JPH03134071A - ロールコート用水性塗料組成物 - Google Patents

ロールコート用水性塗料組成物

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JPH03134071A
JPH03134071A JP1272196A JP27219689A JPH03134071A JP H03134071 A JPH03134071 A JP H03134071A JP 1272196 A JP1272196 A JP 1272196A JP 27219689 A JP27219689 A JP 27219689A JP H03134071 A JPH03134071 A JP H03134071A
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JP
Japan
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water
resin
paint
coating
coating material
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JP1272196A
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Naotaka Yamamoto
尚孝 山本
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Nippon Paint Co Ltd
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Nippon Paint Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、水性塗料を増粘させて高品質の厚膜塗装が作
業性よくでき、かつ従来の塗膜とは異質の外観を付与す
ることができるロールコート用水性塗料組成物に関する
〔従来の技術) 一般に、水性塗料は粘度が低い関係で高比重の塗料成分
が沈降分離し易く、また攪拌時に飛散するなど作業性を
阻害する難点があるうえに、ロールコータ−等によって
均質な厚膜塗装をおこなうことに困難性を伴う問題点が
ある。これらの問題を解消するためには、通常、塗料粘
度を増大させるための増粘剤を添加する手段が採られて
いる。
従来、水性塗料の増粘剤として、澱粉類、アルギン酸ナ
トリウム、PVA、CMC,ヒドロキンエチルセルロー
ス、ポリアクリル酸ナトリウム、ポリアクリル酸アマイ
ドなどを用いることは良く知られており、現実に多方面
で利用されている。
これらのうち合成高分子系の増粘剤は、構成分子が鎖状
構造を有しているために高分子量のものでないと粘度の
増大化が得られない。ところが、高分子量の増粘剤は、
水に対する溶解性を減退させると共にプレコートとして
の加工性を悪化させ、さらに曳糸性も高くなるため取扱
いが不便となり温度による粘度変化も著しくなる等の不
都合がある。また、澱粉類などの天然成分では腐敗が起
こリ、価格面でも不利となる。
このほかに、シリカを適用することも知られているが、
経時的に沈降現象を生じる傾向があり、特に塗料粘度が
低い場合にはこの傾向が著しくなる問題がある。このた
め、各塗料メーカーでは在庫期間の短縮化や低温保存な
どの手段を講じて対応しているが、必ずしも十分な改善
効果は得られていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者は、従来の増粘成分とは全く異質のコラーゲン
に着目してロールコート用水性塗料の増粘化について多
角的な検討を加えた結果、一定粒径以下のコラーゲン粒
子を用いると極めて少量の添加によって増粘効果を発現
させることができ、そのうえ従来とは異なった独特の塗
膜外観を付与することができることを確認した。
コラーゲンは動物の皮膚、骨、鱗などを構成する硬蛋白
質の結合組織成分であるが、この粉砕物は天然皮革様の
製品を合成する材料となることから、この処理方法ある
いtよ塗料成分に分散させた皮革様塗料などの開発が盛
んにおこなわれている。
例えば、コラーゲンを解繊した皮革細片をマイクロ波と
超音波の同時付与により加熱処理し、これを塗料に混合
した塗装材(特開平1−193400号公報)、40メ
ツシュ篩を通過した見掛比重が0゜38/c11n以上
で、動物性油脂含有量が1重量%以下である改質皮革粉
を組成物中に2〜80重量%含有する樹脂組成物(特開
平1−197599号公報)、なめし処理された皮革の
粉砕皮革粉を酸化又は中和処理して樹脂に配合した樹脂
組成物(特開平1−197600号公報)、天然皮革の
細片を液体が浸み込んだ状態で凍結処理してコラーゲン
の絡み合いをほぐし、これを塗料に混合した塗装材(特
開平1−207400号公報)などが提案されている。
しかし、これらの例はコラーゲンの細片を塗料成分に混
合して皮革様塗装材とすることを開示するのみで、塗料
の増粘剤としての利用は意図されていない。
また、皮革様塗料を対象とする例としては、50〜25
0メソシエの乾燥皮革粉20〜70%と塗料80〜30
%とよりなる皮革様塗料(特開昭62−257973号
公報)、3〜30%のゼラチンを含む塗料30〜90%
と、50〜250メツシュの乾燥皮革粉70〜10%と
よりなる皮革様塗料(特開昭62−251974号公報
)、本漬は及び石灰漬けの施された床皮よりなる50〜
250メツシュの乾燥皮粉20〜70%と、塗料80〜
30%とよりなる皮様塗料(特開昭62−257975
号公報)などが提案されているが、これらの発明も皮革
様外観の発現を目的としてため皮革粉の配合割合は塗料
100重量当たり25〜233重量部という多量の範囲
が要件となっている。
本発明は、これらの従来技術とは異なり、コラーゲン粒
子を極く少量の範囲で分散させた増粘性のロールコート
用水性塗料組成物を提供することを目的とするものであ
る。
[発明が解決しようとする課題〕 上記の目的を達成するための本発明によるロールコート
用水性塗料組成物は、水溶性、水分散性及び/又は乳化
された樹脂成分を主体とする水性塗料中に、粒径400
メンシユ以下のコラーゲン粒子が前記水性塗料の樹脂固
形分100重量部に対し0.1〜3重量部の割合で含存
していることを構成上の特徴とする。
本発明の主成分となる水性塗料は、水溶性、水分散性又
は乳化されたもの、もしくはこれらの混合物から選択さ
れる。
水溶性乃至水分散性の樹脂成分としては、通常塗料用に
供されている種類のものであれば制限はなく、アニオン
系、カチオン系、両性イオン系でも、イオン性を持たな
いものであってもよい。特に好ましい成分としては、ア
ルキド系、ポリエステル系、エポキシ系、ウレタン系、
アミノブラスト系、マレイン化油系など任意の水溶性ま
たは水分散性を有する樹脂類が挙げられる。これらの樹
脂成分を使用するに当たっては、例えばアクリル系、ア
ルキド系などのアニオン樹脂である場合にはアンモニヤ
、アルキルアミン類、アルカノールアミン類のような塩
基性化合物で中和し、また力〜チオン樹脂であるときに
は酸性化合物により中和し′C水溶性にするか、前記中
和部分を少なくして水分散性に転化することによって、
水に溶解もしくは分散させる。
乳化された樹脂成分とは、通常、樹脂エマルジョンと呼
ばれるもので、対象樹脂としては酢酸ビニル樹脂、アク
リル樹脂、スチレンブタジェン樹脂、塩化ビニル樹脂、
エポキシ樹脂、ウレタン樹脂などを挙げることができる
。これら樹脂成分を水性エマルジョンとして乳化するた
めの乳化剤としては、ノニオン性のものを適用すること
が好ましいが、カチオン性の構造単位を有する樹脂に対
してはカチオン性のもの、アニオン性の構造単位を有す
る樹脂に対してはアニオン性のものでもよく、界面活性
剤やポリビニルアルコールなどの保護コロイドを用いる
ことができる。樹脂エマルジョンは、それぞれの樹脂成
分を前記乳化剤を用いて水に懸濁させて調整することも
できるが、各モノマーからの乳化重合によって製造する
ことが好ましい。乳化の方法は、樹脂成分を水中に攪拌
分散し、窒素ガスを吹き込みながら加温し、過酸化ヘン
ジイル、過硫酸塩、過酸化水素等の触媒、またはこれら
の酸化触媒とチオ硫酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウ
ムのような還元剤とを組み合わせたレドックス触媒など
を添加して乳化重合をおこない、必要に応じて分子N調
節剤、p H311節剤、消泡剤などを配合して水性エ
マルジョンを得る。
本発明に好適なアクリルエマルジョンに用いるビニル単
量体としては、スチレン、αメチルスチレン、ビニルト
ルエン、アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸2エチルヘキシル、メタクリル酸ラ
ウリル、メタクリル酸シクロヘキシル、メタクリル酸ベ
ンジル、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリ
ル酸ブチル、アクリル酸2エチルヘキシル、アクリル酸
ラウリル、アクリル酸シクロヘキシル、アクリル酸ベン
ジル、メタクリル酸ヒドロキシエチル、メタクリル酸ヒ
ドロキシプロピル、アクリル酸ヒドロキシエチル、アク
リル酸ヒドロキシプロピル、メタクリル酸、アクリル酸
、イタコン酸、クロトン酸、マレイン酸、アクリルアミ
ド、メチロールアクリルアミド、ダイア七トンアクリル
アミド、ジメチルアクリルアミド等およびこれら単量体
と共重合可能な単量体がある。これらの単量体は塗料と
しての要求特性に合わせ、共重合体として供用される。
この際の共重合体組成は、ガラス転移点が一20〜60
゛Cの範囲にあることが望ましい。
ガラス転移点が一20°Cを上進ると塗膜の硬さが不足
し乾燥性が戻り、60°Cを越すと塗膜に要求される物
性を満足せず、またエマルジョン粒子の融着が不完全と
なって造膜性が低下するからである。アクリルエマルジ
ョンとしては、例えばロームアンドハース社のパアクリ
ゾール°“658.604.1533、1B22.15
61.2045.1803、大日本インキ化学工業■製
の゛ウォーターゾル’ S−616,4PW−77、S
−717,S−695,S−126、日本カーバイド工
業Q(1)製の“″ニカゾール゛” 5Y1094.5
Y1095,5Y991.5Y1176などの市販品を
用いることができる。
さらに、樹脂成分の反応基と架橋反応する熱硬化型水性
塗料組成物用架橋剤として、例えばアミノブラスト、ブ
ロックイソシアネート、エポキシ化合物、フェノールブ
ラストなど通常用いられる物質を配合することもでき、
この場合のアミノプラストとしてはへキサメトキシメチ
ロールメラミン、メチル・ブチル化メラミンなどが代表
的な例である。
また、プレコートメタルに適用する際の可撓性を付与す
るためには、モノメリックメラミンを配合することが好
適である。これらのメラミン樹脂としては、アメリカン
サイアナミツド社の“ザイメル゛300,301,30
3,350 、モンサント社の”レジメネ”745など
が使用できる。この場合、アクリル樹脂とアミノブラス
ト樹脂の比率は、60/40〜9515の範囲に設定す
ることが好ましい。60/40以下の比率であると耐食
性不良、クラック発生などの欠陥現象を起し、9515
を越える比率では硬化不足、折り曲げ性不良などの結果
を招く。
本発明の水性塗料組成物には、その他の成分として下記
の顔料、添加剤などを配合することができる。
プライマー用防錆顔料;クロム酸ストロンチウム、クロ
ム酸亜鉛、燐酸亜鉛、鉛丹、亜鉛華、塩基性硫酸塩、塩
基性炭酸塩など。
着色顔料;二酸化チタン、フタロシャニンブル、フタロ
シャニングリーン、キナクリドン、インダンスロン、イ
ソインドリノン、ペリレン、アンスラピリミジン、カー
ボンブラック、ベンズイミダシロン、黒鉛、黄色酸化鉄
、赤色酸化鉄なと。
金属箔顔料;アルミ箔、ブロンズ箔、錫箔、金箔、銀箔
、金属チタン箔、ステンレススチール箔、Ni−Cu箔
、プラスチックで被覆した金属箔、箔状フタロシアニン
ブルーなど。
光輝性顔料;マイカ顔料及び/又はアルミ箔、ブロンズ
箔、錫箔、金箔、銀箔、金属チタン箔、ステンレススチ
ール箔、Ni−Cu等の合金箔、プラスチックで被覆し
た金属箔、箔状フタロシアニンブルーなど。
体質顔料;炭酸カルシウム、石膏、クレー、タルクなと
添加剤;消泡剤、レベリング剤、はじき防止剤、グロス
向上剤、沈降防止剤、湿潤剤(界面活性剤)、潤滑剤、
防腐剤、防黴剤など。
これら成分のうち、顔料の含有量は塗料樹脂の固形分1
00重景重量対し0.5〜30重量部の範囲に設定する
ことが好ましい。
各成分の混合には、塗料製造に慣用されているペイント
シェイカー、デイスパー、ボールミル、サンドグライン
ドミル、ニーダ−、デイシルバー等の装置を用い、溶媒
として水を使用して粘度調整する。この際、エマルジジ
ンを破壊しない範囲で親水性の有機溶媒を水と併用する
ことができる。
本発明において上記の水溶性、水分散性及び/又は乳化
された樹脂成分を主体とする水性塗料中に分散するコラ
ーゲン粒子は、動物(牛、豚、羊、山羊等)の皮、骨、
股などを生物化学反応を利用した特殊精製処理により高
分子化して繊維形態に転化し、コラーゲン分子中のポリ
ペプチド鎖による架橋反応を利用した耐熱処理を施して
微粉砕したものが適用される。
コラーゲン粒子の粒径は400メツシュより細かい粒径
に分級することが重要で、400メツシュより粗い粒径
では後述する少量範囲の添加量で効率的な増粘効果を発
現させることができなくなる。
水性塗料へのコラーゲン粒子の添加は、塗料の製造過程
(前添加)もしくは完成された塗料(後添加)に対して
おこなわれるが、その添加量は水性塗料の樹脂固形分1
00重量部当たり0. 1〜3重量部、好ましくは0.
5〜2重量部の範囲に設定する。この理由は、コラーゲ
ン粒子の添加量が0.1重量部未満では増粘効果が不足
して塗料成分の沈降分離、塗装時のダレなどを生じ、他
方、3重量部を越える場合には塗料粘度が上昇し過ぎて
製造プロセスに支障をきたし、またピックアンプ性の点
でロービング現象が発生して希釈が必要になるからであ
る。
なお、用いるコラーゲン粒子の固形分を99〜80%に
調整しておくことにより分散性を向上させることができ
る。
水性塗料中へのコラーゲン粒子の添加は、前記したペイ
ントシェイカー、デイスパー、ボールミル、サンドグラ
インドミル、ニーダ−、デイソルバー等の分散混合装置
を用いておこなわれる。
このようにして少量のコラーゲン粒子を添加させた本発
明のロールコート用水性塗料組成物は、被塗物をアプリ
ケーターロールとバックアンプロール間を通過させなが
ら塗装するロールコート用として極めて優れた塗装効果
が得られる。
′!11塗物としては、例えば亜鉛メツキ鋼板、アルミ
ニウム板、不銹gFiなどのような金属板が対象になり
、コイル状またはシート状の形態としてロールコート塗
装される。
被塗物となる金属板には、素材を防錆しかつ塗料の密着
性を改善するために予め塗装前に前処理を施しておくこ
とが有利であるつ前処理としては、酸・アルカリ洗浄な
どの脱脂処理が一般的であるが、さらに、引き続き燐酸
塩系、クロム酸塩系などの化成液を用いる化成処理方法
もある。特に−連の前処理をすることにより、密着性と
防錆性に優れた塗膜を安定して形成されることが知られ
ている。
前処理を施した被塗物には、下塗塗装(ブライマーコー
ト)をすることが望ましい。ブライマーコートは、腐食
作用から素材を保z!シ、金属板表面、表面処理膜及び
上塗塗膜に密着性を付与する機能を有する。下塗塗膜の
厚さは、通常、乾燥時において1〜7μmである。焼付
は、使用した塗料樹脂に最適な温度と時間の条件下で短
時間内におこなう。
上塗塗装(トップコート)における好ましい塗膜ハ、7
〜20μm(乾燥時)である、この塗膜が7μm未満で
は着色力が乏しいために下塗素材を隠蔽することができ
ず、また20μmを越えると高温短時間内の焼付におい
てピンホール発生の危険性を生じる。焼付の温度及び時
間は、使用する上塗塗料に応じて最適な条件が設定され
る。
〔作 用〕
本発明のロールコート用水性塗料組成物は、水性塗料中
に樹脂固形分100重量部当たり0゜1〜3重量部の少
量範囲で添加している粒径400メツシュ以下のコラー
ゲン粒子が塗料粘度を増大する作用をなし、成分の沈降
分離を生じることがなく、良揺変性で安定した分散混合
状態を形成する。したがって、塗装時、ピンクアップロ
ールへの円滑かつ均等なピックアップが進行し、常にダ
レのない高品質な厚膜塗装が作業性よくおこなうことが
可能となる。
そのうえ、短繊維状のコラーゲン粒子が複合フィラー的
に作用して、塗膜の強靭性を向上させるとともに従来塗
膜とは異なる表面外観が付与される。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を比較例と対比して説明する。
(製造例) 牛、豚、羊、山羊からの皮、骨、楚を用いることが出来
るが、ここでは牛の原皮を用い、床皮部分の皮下組織に
存在する脂肪細胞、蛋白質を除去する為に、希塩溶液、
酸及びアルカリによる処理、ヒアルロニダーゼ等の酵素
による生物化学処理を行ないコラーゲン繊維のみを取り
出して精製した後、更に、温度を100〜200 ’C
にした加熱条件下で熱処理して架橋反応を起させて、コ
ラーゲン繊維の耐熱性を向上させた後、−旦乾燥させ、
酸化チタンと共に粉砕、調合し、粒径を400メツシュ
以下とし、固形分を94χ、分解温度を250 ’C以
下に調整したものを〔コラーゲン400 ) 、更に粒
径を600メツシュ以下とし、固形分を95z、分解温
度を250 ’C以下に調節したものを〔コラーゲン6
00〕また、粒径を100〜200メツシュ、固形分を
95χ、分解温度を250°C以下に調整したものを〔
コラーゲン100〕とした。
尚、分解温度は示差熱分析法を用い、分解を確認、固形
分は不揮発残分として測定した。
実施例1〜8、比較例1〜8 表1に示す組成の水性下塗塗料成分に対し、塗料の製造
段階(前添加)および完成塗料の製造後(後添加)に製
造例で製造したコラーゲン400.600またはコラー
ゲン100を次のようにして添加、分散させた。
表  1 成    分 重量部 り1)自己架橋型アクリルエマルジョン(2)水分散性
アクリル樹脂 (3)水(溶媒) (4) N、N−ジメチルアミノエタノール(中和剤) (5)界面活性剤 (6)酸化チタン(白色着色顔料) (7)ストロンチウムクロメートN (防錆顔料) 0.5 60 3 (8)自己架橋型アクリルエマルジョン(9)エチレン
グリコールモノブチルエーテル/水: 60/40(親
水性溶媒)(10)界面活性剤 (11)界面活性剤 (12)界面活性剤 なお、表1の成分は、(1)および(8)00 ブレックス’ AC−1561(N、V、47X、 ロ
ーム77 F A −ス社製) 、(2)は“アクリゾ
ール”l−62(N、V、50X。
ロームアンドハース社製)、(5)は゛ノブコNDW(
ノプコケミカル社製) 、(6)はR−960(デュポ
ン社製) 、(7)は菊池色素■製、(10)は“サー
フィノール°” 104[!(エヤープロダクトアンド
ケミカルズ社製)、(11)は“″トライトン″X−1
14(ロームアンドハース社製)、(12)はパベーラ
プ”3056A (ライトコケミカル社製)を用いた。
(前添加) 表1の(1)から(7)までの成分を混合した分散ハー
ス約400グラムをペイントシェーカーに入れ、所定量
のコラーゲン粒子を添加したのち(8)から(12)の
成分を加え、シェーカー容積(高さ16cm。
直径14cm)の塗料とガラスピーズで約475までに
なるようにガラスピーズを入れて1時間に亘り混合分散
処理した。
(後添加) 表1の全成分をペイントシェーカーで分散混合して作製
した完成塗料約100グラムに所定量のコラーゲン粒子
を添加して高さ11ca+、直径8calの缶容積の約
1/2までガラスピーズを入れてホモミキサーで約20
0Orpmの回転を与えながら30分間混合分散処理を
おこなった。
このようにして下塗塗装(プライマーコート)用の塗料
を作製した。各ロールコート用水性塗料組成物につき塗
料性状を測定し、その結果をコラーゲンの添加量(樹脂
固形分100重量部に対する重量部)ほかの条件と対比
させて表2に示した。
比較のためC5コラーゲン粒子に代えてメチルセルロー
ス系の増粘剤〔“メトローズ” 65SH1信越化学■
製〕またはシリカゾル〔パアエロジル3001日本アエ
ロジル■製〕を分散させた塗料例についても表2に併載
した。
なお、塗料性状の測定および性能評価は次のようにして
おこなった。
沈降安定性:塗料を直径約3cmの試験管に約80%満
たし、30日間常温で静置して塗料成分の沈降状態を判
定する。判定評価は以下の基準でおこなう。
◎ :沈降が殆どない。
○ :若干の沈降i頃向がある。
△ ;底部に少し沈降が見られる。
× :大部分が底部に沈降する。
粘度;フォードカップl14により落下するまでの時間
(秒)を測定した。
ピンクアップ性;ジェルジノ型塗装用ロールコータ−を
用い、塗料がピックアップロール面に均一に付着するか
否かを判別する。条件は、ラインスピード60m/mi
n、、  ピックアップロールスピード(pus)とラ
インスピード(LS)17)比Pt1S/LS =0.
6/1、アプリケーターロールスピード(APS)  
とラインスピード(LS)の比APS/LS =1.5
/l、リバース塗布とし、判別評価は以下の基準でおこ
なう。
O:均一ピックアップ × :連続的にピックアップされず、ムラができる。
ダレ限界:塗装置後に塗布板を垂直にしても塗膜が流れ
出したすせず、均一に塗装できる乾燥膜厚を判別する。
判別評価は以下の基準による。
ontoμm以上で良好。
×:10μm未満でないと良好とならない。
表2の結果から、実施例の塗料はいずれも好適な粘度に
調整されており、比較例に比べ沈降安定性、ピックアツ
プ性、ダレ限界ともに優れていることが認められる。
実施例9〜16、比較例9〜16 表3に示した組成の塗料成分を用い、実施例1〜8に準
じて上塗塗料(トップコート)用の水性塗料組成物を作
製した。なお、前添加の際の分散ハースは(1)から(
9)までとした。
表 成   分 (1)水分散性アクリル樹脂 (2)水(溶媒) (3) N、N−ジメチルアミノエタノール(中和剤) (4メチル化メラミン樹脂 (5エチレングリコール(親水性溶媒)(60H基含有
アクリルエマルジヨン (7界面活性剤 (8黄色酸化鉄顔料 (9)消泡剤 重量部 (10)自己架橋型アクリルエマルジョン(11)エチ
レングリコールモノブチルエーテル/水= 80/20
 (親水性溶媒)(12)界面活性剤 (13)潤滑剤 表3の成分において、(1)は表1の(2)と同じ、(
4)は“サイメル303 ” (N、V、98χ、アメ
リカンサイアナミド社製) 、(6)は゛′コロ−レッ
クス”AC1822(N、V、46.5X、 O−47
7F ハース社製)、(7)は表1の(12)と同じ、
(8)は″“マビコブラウン444(コロンビアケミカ
ル社製) 、(9)は“ラーベン”420(コロンビア
ケミカル社製) 、(10)は表1の(8)と同一、(
12)は表1の(lO)と同じ、(13)は°“ミッシ
ェリューブ”160(ミッチェルマンケミカル社製)の
ものを用いた。
このようにして作製されたコラーゲン粒子を分散させた
ロールコート用水性上塗塗料組成物につき実施例1〜8
と同一の性能を測定評価し、結果を表2に準じて表4に
示した。
なお、表4の性能のうち、ダレ限界の判定評価は次の基
準でおこなった。
0:15μm以上が良好 ×:15μm未満でないと良好にならない。
実施例17〜34、比較例17〜21 予めアルカリ脱脂〔゛″サーフクリーナー″155日本
ペイント■製〕、リン酸亜鉛化成処理〔“サーフダイン
” z59100.  日本ペイント■製〕もしくはク
ロメート化成処理〔“サーフコート’ NRC300)
を施したプレコート用亜鉛メツキ鋼板(Z 2?。
板厚0.35+m)を被塗物とし、2コート2ベーク方
弐により実施例1〜8の塗料で下塗塗装、実施例9〜1
6の塗料で上塗塗装をロールコート法を用いておこなっ
た。
形成された膜厚は、下塗塗膜的5μm(乾燥210’C
X40秒)、上塗塗膜約15μm(乾燥210°C×4
0秒)であった。
このようにして塗膜形成された塗装板の性能を測定し、
結果を表5に示した。
なお、塗膜性能の測定および評価は下記によった。
折曲げ性;同一厚さ(0,35mm)の仮を2枚挟み、
万力で360°曲げる0曲げた部分にセロファンテープ
を圧着したのち引き剥がし、剥離後における塗膜の剥が
れ状態(面積)を次の判定基準によって数値評価する。
10:ユ11離なし   9 :剥離〈10%以下8 
:剥M 20χ   7 :剥離30χ6 :剥離40
χ   5 :剥離50χ4 :剥#60X3:剥離7
0χ 2 ;剥離80χ   1 :剥M 90χ0 :剥離
100χ インパクト;デュポンインパクト試験機を用い重さ50
0g、高さ50cm、先端径1/2インチのポンチを塗
膜面に挿入し、挿入箇所のセロファンテープを圧着した
のち引き剥がし、剥M後における塗膜の剥がれ状態(面
積)を判定する。判定基準は上記した折曲げ性と同一と
する。
帯電防止性;試料に荷電し、荷電中止後に帯電電位が半
分になるまでの時間を測定する。評価は次の基準により
おこなう。
◎ :5秒以内   O:10秒以内 Δ :15秒以内  × :16秒以上表面電気抵抗、
JIS  K6911−1979 5・13に準じて測
定する。評価は次の基準によりおこなう。
0  :to”ΩC請以下 Δ :lOs−109ΩC11 X  :to”0cm以上 表5の結果から、実施例による塗膜はいずれも良好な性
能を示し、折曲げ性、インパクト、帯電防止性、表面電
気抵抗ともに極めて改善されていることが確認された。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明に係るロールコート用水性塗料組
成物は少量のコラーゲン粒子の添加により水性塗料の粘
度が効果的に増大調整され、常に塗料成分が作業性に都
合のよい安定した均質分散状態を形成する。したがって
、ロールコート塗装をおこなう場合には、高品質の塗膜
形成が保証されるとともに、従来とは異質の塗装外観を
呈するものとなる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、水溶性、水分散性及び/又は乳化された樹脂成分を
    主体とする水性塗料中に、粒径400メッシュ以下のコ
    ラーゲン粒子が前記水性塗料の樹脂固形分100重量部
    に対し0.1〜3重量部の割合で含有していることを特
    徴とするロールコート用水性塗料組成物。
JP1272196A 1989-10-18 1989-10-18 ロールコート用水性塗料組成物 Pending JPH03134071A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999054419A1 (fr) * 1998-04-23 1999-10-28 Idemitsu Petrochemical Co., Ltd. Materiau de revetement
JP2007009473A (ja) * 2005-06-29 2007-01-18 Nichiha Corp 建築板及びその製造方法

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