JPH03136213A - 抵抗用塗料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は各種電子機器に使用される可変抵抗器に用いら
れる抵抗用塗料に関するものである。

従来の技術 従来、この種の可変抵抗器に用いられる抵抗用塗料とし
ては導電性粉末として酸化ルテニウムや酸化ビスマスル
テニウム、酸化鉛ルテニウム等、結合剤としてガラスフ
リット、ビヒクルとしてエチルセルロース等の樹脂と溶
剤で構成されたいわゆる酸化ルテニウム系抵抗塗料が用
いられている。

発明が解決しようとする課題 前記酸化ルテニウム系抵抗塗料を用いた可変抵抗器はカ
ーボン・レジン系抵抗塗料を用いたものよりも耐環境信
頼性や耐電力性において優れているが、しかしながら種
々電子機器は年々小型化・高密度化してきており、可変
抵抗器もそれに従って小型化してきているため特に耐電
力性についてはさらに高いレベルが望まれてきており、
具体的には従来の酸化ルテニウム系抵抗塗料を用いたも
のは１．７５Ｗ／ｗｍ２が限界であったが１．７５Ｗ　
／　ｗｍ　”を超える高電力化への要求が高まっている
。

課題を解決するための手段 本発明は前記課題を達成するため、銀、金、白金、パラ
ジウム、ロジウムまたは、前記貴金属の一種類以上を少
なくとも含有する合金からなる微粉末と熱分解性の樹脂
と溶剤とからなる抵抗用塗料を従来の酸化ルテニウム系
抵抗塗膜上に重ねて塗膜を形成し、塗膜形成後熱分解性
樹脂の熱分解温度より高い温度で、かつ貴金属および／
または貴金属合金粉末が部分的に酸化ルテニウム系塗膜
上に焼結する温度で焼成するものである。

作用 以上のように構成することにより、従来の酸化ルテニウ
ム系抵抗塗料の場合１　、７５　Ｗ／　＋ｎｍ２であっ
た耐電力限界値を２　、８０　Ｗ　／　ｍｍ　２まで向
上させることができるものである。

実施例 本発明の概要について述べる。

本発明は酸化ルテニウム系抵抗塗膜上に０．３〜２０μ
ｍの貴金属粉末を散在させることにより、抵抗塗膜上を
接触摺動する金属刷子との接触抵抗値を低減し、接触抵
抗のための局所的な発熱を低減させるものである。金属
刷子が直接酸化ルテニウム系抵抗塗膜表面と接する場合
、金属刷子は部分的に酸化ルテニウム系導電体と、部分
的に絶縁性のガラスと接触する。それぞれの接触比率は
刷子摺動によって変化する。かつ酸化ルテニウムの固有
抵抗はＸ　１０−４Ωｃｍであることから金属刷子の接
触抵抗値は高く一般的に塗膜のシート抵抗値（Ω／口）
の４０％に達することもある。本発明による抵抗用塗料
を用いることにより刷子は１０−６ΩｃＩｌオーダの貴
金属を介して接することになり接触抵抗は大幅に低減さ
れるものである。

貴金属および／または貴金属合金粉末を用いる理由は発
熱による酸化等の変質をさけるためである。貴金属およ
び／または貴金属合金粉末の粒子径は０．３〜２０μｍ
が本発明の目的を達成するのに最も望ましく０．３μ未
満の場合、抵抗塗膜肌の表面粗度の方が比較的に大きく
なるため、効果は少なく２０μを超える場合は、刷子を
摺動させると転延し、抵抗変化が大となるため望ましく
なく、また、塗料中の貴金属および／または貴金属合金
粉末の含有率は粉末の粒子径や塗布膜厚によっても異な
るが、０．３体積部未満では本目的の効果は少なく、８
体積部を超えると、貴金属および／または貴金属合金粉
末同士が部分的に連なり易くなるため抵抗値に影響を及
ぼし、酸化ルテニウム系本来の耐環境信頼性、特に抵抗
温度変化特性に悪影響を及ぼすため望ましくないもので
ある。

以下に本発明の具体的な一実施例について説明する。

９Ｘ９ｍｍ、厚さ０．６３５ｍｍのＡｅ２０３セラミッ
ク基板に、銀・パラジウム系塗料（住友金属鉱山社（、
−４１６０＞で電極をスクリーン印刷して８５０℃で焼
成し、電極部に接続して抵抗部として酸化ルテニウム系
塗料（デュポン社＃１８００シリーズ）でシート抵抗１
８Ω／口となるよう調整してスクリーン印刷し１５０℃
１５分間予備乾燥した。

次に表１に示すように平均粒径の種々異なる銀粉末１１
重量部および各種貴金属粉末をビヒクルとしてエチルセ
ルロース（パーキュレス社Ｎ１００）１５重量％を溶剤
（デュポン社ＤＢＥ）に溶解したちの８９重量部に添加
してロールミルで分散し、スクリーン印刷法にて前記抵
抗部上に印刷して１５０℃１５分間乾燥させ、次いで８
５０℃で焼成した。比較例（酸化ルテニウム系塗料のみ
抵抗塗料として塗布し、８５０℃で焼成したもの）と上
記各種実施例との最高使用電力（Ｗ　／　ｍｍ　２）の
比較の結果を表１に示す。

なお、比較にあたっては上記各種抵抗体をボリュームと
して組立て、各試験電力を印加して１５０００回転後ボ
リュームとしての正常な抵抗値変化特性を示すかどうか
、さらに著るしい摺動接触抵抗値の変化が無いかどうか
を判定基準とした。（印加電力は０．０５Ｗ置きに印加
） （以　　下　　余　　白　　） なお、実施例において粒子径の大きなものが摺動寿命後
の抵抗値変化が負になっているのは、初期は点状の貴金
属粉が摺動につれて転延し部分的に金属導電状態が形成
されるためと考えられる。

また実施例の抵抗体を拡大電子顕微鏡写真で確認したと
ころ点状の貴金属粉体は接触部で抵抗部表面と焼結して
おり、貴金属微粉を抵抗部表面にふりかけただけでは本
発明のような効果は認められなかったことから部分的な
焼結が本発明の最要な因子と考えられる。

発明の効果 以上のように本発明によれば単位面積当りの印加電力を
約４０％上げることが可能となり、小型化や高電力化の
要求に対し極めて有用なものである。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）銀，金，白金，パラジウム，ロジウムの内前記貴
   金属の一種類以上を少なくとも含有する合金から成る微
   粉末と熱分解性樹脂と溶剤とから成る抵抗用塗料であっ
   て、酸化ルテニウム系抵抗塗膜層上に重ねて塗膜を形成
   し、塗膜形成後熱分解性樹脂の熱分解温度より高い温度
   でかつ、前記貴金属および／または貴金属合金粉末が前
   記酸化ルテニウム系抵抗塗膜上に部分的に焼結する温度
   で焼成することを特徴とする抵抗用塗料。
2. （２）貴金属および／または貴金属合金粉末の塗料中の
   含有率が０．３〜８体積部であることを特長とする請求
   項１記載の抵抗用塗料。