JPH03156321A - 携帯型バランシング装置 - Google Patents

携帯型バランシング装置

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JPH03156321A
JPH03156321A JP31186289A JP31186289A JPH03156321A JP H03156321 A JPH03156321 A JP H03156321A JP 31186289 A JP31186289 A JP 31186289A JP 31186289 A JP31186289 A JP 31186289A JP H03156321 A JPH03156321 A JP H03156321A
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JP
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circuit
vibration
signal
rotation
rotating body
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Akira Oshitani
押谷 侃
Ikuro Kishi
岸 郁朗
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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  • Measurement Of Mechanical Vibrations Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は回転機械の回転体に生じる不釣合(以下アン
バランスと呼ぶ)の量と位置を正確に決めるための装置
に関する。
【従来の技術】
タービン発電機や電動機のように現地で回転体が結合さ
れて一体化される場合、工場製作時は個々に精度よ(ア
ンバランスの調整が行われてもそれぞれのアンバランス
の残留量が現地で許容値をオーバしアンバランスによる
振動が発生する場合がある。また結合時回転中心が組立
誤差の分だけずれ、見掛上のアンバランスを発生し、振
動を増大することもある。これらのアンバランスは現地
のフィールドバランシング作業で修正される。 また永年運転された機械では、回転体の経年変化でアン
バランスが増大して振動が増大することもある。さらに
発電機ロータの場合、軸方向に切られたスロットにコイ
ルが挿入されているため、コイルに励磁電流が流れると
発熱が生じる。この熱を空気あるいは水素で冷却してい
るわけであるが、この冷却効果が流路抵抗の差等により
不均一があるとロータに温度分布が生じて曲がったり、
コイルが遠心力で飛び出さないようにするための模、絶
縁物に熱膨張時抵抗の差があると、ロータが曲がり振動
が増大する場合がある。 このように振動が増大した場合はやはりフィールドバラ
ンシング作業で回転体のアンバランス修正面正する。 このフィールドバランシングは次の手順によって行われ
る。 (1)回転数に一致した振動の振幅と予め回転体に設け
た基準位置からの振動位相を測定する。 (2)次に回転体に定められたアンバランス修正面に試
し重りを取りつけて(1)と同様の測定をする。 (3)上記(+)、 (2)の振動ベクトルと試し重り
の大きさと取付角度より回転体のアンバランスの大きさ
と位置を演算する。 さらに前述した熱によるアンバランス振動が発生した場
合、Ja械の安全性を確保するため発電プランドの運用
負荷において振動レベルが許容値を満足するように、ロ
ータの熱油がりによるアンバランス成分を考慮してフィ
ールドバランスを行っている。 上記は一面による修正を述べたが一面修正だけでアンバ
ランスが決められない場合二面を用いた修正を行う。 これらのアンバランスを決める演算(以下バランス演算
と言う)はベクトル演算のため専門の技術者が行う。ま
た、振動の回転数成分の分析およびバランス演算回路ま
で備えた専用のバランサーなども使われている。
【発明が解決しようとする課題】
しかしこれらのバランサーには、次のような欠点がある
。 (1)従来1種類の試験回転数しかアンバランスをきめ
られない。このため機械の使用回転数が広範囲になるイ
ンバータ電動機や産業用の駆動タービンあるいは工作機
械のように材料などで回転速度を変えるような回転機械
ではフィールドバランシングが精度よく迅速に行えない
。 (2) 2 Nl類の試験回転数を満足するアンバラン
スの決定は専門の技術者を必要とし、また長軸のタービ
ンロータやジェットエンジン用ロータなどのバランシン
グ用に開発された多速度、多軸受用バランス演算式は、
最小二乗法、モード法などあるがこれらの演算はパソコ
ンやミニコン等の計算機を使用することと操作に専門の
技術者を必要とし、コストが高くなる。 さらに、従来のバランシング装置は機械の定格回転数以
内に存在する危険速度における振動レベルを低減するた
めのものであり、これらは機械の安全性を確保する上で
重要ではあるが、機械の起動及び停止時だけに問題とな
る一過性のものである6例えばタービン発電機のように
運用時における振動が安全性を考えた場合極めて重要と
なる機械があるが、負荷運用時でのフィールドバランス
作業には熟練した専門家が行っているのが現状である。 この発明は、回転機械の回転体に生じるアンバランスを
調整するため、2種類の回転数を任意に指定し、S/V
曲線から容易に修正重りを決定できる携帯型バランシン
グ装置を提供することを目的とする。 さらにこの発明は、機械の昇速あるいは減速時に得られ
るS/V曲線と振動レベルのグラフから任意の2種類の
回転数と機械の運用負荷とを指定することにより、指定
された回転数及び指定された負荷における振動を低減さ
せる修正重りを決定できる携帯型バランシング装置を提
供することを目的とする。 さらにこの発明は、回転機械の回転体に生じるアンバラ
ンスを調整するため、2種類の回転数を任意に指定し、
S/V曲線から容易に修正重りを決定できバランス後の
振動状態が、全回転数領域に対し、確認のための運転を
行う前に予め把握できる携帯型バランシング装置を提供
することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
上記目的は請求項1の装置によれば、回転機械の軸受に
設置され回転体より発生する振動を電気信号に変換する
2つの振動検出器と、この振動検出器からの出力信号を
最適信号レベルまで増幅する増幅回路と、この増幅回路
からのアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する
A/D変換回路と、このA/D変換サンプリングとこの
サンプリング開始を前記回転体の回転に同期させるため
に予め前記回転体に設けた基準位置を電気信号として出
力する回転パルス検出器と、前記A/D変換回路のサン
プリング間隔を前記回転体の1回転を基本にしその次数
倍で行うため回転次数信号を出力する逓倍回路と、前記
A/D変換回路のデジタル電気信号を次数分析し、回転
に同期した信号のレベルと回転パルスを基準とした信号
の位相を出力する高速フーリエ変換(以下FFTという
)プロセッサーと、このI” F Tプロセッサーで次
数分析したデータのうち回転数に相当した1次の基本成
分のみ抽出し回転数とその振動レベルをグラフ化するS
/V回路と、前記回転パルス検出器の基本パルス信号よ
りA/D変換回路の動作開始を制御しS/V回路からの
1次基本成分のデータを用いて前記回転体の不釣合量お
よび前記回転体の基準位置からの不釣合位置を演算する
バランス演算回路と、このバランス演算回路の演算結果
を表示する表示回路から構成する携帯型バランシング装
置によって達成される。 上記目的は、請求項2の装置によれば、回転機械の軸受
に設置され回転体より発生する振動を電気信号に変換す
る2つの振動検出器とこの振動検出器からの出力信号を
最適信号レベルまで増幅する増幅回路と、この増幅回路
からのアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する
A/1〕変換回路と、このA/D変換サンプリングとこ
のサンプリング開始を前記回転体の回転に同期させるた
めに予め前記回転体に設けた基準位置を電気信号として
出力する回転パルス検出器と、前記A/D変換回路のサ
ンプリング間隔を前記回転体の1回転を基本にしその次
数倍で行うため回転次数信号を出力する逓倍回路と、前
記A/D変換回路のデジタル電気信号を次数分析し、回
転に同期した信号のレベルと回転パルスを基準とした信
号の位相を出力する高速フーリエ変換プロセッサーと、
この高速フーリエ変換プロセッサーで次数分析したデー
タのうち回転数に相当した1次の基本成分のみ抽出し回
転数とその振動レベルをグラフ化する377回路と、タ
ービン発電機などの負荷を検出する負荷検出回路と、前
記回転パルス検出器の基本パルス信号及び前記負荷検出
回路で検出された負荷信号から前記A/D変換回路の動
作開始を制御し、前記S/Vからの1次基本成分のデー
タを用いて前記回転体の不釣合量及び前記回転体の基準
位置からの不釣合位置を演算するバランス演算回路と、
このバランス演算回路の演算結果を表示する表示回路か
ら構成する携帯型バランシング装置によって達成される
。 上記目的は請求項3の装置によれば、回転機械の軸受に
設置され回転体より発生する振動を電気信号に変換する
2つの振動検出器と、この振動検出器からの出力信号を
最適信号レベルまで増幅する増幅回路と、この増幅回路
からのアナログ電気信号をデジタル電気信号に変換する
A/D変換回路と、このA/D変換サンプリングとこの
サンプリング開始を前記回転体の回転に同期させるため
に予め前記回転体に設けた基準位置を電気信号として出
力する回転パルス検出器と、前記A/D変換回路のサン
プリング間隔を前記回転体の1回転を基本にしその次数
倍で行うため回転次数信号を出力する逓倍回路と、前記
A/D変換回路のデジタル電気信号を次数分析し、回転
に同期した信号のレベルと回転パルスを基準とした信号
の位相を出力する高速フーリエ変換プロセッサーと、こ
の高速フーリエ変換プロセッサーで次数分析したデータ
のうち回転数に相当した1次の基本成分のみ抽出し回転
数とその振動レベルをグラフ化する377回路と、前記
回転パルス検出器の基本パルス信号よりA/D変換回路
の動作開始を制御し377回路からの1次基本成分のデ
ータを用いて前記回転体の不釣合量および前記回転体の
基準位置からの不釣合位置を演算するバランス演算回路
と、それぞれの振動測定点について、前記回転機械の全
回転数領域に対し、回転体の釣り合い状態を計算するた
めに前記1次基本成分の振幅1位相1回転数を記憶し演
算を行う振動予測演算回路と、前記バランス演算回路あ
るいは前記振動予測演算回路の演算結果を表示する表示
回路から構成され、前記S/V回路で作成した回転数と
振動レベルのグラフから任意の2個の回転数を指摘し、
それぞれの振動を低減する不釣合の量と位置を演算する
とともに、バランス後の釣合状態が全回転数に対し表示
される携帯型バランシング装置によって達成される。
【作 用】
この発明の請求項1の装置によれば、S/V曲線は表示
回路に表示されるため作業者はS/V曲線データを見な
がら2種類の回転数を指示することにより指定した回転
数のデータがバランス演算回路に自動的に取り込まれ、
これらのデータから回転体のアンバランスの量と位置が
演算されその結果が表示回路に表示される。このためバ
ランシング作業を迅速に行うことができ、S/V曲線を
みながら最適試験で回転数を選べるため使用機械が広範
囲の機械でもアンバランスを精度よく修正することがで
きる。 さらにこの発明の請求項2の装置によれば、回転機械の
運用中に発生したアンバランス要因による振動データが
予め設定された負荷に達すると、負荷検出回路により自
動的にバランス演算回路に取り込まれ、これらのデータ
から回転体に存在する重量アンバランス及び連用中に発
生した負荷アンバランスの両者を考慮したアンバランス
の量と位置とが演算され、その結果が表示回路に表示さ
れる。このためバランシング作業を迅速に行うことがで
き、S/V曲線を見ながらバランスを行う回転数が選択
でき、さらに、タービン発電機に代表されるような運転
中にアンバランスが発生する可能性が高い回転機械のバ
ランシングを効率よくかつ熟達を要しないで行うことが
できる。 さらにこの発明の請求項3の装置によれば、S/■曲線
は表示回路に表示されるため作業者はS/■曲線データ
を見ながら2種類の回転数を指示することにより、指定
した回転数のデータを見ながらバランス演算回路に自動
的に取り込まれ、これらのデータから回転体のアンバラ
ンスの量と位置が演算され、その結果が表示回路に表示
されるとともに、回転機械が運転される全回転領域に対
するバランス調整後の振動状態が、実際にバランス調整
を行う前に予め表示される。このためバランス演算の妥
当性を予め確認できるため、タービン発電機などでは数
時間から半日かかつていたバランスウェイト取り付けの
再調整に要する時間と労力、バランス確認のための機械
の運転が不要となる。このためバランシング作業を迅速
に行うことができ、S/V曲線のみが最適試験で回転数
を選べるため使用機械が広範囲の機械でもシンバランス
を精度良く修正することができる。 に実施例】 以下図面に基づいてこの発明の詳細な説明する。第1図
はこの発明の請求項1の実施例による携帯型バランシン
グ装置の系統図、第2図は第1図の携帯型バランシング
装置の表示回路におけるイニシャル試験の指示とS/V
曲線を示す図、第3図は第1図の携帯型バランシング装
置の表示回路におけるトライアル試験の指示とS/V曲
線を示す図、第4図は第1図の携帯型バランシング装置
の表示回路におけるバランス演算結果を示す図である。 振動検出器1のA、1のBは回転機械の軸受に取付けて
回転体から生じる振動を電気信号として検出する。軸受
の振動検出方向は回転体のアンバランスによる振動を発
生し易い半径方向とし横軸機械では水平方向と垂直方向
である。但し振動検出器1のA、1のBはいずれも検出
方向を同一にする。振動検出器1の振動センサーとして
は加速度型、速度型、変位型などあるが低周波感度が高
くしかも500 Hz程度の振動数まで応答する速度型
センサーを一般に使用する。増幅回路2は前記振動検出
器lからの出力信号をA/D変換回路3に入力する信号
の最適レベルまで増幅する。また増幅回路2は速度に比
例した電気信号を積分し変位に比例した電気信号にする
。また増幅レベルはA/D変換回路3がオーバした場合
はA/D変換回路からの信号で最適レベルまで自動的に
調整される。A/D変換回路3の人カレベルがこの時設
定されている増幅回路2のレンジの30%以下の場合は
最適レベルまで自動的に調整される。 最適化された増幅回路2の出力信号はA/D変換回路3
でデジタル出力信号に変換される。このA/D変換回路
は10ピツ)A/Dコンバータヲ使用する。またFFT
プロセッサー4で次数分析を行うためΔ/D変換回路3
ではデータのサンプリングを回転パルスを基準にした逓
倍化パルスで行う、このため回転体に予め定めた回転基
t1に位置を回転パルス検出器6から回転パルス信号と
して検出する。この回転パルス検出器6には光電式パル
ス検出センサーを使用し、回転体の基Y4ニ位置には反
射テープ等を貼付でおく。なお回転体の回転基準位置は
、試しおもりや回転体の修正おもりの取付位置の基Y1
rにするため回転体の組立基準やキー溝等分かり易い位
置を選ぶ。回転パルス検出器6のパルス信号は回転体1
回転当たり1回発生し完全に回転数と同期している。こ
のパルス信号を逓倍回路7とバランス演算回路8に入力
する。 逓倍回路7では1回転間隔のパルス周期を一定の短い周
期に分割する。この装置では64分割しているがこの6
4逓倍した周期でA/D変換のサンプリングを制御する
。従ってA/D変換回路3ではアナログ信号を回転数の
1/64周期毎にサンプリングしている。即ちA/Dコ
ンバータのデータ数は1024点(10ビツト)を使用
しており常に166回転のデータが取り込まれ、これは
回転数が変化しても常に一定となる。 こうすることにより振動検出器1で検出した時間軸信号
はA/D変換回路3で回転を基準軸としたデジタル信号
に変換される。このデジタル信号はFFTプロセッサー
4で次数分析される。即ち対象とする機械の回転数を1
次としてこの整数倍(次数と言う)の振動スペクトルが
分析される。 この装置では回転数の6.25次まで分析し、それぞれ
の振動レベルと回転パルスを基準にした振動の位相を求
めている。S/V回路5ではFFTプロセッサー4で次
数分析したスペクトルから1吹成分のみ抽出し振幅と位
相のデータを記憶しS/V曲線を作成する。 このS/V曲線は横軸が回転数で縦軸がそれぞれの回転
数に相当する振動レベルである。第2図はS/V曲線の
例で1500rpmから3500rpmのデータを表し
ている。 S/V回路5の動作およびS/V曲線の作成を詳細に説
明する・と、回転パルス検出器6のパルス信号をバラン
ス演算回路8が検知し、A/D変換回路3のサンプリン
グ開始を指示する。サンプリングされたデータはFFT
プロセッサー4で次数分析されそのうちの1吹成分のみ
S/V回路5に入力される。次にS/V曲線にデータが
記憶されたことがS/V回路5よりバランス演算回路8
に指示されると、バランス演算回路8では次の回転パル
スを検知し次のデータのサンプリングをA/D変換回路
3に七示する。この作業は予め指定した測定開始の回転
数から測定完了の回転数まで自動的に行われる。第2図
の例では1500rpmから3500rpmまで測定し
た。ここで作成されたS/V曲線はバランス演算回路8
に入力され同時に表示回路9に表示される。このように
して回転体のアンバランスを演算するに必要な振動の計
測がおこなわれる。 次にアンバランスの測定を行う演算について表示回路9
の表示例を用いてバランス演算回路8の手順を説明する
。 1)バランシングの開始準備 この装置の表示回路9から次の条件を入力する。 ■対象機械の使用回転数(最小、最大、定格回転数)を
入力するとS/V曲線の作成回転数範囲が決定される。 ■試験回転数の種類を選別する(−速度、二速度゛)。 第2図(イ)では二速度を表示している。 0回転体のアンバランスを修正する修正面の数を選別す
る(−修正面、二倍正面)第2図の(イ)では二倍正面
を表示している。 2)イニシアル試験 この試験は、回転体のアンバランスに相当する振動を測
定する試験である。第2図がイニシアル試験の指示およ
びS/V曲線を表示した表示回路を示しており第2図(
イ)でカーソルをイニシアル試験に指定し、(ロ)と(
ハ)は指定に従って回転機械を運転しS/V曲線を測定
した例である。 第2図(ロ)は振動検出器1のAが測定したデータを示
す表示で、第2図(ハ)は振動検出器1のBが測定した
データを示す表示である。データは回転数の上昇時に測
定され、これらのS/V曲線からアンバランスを決定す
る2種類の回転数がカーソルで指定され、各々のデータ
が第2図(ロ)、第2図(ハ)に表示されている。デー
タは測定点A、B試験速度1.2と共に該当する振動の
ベクトルがS/V曲線から抽出されている。このデータ
ではカーソルによって2885.5rpmと3580゜
3rpmの2種類の回転数が指定されている。 3)トライアル試験(1)、 (2) この試験はイニシアル試験の振動データから予め選んだ
修正面におけるアンバランスの大きさと位置を決定する
ために、既知の試し重りを修正面に取り付けてその振動
応答を調べる試験である。 第3図は第2回のトライアル試験を表示している。 第1回のトライアル試験は図示していないが第2回と同
様に行った。 修正面2に取り付けられた試しおもりは4gで取り付は
位置は回転体の基準位置から回転と反対の方向90°で
ある。その試験結果のS/V曲線がA点は(ロ)、B点
は(ハ)に表示されている。 このS/V曲線からイニシアル試験で指定した2種類の
回転数に最も近い回転数のデータが抽出される。この例
では28B2.Orpmと3590.3rpmの振動ベ
クトルが抽出されている。 またトライアル試験(1)、 (2)の振動ベクトルと
イニシアル試験の振動ベクトルがバランス演算回路8で
比較され、その変化中が少ない場合はバランス演算の計
算誤差を大きくするため、再試験のコメントが第3図の
(ロ)、(ハ)に表示される。 その場合は、第3図(イ)の試しおもりを大きくしてデ
ータの取り直しを行う。 4)修正おもりの決定 修正面おもりの決定は、第1図のバランス演算回路8で
行う上記2)、3)のデータを使用し予め指定した2種
類の回転速度における目標振動値を満足する修正面1.
 2の修正おもりの大きさと位置を演算する。 この演算に使用する式は公知の最小二乗法を使用し、こ
の演算式はバランス演算回路8に記憶されている。第4
図の(イ)はバランス演算回路8で計算した結果を表示
回路9に表示した例である。 目標の振動値20μ彌を達成するために修正面1に必要
とする修正おもり2.3gと回転体の基準位置からの取
り付は位置12B、22deg 、修正面2に必要とす
る修正おもり3.7gと回転体の基準位置からの取り付
は位ff1B1.27degが表示されている。またそ
れらの修正おもりを取り付けた場合の予想振動ベクトル
が回転速度l9回転速度2、運用負荷において測定点A
、Bに対し表示されている。 またこの装置では3つのコメントが表示される。 ■修正おもりが大きすぎる場合 この場合は演算結果の修正おもりを低減し再演算を指示
することにより予想振動ベクトルが再演算される。従っ
て当然目標の振動レベルはクリアできなくなるが、振動
はイニシアル値よりも低減できることがわかる。 ■目標の振動レベルがきびしいか、回転体の特性として
二速度を満足できる演算結果が得られない場合。 この場合は目標値を変更し再演算する。 ■修正面を1個しか選ばなかったか、目標値がきびしく
二速度を満足できない場合。 目標値を大きくするか修正面の数を2面にして再試験を
行う。 5)修正面おもりを取り付けた確認試験演算結果の修正
面おもりを取り付けて確認試験をする。第4図の(ロ)
、(ハ)がその結果である。即ち回転速度2885.5
rpmにおいてA点の振動は52.10μm、B点の振
動は30.00μmなので当初の値A点130.88μ
m、8点104.29μ蒙よりも大幅に減少した。この
結果はイニシアル試験にデータが記憶される。 もし−回のバランシングで初期の目標値に振動を低減で
きない場合は上記2)、3)のトラ4フ113式罵寅の
データと石育認二式験の新しいイニシアルデータで再演
算を行うことができる。 この装置では上記2)から5)までを繰り返すことによ
り回転体のアンバランスを修正する。 この装置は振動の検出器から表示回路まで一切収納した
携帯型としている。 以下この発明の他の実施例を説明する。第5図はこの発
明の請求項2の実施例による携帯型バランシング装置の
系統図、第6図は第5図の携帯型バランシング装置の表
示回路におけるイニシャル試験の指示とS/V曲線を示
す図、第7図は第5図の携帯型バランシング装置の表示
回路におけるトライアル試験の指示とS/V曲線を示す
図、第8図は第5図の携帯型バランシング装置の表示回
路におけるバランス演算結果を示す図である。 第5図ににおいて、振動検出器lのA、1のBは回転機
械の軸受に取付けて回転体から生じる振動を電気信号と
して検出する。軸受の振動検出方向は回転体のアンバラ
ンスによる振動を発生し易い半径方向とし横軸機械では
水平方向と垂直方向である。但し振動検出器lのA、1
のBはいずれも検出方向を同一にする。振動検出器1の
振動センサーとしては加速度型、速度型、変位型などあ
るが低周波感度が高くしがも500 Hz程度の振動数
まで応答する速度型センサーを一般に使用する。 増幅回路2は前記振動検出器1がらの出力信号をA/D
変換回路3に入力する信号の最適レベルまで増幅する。 また増幅回路2は速度に比例した電気信号を積分し変位
に比例した電気信号にする。 また増幅レベルはA/D変換回路3がオーバした場合は
A/D変換回路からの信号で最適レベルまで自動的に調
整される。A/D変換回路3の入力レベルがこの時設定
されている増幅回路2のレンジの30%以下の場合は最
適レベルまで自動的に調整される。 最適化された増幅回路2の出力信号はA/D変換回路3
でデジタル出力信号に変換される。このA/D変換回路
は10ピッl−A/Dコンバータを使用する。またFF
Tプロセッサー4で次数分析を行うためA/D変換回路
3ではデータのサンプリングを回転パルスを基準にした
逓倍化パルスで行う、このため回転体に予め定めた回転
基準位置を回転パルス検出器6から回転パルス信号とし
て検出する。この回転パルス検出器6には光電式パルス
検出センサーを使用し、回転体の基準位置には反射テー
プ等を貼付ておく。なお回転体の回転基準位置は、試し
おもりや回転体の修正おもりの取付位置の基準にするた
め回転体の組立基準やキー溝等判かり易い位置を選ぶ。 回転パルス検出器6のパルス信号は回転体1回転当たり
1回発生し完全に回転数と同期している。このパルス信
号を逓倍回路7とバランス演算回路8に入力する。 逓倍回路7では1回転間隔のパルス周期を一定の短い周
期に分割する。この装置では64分割しているがこの6
4逓倍した周期でA/D変換のサンプリングを制御する
。従ってA/D変換回路3ではアナログ信号を回転数の
1764周期毎にサンプリングしている。即ちA/Dコ
ンバータのデータ数は1024点(10ビツト)を使用
しており常に166回転のデータが取り込まれ、これは
回転数が変化しても常に一定となる。 こうすることにより振動検出器1で検出した時間軸信号
はA/D変換回路3で回転を基準軸としたデジタル信号
に変換される。このデジタル信号はFFTプロセッサー
4で次数分析される。即ち対象とする機械の回転数を1
次としてこの整数倍(次数と言う)の振動スペクトルが
分析される。 この装置では回転数の6゜25次まで分析し、それぞれ
の振動レベルと回転パルスを基準にした振動の位相を求
めている。S/V回路5ではFFTプロセッサー4で次
数分析したスペクトルから1火成分のみ抽出し振幅と位
相のデータを記憶しS/V曲線を作成する。 このS/V曲線は横軸が回転数で縦軸がそれぞれの回転
数に相当する振動レベルである。第6図はS/V曲線の
例で150Orpmから350Orpmのデータを表し
ている。 S/V回路5の動作およびS/V曲線の作成を詳細に説
明すると、回転パルス検出器6のパルス信号をバランス
演算回路8が検知し、A/D変換回路3のサンプリング
開始を指示する。サンプリングされたデータはFFTプ
ロセッサー4で次数分析されそのうちの1吹成分のみS
/V回路5に入力される。次にS/V曲線にデータが記
憶されたことがS/V回路5よりバランス演算回路8に
指示されると、バランス演算回路8では次の回転パルス
を検知し次のデータのサンプリングをA/D変換回路3
に指示する。この作業は予め指定した測定開始の回転数
から測定完了の回転数まで自動的に行われる。第6図の
例では1500rpmから3500rpmまで測定した
。ここで作成されたS/■曲線はバランス演算回路8に
入力され同時に表示回路9に表示される。 以上は、回転数が変化していく過程におけるツマランス
計算に必要な振動データの取り込みについて述べたが、
次に回転機械が定格回転数に入ってから新たに発生した
アンバランスによって生じる振動変化に対するデータの
収集について説明する。 回転機械の中で運転中に振動が変化するものとして発電
機ロータを例にとると、まず機械の回転数が定格回転数
に達したとき、即ちまだ負荷運転に入っていない状態に
おける振動データの1次回転数成分が、回転パルス検出
器6で検出された値と、予め設定された定格回転数の値
とを比較することにより自動的にバランス演算回路8に
読み込まれる。次に発電が開始され運用負荷に達すると
、そこで負荷検出回路10で検出された値と、予め設定
された運用負荷の値とを比較することにより、自動的に
振動の1次回転数成分がバランス演算回路8に読み込ま
れる。このようにして回転体のバランスを演算するに必
要な振動の計測が行われる。 次にアンバランスの測定を行う演算につい7i示回路9
の表示例を用いてバランス演算回路8の手順を説明する
。 1)バランシングの開始準備 この装置の表示回路9から次の条件を入力する■対象機
械の使用回転数(最小、最大、定格回転数)を入力する
とS/V曲線の作成回転数範囲が決定される。 ■試験回転数の種類を選別する(−速度、二速度)第6
図(イ)では二速度を表示している。 ■回転体のアンバランスを修正する修正面の数を選別す
る(−修正面、二倍正面)第6図の(イ)では二倍正面
を表示している。 ■運用負荷及びその負荷における許容振動値を数値とし
て入力する。 2)イニシアル試験 この試Mは、回転体のアンバランスに相当スル振動を測
定する試験である。第6図がイニシアル試験の指示およ
びS/V曲線を表示した表示回路を示しており第6図(
イ)でカーソルをイニシアル試験に指定し、(ロ)と(
)\)は指定に従って回転機械を運転しS/V曲線を測
定した例である第6図(ロ)は振動検出器1のAが測定
したデータを示す表示で、第6図()1)は振動検出器
1のBが測定したデータを示す表示である。データは回
転数の上昇時に測定され、これらのS/V曲線からアン
バランスを決定する2種類の回転数がカーソルで指定さ
れ、各々のデータが第6図(ロ)、第6図(ハ)に表示
されている。データは測定点A、B試験速度1.2と共
に該当する振動のベクトルがS/V曲線から抽出されて
いる。このデータではカーソルによって2885.5r
pmと3580゜3rp+wの2種類の回転数が指定さ
れている。 さらに前述したバランシング開始準備の中で説明した定
格回転数に達すると、その時の振動データが自動的に計
測される。第6図(ハ)に計測された振動ベクトルの表
示例を示す、そして機械の運転が継続され運用負荷に達
すると負荷検出器103)トライアル試験(1)、 (
2) この試験はイニシアル試験の振動データから予め選んだ
修正面におけるアンバランスの大きさと位置を決定する
ために、既知の試しおもりを修正面に取り付けてその振
動応答を調べる試験である。 第7図は第2回のトライアル試験を表示している第1回
のトライアル試験は図示していないが第2回と同様にお
こなった。 修正面2に取り付けられた試しおもりは4gで取り付は
位置は回転体の基準位置から回転と反対の方向90°で
ある。その試験結果のS/V曲線がA点は(ロ)、B点
は(ハ)に表示されている。 このS/V曲線からイニシアル試験で指定した2種類の
回転数に最も近い回転数のデータが抽出される。ごの例
では2882.Orpmと3590.3rpmの振動ヘ
クトルが抽出されている。 さらに、イニンアル試験と同様に、定格回転数及び運用
負荷に達すると、振動ベクトルがバランス演算回路8に
取り込まれる。 またトライアル試験(+)、 (2)の振動ヘクトルと
イニシアル試験の振動ベクトルがバランス演算回路8で
比較され、その変化小が少ない場合はバランス演算の計
算誤差を大きくするため、再試験のコメントが第7図の
(ロ)、(ハ)に表示される。 その場合は、第7図(イ)の試しおもりを大きくしてデ
ータの取り直しを行う。 4)修正おもりの決定 修正面おもりの決定は、第5図のバランス演算回路8で
行う上記2)、3)のデータを使用し予め指定した2種
類の回転速度における目標振動値と負荷運転における許
容振動値を満足する修正面1.2の修正おもりの大きさ
と位置を演算する。 この演算に使用する式は公知の最小二乗法を使用し、こ
の演算式はバランス演算回路8に記憶されている。第8
図の(イ)はバランス演算回路8で計算した結果を表示
回路9に表示した例である目標の振動値20μmを達成
するために修正面1に必要とする修正おもり2.3gと
回転体の基準位置からの取り付は位置12B、22de
g 、修正面2に必要とする修正おもり3.7gと回転
体の基準位置からの取り付は位置L8L、27d+4が
表示されている。またそれらの修正おもりを取り付けた
場合の予想振動ヘクトルが回転速度12回転速度2.運
用負荷において測定点A、Bに対し表示されている。 またこの装置では3つのコメントが表示される■修正お
もりが大きすぎる場合 この場合は演算結果の修正おもりを低減し再演算を指示
することにより予想振動ベクトルが再演算される。従っ
て当然目標の振動レベルはクリアできなくなるが、振動
はイニシアル値よりも低減できることがわかる。 ■目標の振動レベルあるいは運用負荷における許容振動
値のレベルがきびしいか、回転体の特性として二速度と
負荷運転時におけるアンバランスを同時に満足できる演
算結果が得られない場合。 この場合は実際のフィールドバランスにおいては、二速
度における負荷許容値を満足するように再演算する。 ■修正面を1個しか選ばなかったか、目標値がきびしく
二速度及び負荷許容値を満足できない場合。 目標値を大きくするか修正面の数を2面にして再試験を
行う。 5)修正面おもりを取り付けた確認試験演算結果の修正
面おもりを取り付けて確認試験をする。 第8図の(ロ)、(ハ)がその結果である。即ち回転速
度2885.5rpmにおいてA点の振動は52.10
μm、B点の振動は30.00μm、負荷運転での振動
はA点38.50μm 、 8点35.01 u mと
なるので、当初の値A点130.88 pm 、 8点
104.29um、負荷運転ではA点73.12μm 
、 B点69.28μmよりも大幅に減少した。 この結果はイニシアル試験にデータが記憶される。 もし−回のバランシングで初期の目標値、に振動を低減
できない場合は上記2)、3)のトライアル試験のデー
タと確認試験の新しいイニシアルデータで再演算を行う
ことができる。 この装置では上記2)から5)までを繰り返すことによ
り回転体のアンバランスを修正する。 この装置は振動の検出器から表示回路まで一切収納した
携帯型としている。 以下この発明の他の実施例を説明する。第9図はこの発
明の請求項3の実施例による携帯型バランシング装置の
系統図、第10図は第9図の携帯型バランシング装置の
表示回路におけるイニシャル試験の指示とS/V曲線を
示す図、第11図は第9図の携帯型バランシング装置の
表示回路におけるトライアル試験の指示とS/V曲線を
示す図、第12図は第9図の携帯型バランシング装置装
置の表示回路におけるバランス演算結果及びバランス後
の振動予測結果を示す図である。 振動検出器lのA、lのBは回転機械の軸受に取付けて
回転体から生じる振動を電気信号として検出する。軸受
の振動検出方向は回転体のアンバランスによる振動を発
生し易い半径方向とし横軸機械では水平方向と垂直方向
である。但し振動検出器1のA、1のBはいずれも検出
方向を同一にする。振動検出器1の振動センサーとして
は加速度型、速度型、変位型などあるが低周波感度が高
くしかも500七程度の振動数まで応答する速度型セン
サーを一般に使用する。増幅回路2は前記振動検出器l
からの出力信号をA/D変換回路3に入力する信号の最
適レベルまで増幅する。また増幅回路2は速度に比例し
た電気信号を積分し変位に比例した電気信号にする。ま
た増幅レベルはA/D変換回路3がオーバした場合はA
/D変換回路からの信号で最適レベルまで自動的に調整
される。A/D変換回路3の入力レベルがこの時設定さ
れている増幅回路2のレンジの30%以下の場合は最適
レベルまで自動的に調整される。 最適化された増幅回路2の出力信号はA/D変換回路3
でデジタル出力信号に変換される。このA/D変換回路
は10ビツトA/Dコンバータを使用する。またFFT
プロセッサー4で次数分析を行うためA/D変換回路3
ではデータのサンプリングを回転パルスを基準にした逓
倍化パルスで行う、このため回転体に予め定めた回転基
準位置を回転パルス検出器6から回転パルス信号として
検出する。この回転パルス検出器6には光電式パルス検
出センサーを使用し、回転体の基準位置には反射テープ
等を貼付でおく。なお回転体の回転基準位置は、試しお
もりや回転体の修正おもりの取付位置の基準にするため
回転体の組立基準やキー溝等分かり易い位置を選ぶ0回
転パルス検出器6のパルス信号は回転体1回転当たり1
回発生し完全に回転数と同期している。このパルス信号
を逓倍回路7とバランス演算回路8に入力する。 逓倍回路7では1回転間隔のパルス周期を一定の短い周
期に分割する。こ−の装置では64分割しているがこの
64逓倍した周期でA/D変換のサンプリングを制御す
る。従ってA/D変換回路3ではアナログ信号を回転数
の1/64周期毎にサンプリングしている。即ちA/D
コンバータのデータ数は1024点(10ヒツト)を使
用しており常に166回転のデータが取り込まれ、これ
は回転数が変化しても常に一定となる。 こうすることにより振動検出器1で検出した時間軸信号
はA/D変換回路3で回転を基準軸としたデジタル信号
に変換される。このデジタル信号はFFTプロセッサー
4で次数分析される。即ち対象とする機械の回転数を1
次としてこの整数倍(次数と言う)の振動スペクトルが
分析される。 この装置では回転数の6.25次まで分析し、それぞれ
の振動レベルと回転パルスを基準にした振動の位相を求
めている。S/V回路5ではFFTプロセッサー4で次
数分析したスペクトルから1火成分のみ抽出し振幅と位
相のデータを記憶しS/V曲線を作成する。 このS/V曲線は横軸が回転数で縦軸がそれぞれの回転
数に相当する振動レベルである。第10図はS/V曲線
の例で150Orpmから350Orpmのデータを表
している。 S/V回路5の動作およびS/V曲線の作成を詳細に説
明すると、回転パルス検出器6のパルス信号をバランス
演算回路8が検知し、A/D変換回路3のサンプリング
開始を指示する。サンプリングされたデータはFFTプ
ロセッサー4で次数分析されそのうちの1火成分のみS
/V回路5に入力される0次にS/V曲線にデータが記
憶されたことがS/V回路5よりバランス演算回路8に
指示されると、バランス演算回路8では次の回転パルス
を検知し次のデータのサンプリングをA/D変換回路3
に指示する。この作業は予め指定した測定開始の回転数
から測定完了の回転数まで自動的に行われる。第10図
の例では1500rpmから3500rpmまで測定し
た。ここで作成されたS/V曲線はバランス演算回路8
に入力され同時に表示回路9に表示される。このように
して回転体のアンバランスを演算するに必要な振動の計
測がおこなわれる。 次にアンバランスの測定を行う演算について表示回路9
の表示例を用いてバランス演算回路8の手順を説明する
。 1)ハランンングの開始卓備 この装置の表示回路9から次の条件を入力する。 ■対象機械の使用回転数(最小、最大、定格回転数)を
人力するとS/V曲線の作成回転数範囲が決定される。 ■試験回転数の種類を選別する(−速度、二速度)。第
2図(イ)では二速度を表示している。 ■回転体のアンバランスを修正する修正面の数を選別す
る(−修正面、二倍正面)第10図の(イ)では二倍正
面を表示している。 2)イニシアル試験 この試験は、回転体のアンバランスに相当する振動を測
定する試験である。第10図がイニシアル試験の指示お
よびS/V曲線を表示した表示回路ヲ示しており第10
図(イ)でカーソルをイニシアル試験に指定し、(ロ)
と(ハ)は指定に従って回転機械を運転しS/V曲線を
測定した例である。第1O図(ロ)は振動検出器lのA
が測定したデータを示す表示で、第1O図(ハ)は振動
検出器1のBが測定したデータを示す表示である。 データは回転数の上昇時に測定され、これらのS/■曲
線からアンバランスを決定する2種類の回転数がカーソ
ルで指定され、各々のデータが第10図(ロ)、第10
図(ハ)に表示されている。 データは測定点A、B試験速度1.2と共に該当する振
動のベクトルがS/V曲線から抽出されている。このデ
ータではカーソルによって2885.5rpmと358
0.3rpmの2種類の回転数が指定されている。 3)トライアル試験(+)、 (2) この試験はイニシアル試験の振動データから予め選んだ
修正面におけるアンバランスの大きさと位置を決定する
ために、既知の試し重りを修正面に取り付けてその振動
応答を調べる試験である。 第11図は第2回のトライアル試験を表示している。第
1回のトライアル試験は図示していないが第2回と同様
に行った。 修正面2に取り付けられた試しおもりは4gで取り付は
位置は回転体の基準位置から回転と反対の方向90°で
ある。その試験結果のS/V曲線がA点は(ロ)、B点
は(ハ)に表示されている。 このS/V曲線からイニシアル試験で指定した2種類の
回転数に最も近い回転数のデータが抽出される。この例
では2882.Orpmと3590.3rpmの振動ベ
クトルが抽出されている。 またトライアル試験(1)、 (2)の振動ベクトルと
イニシアル試験の振動ベクトルがバランス演算回路8で
比較され、その変化小が少ない場合はバランス演算の計
算誤差を大きくするため、再試験のコメントが第11図
の(ロ)、(ハ)に表示される。 その場合は、第11図(イ)の試しおもりを大きくして
データの取り直しを行う。 4)修正おもりの決定 修正面おもりの決定は、第9図のバランス演算回路8で
行う上記2)、3)のデータを使用し予め指定した2種
類の回転速度における目標振動値を満足する修正面1,
2の修正おもりの大きさと位置を演算する。 この演算に使用する式は公知の最小二乗法を使用し、こ
の演算式はバランス演算回路8に記憶されている。第1
2図の(イ)はバランス演算回路8で計算した結果を表
示回路9に表示した例である。目標の振動値20μmを
達成するために修正面lに必要とする修正おもり2.3
gと回転体の基準位置からの取り付は位置128.22
deg 、修正面2に必要とする修正おもり3.7gと
回転体の基準位置からの取り付は位置1B1.27de
gが表示されている。またそれらの修正おもりを取り付
けた場合の予想振動ベクトルが回転速度19回転速度2
において測定点A、Bに対し表示されるとともに、第1
2図(ロ)、(ハ)に示されているように全回転数領域
における釣合わせ状態が表示される。 バランス後の振動子測値を演算する方法は次に示すベク
トルの重ね合わせ手法を用いている。まず現状の振動計
測を行った時に各取り込み回転数ごとの回転1火成分の
振幅と位相がS/V回路5を介して振動予測演算回路1
1に記憶される0次にトライアル運転が行われるときに
も同様のデータが記憶される。そしてこのトライアル運
転が終了した後、バランウェイトの量と角度の計算がバ
ランス演算回路8で行われ、その演算結果が振動予測演
算回路11へ自動的に入力される。振動予測演算回路1
1の中では次の演算が行われる。 V−V。+α・W           (1)ここで Vi−(vlw、■lV+  vz−、V2y+ −−
vn、、  VM−):振動子測値ベクトル     
(2)VQ” =[VOIII +  Vl117 +
  VD2K +  V6ffiy■。Hx、■。□〕 :現状の振動ベクトル (3) :影響係数マトリックス    (4)W” = (W
+x、 w、、、 w2m、 w2y)   (5)(
2)式の中で数字Mは取り込んだデータ数を意味し、例
えば600rpmから360Orpmまでの回転数領域
の振動予測を行う場合、取込み時の回転数のきざみ幅を
20rpm とすると、 M= (3600−600) /20+ 1 =151
個となる。 また、振動子測値の振幅で第1番目のものはv、=FV
−丁]コ弓7という演算でえられるが、−船釣にM個あ
る場合、第m番目のものはVt+ −@X  + y、
%   (1≦m≦M) トfi記される。 (3)式で示されるイニシアルの振動ベクトル■。 は振動振幅と位相データから得られ、m番目のX。 y各成分は■。、つ=lAolcosθ。、。 ■0lly−l Ao、l S ! nθ。、(1≦m
≦M)を演算することになり、この中でlA、、lがS
/V回路5で分析された振動信号中の回転数の1火成分
の振幅であり、θ。、が位相データである。 (4)式の影響係数マトリクスはイニシャルの振動デー
タと各トライアル運動で得られた前記回転数の1火成分
の振幅と位相及びトライアルウェイトの重量と取付角を
用いて、 α= (■、−v。)/M  で演算される。 ここで、 ■、ニドライアル運動で得られた振動ベクトル■。ニイ
ルシアルの振動ベクトル であり各振動ベクトルは前記回転数の1火成分の振幅と
位相より構成されるものである。 Mはトライアルウェイトの量と取付角をベクトル表示し
たものであり、 M −M XR+ I M yn    ’ nは修正
面の数Ml=ffπ「「譚r :IM1はトライアルウェイトの量 θ、 = L a n −’ (MIIR/ MXll
):07はトライアルウェイトの取付角 この装置は最大2面を用いるバランスであるためnは1
または2である。また、(5)式のW7はバランス演算
回路8で演算されたバランスウェイトの量と取付角から
構成されるベクトル量であり、前記nの数と一致し、最
大4つのベクトル成分になる。式(2)、 (3)、 
(5)中の添字Tは転置マトリクスを意味している。 またこの装置では3つのコメントが表示される。 ■修正おもりが大きすぎる場合 この場合は演算結果の修正おもりを低減し再演算を指示
することにより予想振動ベクトルが再演算される。従っ
て当然目標の振動レベルはクリアできなくなるが、振動
はイルシアル値よりも低減できることがわかる。 ■目標の振動レベルがきびしいか、回転体の特性として
二速度を満足できる演算結果が得られない場合。 この場合は目標値を変更し再演算する。 ■修正面を1箇しかえらばなかったか、目標値がきびし
く二速度を満足できない場合。 目標値を大きくするか修正面の数を2面にして再試験を
行う。 もし−回のバランシングで初期の目標値に振動を低減で
きない場合は、上記2)、3)のトライアル試験のデー
タと6’ll K’2試験の新しいイニシアルデータで
再演算を行うことができる。この装置では上記2)から
4)までを繰り返すことにより回転体のアンバランスを
修正する。この装置は振動の検出器から表示回路まで一
切収納した携帯型としている。
【発明の効果】
この発明は、請求項1の装置によれば、装置の表示回路
に支持されるバランシングの手順に従って対象機械の回
転数範囲、低減ずべき目標の振動レベル、試験回転数の
数、修正面の数などを入力し、S/V回路で作成される
S/V曲線のデータを見ながらバランシングの必要な回
転数をカーソルで指定すれば、指定した回転数のデータ
を満足するよう修正おもりが決定され表示回路に表示さ
れる。また入力条件やデータが不良であったり、目標の
振動レベルに低減できない場合はコメントが表示回路に
表示されるので間違ったバランス作業を防ぐことができ
る。 このため下記の効果を奏する。 1)S/V曲線上で2種類の回転数を任意に指定しそれ
らのデータを満足する修正おもりが一度で決定できるた
め、従来のようにバランスの試験を個々の回転数毎に行
う必要がなくバランシング作業を大幅に短縮できる。特
に弾性軸などのように幾つもの危険速度を有する回転体
のバランシングが容易になり、またS/V曲線で観点体
の振動特性も同時に監視できるため、機械の運転やバラ
ンス作業を安全に行うことができる。 2)間違ったバランシング作業を行った場合にはコメン
トが表示されるため、全く経験のない作業者でも回転体
のバランシング作業ができる。 3)携帯型のため現場への持ち運びが容易であらゆる回
転機械のフィールドバランシングができる。 請求項2の装置によれば、装置の表示回路に指示される
バランシングの手順に従って対象機械の回転数範囲、定
格回転数、運用負荷、運用負荷での許容振動値、低減す
べき目標の振動レベル、試験回転数数の数、修正面の数
などを入力し、S/■回路で作成されるS/曲線のデー
タを見ながらバランシングの必要な回転数をカーソルで
指定すれば、指定した回転数のデータを満足するように
修正おもりが決定され表示回路に表示される。また人力
条件やデータが不良であったり、目標の振動レベルに低
減できない場合はコメントが表示回路に表示されるので
、間違ったバランス作業を防ぐことができる。 このため下記の効果を奏する。 1)S/V曲線上で2種類の回転数を任意に指定しそれ
らのデータを満足する修正おもりが一度で決定できるた
め、従来のようにバランスの試験を個々の回転数毎に行
う必要がなくバランシング作業を大幅に短縮できる。特
に弾性軸などのように幾つもの危険速度を有する回転体
のバランシングが容易になり、またS/V曲線で回転体
の振動特性も同時に監視できるため、機械の運転やバラ
ンス作業を安全に行うことができる。 2)間違ったバランシング作業を行った場合にはコメン
トが表示されるため、全く経験のない作業者でも回転体
のバランシング作業ができる。 3)携帯型のため現場への持ち運びが容易であらゆる回
転機械のフィールドバランシングができる。 4)発電機ロータなどのように運転中に熱によるアンバ
ランスの発生で振動が変化するような機械のフィールド
バランスも熟練を要せず、容易に行うことができる。 請求項3の装置によれば、装置の表示回路に支持される
バランシングの手順に従って対象機械の回転数範囲、低
減すべき目標の振動レベル、試験回転数の数、修正面の
数などを入力し、S/V回路で作成されるS/V曲線の
データを見ながらバランシングの必要な回転数をカーソ
ルで指定すれば、指定した回転数のデータを満足するよ
う修正おもりが決定され表示回路に表示されるとともに
、その修正おもりが取り付けられて回転機械が運転され
た場合の振動子測値が表示される。また入力条件やデー
タが不良であったり、目標の振動レベルに低減できない
場合はコメントが表示回路に表示されるので間違ったバ
ランス作業を防ぐことができる。 このため下記の効果を奏する。 1)S/V曲線上で2種類の回転数を任意に指定しそれ
らのデータを満足する修正おもりが一度で決定できるた
め、従来のようにバランスの試験を個々の回転数毎に行
う必要がなくバランシング作業を大幅に短縮できる。特
に弾性軸などのように幾つもの危険速度を有する回転体
のバランシングが容易になり、また377曲線で回転体
の振動特性も同時に監視できるため、回転機械の運転や
バランス作業を安全に行うことができる。 2)間違ったバランシング作業を行った場合にはコメン
トが表示されるため、全く経験のない作業者でも回転体
のバランシング作業ができる。 3)バランス演算後実際にバランス調整を行う前に、全
回転数領域に帯する回転機械の振動状態が表示されるた
め、バランス計算の妥当性が確認できバランス作業の効
率向上が図れる。 4)携帯型のため現場への持ち運びが容易であらゆる回
転機械のフィールドバランシングができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例による携帯型バランシング装
置の系統図、第2閏は第1図の携帯型バランシンク装置
の表示回路におけるイニシャル試験の指示と377曲線
を示す図で、第2図(イ)はイニシアル試験の指示を表
し、第2図(ロ)はイニシアル試験のA点の377曲線
を表し、第2回(ハ)はイニシアル試験のB点の377
曲線を表す。第3図は第1図の携帯型バランシング装置
の表示回路におけるトライアル試験の指示と377曲線
を示す図で、第3図(イ)はトライアル試験の指示を表
し、第3図(ロ)はトライアル試験のA点の377曲線
を表し、第3図(ハ)はトライアル試験のB点の377
曲線を表す。第4図は第1図の携帯型バランシング装置
の表示回路における修正おもりによるバランス演算結果
を示す図であり、第4図(イ)は修正おもりの指示を表
し、第4図(ロ)は修正おもりによるA点の377曲線
を示し、第4図(ハ)は修正おもりによるB点の377
曲線を表す。第5図はこの発明の他の実施例による携帯
型バランシング装置の系統図、第6図は第5図の携帯型
バランシング装置の表示回路におけるイニシャル試験の
指示と377曲線を示す図で、第6図(イ)はイニシア
ル試験の指示を表し、第6図(ロ)はイニシアル試験の
A点の377曲線を表し、第6図(ハ)はイニシアル試
験のB点の377曲線を表す。第7図は第5図の携帯型
バランシング装置の表示回路におけるトライアル試験の
指示と377曲線を示す図で、第7図(イ)はトライア
ル試験の指示を表し、第7図(ロ)はトライアル試験の
A点の377曲線を表し、第7図(ハ)はトライアル試
験のB点の377曲線を表す。第8図は第5図の携帯型
バランシング装置の表示回路におけるバランス演算結果
を示す図であり、第8図(イ)は修正おもりの指示を表
し、第8図(ロ)は修正おもりによるA点の377曲線
を表し、第8図(ハ)は修正おもりによるB点の377
曲線を表す。第9図はこの発明の他の実施例による携帯
型バランシング装置の系統図、第1O図は第9図の携帯
型バランシング装置の表示回路におけるイニシアル試験
の指示とS/■曲線を示す図で、第10図(イ)はイニ
シアル試験の指示を表し、第10図(ロ)はイルシアル
試験のA点の377曲線を表し、第10図(ハ)はイニ
シアル試験のB点の377曲線を表す。 第11図は第9図の携帯型バランシング装置の表示回路
におけるトライアル試験の指示と377曲線を示す図で
、第11図(イ)はトライアル試験の指示を表し、第1
1図(ロ)はトライアル試験のA点の377曲線を表し
、第11図(ハ)はトライアル試験のB点の377曲線
を表す。第12図は第9図の携帯型バランシング装置の
表示回路における修正おもりによるバランス演算結果及
び修正おもり取り付は後の振動子測値を全回転数領域に
わたって表示した表示例を示す図で、第12図(イ)は
修正おもりの指示を表し、第12図(ロ)は修正おもり
によるA点の振動予測を行った377曲線を示し、第1
2図(ハ)は修正おもりによるB点の振動予測のS/V
曲線を表す。 lのA、lのB:振動検出器、2:増幅回路、3:A/
D変換回路、4:FFTプロセッサー5 : S/V回
路、6:回転パルス検出器、7:逓倍回路、8:バラン
ス演算回路、9:表示回路、lo:Q荷検出回路、11
:振動予測演算回路。 (イ) Cイ) (ロ) (ハ) 第 図 慎 11 図 第 2 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)回転機械の軸受に設置され回転体より発生する振動
    を電気信号に変換する2つの振動検出器と、この振動検
    出器からの出力信号を最適信号レベルまで増幅する増幅
    回路と、この増幅回路からのアナログ電気信号をデジタ
    ル電気信号に変換するA/D変換回路と、このA/D変
    換サンプリングとこのサンプリング開始を前記回転体の
    回転に同期させるために予め前記回転体に設けた基準位
    置を電気信号として出力する回転パルス検出器と、前記
    A/D変換回路のサンプリング間隔を前記回転体の1回
    転を基本にしその次数倍で行うため回転次数信号を出力
    する逓倍回路と、前記A/D変換回路のデジタル電気信
    号を次数分析し、回転に同期した信号のレベルと回転パ
    ルスを基準とした信号の位相を出力する高速フーリエ変
    換プロセッサーと、この高速フーリエ変換プロセッサー
    で次数分析したデータのうち回転数に相当した1次の基
    本成分のみ抽出し回転数とその振動レベルをグラフ化す
    るS/V回路と、前記回転パルス検出器の基本パルス信
    号よりA/D変換回路の動作開始を制御しS/V回路か
    らの1次基本成分のデータを用いて前記回転体の不釣合
    量および前記回転体の基準位置からの不釣合位置を演算
    するバランス演算回路と、このバランス演算回路の演算
    結果を表示する表示回路から構成され、前記S/V回路
    で作成した回転数と振動レベルのグラフから任意の2個
    の回転数を指定し、それぞれの振動を低減する不釣合の
    量と位置を演算することを特徴とする携帯型バランシン
    グ装置。 2)回転機械の軸受に設置され回転体より発生する振動
    を電気信号に変換する2つの振動検出器と、この振動検
    出器からの出力信号を最適信号レベルまで増幅する増幅
    回路と、この増幅回路からのアナログ電気信号をデジタ
    ル電気信号に変換するA/D変換回路と、このA/D変
    換サンプリングとこのサンプリング開始を前記回転体の
    回転に同期させるために予め前記回転体に設けた基準位
    置を電気信号として出力する回転パルス検出器と、前記
    A/D変換回路のサンプリング間隔を前記回転体の1回
    転を基本にしその次数倍で行うため回転次数信号を出力
    する逓倍回路と、前記A/D変換回路のデジタル電気信
    号を次数分析し、回転に同期した信号のレベルと回転パ
    ルスを基準とした信号の位相を出力する高速フーリエ変
    換プロセッサーと、この高速フーリエ変換プロセッサー
    で次数分析したデータのうち回転数に相当した1次の基
    本成分のみ抽出し回転数とその振動レベルをグラフ化す
    るS/V回路と、タービン発電機などの負荷を検出する
    負荷検出回路と、前記回転パルス検出器の基本パルス信
    号及び前記負荷検出回路で検出された負荷信号から前記
    A/D変換回路の動作開始を制御し、前記S/Vからの
    1次基本成分のデータを用いて前記回転体の不釣合量及
    び前記回転体の基準位置からの不釣合位置を演算するバ
    ランス演算回路と、このバランス演算回路の演算結果を
    表示する表示回路から構成され、前記S/V回路で作成
    した回転数と振動レベルのグラフから任意の2箇の回転
    数と機械の運用負荷を指定することにより、指定された
    回転数及び指定された負荷における振動を低減する不釣
    合量と位置とを演算することを特徴とする携帯型バラン
    シング装置。 3)回転機械の軸受に設置され回転体より発生する振動
    を電気信号に変換する2つの振動検出器と、この振動検
    出器からの出力信号を最適信号レベルまで増幅する増幅
    回路と、この増幅回路からのアナログ電気信号をデジタ
    ル電気信号に変換するA/D変換回路と、このA/D変
    換サンプリングとこのサンプリング開始を前記回転体の
    回転に同期させるために予め前記回転体に設けた基準位
    置を電気信号として出力する回転パルス検出器と、前記
    A/D変換回路のサンプリング間隔を前記回転体の1回
    転を基本にしその次数倍で行うため回転次数信号を出力
    する逓倍回路と、前記A/D変換回路のデジタル電気信
    号を次数分析し、回転に同期した信号のレベルと回転パ
    ルスを基準とした信号の位相を出力する高速フーリエ変
    換プロセッサーと、この高速フーリエ変換プロセッサー
    で次数分析したデータのうち回転数に相当した1次の基
    本成分のみ抽出し回転数とその振動レベルをグラフ化す
    るS/V回路と、前記回転パルス検出器の基本パルス信
    号よりA/D変換回路の動作開始を制御しS/V回路か
    らの1次基本成分のデータを用いて前記回転体の不釣合
    量および前記回転体の基準位置からの不釣合位置を演算
    するバランス演算回路と、それぞれの振動測定点につい
    て、前記回転機械の全回転数領域に対し、回転体の釣り
    合い状態を計算するために前記1次基本成分の振幅,位
    相,回転数を記憶し演算を行う振動予測演算回路と、前
    記バランス演算回路あるいは前記振動予測演算回路の演
    算結果を表示する表示回路から構成され、前記S/V回
    路で作成した回転数と振動レベルのグラフから任意の2
    個の回転数を指定し、それぞれの振動を低減する不釣合
    の量と位置を演算するとともに、バランス後の釣合状態
    が全回転数に対し表示されることを特徴とする携帯型バ
    ランシング装置。
JP31186289A 1989-02-16 1989-11-30 携帯型バランシング装置 Expired - Lifetime JPH0735982B2 (ja)

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JP31186289A JPH0735982B2 (ja) 1989-02-16 1989-11-30 携帯型バランシング装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3687889 1989-02-16
JP1-36878 1989-08-10
JP20733089 1989-08-10
JP1-207330 1989-08-10
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JPH0735982B2 JPH0735982B2 (ja) 1995-04-19

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