JPH03157266A - 電動式伸縮ステアリングコラム装置 - Google Patents

電動式伸縮ステアリングコラム装置

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JPH03157266A
JPH03157266A JP29387889A JP29387889A JPH03157266A JP H03157266 A JPH03157266 A JP H03157266A JP 29387889 A JP29387889 A JP 29387889A JP 29387889 A JP29387889 A JP 29387889A JP H03157266 A JPH03157266 A JP H03157266A
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JP
Japan
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column
steering
shaft
hollow shaft
cylindrical
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Application number
JP29387889A
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English (en)
Inventor
Mikio Yamaguchi
幹雄 山口
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明に係る電動式伸縮ステアリングコラム装置は、
ステアリングシャフトを挿通したステアリングコラムの
全長を伸縮し、前記ステアリングシャフトの端部に設け
たステアリングホイールの位置を、運転者の体格や運転
姿勢に合わせて調節する場合に利用する。
(従来の技術) 運転者の体格や運転姿勢に合わせてステアリングホイー
ルの位置を調節する為の装置として、伸縮式ステアリン
グコラム装置(所謂テレスコピックステアリング装置)
が知られている。
第4図は、この様な伸縮式ステアリングコラム装置の1
例を示している。
この第4図に於いて1は、伸縮式ステアリングコラム装
置の調節レバーで、ステアリングコラムを伸縮させる際
には、調節レバー1を操作する事により、アウターコラ
ム2とインナーコラム3とをテレスコープ状に組み合わ
せたステアリングコラム4の全長を伸縮可能な状態とし
、やはり伸縮自在に構成された前記ステアリングシャフ
ト5の−i部を矢印a方向に変位させて、このステアリ
ングシャフト5の一端部に固定されたステアリングホイ
ール(図示せず)の前後位置を調節する。
調節後は、再び前記調節レバー1を、前述の場合とは逆
方向に操作する事により、前記アウターコラム2とイン
ナーコラム3とを固定する。尚、第4図に示した構造の
場合、アウターコラム2とインナーコラム3とから成る
ステアリングコラム4を、強い?ilEが加わった場合
に全長が縮まる、所謂コラブシブルステアリングコラム
とすると共に、ステアリングコラム4を車体に支持する
為の支持ブラケット6に、衝撃吸収部材7を付属させて
、衝突事故に伴なって運転者がステアリングホイールに
衝突した際に、この衝撃を吸収し、運転者の傷害程度を
軽く抑えられる様にしている。
上述の様な、第4図に示した伸縮式ステアリングコラム
装置は、ステアリングコラム4の伸縮並びにその固定作
業を、手動により行なう様にしているが、近年、これら
の作業を電動モータにより行なう事が、例えば特開昭5
9−223560号公報、同60−4464号公報に開
示されている様に、)房室されている。
(発明が解決しようとする課題) ところが、これら従来から提案されていた電動式伸縮ス
テアリングコラム装置の場合、ステアリングコラムを伸
縮させる為の電動モータが、伸縮させるべきステアリン
グコラムの外側に設けられている為、設置スペースが嵩
み、車両への取付上の制約が多くなるだけでなく、独立
したモータ及び動力伝達機構や、これらを収納するケー
シングを設ける必要上、部品点数並びに重量の増大を招
く等の問題があった。
特開昭62−34850号公報には、電動式のパワース
テアリングを構成する電動モータを、ステアリングコラ
ムの内部に設ける技術が記載されているが、ステアリン
グシャフトを回転させる為の補助力を得る構造であり、
ステアリングコラムを伸縮させる構造として、そのまま
利用出来るものではない。
この様な問題を解決する為、本発明者は先に、第5〜6
図に示す様な電動式伸縮ステアリングコラム装置を発明
した(特願平1−240736号)。
この先発明に係る電動式伸縮ステアリングコラム装置を
示す第5〜6図に於いて、8は円筒状のアウターコラム
で、このアクタ−コラム8は、それぞれが円筒状に形成
されたアッパーコラム9の下端部とロアーコラム10の
上端部との間に、やはり円筒状に形成され、電動モータ
12のハウジングとして機能するモータハウジング11
を設ける事で構成されている。
アッパーコラム9の内側には、やはり円筒状に形成され
たインナーコラム13を、軸方向(第5図の左右方向)
に亙る変位のみ自在として挿入しているが、インナーコ
ラム13の一部側面には、軸方向に亙る長孔14を形成
し、この長孔14に、前記アッパーコラム9の内周面か
ら突出したガイドピン15を遊合させて、前記インナー
コラム13の回り止めと、伸縮ストロークの規制とを行
なっている。
又、前記モータハウジング11の内側には、円筒状の中
空シャフト16を、1対の深溝型の転がり軸受17.1
7を介して、回転のみ自在に支持しており、この様な中
空シャフト16と、前記インナーコラム13との内側に
、ステアリングシャフト18を挿通している。そして、
このステアリングシャフト18の一部を、深溝型の転が
り軸受22と滑り軸受23とを介して、前記インナーコ
ラム13の内側に、回転のみ自在に支持している。
ステアリングシャフト18は、アッパーシャフト19と
ロアーシャフト20とに二分割されており、アッパーシ
ャフト19の下端部に形成した円筒部21の内周面と、
ロアーシャフト20の上端部外周面とをスプライン係合
させる事により、両シャフト19.20内士を長さ方向
の変位のみ自在に組み合わせ、前記ステアリングシャフ
ト18の長さ調節を自在としている。
一方、前記インナーコラム13の下端部内周面には、前
記ステアリングシャフト18と同心の雌螺子部24を、
前記中空シャフト16の上端部に接続固定された円筒ブ
ラケット26の外周面には雄螺子部25を、それぞれ形
成し、前記雌螺子部24と雄螺子部25とを互いに螺合
させている。
更に、前記モータハウジング11の内周面と、前記中空
シャフト16の外周面との間には、通電に基づいて前記
中空シャフト16を両方向に回転駆動自在な、電動モー
タ12を設けている。
即ち、前記中空シャフト16の中間部外周面には、円筒
状の鉄芯27を外嵌固定すると共に、この鉄芯27の外
周面に形成した複数の凹溝28.28内に、電機子巻線
29を設けている。モータハウジング11の内周面には
永久磁石40,40を支持固定して、前記電機子巻線2
9と対向させている。30は、前記中空シャフト16に
外嵌固定され、前記電機子巻線29と電気的に導通され
た整流子で、この整流子30に通電する為のブラシ31
.31は、モータハウジング11の外周面に設けられた
板ばね32により、前記整流子30に向けて、弾性的に
押圧されている。
上述の様に構成される先発明の電動式伸縮ステアリング
コラム装置に於いて、ステアリングコラムを伸縮させる
場合は、その伸縮方向に応じて、中空シャフト16の外
周面と固定のモータハウジング11の内周面との間に設
けた電動モータ12に通電し、この通電に基づき、前記
中空シャフト16を何れかの方向に回転させる。
この結果、中空シャフト16に固定した円筒ブラケット
26の外周面に形成した雄螺子部25と、インナーコラ
ム13の下端部内周面に設けた雌螺子部24との螺合に
基づき、前記インナーコラム13が軸方向に変位し、こ
のインナーコラム13とアウターコラム8とにより構成
されるステアリングコラムが伸縮する。。
先発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置は、上述の
様に構成される為、電動モータ12がステアリングコラ
ムの外側に突出する事がなくて、車体への取付の際に制
約を受ける事が少なく、1・かも、部品点数や重量の増
大も最小限に抑える事が可能となる。
ところが、上述の様な先発明に係る電動式伸縮ステアリ
ングコラム装置の場合、電動モータ12により回転駆動
される中空シャフト16と、インナーコラム13と螺合
した円筒ブラケット26とを一体的に結合固定していた
為、前記電動モータ12により前記円筒ブラケット26
を、直接回転駆動する様になり、円筒ブラケット26を
回転させる為の電動モータ12に、比較的大きなトルク
が要求される事になる。
電動モータ12を設置するスペースは狭く、この電動モ
ータ12の駆動トルクを大きくする為に、電機子巻線2
9や永久磁石40を大型化する事は難しい為、そのまま
では電動モータ12の駆動トルクを大きくする事は難し
い。
永久磁石40として、希土類磁石を使用すれば、永久磁
石40を大型化する事なく、電動モータ12の駆動トル
クを増大させる事も出来るが、希土類磁石は相当に高価
である為、現状に於いて量産品に採用する事は難しい。
本発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置は、上述の
様な不都合を解消するものである。
(課題を解決する為の手段) 本発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置は、円筒状
のアウターコラムと、このアウターコラムの内側に、軸
方向に亙る変位のみ自在として挿入されたインナーコラ
ムと、前記アウターコラムの内側に回転のみ自在に支持
された中空シャフトと、前記インナーコラムの内側に回
転のみ自在に支持され、前記中空シャフトの内側を挿通
したステアリングシャフトと、一部を前記インナーコラ
ムに対して重畳させた状態で設けた円筒ブラケットと、
前記インナーコラムと円筒ブラケットとの一方の部材に
固定の部分に設けられた、前記ステアリングシャフトと
同心の雌螺子部と、前記インナーコラムと円筒ブラケッ
トとの他方の部材に固定の部分に設けられ、前記雌螺子
部と螺合する雄螺子部と、前記アウターコラムの一部で
、前記中空シャフトの周囲に位置する部分に固定された
円筒状のモータハウジングと、このモータハウジングの
内周面と前記中空シャフトの外周面との間に設けられ、
通電に基づいて前記中空シャフトを両方向に回転駆動自
在な電動モータと、前記中空シャフトの端部外局面に固
設された太陽歯車と、前記アウターコラムの内周面に固
設された内歯車と、前記円筒ブラケットの端部に設けら
れた遊星軸に枢支され、前記太陽歯車と内歯車とに噛合
した遊星歯車とから構成されている。
(作  用) 上述の様に構成される本発明の電動式伸縮ステアリング
コラム装置により、ステアリングコラムの長さ調節を行
なう際の作用は、次の通りである。
ステアリングコラムを伸縮させる場合、中空シャフトの
外周面と固定のモータハウジングの内周面との間に設け
た電動モータへの通電に基づき、その伸縮方向に応じて
、前記中空シャフトを何れかの方向に回転させる。
この結果、中空シャフトの端部外周面に固設された太陽
歯車と、アウターコラムの内周面に固設された内歯車と
、円筒ブラケット端部の遊星軸に枢支された遊星歯車と
から構成される、遊星歯車減速機構を介して、前記円筒
ブラケットが回転する。
この様に円筒ブラケットが回転する事に伴ない、この円
筒ブラケットとインナーコラムとの接合部に設けた、雄
螺子部と雌螺子部との螺合に基づき、前記インナーコラ
ムが軸方向に変位し、このインナーコラムとアウターコ
ラムとにより構成されるステアリングコラムが伸縮する
本発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置の場合、前
述の先発明に係る電動式伸縮ステアリングコラム装置と
同様、ステアリングシャフトの周囲で、互いに同心に設
けられた中空シャフトの外周面と円筒状のモータハウジ
ングの内周面との間の円筒状の空間に、電動モータを設
けた為、この電動モータがステアリングコラムの外側に
突出する事がなく、車体への取付の際に制約を受ける事
が少ない。又、モータハウジングに、アウターコラムの
一部を構成させる事が出来る為、部品点数や重量の増大
も最小限に抑える事が可能となる。
更に、本発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置に於
いては、インナーコラムに固定の部分と螺合した円筒ブ
ラケットを電動モータにより回転させる場合、遊星歯車
減速機構を介して行なう為、電動モータの駆動トルクを
大きくしなくても、十分に円筒ブラケットを回転駆動す
る事が出来る。
(実施例) 次に、図示の実施例を説明しつつ、本発明を更に詳しく
説明する。
第1図は本発明の実施例を示す要部拡大断面図である。
8は円筒状のアウターコラムで、このアウターコラム8
は、それぞれが円筒状に形成されたアッパーコラム9の
下端部とロアーコラム10(先発明を表わした第5図参
照。第1図には省略、)の上端部との間に、やはり円筒
状に形成されたモータハウジング11を設ける事で構成
されている。
この内のモータハウジング11は、後述する電動モータ
12のハウジングとして機能するものである。
この様に構成されるアウターコラム8の内、アッパーコ
ラム9の内側には、やはり円筒状に形成されたインナー
コラム13を、やはり先発明と同様の機構(第5〜6図
参照)により、軸方向(第1図の左右方向)に亙る一定
範囲内での変位のみ自在として、挿入している。
又、前記アウターコラム8の一部を構成するモータハウ
ジング11の内側には、円筒状の中空シャフト16を、
1対の深溝型の転がり軸受17を介して、回転のみ自在
に支持し、この様な中空シャフト16と、前記インナー
コラム13との内側に、ステアリングシャフト18を挿
通している。このステアリングシャフト18の一部は、
やはり深溝型の転がり軸受22と滑り軸受23と(第5
図参照)を介して、前記インナーコラム13の内側に、
回転のみ自在に支持している。
この様に、インナーコラム13の内側に支持されたステ
アリングシャフト18は、アッパーシャフト19(第5
図参照)とロアーシャフト20とに二分割されており、
アッパーシャフト19の下端部に形成した円筒部21 
(第5図参照)の内周面と、ロアーシャフト20の上端
部外周面とをスプライン係合させる事により、両シャフ
ト19.20同士を長さ方向の変位のみ自在に組み合わ
せている。
一方、前記インナーコラム13の下端部内周面には、前
記ステアリングシャフト18と同心の雌螺子部24を、
一部を前記インナーコラム13と重畳させた状態で設け
た円筒ブラケット26の外周面には雄螺子部25を、そ
れぞれ形成し、前記雌螺子部24と雄螺子部25とを互
いに螺合させている。
又、前記モータハウジング11の内周面と、前記中空シ
ャフト16の外周面との間には、通電に基づいて前記中
空シャフト16を両方向に回転駆動自在な、電動モータ
12を設けている。
即ち、前記中空シャフト16の中間部外周面には、円筒
状の鉄芯27を外嵌固定すると共に、この鉄芯27の外
周面に形成した複数の凹溝28内に、電機子巻線29を
設けている。モータハウジング11の内周面には複数の
永久磁石40を支持固定して、前記電機子巻線29と対
向させている。そして、前述の第5図に示す様に、前記
中空シャフト16に外嵌固定され、前記電機子巻線29
と電気的に導通された整流子30に通電する為のブラシ
31,31を、モータハウジング11の外周面に設けら
れた板ばね32により、前記整流子30に向けて、弾性
的に押圧している。
更に、前記中空シャフト16の端部外周面には太陽歯車
42が、この中空シャフト16と一体に形成されており
、前記アウターコラム8を構成するアッパーコラム9の
下端部内周面には、内周面に内歯車43を形成した歯車
筒44が固定されている。
一方、前記円筒ブラケット26の下端部に固設されたフ
ランジ部45には、複数本(例えば3本)の遊星軸46
が、ステアリングシャフト18と平行に、且つ、互いに
等間隔に支持固定されており、各遊星軸46にそれぞれ
に枢支された遊星歯車47を、前記太陽歯車42と内歯
車43とに噛合させている。
この結果、前記中空シャフト16と円筒ブラケット26
との間には遊星歯車減速機構48が介在する事になり、
前記電動モータ12の駆動トルクに比べて、十分に大き
な回転トルクで、前記円筒ブラケット26が回転駆動さ
れる様になる。
上述の様に構成される本発明の電動式伸縮ステアリング
コラム装置により、ステアリングコラムの長さ調節を行
なう為、ステアリングコラムを伸縮させる場合は、その
伸縮方向に応じて、中空シャフト16の外周面と固定の
モータハウジング11の内周面との間に設けた電動モー
タ12に通電し、この通電に基づき、前記中空シャフト
16を何れかの方向に回転させる。
この様に中空シャフト16を回転させる結果、この中空
シャフト16の端部外周面に形成した太陽歯車42と、
アウターコラム9の内周面に固定の歯車筒44の内周面
に形成した内歯車43と、円筒ブラケット26端部の遊
星軸46に枢支された遊星歯車47とから構成される、
遊星歯車減速機構48を介して、前記円筒ブラケット2
6が、大きな回転トルクで回転する。
この様に円筒ブラケット26が回転する結果、この円筒
ブラケット26の外周面に形成した雌螺子部25と、イ
ンナーコラム13の下端部内周面に設けた雌螺子部24
との螺合に基づき、前記インナーコラム13が軸方向に
変位し、このインナーコラム13とアウターコラム8と
により構成されるステアリングコラムが伸縮する。
この様にインナーコラム13の変位に基づいてステアリ
ングコラムが伸縮するのに伴ない、このインナーコラム
13の内側に支持されたアッパーシャフト19も軸方向
に変位するが、このアッパーシャフト19の変位は、前
記円筒部21の内周面とロアーシャフト20の外周面と
の間に設けたスプライン係合部によって吸収される。
ステアリングコラムを適当な長さに迄伸縮させたならば
、電動モータ12への通電停止に基づき、中空シャフト
16を停止させる。
この中空シャフト16と同期して回転する円筒ブラケッ
ト26に設けた雄螺子部25と、インナーコラム13に
設けた雌螺子部24とは、不可逆的に係合している為、
中空シャフト16を停止させた状態では、前記インナー
コラム13が軸方向に変位する事はなくなる。従って、
特別な締付は機構を設けなくても、電動モータ12への
通電を停止するのみで、ステアリングコラムの長さを、
調節されたままに保持する事が出来る。
本発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置の場合、伸
縮を行なわせる為の電動モータ12を円筒状に構成し、
この電動モータ12を、ステアリングシャフト18の周
囲で、互いに同心に設けられた中空シャフト16の外周
面と、円筒状のモータハウジング11の内周面との間の
空間に設けた為、この電動モータ12がステアリングコ
ラムの外側に突出する事がなく、車体への取付の際に制
約を受ける事が少ない。
又、電動モータ12を納める為のモータハウジング11
が、アウターコラム8の一部を構成する構造となってい
る為、部品点数や重量の増大も最小限に抑える事が可能
となる。
更に、インナーコラム13の下端部内周面に形成した雌
螺子部24と螺合した円筒ブラケット26を電動モータ
12により回転させる場合、遊星歯車減速機構48を介
して行なう為、前記電動モータ12の駆動トルクを大き
くしなくても、十分に円筒ブラケット26を回転駆動す
る事が出来る。
次に、第2図は本発明の第二実施例を示している。
本実施例の場合、ステアリングシャフト18を伸縮不能
な構造とする代わりに、第一の自在継手33を介してこ
のステアリングシャフト18の下端部に接続された伝達
ロッド34を伸縮自在とする事で、ステアリングコラム
を伸縮させた際に於ける、ステアリングシャフト18の
変位を吸収する様にしている。
即ち、ステアリングシャフト18の下端部に設けた第一
の自在継手33にその上端を、ステアリングギヤの入力
軸等、ステアリング装置を構成する他の伝達部材35の
上端部に設けた第二の自在継手36にその下端を、それ
ぞれ結合した伝達ロッド34の中間部にスプライン係合
部37を設ける事により、この伝達ロッド34を伸縮自
在としている。
この様に構成する為、ステアリングコラムを伸縮させる
事に伴ない、ステアリングシャフト18が軸方向に変位
した場合には、前記伝達ロッド34が、傾斜角度θを変
化させつつ伸縮し、前記ステアリングシャフト18の変
位を吸収する。
又、第3図は、電動モータ12を構成する整流子30に
通電する為の、ブラシ装置の別個を示している。
本実施例の場合、モータハウジング11の内周面に設け
たブラシホルダ38にブラシ31を保持すると共に、こ
のブラシ31の外端面とモータハウジング11の内周面
との間に設けた圧縮ばね39により、ブラシ31を整流
子30に向けて弾性的に押圧している。41は、モータ
ハウジング11とロアーコラム10とを接続する為の継
手部材である。
又、本発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置を車体
に取り付ける場合、第4図に示した様な衝撃吸収部材7
を使用し、衝撃吸収式のステアリングコラム装置とする
事も出来る。この場合に於いて、必要とすれば、アウタ
ーコラム8とインナーコラム13との間に、衝撃を吸収
しつつ、ステアリングコラムの全長を縮める為のコラブ
シブル機構を設け、ステアリングシャフト18は、前述
したスプライン係合部の可動ストローク量を多くするか
、或は別途コラブシブル機構を付設する事により、全長
を収縮自在とする。
尚、アウターコラム8の内側でインナーコラム13が変
位する事に伴なう、ステアリングコラムの伸縮ストロー
ク量の規制は、前記ガイドビン15と長孔14の両端と
の衝合に基づく、電動モータ12の過負荷を検出して、
この電動モータ12を停止させる他、インナーコラム1
3の位置検出を行なうリミットスイッチや位置センサか
らの信号に基づき、前記電動モータ12への通電を停止
する等の手段が考えられる。
(発明の効果) 本発明の電動式伸縮ステアリングコラム装置は、以上に
述べた通り構成され作用する為、駆動用の電動モータを
外側に突出させたりする事なく、小型に構成する事が出
来、車体に取り付ける際に於ける制約が少なくて済む。
又、モータハウジングにアウターコラムの一部としての
機能を持たせる等、部品点数の減少と軽量化とを図れる
更に、電動モータと円筒ブラケットとの間に、遊星歯車
減速機構を設けた為、電動モータの出力を、電動モータ
を大型化したり、或は希土類磁石を使用したりする事で
増大させなくても、十分に円筒ブラケットを回転駆動す
る事が可能となり、小型、@量な装置を安価に提供出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示す要部拡大断面図、第2図
は本発明の第二実施例を示す、要部断面図、第3図はブ
ラシ装置の別個を示す要部拡大断面図、第4図は手動式
の伸縮ステアリングコラム装置を組み込んだ、ステアリ
ング装置の側面図、第5〜6図は先発用に係る電動式ス
テアリングコラム装置を示しており、第5図は要部断面
図、第6図は第5図のA−A断面図である。 1:調節レバー 2:アウターコラム、3:インナーコ
ラム、4;ステアリングコラム、5ニステアリングシヤ
フト、6:支持ブラケット、7:衝撃吸収部材、8ニア
ウターコラム、9ニアツバ−コラム、10:ロアーコラ
ム、11:モータハウジング、12:電動モータ、13
:インナーコラム、14:長孔、15ニガイドビン、1
6:中空シャフト、17:転がり軸受、18ニステアリ
ングシヤフト、19ニアツバ−シャフト、20:ロアー
シャフト、21:円筒部、22:転がり軸受、23:滑
り軸受、24:雌螺子部、25:雄螺子部、26:円筒
ブラケット、27;鉄芯、28:凹溝、29:電機子巻
線、30:整流子、31:ブラシ、32:板ばね、33
:第一の自在継手、34:伝達ロッド、35:伝達部材
、36:第二の自在継手、37:スプライン係合部、3
8;ブラシホルダ、39:圧縮ばね、40;永久磁石、
41:継手部材、42:太陽歯車、43:内歯車、44
;歯車筒、45:フランジ部、46:遊星軸、47:遊
星歯車、48:遊星歯車減速機構。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)円筒状のアウターコラムと、このアウターコラム
    の内側に、軸方向に亙る変位のみ自在として挿入された
    インナーコラムと、前記アウターコラムの内側に回転の
    み自在に支持された中空シャフトと、前記インナーコラ
    ムの内側に回転のみ自在に支持され、前記中空シャフト
    の内側を挿通したステアリングシャフトと、一部を前記
    インナーコラムに対して重畳させた状態で設けた円筒ブ
    ラケットと、前記インナーコラムと円筒ブラケットとの
    一方の部材に固定の部分に設けられた、前記ステアリン
    グシャフトと同心の雌螺子部と、前記インナーコラムと
    円筒ブラケットとの他方の部材に固定の部分に設けられ
    、前記雌螺子部と螺合する雄螺子部と、前記アウターコ
    ラムの一部で、前記中空シャフトの周囲に位置する部分
    に固定された円筒状のモータハウジングと、このモータ
    ハウジングの内周面と前記中空シャフトの外周面との間
    に設けられ、通電に基づいて前記中空シャフトを両方向
    に回転駆動自在な電動モータと、前記中空シャフトの端
    部外周面に固設された太陽歯車と、前記アウターコラム
    の内周面に固設された内歯車と、前記円筒ブラケットの
    端部に設けられた遊星軸に枢支され、前記太陽歯車と内
    歯車とに噛合した遊星歯車とから成る電動式伸縮ステア
    リングコラム装置。
  2. (2)ステアリングシャフトが、アッパーシャフトとロ
    アーシャフトとに二分割されており、両シャフトの端部
    同士が、スプライン係合により、長さ方向の変位のみ自
    在に組み合わされている、請求項1に記載の電動式伸縮
    ステアリングコラム装置。
  3. (3)ステアリングシャフトの下端部に設けた第一の自
    在継手にその上端を、ステアリング装置を構成する他の
    伝達部材の上端部に設けた第二の自在継手にその下端を
    、それぞれ結合した伝達ロッドの中間部にスプライン係
    合部を設ける事により、この伝達ロッドを伸縮自在とし
    た、請求項1に記載の電動式伸縮ステアリングコラム装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108367771A (zh) * 2015-12-08 2018-08-03 蒂森克虏伯普利斯坦股份公司 用于线控转向式转向装置的转向柱
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