JPH03141229A - 創傷治療用組成物および薬剤 - Google Patents

創傷治療用組成物および薬剤

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JPH03141229A
JPH03141229A JP16288689A JP16288689A JPH03141229A JP H03141229 A JPH03141229 A JP H03141229A JP 16288689 A JP16288689 A JP 16288689A JP 16288689 A JP16288689 A JP 16288689A JP H03141229 A JPH03141229 A JP H03141229A
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absorbing
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Tetsuo Ito
哲雄 伊藤
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、創傷治療用(ゲル状)組成物[創傷治療用組
成物および創傷治療用ゲル状組成物をいう。以下同様の
記載を用いる。]および創傷治療用の薬剤に関する。さ
らに詳しくは、褥唐や熱傷等に見られる皮膚潰瘍のよう
な液体浸出性皮膚創傷に対する治療用(ゲル状)組成物
および創傷治療用の薬剤に関するものである。
[従来の技術] 従来、創傷治療用組成物としては、合成ゴム(ポリイソ
ブチレン、エチレンビニルアセテート等)と粒状吸水性
ヒドロコロイド(ペクチン、ゼラチン等)とよりなるバ
リヤー層およびバッキング層(ポリウレタン発泡体、ポ
リ塩化ビニル発泡体等)との2層で構成される組成物が
知られている(例えば、特開昭82−2921[i0号
公報)。
[発明が解決しようとする課題] 皮膚潰瘍のような液体浸出性皮膚創傷の治療を行う治療
用組成物に要求されるファクターとしては、 ■患部の殺菌と感染の防止;皮膚潰瘍のような液体浸出
性皮膚創傷部には、細菌や真菌(酵母、カビ等)等によ
る感染が起こりやすく、皮膚潰瘍の進行を押さえるため
殺菌性能が必要である。
■患部からの浸出液の速やかな吸収除去;患部を乾燥し
た状態に維持することで、肉芽の形成を促進して治癒効
果を高める。
である。しかしながら、合成ゴムと粒状吸水性ヒドロコ
ロイドとのバリヤー層とポリウレタン発泡体等のバッキ
ング層とで構成される従来のゲル状組成物では、組成物
自体に殺菌力がなく、感染の問題が指摘されること、ま
た浸出液吸収のために、粒状吸水性ヒドロコロイドを成
分として含有しているものの、構成成分である合成ゴム
の存在のために浸出液の速やかな吸収が困難であること
、患部を完全に密閉してしまうため浸出液が一時的に溜
ってしまい、患部を乾燥化させ治癒促進させる効果が少
ない問題が挙げられる。さらに、この組成物は、ゲル体
というもののポリイソブチレンやエチレンビニルアセテ
ート等の合成ゴムを主要構成成分としているため非常に
硬く、皮膚潰瘍部等に一適用するについて、患者に苦痛
を強いるものであった。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、上記問題点に鑑みて皮膚潰瘍のような液
体浸出性皮膚創傷の患部殺菌と感染の防止および患部か
らの浸出液の速やかな吸収除去に優れた性能を有する創
傷治療用(ゲル状)組成物および薬剤を見い出すべく鋭
意検討した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は生理活性を有する薬物および吸水性
高分子物質とを主成分としてなることを特徴とする創傷
治療用組成物;生理活性を育する薬物、吸水性高分子物
質、脂肪族不飽和カルボン酸もしくはその塩類の水溶性
重合体、および架橋剤とを主成分としてなることを特徴
とする創傷治療用ゲル状組成物;並びに支持体上に上記
組成物を塗布してなる創傷治療用の薬剤である。
本発明における生理活性を有する薬物としては、創傷部
の治療を目的とするため外皮用殺菌消毒剤や化膿性疾患
用外用剤として用いられている薬物が挙げられる。例え
ば、外皮用殺菌消毒剤としては、ヨウ素およびヨウ素化
合物製剤(ポビドンヨード、ヨードホール、ヨードホル
ム、ヨードチンキ、イソジンシュガー等);過酸化物製
剤(過マンガン酸カリウム、オキジドール等);アルコ
ールおよびアルデヒド製剤(エタノール、ホルマリン、
グルタラール等);石炭酸およびクロルフェノール製剤
(フェノール、クレゾール石鹸液、クレオソート、レゾ
ルシン等);色素製剤(アクリノール等);陽性石鹸製
剤(塩化ベンゼトニウム、塩化ベンザルコニウム等);
水銀化合物製剤等が挙げられる。また化膿性疾患用外用
剤としては、外用サルファ剤(酢酸マフェニド、スルフ
ァジアジン、スルフイソミジンナトリウム、スルファメ
トキサゾールナトリウム、スルファジアジン銀等);外
用抗生物質製剤(エリスロマイシン、塩酸テトラサイク
リン、クロラムフェニコール、フシジン酸ナトリウム、
硫酸カナマイシン、硫酸ゲンタマイシン、硫酸フラジオ
マイシン、硫酸ボリミキ/ン、塩酸グラミシミジン、硫
酸ストレプトマイシン等)等が挙げられる。上記の生理
活性を有する薬物は、1種又は2種以上の配合で用いる
事ができる。これらのうち、好ましいものは、細菌や真
菌に対して広範囲な殺菌効果(広い抗菌スペクトル)を
をするヨウ素およびヨウ素化合物製剤である。特に好ま
しいものは、ポビドンヨード、ヨードホールおよびイン
ジンシュガーである。
本発明における吸水性高分子物質としては、自重の60
倍以上の水を吸水することができる高分子物質であって
、 「高吸水性ポリマー」 (高分子新素材One P
o1nt 4、高分子学会編集)に記載の高吸水性ポリ
マーが挙げられる。例えば、ポリアクリル酸塩系、デン
プン−アクリル酸グラウト共重合体系、デンプン−アク
リロニトリルグラウト共重合体ケン化物系、イソブチレ
ン−マレイン酸共重合体ケン化物系、酢酸ビニル−アク
リル酸エステル共重合体ケン化物系、ポリエチレンオキ
サイド系、カルボキシメチルセルロース系、アルギネー
ト系の高分子物質が挙げられる。これらのうち、好まし
いものとしては、ポリアクリル酸塩系箋デンプン−アク
リル酸グラウト共重合体系および酢酸ビニル−アクリル
酸エステル共重合体ケン化物系高分子物質である。
本発明の創傷治療用組成物は、成分中に脂肪族不飽和カ
ルボン酸もしくはその塩類の水溶性重合体および架橋剤
を成分として含有することでゲル状成形品にすることが
可能となり、創傷面にあてる場合の取扱性、および使用
後の浸出液を吸収した創傷治療用組成物の除去する場合
の取扱性がさらに向上する。
本発明における脂肪族不飽和カルボン酸(酸無水物を含
む)もしくはその塩類の水溶性重合体としては、 (メ
タ)アクリル酸[アクリル酸またはメタアクリル酸を言
う。以下同様の記載を用いる。
コもしくはその塩類等を構成単位として含む高分子化合
物(例えばポリアクリル酸(塩)、ポリメタアクリル酸
(塩)、カルボキシビニルポリマー(塩)等)、無水マ
レイン酸重合体(塩)等が挙げられる。上記重合体の塩
としては、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩
およびアミン塩等が挙げられる。またこれらの重合体は
、脂肪族不飽和カルボン酸もしくはその塩類単量体単独
の重合体だけではなく、他の単量体との共重合体をも含
むことができる。例えば(メタ)アクリル酸−(メタ)
アクリル酸エステル共重合体、インプレン−(無水)マ
レイン酸共重合体、ブタジェン−(無水)マレイン酸共
重合体、アルキルビニルエーテル−(無水)マレイン酸
共重合体、スチレン−(無水)マレイン酸共重合体等が
挙げられる。
好ましいものは、ポリアクリル酸(塩)およびアルキル
ビニルエーテル−(無水)マレイン酸共重合体である。
なお生理活性ををする薬物としてヨウ素およびヨウ素化
合物製剤であるポビドンヨードを用いる場合には、アル
キルビニルエーテル−(無水)マレイン酸共重合体が特
に好ましい。これは、ポビドンヨードの構成成分である
ポリビニルピロリドンが、ポリアクリル酸と錯体を形成
して沈澱物となるため安定なゲル状組成物を得ることが
出来なくなるためである。水溶性重合体としてポリアク
リル酸を使用する場合、生理活性を有する薬物として用
いられるヨウ素およびヨウ素化合物製剤は、ポリビニル
ピロリドンを含有していないヨードホールを用いる必要
がある。
架橋剤としては、本発明における脂肪族不飽和カルボン
酸もしくはその塩類の水溶性重合体および吸水性高分子
物質の構成成分であるカルボン酸基や水酸基等々反応す
る物質であればとくに限定されず、例えば分子内に2個
以上のエポキシ基を有するエポキシ系架橋剤やカルボン
酸基と架橋が行える多価金属塩系架橋剤が挙げられる。
エポキシ系架橋剤としては、エチレングリコールジグリ
シジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジル
エーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル
、ポリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、グ
リセリンポリグリシジルエーテル等:多価金属塩系架橋
剤としてはアルミニウム化合物(水酸化アルミニウム、
塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸アルミニウ
ム、アルミン酸ナトリウム、アルミニウム明ばん等)、
鉄化合物(塩化鉄、硝酸鉄、鉄明ばん、水酸化鉄等)カ
ルシウム化合物(塩化カルシウム、硝酸カルシウム、酢
酸カルシウム等)、マグネシウム化合物(塩化マグネシ
ウム、硫酸マグネシウム等)等が挙げられる。好ましい
ものは、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポ
リエチレングリコールジグリシジルエーテル、水酸化ア
ルミニウム、硫酸アルミニウム、アルミン酸ナトリウム
およびアルミニウム明ばん等である。
本発明の創傷治療用(ゲル状)組成物には、粘弾特性、
柔軟性、粘着特性、安定性の向上のため製造中に種々の
添加剤を配合することができる。
添加剤としては水溶性高分子物質にカワ、デキストリン
、グアーガム、ローカストビーンガム、カラギーナン、
キサンタンガム、カラヤガム、カードラン、プルラン、
ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリア
クリルアミド、メチルセルロース等)、ポリオール類(
シュクロース、ソルビトール、シクロデキストリン、グ
リセリン、エチレングリコール、プロピレングリコール
、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール
、エチレン−プロピレングリコール共重合体等)、無機
充填剤(カオリン、チタン白、炭酸カルシウム、無水ケ
イ酸、パーライト、クレー 酸化亜鉛、各種金属粉末等
)、老化防止剤等を1種又は2種以上を組み合わせて使
用することができる。
また必要により各種組成物を溶解させる等の目的で水を
添加することもできる。これらの添加剤のうち水溶性高
分子物質は、本組成物の粘着性や保形酸の向上に効果が
ある。ポリオール類は、本組成物の吸水性能、粘弾特性
および柔軟性の向上に効果がある。とりわけシュクロー
スは、吸水性高分子物質との組合せによって吸水性能を
より一層高める働きがある。
本発明の創傷治療用(ゲル状)組成物の各成分の含有量
は、例えば下記のとおりである(%は組成物の重量基準
である)。
生理活性を有する薬物は、通常1〜90%、好ましくは
10〜80である。1%未満では患部の殺菌と感染の防
止に効果がなく、90%を越えると取扱性が極端に低下
する。
吸水性高分子物質は、通常0.σ〜50%、好ましくは
2〜20%である。0.6%未満では浸出液吸収量が少
なく患部を乾燥状態に維持するのが不十分となり効果的
な治療が行えない。一方、50%を越えると成形加工や
取扱性が極端に低下する。
脂肪族不飽和カルボン酸もしくはその塩類の水溶性重合
体は、通常0〜50%、好ましくは0〜20%である。
架橋剤は、通常O〜20%、好ましくは0〜10%であ
る。
添加剤は、通常0〜80%、好ましくは0〜40%であ
る。
本発明の創傷治療用(ゲル状)組成物の生理活性を有す
る薬物として、ヨウ素およびヨウ素化合物製剤を用いる
場合には、薬剤成分であるヨウ素の安定性を与えるため
に組成物のpHを酸性に保つ必要がある。通常pH6以
下。好ましくはpH5〜2である。
本発明の創傷治療用(ゲル状)組成物は支持体に展延ま
たは塗布して創傷治療用(ゲル状)薬剤とすることがで
きる。支持体としては、例えばポリエチレン、ポリプロ
ピレン、ポリブタジェン、エチレン酢酸ビニル共重合体
、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ナイロン、ポリウレ
タン、レーヨン、セルロース等のフィルム、テープまた
はシート、あるいはこれらの多孔体、発泡体そして紙、
布、ガーゼ、不織布等の伸縮性または非伸縮性の支持体
が挙げられる。また創傷面に接触する部分については、
必要により癒着防止のフィルムを組み合わせることも可
能である。支持体上に展延された本発明の創傷治療用ゲ
ル状組成物の厚みは、適用すべき創傷部の程度によって
異なってくるが、通常5cm未溝、好ましくは 1mm
以上で2cm未溝である。
本発明の創傷治療用(ゲル状)組成物および薬剤の製造
方法としては、従来実施している方法でよい。例えば、
冷却下で各成分を順次混和させ、最後に架橋剤を均一に
添加し、架橋反応が進行して粘度が上昇する前に支持体
であるテープあるいはシートに直接展延するか、または
いったん剥離処理の施された紙、フィルム等に展延し、
その後支持体に圧着転写して製造することもできる。
本発明の創傷治療用組成物および薬剤の構成としては、
全ての成分を均一に混和して支持体に展延する方法や一
部の成分を層状に展延する方法等が挙げられる。以下、
創傷治療用組成物および薬剤の構成を図面に従って説明
する(図面は、創傷治療用薬剤の断面図を示す)。第1
図は、吸水性高分子物質2および薬物を含む全ての成分
の組成物3を均一に混和して支持体lの上に展延した創
傷治療用薬剤を示す。第2図は、吸水性高分子物質2や
脂肪族不飽和カルボン酸もしくはその塩類の水溶性重合
体等をを含む組成物3、および吸水性高分子物質以外の
薬物や脂肪族不飽和カルボン酸もしくはその塩類の水溶
性重合体等を含む組成物4を支持体lの上に層状に展延
した創傷治療用薬剤を示す。第3図は、吸水性高分子物
質等をサンドイッチ状に混和させて得た不織布成形物5
の上下に吸水性高分子物質以外の薬物や脂肪族不飽和カ
ルボン酸もしくはその塩類の水溶性重合体等を含む組成
物4を層状に展延し、支持体lでカバーした創傷治療用
薬剤を示す。第4図は、吸水性高分子物質等をサンドイ
ッチ状に混和させて得た不織布成形物5を支持体として
、吸水性高分子物質以外の薬物や脂肪族不飽和カルボン
酸もしくはその塩類の水溶性重合体等を含む組成物4を
展延し、患部と接触する面に癒着防止シート6でカバー
した創傷治療用薬剤を示す。第5図は、支持体lの中心
部に吸水性高分子物質2や薬物を含む組成物3を展延し
、支持体lの周囲部分には感圧接着剤7を塗布した創傷
治療用薬剤を示す。支持体に塗布した感圧接着剤によっ
て、本薬剤の患部への貼付けが容易になる。
本発明の創傷治療用薬剤の使用方法としては、褥瘉や熱
傷等に創傷患部に対して直接張り付けて使用する。本薬
剤の張り付けに際しては、組成物自体の粘着力、支持体
に塗布された感圧接着剤による粘着力およびサージカル
テープを用いた固定等によって行われる。また患部とげ
癒着が著しい場合、癒着防止のシート(メツシュ)フィ
ルム、不織布等を含む)を組み合わせることも可能であ
る。癒着防止のシートとしては、癒着を阻止できるもの
であれば何れの物でもよく、素材として例えばフッ素樹
脂、シリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレ
ン樹脂、ポリエステル樹脂等が挙げられる。形状として
は、患部からの浸出液の通過を防がない物であればよく
、例えば多孔質状やメツシュ状等が挙げられる。
[実施例コ 以下、実施例により本発明を更に説明するが、本発明は
これに限定されるものではない。以下において、部は重
量部を示す。
実施例1〜4 冷却下、第1表に示す各々の原料を混合攪拌し、創傷治
療用組成物を得た。本組成物をシリコーン処理されたポ
リエステル製剥離フィルムに厚さ51I11の条件で展
延した。展延した組成物の表面を支持体でカバーして転
写を行い、創傷治療用薬剤を得た。支持体としてポリエ
ステル製不織布を用いた。
実施例5 冷却下、第1表に示す原料を混合攪拌し、創傷治療用組
成物を得た。本組成物をシリコーン処理されたポリエス
テル製剥離フィルムに5IIIIの厚さで展延した。展
延した組成物の表面を支持体でカバーして転写を行い、
創傷治療用薬剤を得た。支持体としてアクリル系感圧接
着剤を塗布したポリエステル製不織布を用いた。なお組
成物の面積に対して、支持体の面積は大きいものを用い
た。本薬剤の構成は、図面(第5図)に示したものと同
一である。
実施例6 レーヨン不織布2枚の間に サンウェットIM−500
0を散布してサンドイッチ状に混和させて得た不織布成
形物(吸水性不織布シート)を作成した。第2表記載の
原料を混合撹拌して創傷治療用組成物を得た。本組成物
をシリコーン処理さ机たポリエステル製剥離フィルムに
厚さ3mmの条件で展延し、上記吸水性不織布シートで
カバーした後、さらに上記組成物を厚さ2mmの条件で
展延した。
展延した上記組成物の表面にポリエステル製不織布をカ
バーして転写を行い創傷治療用薬剤を得た。
本薬剤の構成は、図面(第3図)に示したものと同一で
ある。
実施例7 実施例6で作成した吸水性不織布シートに、第2表記載
の原料を混合撹拌して得た創傷治療用組成物を厚さ5m
−の条件で展延した。創傷面に接触する面に対しては、
患部との癒着防止のため多孔性テフロンシートをあて、
一方吸水性不織布シートの裏面に対してはポリエステル
シートでカバーを行い創傷治療用薬剤を得た。本薬剤の
構成は、図面(第4図)に示したものと同一である。
実施例8 ポリエステル不織布2枚の間にスミカゲル5−50およ
び白糖末を重量比1: 2の割合でを散布して吸水性不
織布シート作成した。第2表記載の原料を混合撹拌して
創傷治療用組成物を作成し、シリコーン処理されたポリ
エステル製剥離フィルムに厚さ3mmの条件で展延した
。上記吸水性不織布シートでカバーした後、さらに上記
混合物を厚さ2mmの条件でコートした。コートした混
合物の表面にポリエステル製不織布カバーして転写を行
い創傷治療用組成物を得た。本薬剤の構成は、図面(第
3図)に示したものと同一である。
実施例9〜10 第2表記載の原料を用いる以外、実施例6と同一の方法
で創傷治療用薬剤を得た。
比較例1 イソジン液(明治製菓型、56部)、イソジンゲル(明
治製菓型、180部)、白糖束(日本薬局方晶、620
部)をニーダ−にて均一混和して創傷治療用組成物を作
成し、ガーゼ上に厚さ5m+sになるようにコートして
、創傷治療用薬剤を得た。
比較例2 特開昭62−292160号公報の実施例1記載の下記
組成の創傷治療用薬剤。ポリイソブチレン(25部)エ
チレンビニルアセテート(15部)、デンプン−アクリ
ル酸グラフト共重合体系吸水性高分子物質(10部)、
ペクチン(13部)、カルボキシメチルセルロース(2
8部)、ポリ脂環式樹脂(5部)、グリセリン(4部)
を加温しながらニーダ−を用いて均一に混和し、バリヤ
ー層となる最終混合物を得た。この混合物を剥離紙上に
厚さ5mmになるように押し出し成形し、ポリウレタン
発泡体のバッキング層を張り付は創傷治療用薬剤を得た
(以下余白) 〈評価方法〉 吸水性評価: 各創傷治療用薬剤(5cm)(5c■)をシャーレに入
れ、生理食塩水10a+1を加えて吸水性を30分後に
調べた。評価の判定としては、 O:シャーレ上の生理食塩水を殆ど吸水している。
△ニ一部しか吸水していない。
×:殆ど吸水していない。
柔軟性評価: 各創傷治療用薬剤(5cmX 5cm)を人体に貼着し
、柔軟性を3段階で評価した。評価は10名で行い判定
した。評価の判定としては、 0:柔軟で違和感が殆ど無い。
Δ:若干固く違和感がある。
×:固くて場合によっては苦痛を強いる。
動物評価: マウスの背部皮膚全層欠損層(1cmX lame)を
麻酔下で外科的に作成し創傷モデルを作成した。各創傷
治療用薬剤(5c■X5C■)を患部に貼着し、4日後
患部を観察した。実施例5以外は、本薬剤が患部から離
れないようサージカルテープ(3M社製)で固定した。
評価の判定としては、O:肉芽の形成も良好であり、治
癒は順調である。
Δ:肉芽の形成が不十分。
×:肉芽の形成が不十分で分泌物も多い。
各評価結果を第3表に記載した。
第 3 表(1) 第 表(2) [発明の効果] 本発明の創傷治療用組成物および薬剤は、次のような効
果を奏する。すなわち、皮膚潰瘍のような液体浸出性皮
膚創傷の治療を行うにあたって問題となる■患部の殺菌
と感染の防止。■患部からの浸出液の速やかな吸収除去
を行い、患部の乾燥状態を維持し肉芽形成促進を助ける
。■非常に柔軟な組成物であることから、皮膚潰瘍部等
に適用するについて違和感が少ない。■吸水性高分子物
質を主成分の1つとして含んでいることから、多量の浸
出液吸収が可能となり、ガーゼを多量に積み重ねる必要
のあった従来の治療法と比較して非常に薄い形状の物で
よく患者にとってのメリットは高くなる。■架橋剤を用
いたげろ状物(第2発明)であることから吸水後の創傷
治療用薬剤の除去も簡単に行うことが出来るようになり
看護する側にとってもメリットは非常に高くなる。
上記の観点から褥癒、火傷、採皮部等を含めた一般の創
傷部への本創傷治療用薬剤の適用は、感染の防止および
治癒促進のみならず、皮膚潰瘍のような液体浸出性皮膚
創傷の治療を行うにあたって非常に有効な材料を提供す
るものである。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明の創傷治療用薬剤の断面図を示す。1:
支持体、2:吸水性高分子物質、5:吸水性高分子物質
等をサンドイッチ状に混和させて得た成形物(吸水性シ
ー))、8:癒着防止シート、7:感圧接着剤。 第1rIfJ 第2図 第3図 1、事件の表示 平成1年特許願第162886号 2、発明の名称 創傷治療用組成物および薬剤 3、補正をする者 事件との関係  特許出願人 居所 京都市東山区−橋野本町11番地の1平成2年1
1月13日 (発送臼 平成2年11月27日) 5、補正の対象 明細線の「図面の簡単な説明」の欄 7、補正の内容 第4図 1)明細書第27頁12行〜13行の「図面は・・・・
・・を示す、」を次のように訂正する。 「第1図〜第5図は、各々本発明の創傷治療用組成物を
塗布してなる創傷治療用薬剤の各種実11B様を示す断
面図である。」

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.生理活性を有する薬物および吸水性高分子物質とを
    主成分としてなることを特徴とする創傷治療用組成物。
  2. 2.生理活性を有する薬物、吸水性高分子物質、脂肪族
    不飽和カルボン酸もしくはその塩類の水溶性重合体、お
    よび架橋剤を主成分としてなることを特徴とする創傷治
    療用ゲル状組成物。
  3. 3.生理活性を有する薬物がヨウ素およびヨウ素化合物
    製剤である請求項1または2記載の創傷治療用(ゲル状
    )組成物。
  4. 4.支持体上に請求項1〜3の何れか記載の組成物を塗
    布してなる創傷治療用の薬剤。
JP16288689A 1989-06-26 1989-06-26 創傷治療用組成物および薬剤 Pending JPH03141229A (ja)

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JP (1) JPH03141229A (ja)

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