JPH0313656B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、ビデオテープレコーダ（以下VTR
と略称する）における繰返し再生装置に関するも
のであり、テープ保護の安全性を高めると共に操
作性をも改善したものである。

以下に、本発明の一実施例を図について詳細に
説明する。第１図はVTRにおける制御系の一部
を示すものであり、本発明と直接関係しないとこ
ろは省略されている。第１図において、１は端子
であり、後述する如くリピート（繰返し再生）の
予約がなされたとき、即ちリピートが受付けられ
たときにハイレベル（「Ｈ」）になる。２も端子で
あり、巻戻し操作をしたときに「Ｈ」になる。こ
れらの端子１，２はアンドゲート３の入力側であ
り、該アンドゲートの出力はリピートカウンタ４
及びリピート回数カウンタ５にセツト信号として
入力され、上記リピートカウンタ４が「−１」
に、又リピート回数カウンタ５に「８」がそれぞ
れセツトされる。６はテープカウンタであり、こ
れらのカウンタ４，６は端子７から入力される周
知のテープ走行に応じて得られるパルス又はリー
ルの回転に応じて得られるパルスをカウントす
る。８はアツプ／ダウンコントロール回路であ
り、該回路からの指令により上記カウンタ４，６
は上記端子７からのパルスのカウントアツプ又は
カウントダウンが選択される。９，１０，１１は
上記カウンタ４，５，６が「ゼロ」になつたこと
を検出する検出回路であり、回路９によりカウン
タ４が「ゼロ」になつたことを検出することによ
り、そのたびにカウンタ５がカウントダウンさ
れ、かつカウンタ４，６がカウントダウンされる
ように上記コントロール回路８が制御され、更に
端子１２に巻戻し指令用の信号が出力される。こ
の端子１２への出力により、テープは周知の如く
巻戻される。上記検出回路１０によりカウンタ５
が「ゼロ」になつたことが検出されると、端子１
３には停止指令用の信号が得られ、該信号により
テープの走行が周知の如く停止される。上記検出
回路１１によりカウンタ９が「ゼロ」になつたこ
とが検出されると、オアゲート１４の入力が
「Ｈ」になり、端子１５には再生（定速走行）指
令用の信号が出力され、かつコントロール回路８
を介して前記カウンタ４，６がアツプカウントす
るように制御される。上記端子１５への出力によ
り、テープは周知の如く定速走行され、再生信号
が周知の如く得られる。

このオアゲート１４への入力には、テープがそ
のスタート位置（略々テープ端部）にきたときに
も端子「１６」を介して「Ｈ」が得られ、上記の
如く、カウンタ４，６がカウントアツプの状態と
なり、かつ端子１５にも再生指令用の信号が得ら
れる。尚、端子１７はテープが停止されたときに
信号が得られ、この信号により上記カウンタ５が
リセツトされる。１８は手動によるカウンタ６の
リセツト信号入力端子である。

上記したテープレコーダの繰返し再生装置の動
作を、第２図のフローチヤートをも参照しながら
説明する。

先ず、リピート（繰返し）操作により、キーを
押すと、これを再生中であれば受付けられ、再生
中でなければ受付けられない。これが受付けられ
ると、リピート受付表示がなされ、巻戻し操作の
されるのを待つ。この待機状態で他の操作による
キーが押されると、リピート受付は取消され、リ
ピート表示が消される。

上記の待機中（前記端子１が「Ｈ」になつてい
る）に、巻戻し操作をする（キーを押す）と、周
知の如くテープが巻戻されると共に、前記端子２
が「Ｈ」になり、アンドゲート３の出力によつて
リピート確認表示がなされ、かつカウンタ４が
「−１」にセツトされ、カウンタ５に「８」がセ
ツトされる。このテープの巻戻しにより、カウン
タ４．６は前記端子７からのパルスによりカウン
トダウンされる。

このカウントダウンによりカウンタ６が「ゼ
ロ」になつたことが検出回路１１により検出され
るか、又はテープが前記したそのスタート位置に
きたときに、オアゲート１４の入力が「Ｈ」にな
つて、端子１５に前記再生指令用の信号が得られ
ると共に、コントロール回路８にも信号が入力さ
れる。上記端子１５への信号によりテープは周知
の如く定速走行され、又コントロール回路８への
信号により、カウンタ４，６がアツプカウントす
るように切換わる。

上記テープの定速走行により、上記カウンタ４
がカウントアツプされ、該カウンタ４が「ゼロ」
になると、検出回路９によりこれが検出され、こ
の検出により前記した如く、この検出のたびにカ
ウンタ５がカウントダウンされ、端子１２に巻戻
指令用の信号が得られ、かつカウンタ４，６がカ
ウントダウンされこのように、カウンタ６が「ゼ
ロ」になるか、又はテープがそのスタート位置に
きたときと、カウンタ４が「ゼロ」になつたとき
との間で繰返して再生される。このような繰返し
再生の８回目ではカウンタ５が「ゼロ」になり、
これが検出回路１０で検出されることにより、端
子１３に停止指令用の信号が得られ、テープは停
止し、リピート表示が消える。

尚、上記のように、巻戻し操作によりアンドゲ
ートの出力でカウンタ４が「−１」にセツトさ
れ、ここから巻戻し、かつ次の巻戻しはカウンタ
４が「０」になつたときであるので、再生画面を
みながらの上記巻戻操作が行なわれた画面を確実
に含む繰返しの再生ができる。

この繰返し再生装置は、次のようなインサート
記録にも応用できる。

一般に、インサート記録は、一担記録されたテ
ープの一部に新たな記録を、しなおすのである
が、この場合にインサート記録の開始位置と終了
位置を定める必要がある。上記の繰返し再生装置
を用いると、例えば再生画面をみながら、インサ
ート開始位置で端子１８からの信号によりカウン
タ６をリセツトし、そのまま再生を続けてインサ
ート終了位置で巻戻し操作を行ない、テープのこ
の巻戻しによりカウンタ６が「ゼロ」になつたと
きにテープを定速走行させ、このテープへのイン
サート記録を開始し、この記録によりカウンタ４
が「ゼロ」になつたときに、自動的にインサート
記録を停止し、前記した繰返し再生を行なうよう
にすることができる。

本発明は叙上の如く、リピート操作手段と、該
手段によるリピート操作によつて、再生動作中で
あるか否かを検出する手段と、該手段により再生
中であることが検出されたときにリピート動作の
待機状態となす手段と、該状態では巻戻し操作を
除く他の操作によつてこの待機の状態を解除する
手段と、テープの走行に関連してこれをカウント
するテープカウンタと、上記待機状態での巻戻し
操作により、テープが巻戻され、かつ上記テープ
カウンタの零カウント又はテープの始端と、上記
巻戻し操作時のテープカウンタのカウント値との
間で繰返し再生する手段とを備えたことを特徴と
するテープレコーダにおける繰返し再生装置であ
るから、繰返し再生操作をしても、これが再生中
でなければ受付けられず、又これが受付けられて
も、次の操作が巻戻し操作でなければ、上記受付
けが取消される。従つてテープの特定部分が無用
に繰返し再生されて、テープを損傷したり、又ヘ
ツドを無用に摩耗させるということがなく、テー
プを保護することができ、又この保護のために気
をつかう必要がないので、操作も容易になる。

又、上記実施例では、繰返し再生の回数を８回
に限定したので、上記テープ保護が一層確実にな
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すブロツク図、
第２図はフローチヤートである。 ４，６：カウンタ。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ リピート操作手段と、該手段によるリピート
   操作によつて、再生動作中であるか否かを検出す
   る手段と、該手段により再生中であることが検出
   されたときにリピート動作の待機状態となす手段
   と、該状態では巻戻し操作を除く他の操作によつ
   てこの待機の状態を解除する手段と、テープの走
   行に関連してこれをカウントするテープカウンタ
   と、上記待機状態での巻戻し操作により、テープ
   が巻戻され、かつ上記テープカウンタの零カウン
   ト又はテープの始端と、上記巻戻し操作時のテー
   プカウンタのカウント値との間で繰返し再生する
   手段とを備えたことを特徴とするテープレコーダ
   における繰返し再生装置。