JPH03133915A - 油中水型乳化型泡沫化粧料 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、有機シリコーン樹脂を含む油中水型乳化組成
物を液化ガス中に分散することにより得られる油性化粧
料のクレンジング剤、コールドクリーム、ナイトクリー
ム、サンスクリーン等として有用な油中水型乳化型泡沫
エアゾール化粧料に関する。

［従来の技術］ 従来、エアゾール組成物には、原液、噴射剤の組み合わ
せにより安定泡沫型（フオームタイプ）、速崩壊泡沫型
（クイックブレークタイプ）、噴射型（スプレータイプ
）等がある。中でも安定泡沫型エアゾール組成物は、手
から垂れ落ちない、塗布面に伸ばしやすい、清涼感があ
る等の独特の使用感を有することから、化粧料に多用さ
れている。

この安定泡沫型エアゾール組成物は、噴射剤が溶解して
いる油相と噴射剤との溶解性の悪い水相との二相からな
る水中油型エマルジョン、または噴射剤を溶解した脂肪
酸石鹸が水中に分散しているゲルで形成されていること
が多い。即ち外相は水で、噴射剤は内相に含有される。

一方、油中水型エマルジョンと噴射剤とで構成されるエ
アゾール組成物は、噴射剤と溶解性の良い油相が外相と
なるため噴射剤の蒸散が速く、安定泡沫型エアゾールを
得ることが困難であった。従って水中油型に比べて洗浄
力の高い油中水型エマルジョンのクレンジング、また、
耐水性の高いサンスクリーンとしての油中水型エマルジ
ョンを安定泡沫型エアゾール組成物として得ることがで
きなかった。

［発明が解決しようとする課題］ 本発明者は上記問題について検討した結果、有機シリコ
ーン樹脂を配合した油中水型エマルジョンと噴射剤とで
エアゾール組成物を調整すると、安定泡沫型で洗浄力の
高い油中水型乳化型泡沫クレンジング、安定泡沫型で耐
水性の高い油中水型乳化型泡沫サンスクリーンなどが得
られることを見出して本発明を完成するに至った。

［課題を解決するための手段］ すなわち、本発明は、液状油分、水、界面活性剤、有機
シリコーン樹脂および噴射剤を含有することを特徴とす
る油中水型乳化型泡沫化粧料に関する。

以下、本発明の構成について詳述する。

本発明で用いられる液状油分としては、常温で液状のも
ので、例えば、アボガド油、ツバキ油、タードル油、マ
カデミアナツツ油、トウモロコシ油、ミンク油、オリー
ブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、パーシック油、小麦
胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー
油、綿実油、エノ油、大豆油、落花生油、茶実油、カヤ
油、コメヌカ油、シナキリ油、日本キリ油、ホホバ油、
胚芽油、トリグリセリン、トリオクタンサングリセリン
、トリイソパルミチンサングリセリン等の液状油脂、流
動パラフィン、スクワレン、スクワラン、プリスタン等
の炭化水素、オレイン酸、トール油、イソステアリン酸
等の高級アルコール脂肪酸、ラウリルアルコール、オレ
イルアルコール、イソステアリルアルコール、オクチル
ドデカノール等の高級アルコール、メチルポリシロキサ
ン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジ
エンポリシロキサン、デカメチルポリシロキサン等のシ
リコーン、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イ
ソプロピル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸オレイル
、オレイン酸デシルミリスチン酸オクチルドデシル、ジ
メチルオクタン酸へキシルデシル、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジブチル等のエステル類等が挙げられる。

本発明で用いられる液状油分の配合量は、原液（噴射剤
以外の内容物）全量中の３０〜９９重量％が好ましく、
さらに好ましくは３０〜７５重量％である。

本発明に用いられる水の配合量は、原液全量中の０．１
〜８０重量％が好ましい。

本発明に用いられる有機シリコーン樹脂は、Ｒ，ＳｉＯ
＋ｚ□単位、Ｒ２５ｉＯ単位、ＲＳ　１Ｏ１７□単位、
ＳｉＯ□単位のうちの適当な組合せからなり、その割合
は平均式Ｒｎ　Ｓ　ｉ　Ｏ＋４　ｎ＋／２（Ｒは炭素数
１〜６までの炭化水素基またはフェニル基を表し、ｎは
１．０から１．８までの値を表す。

）を満足するように選ばれ、約１５００〜１００００ま
での平均分子量を有することが望ましい。このシリコー
ン樹脂は対応する既知のシラン類を混合して、トルエン
、ヘキサン等の溶剤で希釈したのち加水分解を行い、更
に加熱重合することにより容易に得ることができる。Ｓ
ｉｎ、単位はシラン類の他に水ガラスを使用しても同様
なシリコーン樹脂が得られる。

有機シリコーン樹脂の配合量は、原液全量中の０、０１
重量％以上であり、好ましくは０．０５重量％以上、さ
らに好ましくは０．１重量％以上である。０゜０１玉ｎ
％未満では、安定な泡沫は得られない。

本発明に用いられる噴射剤は、通常エアゾール製品に用
いられる噴射剤を用いることができる。

具体例を挙げるとトリクロロフルオロメタン、ジクロロ
ジフルオロメタン、ジクロロフルオロメタン、トリクロ
ロトリフルオロメタン、ジクロロテトラフルオロエタン
等のクロロフルオロカーボン、プロパン、イソブタン、
ノルマルブタンおよびその混合物である液化石油ガス（
以下ＬＰＧと略す）等の液化ガスである。これらの噴射
剤に加えてジメチルエーテル、イソペンテン、炭酸ガス
、窒素ガスを用いてもよい。これらのガスは単独でもま
た二種以上を混合して用いることができる。配合量は１
〜８０重ｎ％が好ましい。１重量％未満では良好な泡沫
が得られず好ましくない。

本発明に係る油中水型乳化型泡末化粧料はエアゾール缶
内で安定な油中水型エマルジョンを形成している必要は
なく、エアゾール組成物を使用するとき振とうすること
によって乳化し、油中水型エマルジョンが得られるもの
であればよい。

本発明に用いる界面活性剤は、上記の観点から選択され
、概ねそのＨＬＢ値（周上式）が２〜１６の範囲内に存
し、３〜ｌＯのものがさらに好適である。例示すれば、
ポリオキシエチレン付加（以下、ＰＯＥと略す）オレイ
ルエーテル、ＰＯＥセチルエーテル、ＰＯＥステアリル
エーテル、ＰＯＥラウリルエーテル、ＰＯＥベヘニルエ
ーテル、ＰＯＥアルキルフェニルエーテル、ＰＯＥ２−
デシルペンタデシルエーテル、ＰＯＥ２−デシルテトラ
デシルエーテル、ＰＯＥ２−デシルテトラデシルエーテ
ル、ＰＯＥ２−オクチルデドデシルエーテル、ＰＯＥ２
−ヘキシルデシルエーテル、Ｐ、ＯＥイソステアリルエ
ーテル、ＰＯＥコレステリルエーテル等のエーテル類、
ステアリン酸ＰＯＥセチルエーテル、ステアリン酸ＰＯ
Ｅステアリルエーテル、ステアリン酸ＰＯＥラウリルエ
ーテル、イソステアリン酸ＰＯＥラウリルエーテル、ジ
ラウリン酸ポリエチレングリコール、モノステアリン酸
ポリエチレングリコール、モノステアリン酸エチレング
リコール、ジステアリン酸ポリエチレングリコール、ジ
オレイン酸ポリエチレングリコール、プロピレングリコ
ール脂肪酸エステル、イソステアリン酸ポリエチレング
リコール、ジイソステアリン酸ポリエチレングリコール
、モノオレイン酸ポリエチレングリコール、イソステア
リン酸ＰＯＥグリセリル、トリイソステアリン酸ＰＯＥ
グリセリル、トリオレイン酸ＰＯＥグリセリル、モノス
テアリン酸ＰＯＥグリセリル、トリステアリン酸ＰＯＥ
グリセリル、ジステアリン酸ＰＯＥグリセリル、ＰＯＥ
トリミリスチン酸トリメチロールプロパン、ＰＯＥジス
テアリン酸トリメチロールプロパン、ＰＯＥトリステア
リン酸トリメチロールプロパン、ＰＯＥ硬化ヒマシ油、
ＰＯＥヒマシ油、ラウリン酸ＰＯＥ硬化ヒマシ油、イソ
ステアリン酸ＰＯＥ硬化ヒマシ油、トリイソステアリン
酸ＰＯＥ硬化ヒマシ油、ソルビタン脂肪酸エステル、Ｐ
ＯＥソルビタン脂肪酸エステル、モノ脂肪酸グリセリン
、トリ脂肪酸グリセリン、ポリグリセリン脂肪酸エステ
ル等のエステル類、Ｎ−アシルグルタミン酸エステル、
ピログルタミン酸エステル等のアミノ酸誘導体があり、
これらの中から一種または二種以上を用いることができ
る。

配合量は、原液全量中の０，０１〜３０重量％が好まし
い。

本発明に係る油中水型乳化型泡沫型化粧料には、上記の
必須成分の他に防腐剤、色材、粉末、酸化防止剤、香料
、薬剤、固型油分、半固型油分、低級アルコール、保湿
剤、塩等を加えることができる。

［発明の効果］ 本発明の油中水型乳化型泡沫化粧料は、従来成し得なか
った油中水型エマルジョンを、初めてフオームタイプの
エアゾールとしたもので、クレンジング、コールドクリ
ーム、ナイトクリーム、サンスクリーン等の化粧料とし
て使用し得るものである。

［実施例］ 次に実施例により、本発明の効果について説明する。本
発明はこれらに限定されるものではない。

配合量は重量％である。

実施例１〜３、比較例１ （１）流動パラフィン　　　　　　　　　　残余（２）
セチルアルコール　　　　　　　　　２．０（３）オレ
イン酸オレイル　　　　　　　　　１０．０（４）ＰＯ
Ｅ　（８モル付加）ジオレート　　１０．０（５）有機
シリコーン樹脂（Ｒ＝メチル基、ｎ＝１．６、平均分子
ｍ＝４．０００＞　　　　ｘ（６）精製水　　　　　　
　　　　　　　　１０．０（７）　　ＬＰＧ　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　２０．０製法 有機シリコーン樹脂を表１の配合量で製造した。

（１）〜（５）を攪拌溶解し、（６）を添加して攪拌溶
解後エアゾール缶に充填し、バルブをクリンプしてから
（７）を充填した。

（以下余白） 表１ ×：クイックブレーク ○：やや壊れやすい泡 ◎：良好な泡 表１から明らかなように、有機シリコーン樹脂を配合し
た本発明に係る油中水型乳化型泡沫化粧料は、良好な泡
質を有する泡沫エアゾールであることが解る。

次ぎに実施例４と従来の脂肪酸石鹸分散タイプの化粧料
（比較例２）を、クレンジング化粧料としての洗浄力を
比較してみた。

実施例４ （１）オリーブ油　　　　　　　　　　　　　２３．０
（２）ネオペンチルグリコール ｎ−デカノール　　　　　　　　　４０，０（３）ＰＯ
Ｅ　（６モル付加）オレイルエーテル　　　　　　　　
　　　　２０．０（４）有機シリコーン樹脂（Ｒ＝メチ
ル基、ｎ＝１．５、平均分子ｆｆ１＝４，０００）　　
　２．０（５）精製水　　　　　　　　　　　　　　　
５．０（６）　Ｌ　Ｐ　Ｇ　　　　　　　　　　　　　
　　１０．０製法 （１）〜（４）を攪拌溶解し、（５）を添加して攪拌溶
解後エアゾール缶に充填し、バルブをクリンプしてから
（６）を充填した。

比較例２ （１）ミリスチン酸　　　　　　　　　　　４．０（２
）パルミチン酸　　　　　　　　　　　３．０（３）イ
ソステアリン酸　　　　　　　　　　２．０（４）グリ
セリン　　　　　　　　　　　１０．０（５）精製水　
　　　　　　　　　　　　　６６．０（６）２−アミノ
−２−メチル １−プロパツール　　　　　　　５．０（７）ＬＰＧ　
　　　　　　　　　　　　　　５．０製法 （４）〜（６）の攪拌混合物に、加熱溶解した（１）〜
（３）の混合物を添加して攪拌混合後、冷却してエアゾ
ール缶に充填し、バルブをクリンプしてから（７）を充
填した。

評価 油性ファンデーションを塗布した女性パネル４０名に、
顔の半分は実施例４を、もう一方は比較例２を用いてフ
ァンデーションを落としてもらった。結果を表２に示す
。

表２ 表２から明らかなように本発明に係る油中水型乳化型泡
末化粧料は従来のものに比較して洗浄力の非常に高いも
のであった。

実施例５ （１）流動パラフィン　　　　　　　　　　２１．９９
（２）ヒマシ油　　　　　　　　　　　　　　　２．０
（３）セチルアルコール　　　　　　　　　５．０（４
）有機シリコーン樹脂（Ｒ＝メチル基、ｎ　＝１．８　
、平均分子量＝１０．０００）　　　０．０１（５）自
己乳化型モノステアリン酸 グリセリン　　　　　　　　　　１５．０（６）パラオ
キシ安息香酸エステル　　　　０．２（７）香料　　　
　　　　　　　　　　　　　０゜１（８）精製水　　　
　　　　　　　　　　　４０．７（９）グリセリン　　
　　　　　　　　　５．０（１０）Ｌ　Ｐ　Ｇ　　　　
　　　　　　　　　　８．０（１１）ジメチルエーテル
　　　　　　　　　　２．０製法 （１）〜（７）を加熱攪拌溶解後、（８）及び（９）を
加熱攪拌溶解して添加する。これをホモミキサー処理し
、冷却して、原液として使用する油中水型エマルシヨン
を調製し、これをエアゾール容器に充填してバルブを装
若、クリンプした後、（１０）及び（１１）を充填して
良く振盪し、油中水型乳化型泡末化粧料を得た。この化
粧料はコールドクリームとして使用できるものである。

実施例６ （１）スクワラン　　　　　　　　　　　　４０．０（
２）ミリスチン酸イソプロピル　　　　　　８．０（３
）パラフィンワックス　　　　　　　　　２，０（４）
有機シリコーン樹脂（Ｒ＝メチル基／フェニル基＝９５
／　５　ｎ　＝１．８、平均分子量＝　１０．０００）
　　　　　　　　　３．０（５）セスキオレイン酸ソル
ビタン　　　　２．０（６）モノオレイン酸ＰＯＥ（２
０モル付加）ソルビタン　　　　　　　　　　　　０．
５（７）パラオキシ安息香酸エステル　　　　０．１５
（８）香料　　　　　　　　　　　　　　　０．１５（
９）精製水　　　　　　　　　　　　　　２４．１（１
０）　トリクロロフルオロメタン　　　　　２０．０（
１１）窒素ガス　　　　　　　　　　　　　　０．１実
施例５と同様にして油中水型乳化型泡末化粧料を得た。

この化粧料はクレンジングクリームとして使用できるも
のである。

実施例７ （１）ホホバ油　　　　　　　　　　　　　５１．８（
２）オレイン酸　　　　　　　　　　　　　１５．０（
３）メチルポリシロキサン　　　　　　　２．０（４）
バラジメチルアミノ安息香酸 ２−エチルヘキシル　　　　　　　　２．０（５）２−
ヒドロキシ−４−メトキシベンオフエノン　　　　　　
　　　　　　２．０（６）ワセリン　　　　　　　　　
　　　　　　１．０（７）有機シリコーン樹脂（Ｒ＝メ
チル基／フェニル基＝９０／１０　ｎ＝１．３３、平均
分子量＝　３．０００）　　　　　　　　　５．０（８
）ジイソステアリン酸ジグリセリン　　１０．０（９）
香料　　　　　　　　　　　　　　　０．２（１０）精
製水　　　　　　　　　　　　　　１０．０（１１）Ｌ
　Ｐ　Ｇ　　　　　　　　　　　　　　　　Ｏ，５（１
２）ジメチルエーテル　　　　　　　　　０．５実施例
６と同様にして油中水型乳化型泡末化粧料を得た。この
化粧料をサンスクリーン剤として使用したところ耐水性
に優れたサンスクリーン剤であった。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）液状油分、水、界面活性剤、有機シリコーン樹脂
   および噴射剤を含有することを特徴とする油中水型乳化
   型泡沫化粧料。