JPH0315659A - 多重放電型点火装置 - Google Patents

多重放電型点火装置

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JPH0315659A
JPH0315659A JP19989489A JP19989489A JPH0315659A JP H0315659 A JPH0315659 A JP H0315659A JP 19989489 A JP19989489 A JP 19989489A JP 19989489 A JP19989489 A JP 19989489A JP H0315659 A JPH0315659 A JP H0315659A
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coil
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精二 森野
Yasuhito Takasu
高須 康仁
Masahito Somiya
宗宮 雅人
Kozo Takamura
高村 鋼三
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は主に内燃機関に用いられる多重放電型点火装置
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来、点火時期にて十分な点火工不ルギーを得るため、
コンデンサ放電式点火装置と多重放電点火装置とを組み
合わせたもの(例えば、米田特許第3906919号明
細書)や、工不ルギー蓄積コイルに蓄えられたエネルギ
ーを多重放電点火装置に供給するもの(例えば、米国特
許第4326493号明細書)が考えられている。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上述した従来の前者のものでは、コンデンサ
放電式点火装置と多重放電点火装置とを単純に組み合わ
せたものであるので、点火コイルの1次コイルとしてコ
ンデンサ放電用と多重点火用との2つのコイルを必要と
する、各l次コイルを駆動するための大容星のスイッチ
ング素子が3個必要である、コンデンサ放電式点火装置
専用のDC−DCコンバータなどが必要であり、部品点
数が多く、構造が複雑で高価になるという問題がある。
また、上述した従来の後者のものでは、エネルギー蓄積
コイルに蓄えられたエネルギーを多重赦電点火装置に供
給するのみのものであるので、上述した前者のコンデン
サ放電式点火装置のごときのものに対し、点火初期の放
電電流が小さく着火性が劣るという問題がある。
そこで、本発明は比鮫的簡単な構成でありながら、コン
デンサ放電弐点火装置と多重点火装置とを組み合わセた
ものと同等以上の点火性能を得ることを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
そのため、本発明は直流電源とエネルギー蓄積コイルと
第1のスイノチング素子とを含む第1の直列閉回路と、 前記エネルギー蓄積コイルと逆流防止手段と点火コイル
の1次コイルと第2のスイノチング素子とを含む第2の
直列閉回路と、 前記エネルギー蓄積コイルに前記逆流防止手段を介して
接続したコンデンサと、 点火時期より所定時間前に前記第1のスイッチング素子
を導通させて前記エネルギー蓄積コイルにエネルギーを
蓄えた後、点火時期においてこの第1のスイッチング素
子を遮断させるための第1の制御信号を発生する第1の
制御信号発生手段と、点火時期より前記第2のスイッチ
ング素子を導通させた後、所定の放電期間の間、前記第
1,第2のス・f冫チング素子を交互に断続するための
多重放電制御信号を発生する多重放電制御信号発生手段
と、 前記第2のスイッチング素子の遮断時において前記第l
のスイッチング素子を導通させて前記エネルギー蓄積コ
イルにエネルギーを蓄えた後、この第1のスイッチング
素子を遮断させて前記エネルギー蓄積コイルに蓄えられ
たエネルギーにより前記コンデンサを充電するための第
2の制御信号を発生する第2の制御信号発生手段とを備
える多重放電型点火装置を提供するものである。
ここで、前記第2の制御信号発生手段は前記多重放電制
御信号発生手段よりの多重放電制御信号の発生終了に同
期して動作するようにすることもできる。
また、前記多重放電制御信号発生手段における点火時期
での第2のスイノチング素子の最初の導通時間をその後
の多重放電期間での4通時間とは別に設定する導通時間
設定手段を備えることもできる。
また、前記多重放電制御信号発生手段による前記第1,
第2のスイッチング素子の少なくとも一方の導通時間を
前記直流電源の電源電圧Gこ応じて決定する電源電圧応
動導通時間決定手段を備えることもできる。
また、前記多重放電制御信号発生手段による前記第1の
スイッチング素子の導通時間をこの第1のスイッチング
素子に流れる電流に応じて決定する電流応動4通時間決
定手段を備えることもできる。
また、前記多重放電制御信号発生手段による前記第2の
スイッチング素子の導通時間を前記第■のスイノチング
素子の導通時間に対応じて決定する第1スイッチング素
子応動導通時間決定手段を備えることもでぎる。
このとき、前記電流応動導通時間決定手段により決定さ
れる前記第1のスイッチング素子の導通時間が所定値以
上になると前記電流応動時間決定手段の出力にかかわり
なく前記第lのスイッチング素子を遮断させるための導
通時間制御手段を備えるとよい。
さらに、前記点火コイルの2次コイルに火花清浄型点火
プラグを接続することもできる。
ここで、前記火花清浄型点火プラグとしては、中心電極
と、該中心電極を内孔内に保持した絶縁体と、該絶縁体
の外周に固定した金属ハウジングと、該ハウジングに備
えられた接地電極とを具備し、前記中心電極の先端面と
前記接地電極の先端との間に気中スパークギャンプを形
成し、前記中心電極の先端に径小部を備え、該径小部の
側面と前記絶縁体の前記内孔の側面との間の距離(S)
を0.25m+n−1.3+umとし、前記中心電極の
前記径小部の基端部を、前記絶縁体の先端面に対し、l
,2帥の範囲(L)内に位置し、かつ前記中心電極の前
記先端面と前記絶縁体の前記先端面との間の距離(A)
をOmm〜I. O mmの範囲に設定するのが好まし
い。
また、このとき放電期間を低温時に長くする放電期間制
御手段を備えるとよい。
〔作用〕
これにより、第1の制御信号発生手段によって点火時期
より所定時間前に第1のスイッチング素子を導通させて
エネルギー蓄積コイルにエネルギーを浩えた後、点火時
期においてこの第1のスイッチング素子を遮断させる。
そして、多重放電制御信号発生手段によって点火時期よ
り第2のスイッチング素子を導通させることにより、あ
らかしめ、コンデンサに蓄えられたエネルギーとエネル
ギー蓄積コイルに蓄えられたエネルギーとが点火コイル
の1次コイルに供給される。その後、所定の放電期間の
間、多重放電制御信号発生手段によって第1.第2のス
イッチング素子を交互に断続するための多重放電制御信
号を発生することにより、放電期間の間エネルギー蓄積
コイルより点火コイルに周期的に点火エネルギーが供給
される.また、第2の制御信号発生手段によって第2の
スイッチング素子の遮断時において第1のスイッチング
素子を導通させて、エネルギー蓄積コイルにエネルギー
を蓄えた後、第1のスイッチング素子を遮断させてエネ
ルギー蓄積コイルに蓄えられたエネルギーによりコンデ
ンサを充電する。
ここで、第2の制御信号発生手段は多重放電制御信号発
生手段よりの多重放電制御信号の発生終了に同期して動
作させることもできる。
また、多重放電制御信号発生手段における点火時期での
第2のスイッチング素子の最初の導通時間を、導通時間
設定手段によりその後の多重放電期間での導通時間とは
別に設定するようにしてもよい。
また、多重放電制御信号発生手段による第1.第2のス
イッチング手段の少なくとも一方の導通時間を、電′a
電圧応動導通時間決定手段により直流電源の電源電圧に
応じて決定することもできる。
また、多重放電制御信号発生手段による第lのスイッチ
ング手段の導通時間を、電流応動導通時間決定手段によ
りこの第1のスイッチング素子に流れる電流に応じて決
定すること.もできる。
また、多重放電制御信号発生手段による第2のスイッチ
ング手段の導通時間を、第1スイッチング素子応動導通
時間決定手段により第1のスイ・ノチング素子の導通時
間に対応じて決定することもできる。
また、低電源電圧時や高2次負荷時において電流応動導
通時間決定手段により決定される第lのスイッチング素
子の導通時間が所定値以上になると、導通時間制限手段
により第1のスイッチング素子を遮断させることもでき
る。
さらに、点火コイルに周期適に供給される点火エネルギ
ーによって火花清浄型点火プラグに多重放電させること
もできる。
ここで、火花清浄型点火プラグにおいて、中心電極を内
札内に保持する絶縁体の内孔の径大部の側面と中心電極
の先端の側面との間の距離Sは0.25mm〜1.3u
uaが好ましいが、0. 2 5 mmを下回ると、中
心電極の先端に径小部を設けて絶縁体の内孔側面に付着
したカーボンを介して火花放電を生しさせて該カーボン
を焼失し、カーボンによる電流リークを回避するという
作用効果を満足しない。
従って、耐汚損性が一般的な従来プラグと同等になり、
好ましくない。
一方、上記Sが1. 3 1IImを上回ると、中心電
極の先端の径小部の直径が極めて細くなり、実用時にそ
の径小部が溶損し、プラグとしての機能を果たさなくな
る。また、中心電極の径小部の直径を変更せずに絶縁体
の内孔の直径を拡大して上記Sを1. 3 mmより大
きくすると、該内孔側面の面積が増大するので、カーボ
ンも多く付着することになる。従って、カーボンの焼失
がうまく行われにくくなり、カーボンを介しての電流リ
ークが発生してしまう. また、中心電極径小部の基端部と絶縁体の先端面との間
の軸方向距離LはO < L < 1. 2 mmが好
ましいが、この範囲を外れると絶縁体に付着したカーボ
ンを介しての火花放電距離が長くなるので、カーボンを
介しての火花放電が行なわれにくくなる。このため、カ
ーボンが焼失されず、電流リークが発生する。
次に、中心電極先端面と絶縁体先端面との間の距離lは
OM〜1. 0 mが好ましいが、このiが0閣とは絶
縁体の先端面と中心電極の先端面とが同一線上に位置し
ている場合である。iがOlnII1を下回る、つまり
中心電極の先端面が絶縁体の内孔の内側に位置すると、
火花位置により混合気に着火して発生した火炎核の広が
りが絶縁体の内孔により阻害される。従って、火炎核が
大きく戒長しないため、混合気の着火性が悪く希薄l昆
合気の使用ができない。
一方、中心電極の先端面と絶縁体の先端面との距1zが
I. O ttmを上回ると、中心電極の先端面が絶縁
体の先端面より離れる方向になり、従って前記Lと同し
くカーボンを介しての火花放電距離が長くなり、前記と
同様の問題が生じる。
また、この時、放電期間制御手段により多重放電期間を
低温時に長くすることもできる。
〔実施例〕
以下本発明を図に示す実施例について説明する.第1図
は本発明を内燃機関用点火装置に適用した第1実施例を
示すものであり、直流電源をなすバッテリlのマイナス
側はアースに接続され、プラス側はキースイッチ2を介
してエネルギー蓄積コイル3の一端に接続され、このコ
イル3の他端は第1のスイッチング素子をなすパワート
ランジスタ6のコレクタに接続され、パワートランジス
タ6のエミッタは電流検出抵抗7を介してアースに接続
されている。5はマイクロコンピュータにより構成され
る公知の電子制御ユニッl− (ECU)であり、この
ECU5は第2図(a)及び第3図(a)に示すごとく
点火時期の所定角度(例えば30゜CA)前から高レベ
ルに立ち上がり、点火時期で立ち下がる第1の制御信号
としての点火信号IGtと、第2図(b)及び第3図(
b)に示すごとく点火時期で立ち上がり、その後所定角
度(例えば30゜CA)で立ち下がる放電区間信号IG
−とを発生する。40は点火信号IGtの立ち下がりを
所定時間(例えば、40μs)だけ遅延させる遅延回路
である。
そして点火信号はこの遅延回路40を介して公知の閉角
度・定電流制御回路4へ入力され、この閉角度・定電流
制御回路4は電流検出抵抗7によって検出した電流IA
に応じてその値及び通電時間(閉角度)をフィードバッ
ク制御し、その出力はトランジスタ26,抵抗27.2
8を介してパワートランジスタ6のベースに接続されて
いる。
これら、閉角度・定電流制御回路4.電流検出抵抗7.
トランジスタ26,抵抗27.2B,パワートランジス
タ6を含んで構威されるエネルギー蓄積回路1(10は
、通常の電流遮断型点火装置において、点火コイルを2
次側なしのエネルギー蓄積コイル3に置換したものであ
って、他の構戊部品は従来のものと同しである。
そしてエネルギー蓄積回路1(10の出力はパワートラ
ンジスタ6のコレクタより取り出し、逆流防止手段をな
すダイオート9を介してコンデンサl3の一端に接続さ
れ、このコンデンサ13の他端はアースされている。ま
た、コンデンサl3の一端は内燃機関各気筒の点火コイ
ルlOの1次コイルlOaの一端に接続され、各点火コ
イルlOの1次コイル10aの他端は第2のスイッチン
グ素子をなす各気筒のMOS  FET11aのドレイ
ンに接続され、これらの各FETl1aのソースはアー
スされている.各点火コイル10の2次コイルlObの
一端はアースされ、他端は各気筒の点火プラグl5にそ
れぞれ接続されている。
コンデンサ13と逆並列にダイオード24が接続されて
いる。
8b,50bは第2の制御信号発生手段を構成する定電
流制御回路と単安定回路であり、定電流制御回路50b
は放電区間信号IGHの発生終了時にパワートランジス
タ6を導通してこのパワートランジスタ6に流れる電流
1^が所定値以上になるとこのパワートランジスタ6を
遮断させるためのものであり、第3図(l)に示すごと
き信号を発生する。また、単安定回路8bは放電区間信
号IGWの発生終了時においてパワートランジスタ6が
導通してから所定時間(例えば5ms)経過しても、こ
のパワートランジスタ6に流れる電流IAが所定値以上
にならない場合にこのパワートランジスタ6を強制的に
遮断させるためのものであり、第3図(ロ)に示すごと
き単安定出力を発生する。6(10は放電区間信号IG
Wが発生している間、パワートランジスタ6とFET1
1aとを交互に断続するための多重放電制御信号発生手
段で、パワートランジスタ6とFETllaとをバ.ン
テリlの電源電圧に応じた時間だけ交互に断続するため
の第2図(i). (j)に示すごとき多重放電制御信
号をそれぞれ発生する各電源電圧応動導通時間決定手段
60A,60Bを有する。
そして一方の電源電圧応動導通時間決定手段60Aの出
力はトランジスタ26のベースに接続され、他方の電源
電圧応動導通時間決定手段60Bの出力は振り分け回路
8Aを介して各気簡の駆動回路60に供給され、これら
各駆動回路60の出力が各FETl1aのゲートに接続
されている。
振り分け回路8Aは点火振り分け信号[Gdによって電
a電圧応動導通時間決定手段60Bの出力を各気簡の駆
動回路60に各気筒の放電区間信号IG一間隔分づつ順
次振り分けるものである。45はパッテリl及びコンデ
ンサl3の充電電圧により各駆動回路60の駆動用の電
源を作戒する電源回路である。
そして、定電流制御回路50bはANDゲート16,コ
ンパレータ17,インバータ21,  フリップフロッ
プ30,抵抗43〜46及びトランジスタ47により構
成され、単安定回路8bは抵抗48,51,52,  
107,  109,  111,  113.コンデ
ンサ53.トランジスタ82.83及びコンバレータ1
12により構成される。
また、一方の電源電圧応動導通時間決定手段60Aは抵
抗614,616,618,619,621,622,
626,633,l−ランジスタ615,617,62
0,625,コンデンサ623,コンパレータ624,
インバータ627,ORゲー1628及びフリップフロ
ップ610により構成され、他方の電源電圧応動導通時
間決定手段60Bは抵抗601,603,604,60
6,607,612,644,  トランジスタ602
,605,611,コンデンサ608.コンパレータ6
09,ANDゲート613及びフリンフ゛フロップ61
0により構成されている。
次に、上記構成において、その作動を第2図の各部波形
図に従って説明する。ECU5からの第2図(a)で示
す高レベルの点火信号+Ctによってパワートランジス
タ6が導通し、エネルギー蓄積コイル3にバッテリlよ
りエネルギーが蓄えられる。そして点火時期である時刻
T0において点火信号I G tが低レヘルになると、
一方の電源電圧応動導通時間決定千段60Aに第2図(
i)で示す高レヘルの出力信号Aが発生し、この信号A
が振り分け回路8Aを介して該当気筒の駆動回路60に
供給され、この駆動回路60の出力信号によって該当気
筒のFETllaが導通する。これによりコンデンサl
3にあらかしめ蓄えられていた電荷力月亥当気筒のFE
T11aを介して該当気筒の点火コイル10の1次コイ
ル10aに供給される。
また、点火時期である時刻TOにおいて点火信号+Ct
が低レヘルになってから遅延回路40による若干の遅延
時間だけ遅れてパワートランジスタ6が遮断することに
より、エネルギー蓄積コイル3に蓄えられたエネルギー
がコンデンサ13のエネルギーと合威されて第2図(e
)に示すごときの電流が該当気筒の点火コイル10の1
次コイル10aに供給され、これによって、点火コイル
10の2次コイル10bには第2図(のに示すごとき2
次電流が流れて点火プラグl5に点火火花が発生する。
そして、その後、放電区間信号IG−が発生している間
、各電源電圧応動導通時間決定千段60A,60Bに第
2図(i), (j)に示すごとくバノテリ電圧によっ
て決まる所定時間幅の多重放電制御信号A,Bが交互に
発生することにより、パワートランジスタ6と該当気筒
のFETIIaとが交互に断続することにより、エネル
ギー蓄積コイル3に周期的にエネルギーが蓄えられて、
このエネルギーが該当気簡の点火コイル10の1次コイ
ル10aに周期的に供給され、第2図((自)に示すご
とく該当気簡の点火プラグ15に多重放電電流が流れる
また、定電流制御回路50bにおいて、第3図(b)で
示す放電区間信号1G一でリセットされたフリップフロ
ップ30は放電区間信号IG−が高レベル時、そのQ出
力は第3図(d)に示すごとく高レベルとなる。そして
、放電区間信号IG−が高レベルから低レヘルになって
も、フリノプフロンプ30の出力は変化しない。ここで
、放電区間信号IGWが高レベルから低レベルになると
、単安定回路8bの出力が第3図(h)に示すごとく高
レベルとなり、かつインバータ2lの出力も第3図(g
)で示すごとく高レベルになるため、ANDゲートl6
の人力がすべて高レベルとなってその出力が高レベルと
なり、トランジスタ47を導通させる。
これにより、トランジスタ26が遮断してパワートラン
ジスタ6を導通させ、エネルギー蓄積コイル3にエネル
ギーを蓄える。そして、エネルギー蓄積コイル3に十分
なエネルギーが蓄えられてパワートランジスタ6に流れ
る電流が所定値になると、コンパレータl7の出力が高
レベルになってフリップフロップ30をセットするため
、フリップフロップ30のQ出力は第3図(d)に示す
ごとく低レヘルとなり、パワートランジスタ6を遮断す
る。これにより、エネルギー蓄積コイル3に蓄えられた
エネルギーにより第2図(d)に示すごとくコンデンサ
13が所定の電圧に充電されて、このコンデンサl3の
充電電圧が次の気筒の点火サイクルで使用される。
次いで、多重放電制御信号発生手段6(10につ?て、
第1図の回路図および第2図のタイムチャートに従って
説明する。
ECU5からの第2図(b)で示す高レベルの放電区間
信号IGWが入力されると、トランジスタ602,60
5が導通ずることにより、コンデンサ608は抵抗60
6を介して電源電圧■,より充電を開始し、第2図(l
)のVCIに示す波形となる。
このコンデンサ608の電圧VCIが一定の電圧V T
ll1に達すると、コンバレータ609の出力が高レベ
ルとなり、フリップフロップ610のセット入力が高レ
ベルとなるので、フリップフロップ610のQ出力は高
レベルとなる。これが第2図(j)のBに示す波形とな
る。同時にフリップフロンプ6lOのQ出力は低レベル
となり、ANDゲート613を介して第2図(i)のA
で示す波形を出力する。
この時、フリップフロップ610のQ出力をトリガとし
てもう一方のコンデンサ623の充電を開始し、このコ
ンデンサ623の第2図(ロ)で示す電圧Ve2が一定
の電圧VT■に達すると、コンバレータ624の出力が
高レベルとなり、その出力がORゲート628を介して
フリップフロップ610のリセット入力に供給される。
これで、フリップフロップ610がリセットされる。こ
の時、コンデンサ608はフリップフロップ610のQ
出力により、また、コンデンサ623はA波形により、
各トランジスタ611.625が導通することによって
、その電荷が放電される。これらの動作をIC一が高レ
ベルの間(例えば30゜CA間)くり返す。このとき、
各コンデンサ608,623がバッテリlの電源電圧V
.により充電されるため、A,Bの波形パルス幅は電源
電圧■3に反比例して変化する。ここで、A波形はFE
TIIaを、B波形はパワートランジスタ6を交互に断
続する信号となる.すなわち、多重放電制御信号発生千
段6(10は電源電圧制御型の(電源が高いとパルス幅
短くなる)発振器を構威している。
次に、第2図伽)〜(ホ)の時間軸拡大した図により多
重放電(連続放電)ができる理由を説明する。
時刻T.−T.間はコンデンサl3とエネルギー蓄積コ
イル3との両エネルギーが点火コイルl0の1次コイル
10aを流れることによりトランス作用で点火コイル1
0の2次コイル1 0 b,すなわち点火プラグ15に
第2図(ロ))で示す電流12がマイナス側放電として
流れる。この時、点火コイルlOには磁気エネルギー■
が蓄積される。次に、時刻T,においでFET11aを
遮断すると蓄積された磁気エネルギー■が点火プラグl
5にプラス側放電として流れることで火花は連続する。
方、時刻T,−T.の間エネルギー蓄積コイル3は点火
コイル10とは無関係に、かつ■のエネルギーが残って
いる間に充分にエネルギーが蓄積される。次の時刻T2
において再びFET11aを導通すると、今度はエネル
ギー蓄積コイル3のエネルギー■だけが点火プラグ15
に放出され、同時に点火コイル10にも磁気エネルギー
■が蓄積される。次の時刻T3においてFET11aを
遮断すれば■のエネルギーが点火プラグ15に放電され
る。これを繰り返せば、放電区間信号IGWが高レベル
の間、点火プラグl5の火花放電が継続する。
本方式では時刻’r.−T+でエネルギー蓄積コイル3
のエネルギーを点火プラグ15に放出し、同時に点火コ
イル10に磁気エネルギーを蓄積する。かつ時刻T1 
 Tzでは磁気エネルギーを点火プラグ15に放出しな
がら同時にエネルギー蓄積コイル3にエネルギーを蓄積
するので、これを操り返すことにより多重放電期間にお
いて連続的に点火プラグ15で火花放電を行うことが可
能となる。
第4図は本発明の第2実施例を示すもので、上記第1実
施例に対し、多重放電制御信号発生千段6(10におけ
る点火時期でのFET11aの最初の導通時間を、その
後の多重放電期間での導通時間とは別に設定する導通時
間設定手段6(10aを付加したものである。この導通
時間設定手段6(10aは点火信号IGtの立ち下がり
によりトリガされて第5図(j)に示すごとく所定時間
幅(例えば0.3ms)の高レベルの単安定信号を出力
する単安定回路8と抵抗630とトランジスタ629と
により構戒される。上記構戒において、点火時期で点火
信号IGtが低レベルに立ち下がって単安定回路8に高
レベルの単安定信号が発生している間、トランジスタ6
29が導通してコンパレータ609の出力を短絡する.
これにより、点火時期でのFET11aの最初の導通時
間を、その後の多重放電期間での導通時間より、コンデ
ンサl3の放電時間分だけ長くとることができる。
第5図は第4図の各部の波形を示すものである.第6図
は本発明の第3実施例を示すもので、上記第2実施例に
対し、多重放電制御信号発生千段6(10の一方の電源
電圧応動導通時間決定千段60Aの代わりに、パワート
ランジスタ6の導通時間を、このパワートランジスタ6
に流れる電流に応じて決定する電流応動導通時間決定手
段60Cを用いたものである。この電流応動導通時間決
定手段60Cはフリップフロップ610、抵抗614,
631,633,コンパレータ624,インバータ62
7及びORゲート628により構成される.この電流応
動導通時間決定手段60Cによれば、放電区間信号IG
−の発生中において、パワートランジスタ6に流れる電
流が所定値以上になると、コンパレータ624の出力が
高レベルとなり、ORゲート628を介してフリップフ
ロップ610をリセットし、パワートランジスタ6を遮
断させると共にFET11aを導通させる。
従って、この実施例によれば、多重放電期間におけるパ
ワートランジスタ6の遮断電流値を電源電圧に関係なく
一定に制御することができて、多重放電期間において周
期的に蓄積されるエネルギー蓄積コイル3の一回当たり
の蓄積エネルギーを安定化することができる。
第7図は本発明の第4実施例を示すもので、上記第3実
施例に対し、多重放電制御信号発生手段6(10の他方
の電源電圧応動導通時間決定手段60Bの代わりに、F
ET11aの導通時間をパワートランジスタ6の導通時
間と同し時間になるように決定する第1スイッチング素
子応動導通時間決定手段60Dを用いたものである。こ
の第1スイッチング素子応動導通時間決定手段60Dは
フリップフロップ610,トランジスタ602.605
,651.抵抗601,603,604,606,63
5,636,644,  インバータ634,641,
646,コンデンサ637.コンパレータ63B.AN
Dゲー}639,643,ORゲート640及び微分回
路20により構威される。また、t流応動導通時間決定
手段60Cにおいて、ANDゲート642が付加されて
いる。
この第4実施例の各部波形を第8図に示す。第8図(a
)で示す高レベルの放電区間信号IGWが発生している
間において、最初は導通期間設定手段6(10aの単安
定回路8に発生する第8図(b)で示す単安定信号によ
りFET11aを導通させる。
そして、この単安定信号の低レベルへの立ち下がりに同
期して微分回路20により第8図(j)で示す微分出力
を発生させ、この微分出力によりフリップフロップ61
0をセットすることで、このフリップフロップ610の
Q出力は第8図(C)に示すごとく高レベル、Q出力は
第8図(d)に示すごとく低レヘルとなる。そして、こ
のフリップフロップ6lOのQ出力が高レベルになるこ
とにより第8図(e)で示すごとくコンデンサ637の
充電が開始されると共に、パワートランジスタ6の通電
が開始される.そして、このパワートランジスタ6を流
れる電流が所定値になるとコンパレータ624の出力が
第8図(一で示すごとく高レベルになってフリップフロ
ップ610をリセットするので、このフリップフロップ
610の出力は反転する。これにより、第8図(e)で
示すごとくコンデンサ637の放電が開始されると共に
、パワートランジスタ6が遮断し、かつFETl1aが
導通する。そしてコンデンサ637の放電によりその電
圧が所定値V TH4以下になるとコンパレータ638
の出力が第8図(l)に示すごとく低レベルとなる。さ
らにこのコンパレータの出力信号とフリップフロップ6
10のQ出力とがANDゲート639に入力され、第7
図(i)で示す信号がANDゲート639より出力され
、この出力の立ち下がりを微分回路20で微分してフリ
ップフロップ610をセソトするので、このクリップフ
ロンプ610の出力は反転する。これにより、FET1
1aの導通時間はパワートランジスタ6の導通時間(遮
断電流値が一定になるように電流応動導通時間決定手段
60Cによって制御される)と同じに制御され、放電区
間信号1[Wが発生している間、この動作を繰り返す. 第9図は本発明の第5実施例を示すもので、上記第4実
施例に対し、第1スイッチング素子応動導通時間決定手
段60Dにおいて、コンデンサ637と充放電するため
に、トランジスタ602,605,651,654,6
55,658,659、および抵抗601,635,6
52,653,656,657よりなる電源電圧応動定
電流充放電回路が用いてある.また、フリップフロップ
610のθ出力が高レベルになることにより所定時間幅
(例えば1(10us)の高レベルの出力を発生する単
安定回路660と、この単安定回路660の出力を反転
するインバータ661と、このインバータ661の出力
を微分してORゲート628の1つの入力に供給する微
分回路662とよりなる導通時間制限手段60Eが付加
されている。
この第5実施例によれば、低電源電圧時や、高2次負荷
時において、放電区間信号IGw発生中におけるパワー
トランジスタ6の導通時間が所定値以上になっても、パ
ワートランジスタ6に流れる電流が所定値以上にならな
いときには、単安定回路660の出力によりインパータ
661,微分回路662およびORゲート628を介し
てフリップフロップ610をリセットし、パワートラン
ジスタ6を遮断すると共に、FET11aを導通する。
これにより、低電源電圧時や、高2次負荷時においても
、所定時間内でパワートランジスタ6およびFET11
aを交互に断続させて、放電区間内での放電の連続性を
保つことができる。
以上述べた多重放電型点火装置を特開昭64−2717
6号公報に記載の火花清浄型点火プラグと組合せた本発
明の第6実施例である燻り防止点火装置について以下に
説明する。上述した各実施例では、放電区間信号IGw
を所定角度(例えば30℃A)としたが、本実施例では
これをECU5にソフト的に含まれる放電期間制御手段
によってエンジン条件に応じて可変する.そのECU5
にて実行されるフローチャートを第10図及び第11図
に示す。第10図では、ステップSlにてエンジン冷却
水温が40゜C以下かどうか判別し、エンジン冷却水温
が40゜C以下の冷間時にはステップS2に進んで放電
区間IGw−30゜CAと長くする。逆に、エンジン冷
却水温が40゜Cを超える時には、ステップS3へ進ん
で、第12図に示すごとく、エンジン回転数Neに対し
て放電空間IGwがあらかじめ記憶されているIGw−
Neのマップにより放電空間IGwを決める。例として
、エンジン回転数NeがNe≦1(10Orpmの時I
C;w=2ms,Ne≧3(10Orpmの時IGw=
0.2ms,1(100<Ne<3(10Orpmの時
は、0.2ms<IGw<2msとする。
第11図では、第10図のエンジン冷却水温に加えて、
エンジンのアイドル時や減速時をスロットルスイッチで
判別して、点火時期を通常の点火時期θ。より30゜C
A過進角させたものである。
すなわち、ステップS4で内燃機関のスロットル弁が全
閑のときに閉じるスロットルスイ・ソチが閉かどうかを
判別し、スロットルスイッチが閉じていると判別したと
きにはステップS5に進んで、点火時期を通常の演算さ
れた点火時期θ。より30゜CA進角させる。逆にステ
ップS4でスロットルスイッチが開いていると判別した
ときにはステップS6へ進んで点火時期を通常の演算さ
れた点火時期θ。とする。
ところで、特開昭64−27176号公報の火花清浄型
点火プラグは、誘導放電のエネルギーが大きい程、点火
プラグに対するカーボンの除去が容易に行なわれるので
、多重放電型点火装置の放電区間を長く設定したものと
組合せることにより、点火プラグの自己清浄性を著しく
向上できる。しかし、常に放電区間を長くすると、点火
プラグの電極が消耗するので、冷間時のみ長くし、ll
l機後は通常の放電区間とする。一般に点火プラグの燻
り現象は冷間時に生しるが、エンジン水温40゛C以下
の時間は、車輌全体の使用時間からみれば極めて短時間
であり、この間、放電区間を長くしても点火プラグの電
極消耗にはほとんど影響しない。
さらに、第11図の様に、エンジンのアイドル時や減速
時のみ点火時期を過進角させて使用することもできる。
点火時期を進角させると、エンジンの要求電圧は低下す
るので、耐燻り性能上、有利となる。
第13図はカーボンが付着しやすい低温時における点火
プラグの燻りテストの結果を示したもので、4サイクル
13(10cc,水冷4気筒内燃機関によりカーボンが
付着しやすい条件として、−20′Cの雰囲気温度下で
ラジエータ水温−10゜C±1゜Cにて、始動−レーシ
ングーアイドルという一連のパターンを1分間実施し、
これをーサイクルとして評価したものであり、横軸はテ
ストサイクル.縦軸は点火プラグの絶縁抵抗がとってあ
る。
従来の一般的な点火装置と点火プラグとの組合せである
「号口電源十号口プラグ」の時、テストサイクルの増加
に伴い、点火プラグの絶縁抵抗は低下し、6サイクルで
エンストとなる。電源のみを本発明の多重電源にした「
多重電源十号口プラグ」にすると、テストサイクルの増
加に伴い絶縁抵抗が低下するが、IOMΩぐらいから絶
縁抵抗は低下せず、しばらくは持ちこたえている。それ
でも18サイクルでエンストに至る。また点火プラグだ
けを火花清浄型点火プラグに交換した「号ロ電源+火花
清浄プラグ」の時も、IOMΩ程度まで絶縁抵抗は低下
した後、その後はしばらく低下しない。しかし20サイ
クノレ目にはエンストとなる。
一方、本発明の多重電源と火花清浄プラグとの組合せで
ある「多重電源十火花清浄プラグ」では、テストサイク
ルが増加しても、絶縁抵抗は多少低下するのみで、すぐ
に回復しエンストに至るピとはない。
なお、第lO図および第11図のフローチャートでステ
ップS1での判別を水温40″C以下としたが、冷間時
の判定は0〜60゜Cの間の任意の温度に設定すること
もできる。また放電区間は30”C Aとしたが、10
〜60゜CAの間の任意の角度または時間で設定しても
よい。
また、第11図で点火時期の進角判定条件をスロットル
スイッチの開閉で行ったが、吸気負圧が所定値(例えば
3(10no++H以上)の時、あるいは吸気管の負圧
と回転数とのマップとから軽負荷時を判定して用いても
よく、また、このときの点火時期の進角は30゜CAに
限らず10〜60゜CAの間の任意の角度に設定するこ
とができる。
第14図および第15図は上記第6実施例に用いた火花
清浄型点火プラグを示すもので、金属ハウジングP1は
その内側に絶縁体P2を固定している。絶縁体P2はそ
の中心に内孔P2cを有している。絶縁体P2のうち内
燃機関の燃焼室側に裸出される側の脚部P2b側の上記
内孔P2cには中心電極P3が保持されている。中心電
極P3の先端には他の部分に比べて直径寸法を小さくし
た径小部P3bが形威されている。なお、径小部P3b
により中心電極P3にはエッジ部P3cが形威されてい
る。この径小部P3bの先端面P3aは絶縁体P2の先
端面P2aから突出しており、その先端面P2aと接地
電極P4の先端との間に気中スパークギャップGが形成
してある。なお、接地電極P4はハウジングPLの先端
面に溶接固定してある。
なお、図中、Plaはハウジング1の取付用ねし部、P
6は抵抗体、P7は導電ガラス層、P8はターミナル軸
部、P9はターミナル部を各々示している。
ここで、特開昭64−27176号公報に記載されるよ
うに、絶縁体P2の内孔P2cの側面と中心電極P3の
径小部P3bの側面との間の距離Sは0. 2 5 m
m 〜1. 3 mmとし、絶縁体P2の先端面P2a
と中心電極P3の径小部P3bの基端部との間の軸方向
距離LはO < L < 1. 2 mmの範囲内とし
、中心電極3の先端面3aと絶縁体2の先端面2aとの
間の距離lがO mm〜1. 0 mmの範囲に設定し
てある。
ここで、上記第6実施例に適用する火花清浄型点火プラ
グとしては、特開昭64−27176号公報に記載され
るものに限らず、特公昭56−51476号公報,特公
昭58−40831号公報,特開昭56−41685号
公報に記載されるごとき各種の火花清浄型点火プラグを
用いることができる. 〔発明の効果〕 以上述べたように本発明においては、第1の制御信号発
生手段によって点火時期より所定時間前に第1のスイッ
チング素子を湯通させてエネルギー蓄積コイルにエネル
ギーを蓄えた後、点火時期においてこの第1のスイッチ
ング素子を遮断し、多重放電制御信号発生手段によって
点火時期より第2のスイッチング素子を導通させること
によって、あらかじめ、コンデンサに蓄えられたエネル
ギーとエネルギー蓄積コイルに蓄えられたエネルギーと
を点火コイルの1次コイルに供給し、その後、所定の放
電期間の間、多重放電制御信号発生手段によって第1,
第2のスイッチング素子を交互に断続するための多重放
電制御信号を発生することにより、放電期間の間エネル
ギー蓄積コイルより点火コイルに周期的に点火エネルギ
ーを供給し、第2の制御信号発生手段によって第2のス
イッチング素子の遮断時において第1のスイッチング素
子を導通させてエネルギー蓄積コイルにエネルギーを蓄
えた後、この第1のスイッチング素子を遮断させてエネ
ルギー蓄積コイルに蓄えられたエネルギーによりコンデ
ンサを充電するから、コンデンサを充電するための専用
のDC−DCコンバータを必要とすることなく、比較的
簡単な構戒で、コンデンサ放電式点火装置と多重点火装
置とを組み合わせたものと同等以上の点火性能を得るこ
とができるという優れた効果がある。
ここで、第2の制御信号発生手段を、多重放電制御信号
発生手段よりの多重放電制御信号の発生終了に同期して
動作させるようにすれば、次回での放電に備えて多重放
電終了後直ちにコンデンサを充電することができる。
また、多重放電制御信号発生手段における点火時期での
第2のスイッチング素子の最初の導通時間を、導通時間
設定手段によりその後の多重放電期間での導通時間とは
別に設定するようにすれば、最初のコンデンサの放電に
対応した時間だけ第2のスイッチング素子の導通時間を
長くとることができてその後の多重放電を安定化するこ
とができる。
また、多重放電制御信号発生手段による第1,第2のス
イッチング手段の少なくとも一方の導通時間を、電源電
圧応動導通時間決定手段により直流電源の電源電圧に応
じて決定するようにすれば、電源電圧が変動しても多重
放電を安定化することができる。
また、多重放電制御信号発生手段による第1のスイッチ
ング手段の導通時間を、電流応動導通時間決定手段によ
りこの第1のスイッチング素子に流れる電流に応じて決
定するようにすれば、エネルギー蓄積コイルに蓄積され
るエネルギーをより安定化することができ、多重放電を
さらに安定化することができる。
また、多重放電制御信号発生手段による第2のスイッチ
ング手段の導通時間を、第1スイッチング素子応動導通
時間決定手段により第1のスイッチング素子の導通時間
に対応じて決定することにより、点火コイルに蓄えられ
たエネルギーの放電もエネルギー蓄積コイルのエネルギ
ーの放電に対応させてより良好に制御することができる
また、低電源電圧時や高2次負荷時において電流応動導
通時間決定手段により決定される第1のスイッチング素
子の導通時間が所定値以上になると、導通時間制限手段
により第1のスイッチング素子を遮断させることにより
、低電源圧時や、高2次負荷時における放電区間内での
放電の連続性を保つことができる。
さちに、点火コイルに周期的に供給される点火エネルギ
ーによって、火花清浄型点火プラグに多重放電させるこ
とにより、点火プラグの自己清浄性を著しく向上するこ
とができる。
また、放電期間制御手段により多重放電期間を低温時に
長くすることにより、点火プラグにカーボンが付着しや
すい低温時゛での点火プラグの自己清浄性を保ちつつ、
カーボンが付着しにくい高温時での多重放電期間を短く
することができて、点火プラグの電極の消耗を低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置の第1実施例を示す電気回路図、第
2図及び第3図は第1図図示装置の作動説明に供する各
部波形図、第4図は本発明装置の第2実施例を示す電気
回路図、第5図は第4図図示装置の作動説明に供する各
部波形図、第6図及び第7図は本発明装置の第3及び第
4実施例をそれぞれ示す電気回路図、第8図は第7図図
示装置の作動説明に供する各部波形図、第9図は本発明
装置の第5実施例を示す電気回路図、第10図および第
11図は本発明装置の第6実施例の作動説明に供するフ
ローチャート、第12図は上記第6実施例における放電
区間一回転数特性図、第13図は上記第6実施例におけ
る絶縁抵抗一試験サイクル実験結果特性図、第14図お
よび第l5図は上記第6実施例に用いられる火花清浄型
点火プラグを示す縦断面図およびその拡大部分縦断面図
である。 1・・・直流電源をなすバッテリ,5・・・第1の制御
信号発生手段を構戒する電子制御ユニット,6・・・第
1のスイッチング素子をなすパワートランジスタ,8b
,50b...第2の制御信号発生手段を構或する単安
定回路と定電流制御回路,9・・・逆流防止手段をなす
ダイオード,10・・・点火コイル.11a・・・第2
のスイッチング素子をなすFET,13・・・コンデン
サ,15・・・点火プラグ,60A.60B・・・電源
電圧応動導通時間決定手段.60C・・・電流応動導通
時間決定手段,60D・・・第lスイッチング素子応動
導通時間決定手段,16E・・・導通時間制御手段.6
(10・・・多重放電制御信号発生手段,6(10a・
・・導通時間設定手段。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)直流電源とエネルギー蓄積コイルと第1のスイッ
    チング素子とを含む第1の直列閉回路と、前記エネルギ
    ー蓄積コイルと逆流防止手段と点火コイルの1次コイル
    と第2のスイッチング素子とを含む第2の直列閉回路と
    、 前記エネルギー蓄積コイルに前記逆流防止手段を介して
    接続したコンデンサと、 点火時期より所定時間前に前記第1のスイッチング素子
    を導通させて前記エネルギー蓄積コイルにエネルギーを
    蓄えた後、点火時期においてこの第1のスイッチング素
    子を遮断させるための第1の制御信号を発生する第1の
    制御信号発生手段と、点火時期より前記第2のスイッチ
    ング素子を導通させた後、所定の放電期間の間、前記第
    1、第2のスイッチング素子を交互に断続するための多
    重放電制御信号を発生する多重放電制御信号発生手段と
    、 前記第2のスイッチング素子の遮断時において前記第1
    のスイッチング素子を導通させて前記エネルギー蓄積コ
    イルにエネルギーを蓄えた後、この第1のスイッチング
    素子を遮断させて前記エネルギー蓄積コイルに蓄えられ
    たエネルギーにより前記コンデンサを充電するための第
    2の制御信号を発生する第2の制御信号発生手段とを備
    える多重放電型点火装置。
  2. (2)前記第2の制御信号発生手段は前記多重放電制御
    信号発生手段よりの多重放電制御信号の発生終了に同期
    して動作するものである請求項1記載の多重放電型点火
    装置。
  3. (3)前記多重放電制御信号発生手段における点火時期
    での第2のスイッチング素子の最初の導通時間をその後
    の多重放電期間での導通時間とは別に設定する導通時間
    設定手段を備える請求項1または2記載の多重放電型点
    火装置。
  4. (4)前記多重放電制御信号発生手段による前記第1、
    第2のスイッチング素子の少なくとも一方の導通時間を
    前記直流電源の電源電圧に応じて決定する電源電圧応動
    導通時間決定手段を備える請求項1〜3のうちいずれか
    に記載の多重放電型点火装置。
  5. (5)前記多重放電制御信号発生手段による前記第1の
    スイッチング素子の導通時間をこの第1のスイッチング
    素子に流れる電流に応じて決定する電流応動導通時間決
    定手段を備える請求項1〜3のうちいずれかに記載の多
    重放電型点火装置。
  6. (6)前記多重放電制御信号発生手段による前記第2の
    スイッチング素子の導通時間を前記第1のスイッチング
    素子の導通時間に対応して決定する第1スイッチング素
    子応動導通時間決定手段を備える請求項5記載の多重放
    電型点火装置。
  7. (7)前記電流応動導通時間決定手段により決定される
    前記第1のスイッチング素子の導通時間が所定値以上に
    なると前記電流応動導通時間決定手段の出力にかかわり
    なく前記第1のスイッチング素子を遮断させるための導
    通時間制限手段を備える請求項5または6記載の多重放
    電型点火装置。
  8. (8)前記点火コイルの2次コイルに接続した火花清浄
    型点火プラグを備える請求項1記載の多重放電型点火装
    置。
  9. (9)前記火花清浄型点火プラグは、中心電極と、該中
    心電極を内孔内に保持した絶縁体と、該絶縁体の外周に
    固定した金属ハウジングと、該ハウジングに備えられた
    接地電極とを具備し、前記中心電極の先端面と前記接地
    電極の先端との間に気中スパークギャップを形成し、前
    記中心電極の先端に径小部を備え、該径小部の側面と前
    記絶縁体の前記内孔の側面との間の距離(S)を0.2
    5mm〜1.3mmとし、前記中心電極の前記径小部の
    基端部を前記絶縁体の先端面に対し、1.2mmの範囲
    (L)内に位置し、かつ前記中心電極の前記先端面と前
    記絶縁体の前記先端面との距離(l)を0mm〜1. 0mmの範囲に設定した請求項8記載の多重放電型点火
    装置。
  10. (10)前記放電期間を低温時に長くする放電期間制御
    手段を備える請求項8または9記載の多重放電型点火装
    置。
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