JPH0313637Y2 - - Google Patents

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JPH0313637Y2
JPH0313637Y2 JP1985110629U JP11062985U JPH0313637Y2 JP H0313637 Y2 JPH0313637 Y2 JP H0313637Y2 JP 1985110629 U JP1985110629 U JP 1985110629U JP 11062985 U JP11062985 U JP 11062985U JP H0313637 Y2 JPH0313637 Y2 JP H0313637Y2
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JP
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rotor
rotors
rotational
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rotating shaft
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JP1985110629U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は例えば事務機械等に用いられる回転形
油圧緩衝器に関する。
〔従来技術〕
例えば、複写機、ワードプロセツサのプリンタ
等の内部にはそれぞれ回転運動機構部が設けられ
ており、通常、回転運動機構部の順調な作動を得
て、複写、プリントが行なわれている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、従来のこれ等のような回転運動を伴
う事務機械にあつては、何等かの外乱によつて回
転運動機構部が急激に異常回転し、その衝撃が機
械に及び、その機械に故障が生じるおそれがあつ
た。
そこで、本考案の考案者は、前記回転運動機構
部に回転形油圧緩衝器を適用すれば、前記故障を
未然に防ぐ可能性があることに着目した。
ところが、従来の回転形油圧緩衝器にあつて
は、ロータの回転角速度に比例して抵抗力が増加
するようになつており、ロータ軸の回転加速度の
急激な変化によつて、回転抵抗力が変化するもの
はなく、事務機械等の回転運動機構部への適用性
に問題があつた。
本考案は、従来の前記のような問題点を解決し
た回転形油圧緩衝器を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案の回転形油圧緩衝器は、本体の内部に高
粘度油を封入し、この油液をロータの回転により
剪断することで回転方向の抵抗力を生ずる回転形
油圧緩衝器において、 本体内に回転自在に設けられ、回転軸の一端を
前記本体外へ延出された第1ロータと、 該第1ロータとは回転慣性を異にし、該第1ロ
ータと相対回転可能に前記本体内に設けられた第
2ロータと、 これら両ロータ間に介在され、前記回転軸の回
転加速度が所定値以下のときには、両ロータを一
体的に回転させ、前記回転軸の回転加速度が所定
値以上のときには、ばね力に抗して前記両ロータ
の相対回転を許すねじりばねと、 両ロータの対向面にその周方向に向かうに従い
漸次浅くなるように形成した溝と、これら両ロー
タの溝の間に形成される空間内に収納され、両ロ
ータに相対回転角変位が生じたときに両溝のずれ
に伴い一方のロータを回転軸の軸線方向に沿つて
離間させるボールとからなるカム機構と、 両ロータを前記軸線に沿つて接近させる方向に
付勢するばねと、 前記カム機構によつて前記一方のロータが他方
のロータから離間したときに互いに接近させられ
る該一方のロータと本体との対向面にそれぞれ形
成されたテーパ面と からなることを特徴とする。
〔作用〕
本考案の油圧緩衝器は、回転軸の回転加速度が
大きくなると、第2ロータの慣性により両ロータ
間に相対回転角変位が生じ、この相対回転角変位
によつてカム機構のボールが溝内をすべつて一方
のロータを軸線方向に移動し、その移動によつて
該ロータと本体との対向するテーパ面間が減少し
て、高粘度油の剪断力を増加させる。そして、回
転加速度が所定値まで小さくなると、両ロータ間
に設けられているねじりばねの付勢力によつてこ
れらロータが初期位置に復帰させられるものであ
る。
〔実施例〕
以下、本考案の一実施例を第1図乃至第3図に
基づいて説明する。これらの図中1は回転形油圧
緩衝器のシリンダ形の本体であり、この本体1の
外周の所定個所にはフランジ2が形成されてい
る。フランジ2には取付孔3が形成されている。
本体1の内孔は小径部4と大径部5,6とからな
つている。小径部4にはテーパ部7が形成されて
いる。
大径部5内には、外側から順次リング8、ばね
9、フリーピストン10、リング11、軸受12
が第1図に示すように配設されている。リング
8,11、軸受12は本体1に固定されている。
フリーピストン10は本体1に摺動自在に嵌入さ
れており、ばね9はフリーピストン10を軸受け
12側へ付勢するように設けられている。軸受1
2には複数の連通孔13が形成されている。14
はOリングである。
また、本体1内には、第1ロータ15がその回
転軸16の一端を本体1から延出させ、かつ前記
軸受12及び大径部6に取り付けられた軸受17
に支持されて本体1と同軸的に回転自在に設けら
れている。第1ロータ15は、互いに離間させら
れ、回転軸16と一体的に設けられたフランジ1
8,19を有している。フランジ18,19間
は、これらフランジ18,19の外周の所定の一
部において連結板20により連結されている。
また、本体1の小径部4内には、カツプ形の第
2ロータ21が本体1と同軸的に回転自在に設け
られている。この第2ロータ21には、その底部
22に回転軸16を挿通されて第1ロータ15が
相対回転可能に嵌入されている。第2ロータ21
の回転慣性は第1ロータ15の回転慣性よりも大
とされている。第2ロータ21の軸受17側外周
には前記テーパ部7と平行なテーパ面21aが形
成されている。
第2ロータ21の底部22と第1ロータ15の
フランジ19との各対向面で、同一円周上の互い
に対応する複数個所には、断面略V字状の溝2
3,24がそれぞれ形成されている。これらの溝
23,24は前記円周方向へ円弧状に延びてい
て、その中央部から両側に向かうに従い漸次浅く
なるように形成されている。そして、各対向する
溝23,24によつて形成された空間にはボール
25がそれぞれ若干の遊びをもつて収納されてい
る。そして、溝23,24、ボール25によりカ
ム機構が構成されている。
また、第2ロータ21の周壁の所定個所には孔
26,27が形成されている。
一方、第1ロータ15の回転軸16には、フラ
ンジ18,19間においてねじりコイルばね28
が巻回されており、このねじりコイルばね28の
一端は連結板20の一側面の外側を通り第2ロー
タ21の孔26に遊嵌されて、この孔26部に固
定され、他端は連結板20の他側面の外側を通り
第2ロータ21の孔27に遊嵌されて、この孔2
7部に固定されている。これにより、第1ロータ
15、第2ロータ21間には、通常、一定の円周
方向の付勢力が与えられる。
第2ロータ21と軸受17との間には、軸受1
2側に第2ロータ21を付勢するようにばね29
が介入されている。なお。30はオイルシール、
31はリング、32は油封入用の密栓である。ま
た、本体1内のフリーピストン10と軸受17と
の間には高粘度油33が封入されている。
次に、前記のように構成された回転形油圧緩衝
器の作用について説明する。
例えば、前記構成の回転形油圧緩衝器を事務機
械の回転部に適用する場合には、回転軸16を事
務機械(例えばプリンタ)の回転部に同軸的に連
結し、本体1を事務機械の非動作部(固定部)に
固定する。
しかして、事務機械の回転部を回転駆動する
と、第1ロータ15が回転し、回転軸16の回転
加速度が一定である通常の状態においては、第1
ロータ15に、ボール25を介して第2ロータ2
1が追従し、第1ロータ15と一体的に回転す
る。このとき、本体1の小径部4の内周面と第2
ロータ21の外周面との間の間隙Aに封入された
高粘度油に剪断力が生じ、回転軸16の回転に若
干の回転抵抗力が付与される。
次に、何等かの外乱により、回転軸16の回転
加速度が急激に変化したときには、第1ロータ1
5の回転慣性よりも第2ロータ21の回転慣性が
大であるため、第1ロータ15の回転に、第2ロ
ータ21が追従して回転することができず、第1
ロータ15と第2ロータ21との間には相対回転
角変位が生じる。この相対回転角変位が生じると
きには、ボール25が溝23,24の浅い部分に
位置する状態となり、第2ロータ21は、ばね2
9の力に抗してフランジ19から遠ざけられ、軸
受17側へ回転軸16に沿つて変位させられる。
すると、本体1のテーパ部7と第2ロータ21の
テーパ面21aとの間の間隙Bが狭められ、第2
ロータ21の変位側で前記高粘度油の剪断力を増
加する剪断面が構成される。これにより、回転軸
16の回転に対する抵抗力が増加する。
この後、回転軸16の軸加速度が一定となると
ねじりコイルばね28の力及びばね29の力によ
り、第1ロータ15と第2ロータ21とが元の関
係位置(通常の回転位置)に戻り、回転軸16に
対する回転抵抗も通常の回転時状態に復する。
なお、前記実施例においては、本考案を、事務
機械に適用した例について説明したが、これに限
られることなく、他の機械類の回転部に適用する
こともできる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案の油圧緩衝器によれ
ば、次のような効果を奏することができる。
(1) 回転軸の回転加速度が小さいときは両ロータ
を一体に回転させ、回転加速度が大きくなつた
ときは、回転軸に対する抵抗を増加させてその
衝撃を有効に緩衝することができ、機械類の回
転部の急速な回転加速度の変化及びその衝撃に
起因する故障を未然に防止し得て、その実用上
の効果は大である。
(2) 両ロータ間にねじりばねを設けているから、
急激に変化した回転加速度が小さくなつたとき
には、ねじりばねのばね力によつて両ロータを
容易に初期状態に復帰させることができ、これ
らの作動を確実に行わせることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す縦断側面図、
第2図はその要部の拡大断面図、第3図は第1図
の−線に沿う断面図である。 1……本体、9,29……ばね、15……第1
ロータ、16……回転軸、21……第2ロータ、
23,24……溝、25……ボール、28……ね
じりコイルばね、33……高粘度油。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 本体の内部に高粘度油を封入し、この油液をロ
    ータの回転により剪断することで回転方向の抵抗
    力を生ずる回転形油圧緩衝器において、 本体内に回転自在に設けられ、回転軸の一端を
    前記本体外へ延出された第1ロータと、 該第1ロータとは回転慣性を異にし、該第1ロ
    ータと相対回転可能に前記本体内に設けられた第
    2ロータと、 これら両ロータ間に介在され、前記回転軸の回
    転加速度が所定値以下のときには、両ロータを一
    体的に回転させ、前記回転軸の回転加速度が所定
    値以上のときには、ばね力に抗して前記両ロータ
    の相対回転を許すねじりばねと、 両ロータの対向面にその周方向に向かうに従い
    漸次浅くなるように形成した溝と、これら両ロー
    タの溝の間に形成される空間内に収納され、両ロ
    ータに相対回転角変位が生じたときに両溝のずれ
    に伴い一方のロータを回転軸の軸線方向に沿つて
    離間させるボールとからなるカム機構と、 両ロータを前記軸線に沿つて接近させる方向に
    付勢するばねと、 前記カム機構によつて前記一方のロータが他方
    のロータから離間したときに互いに接近させられ
    る該一方のロータと本体との対向面にそれぞれ形
    成されたテーパ面と からなることを特徴とする回転形油圧緩衝器。
JP1985110629U 1985-07-19 1985-07-19 Expired JPH0313637Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985110629U JPH0313637Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985110629U JPH0313637Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

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Publication Number Publication Date
JPS6218445U JPS6218445U (ja) 1987-02-03
JPH0313637Y2 true JPH0313637Y2 (ja) 1991-03-28

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ID=30989804

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985110629U Expired JPH0313637Y2 (ja) 1985-07-19 1985-07-19

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Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0788864B2 (ja) * 1990-11-01 1995-09-27 オイレス工業株式会社 荷台用の防振装置及びこの防振装置を具備した車両
JPH0667022U (ja) * 1993-03-09 1994-09-20 オカモト株式会社 積層シート
JP2008144779A (ja) * 2006-12-06 2008-06-26 Fuji Latex Kk 回転ダンパ−装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59123733U (ja) * 1983-02-08 1984-08-20 トキコ株式会社 緩衝装置

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JPS6218445U (ja) 1987-02-03

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