JPH0315628Y2 -

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【考案の詳細な説明】［産業上の利用分野］本考案は、地面に棒を立てるときに補助として
使用する、中空軸に円盤と側翼のついた簡易杭に
関するものである。

［従来の技術］従来、地面に棒を立てるときは、イ短い中空軸を地面に打ち込み、軸の中空に長
い棒を挿入する。

ロ地中に杭の代用の短い棒を打ち込み、その棒
に長い棒を針金や紐で縛る。

ハ穴のあいたコンクリート塊のベースを地面に
おいて、長い棒を穴に挿入する。

等の方法が用いられていた。

［考案が解決しようとする問題点］しかし、これには次のような欠点があつた。

イ砂地や軟らかい地盤に短い中空軸や棒を打ち
込んで、旗等のついた長い棒を挿入したり縛つ
ておくと、時間が経過するうちに短い中空軸や
棒は傾くことがある。

ロ短い中空軸の中空やコンクリート塊のベース
の穴に、旗等の布のついた長い棒を挿入して使
用すると、棒が穴から抜けることがある。

本考案は、地面に棒を立てるときの補助杭を提
供することを目的とするものである。

［課題を解決するための手段］イ中空軸１の軸方向の任意の位置で円盤２と中
空軸を一体にする。

ロ中空軸の円周を等分にする４枚の側翼３を円
盤２及び中空軸１と一体に円盤の内側の下部に
設ける。

ハ中空軸の上部の外周にテーパーネジ４を切
り、中空軸の上端からテーパーネジより長い４
本の溝５で円周を等分に分割する。

ニ中空軸の下部は内径を截頭円垂６状に、外径
を円錐７状にする。

本考案は、以上の構成よりなる、地面に棒を立
てるときに補助として使用する中空軸に円盤と側
翼をつけた簡易杭である。

［作用］中空軸１を円盤２まで地中に埋めて、軸の中空
に長い棒を挿入してから中空軸の上部をナツト８
で締める。

［実施例］以下、本考案の実施例について説明する。

イ中空軸１の外周の軸方向の任意の位置で円盤
２と中空軸を一体にする。

ロ中空軸の円周を等分割にする４枚の側翼３
を、円盤２及び中空軸１と一体に円盤の内側の
下部に設ける。

ニ中空軸の下部は内径を截頭円錐６状に、外径
を円錐７状にする。

本考案は以上のような構成で、これを使用する
ときは、中空軸の下部を地面に当て、第４図のよ
うに簡易杭より長い棒９を中空軸１の中空に挿入
して棒の先端を截頭部１０に当てて、中空軸の外
にでている棒の頭１１をハンマーで打ち、簡易杭
を円盤２まで地中に打ち込む。

簡易杭を土に埋める他の方法として、簡易杭の
円盤まで地中に埋まる程度の穴を掘つて、簡易杭
をその穴に立ててから円盤まで土を埋め戻す。

簡易杭が固定されてから長い棒を中空軸の中空
に挿入してナツト８で締める（第３図）。

中空軸の上部の４本の溝の間にゴム１２を貼つ
てもよい。

［考案の効果］本考案に係る、中空軸に円盤と側翼をつけた簡
易杭は上記のように構成したので、砂地や軟らか
い地盤に簡易杭の円盤まで地中に埋めることによ
つて、円盤２が地面を支えるとともに側翼３が地
中で土砂によつて固定されるので、簡易杭は傾か
ない。

中空軸の中空に挿入した棒の下の先端は中空軸
の下部の截頭円錐６の壁面に密着するとともに、
中空軸の上部では棒をナツトでしめて固定するの
で、棒は２点で固定されて揺れることがない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の斜視図、第２図は本考案の断
面図、第３図は長い棒を本考案の簡易杭に挿入し
た状態を示す一部断面斜視図、第４図は本考案の
簡易杭を土砂に打ち込む要領の一部断面斜視図、１は中空軸、２は円盤、３は側翼、４はテーパ
ーネジ、５は溝、８はナツト、９は打ち込み棒、
１２はゴム。