JPH03285927A - 生物学的活性物質固定用担体の製造法 - Google Patents

生物学的活性物質固定用担体の製造法

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JPH03285927A
JPH03285927A JP8501290A JP8501290A JPH03285927A JP H03285927 A JPH03285927 A JP H03285927A JP 8501290 A JP8501290 A JP 8501290A JP 8501290 A JP8501290 A JP 8501290A JP H03285927 A JPH03285927 A JP H03285927A
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aldehyde
primary amino
biologically active
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JP8501290A
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Toshitsugu Matsuki
寿嗣 松木
Noritsugu Saiki
斎木 紀次
Shingo Emi
江見 慎悟
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 く技術分野〉 本発明は、生物学的活性物質固定用担体の製造法に間す
る。さらに詳しくは、非特異吸着の低減された生物学的
活性物質固定用担体の製造法に関する。
〈従来技術〉 近年、生物学的活性物質を用いた化学工業プロセス、臨
床化学用材料などの研究開発が盛んに行われている。
生物学的活性物質の1つである生物内の種々の反応を触
媒する酵素が司る生化学反応は、有機化学反応と比べて (1)常温、常圧下で反応が進行するので所要エネルギ
ーが大幅に節減できる。
(2)特定の構成の特定の位置に特異的に反応が起こる
ので副生成物が少なく収率の向上が可能であり、精製も
容易である。
(3)基質特異的が厳密なため、種々の化合物の混在下
でも特定の物質のみ選択的に変化させうるなどの利点を
有している。
しかしながら、水溶性の球状蛋白質である酵素は熱、有
機溶媒、酸性やアルカリ性溶液に対して不安定であり容
易にその活性を失う。また、これまで酵素は水溶液中に
溶解して用いられその回収は困難であったので、通常1
回の反応ごとに捨てられてしまい極めて不経済であった
酵素の固定化は、このような酵素のもつ欠点を除いて長
所を利用するための技術である。
酵素の固定化方法としては、(1)担体結合法、(2)
架橋法、(3)包括法やそれらを組み合わせた複合法な
どがある。これらの技術を利用して酵素を利用した化学
工業プロセスの開発が行われている。さらに近年、酵素
のみならず、NAD (P)/NAD (P)HやAT
Pのような補因子、細胞内オルガネラ、微生物菌体、動
植物細胞なども固定化して利用する技術が報告されてい
る。これらの技術において酵素等を用いた生化学反応を
行うためには、機能を発現できる酵素等が数多く存在し
ていることが望ましい。
また、臨床検査分野においても、抗原、抗体などの生物
学的活性物質をポリスチレン系ラテックス等の固体担体
に固定化して診断に用いられている。これらの固定化法
は吸着型と化学結合型に分けられる。現在実用化されて
いるものは、はとんどが吸着型と思われるがこれらは生
物学的活性物質(抗体タンパク等〉とラテックスの疎水
性相互作用に基づく物理吸着を主とするため、生物学的
活性物質の脱離や診断における免疫化学的反応に好まし
くないタンパクが吸着するという可能性がある。従って
、表面に反応性が高くかつ安定な官能基を高濃度にかつ
定量的に有し、水系での反応で容易にタンパクなどを化
学結合的に固定できる担体があれば上記不都合な点を解
決することができる。
さらにアフィニティータロマドグラフィーのような生物
学的親和性を利用した分離精製技術にも、担体への生物
学的活性物質の固定化が必要となる。
この技術においても、精製しようとする物質と生物学的
親和性を有する生物学的活性物質を数多く固定化してい
ることが望ましく、かつ精製しようとする物質中に含ま
れる不純物が担体へ非特異的に吸着しないことが必要と
される。
先に、本発明者らは、ポリホスファゼンからなる成形物
の表面を処理して、該表層部に生物学的活性物質(以下
リガンドということがある)を固定化できる官能基(更
に反応させて固定化できる官能基に変換し得るものも含
む)を導入した生物学的活性物質固定用担体を提案した
が(’[平1−30650号公報)、このものはリガン
ドと親和性のある物質以外の物質を疎水結合等により吸
着する(以下非特異吸着と称することがある)場合があ
り、アフイニティクロマトグラフィーあるいは診断薬に
応用した場合、分離精度あるいは診断精度が低下すると
いった問題点があった。
かかる問題点を解決するために、本発明者らは、さらに
、ポリホスファゼンより構成された担体であって、該担
体の少なくとも表層部のポリホスファゼンは、その側鎖
がリガンドと結合し得る官能基を有する有機基と、リガ
ンドと非反応性でかつ親水性の有機基とを有する担体を
提案した(特願平1−278363号)。このものは、
リガンドと親和性を有しない物質(例えば蛋白質)の非
特異吸着が極めて低減されたものであった。
本発明者らは、かかる担体の製造法として先に、第1級
アミン基を有するポリマーから構成される成形物を2官
能性アルデヒドと酸の混合溶液で処理し、その後ジアゾ
化処理して第1級アミノ基を水酸基に転換せしめる製造
法を提案した。
〈発明が解決しようとする問題点〉 しかしながら、第1級アミノ基と2官能性アルデヒドと
を反応させ、次いで残存する第1級アミノ基をジアゾ化
した後分解して親水性の有機基となす方法にあっては、
上記第1級アミノ基と2官能性アルデヒドとの反応で生
ずるイミン結合が存在していると、得られる担体は対象
物質によっては非特異吸着を引き起こす場合があるもの
であった。
〈問題を解決するための手段〉 本発明者らは、かかる不都合な点を解決すべく鋭意研究
の結果、本発明に到達した。
即ち、本発明は、少なくとも表層部が第1級アミン基を
有するポリマーから構成される成形物を、pH1,5〜
5の下2官能性アルデヒド化合物で処理した後、残存し
た第1級アミノ基をジアゾ塩になした後分解して水酸基
に転換せしめて生物学的活性物質固定用担体を製造する
にあたり、第1級アミノ基をジアゾ化処理するに先立っ
てアルデヒド基を保護剤でブロックし、次いで前記2官
能性アルデヒド化合物で処理した際に生ずるイミン結合
を還元することを特徴とする生物学的活性物質固定用担
体の製造法である。
本発明でいう生物学的活性物質とは、生体内にある物質
と相互作用を示す物質を示し、酵素、抗体、核酸などの
高分子であってもよいし、補酵素。
ハプテンなどの低分子であってもよい。
本発明においては、少なくとも成形物の表層部が第1級
アミン基を側鎖に有するポリマーから構成される成形物
を用いる必要があるが、かかるポリマーとしては、例え
ば、キトサン、第1級アミン基を有するポリホスファゼ
ン、ニトロ化ポリスチレンを還元処理して得られるポリ
アミノスチレン、ポリアクリロニトリルを部分還元もし
くは全還元して得られるポリアミン等をあげることがで
きる。また、これらは一部架橋処理を施して不溶化した
ものであってもよい。なかでも側鎖に第1級アミノ基を
有するポリホスファゼンポリマーが好適であり、かかる
側鎖としては、例えば下記のものを例示することができ
る。
一0CH2CH2NH2 −OCH2CHCH2NH2 H OCH2CH20CH2CH2NH2 NH(CH2)6 NH2 −NH(CH2)4 NH2 NHN)(Co (CH2)4 C0NHNFbかかる
側鎖は通常状のようにして導入される。
まず、公知の方法によりポリジクロロホスファゼンを得
、次いで適当なアルコール類またはフェノール類あるい
はそれらの金属塩を反応せしめて、ポリジアルコキシホ
スファゼン又はポリアリーロキシホスファゼンを得る。
この際、アミノアルコキシド又はアミノアリーロキシ基
を用いるとアミノアルコキシ基又はアミノアリーロキシ
基として選択的に導入され、目的の側鎖をもったものが
得られる。
また、ポリジクロロホスファゼンに対し、アルコキシ基
あるいはヒドロキシ基あるいはアミノ基などの反応性の
官能基と、ポリジクロロホスファゼンに対し不活性であ
るが後処理によりアミン基に変換できる、例えばニトロ
基のような官能基を有する有機化合物を用いて、ポリジ
クロロホスファゼンと該有機化合物とを反応せしめ、次
いで然るべき後処理を施して得ることもできる。
本発明においては、成形物の少なくとも表層部が上記第
1級アミノ基を有するポリマーから構成されていれば、
いかなる形状のものを用いてもよく、またその製造方法
も特定する必要はない。すなわち、形状としては、微粒
子状、*雄状、フィルム状、その他最終的な使用方法に
あわせて任意のものを採用することができる。またその
製造方法も任意であって、あらかじめポリマーに第1級
アミン基を導入したものを成形してもよく、またポリマ
ー成形物を処理してその少なくとも表層部のポリマーに
第1級アミン基を有する側鎖を導入したものであっても
よい。さらには、他種ポリマ−からなる成形物の表面に
第1級アミノ基を有するポリマーを積層被覆したもので
あってもよい。
本発明においては、少なくとも表層部がこれら第1級ア
ミノ基を有するポリマーから構成された成形物に、2官
能性アルデヒド化合物を反応せしめて、リガンド固定点
を導入せしめる。この際、処理液はpHを1.5〜5、
好ましくは1.7〜3.5にコントロールした水溶液を
用いることが必要である。pHが1.5未満になると、
第1級アミノ基とアルデヒド基との反応性が極めて低く
なり、所望のリガンド固定点を導入することができなく
なる。
一方、pHが5を越える場合にあっては、第1級アミノ
基とアルデヒド基との反応性が高くなりすぎ、2官能性
アルデヒド化合物の両アルデヒド基がアミノ基と反応し
て架橋が起るため好ましくない。
処理液のpHは酸の水溶液でコントロールすればよいが
、酸としては、塩酸、硫酸、リン酸等の無機酸及び酢酸
等の有機酸いずれをも用いることができる。中でも、塩
酸、硫酸が好ましい。なお、上記無機酸には、有機酸ま
たは塩類等を混合してもよい。
本発明で用いる2官能性アルデヒド化合物は水溶性であ
ることが望ましく、特にグルタルアルデヒドが好ましい
。また、2官能性アルデヒド化合物を含有する処理液の
濃度は特に限定する必要もないが、あまりに潰すざると
架橋反応が起き易くなるし、あまりに薄いと十分な量の
リガンド固定点を導入することができなくなるので、通
常は0.01〜15%程度、好ましくは0.02〜5%
程度の濃度のものが用いられる。なお、2官能性アルデ
ヒド化合物と少なくとも表層部が第1級アミン基を有す
るポリマーから構成される成形体との比も任意であるが
、通常は成形物の重量に対して、0.1〜100倍量の
2官能性アルデヒド化合物が用いられる。
本発明においては、前記第1級アミノ基のうち2官能性
アルデヒド化合物と反応せず残存したアミン基をジアゾ
ニウム塩となした後分解して水酸基に転換せしめるので
あるが、該反応に先立って、前記第1級アミノ基と2官
能性アルデヒド化合物との反応で生じたイミン結合を還
元処理する必要がある。還元処理を行わない場合にあっ
ては、その詳細な理由は不明であるが、例えばアフィニ
ティクロマトグラフィー用の担体に用いた場合非特異吸
着を起すことがあり分離精度をあげることができなくな
る。
かかるイミン結合の還元を行なうに際しては、この反応
を完全に行なわせようとすると、還元剤を選択してもリ
ガンドを固定化するためのアルデヒド基が還元されたり
、あるいは反応系のpHが5以上となってアルデヒド基
が残存している第1級アミノ基と反応したりして、リガ
ンドを固定するためのアルデヒド基の量が減少してしま
う。したがって、本発明においては、イミン結合を還元
する前に該アルデヒド基を保護剤によりブロックする必
要がある。
アルデヒド基をブロックするには、後に脱保護可能であ
れば特に限定する必要はないが、特にアセタール結合で
ブロックするのが好ましい。アセタール結合を生成させ
るためのアルコールとじては、メタノール、エタノール
、エチレングリコール等の炭素数3以下のアルコールが
例示される。
アセタール化には通常、酸触媒が使用される。酸触媒と
しては、硫酸、パラトルエンスルホン酸等いずれも使用
でき、特に限定されない。酸触媒の量は、アセタール化
前に既に成形物がpH1,5〜5という酸性媒体中に浸
漬されているので少量でよい。通常ポリマー1重量部に
対しアルコールは10〜1000重量部、酸触媒は0.
01〜1重量部とすればよい。また、反応温度は、常圧
でアセタールが生成するような温度で、且つポリマー成
形物の形態が保持されるならば特に限定されないが、6
0〜120℃が好ましい。この範囲に使用するアルコー
ルの沸点がある場合は、該アルコールの還流下で反応さ
せればよい。
このようにしてリガンド固定点であるアルデヒド基を保
護された成形物は、次いで第1級アミン基とアルデヒド
基との反応により生じなイミン結合を完全に還元される
還元剤としては、例えば、ホウ水素化ナトリウム、ボラ
ン、ジメチルアミンボラン、ホウ水素化シアノナトリウ
ム、トリメチルアミンボラン、テトラメチルアンモニウ
ムヒドリド、リチウムアルミニウムヒドリド等が挙げら
れるが、中でもホウ水素化ナトリウム、ボランが好まし
い。
反応媒体としては、含ホウ素系の還元剤ではメタノール
、エタノールのような低級アルコールあるいは水が、ま
た、含アルミニウム系の還元剤ではテトラヒドロフラン
、ジエチルエーテル、ジオキサンなどのエーテル系溶媒
が特に好ましい。
ポリマー量、還元剤量及び反応媒体量の割合は、還元剤
の還元力、反応媒体中の還元剤の安定性等により異なる
が、通常ポリマー11重量部に対し還元剤量0.005
〜10重量部、反応媒体量2〜1000重量部用いれば
よい。反応時間及び温度も、上記と同様の理由で異なる
が、通常室温下5分〜20時間反応させればよい。
かくしてリガンド固定点がブロックされ、かつイミン結
合が還元された成形物は、次いで残存する第1級アミノ
基を水酸基に転換せしめられる。
すなわち、上記還元された成形物を通常は水洗浸酸中に
浸漬せしめて残存アミノ基を全てプロトン化した後、反
応系が酸性の状態の下で亜硝酸ナトリウムの水溶液を反
応せしめてジアゾニウム塩を生成し、次いで水と反応せ
しめることにより水酸基に転換する。この際、酸の濃度
はポリマー内部のアミノ基のプロトン化を早くするため
に、なるべく高い方が好ましい。通常は1規定塩酸が使
用される。ここで用いられる酸の量は酸の濃度にもよる
が、通常成形物の重量に対して1倍以上好ましくは20
倍以上である。
亜硝酸ナトリウムの濃度は、ポリマー内部への浸透性の
ことを考え、なるべく濃い濃度のものを用いることが望
ましい。通常は0.1M以上2M以下、好ましくは0.
3M以上1.5M以下の濃度が好ましい。
亜硝酸ナトリウムの添加量は、ポリマー全体の第1級ア
ミノ基のモル数以上である必要がある。
なお、ジアゾ化反応の際には発生する亜硝酸が第1級ア
ミノ基と反応せずに系外へ出てゆくこともある上、リガ
ンド固定点導入反応でどの程度第1級アミノ基が残って
いるかが不明瞭なこともあるので、最初に使用する第1
級アミン基を有するポリマーの第1級アミノ基のモル数
の一割増以上の亜硝酸ナトリウムを用いることが好まし
い。これ未満にあっては、未反応第1級アミン基が残る
可能性があり、非特異吸着発生の要因ともなるなめ望ま
しくない。
かかるジアゾ化反応を経て第1級アミノ基を水酸基に転
換する反応は、室温でも極めて容易に進行するものであ
って、窒素の発生がおさまればほとんど反応は完結して
いる。しかし、引き続いてアルカリで処理したり、加熱
して反応を完結させても良い。
この第1級アミノ基の水酸基への変換反応は、炭素陽イ
オンを経由する反応なので転位反応を伴う場合が多い。
しかもこの転位反応はより安定な炭素陽イオンを形成す
るように起こるが、複雑で生成物を特定するのが難しい
。しかし、転位反応が起きても最終的には水酸基が導入
されることが多いので、親水性でありかつ架橋反応があ
まりに起きていなければ特に問題はない。なお、第1級
アミン基を有するポリマーがポリホスファゼンである場
合には側鎖を下記構造を含むものにすれば転位を防ぐこ
とができる。
PCH2CH2NH2 NHCH2CH2NH2 −5CH2CH2NH2 かくして第1級アミン基が水酸基に転換せしめられた成
形物は、次いでアルデヒド基をブロックしている保護基
の脱離が行なわれる。
保護基の脱離操作は保護基の種類にもよるが、アセター
ル結合の場合には、酸触媒による加水分解を行なえば良
い。
酸触媒としては、例えば塩酸、硫酸、パラトルエンスル
ホン酸等が好ましく、通常は0.01〜2規定の酸水溶
液中で処理すれば良い。成形物と酸水溶液との割合は任
意であり、通常、成形物1重量部に対して酸水溶液を5
〜1000重量部用いる。また、酸水溶液にアルコール
等の水と混和し得る溶媒を添加してもよい。
反応温度は、常圧でアセタールが加水分解し得る温度で
、かつポリマー成形物の形態が保持されるならば特に限
定されないが、通常は60〜120℃が採用される。
〈発明の効果〉 以上に説明した本発明の製造法によれば、タンパク等の
非特異的な吸着の著しく低い生物学的活性物質固定用担
体を提供することができる。
また、本性は生物学的活性物質固定用担体の形状を粒状
のみならず、糸2組ひも、編織布、不織布、P紙、メリ
ヤス等の各種繊維やフィルム状担体に対しても適用でき
、かくして得られる担体はアフイニティクロマトグラフ
イー用担体、固定化酵素用担体2診断薬用担体等の各種
の生物学的活性物質固定用担体として幅広く利用できる
〈実施例〉 以下実施例により、本発明を更に詳しく説明する。
実施例1 2−(2−アミノエトキシ)エタノール105 gと金
属ナトリウム2.Ogよりナトリウムアルコラードを調
製する。
これにポリビス(トリフロロエトキシ)ホスファゼン繊
維(単糸50de、 20本合糸)を連続的走行させて
80℃で15分浸漬処理しなところポリホスファゼンの
側鎖の76%が2−〈2−アミノエトキシ〉エトキシ基
に置換されたことが後処理により反応系中に遊離したト
リフロロエトキシド由来のトリフロロエタノールをガス
クロマトグラフィーで測定することによりわかった。
なお、光学顕微鏡でこの繊維を観察したところ繊維表面
から約2/3のところまで置換反応が進んでいるようで
あったが、境界ははっきりしなかった。また赤外吸収ス
ペクトルより第1級アミノ基がポリホスファゼンの側鎖
に導入されたことがわかった。
この表面処理済繊維0.3gを、水中に約10分定行さ
せて未反応のナトリウムアルコラード等を除去したのち
、該繊維を水中よりひきあげて直ちに0.05%グルタ
ルアルデヒド/(アセトン/水(1/1))溶液を該繊
維に滴下した。その後約5分間該繊維を空気中に走行さ
せた後、グルタルアルデヒド(25%水溶液)の0.0
IN塩酸(体積比1/100〉の混合液(pH1,90
) 100 ml中で該繊維を巻取った。巻取った繊維
を解舒して再び該混合液に浸漬し室温で15時間放置し
た。
この繊維を該混合液からとり出し、該混合液をよくふき
とった後、硫酸0.4g、エタノール100m1の混合
液に浸漬し2時間還流した。室温まで冷却した後、該繊
維をとり出し、液をふきとり、更にホウ水素化ナトリウ
ム1gをエタノール100 mlに添加した液に室温で
1時間浸漬した。この繊維を水洗後IN塩酸50m1に
0℃で1時間浸漬し、さらにこれに0℃で0.5M亜硝
酸ナトリウム25m1を徐々に滴下した。窒素の放出が
終わったあと、室温で15時間放置し、水洗後IN塩酸
50m1とエタノール50m1の混合液に該繊維を浸漬
し、80°Cで1時間加熱した。
そのあとこの繊維を水と0.1Mリン酸緩衝液(pH7
,61で洗浄した。
得られた担体繊維を大豆トリプシンインヒビター30■
の0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6) 100m1の
溶液に0℃で3時間浸漬したところ27.2■の大豆ト
リプシンインヒビターを固定できた。
これにシアン化ホウ水素化ナトリウム50■を添加して
0℃で2時間放置後、0.1MリンviM衝液(pH7
,6) 100m1で3回、このポリホスファゼン繊維
を洗浄した。次いで90mMモノエタノールアミンの0
.1Mリン酸緩衝液(pH7,6に調整> 100 m
lの溶液に3時間浸漬し、更にその後シアン化ホウ水素
化ナトリウム50■を添加して2時間放置後、0.1M
リン酸緩衝液(pH7,6)でこのポリホスファゼン繊
維を洗浄した。
これを、大豆トリプシン30■を溶解したウサギ血清1
00 mlに○℃下1時間浸漬したあと、0℃下5Qm
lの0.1Mリン酸緩衝液<pH7,6)で1分ずつ3
回洗浄しな。
次にこの繊維を0℃下0.IN塩酸水溶液に10分浸漬
して吸着された大豆トリプシンを溶離した。
この溶離溶液を中和した後に波長280nmの吸光度を
測定すると、溶離した大豆トリプシンの量は19.6■
であり、これは電気泳動的に単一であった。
比較例1 2−2−アミノエトキシ)エタノール105gと金属ナ
トリウム2.Ogよりナトリウムアルコラードを調製す
る。
これにポリビス(トリフロロエトキシ)ホスファゼン繊
維(単糸50de、 20本合糸)を連続的走行させて
80℃で15分浸漬処理したところポリホスファゼンの
側鎖の76%が2−(2−アミノエトキシ)エトキシ基
に置換されたことが後処理により反応系中に遊離したト
リフロロエトキシド由来のトリフロロエタノールをガス
クロマトグラフィーで測定することによりわかった。
なお、光学顕微鏡でこの繊維を観察したところ繊維表面
から薬2/3のところまで置換反応が進んでいるようで
あったが、境界ははっきりしなかった。また赤外吸収ス
ペクトルより第1級アミノ基がポリホスファゼンの側鎖
に導入されたことがわかった。
この表面処理済繊維0.3gを、水中に約10分定行さ
せて未反応のナトリウムアルコラード等を除去したのち
、該繊維を水中よりひきあげて直ちに0.05%グルタ
ルアルデヒド/(アセトン/水(1/1))溶液を該繊
維に滴下した。その後約5分間該繊維を空気中に走行さ
せた後、グルタルアルデヒド(25%水溶液)の0.0
1N塩酸(体積比1/100)の混合液<pH1,90
) 100 ml中で該繊維を巻取った。巻取った繊維
を解舒して再び該混合液に浸漬し室温で15時間放置し
た後、IN塩酸200 mlに0℃下1時間浸漬し、次
いで0℃下0.5M亜硝酸ナトリウム水溶液100 m
lを徐々に滴下した。
窒素の放出が終わったあと更に室温で15時間放置した
後、水及び0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6)による
洗浄を行なった。
このようにして得られた担体繊維を、実施例1と同様に
して大豆トリプシンインヒビター30■の0.1Mリン
酸緩衝液(pH7,61100m1の溶液に○℃下3時
間浸漬しなところ27.2■の大豆トリプシンインヒビ
ターを固定できた。
これにシアン化ホウ水素化ナトリウム50■を添加して
0°C下2時間放ff&、0.1Mリン酸緩衝液(pH
7,6) 100m1で3回、このポリホスファゼン繊
維を洗浄した。次いで90mMモノエタノールアミンの
0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6に調整) 100 
mlの溶液に3時間浸漬し、更にその後シアン化ホウ水
素化ナトリウム50■を添加して2時間放置後、0.1
Mリン酸M衝液(pH7,6)でこのポリホスファゼン
繊維を洗浄した。
これを、実施例1と同じ大豆トリプシン30■を溶解し
たウサギ血清100 mlに○℃下1時間浸漬したあと
、0℃150m1の0.1Mリン酸緩衝液(pH7゜6
)で1分ずつ3回洗浄した。
次にこの繊維をO℃下0.IN塩酸水溶液に10分浸漬
して吸着されたタンパクを溶離した。
この溶離溶液を中和した後に波長280nmの吸光度を
測定すると、溶離したタンパクの量は21.3■であり
、電気泳動で数本のバンドが見られ、数種のタンパクの
混合物であることがわかった。
比較例2 比較例1と同様にしてグルタルアルデヒド<25%水溶
液)のO,OIN塩酸(体積比1/100)の混合液(
pH1,90) 100 ml中で巻き取られた繊維を
、解舒して再び同混合液に浸漬し室温で15時間放置し
た後、シアン化ホウ水素化ナトリウム250■を加えて
室温で10時間放置した。このとき混合液のpHは9.
8になっていた。この繊維を0.1Mリン酸緩衝液(p
H7,6)で洗浄後、実施例1と同様に塩酸に浸漬し亜
硝酸ナトリウムでジアゾ化後分解し、洗浄した後大豆ト
リプシンインヒビターを固定したところ、大豆トリプシ
ンインヒビターの固定量は7.1■と著しく減少した。
実施例2 実施例1と同様にして得た担体用繊維を、プロティンA
5■の0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6)20mlの
溶液に0℃で3時間浸漬したところ、5■全てのプロテ
ィンAを固定することができた。
これにシアン化ホウ水素化ナトリウム30■を添加して
0℃で2時間放置後、0.1Mリン酸緩衝液(pH7,
6+で3回このポリホスファゼン繊維を洗浄した。これ
に90mMモノエタノールアミンの0.1Mリン酸緩衝
液< pH7,6に調整) 100 mlの溶液に3時
間浸漬し、更にその後シアン化ホウ水素化ナトリウム3
0■を添加して2時間放置後0.1Mリン酸緩衝液(p
)17.6)でこのポリホスファゼン繊維を洗浄した。
これを、電気泳動的に単一になるまで精製したウサギI
gG 50■と牛血清アルブミン20■とを50m1の
0,1Mリン酸緩衝液(pH7,6+に溶解した液に0
℃で1時間浸漬したあと、0℃下50m1の0.1Mリ
ン酸緩衝液(pH7,6)で1分ずつ3回洗浄した。
次に、この繊維をO℃下0.1規定塩酸に10分浸漬し
て吸着していたウサギIgGを溶離した。この溶離溶液
を中和した後に波長280nmの吸光度を測定すると、
溶離したウサギIgGの量は43.9■であり、これは
電気泳動的に単一であった。
比較例3 比較例1と同様にして得た担体用繊維をプロティンA5
■の0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6) 20m1の
溶液に0℃で3時間浸漬したところ、5■全てのプロテ
ィンAを固定することができた。
これにシアン化ホウ水素化ナトリウム30■を添加して
、0℃で2時間放置後、0.1Mリン酸緩衝液(pH7
,6)で3回このポリホスファゼン繊維を洗浄した。こ
れに90mMモノエタノールアミンの0.1Mリン酸緩
衝液(pH7,6に調整>  100m1の溶液に3時
間浸漬し、更にその後シアン化ホウ水素化ナトリウム3
0■を添加して、2時間放置f&o、IMリン酸緩衝液
(pH7,6)でこのポリホスファゼン繊維を洗浄した
これを、電気泳動的に単一になるまで精製したウサギI
gG 50mgと牛血清アルブミン20■とを50m1
の0.1Mリン酸緩衝液(pH7,6)に溶解した液に
0℃で1時間浸漬したあと、0℃下50m1の0.IM
リン酸M街液(pH7,6)で1分ずつ3回洗浄した。
次に、この繊維を0℃の0.1規定塩酸に10分浸漬し
て吸着していたタンパクを溶離した。この溶離溶液を中
和した後に波長280nmの吸光度を測定すると、溶離
したタンパク量は52.6mgであり、これは電気泳動
的に2種頭のタンパクを含有していた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくとも表層部が第1級アミノ基を有するポリマ
    ーから構成される成形物を、pH1.5〜5の下2官能
    性アルデヒド化合物で処理した後、残存した第1級アミ
    ノ基をジアゾ塩になした後分解して水酸基に転換せしめ
    て生物学的活性物質固定用担体を製造するにあたり、第
    1級アミノ基をジアゾ化処理するに先立ってアルデヒド
    基を保護剤でブロックし、次いで前記2官能性アルデヒ
    ド化合物で処理した際に生ずるイミン結合を還元するこ
    とを特徴とする生物学的活性物質固定用担体の製造法。 2、第1級アミノ基を有するポリマーがポリホスファゼ
    ンである請求項1記載の生物学的活性物質固定用担体の
    製造法。 3、2官能性アルデヒドがグルタルアルデヒドである請
    求項1記載の生物学的活性物質固定用担体の製造法。 4、アルデヒド基をアセタール結合によりブロックする
    請求項1記載の生物学的活性物質固定用担体の製造法。
JP8501290A 1989-10-27 1990-04-02 生物学的活性物質固定用担体の製造法 Pending JPH03285927A (ja)

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US07/603,500 US5268287A (en) 1989-10-27 1990-10-26 Phosphazene polymer for immobilizing biologically active substances
US08/121,909 US5380658A (en) 1989-10-27 1993-09-16 Immobilization of biologically active substances with a polyphosphazene carrier

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