JPH0314102B2 - - Google Patents
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- JPH0314102B2 JPH0314102B2 JP60102707A JP10270785A JPH0314102B2 JP H0314102 B2 JPH0314102 B2 JP H0314102B2 JP 60102707 A JP60102707 A JP 60102707A JP 10270785 A JP10270785 A JP 10270785A JP H0314102 B2 JPH0314102 B2 JP H0314102B2
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Landscapes
- Multiple-Way Valves (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は自動切替弁の改良に係わるものであ
る。従来濾過機に使用した自動切替弁は、例えば
特公昭54−26027号公報に記載されている如く、
入口、出入口、出口の3開口を有する筒状体の内
部を往復滑動する弁体の位置を変えて所定位置に
て停止させることにより、入口と出入口との連通
と、出入口と出口との連通との切替えを可能とし
た弁手段2個を、前記弁体の滑動方向が一致する
如く個別的に若しくは一体的に設け、前記弁手段
2個の対向隔壁を摺動自在に貫通する往復軸によ
つて前記弁体を連結してなる切替弁が公知であ
る。
る。従来濾過機に使用した自動切替弁は、例えば
特公昭54−26027号公報に記載されている如く、
入口、出入口、出口の3開口を有する筒状体の内
部を往復滑動する弁体の位置を変えて所定位置に
て停止させることにより、入口と出入口との連通
と、出入口と出口との連通との切替えを可能とし
た弁手段2個を、前記弁体の滑動方向が一致する
如く個別的に若しくは一体的に設け、前記弁手段
2個の対向隔壁を摺動自在に貫通する往復軸によ
つて前記弁体を連結してなる切替弁が公知であ
る。
ここに記載されている濾過機の自動切替弁には
以下の如き欠点が認められた。即ちこの種自動切
替弁付の濾過機に於いて、濾過工程を停止した
時、濾過タンク及び自動切替弁内の弁V側弁体に
高い閉止圧力が作用している場合がある。例え
ば、濾過水を濾過機より直接給水用の高架タンク
に揚水する時、濾過機が地下室に設置され原水の
受水槽が地上や階上の高い位置に設けられている
時、5m以上の丈の高い活性炭濾過塔や高速濾過
タンク又は濾過池、或は濾過機の濾過層が多量の
けん濁物で目詰りを起し、濾過用ポンプを停止し
ても、通水性を失つていていつまでも濾過時にお
ける加圧状態が解消しない時などである。この様
な場合、濾過層を逆流洗浄(逆洗)する目的で、
濾過用ポンプを停止し、タイミングを置いてから
逆洗用ポンプを起動しても、弁が移動しないで弁
体の切替えが行なわれない場合がある。これは高
い水頭圧が弁V側の弁体を閉じる方向に働き、逆
洗用ポンプの羽根車の回転によつて発生した吐出
流が弁V′側弁体の表面に衝突して作用する圧力
が前者と比較して小さいので、弁V側弁体を押し
付けている圧力に反発して押し返すことができな
いのである。この様な状態が経過すると、濾過タ
ンク内は密閉容器となり、逆洗用ポンプの吐出圧
が弁V側弁体の面にも閉じる方向に直接作用する
結果、両者の力関係は同一となり弁体は全く移動
できないのである。又最大揚程が30m、40mと高
揚程の逆洗用ポンプを使用すると、ポンプ吐出圧
が最高に上昇してから突然切代り、圧が急激に下
るので、激しい衝撃音とウオーターハンマーが発
生するのである。
以下の如き欠点が認められた。即ちこの種自動切
替弁付の濾過機に於いて、濾過工程を停止した
時、濾過タンク及び自動切替弁内の弁V側弁体に
高い閉止圧力が作用している場合がある。例え
ば、濾過水を濾過機より直接給水用の高架タンク
に揚水する時、濾過機が地下室に設置され原水の
受水槽が地上や階上の高い位置に設けられている
時、5m以上の丈の高い活性炭濾過塔や高速濾過
タンク又は濾過池、或は濾過機の濾過層が多量の
けん濁物で目詰りを起し、濾過用ポンプを停止し
ても、通水性を失つていていつまでも濾過時にお
ける加圧状態が解消しない時などである。この様
な場合、濾過層を逆流洗浄(逆洗)する目的で、
濾過用ポンプを停止し、タイミングを置いてから
逆洗用ポンプを起動しても、弁が移動しないで弁
体の切替えが行なわれない場合がある。これは高
い水頭圧が弁V側の弁体を閉じる方向に働き、逆
洗用ポンプの羽根車の回転によつて発生した吐出
流が弁V′側弁体の表面に衝突して作用する圧力
が前者と比較して小さいので、弁V側弁体を押し
付けている圧力に反発して押し返すことができな
いのである。この様な状態が経過すると、濾過タ
ンク内は密閉容器となり、逆洗用ポンプの吐出圧
が弁V側弁体の面にも閉じる方向に直接作用する
結果、両者の力関係は同一となり弁体は全く移動
できないのである。又最大揚程が30m、40mと高
揚程の逆洗用ポンプを使用すると、ポンプ吐出圧
が最高に上昇してから突然切代り、圧が急激に下
るので、激しい衝撃音とウオーターハンマーが発
生するのである。
又弁体が逆洗方向に代つて逆洗を実施し、逆洗
終了後濾過方向に切替える場合、逆洗用ポンプを
停止してからタイミングを置いて濾過用ポンプを
起動した時、弁体が移動し難い場合がある。逆洗
を停止した時、弁V′側弁体に閉じる方向に高い
水圧が作用している場合、例えば濾過水を送り出
す管が濾過機の高さよりかなり低い位置にあり、
丈の高い濾過タンク内の水圧が作用しているなど
がある。又一般的に濾過用ポンプは逆洗用ポンプ
と比較するとはるかに小さいのである。即ち濾過
用ポンプの流水エネルギーは小さく、逆洗用ポン
プの流水エネルギーは大である。例えば標準的仕
様では、濾過速度LVが毎時5m、逆洗速度LVが
毎時36mの時、濾過用ポンプの流量は逆洗用ポン
プの36÷5で約7分の1である。原水の水質が悪
ければ更に8分の1、又は10分の1位の場合もあ
る。この様に濾過用ポンプの吐出流エネルギーは
小さいから、たとえ弁V′側弁体にそれ程高くな
い水圧が閉じる方向に作用していても、弁V′側
弁体を完全に押し切つて、逆洗の位置から濾過の
位置への切替えができないのである。
終了後濾過方向に切替える場合、逆洗用ポンプを
停止してからタイミングを置いて濾過用ポンプを
起動した時、弁体が移動し難い場合がある。逆洗
を停止した時、弁V′側弁体に閉じる方向に高い
水圧が作用している場合、例えば濾過水を送り出
す管が濾過機の高さよりかなり低い位置にあり、
丈の高い濾過タンク内の水圧が作用しているなど
がある。又一般的に濾過用ポンプは逆洗用ポンプ
と比較するとはるかに小さいのである。即ち濾過
用ポンプの流水エネルギーは小さく、逆洗用ポン
プの流水エネルギーは大である。例えば標準的仕
様では、濾過速度LVが毎時5m、逆洗速度LVが
毎時36mの時、濾過用ポンプの流量は逆洗用ポン
プの36÷5で約7分の1である。原水の水質が悪
ければ更に8分の1、又は10分の1位の場合もあ
る。この様に濾過用ポンプの吐出流エネルギーは
小さいから、たとえ弁V′側弁体にそれ程高くな
い水圧が閉じる方向に作用していても、弁V′側
弁体を完全に押し切つて、逆洗の位置から濾過の
位置への切替えができないのである。
本発明はすべとこれらの欠点を解決したもので
ある。即ち、入口、出入口、出口の3開口を有す
る2個の筒状体2,2′の夫々の内部を、往復滑
動する本弁体8,8′の位置を変えて所定位置に
て停止させることにより、入口と出入口との連通
と、出入口と出口との連通との切替えを可能とし
た弁V,V′2個を前記本弁体の滑動方向が一致す
る如く個別的にもしくは一体的に設け、前記弁
V,V′2個の対向隔壁を摺動自在に貫通する往復
軸7によつて前記本弁体8と8′を連結してなる
切替弁において: 前記2個の弁V,V′の夫々の中に内設した本
弁体8,8′の内部に、本弁体を貫通し、透孔出
口14B,14B′及び透孔入口14C,14C′を
有する透孔14A,14A′を形成し、透孔入口
を開閉するための副弁体12,12′を透孔入口
に対向して往復軸7に固定し、本弁体に対向する
側の副弁体を閉鎖面Aを、透孔入口より大きく、
且反対側の受圧面Bより実質的に小さくし、副弁
体と筒状体2,2′の内面との間には処理液体の
通過隙間を形成し、更に往復軸の移動を本弁体に
伝達するための弁移動具16を往復軸又は本弁体
に設けてなる自動切替弁に係るものである。
ある。即ち、入口、出入口、出口の3開口を有す
る2個の筒状体2,2′の夫々の内部を、往復滑
動する本弁体8,8′の位置を変えて所定位置に
て停止させることにより、入口と出入口との連通
と、出入口と出口との連通との切替えを可能とし
た弁V,V′2個を前記本弁体の滑動方向が一致す
る如く個別的にもしくは一体的に設け、前記弁
V,V′2個の対向隔壁を摺動自在に貫通する往復
軸7によつて前記本弁体8と8′を連結してなる
切替弁において: 前記2個の弁V,V′の夫々の中に内設した本
弁体8,8′の内部に、本弁体を貫通し、透孔出
口14B,14B′及び透孔入口14C,14C′を
有する透孔14A,14A′を形成し、透孔入口
を開閉するための副弁体12,12′を透孔入口
に対向して往復軸7に固定し、本弁体に対向する
側の副弁体を閉鎖面Aを、透孔入口より大きく、
且反対側の受圧面Bより実質的に小さくし、副弁
体と筒状体2,2′の内面との間には処理液体の
通過隙間を形成し、更に往復軸の移動を本弁体に
伝達するための弁移動具16を往復軸又は本弁体
に設けてなる自動切替弁に係るものである。
図面について詳説する。第1図、第2図、第3
図、第4図、第5図、第6図、第7図は本発明に
よる自動切替弁の断面概要図で弁の作動を表わ
し、第8図は濾過機の断面概要図で実施例を示し
ている。第9図、第10図は部分断面図で弁体の
作動を示している。
図、第4図、第5図、第6図、第7図は本発明に
よる自動切替弁の断面概要図で弁の作動を表わ
し、第8図は濾過機の断面概要図で実施例を示し
ている。第9図、第10図は部分断面図で弁体の
作動を示している。
第1図の1は本発明による自動切替弁本体であ
る。2は弁V側筒状体、2′は弁V′側筒状体で金
属、合成樹脂、或はそれらの複合体で作られる。
3は密封軸受で、合成樹脂、金属又はそれらの複
合体で作られる。4は弁V側入口、4′は弁V′側
入口、5は弁V側出入口、5′は弁V′側出入口、
6は弁V側出口、6′は弁V′側出口である。7は
往復軸で金属又は合成樹脂で作られ、軽量で表面
は滑らかあることが往復摺動に対して好ましいの
である。8は弁V側本弁体、8′は弁V′側本弁体
である。以下自動切替弁1を濾過と逆洗の弁切替
えを必要とする水濾過機に例をとり詳説する。本
弁体8,8′が実線で示されている位置は濾過時
であり、点線で示されている位置は逆洗時であ
る。本弁体の材質としては、金属又は合成樹脂、
或はそれらの複合体で作られる。本弁体の重量
は、往復軸7と同様に軽量であることが望まし
い。9は弁V側弾性体、9′は弁V′側弾性体で、
9は本弁体8に、9′は本弁体8′にそれぞれ固定
され各々の本弁体の一部である。弾性体の材質と
しては、ネオプレン、バイトン、ハイカー、(登
録商標)などの合成ゴム、天然ゴムや合成樹脂の
弾性体で作られ、相手側に密着して水封をする。
弾性体の硬度としては60度前後がよい。硬度20度
位と柔らかすぎると、濾過時又は逆洗時に高い水
圧が作用した時、弁座10又は10′の奥側にめ
り込み異状変形を起して、切替時に異常抵抗によ
る不動作を起す場合があるので好ましくない。本
弁体8及8′全体が軟質体又は弾性体で作られる
場合は、弾性体9,9′を省くことができる。1
0は弁V側弁座、10′は弁V′側弁座、弾性体
9,9′が密着してそれぞれ水封をする。9,
9′が弾性体なので10,10′は剛体がよい。1
1はシールリングでO−リング又はVリングが用
いられ、往復軸7はシールリングの内面でシール
された状態で摺動する。材質としては、ネオプレ
ン、バイトン、ハイカー(登録商標)などの合成
ゴムで、耐水性、耐薬品性、耐油性、耐候性があ
り、又低温時においても弾性を保つものがよい。
12は弁V側副弁体、12′は弁V′側副弁体で金
属、合成樹脂又はそれらの複合体で作られ、往復
軸7の両方の端部にそれぞれ固定されている。1
3は弁V側弾性体で副弁体12に固定されてい
る。13′が弁V′側弾性体で副弁体12′に固定
されている。13,13′弾性体の材質としては、
ネオプレン、バイトン、ハイカー(登録商標)な
どの合成ゴム、天然ゴムや合成樹脂の弾性体であ
る。弾性体13は本弁体8に、弾性体13′は本
弁体8′に密着した時、それぞれ透孔14A,1
4A′を閉じて水封をする。副弁体12,12′全
体が弾性体や軟質体で作られる場合は弾性体1
3,13′を省くこともできる。14Aは弁V側
透孔で本弁体8の中央部分に、14A′は弁V′側
透孔で本弁体8′の中央部分に設けられている。
14Bは弁V側透孔出口、14B′は弁V′側透孔
出口である。15は軸受部で弁V側本弁体8の一
部である。中心の孔には往復軸7が滑動できる状
態で貫通し、本弁体8を往復軸7に対して支持し
ている。15′も軸受部で弁V′側本弁体8′の一
部である。中心の孔には往復軸7が滑動できる状
態で貫通し、本弁体8′を往復軸7に対して支持
している。16は弁V側弁移動具、16′弁V′側
弁移動具で、金属又は合成樹脂、或はそれらの複
合体で作られ、往復軸7に固定されている。弁移
動具16は軸7の移動を弁V側本弁体8に、弁移
動具16′は軸7の移動を弁V′側本弁体8′に伝
達する。
る。2は弁V側筒状体、2′は弁V′側筒状体で金
属、合成樹脂、或はそれらの複合体で作られる。
3は密封軸受で、合成樹脂、金属又はそれらの複
合体で作られる。4は弁V側入口、4′は弁V′側
入口、5は弁V側出入口、5′は弁V′側出入口、
6は弁V側出口、6′は弁V′側出口である。7は
往復軸で金属又は合成樹脂で作られ、軽量で表面
は滑らかあることが往復摺動に対して好ましいの
である。8は弁V側本弁体、8′は弁V′側本弁体
である。以下自動切替弁1を濾過と逆洗の弁切替
えを必要とする水濾過機に例をとり詳説する。本
弁体8,8′が実線で示されている位置は濾過時
であり、点線で示されている位置は逆洗時であ
る。本弁体の材質としては、金属又は合成樹脂、
或はそれらの複合体で作られる。本弁体の重量
は、往復軸7と同様に軽量であることが望まし
い。9は弁V側弾性体、9′は弁V′側弾性体で、
9は本弁体8に、9′は本弁体8′にそれぞれ固定
され各々の本弁体の一部である。弾性体の材質と
しては、ネオプレン、バイトン、ハイカー、(登
録商標)などの合成ゴム、天然ゴムや合成樹脂の
弾性体で作られ、相手側に密着して水封をする。
弾性体の硬度としては60度前後がよい。硬度20度
位と柔らかすぎると、濾過時又は逆洗時に高い水
圧が作用した時、弁座10又は10′の奥側にめ
り込み異状変形を起して、切替時に異常抵抗によ
る不動作を起す場合があるので好ましくない。本
弁体8及8′全体が軟質体又は弾性体で作られる
場合は、弾性体9,9′を省くことができる。1
0は弁V側弁座、10′は弁V′側弁座、弾性体
9,9′が密着してそれぞれ水封をする。9,
9′が弾性体なので10,10′は剛体がよい。1
1はシールリングでO−リング又はVリングが用
いられ、往復軸7はシールリングの内面でシール
された状態で摺動する。材質としては、ネオプレ
ン、バイトン、ハイカー(登録商標)などの合成
ゴムで、耐水性、耐薬品性、耐油性、耐候性があ
り、又低温時においても弾性を保つものがよい。
12は弁V側副弁体、12′は弁V′側副弁体で金
属、合成樹脂又はそれらの複合体で作られ、往復
軸7の両方の端部にそれぞれ固定されている。1
3は弁V側弾性体で副弁体12に固定されてい
る。13′が弁V′側弾性体で副弁体12′に固定
されている。13,13′弾性体の材質としては、
ネオプレン、バイトン、ハイカー(登録商標)な
どの合成ゴム、天然ゴムや合成樹脂の弾性体であ
る。弾性体13は本弁体8に、弾性体13′は本
弁体8′に密着した時、それぞれ透孔14A,1
4A′を閉じて水封をする。副弁体12,12′全
体が弾性体や軟質体で作られる場合は弾性体1
3,13′を省くこともできる。14Aは弁V側
透孔で本弁体8の中央部分に、14A′は弁V′側
透孔で本弁体8′の中央部分に設けられている。
14Bは弁V側透孔出口、14B′は弁V′側透孔
出口である。15は軸受部で弁V側本弁体8の一
部である。中心の孔には往復軸7が滑動できる状
態で貫通し、本弁体8を往復軸7に対して支持し
ている。15′も軸受部で弁V′側本弁体8′の一
部である。中心の孔には往復軸7が滑動できる状
態で貫通し、本弁体8′を往復軸7に対して支持
している。16は弁V側弁移動具、16′弁V′側
弁移動具で、金属又は合成樹脂、或はそれらの複
合体で作られ、往復軸7に固定されている。弁移
動具16は軸7の移動を弁V側本弁体8に、弁移
動具16′は軸7の移動を弁V′側本弁体8′に伝
達する。
第2図は第1図の状態から、弁V′側副弁体1
2′が弁V′側入口4′からの水流圧力を受けて押
され、弁V側副弁体12が開いた時の状態を表わ
し、濾過から逆洗への切替え第1段の作動であ
る。参照数字24、25、26、27、28、29は第8図の
項で後説する。矢印→は水の流れる方向を示し、
矢印〓は往復軸7が移動して行く方向を示してい
る。
2′が弁V′側入口4′からの水流圧力を受けて押
され、弁V側副弁体12が開いた時の状態を表わ
し、濾過から逆洗への切替え第1段の作動であ
る。参照数字24、25、26、27、28、29は第8図の
項で後説する。矢印→は水の流れる方向を示し、
矢印〓は往復軸7が移動して行く方向を示してい
る。
第3図は第2図の状態から更に進んで、弁
V′側副弁体12′、本弁体8′と弁V′側本弁体8、
副弁体12が移動して行く過程の第2段の作動で
ある。矢印→は水の流れを表わし、矢印〓は往復
軸7が移動する方向を示している。
V′側副弁体12′、本弁体8′と弁V′側本弁体8、
副弁体12が移動して行く過程の第2段の作動で
ある。矢印→は水の流れを表わし、矢印〓は往復
軸7が移動する方向を示している。
第4図は第3図の状態から更に進んで、弁体が
完全に逆洗方向に切代つた状態を示している。矢
印→は水の流れを示している。
完全に逆洗方向に切代つた状態を示している。矢
印→は水の流れを示している。
第5図は第4図に示す弁体12,8,8′,1
2′の位置において、弁V側副弁体12が弁V側
入口4からの水流圧力を受けて押され、弁V′側
副弁体12′が開いた時の状態を表わし、逆洗か
ら濾過への切替第1段の作動である。矢印→は水
の流れを表わし、矢印〓は往復軸7が移動して行
く方向を示している。
2′の位置において、弁V側副弁体12が弁V側
入口4からの水流圧力を受けて押され、弁V′側
副弁体12′が開いた時の状態を表わし、逆洗か
ら濾過への切替第1段の作動である。矢印→は水
の流れを表わし、矢印〓は往復軸7が移動して行
く方向を示している。
第6図は第5図における状態から更に進んで、
弁V側副弁体12、本弁体8と弁V′側本弁体
8′、副弁体12′が移動して行く過程を示し、第
2段の作動である。
弁V側副弁体12、本弁体8と弁V′側本弁体
8′、副弁体12′が移動して行く過程を示し、第
2段の作動である。
第7図は第6図の状態から更に進んで、弁体が
完全に濾過方向に切代つた状態を示している。矢
印→は水の流れを示している。
完全に濾過方向に切代つた状態を示している。矢
印→は水の流れを示している。
第8図は使用例で自動切替弁1と装着した水濾
過機の断面概要図で、濾過層の厚い活性炭濾過塔
や高速濾過機の様な丈の高い濾過機を示してい
る。18は濾過タンク、19は濾過層で、珪砂、
粒状活性炭、アンスラサイト、ゼオライト、各種
鉱物粒子、シヤモツトなどの人工濾材、或は合成
樹脂粒子、合成繊維など、各種濾過目的に応じ
て、単独又は複数積層して用いられる。20は濾
過用ポンプ、21は逆洗用ポンプでそれぞれ陸上
渦巻ポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプ、水中ポン
プなどが用いられる。22は給水用高架水槽で、
ここから各所に給水される。23は洗浄排水桝、
24は原水管で被濾過水である原水が濾過機に向
つて送り込まれる管である。25は原・排水管で
原水は上方に向つて、逆洗排水は下方に向つて流
れる。26は逆洗水排出管、27は浄水管で濾過
水は濾過タンク18の下部より自動切替弁1に向
つて、逆洗用水は切替弁1から濾過タンク18の
下部に向つてそれぞれ反対方向に流れる。28は
濾水送出管、29は逆洗用水管、30は排気弁で
濾過タンク18内の空気を排気したり又必要に応
じて空気タンク18内に流入する弁である。31
は逆止弁でポンプ20が停止している時、管2
4、管25内の水がポンプ20に向つて逆流しな
いためである。33は逆止弁で濾水送出管28の
一部に設けられている。この逆止弁は濾過用ポン
プ20が一旦停止した時、管28内の水が濾過タ
ンク18に向つて濾過と反対方向に逆流するのを
防止している。その理由は、逆流すると濾過層1
9の固定床を緩ませ、次に濾過用ポンプ20が起
動した時、濾過水の精度を一時低下させる恐れが
あるからである。管28の頂部が濾過タンク18
の上部と同等かそれ以上の場合は、逆流現象を起
さないから逆止弁33を必要としないのである。
但しこの場合、ポンプ20が停止した時、管28
はサイホン現象を起してタンク18内の水を排出
してしまう恐れがあるので、管頂部に空気を吸込
むサイホンカツト弁を取付ける。34は開口部で
原・排水管25が濾過タンク18内の上部におい
て開口し、濾過の原水の出口となり、逆洗の時は
濾過層19を逆洗した排水が管25に流入する入
口となる。開口部34の上面と濾過層19の上面
との距離を砂上水深と称し50〜60cmが一般的であ
る。35は原水室である。Htは濾過タンク18
が満水の時、本弁水8に作用する静水水頭を表わ
し、Hlは給水用高架水槽22に揚水する時、本
弁体8に作用する静水水頭を、Hiは自動切替弁
1からポンプ21までの静水水頭を表わしてい
る。
過機の断面概要図で、濾過層の厚い活性炭濾過塔
や高速濾過機の様な丈の高い濾過機を示してい
る。18は濾過タンク、19は濾過層で、珪砂、
粒状活性炭、アンスラサイト、ゼオライト、各種
鉱物粒子、シヤモツトなどの人工濾材、或は合成
樹脂粒子、合成繊維など、各種濾過目的に応じ
て、単独又は複数積層して用いられる。20は濾
過用ポンプ、21は逆洗用ポンプでそれぞれ陸上
渦巻ポンプ、軸流ポンプ、斜流ポンプ、水中ポン
プなどが用いられる。22は給水用高架水槽で、
ここから各所に給水される。23は洗浄排水桝、
24は原水管で被濾過水である原水が濾過機に向
つて送り込まれる管である。25は原・排水管で
原水は上方に向つて、逆洗排水は下方に向つて流
れる。26は逆洗水排出管、27は浄水管で濾過
水は濾過タンク18の下部より自動切替弁1に向
つて、逆洗用水は切替弁1から濾過タンク18の
下部に向つてそれぞれ反対方向に流れる。28は
濾水送出管、29は逆洗用水管、30は排気弁で
濾過タンク18内の空気を排気したり又必要に応
じて空気タンク18内に流入する弁である。31
は逆止弁でポンプ20が停止している時、管2
4、管25内の水がポンプ20に向つて逆流しな
いためである。33は逆止弁で濾水送出管28の
一部に設けられている。この逆止弁は濾過用ポン
プ20が一旦停止した時、管28内の水が濾過タ
ンク18に向つて濾過と反対方向に逆流するのを
防止している。その理由は、逆流すると濾過層1
9の固定床を緩ませ、次に濾過用ポンプ20が起
動した時、濾過水の精度を一時低下させる恐れが
あるからである。管28の頂部が濾過タンク18
の上部と同等かそれ以上の場合は、逆流現象を起
さないから逆止弁33を必要としないのである。
但しこの場合、ポンプ20が停止した時、管28
はサイホン現象を起してタンク18内の水を排出
してしまう恐れがあるので、管頂部に空気を吸込
むサイホンカツト弁を取付ける。34は開口部で
原・排水管25が濾過タンク18内の上部におい
て開口し、濾過の原水の出口となり、逆洗の時は
濾過層19を逆洗した排水が管25に流入する入
口となる。開口部34の上面と濾過層19の上面
との距離を砂上水深と称し50〜60cmが一般的であ
る。35は原水室である。Htは濾過タンク18
が満水の時、本弁水8に作用する静水水頭を表わ
し、Hlは給水用高架水槽22に揚水する時、本
弁体8に作用する静水水頭を、Hiは自動切替弁
1からポンプ21までの静水水頭を表わしてい
る。
第1図より第8図までに示す自動切替弁1にお
いて、弁移動具16及び16′は往復軸7に固定
されているが、第9図、第10図では、弁移動具
16は、本弁体8に固定されている。図面では弁
V側を示しているが、これに捕われるものではな
く弁V′側にも同様に使用することができるし、
又弁V,V′片側ずつ両者を混用しても何等差支
えないのである。
いて、弁移動具16及び16′は往復軸7に固定
されているが、第9図、第10図では、弁移動具
16は、本弁体8に固定されている。図面では弁
V側を示しているが、これに捕われるものではな
く弁V′側にも同様に使用することができるし、
又弁V,V′片側ずつ両者を混用しても何等差支
えないのである。
次に図面を用い、本発明による自動切替弁を装
着した水濾過機の実施例に基き、その操作・機能
について詳説する。
着した水濾過機の実施例に基き、その操作・機能
について詳説する。
第1図と第8図において、実線で示している本
弁体8及び8′の位置は濾過時及び濾過を停止し
た時の状態を表わし、点線で示している位置は逆
洗時及び逆洗を停止した直後の状態を表わしてい
る。逆洗用ポンプ21の起動により、本弁体8及
び8′が実線で示している濾過の位置から、点線
で示している逆洗の位置への移動が可能である条
件を詳説する。
弁体8及び8′の位置は濾過時及び濾過を停止し
た時の状態を表わし、点線で示している位置は逆
洗時及び逆洗を停止した直後の状態を表わしてい
る。逆洗用ポンプ21の起動により、本弁体8及
び8′が実線で示している濾過の位置から、点線
で示している逆洗の位置への移動が可能である条
件を詳説する。
特公昭54−26027の第1図、第3図に示す如く、
本発明第1図の本弁体8と8′が透孔14A,1
4A′を持たない一体形である場合、弁V側本弁
体8の水圧を受ける面(以下受圧面と称す)をA
cm2、これに作用する静水圧をHKg/cm2とする。弁
V′側本弁体8′の受圧面をA′cm2、逆洗用ポンプ2
1の吐出圧をHpKg/cm2とすると、本弁体切替に
必要な移動力は少くともHp・A′>H・A+往復
軸7の摺動抵抗である。AとA′との関係を述べ
ると、第8図に示す濾過タンク18の様な加圧型
濾過機の場合はA=A′である。開放型急速濾過
池の場合はA>A′となる。A面積の大きさは逆
洗流量の流水抵抗値に依つて決定される。加圧型
においては容易にポンプによる揚程が得られる
が、開放型においては自然落差で逆洗排水をする
ので高い揚程が得られないからである。次の条件
としては、逆洗用ポンプ21からの管内水流がな
ければ、本弁体8′を押し切る動圧力は発生しな
いのである。本弁体8′の外周面と筒状体2′の内
壁面との間隙は大口径で2〜4mm位、小口径で1
〜2mm程度であり、その間隙を水が流動すること
ができる。ポンプ21が起動してその間隙を流動
した水は、濾過タンク18内又は濾水送出管28
へ流入する。両者のいずれがに水が流入できない
場合、即ち本弁体8′の左側(本弁体が移動する
方向)に流水の逃場がない時は、ポンプ21は回
わつていても管29内の水は流動しないから、本
弁体8′を押し動かすエネルギーは得られないの
である。管29内の水が流動しても本弁体8′が
動かないで静止している場合がある。この状態の
時で逆洗用ポンプ21の揚程が十分に高いと、水
は本弁体8′の外周面と筒状体2′内壁との間隙を
流れ、出口6′から管28を上昇し逆止弁33を
押し上げて管28の先端口から高架水槽22内に
盛んに放水される。この様な状態は、本弁体8′
を左方向に押している力が本弁体8を閉じる方向
に作用している力と同等か又はそれよりも小さい
ために本弁体8が開かないからである。この閉じ
る方向の力は、単位面積に作用する圧力×受圧面
積であるから、本弁体8の外径が小さくて受圧面
積が小であれば、閉じる方向に作用する力は小と
なる。これに対して外径が大きく広い受圧面積を
有する本弁体8′が、左方に押して開こうとする
力は大となるから当然開き易くなる。一方逆洗す
るのに必要な流量の観点からみると、筒状体2の
管内径が小さくなり流水抵抗が増大して必要量が
流れなくなるので、本弁体8を8′よりも極端に
小さくすることは許されないのである。
本発明第1図の本弁体8と8′が透孔14A,1
4A′を持たない一体形である場合、弁V側本弁
体8の水圧を受ける面(以下受圧面と称す)をA
cm2、これに作用する静水圧をHKg/cm2とする。弁
V′側本弁体8′の受圧面をA′cm2、逆洗用ポンプ2
1の吐出圧をHpKg/cm2とすると、本弁体切替に
必要な移動力は少くともHp・A′>H・A+往復
軸7の摺動抵抗である。AとA′との関係を述べ
ると、第8図に示す濾過タンク18の様な加圧型
濾過機の場合はA=A′である。開放型急速濾過
池の場合はA>A′となる。A面積の大きさは逆
洗流量の流水抵抗値に依つて決定される。加圧型
においては容易にポンプによる揚程が得られる
が、開放型においては自然落差で逆洗排水をする
ので高い揚程が得られないからである。次の条件
としては、逆洗用ポンプ21からの管内水流がな
ければ、本弁体8′を押し切る動圧力は発生しな
いのである。本弁体8′の外周面と筒状体2′の内
壁面との間隙は大口径で2〜4mm位、小口径で1
〜2mm程度であり、その間隙を水が流動すること
ができる。ポンプ21が起動してその間隙を流動
した水は、濾過タンク18内又は濾水送出管28
へ流入する。両者のいずれがに水が流入できない
場合、即ち本弁体8′の左側(本弁体が移動する
方向)に流水の逃場がない時は、ポンプ21は回
わつていても管29内の水は流動しないから、本
弁体8′を押し動かすエネルギーは得られないの
である。管29内の水が流動しても本弁体8′が
動かないで静止している場合がある。この状態の
時で逆洗用ポンプ21の揚程が十分に高いと、水
は本弁体8′の外周面と筒状体2′内壁との間隙を
流れ、出口6′から管28を上昇し逆止弁33を
押し上げて管28の先端口から高架水槽22内に
盛んに放水される。この様な状態は、本弁体8′
を左方向に押している力が本弁体8を閉じる方向
に作用している力と同等か又はそれよりも小さい
ために本弁体8が開かないからである。この閉じ
る方向の力は、単位面積に作用する圧力×受圧面
積であるから、本弁体8の外径が小さくて受圧面
積が小であれば、閉じる方向に作用する力は小と
なる。これに対して外径が大きく広い受圧面積を
有する本弁体8′が、左方に押して開こうとする
力は大となるから当然開き易くなる。一方逆洗す
るのに必要な流量の観点からみると、筒状体2の
管内径が小さくなり流水抵抗が増大して必要量が
流れなくなるので、本弁体8を8′よりも極端に
小さくすることは許されないのである。
本発明は本弁体8の大きさを本弁体8′よりも
縮小することなく、前記作動に対する両者の力関
係を解決したものである。即ち第1図に示す如
く、本弁体8の中央部分に透孔14Aを設けてい
る。この透孔14Aは濾過時、副弁体12に固定
されその一部である弾性体13により閉じられ水
封をされる。透孔14Aの内径は本弁体8の外径
よりも小である。この時における副弁体12の受
圧面積は、それ自体の外径は大きいけれども、弾
性体13が接触している部分の透孔14Aの入口
断面積であるから、例えば本弁体8の受圧面積の
2分の1から10分の1でも容易に小さくすること
が可能なのである。従つて透孔14Aを開くのに
必要な力は小さくてすむ。一方大きい受圧面積を
持つ弁V′側副弁体12′の押す力は、前記透孔1
4Aを閉じる力の2倍から10倍にもなり得るの
で、従つて容易に透孔14Aを開口することがで
きる。第2図はこの第1段階の作動を示している
のである。副弁体12が開くと、本弁体8を通過
する透孔14A、透孔出口14Bを通して放水が
始まる。流水が生ずると、副弁体12、弾性体1
3の裏面及び本弁体8の裏面即ち右面にも逆方向
の水圧が作用する様になるから、本弁体8を閉じ
る方向即ち右方向に作用する力は減じるのであ
る。更に次後、本弁体8の受圧面積はほぼ透孔1
4Aの入口表面積分にだけ小さくなる。従つて本
弁体8を閉じる方向に作用する力は小さくなり、
副弁体12′の押す力で容易に本弁体8を開く方
向に移動させることができるのである。第3図は
この第2段階作動と弁体が移動して行く過程を示
している。第4図は濾過の位置から逆洗工程への
切替作動終了を表わしている。
縮小することなく、前記作動に対する両者の力関
係を解決したものである。即ち第1図に示す如
く、本弁体8の中央部分に透孔14Aを設けてい
る。この透孔14Aは濾過時、副弁体12に固定
されその一部である弾性体13により閉じられ水
封をされる。透孔14Aの内径は本弁体8の外径
よりも小である。この時における副弁体12の受
圧面積は、それ自体の外径は大きいけれども、弾
性体13が接触している部分の透孔14Aの入口
断面積であるから、例えば本弁体8の受圧面積の
2分の1から10分の1でも容易に小さくすること
が可能なのである。従つて透孔14Aを開くのに
必要な力は小さくてすむ。一方大きい受圧面積を
持つ弁V′側副弁体12′の押す力は、前記透孔1
4Aを閉じる力の2倍から10倍にもなり得るの
で、従つて容易に透孔14Aを開口することがで
きる。第2図はこの第1段階の作動を示している
のである。副弁体12が開くと、本弁体8を通過
する透孔14A、透孔出口14Bを通して放水が
始まる。流水が生ずると、副弁体12、弾性体1
3の裏面及び本弁体8の裏面即ち右面にも逆方向
の水圧が作用する様になるから、本弁体8を閉じ
る方向即ち右方向に作用する力は減じるのであ
る。更に次後、本弁体8の受圧面積はほぼ透孔1
4Aの入口表面積分にだけ小さくなる。従つて本
弁体8を閉じる方向に作用する力は小さくなり、
副弁体12′の押す力で容易に本弁体8を開く方
向に移動させることができるのである。第3図は
この第2段階作動と弁体が移動して行く過程を示
している。第4図は濾過の位置から逆洗工程への
切替作動終了を表わしている。
次に逆洗を終了して濾過方向に弁体を切替える
場合について詳説する。本弁体8と8′、副弁体
12と12′は第4図に示す位置にあり、第8図
においては点線で示す位置である。作動の原理と
しては、前記の濾過から逆洗に弁体を切替える場
合と同じであるが、圧力と配管の関係上で前者と
若干の相違も生ずる。第4図において、逆洗終了
後、本弁体8′、副弁体12′が弁座10′を閉じ
る方向に押付けている力は、前記第1図に示す濾
過を停止した時、実線で表示している本弁体8、
副弁体12が弁座10を閉じる方向に押付ける力
よりも小さくすることができる。即ち第8図に示
す管28の高さを低くすればする程、濾過タンク
18内の静水水頭圧が勝つて押付力は強くなる
が、逆に管28の高さを高くすれば押付力は弱く
なる。しかしながら、一般に使用する濾過用ポン
プ20は、揚程は高いが流量は逆洗用ポンプ21
と比較して濾過条件によつても異なるが、7分の
1、或はそれ以下と大へん少ないのが普通であ
る。それ故、副弁体12、本弁体8を右方の濾過
方向へ押して行くエネルギーは弱いのである。従
つて逆洗の位置から濾過の位置への切替え作動を
確実にするために、第1図、第4図に示す如く、
本弁体8′の中央部分に透孔14A′を設けてい
る。逆洗時には副弁体12′に固定されその一部
である弾性体13′がこの透孔14A′を閉じて水
封をする。この時における副弁体12′の受圧面
積は、その外径は大きいけれども、弾性体13′
が接触している部分の透孔14Aの入口断面積で
あるから小さいのである。従つて透孔14Aを開
くのに必要な力は小さくてすむ。更に副弁体12
の押す力を十分に大きくするため、副弁体12の
外径を大きくし、筒状体2の内壁との間隙を小さ
くして流水の逃げる量を減らし、濾過ポンプの揚
程は高いから十分にその圧力が副弁体12の左側
に作用する様にするのである。第5図、第6図は
その働きと切替え作動の過程を示し、第7図は濾
過工程への切替え終了を示している。
場合について詳説する。本弁体8と8′、副弁体
12と12′は第4図に示す位置にあり、第8図
においては点線で示す位置である。作動の原理と
しては、前記の濾過から逆洗に弁体を切替える場
合と同じであるが、圧力と配管の関係上で前者と
若干の相違も生ずる。第4図において、逆洗終了
後、本弁体8′、副弁体12′が弁座10′を閉じ
る方向に押付けている力は、前記第1図に示す濾
過を停止した時、実線で表示している本弁体8、
副弁体12が弁座10を閉じる方向に押付ける力
よりも小さくすることができる。即ち第8図に示
す管28の高さを低くすればする程、濾過タンク
18内の静水水頭圧が勝つて押付力は強くなる
が、逆に管28の高さを高くすれば押付力は弱く
なる。しかしながら、一般に使用する濾過用ポン
プ20は、揚程は高いが流量は逆洗用ポンプ21
と比較して濾過条件によつても異なるが、7分の
1、或はそれ以下と大へん少ないのが普通であ
る。それ故、副弁体12、本弁体8を右方の濾過
方向へ押して行くエネルギーは弱いのである。従
つて逆洗の位置から濾過の位置への切替え作動を
確実にするために、第1図、第4図に示す如く、
本弁体8′の中央部分に透孔14A′を設けてい
る。逆洗時には副弁体12′に固定されその一部
である弾性体13′がこの透孔14A′を閉じて水
封をする。この時における副弁体12′の受圧面
積は、その外径は大きいけれども、弾性体13′
が接触している部分の透孔14Aの入口断面積で
あるから小さいのである。従つて透孔14Aを開
くのに必要な力は小さくてすむ。更に副弁体12
の押す力を十分に大きくするため、副弁体12の
外径を大きくし、筒状体2の内壁との間隙を小さ
くして流水の逃げる量を減らし、濾過ポンプの揚
程は高いから十分にその圧力が副弁体12の左側
に作用する様にするのである。第5図、第6図は
その働きと切替え作動の過程を示し、第7図は濾
過工程への切替え終了を示している。
次に第1図より第4図までを用いて、弁V側本
弁体8と副弁体12、弁V′側本弁体8′と副弁体
12′の作動・機能について詳説する。第1図は
弁V側本弁体8、副弁体12が閉じている濾過の
位置である。弁V側弾性体9は弁座10に密着
し、副弁体12の一部である弾性体13は本弁体
8に密着し透孔14Aを水封している。濾過を実
施している時は、原水は弁V側入口4より弁V側
筒状体2に入り、出入口5から出て濾過タンク内
に送り込まれる。濾過タンク内で濾過された濾過
水は弁V′側出入口5′から弁V′側筒状体2′内に
入り、出口6′から出て目的の場所に送水される。
濾過から逆洗に切替える時は、先ず弁V側入口4
からの原水送込みを停止し、副弁体12と本弁体
8に作用する水圧を最低にしてから、弁V′側入
口4′から逆洗用水を弁V′側筒状体2′内に送り
込む。第2図においてこの逆洗用水流は弁V′側
副弁体12′の右側受圧面に衝突し、副弁体1
2′を左方に押す。往復軸7は矢印の如く左方に
移動して弁V側副弁体12を開口し、同時に弁
V′側弾性体13′は本弁体8′に接触する。第2
図はこの切替第1段の作動を示している。往復軸
7に固定されている弁V′側移動具16が軸受部
15の右面に接触した所で、副弁体12の開きは
止まる。この時の水の流れを矢印→で示してい
る。弁Vにおいて、管25内の水は→出入口5→
筒状体2内→副弁体12の右側と本弁体8との間
→透孔14A→透孔出口14B→本弁体8の右側
→出口6→管26を流下する。弁V′においては、
管29→入口4′→筒状体2′→副弁体12′を押
す→副弁体12′と筒状体2′内壁との間隙→本弁
体8′と筒状体2′内壁との間隙→本弁体8′の左
側→〓出入口5′→管27、又管28内の水圧が
低い場合;〓出口6′→管28となる。
弁体8と副弁体12、弁V′側本弁体8′と副弁体
12′の作動・機能について詳説する。第1図は
弁V側本弁体8、副弁体12が閉じている濾過の
位置である。弁V側弾性体9は弁座10に密着
し、副弁体12の一部である弾性体13は本弁体
8に密着し透孔14Aを水封している。濾過を実
施している時は、原水は弁V側入口4より弁V側
筒状体2に入り、出入口5から出て濾過タンク内
に送り込まれる。濾過タンク内で濾過された濾過
水は弁V′側出入口5′から弁V′側筒状体2′内に
入り、出口6′から出て目的の場所に送水される。
濾過から逆洗に切替える時は、先ず弁V側入口4
からの原水送込みを停止し、副弁体12と本弁体
8に作用する水圧を最低にしてから、弁V′側入
口4′から逆洗用水を弁V′側筒状体2′内に送り
込む。第2図においてこの逆洗用水流は弁V′側
副弁体12′の右側受圧面に衝突し、副弁体1
2′を左方に押す。往復軸7は矢印の如く左方に
移動して弁V側副弁体12を開口し、同時に弁
V′側弾性体13′は本弁体8′に接触する。第2
図はこの切替第1段の作動を示している。往復軸
7に固定されている弁V′側移動具16が軸受部
15の右面に接触した所で、副弁体12の開きは
止まる。この時の水の流れを矢印→で示してい
る。弁Vにおいて、管25内の水は→出入口5→
筒状体2内→副弁体12の右側と本弁体8との間
→透孔14A→透孔出口14B→本弁体8の右側
→出口6→管26を流下する。弁V′においては、
管29→入口4′→筒状体2′→副弁体12′を押
す→副弁体12′と筒状体2′内壁との間隙→本弁
体8′と筒状体2′内壁との間隙→本弁体8′の左
側→〓出入口5′→管27、又管28内の水圧が
低い場合;〓出口6′→管28となる。
第3図は第2段の作動である。弁V′において
入口4′からの水流は副弁体12′を更に押して行
く。弾性体13′が本弁体8′に接触してこれを左
方に移動させる。往復軸7は矢印の方向に移動す
る。弁Vにおいて、軸7に固定されている弁移動
具16は軸受部15に接触して本弁体8を押し、
弁座10から左方に引離して本弁体8を開口す
る。弁Vにおける水の流れは、管25→出入口5
→筒状体2→副弁体12の右側と本弁体8との間
→透孔14A→透孔出口14B、筒状体2の内壁
と本弁体8との間隙→本弁体8の右側→出口6→
管26となる。弁V′における水の流れは、管2
9→入口4′→筒状体2′→副弁体12′を押す→
副弁体12′と筒状体2′内壁との間隙→本弁体
8′と筒状体2′内壁との間隙→本弁体8′と筒状
体2′内壁との間隙→本弁体8′の左側→〓出入口
5′→管27、又管28内の水圧が低い場合は〓
出口6′→管28となる。
入口4′からの水流は副弁体12′を更に押して行
く。弾性体13′が本弁体8′に接触してこれを左
方に移動させる。往復軸7は矢印の方向に移動す
る。弁Vにおいて、軸7に固定されている弁移動
具16は軸受部15に接触して本弁体8を押し、
弁座10から左方に引離して本弁体8を開口す
る。弁Vにおける水の流れは、管25→出入口5
→筒状体2→副弁体12の右側と本弁体8との間
→透孔14A→透孔出口14B、筒状体2の内壁
と本弁体8との間隙→本弁体8の右側→出口6→
管26となる。弁V′における水の流れは、管2
9→入口4′→筒状体2′→副弁体12′を押す→
副弁体12′と筒状体2′内壁との間隙→本弁体
8′と筒状体2′内壁との間隙→本弁体8′と筒状
体2′内壁との間隙→本弁体8′の左側→〓出入口
5′→管27、又管28内の水圧が低い場合は〓
出口6′→管28となる。
第4図は、第3図における弁体移動が更に進行
し、濾過から逆洗への弁切替えの終了を表示して
いる。弁V′において副弁体12′の弾性体13′
は透孔14A′を塞ぎ、本弁体8′の弾性体9′は
弁座10′に密着し、出口6′を閉塞する。逆洗時
の各口の連通は、弁V側筒状体2において出入口
5と出口6、弁V′側筒状体2′において入口4′
と出入口5′である。逆洗時における水の流れは、
弁V′において管29→入口4′→筒状体2′内、
副弁体12′を加圧して→出入口5′→管27であ
る。弁Vにおいては、管25→出入口5→筒状体
2内→出口6→管26となる。逆洗を停止すると
水の流れは止まり、弁V′側弁体8′と12′と弁
V側弁体8と12はそのままの位置に留まる。
し、濾過から逆洗への弁切替えの終了を表示して
いる。弁V′において副弁体12′の弾性体13′
は透孔14A′を塞ぎ、本弁体8′の弾性体9′は
弁座10′に密着し、出口6′を閉塞する。逆洗時
の各口の連通は、弁V側筒状体2において出入口
5と出口6、弁V′側筒状体2′において入口4′
と出入口5′である。逆洗時における水の流れは、
弁V′において管29→入口4′→筒状体2′内、
副弁体12′を加圧して→出入口5′→管27であ
る。弁Vにおいては、管25→出入口5→筒状体
2内→出口6→管26となる。逆洗を停止すると
水の流れは止まり、弁V′側弁体8′と12′と弁
V側弁体8と12はそのままの位置に留まる。
次に第5図より第7図までを用いて、逆洗の位
置から濾過方向に切替える場合の弁V′側本弁体
8と副弁体12、及び弁V′側本弁体8′と副弁体
12′の作動・機能について詳説する。
置から濾過方向に切替える場合の弁V′側本弁体
8と副弁体12、及び弁V′側本弁体8′と副弁体
12′の作動・機能について詳説する。
第5図は切替えの第1段作動を示している。弁
体が第4図における状態で逆洗が行なわれ、逆洗
を停止した時も弁体の位置はそのままである。原
水を弁V側入口4から筒状体2内に送り込む。副
弁体12の外径と筒状体2の内径との間隙を小さ
くして、流量は少くても揚程の高い濾過用ポンプ
20の圧が副弁体12の左面に十分に作用する様
にする。副弁体12はこの力を受けて往復軸7に
右方に押し移動を開始する。弾性体13は本弁体
8に接触し透孔14Aを塞ぐ。往復軸7の右方へ
の移動により、弁V′側副弁体12′は本弁体8′
より離れて透孔14A′を開口する。弁V′側弁移
動具16′が軸受部15′に接触した所で副弁体1
2′の開きは止まる。透孔14A′が開口すると、
弁V′側筒状体2′内において、出口6′、透孔出
口14B′、透孔14A′、出入口5′と筒内の水は
流通し、本弁体8′と副弁体12′の左右面に作用
する水圧はバランスする様になる。従つて逆洗か
ら濾過への弁体切替移動に対して、その逆方向に
作用する力は徐々に零になつて行く。弁V側筒状
体2において、副弁体12と筒状体2との間隙を
流れた流水は、更に本弁体8と筒状体2の間隙を
通り、原水流量が少ない時は大部分出口6から管
26に流出し、一部分は出入口5から管25内に
流入する。
体が第4図における状態で逆洗が行なわれ、逆洗
を停止した時も弁体の位置はそのままである。原
水を弁V側入口4から筒状体2内に送り込む。副
弁体12の外径と筒状体2の内径との間隙を小さ
くして、流量は少くても揚程の高い濾過用ポンプ
20の圧が副弁体12の左面に十分に作用する様
にする。副弁体12はこの力を受けて往復軸7に
右方に押し移動を開始する。弾性体13は本弁体
8に接触し透孔14Aを塞ぐ。往復軸7の右方へ
の移動により、弁V′側副弁体12′は本弁体8′
より離れて透孔14A′を開口する。弁V′側弁移
動具16′が軸受部15′に接触した所で副弁体1
2′の開きは止まる。透孔14A′が開口すると、
弁V′側筒状体2′内において、出口6′、透孔出
口14B′、透孔14A′、出入口5′と筒内の水は
流通し、本弁体8′と副弁体12′の左右面に作用
する水圧はバランスする様になる。従つて逆洗か
ら濾過への弁体切替移動に対して、その逆方向に
作用する力は徐々に零になつて行く。弁V側筒状
体2において、副弁体12と筒状体2との間隙を
流れた流水は、更に本弁体8と筒状体2の間隙を
通り、原水流量が少ない時は大部分出口6から管
26に流出し、一部分は出入口5から管25内に
流入する。
第6図は切替え第2段作動を示している。弁V
において、入口4からの水流は副弁体12を更に
押して行く。弾性体13は本弁体8に接触してこ
れを左右に移動させる。往復軸7は矢印の方向に
移動する。弁Vにおいて、軸7に固定されている
弁移動具16′は軸受部15′に接触して本弁体
8′を押し、弁座10′から右方に引離して本弁体
8′を開口する。筒状体2′内における水の流通
は、副弁体12′と本弁体8′の右方への移動に伴
ない、副弁体12′の右側2′筒状体内の水は副弁
体12′と筒状体2′内壁との間隙を通つて→〓透
孔14A′→透孔出口14B′、〓本弁体8′の外周
面と筒状体2の内壁面との間隙→本弁体8′の左
側へ逃げて行く。弁Vにおいて水の流れは、管2
4→入口4→筒状体2内→副弁体12を右方に押
す→副弁体12の外周面と筒状体2の内壁面との
間隙→本弁体8の外周面と筒状体2内壁面との間
隙→〓一部は本弁体8の右側→出口6→管26、
〓一部は出入口5→管25である。
において、入口4からの水流は副弁体12を更に
押して行く。弾性体13は本弁体8に接触してこ
れを左右に移動させる。往復軸7は矢印の方向に
移動する。弁Vにおいて、軸7に固定されている
弁移動具16′は軸受部15′に接触して本弁体
8′を押し、弁座10′から右方に引離して本弁体
8′を開口する。筒状体2′内における水の流通
は、副弁体12′と本弁体8′の右方への移動に伴
ない、副弁体12′の右側2′筒状体内の水は副弁
体12′と筒状体2′内壁との間隙を通つて→〓透
孔14A′→透孔出口14B′、〓本弁体8′の外周
面と筒状体2の内壁面との間隙→本弁体8′の左
側へ逃げて行く。弁Vにおいて水の流れは、管2
4→入口4→筒状体2内→副弁体12を右方に押
す→副弁体12の外周面と筒状体2の内壁面との
間隙→本弁体8の外周面と筒状体2内壁面との間
隙→〓一部は本弁体8の右側→出口6→管26、
〓一部は出入口5→管25である。
第7図は第6図における弁体移動が更に進行
し、逆洗から濾過への弁切替えの終了を表示して
いる。弁Vにおいて、副弁体12の弾性体13は
本弁体8に密着して透孔14Aを塞ぎ、本弁体8
の一部である弾性体9は弁座10に密着し出口6
を閉塞する。濾過時における各口の連通は、弁V
側筒状体2において、入口4と出入口5、弁
V′側筒状体2′において、出入口5′と出口6′で
ある。濾過時における水の流れは、弁Vにおいて
管24→入口4→筒状体2内、副弁体12を加圧
して→出入口5→管25である。弁V′において
は、管27→出入口5′→筒状体2′内→出口6′
→管28である。濾過を停止すると水の流れは止
まり、弁V側弁体8と12、弁V′側弁体8′と1
2′はそのままの位置に留まる。
し、逆洗から濾過への弁切替えの終了を表示して
いる。弁Vにおいて、副弁体12の弾性体13は
本弁体8に密着して透孔14Aを塞ぎ、本弁体8
の一部である弾性体9は弁座10に密着し出口6
を閉塞する。濾過時における各口の連通は、弁V
側筒状体2において、入口4と出入口5、弁
V′側筒状体2′において、出入口5′と出口6′で
ある。濾過時における水の流れは、弁Vにおいて
管24→入口4→筒状体2内、副弁体12を加圧
して→出入口5→管25である。弁V′において
は、管27→出入口5′→筒状体2′内→出口6′
→管28である。濾過を停止すると水の流れは止
まり、弁V側弁体8と12、弁V′側弁体8′と1
2′はそのままの位置に留まる。
副弁体12と出入口5との相互位置関係につい
て詳説する。第2図に示す如く、副弁体12が本
弁体8から離れ透孔14Aが開口した時、直ぐに
水が抵抗なく出入口5を流通することが、弁体切
替移動を円滑にする上で望ましいのである。従つ
て副弁体12は出入口5の端付近に位置する様に
設けるのがよい。原水流量が少ない場合は、副弁
体12の左側に12と同等の外径を持ち、先端が
出入口5の中央付近に達する筒を固定すると、原
水流量の逃げが更に少なくなり濾過方向への切替
えに有効である。
て詳説する。第2図に示す如く、副弁体12が本
弁体8から離れ透孔14Aが開口した時、直ぐに
水が抵抗なく出入口5を流通することが、弁体切
替移動を円滑にする上で望ましいのである。従つ
て副弁体12は出入口5の端付近に位置する様に
設けるのがよい。原水流量が少ない場合は、副弁
体12の左側に12と同等の外径を持ち、先端が
出入口5の中央付近に達する筒を固定すると、原
水流量の逃げが更に少なくなり濾過方向への切替
えに有効である。
副弁体12′と出入口5′との相互位置関係にお
いても同様で、第5図に示す如く副弁体12′が
開いた時、出入口5′と透孔14A′と抵抗なく直
ぐに水が流通する位置にあることが好ましいので
ある。
いても同様で、第5図に示す如く副弁体12′が
開いた時、出入口5′と透孔14A′と抵抗なく直
ぐに水が流通する位置にあることが好ましいので
ある。
次に弁Vにおいて、副弁体12と本弁体8の外
径の大きさ関係について記述する。第4図に示す
弁V側弁体12,8の位置において逆洗から濾過
へ切替える時、第5図に示す如く、濾過用ポンプ
20の揚程圧を十分に受け止めることができる様
に、副弁体12の外径を大きくして受圧面積を大
にし、筒状体2の内壁面との間隙を小さくするこ
とは前記の如くである。副弁体12の外径が大き
ければ本弁体8の外径はそれよりも小さくてよ
い。勿論本弁体8の外径を弁座10の内径よりも
小さくすることは許されない。本弁体8が弁座1
0の右側に突抜けてしまうからである。これとは
逆に本弁体8の外径を大きくし、副弁体12の外
径を小さくした場合は、前者よりも切替移動の推
進力は減少する。その理由は第4図に示す副弁体
12、本弁体8の位置で濾過用ポンプ20を起動
し、原水を弁V側入口4から筒状体2へ送り込ん
だ時、副弁体12の受圧面積を小さくすればする
程、原水から受ける力は弱く、従つて往復軸7を
右方へ移動させる推進力は前者よりも小さくな
る。更に本弁体8の中央部分には透孔14A、透
孔出口14Bがあつて、原水はここを通つて逃げ
るので、原水流量が少ない場合は本弁体8を右方
に移動する力は激減するのである。この様な場合
には副弁体12が本弁体8の透孔14Aを塞ぐこ
とができずに、副弁体12と本弁体8は分離した
状態のままで動き、移動途中で停止するなど往復
軸7は不完全移動しかできなくなるのである。往
復軸7は濾過機の使用年月の経過に伴ない、表面
は腐蝕やスケール付着などで摺動抵抗が増大する
可能性があるので、切替の推進力は当所より十分
に大きくしておかねばならない。このことを詳細
に説明する。第4図の逆洗完了状態から第7図の
濾過状態への切替えについてその作用効果を説明
する。第4図の状態において、逆洗側筒状体2′
の内部5′は液体で満されており、副弁体12′の
右側から左向きに静圧が作用し、副弁体12′と
筒状体2′との間には液体が通過しうる隙間が形
成されているので、副弁体12′の左側から右向
きにも静圧が作用している。従つて、副弁体1
2′に右側から左向きに作用する正味の静圧力P
は P=A×p ……(1) 但し p=単位面積当りの静圧 A=副弁体の閉鎖面積 である。
径の大きさ関係について記述する。第4図に示す
弁V側弁体12,8の位置において逆洗から濾過
へ切替える時、第5図に示す如く、濾過用ポンプ
20の揚程圧を十分に受け止めることができる様
に、副弁体12の外径を大きくして受圧面積を大
にし、筒状体2の内壁面との間隙を小さくするこ
とは前記の如くである。副弁体12の外径が大き
ければ本弁体8の外径はそれよりも小さくてよ
い。勿論本弁体8の外径を弁座10の内径よりも
小さくすることは許されない。本弁体8が弁座1
0の右側に突抜けてしまうからである。これとは
逆に本弁体8の外径を大きくし、副弁体12の外
径を小さくした場合は、前者よりも切替移動の推
進力は減少する。その理由は第4図に示す副弁体
12、本弁体8の位置で濾過用ポンプ20を起動
し、原水を弁V側入口4から筒状体2へ送り込ん
だ時、副弁体12の受圧面積を小さくすればする
程、原水から受ける力は弱く、従つて往復軸7を
右方へ移動させる推進力は前者よりも小さくな
る。更に本弁体8の中央部分には透孔14A、透
孔出口14Bがあつて、原水はここを通つて逃げ
るので、原水流量が少ない場合は本弁体8を右方
に移動する力は激減するのである。この様な場合
には副弁体12が本弁体8の透孔14Aを塞ぐこ
とができずに、副弁体12と本弁体8は分離した
状態のままで動き、移動途中で停止するなど往復
軸7は不完全移動しかできなくなるのである。往
復軸7は濾過機の使用年月の経過に伴ない、表面
は腐蝕やスケール付着などで摺動抵抗が増大する
可能性があるので、切替の推進力は当所より十分
に大きくしておかねばならない。このことを詳細
に説明する。第4図の逆洗完了状態から第7図の
濾過状態への切替えについてその作用効果を説明
する。第4図の状態において、逆洗側筒状体2′
の内部5′は液体で満されており、副弁体12′の
右側から左向きに静圧が作用し、副弁体12′と
筒状体2′との間には液体が通過しうる隙間が形
成されているので、副弁体12′の左側から右向
きにも静圧が作用している。従つて、副弁体1
2′に右側から左向きに作用する正味の静圧力P
は P=A×p ……(1) 但し p=単位面積当りの静圧 A=副弁体の閉鎖面積 である。
原水側の副弁体12の周囲には液体が充満して
おり、副弁体が本弁体8と接触していないので、
左向きと右向きとの静圧は釣合つている。この状
態で、副弁体12の受圧面Bにポンプから送られ
てくる動圧P′が作用すると、 P′=p′×B ……(2) 但し p′=単位面積当り動圧 B=受圧面積 であり、本発明に従つてB>Aであるので、容易
に切替えが行なわれる。
おり、副弁体が本弁体8と接触していないので、
左向きと右向きとの静圧は釣合つている。この状
態で、副弁体12の受圧面Bにポンプから送られ
てくる動圧P′が作用すると、 P′=p′×B ……(2) 但し p′=単位面積当り動圧 B=受圧面積 であり、本発明に従つてB>Aであるので、容易
に切替えが行なわれる。
以上は弁Vについて記述したが、弁V′におけ
る副弁体12′と本弁体8′との外径関係において
も前者と同様である。逆洗用ポンプ21の流量
は、濾過用ポンプ20の流量と比べて一般には数
倍も大きいので、大きなエネルギーを得ることが
できるが、濾過機プラントの仕様に依つては、濾
過を停止した時の本弁体8を閉じる方向に作用す
る静水圧は大きくなる場合が多いので、副弁体1
2′は大きな推進力を得るため、十分広い受圧面
積を持たなければならないのである。
る副弁体12′と本弁体8′との外径関係において
も前者と同様である。逆洗用ポンプ21の流量
は、濾過用ポンプ20の流量と比べて一般には数
倍も大きいので、大きなエネルギーを得ることが
できるが、濾過機プラントの仕様に依つては、濾
過を停止した時の本弁体8を閉じる方向に作用す
る静水圧は大きくなる場合が多いので、副弁体1
2′は大きな推進力を得るため、十分広い受圧面
積を持たなければならないのである。
第1図より第7図までの図面では、副弁体1
2,12′の弾性体13,13′側に向つて面取り
をしているが、これは副弁体が開いた時、水の流
れをスムーズにするためであるので、この形のみ
に捕らわれるものではない。弾性体13,13′
の厚みが十分にあれば面取りを行なわなくてもよ
い。
2,12′の弾性体13,13′側に向つて面取り
をしているが、これは副弁体が開いた時、水の流
れをスムーズにするためであるので、この形のみ
に捕らわれるものではない。弾性体13,13′
の厚みが十分にあれば面取りを行なわなくてもよ
い。
弾性体13と13′の外径の大きさであるが、
それぞれの透孔14A,14A′を塞ぐのに十分
な大きさであればよい。大きすぎると副弁体1
2,12′が開いた時、本弁体8,8′との間隙が
狭くなり、水が逃げる時の流水抵抗が増大するの
で好ましくないのである。
それぞれの透孔14A,14A′を塞ぐのに十分
な大きさであればよい。大きすぎると副弁体1
2,12′が開いた時、本弁体8,8′との間隙が
狭くなり、水が逃げる時の流水抵抗が増大するの
で好ましくないのである。
第8図の実施例、加圧型濾過機の操作・機能に
ついて詳説する。逆洗が終了した時、自動切替弁
1内の副弁体12,12′と本弁体8,8′は点線
で示している位置にある。濾過工程に入る時、濾
過用ポンプ20を起動する。被覆過水である原水
はポンプ20に吸入加圧されて、逆止弁31の弁
を押し開き間24を流れて弁V側入口4から筒状
体2内に噴出する。この噴出流によつて弁V側副
弁体12更に本弁体8は押されて右方に移動を開
始する。弁V′側本弁体8′、副弁体12′も往復
軸7と弁移動具16′を介して右方に移動し、両
者共実線で示している位置に定着し、逆洗の位置
から濾過工程への切替えは終了する。弁V側副弁
体12は本弁体8に、本弁体8の弾性体9は弁座
10にそれぞれ密着し、ポンプ20によつて送ら
れてくる原水を自己の水圧で出口6に対して水封
をする。弁V側筒状体2内の原水は出入口5を出
て原・排水管25を上昇し、開口部34から濾過
タンク18上部の原水室34に入る。ポンプ20
によつて加圧された原水は固定床である濾過層1
9を流下しながら濾過をされ、濾過水となつて濾
過タンク18の下部から浄水管27に流入する。
管27を上昇した濾過水は弁V′側出入口5′から
筒状体2′に入り、出口6′から濾水送出管28に
入り、上昇して逆止弁33を押し開き管28の先
端から給水用高架水槽22内に供給される。濾過
層19がけん濁物で目詰まつてくると、濾過流量
が減少するから濾過を停止して逆洗の工程に入
る。逆洗を行なう時期の検知方法としては、前以
つて設定した濾過抵抗値に達した時、電気信号を
発信して制御盤に送信するか、或はプログラムタ
イマーを制御盤に組込んでおいて、毎月、毎週又
は毎日、1回乃至数回指令を与えるなどの方法が
ある。勿論運転者が濾過の圧力計の指針を見た
り、或は濾過水側の瞬間流量計によつて流量の減
少を知り手動操作で実施してもよい。濾過用ポン
プ20を停止する。濾過タンク18内の圧力が最
低になるまで数秒乃至十数秒のタイミングを置
き、その後に逆洗用ポンプ21を起動する。ポン
プ21により吸入加圧された逆洗用水は、逆止弁
32を開き管29を上昇し、弁V′側入口4′から
筒状体2′内に噴出する。この噴出流によつて副
弁体12′次に本弁体8′が押されて左方に移動を
開始する。弁V側本弁体8、副弁体12も往復軸
7と弁移動具16を介して左方に移動し、両者共
点線で示している位置に定着し、濾過の位置から
逆洗工程への切替えは終了する。弁V′側副弁体
12′は本弁体8′に、本弁体8′の弾性体9′は弁
座10′にそれぞれ密着し、ポンプ21によつて
送られてくる逆洗用水を自己の水圧で出口6′に
対して水封をする。第4図はこの状態を示してい
る。弁V′側筒状体2′内の逆洗用水は浄水管27
を通つて濾過タンク18の下部へ流入し、濁質で
目詰まつた濾過層19を膨張させて逆洗洗浄をす
る。原水室35に出た汚れた洗浄排水は開口部3
4から原・排水管25を流下し、弁V側出入口5
から筒状体2に入り、出口6から洗浄水排水管2
6を流下して洗浄排水桝23に排出する。筒状体
2内において、その内壁と弁体8,12の外周面
との間に間隙があるが、逆止弁31があるので逆
洗した汚水が管24を通つてポンプ20内に逆流
することはない。逆洗用ポンプ21の選定に際し
ての揚程の選び方を記述する。図面に示す如く濾
水送出管28がタンク18よりも高い位置にある
給水用高架水槽22に揚水する場合、濾過を停止
した静止時弁V側本弁体8と副弁体12に作用す
る水頭圧はHlである。逆洗用ポンプ21に対し
ての水頭圧はHl+Hiである、従つてポンプ21
を起動し、弁体を移動させるに必要な管29内の
流水量を得るためのポンプ揚程はHl+Hi+配管
流水抵抗値よりも大でなければならない。図示と
は異なるが濾過水を直接高架水槽22に送水する
のではなく、濾過タンク18よりも低い位置の濾
水槽に送水する場合は、濾過を停止した静止時、
本弁体8と副弁体12に作用する水頭圧はHlで
あり、逆洗用ポンプ21に対しての水頭圧はHt
+Hiである。この場合のポンプ21の揚程はHt
+Hi+配管流水抵抗値よりも大であるものを選
定する。
ついて詳説する。逆洗が終了した時、自動切替弁
1内の副弁体12,12′と本弁体8,8′は点線
で示している位置にある。濾過工程に入る時、濾
過用ポンプ20を起動する。被覆過水である原水
はポンプ20に吸入加圧されて、逆止弁31の弁
を押し開き間24を流れて弁V側入口4から筒状
体2内に噴出する。この噴出流によつて弁V側副
弁体12更に本弁体8は押されて右方に移動を開
始する。弁V′側本弁体8′、副弁体12′も往復
軸7と弁移動具16′を介して右方に移動し、両
者共実線で示している位置に定着し、逆洗の位置
から濾過工程への切替えは終了する。弁V側副弁
体12は本弁体8に、本弁体8の弾性体9は弁座
10にそれぞれ密着し、ポンプ20によつて送ら
れてくる原水を自己の水圧で出口6に対して水封
をする。弁V側筒状体2内の原水は出入口5を出
て原・排水管25を上昇し、開口部34から濾過
タンク18上部の原水室34に入る。ポンプ20
によつて加圧された原水は固定床である濾過層1
9を流下しながら濾過をされ、濾過水となつて濾
過タンク18の下部から浄水管27に流入する。
管27を上昇した濾過水は弁V′側出入口5′から
筒状体2′に入り、出口6′から濾水送出管28に
入り、上昇して逆止弁33を押し開き管28の先
端から給水用高架水槽22内に供給される。濾過
層19がけん濁物で目詰まつてくると、濾過流量
が減少するから濾過を停止して逆洗の工程に入
る。逆洗を行なう時期の検知方法としては、前以
つて設定した濾過抵抗値に達した時、電気信号を
発信して制御盤に送信するか、或はプログラムタ
イマーを制御盤に組込んでおいて、毎月、毎週又
は毎日、1回乃至数回指令を与えるなどの方法が
ある。勿論運転者が濾過の圧力計の指針を見た
り、或は濾過水側の瞬間流量計によつて流量の減
少を知り手動操作で実施してもよい。濾過用ポン
プ20を停止する。濾過タンク18内の圧力が最
低になるまで数秒乃至十数秒のタイミングを置
き、その後に逆洗用ポンプ21を起動する。ポン
プ21により吸入加圧された逆洗用水は、逆止弁
32を開き管29を上昇し、弁V′側入口4′から
筒状体2′内に噴出する。この噴出流によつて副
弁体12′次に本弁体8′が押されて左方に移動を
開始する。弁V側本弁体8、副弁体12も往復軸
7と弁移動具16を介して左方に移動し、両者共
点線で示している位置に定着し、濾過の位置から
逆洗工程への切替えは終了する。弁V′側副弁体
12′は本弁体8′に、本弁体8′の弾性体9′は弁
座10′にそれぞれ密着し、ポンプ21によつて
送られてくる逆洗用水を自己の水圧で出口6′に
対して水封をする。第4図はこの状態を示してい
る。弁V′側筒状体2′内の逆洗用水は浄水管27
を通つて濾過タンク18の下部へ流入し、濁質で
目詰まつた濾過層19を膨張させて逆洗洗浄をす
る。原水室35に出た汚れた洗浄排水は開口部3
4から原・排水管25を流下し、弁V側出入口5
から筒状体2に入り、出口6から洗浄水排水管2
6を流下して洗浄排水桝23に排出する。筒状体
2内において、その内壁と弁体8,12の外周面
との間に間隙があるが、逆止弁31があるので逆
洗した汚水が管24を通つてポンプ20内に逆流
することはない。逆洗用ポンプ21の選定に際し
ての揚程の選び方を記述する。図面に示す如く濾
水送出管28がタンク18よりも高い位置にある
給水用高架水槽22に揚水する場合、濾過を停止
した静止時弁V側本弁体8と副弁体12に作用す
る水頭圧はHlである。逆洗用ポンプ21に対し
ての水頭圧はHl+Hiである、従つてポンプ21
を起動し、弁体を移動させるに必要な管29内の
流水量を得るためのポンプ揚程はHl+Hi+配管
流水抵抗値よりも大でなければならない。図示と
は異なるが濾過水を直接高架水槽22に送水する
のではなく、濾過タンク18よりも低い位置の濾
水槽に送水する場合は、濾過を停止した静止時、
本弁体8と副弁体12に作用する水頭圧はHlで
あり、逆洗用ポンプ21に対しての水頭圧はHt
+Hiである。この場合のポンプ21の揚程はHt
+Hi+配管流水抵抗値よりも大であるものを選
定する。
第9図、第10図の操作・機能について詳説す
る。第9は副弁体12に固定されその一部である
弾性体13が本弁体8に密着し、透孔14Aを閉
じている。弁移動具16はL形で一端は本弁体8
に固定され、その固定軸に対して副弁体12が自
由に滑動できる様に副弁体に孔があけられてい
る。第10図は、往復軸7が左方に移動し、軸7
に固定されている副弁体12が弁移動具16のフ
ツク部分に接触して引張る形で本弁体8を移動す
る状態を示している。弁移動具16は単数個又は
複数個設けられる。なお図示の弁移動具16の軸
部分は本弁体8の姿勢を、往復軸7に対して平行
を保持する働きもするのである。
る。第9は副弁体12に固定されその一部である
弾性体13が本弁体8に密着し、透孔14Aを閉
じている。弁移動具16はL形で一端は本弁体8
に固定され、その固定軸に対して副弁体12が自
由に滑動できる様に副弁体に孔があけられてい
る。第10図は、往復軸7が左方に移動し、軸7
に固定されている副弁体12が弁移動具16のフ
ツク部分に接触して引張る形で本弁体8を移動す
る状態を示している。弁移動具16は単数個又は
複数個設けられる。なお図示の弁移動具16の軸
部分は本弁体8の姿勢を、往復軸7に対して平行
を保持する働きもするのである。
14B,14B′の透孔出口であるが、図面で
は軸受部15の付近において、往復軸7に対して
放射状に多数の孔を穿つてあるが、この形のみに
捕われるものではなく、軸受部15を貫通して設
けてもよい。但し透孔出口14Bにおいて通水が
絞られ、流水抵抗が増大しない様に面積は十分に
広く設定することが肝要である。
は軸受部15の付近において、往復軸7に対して
放射状に多数の孔を穿つてあるが、この形のみに
捕われるものではなく、軸受部15を貫通して設
けてもよい。但し透孔出口14Bにおいて通水が
絞られ、流水抵抗が増大しない様に面積は十分に
広く設定することが肝要である。
本発明は弁V側筒状体2と弁V′側筒状体2′と
の中央に、共通の密封軸受3を設けた一体型の自
動切替弁1について記載しているが、これのみに
限定されるものではない。実公昭56−52449に記
載の切替弁で、図面に示す如く弁V側と弁V′側
と別個に設けた自動切替弁にも同様有効に適用さ
れるのである。
の中央に、共通の密封軸受3を設けた一体型の自
動切替弁1について記載しているが、これのみに
限定されるものではない。実公昭56−52449に記
載の切替弁で、図面に示す如く弁V側と弁V′側
と別個に設けた自動切替弁にも同様有効に適用さ
れるのである。
又図面では弁V、弁V′両方に本弁体8,8′と
副弁体12,12′を設けているが、これのみに
限定されるものではない。弁体を切替える前の状
態において、弁体を閉じる方向に作用する静水圧
が高い側に本弁体と副弁体と分割して設け、静水
圧が1mとか1.5m程度と低い側には分割しない
一体形の本弁体を用いてもよいのである。
副弁体12,12′を設けているが、これのみに
限定されるものではない。弁体を切替える前の状
態において、弁体を閉じる方向に作用する静水圧
が高い側に本弁体と副弁体と分割して設け、静水
圧が1mとか1.5m程度と低い側には分割しない
一体形の本弁体を用いてもよいのである。
本発明による自動切替弁の用途としては、濾過
と逆洗の弁切替えを必要とする水、油、溶剤など
の濾過機のみならず、正逆方向流れの切替えを必
要とする装置、例えば油圧装置の切替弁として、
或は受液槽に入つている2種又は数種に亙る液体
の混合装置の自動切替弁としても有効に利用され
るのである。
と逆洗の弁切替えを必要とする水、油、溶剤など
の濾過機のみならず、正逆方向流れの切替えを必
要とする装置、例えば油圧装置の切替弁として、
或は受液槽に入つている2種又は数種に亙る液体
の混合装置の自動切替弁としても有効に利用され
るのである。
第1図は本発明の自動切替弁の一実施態様を示
す縦断面図である。第2図〜第7図は、第1図の
切替弁の種々の切替え位置を示す縦断面図であ
る。第8図は、第1図の切替弁を濾過機と組合せ
て用いる状態を示した概略図である。第9図は、
弁移動具の一実施例を示す断面図であり、第10
図はその移動具が副弁体12に押される状態を示
す断面図である。 2,2′……筒状体、8,8′……本弁体、V,
V′……弁、7……往復軸、14A,14A′……
透孔、14B,14B′……透孔出口、14C,
14C′……透孔入口、12,12′……副弁体、
A……閉鎖面、B……受圧面、16……弁移動
具。
す縦断面図である。第2図〜第7図は、第1図の
切替弁の種々の切替え位置を示す縦断面図であ
る。第8図は、第1図の切替弁を濾過機と組合せ
て用いる状態を示した概略図である。第9図は、
弁移動具の一実施例を示す断面図であり、第10
図はその移動具が副弁体12に押される状態を示
す断面図である。 2,2′……筒状体、8,8′……本弁体、V,
V′……弁、7……往復軸、14A,14A′……
透孔、14B,14B′……透孔出口、14C,
14C′……透孔入口、12,12′……副弁体、
A……閉鎖面、B……受圧面、16……弁移動
具。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 入口、出入口、出口の3開口を有する2個の
筒状体2,2′の夫々の内部を、往復滑動する本
弁体8,8′の位置を変えて所定位置にて停止さ
せることにより、入口と出入口との連通と、出入
口と出口との連通との切替えを可能とした弁V,
V′2個を、前記本弁体の滑動方向が一致する如く
個別的にもしくは一体的に設け、前記弁V,V′2
個の対向隔壁を摺動自在に貫通する往復軸7によ
つて前記本弁体8と8′を連結してなる切替弁に
おいて: 前記2個の弁V,V′の夫々の中に内設した本
弁体8,8′の内部に、本弁体を貫通し、透孔出
口14B,14B′及び透孔入口14C,14C′を
有する透孔14A,14A′を形成し、透孔入口
を開閉するための副弁体12,12′を透孔入口
に対向して往復軸7に固定し、本弁体に対向する
側の副弁体を閉鎖面Aを透孔入口より大きく、且
反対側の受圧面Bより実質的に小さくし、副弁体
と筒状体2,2′の内面との間には処理液体の通
過隙間を形成し、更に往復軸の移動を本弁体に伝
達するための弁移動具16を往復軸又は本弁体に
設けてなる自動切替弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60102707A JPS61262272A (ja) | 1985-05-16 | 1985-05-16 | 自動切替弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP60102707A JPS61262272A (ja) | 1985-05-16 | 1985-05-16 | 自動切替弁 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61262272A JPS61262272A (ja) | 1986-11-20 |
JPH0314102B2 true JPH0314102B2 (ja) | 1991-02-26 |
Family
ID=14334738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP60102707A Granted JPS61262272A (ja) | 1985-05-16 | 1985-05-16 | 自動切替弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS61262272A (ja) |
-
1985
- 1985-05-16 JP JP60102707A patent/JPS61262272A/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61262272A (ja) | 1986-11-20 |
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