JPH03140641A - 防振ブッシュ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、内筒と外筒との間に防振ゴム体が介装されて
内外筒間の振動伝達を遮断する防振ブツシュの改良に関
する。

従来の技術 例えば自動車用変速機のフロアシフト型コントロールリ
ンケージ機構において、コントロールロッドに接続した
コントロールレバーを支持するために第３図に示すよう
なサポートロッド１が用いられることがある。このサポ
ートロッド１は、先端のフランジ部２がコントロールレ
バー（図示セず）に接続されるもので、基端の円筒状の
外筒３が防振ゴム体４を介してブラケット５に支持され
ている。

詳しくは、第４図にも示すように内筒６が内挿された防
振ゴム体４を外筒３に挿入するとともに、防振ゴム体４
の両端面に、一部が皿ばね形状に形成されてワッシャー
を兼ねたブラケット５と同じく皿ばね形状のワッシャー
７とを当てがった上、内筒６に挿入されるポル′ト８と
ナツト９とでブラケット５とワッシャー７とともに防振
ゴム体４が共線めされでいるものである。そして、防振
ゴム体４はブラケット５側からコントロールレバーヘエ
ンジン振動が伝達されるのを防止する役目をする。

ここで、上記の防振ゴム体４は適度な硬度を有するゴム
にて円筒状に一体に成形されているもので、第４図に示
すようにその両端面の中央部にはブラケット５およびワ
ッシャー７の膨出部を受容するための窪み１０が予め形
成されている。また外筒３と対向する防振ゴム体４の外
周面には外筒３の内周面１２に圧接嵌合する複数の突条
部１１が形成されているほか、上記内周面１２に対し微
小間隙を介して対向するストッパ部１３が突出形成され
ていて、このストッパ部１３は内筒６と外筒３との間の
直径方向の過度の相対変位を防止する役目をする。さら
に、防振ゴム体４の軸心方向両端部には外筒３の端面を
覆うようにフランジ部１４が延長形成されており、この
フランジ部１４があるために外筒３とブラケット５ある
いはワッシャー７との金属同士の直接接触が防止されて
いる。

すなわち、上記の防振ブツシュの構造においては、通常
は外筒３の内周面１２に対して突条部１１のみが圧接し
ているので、径方向の変位に対するばね定数が比較的小
さく保たれ、これによって振動の伝達が遮断される。ま
た、コントロールレバーが操作されて大きな人力が作用
すると、外筒３の内周面１２がストッパ部１３に圧接す
るためにばね定数が急激に立ち上がることになる。

発明が解決しようとする課題 上記のような従来の構造によると、ボルト８およびナツ
ト９の締付力によりブラケット５とワッシャー７とを締
め付けた場合には、防振ゴム体４のうちフランジ部１４
の根元部分がブラケット５およびワッシャー７のショル
ダー部１５によって圧縮されることから、第２図に示す
ようにボルト８およびナツト９の締め加減（締め代）次
第で防振ゴム体４の径方向のばね特性（ばね定数）が大
きく変化してしまう。その結果、ボルト８およびナツト
９の締め代を厳格に管理しないかぎり防振ブッンユのば
ね特性にばらつきが生ずることとなって好ましくない。

本発明は以上のような問題点に鑑みてなされたもので、
その目的とするところは、ボルトおよびナツトの締め代
が防振ゴム体のばね特性に与える影響を可及的に小さく
した構造を提供することにある。

課題を解決するための手段 本発明は、防振ゴム体の両端面のうちワッシャーのショ
ルダー部が圧接するフランジ部の根元部分に環状の空隙
部を形成したことを特徴としている。

作用 この構造によると、空隙部があるためにワッシャーのシ
ョルダー部がフランジ部の根元部分に直接接触すること
が回避され、ボルトおよびナツトの締付力がフランジ部
の根元部分に与える拘束力が緩和される。その結果、ボ
ルトおよびナツトの締め加減に基づ（防振ゴム体のばね
特性の変化の幅が小さ（なり、防振ブッンユとしてのば
ね特性のばらつきを抑制することができるようになる。

実施例 第１図は本発明のより具体的な一実施例を示す図で、第
４図と共通する部分には同一符号を付しである。

第１図に示すように、防振ゴム体４の両端部のうちワッ
シャー７およびワッシャーを兼ねたブラケット５が圧接
する部分、すなわちワッシャー７およびブラケット５の
ショルダー部１５が圧接するフランジ部１４の根元部分
全周に微小深さをもって環状の空隙部１６を形成した点
が従来構造のものと異なっている。

この構造によれば、ボルト８とナツト９を用いて防振ゴ
ム体４をブラケット５およびワッシャー７とともに共線
めした場合、防振ゴム体４はボルト８およびナツト９の
締付力によって軸心方向に圧締されるものの、フランジ
部１４の根元部分には空隙部１６があるためにブラケッ
ト５およびワッシャー７のショルダー部１５がフランジ
部１４の根元部分に直接接触するのが防止される。

したがって、ブラケット５とワッシャー７とによるフラ
ンジ部１４の根元部分での拘束力が従来よりも小さいも
のとなり、ボルト８およびナツト９の締め加減による防
振ゴム体４のばね特性の変化の幅が大幅に抑制される。

第２図は上記のボルト８およびナツト９の締め代による
防振ゴム体４のばね特性の変化を示したもので、従来構
造と比べて本発明構造のものの方がばね特性の変化の幅
が著しく小さいことがわかる。

発明の効果 以上のように本発明によれば、防振ゴム体の両端面のう
ちワッシャーのショルダー部が圧接するフランジ部の根
元部分に環状の空隙部を形成したことにより、ボルト、
ナツトを用いてワッシャー間で防振ゴム体を圧締したと
しても空隙部によってワッシャーとフランジ部の根元部
分との直接接触が回避されることから、フランジ部の根
元部分での拘束力が緩和される。その結果、ボルト、す
ｙ）の締め加減すなわち締め代に応じた防振ゴム体のば
ね特性の変化の幅が従来よりも大幅に小さいものとなり
、従来のような面倒な締め代の管理の必要なくして防振
ブツシュとしてのばね特性のばらつきを抑制できるよう
になる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示す断面図、第２図はボル
ト、ナツトの締め代とばね特性との関係を示す特性図、
第３図は変速機のコントロールリンケージ機構の要部分
解斜視図、第４図は第３図の機構に用いられる従来の防
振ブツシュの一例を示す断面図である。 ３・・・外筒、４・・・防振ゴム体、５・・・ブラケッ
ト（ワッシャー）、６・・・内筒、７・・・ワッシャー
、８・・・ボルト、９・・・ナツト、ＩＯ・・・窪み、
１４・・・フランジ部、１５・・・ショルダー部、１６
・・・空隙部。 第１図 第２図 騨のべ 第３図 第４図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）内筒と外筒との間に、軸心方向両端部にフランジ
   部を、有し且つ両端面中央部が窪んだ円筒形状の防振ゴ
   ム体を介装し、防振ゴム体の両端面に皿ばね形状のワッ
   シャーを当てがった上で内筒に挿入されるボルトとナッ
   トとで防振ゴム体を圧締するようにした防振ブッシュに
   おいて、 防振ゴム体の両端面のうちワッシャーのショルダー部が
   圧接するフランジ部の根元部分に環状の空隙部を形成し
   たことを特徴とする防振ブッシュ。