JPH03151344A - ジアリールグリコール酸の製造方法 - Google Patents

ジアリールグリコール酸の製造方法

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JPH03151344A JP28929889A JP28929889A JPH03151344A JP H03151344 A JPH03151344 A JP H03151344A JP 28929889 A JP28929889 A JP 28929889A JP 28929889 A JP28929889 A JP 28929889A JP H03151344 A JPH03151344 A JP H03151344A
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石川 倶通
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、1.1−ジアリールエチレングリコールを酸
素酸化することを特徴とする2、2−ジアジ−11/ 
)l II−IL 熱(11語m ?/ ’!I ;”
t tv’tよrl’lllすスφ、メである。
ジアリールグリコール酸の中には、有機合成の原料ある
いは医薬品の中間原料として有用な化合物が多い。例え
ば、ジフェニルグリコール酸く別名ベンジル酸)は副交
感神経抑制剤として用いられる塩酸シフエニン、塩酸ベ
ナクチジン、臭化メベンゾレート、ビベンゾレートメチ
ルブロマイド等を製造するための中間体として利用され
る化合物である。
[従来の技術] これらの化合物の中からベンジル酸を例にとり説明する
ベンジル酸の有用性は非常に高く、従来から種々の製造
方法が提案されている。例えば、ベンジル酸転位、ベン
ゾフェノンの電解還元カルボキシル化、ジフェニル酢酸
の酸化、ジフェニルグリコールアルデヒドの酸化等の方
法が知られている。
その中で、工業的にも実施されているベンジル酸転位に
よる製法は、ベンジルに苛性カリのアルコール溶液ある
いは濃厚な水溶液を作用させ加熱する方法である[Or
ganic 5ynthesis、 Vol、 l、 
29゜(1921)  ]。
[発明が解決しようとする課題] 上記の方法の反応それ自体は簡単なものであるが、原料
となるベンジルは、通常ベンズアルデヒドのエタノール
溶液にシアン化カリウムを加え煮沸しベンゾインとした
後、更に酸化して製造される。このように原料の合成が
有毒なシアン化カリウムを使用して危険な上に、原料も
高価であり、工業的な製法として未だ充分であるとは言
えない。
また、本発明のようにグリコールの酸化により直接ベン
ジル酸を合成する例は見当たらない。
例えば、エチレングリコールを白金触媒の存在下にアル
カリ水溶液中で酸素酸化し、とドロキシ酢酸を製造する
方法がある(テトラヘドロンレターズ、9.67−75
 (+960))。しかしながら、エチレングリコール
を基質とする場合では、得られた目的物であるとドロキ
シ酢酸の有するヒドロキシル基は酸化され易く、最終的
に高次酸化物である蓚酸になり易い。そのために、酸化
の進行を正確に調節しなければならない。
また、エチレングリコールを非アルカリ性下に酸素酸化
する方法も提案されている(特開昭53−46916号
公報)。しかしながら、1.1−ジアリールエチレング
リコールの酸素酸化の場合は、非アルカリ性下では極端
に収率が低下し、適当ではないことが本発明者らの実験
により分かった。
従って、本発明は、容易に入手できる原料である1、1
−ジアリールエチレングリコールから、高い収率で、例
えばベンジル酸を製造する方法をも提供し、更に各種の
農薬、医薬品などの中間原料として有用であるジアリー
ルグリコール酸を製造する方法を提供するものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、医薬品などの中間原料として有用である2、
2−ジアリールグリコール酸を、容易に入手できる安価
な原料から高い収率を以て製造する方法に関するもので
ある。
即ち、本発明は、1.1−ジアリールエチレング11+
IIII、t−二qwt*AF2&IIa−目LL、m
fMブーFコt=:TL−J!!度0〜200℃で、分
子状酸素により酸化することを特徴とする2、2−ジア
リールグリコール酸の製造法に関するものである。
次に本発明の詳細な説明する。
本発明の原料は、下記一般式(I)で示す1,1−ジア
リールエチレングリコールである。
ここで下記式のAr+あるいはAr2は、例えば、フェ
ニル基、ナフチル基、ビフェニリル基などの置換基を有
することのあるアリール基を表わし、同一または異なる
ものである。該アリール基は、塩素、弗素、臭素、沃素
等のハロゲン原子、ニトロ基、アミノ基、メチル基、エ
チル基等の低級アルキル基、メトキシ基、エトキシ基等
の低級アルコキシ基からなる群より選ばれる1〜3個の
置換基で置換されていてもよい。
H Ar、−C−Ar2 H2 0H(I ) としでは、1.1−ジフェニルエチレングリコール、1
.1−ビスクロロフェニルエチレングリコール、1.1
−フェニルピリジルエチレングリコール、l、1−フェ
ニルトリルエチレングリコール、1,1、−フェニルメ
トキシフェニルエチレングリコール、1.1−フェニル
ニトロフェニルエチレングリコール、1.1−フェニル
ナフチルエチレングリコール等が挙げられる。
本発明により製造することのできる2、2−ジアリール
グリコール酸は下記一般式(II)により表わされる。
OH A’+   CAr2 C0OH(n ) 式中、Ar、およびAr2は上記式(I)と同じ置換基
を表わす。
本発明の方法により製造されるジアリールグリコール酸
としては、上記式(I)の芳香族の置換基はそのまま保
存される。
具体的には、例えば、1.1−ジフェニルエチレングリ
コールからはベンジル!(2,2−ジフェニルグリコー
ル酸)が、また、1.1−フェニルトリルエチレングリ
コールからは2,2−フェニルトリルグリコール酸がそ
れぞれ得られる。
本発明においては、反応を促進する目的で触媒を使用す
る。触媒としては、遷移金属、例えば、白金、パラジウ
ム、ロジウム、ルテニウム、レニウム、イリジウム、ニ
ッケル、鉄、コバルト、銅およびこれらの混合物が用い
られ、また、これらの酸化物、硫化物、塩化物などやそ
の塩等も用いられる。触媒は、好ましくは白金である。
遷移金属は如何なる酸化数の遷移金属であっても、何等
問題なく本発明に使用できる。また、触媒は活性炭、珪
藻上、炭酸バリウム、アルミナ、シリカゲル、マグネシ
ア、チタニア、ジルコニア等の適宜の不活性担体に担持
されたものでもよい。
触媒の具体例は、白金−カーボン、白金黒、コロイド白
金、酸化白金、パラジウム−カーボン、パラジウム黒、
ロジウム−カーボン、レニウム黒等が挙げられる。
触媒の使用量については、例えば、原料の1.1−ジア
リールエチレングリコールに対して0.01〜20重量
%、好ましくは0.1〜10重量%が適当である。触媒
の使用量がこの範囲の下限より少ない場合には反応は充
分には進まず、また、触媒の使用量を上記の範囲の上限
の値より多くしても、反応速度の向上に殆ど寄与せず、
却って触媒の回収に手間取るようになり好ましくない。
本発明の反応では塩基を用いる。塩基としては水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リ
チウム等のアルカリ金属塩、あるいは水酸化カルシウム
、水酸化バリウム等のアルカリ土類金属塩を用いること
ができる。塩基の使用量は、反応系を塩基性にするため
に十分な量であれば特に限定されない。
本反応における酸化は分子状酸素により行なう。
酸素としては、窒素、二酸化炭素、ヘリウム、アルゴン
、メタン、エタン等の反応に不活性なガスで稀釈したも
のでもよい。また、空気を用いることもできる。
反応温度は、0〜200℃、好ましくは50〜100℃
である。0℃よりも低い温度では、反応溶媒である水あ
るいは反応原料が凝固したり、反応温度が低過ぎるため
に反応速度が遅くなるので好ましくない。また、200
℃を超える高い温度では反応生成物である2、2−ジア
リールグリコール酸の熱分解等による副生成物が生じ、
目的物の選択性が著しく低下するので何れも好ましくな
い。
また、反応時間は反応温度などの反応条件によっても異
なるが、一般には10分から10時間の範囲から選ばれ
る。
反応時の反応系の圧力は、なんら本発明の反応には影響
を与えないので、適宜に選択できるが、通常は常圧で充
分である。
1.1−ジアリールエチレングリコールと酸素あるいは
塩基との接触効率を向1させるために溶媒を用いてもよ
く、このような溶媒としては、例えば、水、ジオキサン
、アセトン、アセトニトリル、・イソオクタン、ベンゼ
ン、クロロホルムなどの弔−あるいはこれらの混合溶媒
などが用いられ、好ましくは水が用いられる。
本反応は、例えば、次のようにして行なうことができる
反応容器に1.1−ジアリールエチレングリコール、遷
移金属触媒および反応溶媒を入れ、所定の条件下で、酸
素雰囲気下で反応を進行させる。
但し、これらの添加順序は特に制限はない。
反応後においては、遷移金属触媒を濾過等の手段により
分離した後酸性にし、常法に従い、ベンゼン、酢酸エチ
ル、クロロホルムなどの有機溶媒によって反応混合物を
抽出した後、通常の再結晶等により高純度の2.2−ジ
アリールグリコール酸を容易に得ることができる。
[発明の効果] 以上に記述したように、本発明によれば、1.1−ジア
リールエチレングリコールを、遷移金属触媒と塩基の存
在下に、温度O〜200℃において分子状酸素により酸
化することにより、医薬品などの中間原料として有用で
ある2、2−ジアリールグリコール酸を高い収率で製造
することができる。
[実施例] 以下に本発明を実施例により更に説明する。
〈実施例1〉 1.1−ジアリールエチレングリコールとして、1.1
−ジフェニルエチレングリコール2.14 g(10m
mol) 、  5%担持の白金−カーボン0.4gお
よび0.33N水酸化ナトリウム水溶液350ff11
の混合物を、85℃で激しく攪拌しながら、純酸素を6
41/hrの速度で4時間導入した。室温まで冷却した
後、反応液から触媒を濾別し、塩酸酸性にした後、エー
テルで抽出した。エーテル層を乾燥した後、蒸留により
濃縮した。
生成物は液体クロマトグラフ(カラム: ERM八Eへ
G−1000、溶離液ニア0%メタノール水溶液、検出
器:UVUV−225nで分離し、NMRおよびIRで
分析したところ、ベンジル酸が88%の収率で得られた
。なお、1,1−ジフェニルエチレングリコールは全て
消費されていた。
〈実施例2〉 反応温度を50℃にしたこと以外は実施例1と同様に反
応を行なったところ、転化率は42%に過ぎなかフた。
〈実施例3〉 実施例1における5%担持の白金−カーボンを次表に示
す遷移金属触媒に代えた他は、実施例1と同様に反応さ
せた。結果を次表にまとめて示す。
表 1 5%担持パラジウム−カーボン 78%2  パラ
ジウム黒         56〃3 5%担持ロジウ
ム−カーボン  32〃〈実施例4〉 1.1−ジアリールエチレングリコールとして、1.1
−ジトリルエチレングリコール、1.1−ビスタロロフ
ェニルエチレングリーコール、1.1−ビスメトキシフ
ェニルエチレングリコールを、各々lQmmol用い、
実施例1と同様な操作を行なったところ、1.1−ジト
リルグリコール酸、1.1−ビスタロロフェニルグリコ
ール酸、l、1−ビスメトキシフェニルグリコール酸が
、各々81%、79%および89%の収率で得られた。
また、実施例1と同じく、原料のジアリールエチレング
リコールは全て消費されていた。
〈比較例1〉 反応触媒である5%担持の白金−カーボンを加えずに、
実施例1と同様に反応させたところ、原料の転化率は2
%に過ぎず、目的物であるベンジル酸は全く生成しなか
った。
く比較例2〉 0.33N水酸化ナトリウム水溶液350m1の代わり
に同量の水を加えた他は実施例1と同様にして反応を行
なった。
反応生成物の分析結果では、ベンジル酸が8%という低
い収率で得ら塾た。なお、1,1−ジフェニルエチレン
グリコールは10%消費されていた。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I )で表わされる1,1−ジアリ
    ールエチレングリコールを、遷移金属触媒と塩基の存在
    下に、温度0〜200℃において分子状酸素により酸化
    することを特徴とする、下記一般式(II)で表わされる
    2,2−ジアリールグリコール酸を選択的に製造する方
    法、 ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) 式中、Ar_1およびAr_2は同一または異なるアリ
    ール基である。
  2. (2)前記式のアリール基がハロゲン原子、ニトロ基、
    アミノ基、低級アルキル基および低級アルコキシ基から
    なる群より選ばれる1〜3個の置換基を有することを特
    徴とする請求項1記載の2,2−ジアリールグリコール
    酸を製造する方法。
  3. (3)白金、パラジウム、ロジウム、ルテニウム、レニ
    ウム、イリジウム、ニッケル、鉄、コバルトおよび銅か
    ら選ばれる何れか一種の遷移金属を反応触媒として用い
    ることを特徴とする請求項1記載の2,2−ジアリール
    グリコール酸を製造する方法。
  4. (4)塩基がアルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩であ
    ることを特徴とする請求項1記載の2,2−ジアリール
    グリコール酸を製造する方法。
  5. (5)塩基が水酸化ナトリウム、水酸化カリウムである
    ことを特徴とする請求項1記載の2,2−ジアリールグ
    リコール酸を製造する方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS54132519A (en) * 1978-04-05 1979-10-15 Mitsui Toatsu Chem Inc Method of oxidation of glycol

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