JPH03143315A - 田植機における苗植装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、苗載台上の苗マットから分割した苗を土壌中
に押し込むための押出具を備えた強制苗植装置に関する
ものである。

〔従来の技術と発明が解決しようとする課題〕一般に、
この種の強制苗植装置は良く知られているように、苗植
体に取り付いた分割爪に沿って上下動する押出具を備え
ており、この強制苗植装置における押出具はばね力にて
、下向きに押出すように構成される。この場合、従来の
強制苗植装置では、例えば実公昭４９−３５８５３号公
報等に記載されているように、前記押出具を下向きに押
出すためのばねを、押出具が取り付くガイド軸を」二下
動するためのレバーに対して設けている。

ところが、かくすると分割爪が取り付く苗植体には、前
記はねを収容するためのスペースを設けなければならな
いから、苗植体かそれだけ大型で重くなるのであり、し
かも、レバーに対して設けたばねの力の一部がガイド軸
に対してこじれとして作用するので、押出具の動きが円
滑でない欠点があった。

本発明は、この問題を解消することを目的とするもので
ある。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するため本発明は、苗植体に取り付いた
分割爪に沿って上下動する押出具を備えた強制苗植装置
において、前記押出具に対するガイド軸を中空に形成し
て、その内部に、前記押出具を下向き方向に押圧付勢す
るばねを設ける構戊にした。

〔実施例〕

以下、本発明の実施例を、歩行型の二条植田植機におけ
るロータリー式の苗植装置に適用した場合の実施例の図
面について説明すると、図において１は、前部にエンジ
ン２を備え後部に苗載台３とハンドル４とを備えた伝動
ケース兼用の機体５の下面に、圃場面Ｂを滑走するフロ
ート６を設け、且つ、機体５の左右両側に車輪７をスイ
ングケース８を介して装着した田植機を示し、該田植機
１の機体５には、前記苗載台３の前方位置に、エンジン
２からの動力にて回転駆動される爪軸９が略水平方向に
軸支され、該爪軸９の左右両端には、詳しくは後述する
ロータリー式の苗植装置１０が装着されている。

このロータリー式の苗植装置ｌＯは、第３図〜第５図に
示すように、機体５に軸支の爪軸９の端部に被嵌固着し
た小判型の回転ケース１１を備え、該回転ケース１１は
爪軸９によって田植機１の側面視において矢印Ａ方向に
右回転するもので、この回転ケース１１内における爪軸
９上には、太陽歯車１２か回転自在に被嵌され、該太陽
歯車１２は、機体５に適宜の回転位相調節手段１３にて
回転不能に係止されている。

前記回転ケース１１の左右両端には、爪軸９からの距離
が等しい位置に、遊星歯車軸１４か爪軸９と平行に軸支
され、この両遊星歯車軸１４は回転ケース１１に対して
回転不能に固着されると共に、該両遊星歯車軸１４上に
は、前記太陽歯車１２と同歯数の遊星歯車１５が回転自
在に被嵌されている。また、前記回転ケース１１内には
、爪軸９と両遊星歯車軸１４との中間位置に中間軸１６
が軸支され、該雨中間軸１６上に、太陽歯車１２と遊星
歯車１５との両方に噛合する中間歯車１７を嵌着して遊
星歯車機構を構成する（この場合、遊星歯車１５は太陽
歯車１２に直接的に噛合するようにしても良い）。

一方、前記回転ケースｌｌ内における両遊星歯車軸１４
上には、スリーブ状の軸１８を回転自在に被嵌して、該
スリーブ状軸１８の一端及び前記遊星歯車軸１４をケー
ス１１外に突出して、このスリーブ状軸１８の突出端に
は、先端に苗の分割爪１９を備えた中空状の苗植体２０
を、その分割爪１９が苗載台３に向かう姿勢位置にして
各々固着する。

そして、前記両遊星歯車軸１４における遊星歯車１５に
は、スリーブ状軸１８に向って突出する爪２１を、スリ
ーブ状軸１８には遊星歯車１５に向って突出する爪２２
を各々一体向に設け、該両爪２１．２２を、遊星歯車１
５が右回転するとき互いに接当し、遊星歯車１５が左回
転するとき互いに離れるように構成すると共に、両爪２
１．２２間には、当該両爪２１．２２を互いに接当する
方向に付勢するリング状ばね体２３を設けて、このリン
グ状ばね体２３にて遊星歯車１５の左回転をスリーブ状
軸１８に弾性的に伝達するように構成する。

一方、前記各苗植体２０には、その分割爪Ｉ９と平行に
延びる中空状のガイド軸２７が上下動自在に設けられ、
該中空状のガイド軸２７の下端には押出具２８が、内部
には当該ガイド軸２７を下向きに押圧付勢するばね２９
が各々設けられている。また、前記各苗植体２０内には
、羅列状のレバー３０を配設し、その一端を回転自在に
ビン３１枢着する一方、他端３２を前記レバー３０の上
端に係合して、該レバー３０の上下回動により押出具２
８が上下動するように構成し、更に、前記遊星歯車軸１
４を、苗植体２０内に挿入し、苗植体２０内における遊
星歯車軸１４には、カム３３を固着し、該カム３３の外
周面に前記レバー３０の中途部を接当し、且つ、該カム
３３の外周面を、前記各苗植体２０がこの下降下限の近
傍に来たときのみ、前記レバー３０が下向き回動するよ
うな形状に構成して成るものである。この場合、前記レ
バー３０の他端３２は、ガイド軸２７の上端に固着した
２つのカラー３４．３５間に係合し、両カラー３４．３
５は、苗植体２０中に前記ガイド軸２７の軸線と同芯状
のシリンダボア３６中に摺動自在に嵌合しており、また
、前記ガイド軸２７に対する軸受３７の苗植体２０の部
分には、ゴム製のクツション体３８が設けられている。

なお、回転ケース１１内における雨中間軸１６には、扇
型のカム２４を各々固着する一方、回転ケース１１内に
おける両スリーブ状軸１８には、ストッパーアーム２５
を各々一体向に設け、前記苗植体２０が、回転ケース１
１の矢印Ａ方向への回転に伴って前記苗載台３に面する
側において、苗載台３の下端に相当する高さ位置（つま
り、回転ケースｌｌが略水平となる位置）から下降下限
の若干手前の位置（つまり、分割爪１９が圃場面Ｂに所
定の深さまで侵入した位置）まで下降する区間において
のみ、スリーブ状軸１８におけるストッパーアーム２５
が、中間軸１６上のカム２４における円弧状外周面２６
に接当することにより、前記の区間においてのみスリー
ブ状軸１８の左回転が遅れるように構成されている。

この構成において、苗植装置１０における回転ケース１
１が爪軸９により矢印Ａ方向に公転回転するときに、そ
の両端の遊星歯車軸１４に被嵌のスリーブ状軸１８に取
付く苗植体２ｏは、爪軸９を中心に公転するが、該苗植
体２０か取付くスリーブ状軸１日は、遊星歯車Ｉ５にば
ね体２３を介して弾性的に連結され、遊星歯車１５は中
間歯車１７を介して太陽歯車１２に噛合して、太陽歯車
１２との間で遊星歯車機構が構成され、且つ、太陽歯車
１２と遊星歯車１５とは同じ歯数に構成されていて、遊
星歯車１５及びこれに連結のスリーブ状軸１８ひいては
苗植体２０は、回転ケース１１の矢印Ａ方向への公転回
転に伴って、その公転の回転角度と同じ回転角度だけ矢
印Ａ方向とは逆向きの矢印Ｃ方向に遊星歯車軸Ｉ４を中
心として自転するから、両画植体２０は、苗載台３の方
向を向いた状態で矢印Ａ方向に旋回運動することになり
、この旋回運動中において、苗載台３に面する側におい
て上から下に下降するとき、先端の分割爪１９にて苗載
台３上の苗マットから苗を一株だけ分割したのち、その
下降下限の近傍において分割爪１９の先端が圃場面Ｂ中
に侵入し、その後において圃場面Ｂより上昇するのであ
る。

そして、前記回転ケース１１の矢印Ａ方向への公転中に
各苗植体２０は、遊星歯車軸１４に対して矢印Ｃ方向に
自転することににより、各苗植体２０において遊星歯車
軸１４上のカム３３に接当するレバー３３は、苗植体２
０がその分割爪１９の先端が圃場面Ｂ中に侵入する下降
下限に来たとき、前記カム３３の形状に基づいてばね２
９力により、下向き方向に回動するから、この回動にて
ガイド軸２７下端の押出具２８が、第８図に二点鎖線で
示すように、分割爪Ｉ９の先端に向って下降して、苗を
圃場面Ｂ中に押し込むようにして植付けを行い、この押
し込み植付けが終わると、分割爪１９が圃場面Ｂから抜
けると略同時に、押出具２８は分割爪１９の先端からば
ね２９に抗して後退した元の位置（第８図に実線で示す
位置）に復帰するのである。

なお、前記実施例のように、スリーブ状軸１８にストッ
パーアーム２５を、中間軸１７にカム２４を設けておけ
ば、回転ケース１１が略水平状態になったとき、苗載台
３に面する側の苗植体２０では、そのスリーブ状軸１８
のストッパーアーム２５が第５図に示すように、中間軸
１６上のカム２４における円弧状外周面２６に接当して
、この時点から苗植体２０の矢印Ｃ方向への自転が停止
することにより、苗植体２０の矢印Ｃ方向への自転が、
回転ケース１１の矢印Ａ方向への公転に対して遅れるか
ら（但し、遊星歯車１５は矢印Ｃ方向に自転して、爪２
１と２２とはばね体２３に抗して離れ、ばね体２３には
弾性力が蓄えられる）、苗植体２０は、回転ケース１１
の矢印Ａ方向への公転に伴って、その分割爪１９が圃場
面Ｂに対して略垂直状となるように姿勢変換されて圃場
面Ｂに侵入し、そして、回転ケース１１の矢印Ａ方向へ
の公転に伴いストッパーアーム２５がカム２４における
円弧状外周面２６から外れると、苗植体２０はばね体２
３の弾性力によって矢印Ｃ方向に遊星歯車軸１４を中心
に戻し回転され、この戻し回転によって分割爪１９は、
圃場面Ｂへの苗の植付は後において田植機１の進行方向
とは逆方向つまり植付は後の苗から離れるように動きつ
つ圃場面Ｂから抜けて上昇し、やがて苗植体２０が元の
姿勢に戻るから、このときの分割爪１９先端の運動軌跡
は、第７図に二点鎖線で示すように縦に細長の閉ループ
曲線りとなり、前記特公昭４９−２７７６２号公報の上
下揺動式苗植装置の場合と同じ形状の閉ループ曲線が得
られることになる。

この場合、中間軸１６のカム２４と、スリーブ状軸１８
のストッパーアーム２５とで、苗植体２０の遊星歯車１
５による自転を、回転ケース１１の公転に対して遅らせ
る方式に代えて、第８図及び第９図に示すように、中間
軸１６上には、円周の一部に円弧状外周面２６ａと欠歯
部２６ｂとを有するカム歯車２４ａを固着する一方、ス
リーブ状軸１８上には、円周の一部の歯を切欠いた欠歯
型ストッパー歯車２５ａを設け、これらによって、前記
と同様の作用を行うようにしても良いのである。

また、本発明は、前記ロータリー式の苗植装置に限らず
、上下揺動式の苗植装置についても適用できることは勿
論である。

〔発明の作用・効果〕

以上の通り本発明は、苗植体に取り付いた分割爪に沿っ
て上下動する押出具を備えた強制苗植装置において、前
記押出具に対するガイド軸を中空に形成して、その内部
に、前記押出具を下向き方向に抑圧付勢するばねを設け
たことを要旨とするもので、このように押出具に対する
ガイド軸を中空に形成して、その内部に、前記押出具を
下向き方向に押圧ｆ」勢するばねを設けたことにより、
萌植体に押出具を下向き方向に押圧付勢するばねを設け
るためのスペースを別に形成する必要がなく、苗植体を
小型、軽量化できると共に、前記ばねのノＪかガイド軸
に対してこじれとなって作用することかなく、押出具に
よる苗の押し出し作用か極めて円滑にできる効果を有す
る。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は田植機の側面図
、第２図は田植機の平面図、第３図は苗植装置の断面図
、第４図は第３図のＩＶ−■挽断面図、第５図は第３図
のＶ〜■視断面断面図６図は第５図の作用状態を示す図
、第７図は苗植体の運動軌跡を示す図、第８図は第３図
の■−■視拡大断面図、第９図は第８図のＩＸ−ＩＸ視
断面図、第１０図は第８図のＸ−Ｘ挽断面図、第１１図
は苗植装置の別の実施例を示す図、第１２図は第１１図
の作用状態を示す図である。 ９・・・・爪軸、１０・・・・苗植装置、１９・・・・
分割爪、２０・・・・苗植体、２７・・・・ガイド軸、
２８・・・・押出具、２９・・・ばね、３０・・・・レ
バー　３３・・・・カム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、苗植体に取り付いた分割爪に沿って上下動する
   押出具を備えた強制苗植装置において、前記押出具に対
   するガイド軸を中空に形成して、その内部に、前記押出
   具を下向き方向に押圧付勢するばねを設けたことを特徴
   とする田植機における強制苗植装置。