JPH03137450A - 風向調節装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば自動車のベンチレータなどの風向調節
装置に関する。

（従来の技術） 自動車のベンチレータなどの風向調節装置は、前後面を
開口したケース体内に回動自在に支持されかつ互いに連
動回動する前側ルーバと、そのケース体内に前側ルーバ
と直交する方向に回動自在に支持されかつ互いに連動回
動する複数枚の後側ルーバとを備えており、この前側ル
ーバおよび後側ルーバの回動位置を操作することによっ
て風向を調節できるようにしている。

そして、上記前側ルーバおよび後側ルーバを回動操作す
るための手段としては、例えば実開昭５７−１１２６３
１号公報に記載されているように、前側ルーバに操作レ
バーをスライド自在に取付けるとともに、この操作レバ
ーの後端の二股状の係合片を後側ルーバの前縁部の両側
に嵌合した構造があり、この操作レバーを前側ルーバに
沿ってスライドさせることにより、操作レバーの係合片
で後側ルーバの前縁部を押してその後側ルーバを回動さ
せるようにしている。

（発明が解決しようとする課題） しかし、上記のような従来の風向調節装置では、操作レ
バーをスライドさせて後側ルーバを回動させる際、操作
レバーの係合片の先端部が後側ルーバの内縁部に当たる
のを防止するために、その後側ルーバの内縁部に切欠部
を形成する必要があり、しかも、前側ルーバと一体的に
回動する操作レバーのどの回動位置においても、操作レ
バーの係合片の先端部が後側ルーバの内縁部に当たるの
を防止するために、後側ルーバの切欠部を扇形に大きく
形成する必要があり、この後側ルーバの扇形の大きな切
欠部によって後側ルーバの配風性が低下する問題があっ
た。

本発明は、このような点に鑑みてなされたもので、配風
性を向上できる風向調節装置を提供することを目的とす
るものである。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段） 本発明は、前後面を開口したケース体１と、このケース
体１内に回動自在に支持されかつ互いに連動回動する複
数枚の前側ルーバ２と、上記ケース体１内に上記前側ル
ーバ２と直交する方向に回動自在に支持されかつ互いに
連動回動する複数枚の後側ルーバ３とを備えた風向調節
装置において、上記前側ルーバ２に設けた支持枠５に前
側ルーバ２の回動方向と直交する方向に回動自在に支持
され、その支持枠５の前面に突出するノブ１３を前側に
有するとともに後側に前側ルーバ２の回動力向に球面状
に形成された駆動ギヤ１４を有する駆動体１２と、上記
後側ルーバ３に後側ルーバ３の回動軸心を中心として固
着された従動ギヤ■７と、上記後側ルーバ３に支持アー
ム１９によって回動自在に支持され、上記駆動体１２の
駆動ギヤ１４および従動ギヤ１７に噛み合う一対の遊星
ギヤ１８とを具備したものである。

（作用） 本発明では、駆動体１２を前側ルーバ２の回動方向と直
交する方向に回動すると、駆動体１２の駆動ギヤ１４に
噛み合う一対の遊星ギヤ１８が駆動体１２とは逆方向に
回動するとともに、この遊星ギヤ１８に噛み合う従動ギ
ヤ１７が駆動体１２と同じ方向に回動し、その従動ギヤ
１７と一緒に後側ルーバ３が回動し、駆動体１２を回動
させてノブ１３を向けた方向に風向が調節される。

また、駆動体１２を前側ルーバ２の回動方向に回動する
と、この駆動体１２の駆動ギヤ１４の面が前側ルーバ２
の回動方向に球面状に形成されていることにより、この
駆動ギヤ１４と一対の遊星ギヤ１８とが常に噛み合った
まま駆動体１２が回動し、この駆動体１２と一緒に前側
ルーバ２が回動し、駆動体１２を前側ルーバ２と一緒に
回動させてノブ１３を向けた方向に風向が調節される。

また、駆動体１２が前側ルーバ２と一緒に回動する際に
も駆動ギヤ１４と一対の遊星ギヤ１８との噛み合いが常
に保たれているため、駆動体１２を斜め方向に回動させ
ることができ、そして、この駆動体１２を斜め方向に回
動ずれば、上述のように、遊星ギヤ１８を介して後側ル
ーバ３が回動するとともに、前側ルーバ２が一緒に回動
し、ノブ１３を向けた斜め方向に風向が調節される。

（実施例） 以下、本発明の一実施例の構成を図面を参照して説明す
る。

第５図において、１は前後面を開口形成したケース体で
、このケース体１内に、複数枚の前側ルーバ２が水平に
架設されているとともに、この前側ルーバ２の後側に複
数枚の後側ルーバ３が垂直に架設されている。

第１図ないし第３図において、上記前側ルーバ２は、左
右両端に突設された図示しない回動軸がケース体１の左
右の側壁に嵌合されてその回動軸を中心として（図中に
示す回動軸心Ａを中心として）回動自在に支持され、図
示しない連動機構によって互いに連動回動するようにな
っている。

また、上記後側ルーバ３は、上下両端に突設された回動
軸４（第３図に示す）がケース体１の上下の側壁に嵌合
されてその回動軸４を中心として（図中に示す回動軸心
Ｂを中心として）回動自在に支持され、図示しない連動
機構によって互いに連動回動するようになっている。

また、中央に位置する前側ルーバ２には、その前側ルー
バ２の中央部に支持枠５が一体に形成されている。この
支持枠５は、前側ルーバ２の回動軸Ｉｃｙ　Ａ上に中心
を置いて半円形に形成され後方に開口する収納部６を有
しており、この収納部６の前面に窓孔７を有する半円弧
状の前面枠部８が形成されているとともに、収納部６の
上下面に半円形の上面枠部９および下面枠部１０が形成
されている。なお、この前側ルーバ２の支持枠５の後側
部分には切欠部１１が形成されている。

上記前側ルーバ２の支持枠５内には、円板状の駆動体１
２が前側ルーバ２の回動方向と直交する方向に回動自在
に嵌合される。この駆動体１２は、支持枠５の窓孔７に
スライド自在に嵌合して支持枠５の前面に突出する円柱
状のノブ１３が前側に突設されているとともに、後側に
駆動ギヤ１４が形成されている。なお、この駆動ギヤ１
４は、第４図にも示すように、前側ルーバ２の回動方向
に球面状に形成されており、具体的には、前側ルーバ２
の支持枠５に駆動体１２を嵌合した状態で、この前側ル
ーバ２の回動軸心Ａを中心とする球面状に形成されてい
る。

また、中央に位置する後側ルーバ３には、前側ルーバ２
の支持枠５の後方に臨む前縁部に切欠部１５が形成され
、この切欠部１５内に後側ルーバ３の回動軸心Ｂ上に合
わせて支軸１６が架設されているとともに、この支軸１
６によって従動ギヤ１７が切欠部１５の上下方向中間位
置に支持されている。

また、上記駆動体１２の駆動ギヤ１４および従動ギヤ１
７に噛み合う一対の遊星ギヤ１８が上下の支持アーム１
９によって回動自在に支持されている。この支持アーム
１９は、遊星ギヤ１８を支軸２Ｇにて回動自在に軸支す
る一対の支持片２１が形成されているとともに、従動ギ
ヤ１７と後側ルーバ３の切欠部１５との隙間に挿入され
て支軸１６の両側に係合する二股状の係合片２２が形成
され、この係合片２２間には支軸１６が嵌入する嵌合溝
２３が形成されている。

そうして、このように構成された風向調節装置は、前側
ルーバ２の支持枠５に駆動体１２が嵌合されて回動自在
に支持されているとともに、従動ギヤ１７と後側ルーバ
３の切欠部１５との隙間に挿入された支持アーム１９の
係合片２２が支軸１６の両側に係合されて回動自在に支
持され、一対の遊星ギヤ１８が駆動体１２の駆動ギヤ１
４に噛み合うとともに従動ギヤ１７に噛み合っている。

そして、駆動体１２のノブ１３を持って左右に回動させ
ると、例えば第３図のように、駆動体１２を反時計回り
方向に回動させることにより、駆動体１２の駆動ギヤ１
４と噛み合う一対の遊星ギヤ１８がそれぞれ時計回り方
向に回動するとともに、この−対の遊星ギヤ１８に噛み
合う従動ギヤ１７が反時計回り方向に回動し、この従動
ギヤ１７と一体に後側ルーバ３が右方向に回動し、風向
を右方向へ調節することができる。また、駆動体１２を
逆方向の時計回り方向に回動させることにより、一対の
遊星ギヤ１８がそれぞれ逆に回動するとともに従動ギヤ
１７が逆に回動し、この従動ギヤ１７と一体に後側ルー
バ３が左方向に回動し、風向を左方向に調節することが
できる。なお、このように後側ルーバ３を回動させる際
、遊星ギヤ１８は、同じ位置で回動し、駆動ギヤ１４か
ら従動ギヤ１７に対して回動力を伝達する。

また、駆動体１２のノブ１３を持って上下に回動させる
と、この駆動体１２の駆動ギヤ１４の面が前側ルーバ２
の回動軸心Ａを中心とする球面状に形成されているため
に、この駆動ギヤ１４と一対の遊星ギヤ１８とが常に噛
み合ったまま駆動体１２が回動し、この駆動体１２とと
もに前側ルーバ２が上下に回動し、風向を上下方向に調
節することができる。

また、駆動体１２が前側ルーバ２と一緒に回動する際に
も駆動ギヤ１４と一対の遊星ギヤ１８との噛み合いが常
に保たれているため、駆動体１２のノブ１３を持って斜
めに回動させることができる。したがって、駆動体１２
のノブ１３をもって斜めに回動させると、上述のように
、遊星ギヤ１８を介して後側ルーバ３が回動するととも
に、前側ルーバ２が一緒に回動し、風向を斜め方向に調
節することができる。

このように、駆動体１２の回動力を遊星ギヤ１８を通じ
て従動ギヤ１７に伝えて後側ルーバ３を回動させるとと
もに、球面状の駆動ギヤ１４と一対の遊星ギヤ１８とが
常に噛み合ったまま前側ルーバ２を回動させることがで
き、後側ルーバ３に対しては従動ギヤ１７などを一部に
設けるだけで、従来のように扇形の大きな切欠部を形成
する必要がなく、配風性を向上させることができる。

また、駆動体１２のノブ１３の向いている方向が風向の
向きと一致するため、風向を簡単に確認することができ
、風向調節を簡単に行なえる。

また、ギヤの噛み合いにより操作力の伝達が行なわれる
ため、トルク変動が少なく、円滑に作動させることがで
きる。

また、駆動体１２の回動により後側ルーバ３を回動させ
るため、従来のスライド式に比べて、操作量を低減させ
ることができる。

〔発明の効果〕 本発明によれば、前側ルーバに支持された駆動体の回動
力を遊星ギヤを通じて従動ギヤに伝えて後側ルーバを回
動させるとともに、前側ルーバの回動方向に球面状に形
成した駆動ギヤと一対の遊星ギヤとが常に噛み合ったま
ま前側ルーバを回動させることができるようにしたので
、後側ルーバに対しては従動ギヤなどを一部に設けるだ
けで、従来のように扇形の大きな切欠部を設ける必要が
なく、後側ルーバによる配風性を向上させることができ
、また、駆動体のノブの向いている方向が風向の向きと
一致するため、風向を簡単に確認することができるとと
もに、その風向調節を簡単に行なえ、さらに、ギヤの噛
み合いにより操作力の伝達が行なわれるため、トルク変
動が少なく、円滑に作動させることができ、かつ、従来
のスライド式に比べて操作量を低減させることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の風向調節装置の一実施例を示す分解状
態の斜視図、第２図はその組立状態の斜視図、第３図は
その平面図、第４図は駆動体の断面図、第５図は全体の
斜視図である。 １・・ケース体、２・・前側ルーバ、３・・後側ルーバ
、１２・・駆動体、１３・・ノブ、１４・・駆動ギヤ、
１７・・従動ギヤ、１８・・遊星ギヤ、１９・支持アー
ム。 １聾ｌ」

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）前後面を開口したケース体と、このケース体内に
   回動自在に支持されかつ互いに連動回動する複数枚の前
   側ルーバと、上記ケース体内に上記前側ルーバと直交す
   る方向に回動自在に支持されかつ互いに連動回動する複
   数枚の後側ルーバとを備えた風向調節装置において、 上記前側ルーバに設けた支持枠に前側ルーバの回動方向
   と直交する方向に回動自在に支持され、その支持枠の前
   面に突出するノブを前側に有するとともに後側に前側ル
   ーバの回動方向に球面状に形成された駆動ギヤを有する
   駆動体と、 上記後側ルーバに後側ルーバの回動軸心を中心として固
   着された従動ギヤと、 上記後側ルーバに支持アームによって回動自在に支持さ
   れ、上記駆動体の駆動ギヤおよび従動ギヤに噛み合う一
   対の遊星ギヤと を具備したことを特徴とする風向調節装置。