JPH031478B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は天窓等の水平面又は傾斜面若しくは曲
面を覆うロールブラインド装置に関する。

［従来技術］ ロールブラインドで天窓の水平面又は傾斜面若
しくはアーチ型曲面を覆う場合、スクリーンの中
間部が自重で垂下することを防止しなくてはなら
ない。このため、従来は天窓に数本のロツドを渡
してスクリーンの下支えをしていた。しかし、天
窓に渡されたロツドは、スクリーンを開けた採光
時には、外観が悪い上に、部分的ではあるが採光
の妨げにもなるという問題があつた。

又、ロールブラインドをモータで開閉させる場
合、スクリーンを自重で巻下げることはできない
ので、スクリーンにテンシヨンをかけて巻下げな
ければならないが、そのテンシヨンをかける装置
の取付けは容易ではないという問題があつた。

［本発明が解決しようとする問題点］ 本発明は上記問題を解決するためになされたも
のであり、その目的とするところは、スクリーン
下支えロツドをあらかじめ天窓に渡しておく必要
がないロールブラインドを提供することにある。
又、モータで駆動するときに、スクリーンにテン
シヨンをかける必要がないロールブラインド装置
の提供も本発明の目的に含まれる。

［問題点を解決するための手段］ 前記目的を達成するため、本発明の特徴とする
手段は、手動又は電動でスクリーンを引出し内蔵
したスプリングでスクリーンを巻込むロールブラ
インドを使用し、二本のレールをロールブライン
ドのスクリーンの両側に配設し、各レール内に走
行自在に内装した複数個のランナーを可撓性連結
材で一列に連結し、両側の先頭ランナーにスクリ
ーンのウエイトバーを、それ以外のランナーに支
持棒をそれぞれ保持させたことにある。

ロールブラインドをモータで開閉させる場合
は、各レールの両端に駆動プーリとテンシヨンプ
ーリを設け、両者に可撓帯を掛け、駆動プーリに
モータの回転を伝達し、可撓帯の両端を先頭ラン
ナーに止着する。各列のモータは同期して始動さ
せるが、停止は先頭ランナーの始点と終点に設け
たリミツトスイツチにより列ごとに独立してモー
タを停止させる。

［作用］ ロールブラインドは天窓などの被覆面の片側の
壁面に設置され、ロールブラインドの両側にはレ
ールが固定される。各レールには一定長のテー
プ、ボールチエーン等の可撓性連結材で一列に連
結されたランナーが内装され、両側の先頭ランナ
ーにウエイトバーの両端を保持させる。先頭ラン
ナーを除く両側のランナーには支持棒が渡されス
クリーンの下面を支える。ウエイトバーを手で操
作してスクリーンを引出すと、先頭ランナーもウ
エイトバーと共に走行する。スクリーンが被覆面
を覆いきつたとき、先頭ランナーはレール上の終
点に達し、両側のランナーはレール上で一定の間
隔に並び、スクリーンは両側のランナーに渡され
た案内棒によつて下面を支持されてから、被覆面
に沿う形状に維持される。被覆面が開放されてい
るときは、先頭ランナーはレール上の始点にあ
り、各ランナーは密着して一列に並び、支持棒は
被覆面には存在しないから、採光を妨害するもの
は全くない。

両側のレールに先頭ランナーを走行させるモー
タ駆動の可撓帯伝道装置を別々に設ける。電気回
路により、各レールの左右のモータを同期始動さ
せ、先頭ランナーを始点又は終点から走行させて
スクリーンを巻出し又は巻上げるが、両側の先頭
ランナーは必ずしも同じ走行をしないので、一方
が先に終点又は始点に達するが、両側のモータは
それぞれのリミツトスイツチによつて独立に停止
するので、両側の先頭ランナーは確実に始点又は
終点で停止する。

［実施例］ 本発明の装置を図面に示す実施例に基づいて説
明する。第１図及び第２図に示すように、天窓１
０の片側の壁面１１にロールブラインド１２を設
置する。ロールブラインド１２はウエイトバー１
３を引くと、スクリーン１４が引出され、引出さ
れたスクリーン１４は内蔵したスプリングで巻戻
される。ロールブラインド１２にはクラツチがな
く、ウエイトバー１３に付設した引手１５を壁面
１１に取付けたフツク１６に掛けると、第２図に
示すように、スクリーン１４は天窓を覆つた状態
で停止する。スクリーン１４の両側の壁面１１に
は二本のレール２０，２０が固定され、各レール
にボールチエーン２１で一列に連なるランナー２
２が内装される。両側の先頭ランナー２２ａには
ロールブラインド１２のウエイトバー１３が、そ
れ以外の両側の各ランナー２２には支持棒２３が
それぞれ渡される。支持棒２３はスクリーン１４
の下面に位置する。ウエイトバー１３を引いてス
クリーン１４を引出したとき、第２図に示すよう
に、先頭ランナー２２ａはウエイトバー１３と共
に移動し、他のランナー２２はボールチエーン２
１を介して先頭ランナー２２ａに引かれるから、
ボールチエーン２１の長さに等しい間隔で並ぶ。
各ランナーが保持する支持棒２３はスクリーン１
４を一定の間隔で下支えするから、スクリーン１
４の中間部は見苦しく垂れ下がることなく、天窓
に沿つた形状に維持される。スクリーン１４を巻
戻すと、第１図に示すように、天窓１０の開口面
には何も残らないから、採光がロールブラインド
装置によつて妨害されることは全くない。

第３図ないし第６図に示す実施例は、モータに
よりロールブラインドのスクリーンを開閉するも
のである。第３図に示すように、レール２０，２
０の一端に減速機付きモータ３０，３０が配設さ
れ、モータの出力軸にはプーリ３１が固定され
る。レール２０のモータ側には駆動プーリケース
２４が固定され、反対側の端部にはテンシヨンプ
ーリケース２５が固定される。

第４図に示すように、レール２０にはボールチ
エーン２１で一列に連結されたランナー２２が内
装される。ロールブラインド１２とガイドロール
４１がブラケツト４０に軸支され、そのロールブ
ラインドから引出されたスクリーン１４はガイド
ロール４１を経てランナー２０の上を通る。先頭
ランナー２２ａの始点と終点に相当するレール２
０上に位置にリミツトスイツチＳ１，Ｓ２が配置
される。

第５図に示すように、両側のプラケツト４０，
４０は天井の一部１１に固定され、そのプラケツ
トにモータ３０，３０、レール２０，２０等が固
定される。両側の先頭ランナーを除くランナー２
２，２２には支持棒２３が渡され、その支持棒は
ロールブラインド１２から引出されたスクリーン
１４を下支えする。

第６図に示すように、レール２０の端部に固定
された駆動プーリケース２４には同軸一体の入力
プーリ２６と駆動プーリ２７が軸支され、テンシ
ヨンプーリケース２５にはテンシヨンプーリ２８
が軸支される。モータ出力軸のプーリ３１はベル
ト３２を介して入力プーリ２６に接続され、モー
タの回転を入力プーリ２６に伝達する。駆動プー
リ２７とテンシヨンプーリ２８にはコード29が掛
けら、コード２９の両端は先頭ランナー２２ａに
止着される。モータが一方に回転すると、先頭ラ
ンナー２２ａはリミツトスイツチＳ１の位置か
ら、リミツトスイツチＳ２の位置へ前進して停止
し、ついで、モータを逆転させると先頭ランナー
２２ａはリミツトスイツチＳ１の位置から後退
し、リミツトスイツチＳ２の位置で停止する。

第７図に示すように、レール２０に内装された
ランナー２２はフランジボビンの形状を持ち、軸
心に支持棒２３又はウエイトバーが挿入される。
一方のフランジはレール２０の内に他方のフラン
ジはレール２０の外にあり、レール２０の外のフ
ランジにボールチエーン２１が取付けられる。

第８図ないし第１０図の実施例はレール２０が
アーチ型であり、第８図に示すように、ランナー
２２ａ，２２はレール２０から垂直に突出する。
ランナー２２ａ，２２の底面は一定長のベルト２
１で連結され、両側の先頭ランナー２２ａにはロ
ールブラインド１２のウエイトバー１３が、他の
ランナー２２には支持棒２３が渡される。ロール
ブラインド１２はブラケツト４０に軸支され、引
出されたスクリーン１４は各支持棒２３の上を通
りウエイトバー１３に至る。レール２０の両端に
は駆動プーリケース２４とテンシヨンプーリケー
ス２５が付設される。

第９図に示すように、駆動プーリケース２４の
中には、減速機付きモータ３０が内設され、その
モータの出力軸に駆動プーリ２７が固定される。
テンシヨンプーリケース２５にはテンシヨンプー
リ２８が軸支され、駆動プーリ２７とテンシヨン
プーリ２８にはコード２９が掛けられる。コード
２９はレール２０の内周面上を摺動する。レール
２０の内部の先頭ランナーの始点と終点に相当す
る位置にリミツトスイツチＳ１，Ｓ２が取付けら
れる。

第１０図に示すように、レール２０の内部は上
下二室に分かれ、開口側の室にはコード２９が入
り、奥の室にはランナー２２の車輪が入る。ラン
ナー２２の本体のレール２０から突出した部分に
支持棒２２（又はウエイトバー）の両端部が取付
けられる。モータを一方に回転させると、先頭ラ
ンナー２２ａは第９図のリミツトスイツチＳ１の
位置からリミツトスイツチＳ２の位置へ前進する
から、スクリーン１４は引出されレール２０の間
の曲面の被覆する。先頭ランナー２２ａがリミツ
トスイツチＳ２を押すと、モータ３０は停止す
る。このとき、第８図の鎖線で示すように、各ラ
ンナー２２は一定の間隔でレール２０に沿つて並
び、各ランナーに渡した支持棒２３がスクリーン
１４を下支えするから、スクリーン１４はアーチ
方に展開した形状を維持する。モータを逆転させ
ると、先頭ランナー２２ａはリミツトスイツチＳ
２の位置から後退し、スクリーン１４はロールブ
ラインド１２の内蔵スプリングにより巻取られ
る。

第１１図に示すように、レールごとにモータ３
０、リミツトスイツチＳ１，Ｓ２が設けられてい
るが、先頭ランナーが始点又は終点にあるとき
に、切替スイツチＳ０を前進側又は後退側に入れ
ると、二個のモータ３０，３０は同時に起動す
る。しかし、リミツトスイツチＳ１による先頭ラ
ンナー後退時のモータ回転停止、リミツトスイツ
チＳ２による先頭ランナー前進時のモータ回転停
止は独立してなされるから、両側の先頭ランナー
の動きが、途中で多少ずれても、最終的に先頭ラ
ンナーは必ず始点又は終点に到達して停止する。

［発明の効果］ 上記の通り、本発明のロールブラインド装置は
スクリーンの中間部を下支えする支持ロツドがス
クリーンと共に引出されるから、従来の装置のよ
うに、天窓の被覆面にあらかじめスクリーンを下
支えするための支持ロツドを固定しておく必要は
ない。したがつて、従来の装置に比べると、採光
時の天窓が固定された支持ロツドのために見苦し
くなつたり、部分的に採光が妨げられたりするこ
とはないという優れた効果を有する。

電動操作の場合、従来の装置はウエイトバーに
テンシヨンをかける装置が必要であつたが、本発
明の装置は、ウエイトバーにテンシヨンをかける
必要はないので、装置全体が簡単で設置も至極容
易である。又、両側にモータを設けているので、
スクリーンの開閉は円滑であり、ウエイトバーは
確実に始点と終点に達する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の装置の斜視図であ
り天窓を被覆する前の状態を示す。第２図は第１
図の装置が天窓を被覆した状態を示す。第３図は
他の実施例の装置の平面図、第４図は第３図の実
施例の−線に沿う断面図、第５図は第３図の
実施例の−線に沿う断面図、第６図は第３図
の実施例のレールの長手方向に沿う断面図、第７
図は第３図の実施例のランナーとレールの関係を
示す部分拡大断面図、第８図は別の実施例の正面
図、第９図は第８図の実施例のレールの長手方向
に沿う断面図、第１０図は第８図の実施例のレー
ルとランナーとの関係を示す部分拡大断面図、第
１１図はスクリーンの開閉を操作する電気回路の
略図でる。 図において、符号１０は天窓、１１は壁面、１
２はロールブラインド、１３はウエイトバー、１
４はスクリーン、２０はレール、２１はボールチ
エーン、２２はランナー、２２ａは先頭ランナ
ー、２３は支持棒、２７は駆動プーリ、２８はテ
ンシヨンプーリ、２９はコード、３０はモータ、
Ｓ１，Ｓ２はリミツトスイツチをそれぞれ示す。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 天窓等の片側の壁面に取付けられたロールブ
   ラインドと、前記ロールブラインドのスクリーン
   の両側の壁面に取付けられた二本のレールと、各
   レール内に走行自在に内装されて可撓性連結材で
   一列に連結された複数個のランナーとからなる装
   置であつて、前記ロールブラインドはスクリーン
   巻戻しスプリングを内蔵し、前記ロールブライン
   ドのウエイトバーは両側の先頭ランナーに保持さ
   れ、前記先頭ランナー以外の両側の各ランナーに
   支持棒が渡され、前記スクリーンは前記支持棒の
   上を通つて前記ウエイトバーに至ることを特徴と
   する天窓用ロールブラインド装置。 ２ 天窓等の片側の壁面に取付けられたロールブ
   ラインドと、前記ロールブラインドのスクリーン
   の両側の壁面に取付けられた二本のレールと、各
   レール内に走行自在に内装されて可撓性連結材で
   一列に連結された複数個のランナーと、各レール
   に設けられた電動装置からなる装置であつて、前
   記ロールブラインドはスクリーン巻戻しスプリン
   グを内蔵し、前記ロールブラインドのウエイトバ
   ーは両側の先頭ランナーに保持され、前記先頭ラ
   ンナー以外の両側の各ランナーに支持棒が渡さ
   れ、前記スクリーンは前記支持棒の上を通つて前
   記ウエイトバーに至り、前記電動装置はモータ
   と、前記モータの回転駆動を受ける駆動プーリ
   と、テンシヨンプーリと、前記両プーリに掛けら
   れた可撓帯を含み、前記可撓帯の両端は前記先頭
   ランナーに止着され、前記モータが前記先頭ラン
   ナーを始点から終点に及び終点から始点に到達さ
   せたときに前記モータの回転を停止させるリミツ
   トスイツチを含む回路が設けられたことを特徴と
   する天窓用ロールブラインド装置。