JPH03140330A - 生物学的活性物質固定体及びその製造方法並びにその製造用担体及びその使用方法 - Google Patents

生物学的活性物質固定体及びその製造方法並びにその製造用担体及びその使用方法

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JPH03140330A
JPH03140330A JP1278363A JP27836389A JPH03140330A JP H03140330 A JPH03140330 A JP H03140330A JP 1278363 A JP1278363 A JP 1278363A JP 27836389 A JP27836389 A JP 27836389A JP H03140330 A JPH03140330 A JP H03140330A
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Toshitsugu Matsuki
寿嗣 松木
Noritsugu Saiki
斎木 紀次
Shingo Emi
江見 慎悟
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Teijin Ltd
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  • Polymers With Sulfur, Phosphorus Or Metals In The Main Chain (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は生物学的活性物質固定体に関する。さらに詳し
くは固定体が親水性であるポリホスファゼンポリマーか
ら構成される生物学的活性物質固定体に関する。
〈従来技術〉 近年、生物学的活性物質を用いた化学工業プロセス、臨
床化学用材料などの研究開発が盛んに行われている。
生物学的活性物質の1つである生物内の種々の反1,6
を触媒する酵素が司どる生化学反応は、有機化学反応と
比べて (1)常温、常圧下で反応が進行するので所要エネルギ
ーが大幅に節減できる。
(2)特定の構成の特定の位置に特異的に反応が起こる
ので副生成物が少なく収率の向上が可能であり、精製も
容易である。
(3)基質特異的が厳密なため、社々の化合物の混在下
でも特定の物質のみj′:A択的に変化させうる。
などの利点を有している。
しかしながら、水溶性の球状蛋白質である酵素は熱、有
機溶媒、酸性やアルカリ性溶液に対して不安定であり容
易にその活性を失う。また、これまで酵素は水溶液中に
溶解して用いられその回収は困難であったので、通常1
回の反応ごとに捨てられてしまいきわめて不経済であっ
た。
酵素の固定化は、このような酵素の持つ欠点を除いて長
所を利用するための技術である。
酵素の固定化方法としては、(1)担体結合法、(2)
架橋法、(3)包括法やそれらを組み合わせた複合法な
どがある。これらの技術を利用して酵素を利用した化学
工業プロセスの開発が行われている。さらに近年、酵素
のみならず、NAD(P)/NAD (P)HやATP
のような補因子、細胞内オルガネラ、微生物菌体、動植
′PJJJ細胞なども固定化して利用する技術が報告さ
れている。これらの技術において酵素等に用いた生化学
反応を行うためには機能を発現できる酵素等が数多く存
在していることが望ましい。
また、臨床検査分野においても、抗原、抗体などの生物
学的活性物質をポリスチレン系ラテックス等の固体担体
に固定化して診断に用いられている。これらの固定化法
は吸着型と(ヒ学結合型に分けられる。現在実用化され
ているものは、はとんどが吸着型と思われるがこれらは
生物学的活性物質(抗体タンパク等)とラテックスの疎
水性相互作用にとらづく物理吸着を主とするため、生物
学的活性物質の脱離や診断における免疫化学的反応に好
ましくないタンパクが吸着するという可能性がある。従
って表面に反応性が高くかつ安定な官能基を高濃度にか
つ定量的に有し水系での反応で容易にタンパクなどを(
ヒ学結合的に固定できる担体があれば上記不都合な点を
解決することができる。
さらにアフィニティータロマドグラフィーのような生物
学的親和性を利用した分角1精製技術にも担体への生物
学的活性物質の固定化が必要となる。
この技術においても精製しようとする物質と生物学的親
和性を存する生物学的活性物質を数多く固定化している
ことが望ましく、かつ、精製しようとする物質が担体へ
非′J!r異的に吸着しないことが必要とされる。
先に、本発明者らは、ポリホスファゼンからなる成形物
の表面を処理して、該表層部に生物学的活性物質(以下
リガンドということがある)を固定化できる官能基(更
に反応させることにより、リガンドを固定化できる官能
基に変換し得るものも含む)を導入した生物学的活性物
質固定用担体を提案したく特開平1−30650号公報
参照〉。また、マクロモレキュルズ19巻(No、6)
 1502頁(Macromolecules 19 
(6)1.502)には、多孔質アルミナ上にポリビス
アリールオキシホスファゼンを担持させ、表層部のポリ
ホスファゼンにアミン基を導入し、これに酵素を固定化
することが提案されている。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、これらの担体をアフイニテイクロマトグ
ラフィーあるいは診断薬にそのまま応用した場合、リガ
ンドと結合し得る官能基を有さない側鎖が疎水性である
と、リガンドと親和性の5F)る物質〈以下目的物質と
称することがある)以外の物質が担体に疎水結合等によ
り吸着して、分Ai精度あるいは診断精度が低下する場
合がある。
また、特開平1づ0650号公報に提案されている担体
では、ポリホスファゼンの側鎖に存在する生物学的活性
物質と結合可能な官能基の数が多すぎるために、生物学
的活性物質を数多く、又は定量的に固定できるものの、
固定した生物学的活性物質の三次元的構造が変化したり
、活性部位が上記官能基で不活性化される等の不都合な
現象が発生する場合もある。更には、生物学的活性物質
と結合しなかった官能基に、後にリガンドとなるべきで
はない他の生物学的活性物質が結合してしまうこともあ
る。かかる固定体がアフイニテイクロマトグラフィーに
用いられた場合には、リガンドと親和性のある目的物質
以外のものによって目的物質が汚染されることにつなが
るし、診断薬に用いた場合には、誤診につながるなど不
都合な点が多い。
く間圧を解決するための手段〉 本発明名らは、かかる不都合な点を解決すべく鋭意研究
の結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、ポリホスファゼンポリマーから構成さ
れる生物学的活性物質固定体であって、該固定体の少な
くとも表層部のポリホスファゼンポリマーの側鎖は、そ
の少なくとも一部の側鎖に生物学的活性物質が結合固定
されかつ残りの側鎖は非反応性であって親水性を有する
有機基から実質的になることを特徴とする生物学的活性
物質固定体に係るものである。
本発明でいう生物学的活性物質とは、生体内にある物質
と特異的に相互作用を示ず物質であって、例えば酵素、
抗体、核酸等の高分子、補酵素、ハブテン等の低分子い
ずれであってもよく、目的に応じて適宜還択して用いれ
ば良い。
ポリホスファゼンポリマーは、主鎖がリンと窒素のみか
ら構成されている高分子であって、側頭に種々のものを
尋人することができるので、それにより種々の性質を示
すことが知ちれている。
本発明の生物学的活性物質固定体は、かかるポリホスフ
ァゼンポリマーから構成されるものであって、該固定体
の少なくとも表層部のポリホスファゼンは、生物学的活
性物質が結合固定された側鎖を有し、かつ残りの側鎖は
実質的に非反応性であって親水性を有する有機基からな
る必要がある。
生物学的活性物質が結合固定された側鎖とは、生物学的
活性物質がエステル結合、アミド結合、アミノ結合、エ
ーテル結合、千オニーチル結合等の共有結合により有機
基に結合したものを言い、1つの側鎖中に固定される該
生物学的活性′S質の数は単数であっても複数であって
もよいし、1つの生物学的活性物質は単数の位1で固定
されていても複数の位置で固定されていてもよいし、ま
た、側鎖の中央、末端いずれの位置に固定されていても
よい。通常は側鎖の末端のみに単数の箇所で結合固定化
されていることが、使用時の分子4@精度、生物学的活
性度等向上の面で好ましい。
また、この側鎖は、生物学的活性物質を除いた場合の最
長連鎖原子数が14以内(分枝及び水素は含まない)が
好ましく、しかも酸素、窒素、イオウ等のへテロ原子が
直接分枝として結合していない炭素原子が6個以上連続
して並ぶことのないものが好ましい。連5N原子数が1
4を越えると、生物学的活性物質を固定する際の反応性
が低下する顔向があり、一方上記の如き炭素原子が6個
以上連続すると非特異吸着が増加する、あるいは固定化
された生物学的活性物質の活性度が低下する等の不都合
を現象が発生する場合がある。なお、側鎖には分枝鎖を
有していてもよいが、かかる分子鎖を構成する原子数は
、上記最長連鎖原子数未満のものが好ましい(この場合
においても水素原子は含まない)。
本発明においては、少なくとも表層部のポリホスファゼ
ン側鎖のうち上記側鎖以外は、非反応性であって親水性
を有する有機基から実質的になる必要がある。ここでい
うパ実質的に′とは、残りのすべての側鎖が上記有機基
からなることを怠昧するのではなく、本願の目的、すな
わち非特異吸着を減少させる、生物学的活性物質の活性
度を維持するといった目的を損なわない範囲で池の有機
基が存在していてもよいことをいう。この量は、本発明
の担体の使用目的によって変わるが、通常は5モル0≦
以下、好ましくは2モル%以下である。
本発明でいう非反応性を有する有機基とは、本発明の担
体を使用して例えば生体物質を分離精製する場合、通常
の使用条件の下ではこの有機基と生木物質が反応して共
有結合、イオン結合等しないことをいう。また親水性を
有するとは、同じく生体e[が疎水性結合等によって非
特異吸着されないことをいう。
かかる有機基としては、例えば水酸基及び/又はエチレ
ンオキシ単位を有する有機基が好ましく用いられる。
水酸基を有している有機基の場合、すなわち側鎖に水酸
基を有している場合には、水酸基は側鎖のどの位置にあ
ってもよく、単数、複数いずれであってもよい。なお、
側鎖中の主鎖に結合した原子より数えて最も遠い原子ま
での数(最長連鎖長)は25以下、特に20以下が好ま
しく、分枝鎖として前記最長連鎖長の数より少ない原子
数を有する有機基を有していてもよい(この場合も水素
原子を除く。以下同じ)。しかし、前述と同様に酸素、
窒素、イオウ等のへテロ原子が結合していない炭素原子
を4個以上連続して結合している場合には、本発明でい
う親水性が低下して非特異吸着等が起こる傾向がある。
また、側鎖の連鎖長が25を越える場合には、ホスファ
ゼンポリマーの水溶性が極めて大きくなるため、側鎖間
を反応させる等により架橋させ水不溶性にせねばならず
、逆にあまりに架橋の程度を大きくしすぎると、生物学
的活性物質の担体内への移動が遅くなって効率よく本発
明の生物学的活性物質固定体を製造できなかったり、あ
るいは使用時生体物質と相互作用させる場合に生体物質
が該生物学的活性物質の固定された位置へ移動し難くな
って不都合(例えば活性度低下)が生ずる場合もある。
また、エチレンオキシ単位を有している有機基の場合に
は、通常エチレンオキシ繰り返し単位の片末端が炭素数
1〜4の脂肪族基く炭素以外のへテロ原子を含んでもよ
い)又は水素(この場合は+酸基を有することになる)
であることが好ましい。これより炭素数の大きい脂肪族
基の場合は前述の如くヘテロ原子が結合していない炭素
原子が連続して4個以上並ばないようにする必要がある
エチレンオキシ単位の繰り遅し数は任意であるが、あま
りに大きすぎると前述の水酸基を有する側鎖の場合と同
じく、ポリホスファゼンの水溶性がよくなりすぎたり、
生物学的活性物質の固定が困難になったり、あるいは使
用時の活性度が低下するため望ましくなく、前述と同じ
く最長連鎖長が25以下となるよう繰り遅し単位数を選
択するのが好ましい。なお、エチレンオキシ単位は該側
鎖中に連続して入っていてもよく、複数に別れて入って
いてもよい。
以上に説明した非反応性親水性有機基には、前記非反応
性を満足する範囲内で、イミン結合、アミノ結合、エス
テル結合、アミド結合、エーテル結合等、あるいは池の
官能基を有していてもよい。
本発明における生物学的活性物質を固定した側鎖と非反
応性・親水性の側鎖との割合は、最終的に使用する目的
により適宜選択すればよい。一般に生物学的活性物質は
立木的に嵩高いものが多く、またこの生物学的活性物質
と相互作用して吸着固定される生体物質も嵩高いものが
多いため、前者の数をあまりに多くしてもその効果は飽
和ないしは逆に低下する傾向がある。通常は、生物学的
活性物質が固定された側鎖と親水性の側鎖の比は1/1
〜!/100000が好ましく、特に1/10〜1/1
0000が好ましく採用される。
以上に説明した生物学的活性物質(0と略記)を固定し
た側鎖(A)及び非反応性で親水性を有する側鎖(B)
としては、下記のものを例示することができる。なお、
式に示す側鎖は、ポリホスファゼン主鎖のリン原子に結
合するものである。
rfIJ藺(A)ニ ー0CH2CH2N=CH(CH2)s CH=N  
Q−OCR2CH2N)((CH2) 5 NH’DO
CH2CHCH2N=CH(CH2)s CH0)(=
N  C) −0CH2CHCH2N)((CH2)5 N)l−C
1OH +0CHzCHz)2 N=CH(CH2)3 CH=
N−[F] +OCR2CR2) OH (CH2> OH−O −OCH2CH2NHCO−[F] OCR2CR2CR2N l(CO−■晶 + OCR2CR2) NHCO−[F] OH N HN HC,0 (CR2) CONHNHCO−[F] 非反応性親水性側鎖(B): 0CR2C)L!OH。
一0CH2CH20CH2CH20H 0CH (CH20H) −OCR2CH (OH) CH20)( −OCH2CH2N=CH(CFム )3C)(=NC
H2CH20H −OCH2CH2N)( (CH2) NHCH2CH20H OCH2CH20CH2CH2N =CH(CH2) 3 CH=NC囲CR20)(−O
CR2CHCR2S OH ■ OH <CH2) NHCO−Q N)( (CH2) ONH ■ N)l (CR2) coo−。
−N F( (CH2) NHCOC)1 OR2 (CH2) [F]  N H (CH2) −CI NH (CH2) COCR2CR2S −C) NH (CH2) NHCOCH2NH−CI NH(CH2)  6 NHCO(CH2)  2−C
ON H ■ 0 CR2CR20CR2CR2N H(CR2) q
−NHCH2CH20H −OCH2CH2N=CH(CH2) 3CH= N 
CR2CR20CR2CR20H−〇CH2CH2NH
(CH2)s  NH−CR2CR20CR2C820
1( OCH2CH20CH2CH2N=CH(CH2)3 
CHNCH2CH20CH2CH20)( OCH2CH2OCH2CH2N H(CH2) 、N
 H−CR2CR20CR2CR201−(−OCR2
CR2N  =  CH(CR2)   3   CI
−(=N−C(CH20H):= −OCR2CR2N H(CR2) 5 N HC(C
H20H)3 0  CH2C)!、! OCH2CH2N  =  
CH<  CH2)   3  CH= N −C< 
CH2OH)  3 OCH2CH20CH2CH2NH(CH2)s  N
HC(CH2OH)   3 ○CH2CH2N)(CH2ON OCH2CH20CH2CH2NHCH20H−OCH
2CH20CH2CH20CH2OCH2CH20CH
2CH20CH2CH20CH3以上に詳述した本発明
の生物学的活性物質固定体は以下の如くして得られる。
すなわち、ポリホスファゼンからなる成形物の少なくと
も表層部のポリホスファゼンポリマーの側鎖が、実質的
に生物学的活性物質と反応して結合固体化できる官能基
を有する側Mのみからなるか(担#、1と略す)、もし
くは該側鎖と前述の非反応性で親水性を有する側鎖とか
らなる生物学的活性物質固定用担体(担体2と略す)を
、生物学的活性物質を含有する溶液(通常は水溶液)に
接触させることにより、所望の量を固定すればよい。
この際、固定量をコントロールするには、溶液の濃度、
処理時間、処理温度、処理液のpH等をコントロールす
ればよく、また、上記の担体1もしくは担体2中に存在
する生物学的活性物質と反応して結合固定し得る官能基
の量をあらかじめコ〉・トロールしておいてらよい。
なお、官能基の量が過剰に存在していて生物学的活性物
質を固定した後に残っている場合には、かかる官能基が
使用時の非特異吸着による分^IIv製度の低下、生物
学的活性物質の活性度の低下を引き起こす傾向があるの
で、前述の非反応性で親水性のものに転換しておく必要
がある。その場合には、該官能基の種類によって反応剤
を適宜泗択すればよく、例えばアミノ基の場合には、ホ
ルムアルデヒドでヒドロキシメチル化する方法、エポキ
シ化合物と反応させる方法があり、カルボキシル基また
はアルデヒド基の場合には還元剤でアルコールまで還元
せしめる方法が好ましく用いられる。以上に示した反応
条件は、特に限定されるものではなく、生物学的活性物
質が変質しない条件、通常は室温以下で該生物学的活性
物質に適合しなpH粂件下で行えばよい。
かかる製造法のなかでも、前記担体2であって生物学的
活性物質と反応して結合固体1ヒできる官能基を有する
側鎖が必要最小限の量存在するものを使用する方法は、
上述のような過剰の官能基をさらに反応させる必要もな
く、また生物学的活性物質を結合させる際、活性部位と
反応して活性度が低下する割合も小さいため特に好まし
い。この最適量は使用する生物学的活性物質の種類(特
に嵩高さが影響)により、また対象とする目的物質の種
類(嵩高さが影響〉によって変わってくるが、−船釣に
は前記官能基を有する側」と親水性を有する側鎖の比が
1/1〜1/100000、特に1/10〜l/100
00とするのが望ましい。
また、ここでいう生物学的活性物質と反応して結合固定
化し得る官能基とは、生物学的活性物質とそのまま通常
の条件で反応し得るものだけでなく、あらかじめ誘導体
に変換させると反応し得るものをも含むものである。か
かる官能基としては、例えば、アミノ基、水酸基、千オ
ール基、アルデヒド基、エポキシ基、カルボキシル基、
ジアゾニウム塩基等を挙げることができる。これらの中
で、水酸基、カルボキシル基等は通常シアン化ブロマイ
ドあるいは力lレボジイミド、N−ヒドロキシ゛ナクシ
ンイミド等により活性化して用いられる。
生物学的活性物質と結合しうる官能基が、例えば、アル
デヒド基の場合には、生物学的活性物質中のアミン基と
反応してイミン結合が形成されることにより、該生物学
的活性物質は担体に固定される。この際、イミン結合は
加水分解し易いため、シアン化ホウ水素化ナトリウム、
ジメチルアミンボラン、トリメチルアミンボラン、テト
ラメチルボロハイドライド、ナトリウムボロハイドライ
ド等の還元剤で還元するのが好ましい。
また、生物学的活性物質と結合しうる官能基がアミン基
の場合には、生物学的活性物質のアルデヒド基と反応せ
しめるか、生物学的活性物質中のカルボキシ基とカルボ
ジイミド等の脱水剤存在下反応せしめるか、もしくは生
物学的活性物質中のカルボキシル基をあらかじめ活性エ
ステル化した後反応せしめるかして、生物学的活性物質
は担体に固定される。
さらには、生物学的活性物質と結合しうる官能基がカル
ボキシ基の場合には、あらかじめ活性エステル化するか
、もしくは脱水剤を併用して、生物学的活性物質中のア
ミン基と反応せしめることにより、生物学的活性物質は
担体に固定される。
次に、上述の方法で用いられる担体1及び担体2の製造
法について説明する。なお、担体1と担体2は成形物表
層部のホスファゼンポリマーに存在する側鎖の種類及び
その割合が異るのみで本質的には同様の方法により製造
できるので、以下担体2の製造法について説明する。
かかる担体の製造法は、大別すると下記3つの方法を挙
げることができる。すなわち、(1)あらかじめ、前記
生物学的活性物質と反応し得る官能基を有する側鎖(A
′)及び非反応性で親水性を有する側鎖(B′)から実
質的になる側鎖を有するポリホスファゼンポリマーを製
造し、これを成形ないしは他の疎水性側」、好ましくは
実質的にトリフルオロエトキシ基からなる側鎖のポリホ
スファゼン成形体表面に塗布・偵層する方法、及び (2)あらかじめ、上記側M (A’ )及び(B′)
とは異なる側鎖を有するポリホスファゼンポリマーを製
造して所望の形態の成形物となした後、少なくともその
成形物の表層部に存在するポリホスファゼンの側鎖を、
前記生物学的活性物質と反応し得る官能基を有する側鎖
(A′)及び7・″又は非反応性で親水性を有する側鎖
(B′)に変換せしめる方法、及び (3)上記1,2において、生物学的活性物質と反応し
得る官能基を有する側鎖(A′)をあらかじめ過剰に導
入しておき((側鎖(B′)は実質的に存在しなくても
よい:この場合は担体1に相当))、その側51(A’
)の一部を非反応性で親水性の側鎖(B′)に変換せし
める方法 である。
まず、(1)の方法においては、公知の方法によりポリ
ジクロロホスファゼンを得た後、生物学的活性物質と結
合できる官能基(さらに処理することによってかかる官
能基に変換し得る官能基の前駆体も含む)を有する側鎖
(A′)となり得る有機化合物と、非反応性親水性側鎖
(B′)となり得る有機化合物とを、所望の割合でかつ
所望の順序で反応させればよい。この際の反応条件は特
に限定する必要はなく、導入する側鎖の種類によって適
宜選択すればよい。なお、導入された官能基が前記前駆
体の場合には、その前駆体の種類に応じて、公知の方法
により生物学的活性物質と結合し得る官能基に変換すれ
ばよい。
また、(2)の方法においては、前述と同様にポリジク
ロロホスファゼンを得た後、1級のアルコールまたはフ
ェノール類、例えばトリフルオロエタノールと反応させ
て成形性の良好なポリジアルコキシホスファゼンとなし
、これからフィルム、繊維、粒状等の成形物を得る。次
いで、該成形物の少なくとも表層部のポリホスファゼン
側鎖を、公知の方法により上記と同じ側鎖(A′)及び
7/又は(B′)に転換する方法である。この場合にお
いても、その反応条件等は特に限定する必要がなく、用
いる有機化合物の種類に応じて適宜jx釈すればよい。
なお、本方法において、側鎖の置換を溶液中にて実施し
、その1換度を100%としてもよく、この場合は(1
)の方法に分類されると同じものが得られる(側鎖(A
′)及び(B′)の種類によっては、ポリジクロルホス
ファゼンから直接製造することが困難な場合があり、そ
のような場合に適した方法である〉。
また、方法(3)においては、上述の(1)、 +2)
において導入した生物学的活性物質と結合可能な官能基
を、さらに親水性有機化合物と反応せしめる方法で(l
る。なお、ここでいう親水性有機化合物とは、前述の親
水性側鎖を生ずるものならば何でもよいが、分子内に生
物学的活性物質と結合可能な官能基と反応する官能基を
有し、かつ水酸基及び、/′又はエチレンオキシ単位を
含んでいることが好ましい。例えば、生物学的活性物質
と結合可能な官能基がアルデヒド基、水酸基を臭化シア
ンで活性化したもの、アミノ基を臭化シアンで活性化し
たものあるいは芳香族アミン基をジアゾ化したものであ
る場合には、モノエタノールアミン、トリスヒドロキシ
メチルアミノメタン、2−アミノエトキシエタノール等
が好ましく用いられ、中でもモノエタノールアミンが特
に好ましい。
該官能基がカルボキシ基の場合には、カルボジイミド類
等の脱水剤を併用した、あるいはあらかじめカルボキシ
ル基の活性エステル化を行った後、モノエタノールアミ
ン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、2−アミン
エトキシエタノール等を反応させるのが好ましい。なお
、この場合においてもモノエタノールアミンが特に好ま
しい。
生物学的活性物質を結合可能な官能基を有する側鎖の一
部を親水性を有する側鎖に転換せしめる方法としては、
該官能基と反応して水酸基及び7/又はエチレンオキシ
単位を新たに生成するような方法でもよい。かかる方法
としては、例えば、該官能基がアミノ基の場合には、ホ
ルムアルデヒドで一部をヒドロキシメチル化する方法も
しくはエポキシ化合物と反応せしめる方法が好ましく、
該官能基がカルボキシ基またはアルデヒド基の場合には
、還元剤によりアルコールまで還元せしめる方法が好ま
しく用いられる。
以上に説明した方法において、生物学的活性物質と結合
可能な官能基を導入する具体例としては、例えば以下の
如くして行われる。
官能基がアミノ基の場合には、公知の方法でポリジクロ
ロホスファゼンを得な後、これとニトロアルコールのア
ルカリ金属塩とを溶媒中で反応せしめてまずボリン〈ニ
トロアルコキシ)ホスファゼンとし、次にニトロ基を公
知の方法で還元せしめてアミノ基となす方法、又は、ポ
リジクロロホスファゼンとトリフロロエタノールのアル
カリ金属塩よりポリビストリフロロエトキシホスファゼ
ンを得たのち、これとアミノアルコキシドとを反応せし
めて側鎖の交換を行ってアミノ基を有する側鎖を導入す
る方法等を例示することができる。
アミン基をさらにジアゾ化して用いる場合には、上記の
アミン基の導入の際、芳香族アミノ基を導入し、次いで
公知の方法によりジアゾ化すればよいし、アミン基を臭
化シアンなどで活性化して用いてもよい。
また、該官能基がアルデヒド基の場合には、上述の方法
によりアミン基を側鎖に有したポリホスファゼンを調製
した後、大過剰のグルタルアルデヒド等のジアルデヒド
で処理して、片側のアルデヒド基のみがアミノ基と結合
したものを得るか、あるいはアルデヒド基をアセタール
でまず保護しておいたものとポリジクロロホスファゼン
あるいはポリジアルコキシホスファゼンとを反応せしめ
た後、酸でアセタールを脱保護した後行る方法を例示す
ることができる。
また、該官能基がカルボキシ基の場合には、公知の方法
で得られるポリジクロロホスファゼンあるいはポリジア
ルコキシホスファゼンとヒドロキシカルボン酸のジアル
カリ金属塩とを反応させることにより、アルコキシ部分
が選択的に反応した側鎖にカルボキシ基を有するポリホ
スファゼンを得る方法を例示することができる。
このようにして導入されたカルボキシ基は、生物学的活
性物質と反応する前あらかじめ活性エステル化等の後処
理を行って、活性化しておいてもよい。
また、該官能基が水酸基の場合には、公知の方法で得ら
れるポリジクロロホスファゼンあるいはポリジアルコキ
シホスファゼンとジオールのモノアルカリ金属塩とを反
応せしめる方法が例示される。このようにして導入され
た水酸基は、通常そのままでは生物学的活性物質と反応
させることは困難なので、例えば、臭化シアンなどで活
性化した状態で生物学的活性物質の固定に倶される。
また、官能基がエポキシ基の場合には、ポリジクロロホ
スファゼンと、エポキシ基及び水酸基を有した化合物と
を、塩基存在下に低温で反応せしめるか、もしくは、ハ
ロヒドリン基を有する化合物をポリホスファゼンの側鎖
に導入した後、アルカリで処理して側鎖にエポキシ基を
導入する方法を例示することができる。
さらには、生物学的活性物質と反応する官能基以外の官
能基をポリホスファゼンの側鎖に導入した後、該官能基
と結合する官能基及び生物学的活性物質と反応し得る官
能基(保護したもの及び前駆体を含む)とを同時に有し
ている有機化合物で処理し、次いで必要により生物学的
活性物質と反応し得る官能基の前駆体に対し脱保護等の
処理を行うことによっても得ることができる。
以上の如くして得られるポリホスファゼンが水溶性を示
す場合には、側鎖の一部を架橋することにより水に不溶
性にすることができる。架橋は、生物学的活性物質と結
合できる官能基等を利用して二官能性試薬で行ってもよ
いし、特定の条件で相互の官能基が反応するような官能
基を側鎖に導入し2次いで特定の条件にすることにより
行ってもよい。また、あらかじめ二官能性試薬で原料の
ポリジクロロホスファゼンのクロロ基を反応せしめて最
初からポリホスファゼンを架橋しておいてもよい。
以上に説明した方法により得られる本発明で用いられる
担体の形状は、生物学的活性物質の固定化に使用し得る
形状であれば任意であるが、特に球状又は繊維状である
ことが望ましく、球状の場合には平均径が0.1ノ、z
m以上2cm以下の範囲が好ましい。一方繊維状の場合
には、φ0.1.czm〜1000μmのフィラメント
もしくはステープルファイバ状のものが好ましい。
以上に説明した本発明の生物学的活性物質固定体は、ア
フィニティクロマトグラフィー用として1重用した場合
には、不特定吸着が極めて低減されているため不純タン
パクによる汚染がなく、高純度の目的物質を容易に得る
ことができる。また、本発明で用いる担体は、従来アフ
ィニティクロマトグラフィーに多用されているアガロー
スやセルロース等の多糖類は炭水化物よりなっているの
で保存中カビが繁殖し易いといった問題があるのに比べ
て、極めて耐久性に富むといった利点をも有する。さら
には、生物学的活性物質と結合し得る官能基以外はすべ
て非反応性でかつ親水性の側鎖よりなっているため、生
物学的活性物質と目的物質との反応の活性度の低下が極
めて少なく、目的物質の分離効率が向上するといった利
点もある。
本発明の生物学的活性物質固定体は、さらに、固定化酵
素、診断薬としても応用することができ、この場合には
、酵素活性の低下が少ない、診断の感度が向上する、誤
った結果に導くことが減少するといった効果があり、極
めて有用なものである。
〈発明の効果〉 以上に詳述したように、本発明の生物学的活性物質(リ
ガンド)固定体は、リガンドが固定された側鎖以外は実
質的にすべての側鎖が非反応性でかつ親水性であるため
、非特異吸着等による余分なタンパク質を吸着すること
がなく、また、固定されたリガンドが立体構造変化を起
してその活性度を低下させることもない。
したがって、かかる固定体を特にアフィニテイクロマト
グラフィーに利用すると、極めて効率よく純度の高い目
的物質を得ることができる。
く実方組例〉 以下実施例により本発明をさらに詳しく説明−4−る。
実施例1 2−(2−アミノエトキシ)エタノール105gと金属
ナトリウム2.0gよりナトリウムアルコラードを調製
する。
これにポリビスくトリフロロエトキシ)ホスファゼン繊
維1.2g(単糸20de、5本合糸)を浸漬し、80
℃で15分間処理したところ、ポリホスファゼンの側鎖
の76%が2−(2−アミノエトキシ)エトキシ基に置
換されたことが後処理により反応系中に遊離したトリフ
ロロエトキシド由来のトリフロロエタノールをガスクロ
マトグラフィーで測定することにより判った。また、赤
外吸収スペクトル(ATR法)では、3500〜330
0cm−’付近にアミ/基に由来する幅広いピークが見
られ、かつトリフロロエトキシ基に由来する吸収が消失
したことより、この繊維の表層部のポリホスファゼン側
鎖が実質的にすべて置換して第1級アミン基が導入され
たことが判った。なお、ここでいう表層部の厚さは、K
H2−5プリズムを使用して入射角45°でATR法に
より測定した時の光の進入厚さをいう。
このようにして得られたポリホスファゼン繊維を500
 mlの水で6回、1時間かけて水洗した後グルタルア
ルデヒド25%水溶液200 ml <pH6,5に調
整)に室温で3時間浸漬した。これを同様に水洗峻メタ
ノール100 mlで3回洗浄しな。
これに90mMモノエタノールアミンの0.1Mリン酸
緩衝液(pH7,6に調整) 100 mlの溶液に3
時間浸漬して全アルデヒド基の90%を不活性化した。
この繊維を水洗したあと0,1Mリン酸緩衝液100 
mlで3回洗浄し、水をきってトリプシンインヒビター
30mgの0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6) 10
0 mlの溶液に0℃で3時間浸漬した。この浸漬前後
の溶液の波長28On+nにおける吸光度を測定するこ
とによりポリホスファゼン繊維に固定化されたトリプシ
ンインヒビターの量は27.2mgであった。これにシ
アン化ホウ水素ナトリウム50mgを添加してO′Cで
2時間放置後0.IMリン酸緩衝液(ptl 7.6)
 100 mlで3回、このポリホスファゼン繊維を洗
浄した。
このトリプシンインヒビターを27.2mg固定したポ
リホスファゼン繊維をトリプシン30mgの0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7,6)の溶液1θOmlに0℃で1
時間浸漬しな後50m1の0℃の0.1Mリン酸緩衝液
(p)I7.6)で1分ずつ3回洗浄した。
次にこの繊維を0℃の0.1 NHClaqに浸漬して
吸着していたトリプシンを溶離した。このときの塩酸溶
液を中和した後に波長280nmの吸光度を測定すると
溶離したトリプシンの量は19.6Bであった。トリプ
シンを溶離させた後のポリホスファゼン繊維を、0.1
Mリン酸緩衝液(pH7,6)  と0.INHCIa
qで2回ずつ交互に洗浄した後、再び上記の操作を行っ
た。以下、同様に行ってトリプシンの溶離量の変化を測
定した結果を下表に示す。
比鮫例1 実施例1と同様にして表面部のポリホスファゼンの側鎖
を2−(2−アミノエトキシ)エトキシ基に変換し、グ
ルタルアルデヒドで処理したもの企水洗、メタノールに
浸漬、0.1MリンPi緩衝液による洗浄をして、水分
をきって、トリプシンインヒビター30mgの0.1M
リン酸緩衝液<ptl ?、6) 100m1の溶液に
0℃で3時間浸漬したところ27.3mgが固定された
。これにシアン化ホウ水素化ナトリウム50mgを添加
して0°Cで2時間放置した。これを洗浄後、実施例1
と同様にしてトリプシンの吸着溶離量を測定した結果を
次長に示す。
実施例2 実施例1と同様にして得たポリビス2− (2−アミノ
エトキシ)ホスファゼン繊維を、ホルムアルデヒド水溶
液(30%)とグルタルアルデヒド水溶液(25%)と
水とを10/90/1の体積比で混合し7た溶液200
 ml中に、室温で12時間浸漬した。
その後、この繊維を水500 mlで6回洗浄後メタノ
ール100 mlで3回洗浄し、0.1!1!リン酸緩
衝液(pH7,6) 100 mlで3回さらに洗浄し
た。これをプロティンA5mgの0,1Mリン酸緩衝液
(pH7,6110m1の溶液に0℃で3時間浸漬した
ところ4.8mgのプロティンAを固定できた。
これに実施例1と同様にシアン化ホウ水素化ナトリウム
による還元、0,1Mリン・酸桜衝液(pi(7,6>
による洗浄、90mMモノエタノールアミンの0.1M
すン酸緩衝液への浸漬、シアン化ホウ水素化ナトリウム
による還元、O,1Mリン酸緩衝液(pH7,6)によ
る洗浄等の後処理を施し、次いでうさぎの1g020m
gの0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6)溶液20m1
を用いて実施例1と同様に吸着、洗浄、溶離、再生の操
作を行った。このときにプロティンAに吸着できたIg
Gは18.4mgであった。
実施例3 実施例1と同様にして得たポリビス2−(2アミノエト
キシ〉ホスファゼン繊維をホルムアルデヒド水溶液(3
0%)とグルタルアルデヒド水溶液(25%)と水とを
10/90/1の体積比で混合した溶液200 ml中
に室温で12時間浸漬した。
このようにして調製した担体繊維を、牛血清アルブミン
(BSA)20mgの20ミリMリン酸緩衝液<pH7
,6) 20m1の溶液に浸漬したところ、1時間後肢
溶液の上ずみの280nmの吸光度の減少量より該繊維
への牛血清アルブミンの固定量を求めると18、5mg
であった。
これに90+nMモノエタノールアミンの0.1Mリン
酸緩衝液(pH7,6に調整) 100 mlの溶液に
3時間浸漬して残在アルデヒドを封鎖し、生成したイミ
ン結合をシアン化ホウ水素化ナトリウムで還元した。
BSAで免疫したウサギ血清50m1を上記担体に負荷
して通常のアフィニティクロマトグラフィーの一連の吸
着、洗浄、溶^笛、再生の操作を行った。
このとき溶離しな抗BSA抗体は34.7mgであり電
気泳動で単一であった。
実施例4 実施例1と同様にして表層部のポリホスファゼンの側鎖
を2−(2−アミノエトキシ)エトキシ基に変換し、グ
ルタルアルデヒドで処理したものを水洗メタノールに浸
漬、20mM酢酸緩衝液(pH4,9)による洗浄をし
て水分をきってインベルターゼ30mgの20mM酢酸
桜fff’a (1)84.9) 100 ml)溶液
に0℃で3時間浸漬しなところ、2g、 1mgが固定
された。固定インベルターゼエは上ずみのインベルター
ゼの活性の減少1より求めた。
これを20mM酢酸ta FE液(p)14.91で洗
浄後1Mモノエタノールアミンの0.1Mリン酸11 
PR液〈pH7,0に調整)の溶液100 mlにo’
cで3時間浸漬した後シアン化ホウ水素化ナトリウム7
0mgを添加して0℃で2時間放置した。
これを20mM酢酸桜m液(pH4,9)で洗浄し0.
1Mショ糖溶液で酵素活性を測定したところ700/m
gであった。
比較例2 実施例4と同様にインベルターゼを固定するが、モノエ
タノールアミン溶液に浸漬しなかった場合には、0.1
Mショ糖溶液で酵素活性を測定したところ、 22tl
/mgであり、酵素活性が著しく減少していた。
実施例5 実施例1と同様にしてグルタルアルデヒド水溶液に浸漬
と水洗、メタノールによる洗浄まで施したポリホスファ
ゼン繊維に対し、90mMの下記有機化合物のO,1M
リン酸緩衝)夜(pH7,6に調整)100mlの溶液
に3時間浸漬して、全アルデヒド基の90%を不活性化
した。
この繊維に実施例1と同様の後処理をし、トリプシンイ
ンヒビターを25mg固定した。さらに、同様にシアン
化ホウ水素化ナトリウムを添加し、放1後洗浄した。こ
のトリプシンインヒビター25mgを固定したポリホス
ファゼン繊維を、トリプシン30mgを溶解したウサギ
血清100 mlに0℃で1時間浸漬したf& 50 
mlのo’cのO,1Mリン酸緩衝液(pt17.6)
で1分ずつ3回洗浄した。
次にこの繊維を0℃の0.1NHC1aqに浸漬して吸
着していたタンパクを溶離した。
このときの塩酸溶液を中和した紙に、波長280nmの
トリプシンの検量線より求められるタンパク量と、酵素
活性より求められるトリプシンの量の両方の差が、酵素
活性より求められるトリプシン量の1 、=’ I 0
00未満のときにタンパクの非特異吸着がないと判断し
た。
実施例6 実施例2と同様にして得たポリホスファゼン繊維に対し
トリプシンインヒビターを25mg固定した。
これを実施例5と同様にしてポリホスファゼン繊維への
タンパクの非特異吸着を測定したところタンパクの非特
異吸着は全く見られなかった。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ポリホスファゼンポリマーから構成される生物学
    的活性物質固定体であって、該固定体の少なくとも表層
    部のポリホスファゼンポリマーの側鎖は、その少なくと
    も一部の側鎖に生物学的活性物質が結合固定されかつ残
    りの側鎖は非反応性であって親水性を有する有機基から
    実質的になることを特徴とする生物学的活性物質固定体
  2. (2)ポリホスファゼンポリマーから構成される生物学
    的活性物質固定用担体であって、該担体の少なくとも表
    層部のポリホスファゼンポリマーの側鎖は、生物学的活
    性物質と結合可能な官能基を有する有機基及び非反応性
    であって親水性を有する有機基から実質的になることを
    特徴とする生物学的活性物質固定用担体。
  3. (3)請求項2に記載の生物学的活性物質固定用担体、
    もしくは、ポリホスファゼン成形物からなりその少なく
    とも表層部のポリホスファゼンポリマーの側鎖が、生物
    学的活性物質と結合可能な官能基を有する有機基から実
    質的になる生物学的活性物質固定用担体に、生物学的活
    性物質を反応結合せしめた後、前記官能基のうち生物学
    的活性物質と未反応の官能基を処理して、該官能基を有
    する側鎖を非反応性であってかつ親水性を有する側鎖に
    転換せしめることを特徴とする生物学的活性物質固定体
    の製造方法。
  4. (4)生体物質混合物より目的とする物質を分離精製す
    るにあたり、該目的物質と特異的親和性を有する生物学
    的活性物質が固定された請求項1の生物学的活性物質固
    定体を用いることを特徴とする生体物質の分離精製方法
JP1278363A 1989-10-27 1989-10-27 生物学的活性物質固定体及びその製造方法並びにその製造用担体及びその使用方法 Pending JPH03140330A (ja)

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EP19900311653 EP0425268A3 (en) 1989-10-27 1990-10-24 Phosphazene polymer carrier for biologically active substance
US07/603,500 US5268287A (en) 1989-10-27 1990-10-26 Phosphazene polymer for immobilizing biologically active substances
US08/121,909 US5380658A (en) 1989-10-27 1993-09-16 Immobilization of biologically active substances with a polyphosphazene carrier

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008530347A (ja) * 2005-02-18 2008-08-07 パラレル ソリューションズ,インコーポレイテッド 免疫刺激性ポリホスファゼン化合物
JP2008536978A (ja) * 2005-04-15 2008-09-11 パラレル ソリューションズ,インク. ピロリドン側基を含む生分解性ポリホスファゼン

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