JP3308628B2 - 医療用貼付剤 - Google Patents

医療用貼付剤

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JP3308628B2
JP3308628B2 JP04913993A JP4913993A JP3308628B2 JP 3308628 B2 JP3308628 B2 JP 3308628B2 JP 04913993 A JP04913993 A JP 04913993A JP 4913993 A JP4913993 A JP 4913993A JP 3308628 B2 JP3308628 B2 JP 3308628B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医療用貼付剤に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来より医療用貼付剤として、種々のも
が使用されている。例えば、特開平3−67044号公
報には、熱可塑性弾性体と軟化剤からなるベースポリマ
ーに、親水性ポリマー、多価アルコール及び水からなる
親水性ポリマー水溶液ならびに薬剤を配合したパップ剤
が開示されている。
【0003】しかしながら、上記パップ剤は水分の含有
量が多いため、皮膚表面との接着性が悪く、使用中に剥
離するという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記欠点に
鑑みてなされたものであり、その目的は、皮膚に対して
良好な接着性を示し、傷口や皮膚炎症部位に貼ることに
よって、適度の冷感作用を与えて、傷口を水和湿潤状態
に保って表皮再生を促進させると共に、創傷部位から滲
出した余分な体液等を吸収し、長時間貼付してもかぶれ
にくく、剥離時に糊残りを起こすことのない医療用貼付
剤を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の医療用貼付剤
は、支持体の片面に粘着剤層が設けられ、該粘着剤層
が、親水性ポリマー(a)、水(b)、粘着付与樹脂
(c)及び架橋剤(d)からなる粘着剤組成物より形成
される。
【0006】上記支持体としては、例えば、ポリエステ
ル、ナイロン、レーヨン、ポリエチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン−酢酸ビニル共
重合体、ポリウレタン等の樹脂フィルム;綿、ポリエス
テル、レーヨン、ポリプロピレン等の織布又は不織布;
前記樹脂フィルムと織布又は不織布との積層体等が挙げ
られる。
【0007】上記粘着剤組成物に用いられる親水性ポリ
マー(a)としては、ポリアクリル酸(塩)、架橋型ポ
リアクリル酸(塩)、カルボキシメチルセルロース
(塩)、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシエ
チルセルロース、メチルセルロース、ポリビニルアルコ
ール、アルギン酸ナトリウム、ポリビニルピロリドン、
メチルビニルエーテル無水マレイン酸共重合体及びゼラ
チンからなる群より選ばれた1種以上である。
【0008】上記ポリアクリル酸塩、架橋型ポリアクリ
ル酸塩及びカルボキシメチルセルロース塩としては、例
えば、ナトリウム塩が挙げられる。
【0009】上記粘着剤組成物中、上記水(b)の量
は、少なくなると粘着剤層の透湿性が悪くなり、多くな
ると親水性ポリマー(a)中に形成される架橋構造内に
包含することができなくなるので、親水性ポリマー
(a)100重量部に対して200〜1,200重量部
に限定され、好ましくは250〜1,000重量部であ
る。
【0010】上記粘着剤組成物に用いられる粘着付与樹
脂(c)としては、ロジンエステル、水素添加石油樹脂
及びテルペン系樹脂からなる群より選ばれた1種以上で
ある。
【0011】上記粘着剤組成物中、粘着付与樹脂(c)
の量は、少なくなると皮膚に対する接着力が不十分とな
り、多くなると疎水性成分の量が親水性成分の量よりも
多くなって、十分な透湿性及び吸湿性が得られなくなる
ので、親水性ポリマー(a)100重量部に対して10
〜300重量部に限定され、好ましくは15〜250重
量部である。
【0012】上記粘着剤組成物中には、上記親水性ポリ
マー(a)の架橋度を高め、粘着剤組成物の粘性を増加
させる目的で架橋剤(d)が添加される
【0013】上記粘着剤組成物に用いられる架橋剤
(d)としては、例えば、塩化マグネシウム、炭酸マグ
ネシウム、水酸化マグネシウム等のマグネシウム化合
物;塩化カルシウム、炭酸カルシウム、水酸化カルシウ
ム、硫酸カルシウム等のカルシウム化合物;水酸化亜
鉛、酸化亜鉛等の亜鉛化合物;ミョウバン、硫酸アルミ
ニウム、水酸化アルミニウム、塩化アルミニウム等のア
ルミニウム化合物;炭酸ナトリウム、水酸化ナトリウム
等のナトリウム化合物が挙げられ、これらは単独で使用
されてよく、2種以上併用されてもよい。
【0014】上記粘着剤組成物中、架橋剤(d)の量
は、少なくなると親水性ポリマー(a)中に十分な架橋
構造が形成されず、多くなると親水性ポリマー(a)が
凝集するので、親水性ポリマー(a)100重量部に対
して0.05〜100重量部に限定され、好ましくは
0.1〜80重量部である。
【0015】また、上記粘着剤組成物には、さらに必要
に応じて、本発明の効果を阻害しない範囲で、保湿剤、
pH調整剤、酸化防止剤、充填剤等が添加されてもよ
い。
【0016】上記保湿剤としては、例えば、グリセリ
ン、プロピレングリコール、ソルビトール、1、3−ブ
チレングリコール、ポリエチレングリコール、乳酸ソー
ダ等が挙げられ、これらの保湿剤は単独で使用されても
よく、2種以上併用されてもよい。
【0017】上記pH調整剤としては、例えば、水酸化
ナトリウム、水酸化カリウム、乳酸、酢酸、クエン酸等
が挙げられる。
【0018】上記酸化防止剤としては、例えば、ブチル
ヒドロキシアニソール(BHA)、ブチルヒドロキシト
ルエン(BHT)、没食子酸プロピル等の没食子酸エス
テル類、ノルジヒドログアヤレット酸(NDGA)、チ
オジプロピオン酸、トコフェロール等が挙げられる。
【0019】上記充填剤としては、例えば、カオリン、
酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、珪酸塩、珪酸、アルミニウム水和物、硫酸バリウ
ム、硫酸カルシウム、亜硫酸カルシウム等が挙げられ
る。
【0020】本発明の医療用貼付剤の構成は、上述した
通りであるが、必要に応じて、前記粘着剤層中に薬物が
含有されてもよい。
【0021】上記薬剤としては、例えば、殺菌消毒剤、
しもやけ・あかぎれ用薬、化膿性疾患用剤、治癒促進
剤、熱傷用薬剤、寄生性皮膚病用薬、抗ヒスタミン剤、
抗アレルギー剤、鎮痛剤、抗生物質等が挙げられ、必要
に応じて、カンフル、メントール、サリチル酸メチル、
塩酸ジフェンドラミン等のかゆみ止め;止血剤などが添
加されてもよい。
【0022】殺菌消毒剤としては、アクリノール、マー
キュロクロム液等が挙げられ、しもやけ・あかぎれ用薬
としては、グリセリン、酢酸トコフェロール、グリチル
レチン酸、サリチル酸メチル、カラシエキス、ノニル酸
ワニリルアミド等が挙げられる。
【0023】化膿性疾患用剤としては、スルファメトキ
サゾールナトリウム等が挙げられ、治癒促進剤として
は、ブクラデシンナトリウム、トコレチナート、幼牛血
液抽出物、塩化リゾチーム、アルミニウムクロロヒドロ
キシアラントイネート、ベンダザック、アルジオキサ等
が挙げられる。
【0024】熱傷用薬物としては、チンク油、キチン、
キトサン等が挙げられ、寄生性皮膚病用薬としては、チ
アントール、イオウ、フェノール、塩化デカニウム、ク
ロトリマゾール等が挙げられる。
【0025】抗ヒスタミン剤としては、マレイン酸クロ
ルフェニラミン、ジフェンヒドラミン等が挙げられる。
【0026】鎮痛剤としては、キシロカイン、塩酸ジブ
カイン等が挙げられ、抗生物質としては、一硫酸カナマ
イシン、硫酸ストレプマイシン、塩酸オキシテトラサイ
クリン等が挙げられる。
【0027】上記薬物は単独で用いられてもよく、2種
以上併用されてもよい。また、薬物は粘着剤層に完全に
溶解する必要はなく、粘着剤層に分散していてもよい。
【0028】上記薬物の他に、アロエ抽出物、ヨモギ抽
出物等が添加されてもよい。
【0029】上記粘着剤組成物を、従来公知の方法によ
って支持体上に塗布することにより粘着剤層が形成され
るが、粘着剤層の厚さは、薄くなると支持体への塗工が
難しくなり、厚くなるとコストが高くなるので、10〜
500μmが好ましく、より好ましくは50〜300μ
mである。粘着剤組成物を支持体上に塗工した後、必要
に応じて30〜90℃、さらに好ましくは35〜70℃
で乾燥してもよい。
【0030】上記粘着剤層を保護するために剥離紙を積
層してもよい。剥離紙としては、ポリエステルフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリエチレンコート紙、
ポリエチレンコートグラシン紙等の片面にシリコン処理
したものが用いられる。
【0031】
【作用】本発明の医療用貼付剤は、粘着剤層中にロジン
エステル、テルペン樹脂等の粘着付与樹脂を含有するの
で、皮膚に対して良好な接着性を示す。また、本発明の
医療用貼付剤は切り傷、擦り傷、熱傷及び日焼けによる
炎症等の創傷部位やあせも等の皮膚炎症部位に貼ると、
粘着剤層中の水溶性ポリマー内にある水分により良好な
冷感作用を与えると共に、創傷部位を適度な湿潤環境に
保つことにより治癒を促進する。また、本発明の医療用
貼付剤は、粘着剤層に親水性ポリマー同士の架橋構造が
形成されているので、貼付部位から剥離する際に糊残り
を起こさない。
【0032】
【実施例】以下に本発明の実施例を説明する。 (実施例1) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)70重量部及びカルボキシメチルセルロースナト
リウム(第一工業製薬社製「セロゲン」)30重量に対
して、水800重量部、グリセリン100重量部、水素
添加石油樹脂(荒川化学社製「エマルジョンAM−10
02」)50重量部及び架橋剤として炭酸ナトリウム3
0重量部からなる粘着剤組成物を、ポリエステルフィル
ム支持体に塗布して厚さ200mμの粘着剤層を形成
し、該粘着剤層に片面シリコン離型処理したポリエステ
ルフィルムを剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0033】(実施例2) ポリビニルピロリドン(ビーエーエスエフジャパン社製
「コリドン」)70重量部及びメチルビニルエーテル無
水マレイン酸共重合体(五協産業社製「GANTREZ
AN」)30重量部に対して、蒸留水600重量部、
架橋剤として塩化マグネシウム10重量部及びテルペン
系樹脂(ヤスハラケミカル社製「YSレジンPx」)5
0重量部からなる粘着剤組成物を、ポリエチレン−酢酸
ビニル共重合体フィルム支持体上に塗布して厚さ250
μmの粘着剤層を形成し、該粘着剤層に片面シリコン離
型処理したポリプロピレンフィルムを剥離紙として積層
し医療用貼付剤を得た。
【0034】(実施例3) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)80重量部及びポリビニルアルコール(日本合成
化学社製「ホーセファイマー」)20重量部に対して、
水500重量部、グリセリン100重量部、ロジンエス
テル(荒川化学社製「スーパーエステ E−720」)
20重量部及び架橋剤として塩化アルミニウム0.1重
量部からなる粘着剤組成物を、ポリウレタンフィルム支
持体上に塗布して厚さ200μmの粘着剤層を形成し、
該粘着剤層に片面シリコン離型処理したポリエステルフ
ィルムを剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0035】(実施例4) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)50重量部、ポリビニルピロリドン(ビーエーエ
スエフジャパン社製「コリドン」)20重量部及びカル
ボキシメチルセルロースナトリウム(第一工業製薬社製
「セロゲン」)30重量に対して、水500重量部、グ
リセリン200重量部、水素添加石油樹脂(荒川化学社
製「エマルジョンAM−1002」)50重量部、架橋
剤として炭酸ナトリウム30重量部、薬物として治癒促
進剤であるアルジオキサ(大正製薬社製「カルマイサ顆
粒」)50重量部及び消毒剤であるアクリノール(エビ
ス社製「アクリノール液」)1重量部からなる粘着剤組
成物を、綿の織布支持体上に塗布して厚さ300μmの
粘着剤層を形成し、該粘着剤層に片面シリコン離型処理
したポリエステルフィルムを剥離紙として積層し医療用
貼付剤を得た。
【0036】(実施例5) ポリビニルピロリドン(ビーエーエスエフジャパン社製
「コリドン」)70重量部及びメチルビニルエーテル−
無水マレイン酸共重合体(五協産業社製「GANTRE
Z AN」)30重量部に対して、グリセリン50重量
部、蒸留水400重量部、架橋剤として塩化アルミニウ
ム0.1重量部、テルペン系樹脂(ヤスハラケミカル社
製「YSレジンPx」)50重量部及び薬物として消毒
剤アクリノール(エビス社製「アクリノール液」)1重
量部からなる粘着剤組成物を、ポリエステル不織布支持
体上に塗布して厚さ300μmの粘着剤層を形成し、該
粘着剤層に片面シリコン離型処理したポリプロピレンフ
ィルムを剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0037】(実施例6) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)40重量部及びカルボキシメチルセルロースナト
リウム(第一工業製薬社製「セロゲン」)60重量に対
して、水800重量部、グリセリン100重量部、水素
添加石油樹脂(荒川化学社製「エマルジョンAM−10
02」)50重量部、架橋剤として炭酸ナトリウム30
重量部及び薬物として消炎剤である酢酸ヒドロコルチゾ
ン(大正製薬社製「コレトン」)2重量部からなる粘着
剤組成物を、レーヨン不織布支持体上に塗布して厚さ3
00μmの粘着剤層を形成し、該粘着剤層に片面シリコ
ン離型処理したポリエステルフィルムを剥離紙として積
層し医療用貼付剤を得た。
【0038】(実施例7) ヒドロキシエチルセルロース(フジケミカル社製「フジ
ケミHEC」)30重量部及びカルボキシメチルセルロ
ースナトリウム(第一工業製薬社製「セロゲン」)70
重量部に対して、水500重量部、グリセリン100重
量部、ロジンエステル(荒川化学社製「スーパーエステ
ルE−720」)20重量部、架橋剤として炭酸ナトリ
ウム10重量部及び薬物として治癒促進剤としてブクラ
デシンナトリウム(第一製薬社製「アクトシン軟膏」)
10重量部からなる粘着剤組成物を、ポリプロピレン不
織布支持体上に塗布して厚さ300μmの粘着剤層を形
成し、該粘着剤層に片面シリコン処理したポリエステル
フィルムを剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0039】(実施例8) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)80重量部及びポリビニルアルコール(日本合成
化学社製「ホーセファイマー」)20重量部に対して、
水500重量部、グリセリン100重量部、ロジンエス
テル(荒川化学社製「スーパーエステルE−720」)
20重量部、架橋剤として炭酸ナトリウム10重量部及
び薬物として治癒促進剤としてブクラデシンナトリウム
(第一製薬社製「アクトシン軟膏」)10重量部からな
る粘着剤組成物を、ポリウレタンフィルム支持体上に塗
布して厚さ200μmの粘着剤層を形成し、該粘着剤層
に片面シリコン処理したポリエチレンコートグラシン紙
を剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0040】(比較例1) 擦り傷部位をマーキュロクロム液で消毒し、その創傷部
位をガーゼで覆い、ガーゼを粘着テープで固定した。
【0041】(比較例2) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)60重量部及びカルボキシメチルセルロースナト
リウム(第一工業製薬社製「セロゲン」)40重量部に
対して、水180重量部及び水素添加石油樹脂(荒川化
学社製「エマルジョンAM−1002」)10重量部か
らなる粘着剤組成物を、ポリウレタンフィルム支持体上
に塗布して厚さ200μmの粘着剤層を形成し、該粘着
剤層に片面シリコン離型処理したポリエチレンコートグ
ラシン紙を剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0042】(比較例3) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)60重量部及びカルボキシメチルセルロースナト
リウム(ダイセル化学社製「CMCダイセル」)40重
量部に対して、水1600重量部及び水素添加石油樹脂
(荒川化学社製「エマルジョンAM−1002」)10
重量部からなる粘着剤組成物を、ポリエステル不織布支
持体上に塗布して厚さ300μmの粘着剤層を形成し、
該粘着剤層に片面シリコン離型処理したポリエステルフ
ィルムを剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0043】(比較例4) ポリアクリル酸ナトリウム(日本純薬社製「アロンビ
ス」)70重量部及びヒドロキシプロピルセルロース
(信越化学社製「信越HPC」)30重量部に対して、
水500重量部、テルペン系樹脂(ヤスハラケミカル社
製「YSレジンPx」)400重量部からなる粘着剤組
成物を、レーヨン不織布支持体上に塗布して厚さ300
μmの粘着剤層を形成し、該粘着剤層に片面シリコン離
型処理したポリエステルフィルムを剥離紙として積層し
医療用貼付剤を得た。
【0044】(比較例5) ポリアクリル酸ナトリウム(日本純薬社製「アロンビ
ス」)70重量部及びヒドロキシプロピルセルロース
(信越化学社製「信越HPC」)30重量部に対して、
水500重量部及びテルペン系樹脂(ヤスハラケミカル
社製「YSレジンPx」)400重量部からなる粘着剤
組成物を、エチレン−酢酸ビニル共重合体フィルム支持
体上に塗布して厚さ200μmの粘着剤層を形成し、該
粘着剤層に片面シリコン離型処理したポリエチレンコー
ト上質紙を剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0045】(比較例6) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)70重量部及びカルボキシメチルセルロースナト
リウム(ダイセル化学社製「CMCダイセル」)30重
量部に対して、水800重量部、グリセリン100重量
部、水素添加石油樹脂(荒川化学社製「エマルジョンA
M−1002」)50重量部及び架橋剤として炭酸ナト
リウム0.01重量部からなる粘着剤組成物を、綿の織
布支持体上に塗布して厚さ300μmの粘着剤層を形成
し、該粘着剤層に片面シリコン離型処理したポリエステ
ルフィルムを剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0046】(比較例7) ポリビニルピロリドン(ビーエーエスエフジャパン社製
「コリドン」)70重量部及びメチルビニルエーテル−
無水マレイン酸共重合体(五協産業社製「GANTRE
Z AN」)30重量部に対して、グリセリン100重
量部、蒸留水600重量部、架橋剤として塩化アルミニ
ウム120重量部及びテルペン系樹脂(ヤスハラケミカ
ル社製「YSレジンPx」)50重量部からなる粘着剤
組成物を、綿の織布とポリウレタンフィルム積層支持体
の織布側に塗布して厚さ300μmの粘着剤層を形成
し、該粘着剤層に片面シリコン離型処理したポリエステ
ルフィルムを剥離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0047】(比較例8) カルボキシメチルセルロースナトリウム塩製の不織布
(旭化成工業社製)を2重量%シリコーンラバーディス
パージョン(東レシリコーン社製「SD8001ディス
パージョン」)のヘキサン溶液中に1分間浸漬し、室温
にて30分間放置し、次にシリコーン剥離紙上に20重
量%ポリエーテル型ウレタン(大日精化社製「レザーミ
ンP−2045R」)のテトラヒドロフラン/ジメチル
ホルアミド混合溶液をアプリケーター用いて塗布し製膜
した。塗布した直後に、その湿潤層上に上記の不織布を
載せ室温で15分間放置した後、55℃で少なくとも1
時間、オーブンで硬化させて医療用貼付剤を得た。
【0048】(比較例9) ポリフッ化ビニリデン粉末(三菱油化社製「Kynar
K301」)17重量部を、アセトン72重量部及び
ジメチルホリアミド8重量部に溶解した溶液を、ポリエ
チレンテレフタレートフィルム上にキャストした後、
1,1,2−トリフルオロエタン浴中に5分間浸漬し、
乾燥して平均孔径0.45μm、膜厚135μmのポリ
フッ化ビニリデン多孔質膜を得た。この膜にN,N−ジ
メチルアクリルアミドをプラズマ開始表面グラフト重合
し親水化したポリフッ化ビニリデン膜を得た。
【0049】(比較例10) 架橋型ポリアクリル酸(和光純薬社製「ハイビスワコ
ー」)60重量部及びカルボキシメチルセルロースナト
リウム(第一工業製薬社製「セロゲン」)40重量部に
対して、水500重量部、水素添加石油樹脂(荒川化学
社製「エマルジョンAM−1002」)10重量部から
なる粘着剤組成物を、ポリウレタンフィルム支持体に塗
布して厚さ200mμの粘着剤層を形成し、該粘着剤層
に片面シリコン離型処理したポリエステルフィルムを剥
離紙として積層し医療用貼付剤を得た。
【0050】(比較例11) ポリアクリル酸ナトリウム(日本純薬社製「アロンビ
ス」)70重量部及びヒドロキシプロピルセルロース
(信越化学社製「信越HPC」)30重量部に対して、
水500重量部、テルペン系樹脂(ヤスハラケミカル社
製「YSレジンPx」)70重量部からなる粘着剤組成
物を、ポリエステル織布支持体に塗布して厚さ200m
μの粘着剤層を形成し、該粘着剤層に片面シリコン離型
処理したポリプロピレンフィルムを剥離紙として積層し
医療用貼付剤を得た。
【0051】(比較例12) ヒドロキシエチルセルロース(フジケミカル社製「フジ
ケミHEC」)70重量部及びアルギン酸ナトリウム
(君津化学社製「キミツアルギン」)30重量部に対し
て、水500重量部、ロジンエステル(荒川化学社製
「スーパーエステルE−720」)100重量部からな
る粘着剤組成物を、ナイロンフィルム支持体に塗布して
厚さ200mμの粘着剤層を形成し、該粘着剤層に片面
シリコン離型処理したポリエチレンコートグラシン紙を
剥離紙として積層し医療用貼付剤を得 た。
【0052】〔医療用貼付剤の評価〕 上記実施例及び比較例で得られた20種類の試料につ
き、1試料当たり5人の成人男子が下記項目(1)〜
(6)の評価を行い、その結果を表1及び表2に示し
た。 (1)取り換え時の痛み 試料を傷口に12時間貼付し剥離した際に、痛みを感じ
ず、傷口を傷めたりしなかたと判定した人が持ち点1を
記入し、痛みを感じたり、傷口を傷めたと判定した人が
0点を記入し、5人の合計点を表1及び表2に示した。 (2)貼付感 試料を傷口に12時間貼付している間に、剥離しなかっ
たと判定した人が持ち点1を記入し、剥離したと判定し
た人が0点を記入し、5人の合計点を表1及び表2に示
した。 (3)治癒効果 試料を創傷部に12時間貼付し、化膿せず治癒しつつあ
ると判定した人が持ち点1を記入し、治癒しなかったと
判定した人が0点を記入し、5人の合計点を表1及び表
2に示した。 (4)傷口の蒸れ 試料を傷口に12時間貼付している間に、適度の透湿性
があり傷口に蒸れがなかったと判定した人が持ち点1を
記入し、蒸れがあったと判定した人が0点を記入し、5
人の合計点を表1及び表2に示した。 (5)傷口からの余分な滲出液の吸収 試料を傷口に12時間貼付している間に、傷口が速やか
に治癒するように適度な湿潤状態が保たれたと判定した
人が持ち点1を記入し、湿潤状態が保たれなかったと判
定した人が0点を記入し、5人の合計点を表1及び表2
に示した。 (6)補型性 試料を傷口に12時間貼付している間に、汗、体液等を
吸収し、だれを生じたり、糊残りがなかったと判定した
人が持ち点1を記入し、だれや糊残りがあったと判定し
た人が0点を記入し、5人の合計点を表1及び表2に示
した。
【0053】
【表1】
【0054】
【表2】
【0055】
【発明の効果】本発明の医療用貼付剤の構成は、上に述
べた通りであり、皮膚に対して良好な接着性を示し、皮
膚刺激及び皮膚障害を著しく緩和させ、切り傷、擦り
傷、熱傷及び日焼けによる炎症などの傷口、あせも、ア
トピー等の皮膚炎症部位に貼ることによって、傷口を水
和湿潤状態に保ち表皮再生を促進させるばかりでなく、
傷口の炎症を冷やしたり、創傷部位からの余分な滲出液
等を吸収し、剥離時に糊残りを起こすことがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61L 15/00 - 15/58 A61K 9/00 - 9/70

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】支持体の片面に粘着剤層が設けられた医療
    用貼付剤であって、該粘着剤層が(a)ポリアクリル酸
    (塩)、架橋型ポリアクリル酸(塩)、カルボキシメチ
    ルセルロース(塩)、ヒドロキシプロピルセルロース、
    ヒドロキシエチルセルロース、メチルセルロース、ポリ
    ビニルアルコール、アルギン酸ナトリウム、ポリビニル
    ピロリドン、メチルビニルエーテル−無水マレイン酸共
    重合体及びゼラチンからなる群より選ばれた1種以上の
    親水性ポリマー100重量部、(b)水200〜1,2
    00重量部、(c)ロジンエステル、水素添加石油樹脂
    及びテルペン系樹脂からなる群より選ばれた1種以上の
    粘着付与樹脂10〜300重量部ならびに(d)架橋剤
    0.05〜100重量部からなる粘着剤組成物より形成
    されていることを特徴とする医療用貼付剤。
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