JPS6344809A - 田植機における苗植装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、田植機において、苗載台上の苗マットから苗
を一株づつ分割したのちこれを圃場面に植付けるための
ロータリ一式の苗植装置に関するものである。

この種のロータリ一式の苗植装置は、例えば実公昭３３
−１８９２２号公報、実公昭４７−４．１６３５号公報
等によって良く知られており、このロータリ一式の苗植
装置は、一つの苗植条に対して複数の苗植体によって苗
の植付けを行うため、最近特に多く使用されている上下
揺動式の苗植装置に比べて振動がなく、高速度で田植え
作業ができる特徴を有するが、上下揺動式の苗植装置に
おいて使用されている強制植付は機構（苗マントから分
割した苗を押出具にて圃場に押し込むもの）を適用する
ことができないのであった。

本発明は、爪軸の一回転光たり複数の苗植体を有するロ
ータリ一式の苗植装置において、各苗植体と爪軸との間
に設けた遊星歯車機構を利用して、各苗植体に強制植付
は機構を具備したものである。

以下本発明を、歩行型の二条稙田植機に適用した場合の
実施例の図面について説明すると、図において１は、前
部にエンジン２を備え後部に苗載台３とハンドル４とを
備えた伝動ケース兼用の機体５の下面に、圃場面Ｂを滑
走するフロー１−６を設け、且つ、機体５の左右両側に
車輪７をスイングケース８を介して装着した田植機を示
し、該田植機１の機体５には、前記苗載台３の前方位置
に、エンジン２からの動力にて回転駆動される爪軸・９
が略水平方向に軸支され、該爪軸９の左右両端には、詳
しくは後述するロータリ一式の苗植装置１０が装着され
ている。

このロータリ一式の苗植装置１０は、第３図〜第５図に
示すように、機体５に軸支の爪軸９の端部に被嵌固着し
た小判型の回転ケース１１を備え、該回転ケース１１は
爪軸９によって田植機１の側面視において矢印Ａ方向に
右回転するもので、この回転ケース１１内における爪軸
９」二には、太陽歯車１２が回転自在に被嵌され、該太
陽歯車１２は、機体５に適宜の回転位相調節手段１３に
て回転不能に係止されている。

前記回転ケース１１の左右両端には、爪軸９からの距離
が等しい位置に、遊星歯車軸１４が爪軸９と平行に軸支
され、この両逆星歯車軸１４は回転ケース１１に対して
回転不能に固着されると共に、該両逆星歯車軸１４上に
は、前記太陽歯車１２と同歯数の遊星歯車１５が回転自
在に被嵌されている。また、前記回転ケース１１内には
、爪軸９と両逆星歯車軸１４との中間位置に中間軸１６
が軸支され、該雨中間軸１６」二に、太陽歯車１２と遊
星歯車１５との両方に噛合する中間両軍１７を嵌着して
遊星歯車機構を構成する（この場合、遊星歯車１５は太
陽歯車１２に直接的に噛合するようにしても良い）。

一方、前記回転ケース１１内における両逆星歯車軸１４
上には、スリーブ状の軸１８を回転自在に被嵌して、該
スリーブ状軸１８の一端及び前記遊星歯車軸１４をケー
ス１１外に突出して、このスリーブ状軸１８の突出端に
は、先端に苗の分割爪１つを備えた中空状の苗植体２０
を、その分割爪１９が苗載台３に向かう姿勢位置にして
各々固着する。

そして、前記両逆星歯車軸１４における遊星歯車１５に
は、スリーブ状軸１８に向って突出する爪２１を、スリ
ーブ状軸１８には遊星歯車１５に向って突出する爪２２
を各々一体的に設け、該両爪２１．２２を、遊星歯車１
５が右回転するとき互いに接当し、遊星歯車１５が左回
転するとき互いに離れるように構成すると共に、両爪２
１．２２間には、当該両爪２１．２２を互いに接当する
方向に付勢するリング状ばね体２３を設ｉｌｌて、この
リング状ばね体２３にて遊星歯車１５の左回転をスリー
ブ状軸１８に弾性的に伝達するように構成する。

一方、前記各苗植体２０には、その分割爪１９と平行に
延びる中空状のガイド軸２７が上下動自在に設けられ、
該中空状のガイド軸２７の下端には押出具２８が、内部
には当該ガイド軸２７を下向きに押圧付勢するばね２９
が各々設げられている。また、前記各苗植体２０内には
、薄刃状のレバー３０を配設し、その一端を回転自在に
ビン３１枢着する一方、他端３２を前記レバー３０の上
端に係合して、該レバー３０の上下回動により押出具２
８が上下動するように構成し、更に、前記遊星歯車軸１
４を、苗植体２０内に挿入し、苗植体２０内における遊
星歯車軸１４には、カム３３を固着し、該カム３３の外
周面に前記レバー３０の中途部を接当し、且つ、該カム
３３の外周面を、前記各苗植体２０がこの下降下限の近
傍に来たときのみ、前記レバー３０が下向き回動するよ
うな形状に構成して成るものである。

なお、回転ケース１１内における雨中間軸１６には、扇
型のカム２４を各々固着する一方、回転ケース１１内に
おける両スリーブ状軸１８には、ストッパーアーム２５
を各々一体的に設け、前記苗植体２０が、回転ケース１
１の矢印入方向への回転に伴って前記苗載台３に面する
側において、苗載台３の下端に相当する高さ位置（つま
り、回転ケース１１が略水平となる位置）から下降下限
の若干手前の位Ｗ（つまり、分割爪１９が圃場面Ｂに所
定の深さまで侵入した位置）まで下降する区間において
のみ、スリーブ状軸１８におけるストッパーアーム２５
が、中間軸１６上のカム２４における円弧状外周面２６
に接当することにより、前記の区間においてのみスリー
ブ状軸１８の左回転が遅れるように構成されている。

この構成において、苗植装置１０における回転ケース１
１が爪軸９により矢印入方向に公転回転するときに、そ
の両端の遊星歯車軸１４に被嵌のスリーブ状軸１８に取
付く苗植体２０は、爪軸９を中心に公転するが、該苗植
体２０が取付くスリーブ状軸１８は、遊星歯車１５にば
ね体２３を介して弾性的に連結され、遊星歯車１５は中
間歯車１７を介して太陽歯車１２に噛合して、太陽歯車
１２との間で遊星歯車機構が構成され、且つ、太陽歯車
１２と遊星歯車１５とは同じ歯数に構成されていて、遊
星歯車１５及びこれに連結のスリーブ状軸１８ひいては
苗植体２０は、回転ケース１１の矢印Ａ方向への公転回
転に伴って、その公転の回転角度と同じ回転角度だけ矢
印Ａ方向とは逆向きの矢印Ｃ方向に遊星歯車軸１４を中
心として自転するから、両画植体２０は、苗載台３の方
向を向いた状態で矢印入方向に旋回運動することになり
、この旋回運動中において、苗載台３に面する側におい
て上から下に下降するとき、先端の分割爪１９にて苗載
台３上の苗マントから苗を一株だけ分割したのち、その
下降下限の近傍において分割爪１９の先端が圃場面Ｂ中
に侵入し、その後において圃場面Ｂより上昇するのであ
る。

そして、前記回転ケース１１の矢印Ａ方向への公転中に
各苗植体２０は、遊星歯車軸１４に対して矢印Ｃ方向に
自転することにより、各苗植体２０において遊星歯車軸
１４上のカム３３に接当するレバー３３は、苗植体２０
がその分割爪１９の先端が圃場面Ｂ中に侵入する下降下
限に来たとき、前記カム３３の形状に基づいて下向き方
向に回動するから、この回動にてガイド軸２７下端の押
出具２８が、第８図に二点鎖線で示すように、分割爪１
９の先端に向って下降して、苗を圃場面Ｂ中に押し込む
ようにして植付けを行い、この押し込み植付けが終わる
と、分割爪１９が圃場面Ｂから抜けると略同時に、押出
具２８は分割爪１９の先端から後退した元の位置（第８
図に実線で示す位置）に復帰するのである。

なお、前記実施例のように、スリーブ状軸１Ｂにストッ
パーアーム２５を、中間軸１７にカム２４を設けておけ
ば、回転ケース１１が略水平状態になったとき、苗載台
３に面する側の苗植体２０では、そのスリーブ状軸１８
のスト・レバーアーム２５が第５図に示すように、中間
軸１６実のカム２４における円弧状外周面２６に接当し
て、この時点から苗植体２０の矢印Ｃ方向への自転が停
止することにより、苗植体２０の矢印Ｃ方向への自転が
、回転ケース１１の矢印Ａ方向への公転に対して遅れる
から（但し、遊星歯車１５は矢印Ｃ方向に自転して、爪
２１と２２とはばね体２３に抗して離れ、ばね体２３に
は弾性力が蓄えられる）、苗植体２０は、回転ケース１
１の矢印入方向への公転に伴って、その分割爪１９が圃
場面Ｂに対して略垂直状となるように姿勢変換されて圃
場面已に侵入し、そして、回転ケース１１の矢印Ａ方向
への公転に伴いストッパーアーム２５がカム２４におけ
る円弧状外周面２６外れると、苗植体２０はばね体２３
の弾性力によって矢印Ｃ方向に遊星歯車軸１４を中心に
戻し回転され、この戻し回転によって分割爪１９は、圃
場面Ｂへの苗の稙伺は後において田植機１の進行方向と
は逆方向つまり植付は後の苗から離れるように動きつつ
圃場面Ｂから抜けて上昇し、やがて苗植体２０が元の姿
勢に戻るから、このときの分割爪１９先端の運動軌跡は
、第７図に二点鎖線で示すように縦に細長の閉ループ曲
線りとなり、前記特公昭４９−２７７６２号公報の上下
揺動式苗植装置の場合と同じ形状の閉ループ曲線が得ら
れることになる。

この場合、中間軸１６のカム２４と、スリーブ状軸１８
のストッパーアーム２５とで、苗植体２０の遊星歯車１
５による自転を、回転ケースＩＪの公転に刻して遅らせ
る方式に変えて、第８図及び第９図に示すように、中間
軸１６上には、円周の一部に円弧状外周面２６ａと欠歯
部２６ｂとを有するカム歯車２４ａを固着する一方、ス
リーブ状軸１８上には、円周の一部の歯を切欠いだ欠歯
型ストッパー歯車２５ａを設け、これらによって、前記
と同様の作用を行うようにしても良いのである。

また、本発明は、一つの回転ケース１１に二つの苗植体
２０を装着したものに限らず、三辺上の苗植体を装着し
た場合にも適用できることは勿論である。

従って本発明によれば、ロータリ一式の苗植装置におけ
る複数の各苗植体を、遊星歯車機構にて強制植付は式に
することが至極簡単にできるのであり、しかも、各苗植
体はＭ星歯車軸とこれに被嵌するスリーブ状の軸とによ
って支持されるから、苗植体の取り付けが極めて強固に
できると共に、泥水の侵入を防止することが簡虫にでき
て、その耐久性を向」−できる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図は田植機の側面図
、第２図は田植機の平面図、第３図は苗植装置の断面図
、第４図は第３図のＩＶ−ＩＶ視断面図、第５図は第３
図のＶ−■視断面図、第６図は第５図の作用状態を示す
図、第７図は苗植体の運動軌跡を示す図、第８図は第３
図の■−■視拡大断面図、第９図は第８図のＴＸ−■視
断面図、第１０図は苗植装置の別の実施例を示す図、第
１１図は第１０図の作用状態を示す図である。 １・・・・田植機、９・・・・爪軸、１０・・・・苗植
装置、１１・・・・回転ケース、１２・・・・太陽歯車
、１４・・・・遊星歯車軸、１５・・・・遊星歯車、１
６・・・・中間軸、１７・・・・中間歯車、１８・・・
・スリーブ状軸、１９・・・・分割爪、２０・・・・苗
植体、２１．２２・・・・爪、２３・・・・ばね体、２
４・・・・カム、２５・・・・ストッパーアーム、２／
Ｉａ・・・・カム歯車、２５ａ・・・・ストッパー歯車
、２７・・・・ガイド軸、２８・・・・押出具、２９・
・・・ばね、３０・・・・レバー、３３・・・・カム。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）、苗載台の近くにおける機体に、動力源からの動
   力伝達にて回転駆動される回転ケースをその軸線を略水
   平にして取り付け、該回転ケース内には、その回転中心
   位置に前記機体に対して回転不能で、回転ケースに対し
   て回転自在に構成した太陽歯車を設ける一方、前記回転
   ケースには、その回転中心から等しい位置に、回転ケー
   スの軸線と平行に延びる複数本の遊星歯車軸を回転不能
   に固着し、該各遊星歯車軸には、前記太陽歯車と同歯数
   で太陽歯車に噛合する遊星歯車と、これに連結したスリ
   ーブ状軸とを回転自在に各々被嵌し、前記遊星歯車軸及
   びスリーブ状軸を回転ケース外に突出して、スリーブ状
   軸の突出端には、前記苗載台の方向に延びる分割爪とこ
   の分割爪に沿って上下動する押出具とを備えた複数の苗
   植体を各々装着する一方、前記遊星歯車軸の回転ケース
   からの突出端には、苗植体の下降下限近傍で前記押出具
   を分割爪の先端に向って下降動するようにしたカムを設
   けて成る田植機における苗植装置。