JPH0314582Y2 - - Google Patents

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JPH0314582Y2
JPH0314582Y2 JP7132784U JP7132784U JPH0314582Y2 JP H0314582 Y2 JPH0314582 Y2 JP H0314582Y2 JP 7132784 U JP7132784 U JP 7132784U JP 7132784 U JP7132784 U JP 7132784U JP H0314582 Y2 JPH0314582 Y2 JP H0314582Y2
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JP
Japan
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clutch
cylindrical part
chamber
valve body
valve
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JP7132784U
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JPS613027U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は車両のクラツチの急激な接続動作を抑
える油圧式クラツチ制御装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 車両の減速の場合のクラツチ操作は、加速の場
合とは異なり、変速レバーのシフトダウンと同時
にクラツチペダルを速く離すのが一般的である。
このため、かなり速い速度(例えば35Km/hを越
える速度)で第2速段から第1速段へシフトダウ
ンしたような場合に、駆動系へ過大な衝撃トルク
が加わり、その耐久性が損れる恐れがある。この
ような問題を解決するために、油圧回路に絞りを
設け、シフトダウン時のクラツチ接続動作が運転
者の足踏み操作に関係なく、絞りの流体抵抗によ
り遅延されるようにしたものが、例えば実開昭58
−65433号公報などに提案されている。しかし、
これはクラツチの接続操作時、電磁力により作動
される第2の弁部材に、クラツチシリンダからマ
スタシリンダへ戻される作動油の動圧が利用する
ために、弁座に対する第2弁部材の着座状態が不
安定になりやすく、第2弁部材を弁座に確実に着
座させるためには、大容量の電磁コイルが必要に
なるなどの難点がある。
[考案が解決しようとする問題点] このため、本考案の目的は小容量の電磁弁で確
実に弁体が作動し、シフトダウン時の急激なクラ
ツチの接続動作が抑えられる、油圧式クラツチ制
御装置を提供することにある。
[問題点を解決するための手段] 上記目的を達成するために、本考案の構成はマ
スタシリンダとクラツチシリンダの間へ接続され
る電磁絞り弁が、端部がクラツチシリンダの室へ
臨み、かつ中間部がマスタシリンダの室へ連なる
円筒部をハウジングに形成し、円筒部の内径より
も小径でばね力に抗する電磁力により軸方向に駆
動される弁体を前記円筒部へ嵌挿し、弁体の端部
に前記円筒部の端部の弁座へ当接可能のフランジ
を一体に設け、弁体の内部にクラツチシリンダの
室と前記円筒部の内部とを常時連通する絞り通路
を設けてなるものである。
[作用] 変速レバーを例えば第1速段へシフトダウンす
ると、電磁コイルが励磁されるので、弁体がばね
の力に抗して吸引される。これにより、クラツチ
シリンダの室へ臨む電磁絞り弁のハウジングの円
筒部の端部が、弁体のフランジにより閉じられ
る。クラツチシリンダの室は弁体の絞り通路、径
方向通路、ハウジングの円筒部を経て、マスタシ
リンダへ連通される。したがつて、クラツチペダ
ルを急激に離しても、絞り通路の絞り作用により
クラツチシリンダからマスタシリンダへ戻される
作動油の流れが抑えられ、クラツチがゆつくりと
接続される。
[考案の実施例] 第1図に示すように、クラツチ操作機構は支軸
22を支点として、クラツチペダル1を踏み込む
と、ロツド23が右方へ押され、マスタシリンダ
2の作動油が配管12を経てクラツチシリンダ3
の室25へ圧送される。クラツチシリンダ3には
シール17を装着したピストン14と、ピストン
14を右方へ付勢するばね18とが嵌装されてお
り、ピストン14に衝合するロツド20が図示し
てしてないクラツチ機構のレリーズレバーと連結
されている。加圧された作動油が通路19を経て
室25へ供給されると、ロツド20によりレリー
ズレバーが回動され、クラツチ機構が遮断され
る。
クラツチペダル1の操作力を解放すると、クラ
ツチ機構のレリーズレバーに備えられた戻しばね
により、ロツド20を介しピストン14がばね1
8の力に抗して左方へ押し戻され、室25の作動
油が通路19、配管12を経てマスタシリンダ2
へ戻される。
本考案は通路19の途中に介装した電磁絞り弁
4により、室25がマスタシリンダ2への作動油
の戻り速度を減じ、急激なクラツチの接続動作を
緩和するものである。第2図に示すように、電磁
絞り弁4はハウジング4aに電磁コイル21を備
えるとともに、ハウジング4aの端部がクラツチ
シリンダ3の端部に形成した円筒部41,41a
からなる段付円筒部へシール部材を介して嵌合さ
れ、かつボルトにより固定される。ハウジング4
aに弁室としての円筒部31を横切る通路19が
設けられ、〓間40を経て前述した配管12と連
通される。
ハウジング4aの段部4bとクラツチシリンダ
3の円筒部41と円筒部41aの段部との間に〓
間40が設けられる。したがつて、室25は通
常、端部が室25へ臨む円筒部31、通路19を
経て〓間40と連通される。円筒部31にプラン
ジヤ7が嵌装され、電磁コイル21が励磁される
と、ばね6の力に抗して吸引されるようになつて
いる。プランジヤ7の先端に弁体32が嵌合固定
されるかまたは一体に形成される。弁体32の外
径は円筒部31の内径よりも小さく、かつ弁体3
2の端部に円筒部31の内径よりも大きいフラン
ジ32aが形成される。弁体32に互いに連なる
軸方向通路34と径方向通路35が形成される。
軸方向通路34の端部は絞り通路36とされる。
ばね18の端部はリテーナ27により室25の
端壁との間に〓間が生じるように支持され、室2
5と円筒部31との間の作動油の流れを妨げない
ように構成される。
第3図に示すように、電源バツテリ30に始動
スイツチ16、電磁コイル21、制御装置15が
直列に接続される。制御装置15は車速が所定の
値(例えば35Km/h)を超えると閉じる車速スイ
ツチ9と、変速レバーが低速段例えば第1速段に
ある時閉じる変速位置スイツチ8との両方の信号
が加えられると、電磁コイル21へ通電するよう
になつている。したがつて、電磁コイル21の通
電回路に車速スイツチ9と変速位置スイツチ8を
互いに直列に挿入接続してもよい。
次に、本考案装置の作動について説明する。通
常の走行では、車速が所定の値以上にある時、車
速スイツチ9は閉じているが、変速レバーが低速
段とされない限り、電磁コイル21は励磁されな
い。また、発進・加速の場合のように変速レバー
が低速段にあつても、車速が35Km/hを超えるこ
とはないので、車速スイツチ9が閉じることはな
い。したがつて、クラツチの接続動作は運転者の
クラツチペダル1の操作速度に応じて迅速かつ円
滑に達せられる。
通常の走行から急に減速するために、変速レバ
ーを低速段例えば第1速段とすると、変速位置ス
イツチ8と車速スイツチ9が閉じるので、電磁コ
イル21が励磁され、プランジヤ7と一体の弁体
32がばね6の力に抗して吸引される。したがつ
て、第4図に示すように、弁体32のフランジ3
2aが円筒部31の端部の弁座39へ当接し、円
筒部31の端部が弁体32のフランジ32aによ
り閉鎖される。室25は弁体32の絞り通路3
6、径方向通路35、円筒部31を経て通路19
へ連通れる。この時、クラツチペダル1を急激に
離しても、絞り通路36の絞り作用により室25
からマスタシリンダ2へ戻される作動油の流れが
抑えられる。したがつて、クラツチ機構に備えら
れた戻しばねによるレリーズレバーの戻り動作速
度が抑えられ、クラツチ摩擦板がゆつくりと摩擦
係合され、駆動系への衝撃トルクの伝達が防止さ
れる。
なお、加速の場合などの通常のクラツチ操作で
は、電磁コイル21は励磁されないから、弁体3
2は第2図に示すようにばね6の力により弁座3
9から離されており、室25の作動液は直接円筒
部31、通路19、〓間40、配管12を経てマ
スタシリンダ2へ戻される。
[考案の効果] 本考案は上述のように、マスタシリンダとクラ
ツチシリンダの間へ接続される電磁絞り弁が、端
部がクラツチシリンダの室へ臨み、かつ中間部が
マスタシリンダの室へ連なる円筒部をハウジング
に形成し、円筒部の内径よりも小径でばね力に抗
する電磁力により軸方向に駆動される弁体を前記
円筒部へ嵌挿し、弁体の端部に前記円筒部の端部
の弁座へ当接可能のフランジを一体に設け、弁体
の内部にクラツチシリンダの室と前記円筒部の内
部とを常時連通する絞り通路を設けてなるから、
高速段からシフトダウンすると、電磁絞り弁が動
作し、マスタシリンダとクラツチシリンダとを結
ぶ通路に絞りが挿入され、クラツチの急激な接続
動作が抑えられる。
弁体のフランジにより弁座としての円筒部の端
部が閉鎖されると、クラツチシリンダからマスタ
シリンダへ戻される作動油の動圧により、フラン
ジが一層強く円筒部の端部へ押し付けられるの
で、小容量の電磁コイルで安定した動作が得られ
る。
運転者のクラツチ操作速度に関係なくクラツチ
機構がゆつくりと接続され、車両の慣性により駆
動輪から機関へ伝達される衝撃トルクが緩和され
るので、駆動系の耐久性が向上される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る油圧式クラツチ制御装置
を示す側面断面図、第2図は同要部拡大図、第3
図は同電気回路図、第4図は電磁絞り弁の動作状
態を示す側面断面図である。 2:マスタシリンダ、3:クラツチシリンダ、
4:電磁絞り弁、4a:ハウジング、19:通
路、21:電磁コイル、25:室、31:円筒
部、32:弁体、32a:フランジ、36:絞り
通路、39:弁座。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. マスタシリンダとクラツチシリンダの間へ接続
    される電磁絞り弁が、端部がクラツチシリンダの
    室へ臨み、かつ中間部がマスタシリンダの室へ連
    なる円筒部をハウジングに形成し、円筒部の内径
    よりも小径でばね力に抗する電磁力により軸方向
    に駆動される弁体を前記円筒部へ嵌挿し、弁体の
    端部に前記円筒部の端部の弁座へ当接可能のフラ
    ンジを一体に設け、弁体の内部にクラツチシリン
    ダの室と前記円筒部の内部とを常時連通する絞り
    通路を設けてなる、油圧式クラツチ制御装置。
JP7132784U 1984-05-16 1984-05-16 油圧式クラツチ制御装置 Granted JPS613027U (ja)

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JP7132784U JPS613027U (ja) 1984-05-16 1984-05-16 油圧式クラツチ制御装置

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JP7132784U JPS613027U (ja) 1984-05-16 1984-05-16 油圧式クラツチ制御装置

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Publication Number Publication Date
JPS613027U JPS613027U (ja) 1986-01-09
JPH0314582Y2 true JPH0314582Y2 (ja) 1991-04-02

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