
    とを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の半導体ウェ
    ハの熱処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002252179A (ja) * 2001-02-22 2002-09-06 Shin Etsu Handotai Co Ltd 半導体基板熱処理用チューブの清浄化方法並びに金属汚染ゲッター基板及び再生金属汚染ゲッター基板
JP2013145837A (ja) * 2012-01-16 2013-07-25 Shin Etsu Chem Co Ltd ドーパント吸着用部材、及び太陽電池の製造方法
US10632567B2 (en) 2014-10-20 2020-04-28 Renishaw Plc Additive manufacturing apparatus and methods

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