JPH03148872A - Misゲート制御型サイリスタ半導体装置 - Google Patents

Misゲート制御型サイリスタ半導体装置

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JPH03148872A
JPH03148872A JP28830689A JP28830689A JPH03148872A JP H03148872 A JPH03148872 A JP H03148872A JP 28830689 A JP28830689 A JP 28830689A JP 28830689 A JP28830689 A JP 28830689A JP H03148872 A JPH03148872 A JP H03148872A
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mis
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、M I S (1letal Insula
ter Semicond−uctor)ゲート制御に
よってターンオン動作とターンオフ動作をするサイリス
タ半導体装置に関し、特に、伝導度変調型MISFET
 (IGBT)構造を備え、半導体集積回路に適するM
ISゲート制御型サイリスタ半導体装置に関するもので
ある。
〔従来の技術〕
pnpn構造のサイリスタは大電力用のスイッチング素
子として使われているが、元来、これは電流駆動素子で
あるので消費電力が大きく、またターンオフさせるため
に、アノード・カソード間を電圧無印加として素子電流
を除去する必要がある。
最近、伝導度変調型MISFET (IGBT)構造に
ターンオフ用MOS部を設け、そのラフチアツブ現象を
利用して大電流を流すMOSゲート制御型サイリスタが
開発された。このMOSゲート制御型サイリスタは、第
6図に示すように、p9型のアノード領域仕に積層され
たn−型のpnpベース層3と、このpnpベース層3
上のゲート酸化膜4を介して形成されたポリシリコンの
ターンオン用ゲー) 115 a及びターンオフ用ゲー
ト膜5hをマスクとしてセルファラインにより2重拡散
で形成されたp型のnpnベース領域(サイリスタのゲ
ート領域)6及びn−型のカソード領域7と、このカソ
ード領域7内に島状に拡散形成されたp0型のオフドレ
イン領域13と、ターンオン用ゲート膜5aの上に導電
接触するターンオン用ゲート電極8a及びターンオフ用
ゲート膜5bの上に導電接触するターンオフ用ゲート電
極8bと、n型のカソード領域7及びp型のオフドレイ
ン領域13に導電接触するカソード電極10と、アノー
ド領域lの裏面側に導電接触するアノード電極11と、
を備えるものである。
このサイリスタでは、p0型のアノード領域1゜n′″
型のpnpベース層3.P型のnpnベース領域6.n
型のカソード領域7がpnpn構造を形成している。な
お、npnベース領域6の曲面部の電界集中を緩和する
ために、p−型のグラフトベース12が形成されている
このサイリスタの動作について第7図に示す等価回路を
参照しつつ説明する。カソード電極lOに対してアノー
ド電極11を正電位にバイアスしておき、ターンオン用
ゲート電極8 a、に正電位の電圧パルスを加えると、
ターンオン用ゲート膜5aにゲート酸化膜4を介して対
向するp型のnpnベース領域6の表面層がn型に反転
して、カソード領域7とpnpベース層3とが導通し、
多数キャリアたる電子がターンオン用MIS部のソース
たるカソード領域7からドレイン領域たるpnpベース
層3に流入し、P9型のアノード領域1.n−型のPn
pベース層3及びp型のnpnベース領域6で構成され
るpnp)ランジスタがオン状態となり、少数キャリア
たる正孔がp型のアノード領域lからp型のnpnベー
ス領域6に注入し、これによりnpnベース領域6の短
絡抵抗R3の電圧降下てn型のカソード領域7.p型の
npn”C−ス領域6及びn−型のpnpベース層3で
構成されるnpn)ランジスタがオン状態となるから、
サイリスタがオン状態となる。一方、このオン状態にお
いてターンオフ用電極8bに負電位の電圧パルスを加え
ると、ターンオフ用ゲート膜5bにゲート酸化膜4を介
して対向するn・型のカソード領域7の表面層がp型に
反転して、オフドレイン領域13とnpnベース領域6
が導通し、正札がターンオフ用MIS部のソースたるp
型のnpnベース領域6からドレインたるp0型のオフ
ドレイン領域13に流出し、上記npn)ランジスタは
オフ状態になり、これにより上記pnp)ランジスタも
オフ状態になるので、サイリスタはオフ状態となる。
このようにMOSゲート制御型サイリスタにおいては、
電圧パルスを加え名だけで容易にターンオフさせること
ができ、またMOSゲートによる電圧駆動のため、消費
電力が少な(て済む。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、上記従来のMOSゲート制御型サイリス
タにあっては、次のような問題点がある。
■ p型のnpnベース領域6.n型のカソード領域7
.p型のオフドレイン領域13は縦型島状の3重構造を
形成し、n型のカソード領域7の内部に島状にp型のオ
フドレイン領域13をも形成する必要があるので、素子
の作り込みが複雑な構造であり、必然的にカソードN域
側が大きくなってしまい、素子の微細化に不向きな構造
である。またカソード電極がオフドレイン領域13とカ
ソード領域7の両者に導電接触し、ターンオフ用ゲート
膜5bがカソード領域7の上に位置するため、殊にター
ンオフ用MIS部の設計が困難であり、しきい値電圧等
のMIS特性の設定が難しい。
■ また、伝導度変調型MISFET(1,GBT)構
造を母体とした縦型のサイリスタ構造であるため、必然
的にアノード電極11がpnpベース層3の裏側に配置
されるので、かかる構造のサイリスタを集積回路内に作
り込む場合には、表面側は勿論のこと、裏面側にも素子
分離技術を施す必要があり、それ故、基板表裏間の結線
が難しく、集積化に不向な構造である。
■ 更に、上記の3重構造の形成と裏面側におけるアノ
ード電極のみの単独形成とが必要となるので、ウェハプ
ロセス上の工数の増大を招く。
そこで、本発明は上記問題点を解決するものであり、そ
の課題は、n0型のカソード領域7の表面側にターンオ
フ用MIS部を形成するのではなく、ターンオフ用MI
S部の作り込み領域を変更することにより、ターンオフ
用MIs部の形成自体に適した構造を有し、集稍回路化
に適用すべき種々の製造プロセスの容易化ないし簡略化
を実現できるMISゲート制御型サイリスタ半導体装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の課題を解決するため、本発明の講じた手段は、第
2導電型第4n域(層)の表面側に形成した第2導電型
第2Sa域及びこの第2領域の表面側に島状に形成した
第1導電型第3領域からなる2重構造において、第1領
域の裏面側でなく、その表面側で第2領域に対し離れた
位置に第2導電型第4n域を形成してpnpn構造のサ
イリスタとし、第1領域と第3領域とで挟まれた第2領
域の表面側をチャネル形成領域とするターンオン用MI
S部を有し、第3領域の表面側でなく、第4領域の表面
側にオフドレイン領域たる第2導電型第4n域を形成し
、この第5領域と第1領域とで挟まれた第4領域の表面
側をターンオフ用MIS部のチャネル形成領域となし、
更に、第2領域及び第3領域の表面側に導電接触するカ
ソード電極又はアノード電極たる第1電極と共に、第4
領域及び第5領域の表面側に導電接触するアノード電極
又はカソード電極たる第2電極を設け、加えて、上記第
4領域が第1領域の下面のうち第2領域下に当たる範囲
をpn接合面とする第2導電型延長領域をもつ構造を採
用したものである。
また、上記第4領域の一部たる第2導電型延長領域を設
ける代わりに、第1ffl域の下面において少なくとも
第2領域下と第4領域下との間に高濃度の第1導電型第
6領域を形成した構造も採用される。
上記の各MISゲート制御型サイリスタ構造においては
、第4領域の第1領域との境界面のうち少なくとも第2
領域側を第1領域よりも不純物濃度の高い第1導電型の
バッファ領域が取り囲む構造も採用される。
〔作用〕
上記の手段によれば、以下の作用が発揮される。
第4領域、第1M域、第2N域及び第3領域は、pnp
n構造を構成しているので、第1電極と第2電極を介し
て第3領域と第4領域の間に順バイアスを加えても、第
1領域と第2領域の接合面には逆バイアスが加わるので
、電流は流れず、サイ5ラスタはオフ状態にある。この
順バイアス印加状態において、第2領域の表面側をチャ
ネル形成領域とするターンオン用MIS部に電圧パルス
を加えると、その第2領域の表面側にチャネル反転層が
形成され、第1領域と第3領域とが導通し、第4領域、
第1領域、第2N域とから構成されるバイポーラトラン
ジスタがオン状態となり、これにより第2領域の短絡抵
抗による電圧降下で第1領域、第2N域、第3N域とか
ら構成されるバイポーラトランジスタもオン状態となる
から、電流量が増大しサイリスタはオン状態となる。
次に、このオン状態のもとで、第4領域の表面側をチャ
ネル形成領域とするターンオフ用MIS部に電圧パルス
を加えると、その第4領域の表面側にチャネル反転層が
形成され、第5領域と第1領域とが導通し、第4領域、
第1領域、第2領域とから構成されるバイポーラトラン
ジスタはオフ状態となり、これにより第1領域、第2領
域、第3N域とから構成されるバイポーラトランジスタ
もオフ状態となるから、サイリスタはオフ状態に戻る。
ターンオフ用MIS部は第4領域の表面側に形成された
第5領域をオフドレイン領域とし、この第5領域とオフ
ソース領域としても兼用される第1領域とで挟まれた第
4領域をチャネル形成領域とするから、第3N域内にオ
フドレイン領域を作り込まずに、第1電極側は第2領域
と第3領域からなる2重構造になる。したがって、従来
よりも第1電極側の領域の構造に余裕が生まれ、第1電
極側の領域を小さくできるため、微細化に適する構造と
なる。また、MIS部の設計、形成が容易であることか
ら、しきい値電圧等のMIS特性設定もし易くなる。
オフドレイン領域たる第5領域は第4領域の表面側に形
成されているが、この第4領域は第1 N域の表面で第
2領域に対し離間した位置に形成されており、またカソ
ード電極又はアノード電極たる第1電極が第2領域及び
第3領域の表面側に導電接触し、アノード電極又はカソ
ード電極たる第2電極が第4領域及び第5領域の表面側
に導電接触しているから、片面総電極の配置が実現され
る。
したがって、裏面側に素子分離技術を施す必要がなく、
また基板表裏間の結線も不要であるので、MISゲート
制御型サイリスタの集積回路への作り込みが可能となる
従来のMISゲート制御型サイリスタはIGBTを母体
とした縦型電流路を有していたが、本発明においては、
片面総電極でありながら、第4領域が第1 N域の下面
のうち第2領域下に当たる範囲をpn接合面とする第2
導電型延長領域をもつ構造であるから、縦方向に順次隣
接する第3領域。
第2領域、第1 N域及び上記延長領域が縦型の実質的
な接合面積大なる電流路を形成しているので、従来と遜
色のない大電流容量が確保される。
前述のように、第2領域と第3領域とは2重構造を採る
が、これに対して同導電型の2重構造を並列的に第4領
域とオフドレイン領域たる第5領域が採るから、両2重
構造の並列同時形成が可能であり、オフドレイン領域の
単独形成の追加工程が不要となるばかりか、全電極が片
面配置であるから、全電極の形成が1工程で済み、それ
故、製造工数の削減が図れる。
また、上記第4領域の一部たる第2導電型延長領域を設
ける代わりに、第1領域の下面において少なくとも第2
領域下と第4領域下との間に高濃度の第1導電型第6領
域を形成した構造においては、この第6領域の存在によ
って第2領域下と第4領域下に縦型の電流経路が形成さ
れると共に、第1領域自体の直列抵抗が低減されるので
、やはり大電流容量が得られる。
第4 wi域の第1領域との境界面のうち少なくとも第
2領域側を第1 M域よりも不純物濃度の高い第1導電
型のバッファ領域で取り囲む構造においては、前述の相
隣る2重構造が横型配置であるものの、第4領域と第2
領域間のバンチスルーを防止できるので、高耐圧化と素
子占有面積の縮小化が図れる。
〔実施例〕
次に、本発明の実施例を添付図面に基づいて説明する。
第1図は本発明の第1の実施例に係るMISゲート制御
型サイリスタ半導体装置の構造を示す断面図である。な
お、第1図において第6図に示す部分と同一部分には同
一参照符号を付しである。
この半導体装置は、層状のn−型の第1領域たるpnp
ベース層3と、このpnpベース層3の表面上に島状に
形成されたp型の第2領域たるnpnベース領域6と、
更にこのnpnベースeIM6の表面上に島状で平面環
状に形成されたn型の第3領域たるカソード領域7と、
npnベース領域6とは離れた領域でnpベース層3の
表面上に形成されたp型の第4領域たるアノードウォー
ル領域1と、このアノードウォール領域1の表面上に島
状で平面環状に形成されたn型の第5N域たるオフドレ
イン領域14と、を備えている。ここで、pnpベース
M3はp型基板40上に積層されており、アノードウォ
ール領域1はp型基板40にまで達している。ターンオ
ン用MIS部は、pnpベース層3の表面上のゲート酸
化Ii4aと、このゲート酸化膜4aを介してポリシリ
コンで形成されたターンオン用ゲート膜5aと、このタ
ーンオン用ゲート膜5aと導電接触するターンオン用ゲ
ート電極8aと、ゲート酸化膜4a下のpnpベースN
3とカソード領域7とで挟まれたnpnベース領域6の
表面部とから構成される装置一方、ターンオフ用MIS
部は、pnpベース層3の表面上のゲート酸化膜4bと
、このゲート酸化膜4bを介してポリシリコンで形成さ
れたターンオン用ゲート膜5bと、このターンオン用ゲ
ート膜5bと導電接触するターンオン用ゲート電極8b
と、ゲート酸化膜4b下のオフドレイン領域14とpn
pベース層3とで挟まれたアノードウォール領域1の表
面部とから構成される。pnpベースN3の表面上に形
成された第1電極たるカソード電極10はnpnベース
領域6にp4型のベース・コンタクト領域30を介して
導電接触すると共に、カソード領域7に導電接触してい
る.また、pnpベース層3の表面上に形成された第2
電極たるアノード電極1lはアノードウォール領域lに
p0型のアノード・コンタクト領域32を介して導電接
触すると共に、オフドレイン領域l4に導電接触してい
る.そしてnpnベース領域6のアノード領域l側には
、p一型のグラフトベースl2が形成されている。
この実施例においては、p型のアノードウォール領域1
とp型基板40とがアノード領域5Gを構成し、これに
加えてn4型のpnpQ−ス層3.  p型のnpnベ
ース領域6及びn型のカソード領域7がpnpnのサイ
リスタ構造を構成している。
次に、上記のサイリスタの動作を第2図に示す等価回路
に基づいて説明する。
まず最初に、アノード電極11をカソード電極lOに対
して正電位にバイアスを加えても、pnpべ−スli3
とnpnベース領域6には逆バイアスが加わるので、電
流は流れず、サイリスタはオフ状態にある。
この状態において、ターンオン用電極8aに正電位の電
圧パルスを加えると、ターンオン用ゲート膜5aの下に
あるnpnベース領域6のpnpベース層3とカソード
領域7とで挟まれた範囲の表面側がn型に反転し、ター
ンオン用MIS部のソースたるカソード領域7とドレイ
ンたるpnpベース層3とが導通し、カソード領域7か
らpnPベースN3へ電子が流入する。これによりp型
のアノード領域50,n一型のpnpベース層3。
p型のnpnベース領域6で構成されるpnp)ランジ
スタがオン状態となり、正孔がアノード領域50からn
pnベース領域6に流入し、短絡抵抗R.の電圧降下に
よりn4型のpnpベース層3。
p型のnpnベース領域6,n4型のカソード領域7で
構成されるnpn)ランジスタもオン状態となるから、
サイリスタ内の電流量は増大しオン状態となる。
次に、このオン状態のもとで、ターンオフ用電極8bに
正電位の電圧パルスを加えると、ターンオフ用ゲー)I
I5 bの下にあるオフドレイン領域l4とpnpベー
ス層3とで挟まれた範囲のアノード領域50の表面側が
n型に反転し、オフドレイン領域l4とpnpベース層
3が導通し、ターンオフ用MIS部のソースたるpnp
ベース層3からドレインたるオフドレイン領域14に電
子が流出する。
これによりp型のアノード領域50,n一型のpnpベ
ース層3.p型のnpnベース領域6で構成されるpn
p)ランジスタはオフ状態となり、アノード領域50か
らp型のnpnベース領域6へ正孔が流れなくなるので
、n4型のpnpベース層3、p型のnpnベース領域
6,n0型のカソード領域7で構成されるnpn)ラン
ジスタもオフ状態となるから、サイリスタ内の電流は減
少してオフ状態に戻る。
本実施例によれば、カソード電極10側がp型のnpn
ベースN域6とカソード領域7との211構造になるの
で、構造設計上の余裕があり、微細化可能であると共に
、MIS部の構造も簡単になり、設計、形成も容易であ
るから、しきい値等のMIS特性の設定もし易くなる。
更に、アノード電極が基板の表面側に配置されたので、
片面総電極となり、裏面側に素子分離技術を施す必要が
なく、また基板表裏間の結線も不要であるから、この実
施例に係るMISゲート制御型サイリスタの集積回路内
への作り込みが可能となる。
また、アノード領域50の延長領域たるp型基板40の
存在により、カソード領域7からnpnベース領域6*
  pnpベース層3及びp型基板40へと進む縦方向
の電流経路が形成されるので、実質的に接合面積が増加
したことになり、オン状態における抵抗が減少し、従来
の技術と同様に大電流容量が得られる。
また、npnベース領域6とカソード領域7により形成
された2重構造と、アノードウォール領域lとオフドレ
イン領域14により形成された2重構造とは、導電型が
同一配列である。したがって、両構造を同時並行して形
成することができる。その上、片面に全ての電極1G、
11.8 a 、  8 bがあるから電極形成も1工
程で済み、上記の2重構造の形成工程も合わせ考慮する
と、製造工程数を大幅に削減することができる。
ターンオン用MIS部とターンオフ用MIS部は両方と
も同じnチャネル型であるため、反転特性の設定が容易
であると共に、ターンオフ動作の高速化が期待できる。
更に、グラフトベース工2が形成されているため、np
nベース領域6とpnpベースN3との間の空乏層の電
界集中が緩和され、高耐圧が維持される。
なお、第3図には上記実施例と逆導電型のMISゲート
制御型サイリスタの等価回路を示す。このMISゲート
制御型サイリスタの場合は、ターンオン用MIS部とタ
ーンオフ用MIS部が両方ともpチャネル型となるため
、nチャネル型の上記実施例と比べてターンオン及びタ
ーンオフの動作速度が若干遅くなるものの、他の作用効
果は実質的に同様である。
第4図は本拠明に係るMISゲート制御型サイリスタを
集積回路中に形成した場合の第2の実施例を示す断面図
である。なお、第4図において第1図に示す部分と同一
部分には同一参照符号を付し、その部分の説明は省略す
る。
本実施例においては、pnpベースN3はP型基板40
内に形成されたp型の拡散分離層42によりpn接合分
離されている。pnpベース層3の底面側には、pnp
ベース層3の直列抵抗を低減するための第6領域たるn
型の埋込層16が形成されている。また、オフドレイン
領域14とアノード・コンタクト領域32は、基板40
と非接触のアノード領域2に囲まれている。このアノー
ド領域2はpnpベースN3の表面側に島状に形成され
ており、そのアノード領域2の周囲はpnpベース層3
の不純物濃度よりも高濃度のn型のバッファ領域36に
取り囲まれている。
この実施例は、実際にpn接合分離を用いて形成される
集積回路に作り込んだ構造となっており、特に全電極が
基板表面側に形成されているため、裏面側の素子分離を
行なう必要がなく、製造工程数が削減できる上に回路配
線の取回しも容易である。また、n型の埋込層16によ
り、pnpベースN3の直列抵抗が低減され、電流容量
が太きくなる。
更に、バッファ領域36により、アノード領域2とグラ
フトベース12との間及びアノード領域2と拡散分離層
42の間のパンチスルーを防止されるため、高耐圧化と
素子の縮小化が図れる。
この第2の実施例において、PnPベース層3の表面側
でアノード領域2がnpnベース領域6を環状に取り囲
む平面パターンとなっている場合には、前記バッファ領
域36を第4図の点線で示すようにn型埋込層16にま
で到達させた高濃度のバッファ領域38とし、このバッ
ファ領域38及びn型埋込層16で島N域たるpnpベ
ースN3を包囲する構造とすれば、拡散分M層42へ流
れる寄生電流を抑制することができる。
以上説明した第1の実施例及び第2の実施例において、
アノードウォール領域1又はアノード領域2とnpnベ
ース領域6との間の距離が十分にとれない場合には、p
npベース層30表面上のカソード配線等による電界の
影響を受けるおそれがあり、アノードウォール領域1又
はアノード領域2とnpnベース領域6との間のパンチ
スルーやリークを生じて耐圧不良を起こす場合があるが
、ターンオフ用MIS部のゲート膜5bはこれらの電界
を遮蔽するフィールドプレートとしての効果をもつので
、耐圧不良を防止することができる。
更に、ターンオフ用ゲート115 bの形状をpnpベ
ース層3の表面上に延長させた特別の形状をとることに
より、フィールドプレートとしての効果をより高めるこ
とができる。
次に、上記第2実施例に係るMISゲート制御型サイリ
スタの製造方法の一例を第5図に基づいて説明する。
第5図(a)に示すように、p型シリコン基板40上に
n−型のpnPベース層3をエピタキシャル成長させ、
その表面にゲート酸化膜4を形成し、ポリシリコンを選
択的に堆積させて、ターンオン用ゲート膜5a及びター
ンオフ用ゲート膜5bを並行して形成する。次に、第5
図(b)に示すように、ターンオン用ゲート膜5a及び
ターンオフ用y−)115bをマスクとしてセルファラ
インによりこれらのゲート股間にボロン等のp型不純物
元素を拡散させ、アノード領域2とnpnベースN域6
とを並行して形成する。更に、第5図(C)に示すよう
に、ターンオン用ゲートlII5a及びターンオフ用ゲ
ート膜5bの間に形成したマスクと両ゲート膜をマスク
としてセルファラインによりリン等のn型不純物元素を
拡散させて、オフドレイン領域14とカソード領域7と
を並行して形成する。その後電極形成、配線形成等を行
いMKSゲート制御型サイリスタを完成させる。
以上説明した製造方法においては、カソード電極10例
の領域とアノード電極11例の領域とが両方とも同一導
電型配列の2重構造を有することに着目し、これら両電
極側の領域を同時並行して形成する点に特徴があり、従
来の技術によるサイリスタの製造工程と較べてみると、
工程数を大幅に削減することができる。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明に係るMISゲート制御型
サイリスタ半導体装置は、オフドレイン領域たる第5領
域が第4 SKI域に形成され、第1領域の底面に第1
導電型の延長領域又は第2導電型の埋込層を備えること
を特徴とするものであるから、次の効果を奏する。
0 第3M域内にオフドレイン領域が作り込まれず、第
1電極側の第2領域と第3領域が単に2重構造となるの
で、従来よりも第1電極側の領域構造に余裕が生まれ、
微細化に適する構造となる。
また、MIS部の設計等も容易となり、且つチャネル型
が相等しいから、しきい値電圧等のMIS特性の設定も
し易くなる。
0 片面総電極の利益がもたらされるので、素子分離と
配線形成が簡略化され、集積回路中に形成する場合に適
している。
■ 第1電極側の領域と第2電極側の領域とが共に導電
型が同一配列の2重構造を有するため、双方を同時並行
して形成でき、また全電極が基板表面側に配置されたの
で、製造工程数を大幅に削減できる。
0 ターンオフ用ゲート自体が第4領域と第2領域との
間のパンチスルーやリークを原因とする耐圧不良を防止
するフィールドプレートとしても働く。
0 第1領域の裏面側に第4領域の延長領域又は。
高濃度の第6領域が形成されているため、縦型電流路の
有効な接合面積が確保されるので、従来と遜色のない大
電流容量が得られる。
■ 第4領域の第1領域との境界面のうち少なくとも第
2N域側を第1領域よりも不純物濃度の高いバッファ領
域で取り囲む構造の場合には、第4領域と第2領域間の
パンチスルーを防止することができるので、素子占有面
積の縮小化と同時に高耐圧を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るMISゲート制御型サイリスタ半
導体装置の第1実施例の構造を示す断面図である。 第2図は第1実施例の等価回路図である。 第3図は第1実施例と逆導電型の一例の等価回路図であ
る。 第4図は本発明に係るMISゲート制御型サイリスタ半
導体装置の第2実施例の構造を示す断面図である。 第5図(a)乃至(C)は第2実施例の製造方法の一例
を示す工程断面図である。 第6図は従来のMOSゲート制御型サイリスタの構造を
示す断面図である。 第7図は同従来例の等価回路図である。 〔符号の説明〕 1・・・第4領域たるアノードウォール領域2・・・第
4領域たるアノード領域 3・・・第1領域たるpnpベース層 4.4a、4b−・・ゲート酸化膜 5a・・・ターンオン用ゲート膜 5b・・・ターンオフ用ゲート膜 6・・・第2MNiたるnpnベースN域7・・・第3
領域たるカード領域 8a・・・ターンオン用ゲ「ト電極 8b・・・ターンオフ用ゲート電極 10−・・第1電極たるカソード電極 11−・・第2電極たるアノード電極 12・・・グラフトベース 13、14・・・第5領域たるオフドレインN域1ロー
・・第6領域たる埋込層 30−・・ベース・コンタクト領域 32−・・アノード・コンタクトSNM36・・・バッ
ファ領域 38・・・高濃度バフファ領域 40・・・アノード領域の延長領域(基板)41・・・
p型基板 50−・・アノード領域。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第1導電型第1領域、この表面側に順次形成され
    た第2導電型第2領域、第1導電型第3領域及び第2領
    域に対し離間して第1領域の表面側に形成された第2導
    電型第4領域からなるサイリスタ構造と、第1領域と第
    3領域とで挟まれた第2領域の表面側をチャネル形成領
    域とするターンオン用MIS部と、第4領域のうちこの
    表面側に形成された第1導電型第5領域と第1領域とで
    挟まれた表面側をチャネル形成領域とするターンオフ用
    MIS部と、第2領域及び第3領域の表面側で両者に導
    電接触する第1電極と、第4領域及び第5領域の表面側
    で両者に導電接触する第2電極とを備え、上記第4領域
    は第1領域の下面のうち第2領域下に当たる範囲をpn
    接合面とする第2導電型延長領域を有することを特徴と
    するMISゲート制御型サイリスタ半導体装置。
  2. (2)第1導電型第1領域、この表面側に順次形成され
    た第2導電型第2領域、第1導電型第3領域及び第2領
    域に対し離間して第1領域の表面側に形成された第2導
    電型第4n域からなるサイリスタ構造と、第1領域と第
    3領域とで挟まれた第2領域の表面側をチャネル形成領
    域とするターンオン用MIS部と、第4領域のうちこの
    表面側に形成された第1導電型第5領域と第1領域とで
    挟まれた表面側をチャネル形成領域とするターンオフ用
    MIS部と、第2領域及び第3領域の表面側で両者に導
    電接触する第1電極と、第4領域及び第5領域の表面側
    で両者に導電接触する第2電極と、第1領域の下面側で
    少なくとも第2領域下と第4領域下との間に形成された
    高濃度の第1導電型第6領域と、を有することを特徴と
    するMISゲート制御型サイリスタ半導体装置。
  3. (3)請求項第1項又は第2項のいずれか1項において
    、前記第4領域の前記第1領域との境界面のうち少なく
    とも前記第2領域側が前記第1領域よりも不純物濃度の
    高い第1導電型のバッファ領域で取り囲まれていること
    を特徴とするMISゲート制御型サイリスタ半導体装置
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