JPH03133105A - 樹脂モールドコイルの防水構造および防水処理方法 - Google Patents
樹脂モールドコイルの防水構造および防水処理方法Info
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- JPH03133105A JPH03133105A JP27215389A JP27215389A JPH03133105A JP H03133105 A JPH03133105 A JP H03133105A JP 27215389 A JP27215389 A JP 27215389A JP 27215389 A JP27215389 A JP 27215389A JP H03133105 A JPH03133105 A JP H03133105A
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Landscapes
- Insulating Of Coils (AREA)
- Coils Or Transformers For Communication (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
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Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
この発明は、樹脂モールド形のソレノイドコイル、こと
に電磁アクチュエータ用のソレノイドコイルの防水構造
、およびその防水処理方法に関する。
に電磁アクチュエータ用のソレノイドコイルの防水構造
、およびその防水処理方法に関する。
第2図は従来の樹脂モールドコイルの要部の断面図であ
シ、軸方向の両端部にっば11を有する樹脂成形品から
なるコイルボビン1にはコイル2が巻装されておシ、コ
イル2およびボビンのっば11の外周側はエポキシ樹脂
系またはポリエステル樹脂系の注型樹脂または成形樹脂
からなる樹脂モールド層によって封止される。このよう
に形成された樹脂モールドコイルは鉄心等に装着されて
電磁アクチュエータとして使用されるが、使用する雰囲
気が常温、常湿の清浄な大気中であれば、長期使用に耐
える耐環境性が得られる。しかしながら、使用環境の湿
度が高かったシ、あるいは雨水がか\るなどの悪条件が
想定される場合には防水性t−特別に強化する必要が生
ずる。この対策として、つば11の外周面と樹脂モール
ド層3との界面1Bの接着性をあらかじめ強化するため
に、樹脂モールドコイルの軸方向端面1Aの前記界面1
Bに該当する部分に、液状の接着剤としての例えばエポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、またはシリ;−ン樹脂等を塗
布し、かつ硬化処理した防水層15を設けたものが知ら
れている。
シ、軸方向の両端部にっば11を有する樹脂成形品から
なるコイルボビン1にはコイル2が巻装されておシ、コ
イル2およびボビンのっば11の外周側はエポキシ樹脂
系またはポリエステル樹脂系の注型樹脂または成形樹脂
からなる樹脂モールド層によって封止される。このよう
に形成された樹脂モールドコイルは鉄心等に装着されて
電磁アクチュエータとして使用されるが、使用する雰囲
気が常温、常湿の清浄な大気中であれば、長期使用に耐
える耐環境性が得られる。しかしながら、使用環境の湿
度が高かったシ、あるいは雨水がか\るなどの悪条件が
想定される場合には防水性t−特別に強化する必要が生
ずる。この対策として、つば11の外周面と樹脂モール
ド層3との界面1Bの接着性をあらかじめ強化するため
に、樹脂モールドコイルの軸方向端面1Aの前記界面1
Bに該当する部分に、液状の接着剤としての例えばエポ
キシ樹脂、ウレタン樹脂、またはシリ;−ン樹脂等を塗
布し、かつ硬化処理した防水層15を設けたものが知ら
れている。
樹脂モールドコイ、ルのコイル2に励磁電流を流し7!
cD、遮断したりすること(よりてコイルの温度が変化
すると、コイルボビン1や樹脂モールド層3の熱膨張係
数がコイル2のそれと異なるために、コイルとの間に熱
応力が発生し、機械的な弱点である界面1B部分がはく
離し、この部分からコイル2に水分が浸透する。上記は
く離はコイル温度が繰p返し変化することによって拡大
し、さらに雰囲気温度の変化によっても促進される。し
たがって、はく離が拡大するに伴なって防水層15にも
局部的に応力が加わり、この応力によって防水層15の
厚み方向くき裂が生じたp、あるいは接着面がはく離す
ることによシ逐には湿気の侵入路が形成される。上述の
はく離やき裂の発生はエポキシ樹脂系接着剤など硬い樹
脂を用いた場合著しく、ウレタン系、シリコーン系など
柔軟な樹脂を用い九防水層では少い傾向を示すが、コイ
ル2の温度が上昇した際、コイル2内の空気が膨張し、
これに伴う内圧上昇によって軟らかい防水層が押し破ら
れたり、はく離したシする問題がある。
cD、遮断したりすること(よりてコイルの温度が変化
すると、コイルボビン1や樹脂モールド層3の熱膨張係
数がコイル2のそれと異なるために、コイルとの間に熱
応力が発生し、機械的な弱点である界面1B部分がはく
離し、この部分からコイル2に水分が浸透する。上記は
く離はコイル温度が繰p返し変化することによって拡大
し、さらに雰囲気温度の変化によっても促進される。し
たがって、はく離が拡大するに伴なって防水層15にも
局部的に応力が加わり、この応力によって防水層15の
厚み方向くき裂が生じたp、あるいは接着面がはく離す
ることによシ逐には湿気の侵入路が形成される。上述の
はく離やき裂の発生はエポキシ樹脂系接着剤など硬い樹
脂を用いた場合著しく、ウレタン系、シリコーン系など
柔軟な樹脂を用い九防水層では少い傾向を示すが、コイ
ル2の温度が上昇した際、コイル2内の空気が膨張し、
これに伴う内圧上昇によって軟らかい防水層が押し破ら
れたり、はく離したシする問題がある。
また、防水層15が平担な端面1Aの外に突出する丸め
に、樹脂モールドコイルの外観を損うという問題もちゃ
、余分な仕上げ加工が必要になるという問題も生ずる。
に、樹脂モールドコイルの外観を損うという問題もちゃ
、余分な仕上げ加工が必要になるという問題も生ずる。
この発明の目的は、コイルボビンと樹脂モールド層との
界面にはく離が生じても水分の侵入′fc阻止できる防
水構造とその防水処理方法とを得ることにある。
界面にはく離が生じても水分の侵入′fc阻止できる防
水構造とその防水処理方法とを得ることにある。
上記課題を解決するために、この発明によれば、一対の
つばを有するコイルボビンと、このコイルボビンに巻か
れ念コイルと、前記一対のつばの外周面を含む前記コイ
ルの外周面側を封止する樹脂モールド層とを有する樹脂
モールドコイルにおいて、この樹脂モールドコイルの軸
方向端面を密着して覆うよう固着した所定のゴム硬度の
弾性を有する樹脂接着剤層と、この参壮子女樹脂接着剤
層を介して前記軸方向端面に固着したエポキシ樹脂含浸
シート層とを備えてなるものとし、その防水処理方法は
、防水構造が、樹脂モールドコイルの端面に液状のウレ
タン樹脂接着剤を塗布し、さらにその表面に半硬化状態
のエポキシ樹脂含浸シートを被着した後、前記液状のウ
レタン樹脂系接着剤および半硬化状態のエポキシ樹脂含
浸シートを同時に加熱硬化処理することとする。
つばを有するコイルボビンと、このコイルボビンに巻か
れ念コイルと、前記一対のつばの外周面を含む前記コイ
ルの外周面側を封止する樹脂モールド層とを有する樹脂
モールドコイルにおいて、この樹脂モールドコイルの軸
方向端面を密着して覆うよう固着した所定のゴム硬度の
弾性を有する樹脂接着剤層と、この参壮子女樹脂接着剤
層を介して前記軸方向端面に固着したエポキシ樹脂含浸
シート層とを備えてなるものとし、その防水処理方法は
、防水構造が、樹脂モールドコイルの端面に液状のウレ
タン樹脂接着剤を塗布し、さらにその表面に半硬化状態
のエポキシ樹脂含浸シートを被着した後、前記液状のウ
レタン樹脂系接着剤および半硬化状態のエポキシ樹脂含
浸シートを同時に加熱硬化処理することとする。
上記手段において、防水構造を端面全体を覆うウレタン
樹脂接着剤層と、この接着剤層によシコイル端面に固N
t九たエポキシ樹脂含浸シート層との2層構造とし、か
つ接着ものゴム硬度を所定の硬さ(J工5K−6301
加硫ゴム物理試験方法に規定するAスクールで20ない
し50)としたことによシ、接着剤層が持つ適度のゴム
弾性と、樹脂含浸シート層が持つ剛性とによって、はく
離の拡大や内圧の上昇に基づく機械的応力を吸収し、水
分の侵入径路の形成を阻止できるので、優れた防水性能
が得られるとともに、樹脂含浸シート層によって平滑、
な端面を容易に形成することができる。
樹脂接着剤層と、この接着剤層によシコイル端面に固N
t九たエポキシ樹脂含浸シート層との2層構造とし、か
つ接着ものゴム硬度を所定の硬さ(J工5K−6301
加硫ゴム物理試験方法に規定するAスクールで20ない
し50)としたことによシ、接着剤層が持つ適度のゴム
弾性と、樹脂含浸シート層が持つ剛性とによって、はく
離の拡大や内圧の上昇に基づく機械的応力を吸収し、水
分の侵入径路の形成を阻止できるので、優れた防水性能
が得られるとともに、樹脂含浸シート層によって平滑、
な端面を容易に形成することができる。
一方、防水処理方法として、樹脂モールドされたコイル
の軸方向の端面全体に液状のウレタン樹脂接着剤を塗布
、その表面に半硬化状態のエポキシ樹脂含浸シートを被
着した後、これらを同時に加熱硬化処理して防水構造を
得るよう構成したことくより、ウレタン樹脂中のインシ
アネート成分がエポキシ樹脂とよくなじみ、二つの層が
強固に固着するとともに、樹脂モールド層およびコイル
ボビンの表面にもよく接着するので、接着性の優れた防
水構造を得ることができる。
の軸方向の端面全体に液状のウレタン樹脂接着剤を塗布
、その表面に半硬化状態のエポキシ樹脂含浸シートを被
着した後、これらを同時に加熱硬化処理して防水構造を
得るよう構成したことくより、ウレタン樹脂中のインシ
アネート成分がエポキシ樹脂とよくなじみ、二つの層が
強固に固着するとともに、樹脂モールド層およびコイル
ボビンの表面にもよく接着するので、接着性の優れた防
水構造を得ることができる。
以下この発明t−実施例に基づいて説明する。
第1図はこの発明の実施例である防水構造を含む樹脂モ
ールドコイルを示す一部破砕断面図である。図において
、コイルボビン1は例えばポリアミド成形樹脂、ポリア
セタール成形樹脂等を用いた成形品であシ、コイル2を
巻装し九後、コイルボビン1のつば11の外周面を含む
コイル2の外周面がエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂な
どの注型材または成形材により一体樹脂モールドされ、
樹脂モールド層6が形成される。この状態ではつば1゛
1の外周面と樹脂モールド層との界面には接着面1Bが
形成されるとともに、樹脂モールドコイルの軸方向端面
1Aはつば11とこれを包囲する樹脂モールド層とで一
つの平面が形成される。
ールドコイルを示す一部破砕断面図である。図において
、コイルボビン1は例えばポリアミド成形樹脂、ポリア
セタール成形樹脂等を用いた成形品であシ、コイル2を
巻装し九後、コイルボビン1のつば11の外周面を含む
コイル2の外周面がエポキシ樹脂、ポリエステル樹脂な
どの注型材または成形材により一体樹脂モールドされ、
樹脂モールド層6が形成される。この状態ではつば1゛
1の外周面と樹脂モールド層との界面には接着面1Bが
形成されるとともに、樹脂モールドコイルの軸方向端面
1Aはつば11とこれを包囲する樹脂モールド層とで一
つの平面が形成される。
6は樹脂モールドコイルの端面1A′f、覆うようウレ
タン樹脂接着剤層5を介して樹脂モールドコイルに被着
されたエポキシ樹脂含浸シート層であpにつの層5およ
び乙により樹脂モールドコイルの防水構造部が構成され
る。また、防水処理方法としては、端面1Aに液状のウ
レタン樹脂接着剤を塗布し、その外側に半硬化状態のエ
ポキシ樹脂含浸シートを圧押状態で被着し、全体を所定
温度の加熱炉に収納して二つの層を一緒に加熱硬化処理
することによジ、ゴム硬度が前記Aスケールで20ない
し50程度のウレタン樹脂接着剤層5と、これKよシ樹
脂モールドコイルの端面1Aに均等かつ強固に固着した
エポキシ樹脂含浸シート層6とからなる防水構造が形成
される。
タン樹脂接着剤層5を介して樹脂モールドコイルに被着
されたエポキシ樹脂含浸シート層であpにつの層5およ
び乙により樹脂モールドコイルの防水構造部が構成され
る。また、防水処理方法としては、端面1Aに液状のウ
レタン樹脂接着剤を塗布し、その外側に半硬化状態のエ
ポキシ樹脂含浸シートを圧押状態で被着し、全体を所定
温度の加熱炉に収納して二つの層を一緒に加熱硬化処理
することによジ、ゴム硬度が前記Aスケールで20ない
し50程度のウレタン樹脂接着剤層5と、これKよシ樹
脂モールドコイルの端面1Aに均等かつ強固に固着した
エポキシ樹脂含浸シート層6とからなる防水構造が形成
される。
このように構成された防水構造は、その加熱硬化工程で
ウレタン樹脂中のインシアネート成分がエポキシ樹脂含
浸シート中の半硬化状態のエポキシ樹脂とよくなじみ相
互に一体化した防水層を形成するとともに、ウレタン樹
脂接着剤層5がコイルボビン1の表面および樹脂モール
ド層3の表面にもよく接着する。したがって、冷熱サイ
クル等によって接着面1Bにはく離が生じても、ゴム弾
性を有する接着剤層5が熱応力を吸収して接着力を保持
するとともに、剛性を有する樹脂含浸シート層6が防水
層のき裂を防止するので、水分の侵入径路の発生を阻止
することができる。
ウレタン樹脂中のインシアネート成分がエポキシ樹脂含
浸シート中の半硬化状態のエポキシ樹脂とよくなじみ相
互に一体化した防水層を形成するとともに、ウレタン樹
脂接着剤層5がコイルボビン1の表面および樹脂モール
ド層3の表面にもよく接着する。したがって、冷熱サイ
クル等によって接着面1Bにはく離が生じても、ゴム弾
性を有する接着剤層5が熱応力を吸収して接着力を保持
するとともに、剛性を有する樹脂含浸シート層6が防水
層のき裂を防止するので、水分の侵入径路の発生を阻止
することができる。
つぎに、実施例防水処理方法で製作した防水構造を有す
る樹脂モールドコイルの防水性能を比較例コイルのそれ
と比較した実験結果について説明する。実施例コイルと
しては、エポキシ樹脂含浸シートとして6M社製商品名
スコッチテープNCL10を用い、ウレタン樹脂接着剤
層5を含む厚みが約0.5調程度の防水層を形成した。
る樹脂モールドコイルの防水性能を比較例コイルのそれ
と比較した実験結果について説明する。実施例コイルと
しては、エポキシ樹脂含浸シートとして6M社製商品名
スコッチテープNCL10を用い、ウレタン樹脂接着剤
層5を含む厚みが約0.5調程度の防水層を形成した。
また、比較例Aとしてシリコーン樹脂を用いて第2図に
示す防水層15を形成したもの、比較例Bとして前記6
M社製商品名スコッチテープ陽10をコイル端面下Aに
直接被着して加熱硬化処理したもの、比較例Cとして上
記スコッチテープをエポキシ樹脂接着剤でコイル端面に
被着して同時に加熱硬化したもの\3種類を作成した。
示す防水層15を形成したもの、比較例Bとして前記6
M社製商品名スコッチテープ陽10をコイル端面下Aに
直接被着して加熱硬化処理したもの、比較例Cとして上
記スコッチテープをエポキシ樹脂接着剤でコイル端面に
被着して同時に加熱硬化したもの\3種類を作成した。
上記実施例コイルおよび比較例コイルは、それぞれ10
個を85℃から一20℃の温度範囲をそれぞれ2.5時
間かけて昇温9、降臨する冷熱サイクルを1サイクルと
して、これt−10回繰シ返した後、常温の水中に24
時間浸漬し、コイルと水との間の絶縁抵抗を測定し、そ
れぞれ10個のコイル中絶縁抵抗が100MΩ以下に低
下したものの数を調べた。その結果、比較例Aで1個、
比較例Bで10個、比較例Cで5個の絶縁抵抗が10Q
MΩ以下に低下する防水性不良と判定されたのに対し、
実施例コイルでは1o個すべてが絶縁抵抗100MΩ以
上を示し、その防水性能が比較例コイルに比べて優れて
いることが実証された。
個を85℃から一20℃の温度範囲をそれぞれ2.5時
間かけて昇温9、降臨する冷熱サイクルを1サイクルと
して、これt−10回繰シ返した後、常温の水中に24
時間浸漬し、コイルと水との間の絶縁抵抗を測定し、そ
れぞれ10個のコイル中絶縁抵抗が100MΩ以下に低
下したものの数を調べた。その結果、比較例Aで1個、
比較例Bで10個、比較例Cで5個の絶縁抵抗が10Q
MΩ以下に低下する防水性不良と判定されたのに対し、
実施例コイルでは1o個すべてが絶縁抵抗100MΩ以
上を示し、その防水性能が比較例コイルに比べて優れて
いることが実証された。
なお、エポキシ樹脂含浸シートとしては、ポリエステル
不織布を基材としたものに限定するものではなく、ガラ
ス繊維等を含む繊維基材にエポキシ樹脂を含浸したもの
であってよい。
不織布を基材としたものに限定するものではなく、ガラ
ス繊維等を含む繊維基材にエポキシ樹脂を含浸したもの
であってよい。
この発明は前述のように、液状のウレタン樹脂接着剤を
コイルの端面に塗布し、その表面に半硬化状態のエポキ
シ樹脂含浸シートを被着し、これを−緒に加熱硬化して
、ウレタン樹脂接着剤層およびエポキシ樹脂含浸シート
層からなる2層構造の防水層全形成するよう構成した。
コイルの端面に塗布し、その表面に半硬化状態のエポキ
シ樹脂含浸シートを被着し、これを−緒に加熱硬化して
、ウレタン樹脂接着剤層およびエポキシ樹脂含浸シート
層からなる2層構造の防水層全形成するよう構成した。
その結果、加熱硬化時にウレタン樹脂中のイソシアネー
ト成分の作用によってエポキシ樹脂含浸シート層との接
層性が高まシ、コイル表面に強固に密着して一体化した
防水層が形成されるとともに、コイルボビンと樹脂モー
ルド層との界面の接着が冷熱サイクル等によってはく離
したシ、あるいは包蔵ガスの膨張により内圧が上昇して
もゴム弾性を有するウレタン樹脂接着剤層の応力緩和作
用および接着性能と、剛性を有するエポキシ樹脂含浸シ
ートのき裂防止機能との相乗作用によって水分の侵入径
路の形成を阻止できるので、優れ九防水性能を有する樹
脂モールドコイルを提供することができる。
ト成分の作用によってエポキシ樹脂含浸シート層との接
層性が高まシ、コイル表面に強固に密着して一体化した
防水層が形成されるとともに、コイルボビンと樹脂モー
ルド層との界面の接着が冷熱サイクル等によってはく離
したシ、あるいは包蔵ガスの膨張により内圧が上昇して
もゴム弾性を有するウレタン樹脂接着剤層の応力緩和作
用および接着性能と、剛性を有するエポキシ樹脂含浸シ
ートのき裂防止機能との相乗作用によって水分の侵入径
路の形成を阻止できるので、優れ九防水性能を有する樹
脂モールドコイルを提供することができる。
ま念、防水層の表面が剛性を有するエポキシ樹脂シート
層で覆われているので表面の平担度を容易に保つことが
でき、優れた外観を有する樹脂モールドコイルを提供で
きる利点が得られる。
層で覆われているので表面の平担度を容易に保つことが
でき、優れた外観を有する樹脂モールドコイルを提供で
きる利点が得られる。
第1図はこの発明の実施例になる防水構造を含む樹脂モ
ールドコイルを示す一部破砕断面図、第2図は従来の樹
脂モールドコイルを示す要部の断面図である。
ールドコイルを示す一部破砕断面図、第2図は従来の樹
脂モールドコイルを示す要部の断面図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1)一対のつばを有するコイルボビンと、このコイルボ
ビンに巻かれたコイルと、前記一対のつばの外周面を含
む前記コイルの外周面側を封止する樹脂モールド層とを
有する樹脂モールドコイルにおいて、この樹脂モールド
コイルの軸方向端面を密着して覆うよう固着した所定の
ゴム硬度の弾性を有する樹脂接着剤層と、この樹脂接着 剤層を介して前記軸方向端面に固着したエポキシ樹脂含
浸シート層とを備えてなることを特徴とする樹脂モール
ドコイルの防水構造。 2)防水構造が、樹脂モールドコイルの端面に液状のウ
レタン樹脂接着剤を塗布し、さらにその表面に半硬化状
態のエポキシ樹脂含浸シートを被着した後、前記液状の
ウレタン樹脂系接着剤および半硬化状態のエポキシ樹脂
含浸シートを同時に加熱硬化処理することを特徴とする
請求項1記載の樹脂モールドコイルの防水処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1272153A JP2551169B2 (ja) | 1989-10-19 | 1989-10-19 | 樹脂モールドコイルの防水構造および防水処理方法 |
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JP1272153A JP2551169B2 (ja) | 1989-10-19 | 1989-10-19 | 樹脂モールドコイルの防水構造および防水処理方法 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03133105A true JPH03133105A (ja) | 1991-06-06 |
JP2551169B2 JP2551169B2 (ja) | 1996-11-06 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP1272153A Expired - Fee Related JP2551169B2 (ja) | 1989-10-19 | 1989-10-19 | 樹脂モールドコイルの防水構造および防水処理方法 |
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JP (1) | JP2551169B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113668714A (zh) * | 2021-08-20 | 2021-11-19 | 上海三棵树防水技术有限公司 | 渗透结晶防水涂料与防水卷材复合防水系统及其施工方法 |
-
1989
- 1989-10-19 JP JP1272153A patent/JP2551169B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN113668714A (zh) * | 2021-08-20 | 2021-11-19 | 上海三棵树防水技术有限公司 | 渗透结晶防水涂料与防水卷材复合防水系统及其施工方法 |
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Publication number | Publication date |
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