JP2000220664A - 自動車のクラッチ装置 - Google Patents

自動車のクラッチ装置

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JP2000220664A
JP2000220664A JP11022150A JP2215099A JP2000220664A JP 2000220664 A JP2000220664 A JP 2000220664A JP 11022150 A JP11022150 A JP 11022150A JP 2215099 A JP2215099 A JP 2215099A JP 2000220664 A JP2000220664 A JP 2000220664A
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piston
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cylinder
hydraulic supply
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Kazuhiko Kobayashi
一彦 小林
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Isuzu Motors Ltd
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TRANSTRON KK
Isuzu Motors Ltd
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  • Hydraulic Clutches, Magnetic Clutches, Fluid Clutches, And Fluid Joints (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 分解能を向上することができるクラッチスト
ロークセンサを備えた自動車のクラッチ装置を提供す
る。 【解決手段】 自動車のクラッチ装置は、摩擦クラッチ
を断接するスレーブシリンダと、オート操作用油圧供給
機構およびマニュアル操作用油圧供給機構と、スレーブ
シリンダとオート操作用油圧供給機構およびマニュアル
操作用油圧供給機構との間に配設された切替シリンダと
を具備している。切替シリンダは、シリンダ本体と、シ
リンダ本体内に摺動可能に配設された第1のピストンお
よび第2のピストンとをとを有し、第1のピストンの作
動位置を検出するクラッチストロークセンサを備えてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のクラッチ
装置、更に詳しくはオート(自動)操作およびマニュア
ル(手動)操作が可能な自動車のクラッチ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】エンジンの動力を摩擦クラッチを介して
変速機に伝達するように構成した自動車において、変速
機を運転状態(車速、アクセル開度、エンジン回転速度
等)に応じて自動変速する所謂自動変速機を搭載した自
動車が実用化されている。このような自動変速機を搭載
した自動車においては、変速機の変速制御に対応してク
ラッチを自動的に断接操作する必要があり、オートクラ
ッチが装備されている。また、変速機はマニュアル(手
動)で操作し、発進および変速操作に応じてクラッチを
自動的に断接操作するオートクラッチを搭載した自動車
も実用化されている。
【0003】このように運転状態に応じて断接操作を自
動的に行う所謂オートクラッチを搭載した自動車におい
は、変速時における摩擦クラッチの断接制御を円滑に行
うことはできるが、障害物乗り越え発進や極急坂発進ま
たは雪道発進等の特殊条件下での発進には摩擦クラッチ
の断接制御が対応できず運転者の意図する通りに発進で
きない場合もある。このような問題を解決するために、
上記特殊条件下での発進にはマニュアル(手動)での操
作を可能に構成した自動クラッチも実用化されている。
このよにオート操作(自動)およびマニュアル操作(手
動)を可能にした自動車のクラッチ装置は、摩擦クラッ
チを断接するスレーブシリンダと、該スレーブシリンダ
の作動機構としてのオート操作用油圧供給機構およびマ
ニュアル操作用油圧供給機構と、スレーブシリンダとオ
ート操作用油圧供給機構およびマニュアル操作用油圧供
給機構との間に配設されスレーブシリンダへの油圧の供
給をオート操作用油圧供給機構またはマニュアル操作用
油圧供給機構に切り換える切替え弁とを具備している。
【0004】また、上述したオート操作およびマニュア
ル操作を可能とした自動車のクラッチ装置における、オ
ート操作用油圧供給機構およびマニュアル操作用油圧供
給機構中の作動油のアンバランスの発生を防止するため
に、上記スレーブシリンダとオート操作用油圧供給機構
およびマニュアル操作用油圧供給機構との間に配設され
た切替え弁に変えて、切替シリンダを配設した自動車の
クラッチ装置が特開平9ー269021号公報に開示さ
れている。
【0005】さて、オートクラッチ装置において、クラ
ッチ断続制御を円滑に行うためには、クラッチの断状態
から半クラッチ状態を経て接続状態に至るまでのクラッ
チストローク(係合状態)を正確に把握している必要が
あり、クラッチストロークを検出するためのクラッチス
トロークセンサを具備することがが不可欠である。この
クラッチストロークセンサは、一般に上記スレーブシリ
ンダのピストンの作動位置または該スレーブシリンダに
よって作動されるクラッチレリーズフォークの作動位置
を検出するように構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】而して、上記スレーブ
シリンダのピストンおよびクラッチレリーズフォーク
は、クラッチフェーシングの摩耗とともに移動範囲が変
化するため、クラッチストロークセンサはクラッチの断
接に必要な移動範囲とクラッチフェーシングが新品な状
態から所定量摩耗して交換するまでの移動範囲をカバー
する必要がある。しかるに、クラッチフェーシングが新
品な状態から所定量摩耗して交換するまでに必要なスレ
ーブシリンダのピストンおよびクラッチレリーズフォー
クの移動範囲は、クラッチの断接に必要な移動範囲より
大きく、従って、クラッチストロークセンサはクラッチ
の断接に必要な移動範囲の2倍以上をカバーする構成に
する必要がある。このため、クラッチストロークセンサ
の分解能は2分の1以下になる。
【0007】本発明は上記事実に鑑みてなされたもの
で、その主たる技術的課題は、常に所定の移動範囲を検
出することにより、クラッチの係合状態を正確に把握す
ることができ、分解能を向上することができるクラッチ
ストロークセンサを備えた自動車のクラッチ装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上記主
たる技術的課題を解決するために、摩擦クラッチを断接
するスレーブシリンダと、該スレーブシリンダの作動機
構としてのオート操作用油圧供給機構およびマニュアル
操作用油圧供給機構と、該スレーブシリンダと該オート
操作用油圧供給機構および該マニュアル操作用油圧供給
機構との間に配設され該オート操作用油圧供給機構また
は該マニュアル操作用油圧供給機構によって選択的に作
動せしめられる切替シリンダとを具備する自動車のクラ
ッチ装置において、該切替シリンダは、シリンダ本体
と、該シリンダ本体内に摺動可能に配設された第1のピ
ストンおよび第2のピストンと、該第1のピストンと該
シリンダ本体とによって形成され該スレーブシリンダと
接続する第1の油室と、該第2のピストンと該シリンダ
本体とによって形成され該マニュアル操作用油圧供給機
構と接続する第2の油室と、該第1のピストンおよび該
第2のピストンと該シリンダ本体とによって形成され該
オート操作用油圧供給機構と接続する第3の油室とを有
し、該第1のピストンの作動位置を検出するクラッチス
トロークセンサを備えている、ことを特徴とする自動車
のクラッチ装置が提供される。
【0009】上記クラッチストロークセンサは、磁気セ
ンサからなることが望ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
自動車のクラッチ装置の好適実施形態を図示している添
付図面を参照して、更に詳細に説明する。
【0011】図1には本発明に従って構成された自動車
のクラッチ装置の一実施形態が示されている。図示の実
施形態におけるクラッチ装置は、摩擦クラッチ2を断接
するスレーブシリンダ3と、該スレーブシリンダ3の作
動機構としてのオート操作用油圧供給機構4およびマニ
ュアル操作用油圧供給機構5と、スレーブシリンダ3と
オート操作用油圧供給機構4およびマニュアル操作用油
圧供給機構5との間に配設された切替シリンダ6を具備
している。摩擦クラッチ2は、変速機の入力軸上に配設
されたクラッチドリブンプレート21と、該クラッチド
リブンプレート21を図示しないエンジンのフライホイ
ール22に押圧するプレーッシャプレート23と、該プ
レーッシャプレート23をレリーズベアリング24を介
して作動せしめるクラッチレリーズフォーク25を備え
てる。このように構成された摩擦クラッチ2は、上記オ
ート操作用油圧供給機構4およびマニュアル操作用油圧
供給機構5の非作動時には、図示しないクラッチばねの
ばね力によってプレーッシャプレート23が図1におい
て左方に押圧されて、クラッチドリブンプレート21の
クラッチフェイシング211をフライホイール22に摩
擦係合して接状態に維持されている。また、上記オート
操作用油圧供給機構4またはマニュアル操作用油圧供給
機構5が作動されると、クラッチレリーズフォーク25
が中間部を支点25aとして図1において時計方向に作
動せしめられ、プレーッシャプレート23が図1におい
て右方に移動してクラッチドリブンプレート21のクラ
ッチフェイシング211とフライホイール22との摩擦
係合を解除され、摩擦クラッチ2が断される。
【0012】上記スレーブシリンダ3は、シリンダ本体
31と、該シリンダ本体31内に摺動可能に配設された
ピストン32と、該ピストン32に連結されたピストン
ロッド33とからなっており、ピストンロッド33の先
端が上記クラッチレリーズフォーク25の図1において
上端部と係合している。このように構成されたスレーブ
シリンダ3は、油圧室34に作動油が供給されるとピス
トン32が図1において右方に移動して、上記クラッチ
レリーズフォーク25を中間部を支点25aとして図に
おいて時計方向に作動せしめる。
【0013】次に、上記オート操作用油圧供給機構4に
ついて説明する。図示の実施形態におけるオート操作用
油圧供給機構4は、駆動源としての電動モータ41によ
って回転駆動される油圧ポンプ42を具備している。油
圧ポンプ42は、吸い込み側が配管401によって油タ
ンク43に接続されている。この油圧ポンプ42から吐
出された作動油は、配管402、逆止弁44および配管
403を介して切替シリンダ6の後述する第3の油室に
送られる。配管403には上記油タンク43に接続され
た配管404に接続された配管405が接続されてお
り、この配管405にはリリーフ弁45が配設されてい
る。上記配管403と配管404とは配管406および
407によって接続されており、この配管406および
407にはそれぞれ電磁弁46aおよび46bが配設さ
れている。また、上記配管404には配管408の一端
が接続されており、該配管408の他端は切替シリンダ
6の後述する第1の油室に接続されている。
【0014】上記マニュアル操作用油圧供給機構5は、
図示の実施形態においてはクラッチペダル51と、該ク
ラッチペダル51によって作動せしめられるクラッチマ
スターシリンダ52とからなっている。このクラッチマ
スターシリンダ52の油圧室521は、配管50を介し
て切替シリンダ6の後述する第2の油室に接続されてい
る。
【0015】次に、切替シリンダ6について説明する。
図示の実施形態における切替シリンダ6は、シリンダ本
体61と、該シリンダ本体61内に摺動可能に配設され
た第1のピストン62および第2のピストン63とを具
備している。第1のピストン62は、前ピストン621
と、後ピストン622と、前ピストン621と後ピスト
ン622とを接続する接続部623とからなる2連形状
に構成されている。この第1のピストン62の前ピスト
ン621の前端(図1において右端)には中心部に径の
小さい突出部623が設けられており、また後ピストン
622の後端(図1において左端)には中心部に径の小
さい突出部624が設けられている。上記第2のピスト
ン63には、その前端(図1において右端)中心部に径
の小さい突出部631が設けられているとともに、その
後端(図1において左端)中心部に径の小さい突出部6
32が設けられている。このように構成された第1のピ
ストン62および第2のピストン63を配設したシリン
ダ本体61には、第1のピストン62とシリンダ本体6
1の図において右端壁611とによって第1の油室60
1が形成され、第2のピストン63とシリンダ本体61
の図において左端に装着されたプラグ64とによって第
2の油室602が形成され、第1のピストン62および
第2のピストン63シリンダ本体61とによって第3の
油室603が形成されている。また、上記第1のピスト
ン62の接続部623とシリンダ本体61とによって溢
流室604が形成されている。
【0016】上記第1の油室601には圧縮コイルばね
65が配設されており、この圧縮コイルばね65は第1
のピストン62および第2のピストン63を常に図にお
いて左方に移動すべく付勢している。圧縮コイルばね6
5によって左方に移動すべく付勢されている第1のピス
トン62および第2のピストン63は、非作動時には第
2のピストン63が上記プラグ64に当接した状態に維
持されている。なお、上記第1の油室601における第
1のピストン62が図1に示す非作動時の容積は、上記
クラッチマスターシリンダ52におけるクラッチペダル
51のフルストローク時の容積と等しく構成されてい
る。
【0017】上記シリンダ本体61の右端壁611には
第1の油室601と連通する送出口612が設けられて
おり、この送出口612は配管30を介して上記スレー
ブシリンダ3の油圧室34に接続されている。また、シ
リンダ本体61には、第1のピストン62が図1に示す
非作動状態で上記第1の油室601と連通する戻り油口
613と、上記第2の油室602と連通するマニュアル
操作用作動油入口614、および上記第3の油室603
と連通するオート操作用作動油入口615が設けられて
いる。更に、シリンダ本体61には、上記溢流室604
と連通する溢流口616が設けられている。このように
シリンダ本体61に設けられた戻り油口613および溢
流口616は上記配管408に接続され、マニュアル操
作用作動油入口614は上記配管50に接続され、オー
ト操作用作動油入口615は上記配管403に接続され
ている。
【0018】以上のように構成された切替シリンダ6
は、第1のピストン62の作動位置を検出するためのク
ラッチストロークセンサ66を備えている。このクラッ
チストロークセンサ66は磁気センサからなり、図示の
実施形態においては第1のピストン62に装着された永
久磁石661と、シリンダ本体61に装着されたホール
素子662とによって構成されている。このホール素子
662は、その検出信号を図示しない制御手段に送出す
る。なお、上記ホール素子662に代えて磁気抵抗素子
を用いることもできる。
【0019】図示の実施形態における自動車のクラッチ
装置は以上のように構成されており、以下その作用につ
いて説明する。オート操作用油圧供給機構4およびマニ
ュアル操作用油圧供給機構5が作動しない非作動時にお
いては、切替シリンダ6の第1のピストン62および第
2のピストン63は図1に示す状態に位置付けられてお
り、このとき第1の油室601と戻り油口613が連通
し、スレーブシリンダ3における油圧室34の油圧は開
放されている。従って、摩擦クラッチ2は接状態が維持
されている。図1の状態からマニュアル操作に切り換
え、クラッチペダル51を踏み込むと、クラッチマスタ
ーシリンダ52から作動油が配管50を介して切替シリ
ンダ6の第2の油室602に流入する。この結果、第2
のピストン63および第1のピストン62が圧縮コイル
ばね65のばね力に抗して図1において右方に移動し、
第1のピストン62が右方に移動することにより戻り油
口613と第1の油室601との連通が遮断されるた
め、第1の油室601の作動油が加圧される。これによ
り第1の油室601の作動油が配管30を介してスレー
ブシリンダ3の油圧室34に送られ、ピストン32が図
1において右方に移動して上述したように摩擦クラッチ
2を断する。そして、第1のピストン62の前ピストン
621に設けられた突出部623がシリンダ本体61の
右端壁611に当接するまで所定量移動することによ
り、摩擦クラッチ2を完全に断とすることができる。こ
こでクラッチペダル51を開放すると、摩擦クラッチ2
の図示しないクラッチばねのばね力によってスレーブシ
リンダ3のピストン32が図において左方に移動せしめ
られて摩擦クラッチ2が接となる。なお、スレーブシリ
ンダ3のピストン32が図1において左方に移動するこ
とにより、油圧室34に供給されていた作動油は配管3
0を介して切替シリンダ6の第1の油室601に流入し
て第1のピストン62および第2のピストン63は図1
において左方に移動せしめられる。そして、第1のピス
トン62および第2のピストン63が図1の非作動位置
に達すると、戻り油口613が第1の油室601と連通
して油圧が開放され、摩擦クラッチ2が完全に接とな
る。
【0020】次に、図1の非作動状態からオート操作に
切り換え、図示しない制御手段からの制御信号によって
電動モータ41が駆動され油圧ポンプ42が作動する
と、油圧ポンプ42から吐出された作動油は配管40
2、逆止弁44および配管403を介して切替シリンダ
6の第3の油室603に送られる。なお、このとき電磁
弁46aおよび46bは閉じている。切替シリンダ6の
第3の油室603に作動油が流入すると、第1のピスト
ン62が圧縮コイルばね65のばね力に抗して図1にお
いて右方に上記突出部623がシリンダ本体61の右端
壁611に当接するまで所定量移動せしめられ、上述し
たように摩擦クラッチ2を断する。このようにして摩擦
クラッチ2を断した状態から接続するには、図示しない
制御手段からの制御信号によって電動モータ41を停止
するとともに、電磁弁46aおよび46bを開閉制御す
ることにより第3の油室603の作動油が電磁弁46a
および46bを介して配管404から油タンク43に戻
される。従って、第1のピストン62が圧縮コイルばね
65のばね力によって図1において左方に移動するた
め、上述したように摩擦クラッチ2の図示しないクラッ
チばねのばね力によってスレーブシリンダ3のピストン
32が図1において左方に移動せしめられて摩擦クラッ
チ2が接となる。
【0021】上記クラッチの接続操作を円滑に行うため
には、クラッチの係合状態に応じて接続スピードを制御
(電磁弁46aおよび46bを開閉制御)する必要があ
り、このためにはクラッチの係合状態を正確に把握する
ことが重要である。図示の実施形態においては、クラッ
チの係合状態は上記切替シリンダ6の第1のピストン6
2の作動位置を検出するクラッチストロークセンサ66
によって把握される。第1のピストン62の作動範囲
は、図1に示す非作動位置からシリンダ本体61の右端
壁611に当接するまでの範囲であり、常に一定であ
る。従って、クラッチドリブンプレート21のクラッチ
フェーシングが摩耗しても作動範囲が大きくならないた
め、クラッチストロークセンサ66の分解能を向上する
ことができる。
【0022】上述したように、クラッチドリブンプレー
ト21のクラッチフェーシングが摩耗すると、摩擦クラ
ッチ2の接状態において図1に示すクラッチフェーシン
グが摩耗していない状態に対してクラッチレリーズフォ
ーク25が中間部を支点25aとして図において反時計
方向に作動せしめられる。従って、クラッチレリーズフ
ォーク25の上端が図1において左方に変位するととも
に、スレーブシリンダ3のピストン32の図において左
方に変位する。このため、クラッチレリーズフォークま
たはスレーブシリンダのピストンの作動位置を検出して
クラッチの係合状態を把握する従来の検出手段において
は、クラッチの断接に必要な移動範囲とクラッチフェー
シングが新品な状態から所定量摩耗して交換するまでの
移動範囲をカバーする必要があり、クラッチストローク
センサの分解能が低下する。これに対して本発明によれ
ば、上述したようにクラッチストロークセンサ66は、
作動範囲が一定である切替シリンダ6の第1のピストン
62の作動位置を検出するので、クラッチフェーシング
が摩耗してもカバーする範囲が大きくならないので、分
解能が低下することはない。なお、図示の実施形態にお
いては、クラッチストロークセンサ66は永久磁石62
1とホール素子622から構成される磁気センサからな
っており非接触式であるため、長期間に渡って精度を維
持することができる。
【0023】以上、本発明を図示の実施形態にの基づい
て説明したが、本発明は実施形態のみに限定されるもの
ではない。実施形態においては、クラッチストロークセ
ンサ66は磁気センサを用いた例を示したが、他の形式
のセンサを用いてもよい。
【0024】
【発明の効果】本発明による自動車のクラッチ装置は以
上のように構成されているので、以下に述べる作用効果
を奏する。
【0025】即ち、摩擦クラッチを断接するスレーブシ
リンダとオート操作用油圧供給機構およびマニュアル操
作用油圧供給機構との間に配設された切替シリンダの第
1のピストンの作動位置を検出するクラッチストローク
センサを備えたので、作動範囲が一定である第1のピス
トンの作動位置によってクラッチの係合状態を検出する
ことができるため、クラッチストロークセンサの分解能
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された自動車のクラッチ装
置の一実施形態を示す油圧回路図。
【符号の説明】
2:摩擦クラッチ2 21:クラッチドリブンプレート 211:クラッチフェイシング 23:プレーッシャプレート 24:レリーズベアリング 25:クラッチレリーズフォーク 3:スレーブシリンダ 4:オート操作用油圧供給機構 41:電動モータ 42:油圧ポンプ 43:油タンク 44:逆止弁 45:リリーフ弁 46a、46b:電磁弁 5:マニュアル操作用油圧供給機構 51:クラッチペダル 52:クラッチマスターシリンダ 6:切替シリンダ 61:シリンダ本体 62:第1のピストン 63:第2のピストン 65:圧縮コイルばね 66:クラッチストロークセンサ 661:永久磁石 662:ホール素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 摩擦クラッチを断接するスレーブシリン
    ダと、該スレーブシリンダの作動機構としてのオート操
    作用油圧供給機構およびマニュアル操作用油圧供給機構
    と、該スレーブシリンダと該オート操作用油圧供給機構
    および該マニュアル操作用油圧供給機構との間に配設さ
    れ該オート操作用油圧供給機構または該マニュアル操作
    用油圧供給機構によって選択的に作動せしめられる切替
    シリンダとを具備する自動車のクラッチ装置において、 該切替シリンダは、シリンダ本体と、該シリンダ本体内
    に摺動可能に配設された第1のピストンおよび第2のピ
    ストンと、該第1のピストンと該シリンダ本体とによっ
    て形成され該スレーブシリンダと接続する第1の油室
    と、該第2のピストンと該シリンダ本体とによって形成
    され該マニュアル操作用油圧供給機構と接続する第2の
    油室と、該第1のピストンおよび該第2のピストンと該
    シリンダ本体とによって形成され該オート操作用油圧供
    給機構と接続する第3の油室とを有し、該第1のピスト
    ンの作動位置を検出するクラッチストロークセンサを備
    えている、ことを特徴とする自動車のクラッチ装置。
  2. 【請求項2】 該クラッチストロークセンサは、磁気セ
    ンサからなっている、請求項1記載の自動車のクラッチ
    装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005537454A (ja) * 2002-08-27 2005-12-08 ルーク ラメレン ウント クツプルングスバウ ベタイリグングス コマンディートゲゼルシャフト 自動車のための伝動装置配置構造
JP2008209412A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Luk Lamellen & Kupplungsbau Beteiligungs Kg 移動距離測定装置を備えたスレーブシリンダ
KR101509744B1 (ko) 2013-11-20 2015-04-07 현대자동차 주식회사 클러치 조작 시스템
KR102284510B1 (ko) * 2020-01-31 2021-07-30 주식회사평화발레오 컨센트릭 클러치 액츄에이터

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